第99回 — 薬理
演習モードで解く次の伝達物質のうち、Gタンパク質と共役する受容体がないのはどれか。1つ選べ。
- 1○グリシン
- 2✕ドパミン
- 3✕グルタミン酸
- 4✕γ-アミノ酪酸(GABA)
- 5✕セロトニン
正答: 1
部分受容体刺激薬に関する記述として正しいのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕受容体の立体構造を変化させる力は、完全受容体刺激薬と同等である。固有活性によって最大作用が決まる。
- 2✕完全受容体刺激薬の存在下で相乗作用を示す。固有活性によって最大作用が決まる。
- 3○固有活性によって最大作用が決まる。
- 4✕内因性受容体刺激物質の作用を変化させない。固有活性によって最大作用が決まる。
- 5✕濃度を上げれば受容体を最大限に活性化する。固有活性によって最大作用が決まる。
正答: 3
ムスカリン性アセチルコリン受容体を遮断する頻尿治療薬はどれか。 1つ選べ。
- 1○オキシブチニン
- 2✕ナフトピジル
- 3✕クレンブテロール
- 4✕ベタネコール
- 5✕ネオスチグミン
正答: 1
麻酔下の動物に、アドレナリンを静脈注射すると急速な血圧上昇とそれに続く
下降が認められた。しかし、ある薬物を前処置後に先と同量のアドレナリンを静脈
注射すると血圧下降のみが認められた。前処置した薬物はどれか。 1つ選べ。
- 1✕スコポラミン
- 2○フェントラミン
- 3✕イソプレナリン
- 4✕プロプラノロール
- 5✕クロニジン
正答: 2
ブロチゾラムの催眠作用の発現に関わる受容体はどれか。 1つ選べ。
- 1✕アデノシン受容体
- 2✕ヒスタミンH₁受容体
- 3✕ムスカリン性アセチルコリン受容体
- 4○ベンゾジアゼピン受容体
- 5✕カンナビノイド受容体
正答: 4
ペロスピロンが統合失調症の陽性症状を改善する機序はどれか。 1つ選べ。
- 1✕アドレナリンα₂受容体刺激
- 2✕セロトニン5-HT₂受容体遮断
- 3✕セロトニン5-HT₄受容体刺激
- 4✕ドパミンD₁受容体遮断
- 5○ドパミンD₂受容体遮断
正答: 5
心臓に対する選択性が高く、頻脈性不整脈に用いられるCa²⁺チャネル遮断薬は
どれか。 1つ選べ。
- 1✕アゼルニジピン
- 2✕エホニジピン
- 3✕シルニジピン
- 4○ベラパミル
- 5✕マニジピン
正答: 4
交感神経終末へのノルアドレナリンの再取り込みを阻害することで、透析時の
血圧低下を改善する薬物はどれか。 1つ選べ。
- 1○アメジニウム
- 2✕デノパミン
- 3✕エチレフリン
- 4✕フェニレフリン
- 5✕ミドドリン
正答: 1
ミソプロストールの消化管粘膜保護作用に関わる受容体はどれか。 1つ選べ。
- 1✕セロトニン5-HT₃受容体
- 2✕ヒスタミンH₂受容体
- 3✕アセチルコリンM₁受容体
- 4✕ドパミンD₂受容体
- 5○プロスタノイドEP受容体
正答: 5
ヒドロコルチゾンの薬理作用として誤っているのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕尿中カルシウム排泄の増加
- 2✕感染症の誘発及び増悪
- 3✕脂肪組織での脂肪分解促進
- 4○胃酸分泌の抑制
- 5✕血糖値の上昇
正答: 4
尿酸合成に関わる酵素を選択的に阻害する薬物はどれか。 1つ選べ。
- 1✕コルヒチン
- 2✕ブコローム
- 3✕プロベネシド
- 4○フェブキソスタット
- 5✕ラスブリカーゼ
正答: 4
アンチトロンビン非依存的にトロンビンを直接阻害する薬物はどれか。
1つ選べ。
- 1✕フォンダパリヌクス
- 2○アルガトロバン
- 3✕ダルテパリン
- 4✕ダナパロイド
- 5✕パルナパリン
正答: 2
ヒスタミンH₁受容体遮断作用を有する抗アレルギー薬はどれか。 1つ選べ。
- 1✕ザフィルルカスト
- 2✕トラニラスト
- 3○フェキソフェナジン
- 4✕セラトロダスト
- 5✕ラマトロバン
正答: 3
ノイラミニダーゼを阻害する抗ウイルス薬はどれか。 1つ選べ。
- 1✕アシクロビル
- 2✕アマンタジン
- 3○オセルタミビル
- 4✕リトナビル
- 5✕ガンシクロビル
正答: 3
Bcr-Ablチロシンキナーゼを阻害し、抗悪性腫瘍作用を示す薬物はどれか。
1つ選べ。
- 1✕メトトレキサート
- 2○イマチニブ
- 3✕ブレオマイシン
- 4✕ゲフィチニブ
- 5✕イリノテカン
正答: 2
生体内情報伝達をつかさどる受容体に関する記述のうち、正しいのはどれか。
2つ選べ。
- 1○細胞膜受容体には、Gタンパク質共役型、イオンチャネル内蔵型及び1回膜貫
通型がある。 - 2✕神経筋接合部に存在するニコチン性アセチルコリン受容体は、Gタンパク質共
役型である。 - 3○血管内皮増殖因子(VEGF)受容体は、1回膜貫通型である。
- 4✕心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)受容体は、イオンチャネル内蔵型で
ある。 - 5✕サイトカイン受容体は、核内に存在する。
正答: 1・3
アドレナリン作動薬の基本骨格に関する記述のうち、誤っているのはどれか。
1つ選べ。
- 1✕基本骨格はフェニルエチルアミンである。
- 2○芳香環とアミノ基の間に炭素原子が3個存在する場合に、最も強いアドレナリ
ン受容体刺激作用を示す。 - 3✕アミノ基に結合しているアルキル置換基が大きいほど、アドレナリンβ受容体
刺激作用が強い。 - 4✕芳香環の3,4位にヒドロキシ基がつくことで、アドレナリンα及びβ受容
体刺激作用は最大となる。 - 5✕芳香環のヒドロキシ基がなくなると、中枢作用が強くなる。
正答: 2
眼に作用する薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1○ラニビズマブは、血管内皮増殖因子(VEGF)の働きを抑制し、脈絡膜の血管
新生を抑制する。 - 2✕イソプロピルウノプロストンは、アドレナリンα₁受容体を選択的に遮断し、
眼房水流出を促進する。 - 3○アプラクロニジンは、アドレナリンα₂受容体を刺激し、眼圧を低下させる。
- 4✕ピロカルピンは、コリンエステラーゼを阻害し、瞳孔括約筋を収縮させる。
- 5✕トロピカミドは、毛様体の炭酸脱水酵素を阻害し、眼圧を低下させる。
正答: 1・3
運動神経を付けたまま摘出したラット神経-骨格筋標本を用いた実験におい
て、終板の膜電位変化と筋の張力変化を同時に記録した。下図は、運動神経の電気

膜電位
◯B
張力
電気刺激
2つ選べ。
- 1✕A型ボツリヌス毒素は、◯Aに影響せず、◯Bを抑制する。
- 2○ベクロニウムは、◯A及び◯Bを抑制する。
- 3✕スキサメトニウムは、◯Aに影響せず、◯Bを抑制する。
- 4○ダントロレンは、◯Aに影響せず、◯Bを抑制する。
正答: 2・4
痛みの治療に用いられる薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選
べ。
- 1✕トラマドールは、Ca²⁺チャネルを直接遮断して、グルタミン酸の過剰放出を抑
制する。 - 2✕フェンタニルは、ノルアドレナリンの再取り込みを促進して、下行性の痛覚抑
制系を活性化する。 - 3✕プレガバリンは、オピオイドμ受容体を刺激して、上行性の痛覚伝導系を抑制
する。 - 4○メキシレチンは、Na⁺チャネルを遮断して、知覚神経軸索における興奮伝導を
抑制する。 - 5○ゾルミトリプタンは、セロトニン5-HT₁B及び5-HT₁D受容体を刺激して、脳
血管を収縮させる。
正答: 4・5
抗てんかん薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕ガバペンチンは、γ-アミノ酪酸(GABA)トランスポーターを阻害して、シナ
プス間隙のGABA 量を増加させる。 - 2○クロバザムは、ベンゾジアゼピン受容体に結合し、GABA 作動性神経伝達を増
強する。 - 3○スルチアムは、炭酸脱水酵素を阻害し、神経細胞の過剰興奮を抑制する。
- 4✕フェノバルビタールは、神経細胞内へのCl⁻流入を抑制し、神経細胞膜を過分
極させる。
正答: 2・3
末梢循環を改善する薬物の作用機序に関する記述のうち、正しいのはどれか。
2つ選べ。
- 1○イソクスプリンは、血管平滑筋のアドレナリンβ₂受容体を刺激する。
- 2○エポプロステノールは、血管平滑筋のプロスタノイドIP受容体を刺激する。
- 3✕カリジノゲナーゼは、酵素作用によりキニノーゲンを産生させる。
- 4✕タダラフィルは、血管平滑筋のグアニル酸シクラーゼを阻害する。
- 5✕ボセンタンは、エンドセリンETB受容体を選択的に遮断する。
正答: 1・2
利尿薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕トルバプタンは、集合管のバソプレシンV₂受容体を刺激する。
- 2○トラセミドは、抗アルドステロン作用を有するため、フロセミドと比ퟛして低
カリウム血症を起こしにくい。 - 3✕イソソルビドは、遠位尿細管から集合管のアルドステロン受容体を遮断する。
- 4✕インダパミドは、ヘンレ係蹄上行脚におけるNa⁺-K⁺-2Cl⁻共輸送系を阻害す
る。 - 5○アセタゾラミドは、近位尿細管でのHCO₃⁻の排泄を増加させる。
正答: 2・5
肝臓疾患治療薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕ラクツロースは、腸内細菌により分解されてアンモニアを生成し、血中アンモ
ニア濃度を上昇させる。 - 2○インターフェロンは、種々の抗ウイルスタンパク質の合成を誘導する。
- 3✕ラミブジンは、DNA トポイソメラーゼを阻害し、C型肝炎ウイルスの増殖を
抑制する。 - 4○エンテカビルは、DNA ポリメラーゼを阻害し、B型肝炎ウイルスの増殖を抑
制する。
正答: 2・4
ホルモン関連薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1○チアマゾールは、ペルオキシダーゼを阻害し、甲状腺ホルモンの産生を抑制す
る。 - 2✕トリロスタンは、3β-ヒドロキシステロイド脱水素酵素を阻害し、コルチゾー
ルの産生を促進する。 - 3✕ゴナドレリンは、副腎皮質を刺激し、糖質コルチコイドの産生を促進する。
- 4✕テルグリドは、ドパミンD₂受容体を遮断し、プロラクチン遊離を抑制する。
- 5○オキシトシンは、子宮平滑筋を収縮させ、分娩を誘発する。
正答: 1・5
糖尿病治療薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕ミグリトールは、α-グルコシダーゼ阻害作用とα-アミラーゼ阻害作用により
食後高血糖を抑制する。 - 2✕グリベンクラミドは、血糖依存的にインスリン分泌を促進する。
- 3○ピオグリタゾンは、アディポネクチンの産生を高め、インスリン抵抗性を改善
する。 - 4✕メトホルミンは、AMP依存性プロテインキナーゼを抑制することにより、肝
臓での糖新生を抑制する。 - 5○ミチグリニドは、スルホニル尿素(SU)構造を持たないが、膵β細胞のSU
受容体に結合する。
正答: 3・5


- 1○
- 2○
- 3✕
- 4✕
- 5✕
正答: 1・2
非ステロイド性抗炎症薬及び解熱鎮痛薬に関する記述のうち、正しいのはどれ
か。 2つ選べ。
- 1✕セレコキシブは、シクロオキシゲナーゼ(COX)-2を選択的に阻害するため、
血栓塞栓症のリスクは低い。 - 2✕メフェナム酸は、成人ぜん息患者のぜん息発作を誘発することはない。
- 3○アスピリンは、水痘やインフルエンザに感染している小児にライ(Reye)症
候群を起こすことがある。 - 4○ロキソプロフェンは、消化管障害の軽減を目的としたプロドラッグである。
- 5✕アセトアミノフェンは、COX-1及びCOX-2を阻害するため、消化管障害が多
い。
正答: 3・4
感染症治療薬の作用機序に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕テイコプラニンは、リボソームの50S サブユニットに結合し、タンパク質の合
成を阻害する。 - 2○ジダノシンは、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の逆転写酵素を阻害し、HIV
の増殖を抑制する。 - 3○テルビナフィンは、スクアレン-2,3-エポキシダーゼを阻害し、真菌細胞膜成
分のエルゴステロールの生合成を阻害する。 - 4✕フルシトシンは、ラノステロールC-14脱メチル化酵素を阻害し、真菌細胞膜
成分のエルゴステロールの生合成を阻害する。 - 5✕リファンピシンは、ペプチドグリカン前駆体と結合し、細胞壁の合成を阻害す
る。
正答: 2・3
抗悪性腫瘍薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。

- 1○
- 2✕
- 3✕
- 4○
- 5✕
正答: 1・4
246-247 共通の設問
65歳女性。咳と痰がひどいため近医を受診。保険薬局で薬剤師が以下の処
方せんを受け付け、お薬手帳を確認し処方監査を行った。
(処方)
テオフィリン徐放錠200mg(12~24時間持続) 1回1錠(1日2錠)
1日2回 朝食後就寝前
アンブロキソール塩酸塩錠15mg 1回1錠(1日3錠)
1日3回 朝昼夕食後
28日分
パルミコート200μg タービュヘイラー56吸入(注) 1本
(注:ブデソニド1回吸入量200μg のドライパウダー吸入式ステロイド薬)
1回1吸入1日2回
朝夕食後 吸入
処方された薬剤及びお薬手帳に記載されていた薬剤に関する記述のうち、正しい
のはどれか。 2つ選べ。
- 1○テオフィリンは、ホスホジエステラーゼを阻害し、気管支拡張作用を示す。
- 2✕ブデソニドは、細胞膜に発現する特定の1回膜貫通型受容体に結合することで
炎症メディエーターの産生を抑制する。 - 3○アンブロキソールは、肺サーファクタントの産生を促進し、去痰作用を示す。
- 4✕モンテルカストは、5-リポキシゲナーゼを阻害することでロイコトリエンの産
生を抑制する。
正答: 1・3
248-249 共通の設問
40歳男性。心室頻拍・心室細動の既往歴がある。内科診療所にて、ピロリ
菌の除菌を行うこととなった。また、同時に貧血があることを指摘され、除菌と同
時に治療することとなり、以下の薬剤が処方された。
(処方1)
ランサップ400(注) 1日1シート7日分
⎧注:ランソプラゾールカプセル30mg 1回1カプセル(1日2カプセル)⎫
| |
| アモキシシリンカプセル250mg 1回3カプセル(1日6カプセル)|
| クラリスロマイシン錠200mg 1回1錠(1日2錠) |
⎩ ⎭
1日2回朝夕食後
(処方2)
酪酸菌錠(宮入菌として)20mg 1回1錠(1日3錠)
1日3回 朝昼夕食後 7日分
(処方3)
クエン酸第一鉄ナトリウム錠50mg 1回1錠(1日2錠)
1日2回 朝夕食後 21日分
(ピロリ菌除菌終了後に服用開始)
処方された薬剤の作用に関する記述として、いずれの薬剤にも該当しないのはど
れか。1つ選べ。
- 1○酸性条件下で、H⁺,K⁺-ATPaseを可逆的に阻害する。
- 2✕細菌のリボソームに結合し、タンパク質合成を阻害する。
- 3✕細菌のトランスペプチダーゼを阻害し、細胞壁合成を阻害する。
- 4✕腸内細菌叢を正常化し、整腸作用を示す。
- 5✕鉄欠乏性貧血患者において、血清鉄を増加させる。
正答: 1
250-251 共通の設問
37歳男性。食欲不振、消化不良の症状があった。自らの判断で、六君子湯
(ニンジン、ハンゲ、ブクリョウ、ソウジュツ、タイソウ、チンピ、カンゾウ、
ショウキョウ)を購入し、服用していた。しかし、下血を伴う下痢と腹痛を繰り返
すようになり、近医を受診したところ、潰瘍性大腸炎と診断され、以下の薬剤が処
方された。
(処方1)
サラゾスルファピリジン錠500mg1回1錠(1日4錠)
1日4回 朝昼夕食後、就寝前 21日分
(処方2)
プレドニゾロン錠5mg 1回3錠(1日6錠)
1日2回 朝夕食後 21日分
処方された薬剤及び六君子湯に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○六君子湯は、グレリンの分泌を介して食欲不振などの胃腸症状を改善する。
- 2○サラゾスルファピリジンは、腸内細菌により、5-アミノサリチル酸とスルファ
ピリジンに分解される。 - 3✕サラゾスルファピリジンは、潰瘍性大腸炎以外に消化性潰瘍の治療に用いられる。
- 4✕プレドニゾロンは、コルチゾールに比べ、鉱質コルチコイド作用が強く、糖質
コルチコイド作用が弱い。 - 5✕治療を長期間継続する場合には、サラゾスルファピリジンを徐々に減量してプ
レドニゾロンによる維持療法とする。
正答: 1・2
252-253 共通の設問
37歳女性。脂質異常症のため病院で以下の薬剤が処方されている。
(処方)
ピタバスタチンカルシウム錠2mg1回1錠(1日1錠)
1日1回 夕食後 21日分
ピタバスタチンなどのスタチン系薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。
2つ選べ。
- 1✕3-ヒドロキシ-3-メチルグルタリルCoA(HMG-CoA)還元酵素を非競合的に
阻害する。 - 2○肝細胞膜表面の低密度リポタンパク質(LDL)受容体を増加させ、血中からの
LDLコレステロール取り込みを促進する。 - 3✕血中トリグリセリド濃度には影響しない。
- 4✕肝細胞以外で高密度リポタンパク質(HDL)受容体を増加させ、血中HDLコ
レステロールを低下させる。 - 5○重大な副作用として、横紋筋融解症を引き起こすことが報告されている。
正答: 2・5
254-255 共通の設問
一般用医薬品であるリアップX5(5%ミノキシジル製剤)を求めて女性
が薬局を訪れた。
ミノキシジルはATP感受性K⁺チャネル開口作用を持つ。この作用により引き

2つ選べ。
- 1○血糖上昇
- 2✕気道収縮
- 3✕冠動脈収縮
- 4✕反射性徐脈
- 5○末梢血管拡張
正答: 1・5
256-257 共通の設問
80歳女性。軽度のアルツハイマー型認知症と診断され、ドネペジル塩酸塩
(5mg/日)で内服治療を続けてきた。認知症が進行し、10mg/日に増量しても効
果が認められなかった。そのため医師より中等度から高度アルツハイマー型認知症
の適応をもつ併用可能な薬剤の相談を受けた。
前問で推奨された成分の作用機序として、正しいのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕脳エネルギー代謝の賦活
- 2✕アセチルコリンエステラーゼの可逆的阻害
- 3✕ニコチン性アセチルコリン受容体の刺激
- 4○グルタミン酸NMDA 受容体の非競合的遮断
- 5✕ブチリルコリンエステラーゼの可逆的阻害
正答: 4
258-259 共通の設問
30歳男性。会社内昇格人事で1年前に営業職のリーダーを命じられた。
リーダーとしての仕事に順応できず、ストレスを抱え、入眠困難、食欲低下が半年
続いた。今回かかりつけのクリニックを受診し、軽症のうつ病と診断された。主治
医より、治療薬について問い合わせがあった。
前問で推奨した成分の作用機序として正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕Na⁺チャネル遮断による神経興奮の抑制
- 2✕Cl⁻チャネル遮断によるGABA 作動性神経系の抑制
- 3○セロトニントランスポーター阻害によるセロトニン作動性神経系の活性化
- 4✕ノルアドレナリントランスポーター阻害によるノルアドレナリン作動性神経系
の活性化 - 5○シナプス前部のアドレナリンα₂受容体遮断によるセロトニンとノルアドレナ
リンの放出促進
正答: 3・5
260-261 共通の設問
68歳男性。10年前より、糖尿病の治療を継続中である。定期検診時に随
時尿の尿中アルブミン/クレアチニン比が350mg/g であった。本日の診察時の血
圧は150/95mmHg であり、高血圧治療のためロサルタンカリウム錠25mg が追
加となった。

- 1○
- 2✕
- 3○
- 4✕
- 5✕
正答: 1・3
262-263 共通の設問
64歳男性。大腸がんのため腫瘍摘出手術を受けた。その後、外来にてオキ
サリプラチン・カペシタビン療法を半年間続けている。
処方された抗悪性腫瘍薬の作用機序として正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕微小管を安定化し、細胞分裂を抑制する。
- 2○DNA 鎖に架橋を形成し、DNA 複製を阻害する。
- 3✕血管内皮増殖因子(VEGF)を阻害し、血管新生を抑制する。
- 4○生体内で5-フルオロウラシルに変換され、DNA 合成を阻害する。
- 5✕ジヒドロ葉酸還元酵素を阻害し、プリン生合成系を抑制する。
正答: 2・4
264-265 共通の設問
60歳男性。肺がん治療のためシスプラチンとエトポシドの併用療法と放射
線治療を行う予定である。主治医より制吐薬に関する問い合わせがあった。
嘔吐を抑制する薬物の作用機序に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選
2つ選べ。
- 1✕グラニセトロンは、求心性迷走神経終末のセロトニン5-HT₁受容体を遮断す
る。 - 2○アプレピタントは、中枢神経系のタキキニンNK₁受容体を遮断する。
- 3✕アプレピタントと同様の制吐作用機序を持つ薬物として、ジメンヒドリナート
がある。 - 4✕ロラゼパムは、中枢神経系のドパミンD₂受容体を刺激する。
- 5○ロラゼパムと同様の制吐作用機序を持つ薬物として、アルプラゾラムがある。
正答: 2・5