第98回 — 薬剤
演習モードで解く胃内容排出速度を上昇させる薬物はどれか。 1つ選べ。
- 1✕アトロピン
- 2✕イミプラミン
- 3✕プロパンテリン
- 4○メトクロプラミド
- 5✕モルヒネ
正答: 4
アルブミンに最も結合しやすいのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕イヌリン
- 2✕ゲンタマイシン
- 3○ワルファリン
- 4✕クレアチニン
- 5✕リチウム
正答: 3
種々のシトクロムP450分子種の発現を誘導する代表的な薬物はどれか。
1つ選べ。
- 1✕イトラコナゾール
- 2✕エリスロマイシン
- 3✕セファレキシン
- 4✕シメチジン
- 5○フェノバルビタール
正答: 5
薬物の尿中排泄に重要な働きをする腎小体を糸球体とともに構成しているのは
どれか。 1つ選べ。
- 1✕ヘンレ係蹄
- 2○ボーマン嚢
- 3✕集合管
- 4✕近位尿細管
- 5✕遠位尿細管
正答: 2
ある薬物が併用薬物の体内動態を変動させる要因のうち、併用薬物の血中濃度
を低下させるのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕消化管吸収の促進
- 2✕肝代謝酵素の阻害
- 3✕胆汁排泄の阻害
- 4○腎尿細管再吸収の阻害
- 5✕腎尿細管分泌の阻害
正答: 4
薬物動態が線形モデルに従うとき、投与量に比例するパラメータはどれか。
1つ選べ。
- 1✕吸収速度定数
- 2○血中濃度時間曲線下面積
- 3✕消失半減期
- 4✕全身クリアランス
- 5✕分布容積
正答: 2
薬物動態に線形性が成り立っているとき、経口投与後の平均吸収時間を算出す
る式はどれか。 1つ選べ。ただし、経口投与後と静脈内投与後の平均滞留時間
(MRT)を、それぞれMRTpoとMRTivとする。

- 1✕
- 2○
- 3✕
- 4✕
- 5✕
正答: 2
薬物の血中濃度測定に基づいて投与設計を行う条件として、必要性が最も低い
のはどれか。1つ選べ。
- 1✕患者からの採血が可能であること
- 2✕薬物定量法が確立していること
- 3○薬物の有効血中濃度域が広いこと
- 4✕薬物の有効血中濃度域が既知であること
- 5✕薬物血中濃度と薬理効果の間に相関関係があること
正答: 3
フルオロウラシルのプロドラッグはどれか。 1つ選べ。
- 1○ドキシフルリジン
- 2✕エノシタビン
- 3✕シスプラチン
- 4✕イリノテカン
- 5✕シクロホスファミド
正答: 1
弱酸性薬物の水溶液のpH が、その薬物のpKaより2高いとき、水溶液中の薬
物の分子形:イオン形の存在比に最も近いのはどれか。 1つ選べ。
分子形:イオン形
- 1○1:100
- 2✕1:10
- 3✕1:1
- 4✕10:1
- 5✕100:1
正答: 1
日本薬局方製剤総則で、口腔内に適用する製剤に分類されるのはどれか。
1つ選べ。
- 1✕分散錠
- 2✕チュアブル錠
- 3✕口腔内崩壊錠
- 4○付着錠
- 5✕発泡錠
正答: 4
曇点を有する界面活性剤はどれか。 1つ選べ。
この問題は「解なし」(全員正解扱い)です。
- 1―ステアリン酸ナトリウム
- 2―ベンザルコニウム塩化物
- 3―ポリオキシソルビタン脂肪酸エステル
- 4―レシチン
- 5―ラウリル硫酸ナトリウム
正答: 解なし(全員正解扱い)
薬物の結晶多形を検出できる方法はどれか。 1つ選べ。
- 1✕空気透過法
- 2○X 線回折法
- 3✕旋光度法
- 4✕粘度測定法
- 5✕気体吸着法
正答: 2
水中油型の乳剤性基剤はどれか。 1つ選べ。
- 1✕マクロゴール
- 2✕白色ワセリン
- 3✕精製ラノリン
- 4✕流動パラフィン
- 5○親水クリーム
正答: 5
日本薬局方で散剤に対して規定されている試験法はどれか。 1つ選べ。
- 1✕エンドトキシン試験法
- 2✕不溶性微粒子試験法
- 3✕微生物限度試験法
- 4✕重金属試験法
- 5○溶出試験法
正答: 5
薬物の消化管吸収に関する記述のうち、正しいのはどれか。 1つ選べ。
(正誤表:選択肢2の「溶液の」は「消化管内の」に訂正。訂正後の文言で掲載)
- 1✕弱酸性薬物を経口投与した場合、胃で溶解した後、小腸で析出し、吸収が不良
となることがある。アンピシリンは、親水性が高く膜透過性が低いため、吸収改善のための脂溶性 プロドラッグが開発されている。 - 2✕弱塩基性薬物の単純拡散による吸収は、一般に、消化管内のpH が低い方が良好で
ある。アンピシリンは、親水性が高く膜透過性が低いため、吸収改善のための脂溶性 プロドラッグが開発されている。 - 3✕多くの薬物は、胃で良好に吸収されるため、胃内容排出速度の変化により吸収
が影響を受けることはない。アンピシリンは、親水性が高く膜透過性が低いため、吸収改善のための脂溶性 プロドラッグが開発されている。 - 4✕リボフラビンは脂溶性が高く、小腸全体から良好に吸収される。アンピシリンは、親水性が高く膜透過性が低いため、吸収改善のための脂溶性 プロドラッグが開発されている。
- 5○アンピシリンは、親水性が高く膜透過性が低いため、吸収改善のための脂溶性
プロドラッグが開発されている。
正答: 5
薬物の経皮吸収に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1○表皮の最も外側は角質層と呼ばれ、薬物の皮膚透過のバリアーとなる。
- 2○汗腺や毛穴などの付属器官は有効面積が小さいので、薬物吸収への寄与は少な
い。 - 3✕経皮投与では薬物の肝初回通過効果を回避できない。
- 4✕皮膚組織には代謝酵素が存在しないため、経皮吸収改善を目的としたプロド
ラッグ化は有効ではない。 - 5✕皮膚をフィルムで密封すると角質層が水和し、薬物の皮膚透過性は低くなる。
正答: 1・2
血液脳関門に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕血液脳関門の実体は、脈絡叢上皮細胞である。
- 2✕分子量の大きな薬物は、血液脳関門を透過しやすい。
- 3○血液脳関門には種々の栄養物質の輸送系が存在し、一部の薬物はこの輸送系に
よって脳内へ分布する。 - 4✕薬物の水溶性が高いほど、単純拡散による脳への移行性は大きい。
- 5○脳毛細血管内皮細胞に存在するP-糖タンパク質は、一部の薬物の脳内移行を
妨げている。
正答: 3・5
薬物の肝臓への分布及び胆汁中排泄に関する記述のうち、正しいのはどれか。
2つ選べ。
- 1○肝実質細胞の血管側膜には種々の輸送担体が発現し、多くのアニオン性薬物や
カチオン性薬物の肝取り込みに関与している。 - 2✕肝実質細胞から毛細胆管への薬物輸送機構は、多くの場合、薬物の濃度勾配を
利用した単純拡散である。 - 3✕分子量の小さい薬物ほど、胆汁中へ排泄されやすい。
- 4○血中においてアルブミンに結合している薬物もDisse腔に入り、肝実質細胞の
近傍に到達することができる。 - 5✕肝臓において抱合代謝を受け、胆汁中に排泄された薬物は、一般に分子量が大
きく親水性が高いので、すべて糞便中へ排泄される。
正答: 1・4
薬物相互作用に関する記述のうち、正しいのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕併用により薬物の血中濃度は変化せず、薬効が変化する相互作用を、薬物動態
学的相互作用という。薬物代謝酵素が、薬物の代謝物と共有結合することで阻害される場合、薬物が 血中から消失しても、その酵素活性は直ちには回復しない。 - 2✕併用により薬物の血中濃度が変化する相互作用を、薬力学的相互作用という。薬物代謝酵素が、薬物の代謝物と共有結合することで阻害される場合、薬物が 血中から消失しても、その酵素活性は直ちには回復しない。
- 3○薬物代謝酵素が、薬物の代謝物と共有結合することで阻害される場合、薬物が
血中から消失しても、その酵素活性は直ちには回復しない。 - 4✕併用薬剤数が多くなるほど、相互作用の発現を互いに打ち消しあうため、薬物
相互作用が起こる可能性は小さくなる。薬物代謝酵素が、薬物の代謝物と共有結合することで阻害される場合、薬物が 血中から消失しても、その酵素活性は直ちには回復しない。 - 5✕薬物代謝酵素の誘導は、その酵素で代謝される薬物によってのみ起こる。薬物代謝酵素が、薬物の代謝物と共有結合することで阻害される場合、薬物が 血中から消失しても、その酵素活性は直ちには回復しない。
正答: 3
体内動態が線形1-コンパートメントモデルに従う薬物1,000mg をヒトに急速
静脈内投与したところ、投与直後と10時間後の血中濃度は、それぞれ100μg/mL
及び10μg/mLであった。この薬物の全身クリアランス(L/h)に最も近い値はど

- 1✕
- 2✕
- 3○
- 4✕
- 5✕
- 6✕
正答: 3
体内動態が線形性を示す薬物Aは、肝代謝と腎排泄によって体内から消失し、
正常時における肝代謝クリアランスは全身クリアランスの20%である。また、腎
疾患時に薬物Aの肝代謝クリアランスは変化しないが、腎排泄クリアランスは糸球
体ろ過速度(GFR)に比例して変化する。
薬物Aを投与中の患者において、GFR が正常時の25%に低下したとする。薬物
Aの血中濃度時間曲線下面積(AUC)を腎機能正常時と同じにするには、投与量

- 1✕
- 2○
- 3✕
- 4✕
- 5✕
正答: 2
固体薬物の溶解速度を回転円盤法で測定し、以下の結果を得た。シンク条件下
のみかけの溶解速度定数(min⁻¹·cm⁻²)に最も近い値はどれか。 1つ選べ。
ただし、円盤の有効表面積は1cm²とし、試験中は変化しないものとする。ま
た、溶液温度は一定であり、薬物の溶解度は0.5mg/mLとする。
時間(min) 0 2 4 6 8 10
溶液の薬物濃度(mg/mL) 0 0.020 0.040 0.060 0.072 0.080
- 1✕0.010
- 2✕0.014
- 3✕0.016
- 4✕0.018
- 5○0.020
正答: 5
乳剤に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕o/w型の乳剤は、電気伝導性を示さない。
- 2✕合一しても振とうすればもとの分散状態に戻る。
- 3○w/o/w型やo/w/o型などの多重乳剤がある。
- 4○分散媒と分散相の密度差を小さくすると、乳剤の分散状態は安定化する。
- 5✕w/o型の乳剤は、メチレンブルーを加えると全体が着色される。
正答: 3・4
薬物の物性に関する記述のうち、正しいのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕非晶質は、熱力学的に平衡状態にある。結晶多形において、準安定形に比べて安定形の方が融点が高い。
- 2✕共融混合物では、異なる成分どうしが結晶格子を形成している。結晶多形において、準安定形に比べて安定形の方が融点が高い。
- 3✕水和物結晶は、その無水物結晶よりも水に対する溶解度が高い。結晶多形において、準安定形に比べて安定形の方が融点が高い。
- 4✕固溶体中において、薬物は結晶状態で分散している。結晶多形において、準安定形に比べて安定形の方が融点が高い。
- 5○結晶多形において、準安定形に比べて安定形の方が融点が高い。
正答: 5
日本薬局方製剤総則の目に投与する製剤に関する記述のうち、正しいのはどれ
か。 2つ選べ。
- 1✕点眼剤の非水性溶剤として、植物油を用いることはできない。
- 2○点眼剤及び眼軟膏剤の容器として、通例、気密容器を用いる。
- 3✕点眼剤は、発熱性物質試験法に適合しなければならない。
- 4○懸濁性点眼剤中の粒子は、通例、最大粒子径75μm以下である。
- 5✕眼軟膏剤には、保存剤を加えることができない。
正答: 2・4
造粒法に関する記述のうち、誤っているのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕破砕造粒法は、混合した粉末状の原料を圧縮成形した後、粉砕する方法なの
で、不定形の造粒物が得られる。 - 2✕攪拌造粒法は、攪拌翼を高速回転させながら、結合剤溶液を噴霧して造粒する
方法なので、重質で球形の造粒物が得られる。 - 3✕噴霧乾燥造粒法は、熱風気流中に薬物と添加剤からなる溶液もしくは懸濁液を
噴霧し、急速に乾燥する方法なので、球形の造粒物が得られる。 - 4○流動層造粒法は、熱風気流中に吹き上げた粉末に結合剤を噴霧して造粒する方
法なので、流動層内で圧密化を受け、重質で球形の造粒物が得られる。 - 5✕押し出し造粒法は、一定孔径のスクリーンから薬物と添加剤からなる混練物を
押し出し、適当なサイズでカットして造粒する方法なので、円柱状の造粒物が得
られる。
正答: 4
医薬品を保存する容器・包装に関する記述のうち、正しいのはどれか。 1つ選
1つ選べ。
- 1✕セロファンのフィルムは、防湿効果に優れる。吸入粉末剤に用いる容器は、通例、密閉容器とする。
- 2✕静脈内投与する注射剤には、プラスチック製容器を用いることはできない。吸入粉末剤に用いる容器は、通例、密閉容器とする。
- 3○吸入粉末剤に用いる容器は、通例、密閉容器とする。
- 4✕ピロー包装は、ラミネートフィルムを用いて顆粒剤などを1回服用量ごとに充
てんしたものである。吸入粉末剤に用いる容器は、通例、密閉容器とする。 - 5✕Press through package(PTP)包装は、帯状にシール包装された形態をいう。吸入粉末剤に用いる容器は、通例、密閉容器とする。
正答: 3
グラフは、ある放出制御型製剤についての溶出試験を下に示す条件で実施した
結果である。このグラフから推察される製剤的な特徴に関する記述のうち、適切な
のはどれか。 1つ選べ。
ただし、薬物の溶解度はpH によって変化しないものとする。
pH 1.2 pH 6.8
溶出率(%)60
0 5 10 15
時間の平方根(min¹ᐟ²)
溶出試験の条件
試験サンプル:放出制御型製剤 1錠
試験装置:溶出試験法 第2法 (パドル法)
試験温度:37°C
試験液: 0分~120分 - 溶出試験第1液(pH 1.2)
120分~180分 - 溶出試験第2液(pH 6.8)
- 1✕腸溶性製剤からの薬物溶出で、pH に依存して溶出量が変化している。不溶性マトリックス型製剤からの薬物溶出で、マトリックス中の拡散が薬物溶 出の律速となっている。
- 2○不溶性マトリックス型製剤からの薬物溶出で、マトリックス中の拡散が薬物溶
出の律速となっている。 - 3✕侵食(エロージョン)型製剤からの薬物溶出で、水溶性マトリックスの溶解も
しくは浸潤に伴って薬物が溶出する。不溶性マトリックス型製剤からの薬物溶出で、マトリックス中の拡散が薬物溶 出の律速となっている。 - 4✕リザーバー型製剤からの薬物溶出で、水溶性成分からなる錠剤を被覆している
不溶性高分子膜を介して薬物が溶出する。不溶性マトリックス型製剤からの薬物溶出で、マトリックス中の拡散が薬物溶 出の律速となっている。 - 5✕浸透圧ポンプ型製剤からの薬物溶出で、錠剤内への水の侵入に伴って薬物が溶
出する。不溶性マトリックス型製剤からの薬物溶出で、マトリックス中の拡散が薬物溶 出の律速となっている。
正答: 2
リポソームに関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕大豆油とレシチンで調製される閉鎖小胞であり、静脈内投与後、炎症部位へ選
択的に移行する薬物運搬体として利用される。 - 2○脂質二重膜からなる閉鎖小胞であり、水溶性及び脂溶性いずれの薬物も含有す
ることができる。 - 3✕通例、直径数μm~数百μmの大きさで、薬物を芯物質としてこれを高分子
物質で被覆したものであり、薬物の安定化や放出制御に利用される。 - 4○ポリエチレングリコールで表面を修飾することで、血中滞留性が向上する。
正答: 2・4
266-267 共通の設問
病棟で医師から薬剤師に先発医薬品と後発医薬品の違いについて質問が
あった。
後発医薬品は、先発医薬品と生物学的に同等である必要がある。製剤間の生物学
的同等性を規定する薬物動態パラメータはどれか。 2つ選べ。
- 1✕分布容積
- 2○最高血中濃度
- 3✕消失半減期
- 4✕平均滞留時間
- 5○血中濃度時間曲線下面積
正答: 2・5
268-269 共通の設問
80歳女性。体重65kg。うっ血性心不全、高血圧症、慢性腎不全と診断さ
れ、以下の薬剤を服用していた。アレルギー歴、肝機能障害、副作用歴なし。
昨日、食欲低下と不整脈等の体調変化が認められ、救命救急センターに運ばれた。
ジゴキシン錠0.25mg
フロセミド錠40mg
スピロノラクトン錠25mg
デノパミン錠5mg
バルサルタン錠40mg
この患者で推定される薬物の体内分布に関する記述のうち、正しいのはどれか。
2つ選べ。
- 1○高齢であるため体脂肪率が増加しており、脂溶性の高い薬物の脂肪組織への蓄
積が生じやすい。 - 2✕高齢であるため血漿中のα₁-酸性糖タンパク質濃度が低下しており、塩基性薬
物の非結合形分率が上昇している。 - 3✕心不全により血流が増大しており、薬物の分布容積の増大が起こりやすい。
- 4○慢性腎不全により血漿中のアルブミン濃度が低下しており、酸性薬物の非結合
形分率が上昇している。
正答: 1・4
270-271 共通の設問
10歳男児。体重30kg。てんかんのためフェノバルビタールを服用してい
た。最近、傾眠傾向にあり、母親が心配になり、男児と医療機関を受診した。薬剤
師がフェノバルビタールの血清中濃度を測定したところ40μg/mLであり、治療
有効濃度を超えていた。男児の肝機能及び腎機能は正常であった。
前問で選択した薬物がフェノバルビタールの体内動態に及ぼす影響として、正し
いのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕消化管吸収の阻害
- 2○尿細管再吸収の抑制
- 3✕尿細管分泌の促進
- 4✕受容体での拮抗
- 5✕胆汁中排泄の促進
正答: 2
272-273 共通の設問
65歳男性。保険薬局に異なる診療科の処方せんを同時
に持参した。
(呼吸器内科の処方内容)
イソニアジド錠100mg 1回3錠(1日3錠)
1日1回 朝食後 14日分
シプロフロキサシン錠200mg1回1錠(1日2錠)
1日2回 朝夕食後 14日分
L-カルボシステイン錠500mg1回1錠(1日3錠)
レバミピド錠100mg 1回1錠(1日3錠)
1日3回 朝昼夕食後 14日分
(整形外科の処方内容)
チザニジン塩酸塩錠1mg 1回1錠(1日3錠)
【正誤表】設問1行目の「(処方1、処方2)」は削除。
上記の併用禁忌となる相互作用の主なメカニズムはどれか。 1つ選べ。
- 1✕キレート形成
- 2○代謝酵素の阻害
- 3✕トランスポーターの誘導
- 4✕尿pH の変化
- 5✕受容体での拮抗
正答: 2
274-275 共通の設問
53歳男性。体重50kg。胃がんと診断され、テガフール・ギメラシル・オ
テラシルカリウム配合剤とシスプラチンとの併用療法が施行されることになった。
この患者において、シスプラチンの点滴静注終了後の体内動態は線形2-コン
パートメントモデルに従い、α相(分布相)の半減期は10分、β相(消失相)の
半減期は42時間であった。片対数グラフに示す血清中濃度推移として、最も適切

- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4○
- 5✕
正答: 4
276-277 共通の設問
保険薬局にて、以下の処方せんを受け付けた。
(処方1)
ダイオウ末 1回0.5g(1日1.5g)
酸化マグネシウム 1回0.5g(1日1.5g)
1日3回 朝昼夕食後 28日分
(処方2)
アスピリン末 1回0.33g(1日1.0g)
炭酸水素ナトリウム 1回0.5g(1日1.5g)
1日3回 朝昼夕食後 7日分
粉末薬品の混合に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕互いに相互作用を起こさない水に可溶な2種の結晶性粉末を混合すると、臨界
相対湿度は上昇する。 - 2✕水に可溶な結晶性粉末と不溶な結晶性粉末とを混合すると、水に可溶な結晶性
粉末の臨界相対湿度は低下する。 - 3○粉末薬品の混合性は、粉末薬品の粒子形状の影響を受ける。
- 4✕2種の粉末薬品を混合する場合、粒子の密度差が大きいほど混合性がよい。
- 5○粉末薬品の混合は、粒子間の結合性及び付着性が小さい場合には平均粒子径の
差が近いほど容易である。
正答: 3・5
278-279 共通の設問
75歳男性。血糖コントロール不良で入院した。眼底検査のために眼科を受
診したところ、眼圧上昇が認められたので、以下の薬剤が処方された。
(処方)
チモプトールXE点眼液0.5%(注)(2.5mL/本)1回1滴
1日1回 両眼に点眼 全1本
(注:チモロールマレイン酸塩を0.5%含む持続性点眼液)
チモプトールXE点眼液には、以下の添加物が用いられている。
添加物:ジェランガム、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン、
ベンゾドデシニウム臭化物、D-マンニトール
この点眼剤が持続性を示す機構として、正しいのはどれか。 1つ選べ。
- 1○涙液中のナトリウムイオンと反応しゲル化するため。
- 2✕薬物と添加物が不溶性の複合体を形成しているため。涙液中のナトリウムイオンと反応しゲル化するため。
- 3✕薬物が徐放性微粒子に内封されているため。涙液中のナトリウムイオンと反応しゲル化するため。
- 4✕薬物がo/w型エマルションの油層に保持されているため。涙液中のナトリウムイオンと反応しゲル化するため。
- 5✕高分子を結合させたプロドラッグであるため。涙液中のナトリウムイオンと反応しゲル化するため。
正答: 1
280-281 共通の設問
35歳男性。てんかんの持病があり、処方1によりコントロールされていた。
(処方1)
デパケンR錠200(注)1回2錠(1日2錠)
1日1回 朝食後 30日分
(注:バルプロ酸ナトリウム200mg を含む徐放錠)
あるとき、2日間激しい下痢が続き、救急外来を受診した。患者からの聴取によ
り黄色ブドウ球菌による食中毒が疑われた。医師が処方2を追加する際に、薬剤師
に意見を求めてきた。
(処方2)
アンピシリン水和物カプセル250mg1回2カプセル(1日8カプセル)
1日4回 6時間毎 5日分
ビフィズス菌錠12mg 1回1錠(1日3錠)
1日3回 朝昼夕食後 5日分
デパケンR錠は、マトリックス型の徐放錠である。マトリックス型徐放錠の特徴
に関する記述のうち、正しいのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕服用後速やかに崩壊し、内包された徐放性顆粒から薬物が放出される。基剤中に薬物が均一に分散している。
- 2✕速放性顆粒と徐放性顆粒を混合し、打錠した製剤である。基剤中に薬物が均一に分散している。
- 3✕徐放層と速放層の2層からなる錠剤である。基剤中に薬物が均一に分散している。
- 4✕速放性の外殻層と徐放性の内殻錠からなる錠剤である。基剤中に薬物が均一に分散している。
- 5○基剤中に薬物が均一に分散している。
正答: 5
282-283 共通の設問
65歳男性。体重53kg。疼痛緩和治療を受けているがん患者である。
モルヒネの副作用としての便秘がひどくなり、処方変更がなされた。
(従来処方)
モルヒネ硫酸塩水和物徐放錠30mg1回1錠(1日2錠)
1日2回 朝夕食後 3日分
(変更処方)
フェントステープ2mg (注) 1回1枚(1日1枚)
1日1回 就寝前 3日分(全3枚)
(注:フェンタニルクエン酸塩2mg を含む経皮吸収型製剤)
今回処方されたフェントステープに関する記述のうち、誤っているのはどれか。
1つ選べ。
- 1✕支持体、薬物を含む膏体及びライナーから構成される。
- 2✕貼付24時間後も、製剤中に薬物が残存している。
- 3✕膏体を構成するスチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体は、水に不
溶である。 - 4✕高温とならない所に保管する。
- 5○ハサミ等で切って使用しても差しつかえない。
正答: 5
284-285 共通の設問
47歳男性。気管支ぜん息の治療中である。この患者に以下の薬剤が新たに
処方された。
(処方)
アドエア125エアゾール120吸入(注)1回2吸入
1日2回 朝夕食後 吸入 全1個
⎧ ⎫
|注:サルメテロールキシナホ酸塩及びフルチカゾンプロピオン酸エステルを|
| 含有する加圧式定量噴霧吸入器(pMDI)。1吸入で、サルメテロールと|
| |
| して25μg 及びフルチカゾンプロピオン酸エステルとして125μg を吸|
| 入できる。 |
⎩ ⎭
この薬剤に関する記述のうち、正しいのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕全身作用を目的とした吸入エアゾール剤である。容器は、密封容器である。
- 2✕肺深部まで薬物を送達させるために、エアゾール粒子の空気力学径が30~100μm
の大きさに設計されている。容器は、密封容器である。 - 3✕速く吸入する方が吸入効率がよい。容器は、密封容器である。
- 4✕吸入後に息を止める必要はない。容器は、密封容器である。
- 5○容器は、密封容器である。
正答: 5