第98回 — 薬理
演習モードで解くインスリン受容体はどれに分類されるか。 1つ選べ。
- 1✕Gqタンパク質共役型受容体
- 2✕Giタンパク質共役型受容体
- 3✕イオンチャネル内蔵型受容体
- 4○酵素内蔵型受容体
- 5✕核内受容体
正答: 4
プロプラノロールは、気管支ぜん息患者において気管支狭窄を起こすことがあ
る。この作用機序はどれか。 1つ選べ。
- 1✕ムスカリン性アセチルコリン受容体遮断
- 2✕アドレナリンα₁受容体遮断
- 3○アドレナリンβ₂受容体遮断
- 4✕ヒスタミンH₁受容体遮断
- 5✕ロイコトリエン受容体遮断
正答: 3
コリンエステラーゼを可逆的に阻害するのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕アトロピン
- 2✕カルバコール
- 3○エドロホニウム
- 4✕ブチルスコポラミン
- 5✕プラリドキシム(PAM)
正答: 3
リドカインの局所麻酔作用発現に関わる作用点はどれか。 1つ選べ。
- 1✕ヒスタミンH₁受容体
- 2✕セロトニン5-HT₃受容体
- 3○電位依存性Na⁺チャネル
- 4✕アデニル酸シクラーゼ
- 5✕GABAB受容体
正答: 3
ムスカリン性アセチルコリン受容体遮断により、抗パーキンソン病作用を示す
のはどれか。 1つ選べ。
- 1✕アマンタジン
- 2○トリヘキシフェニジル
- 3✕セレギリン
- 4✕エンタカポン
- 5✕ブロモクリプチン
正答: 2
選択的セロトニン・ノルアドレナリン再取込み阻害により抗うつ作用を示すの
はどれか。 1つ選べ。
- 1✕パロキセチン
- 2✕ミアンセリン
- 3✕アモキサピン
- 4✕トラゾドン
- 5○ミルナシプラン
正答: 5
ジゴキシンの強心作用の機序はどれか。 1つ選べ。

- 1✕
- 2✕
- 3○
- 4✕
- 5✕
正答: 3
血管平滑筋のアドレナリンα₁受容体の選択的遮断により、降圧作用を示すのは
どれか。 1つ選べ。
- 1✕ベタキソロール
- 2✕ロサルタン
- 3✕フェントラミン
- 4○プラゾシン
- 5✕クロニジン
正答: 4
急性膵炎の治療に用いられるタンパク質分解酵素阻害薬はどれか。 1つ選べ。
- 1✕プロパンテリン
- 2✕ウルソデオキシコール酸
- 3✕フロプロピオン
- 4✕ニザチジン
- 5○ナファモスタット
正答: 5
ペルオキシソーム増殖剤応答性受容体(PPAR)αを刺激するのはどれか。
1つ選べ。
- 1✕フルバスタチン
- 2✕エゼチミブ
- 3✕コレスチラミン
- 4○フェノフィブラート
- 5✕コルヒチン
正答: 4
トラネキサム酸の止血作用の機序はどれか。 1つ選べ。
- 1✕トロンビン阻害
- 2✕アンチトロンビン 阻害
- 3✕組織因子阻害
- 4✕第Xa因子阻害
- 5○プラスミン阻害
正答: 5
シクロスポリンの免疫抑制作用の機序はどれか。 1つ選べ。
- 1○カルシニューリンの阻害
- 2✕ジヒドロ葉酸還元酵素の阻害
- 3✕ピリミジン合成経路の阻害
- 4✕プリン合成経路の阻害
- 5✕インターロイキン-6(IL-6)受容体の遮断
正答: 1
セラトロダストの抗アレルギー作用の機序はどれか。 1つ選べ。
- 1✕ロイコトリエン受容体遮断
- 2○トロンボキサンA₂受容体遮断
- 3✕シクロオキシゲナーゼ-2阻害
- 4✕5-リポキシゲナーゼ阻害
- 5✕ホスホリパーゼA₂阻害
正答: 2
核酸合成を阻害し、抗真菌作用を示すのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕ナイスタチン
- 2○フルシトシン
- 3✕ミカファンギン
- 4✕ミコナゾール
- 5✕テルビナフィン
正答: 2
閉経後乳がん治療薬レトロゾールの作用機序はどれか。 1つ選べ。

- 1○
- 2✕
- 3✕
- 4✕
- 5✕
正答: 1
グラフは、摘出平滑筋の収縮に対する薬物Aと薬物Bの濃度-反応曲線を示し

薬物濃度(M)
- 1○薬物Aは部分刺激薬(partial agonist)である。
- 2✕薬物AのpD₂値は約6である。
- 3✕薬物Bは完全刺激薬(full agonist)であり、その内活性(intrinsic activity)
は100である。 - 4○10⁻⁵M の薬物Bによる収縮は、10⁻⁶M の薬物Aにより抑制されると推定でき
る。
正答: 1・4
薬物依存に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕テトラヒドロカンナビノールは、身体的依存を生じるが、精神的依存は生じな
い。 - 2○エタノールは、身体的依存及び精神的依存を生じる。
- 3○休薬により退薬症状を生じる状態を、身体的依存と呼ぶ。
- 4✕依存性薬物は、脳内報酬系におけるドパミン作動性神経を抑制する。
正答: 2・3
交感神経系に作用する薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕アテノロールは、アドレナリンα₁受容体を遮断し、脳血管平滑筋を弛緩させ
る。 - 2✕ドブタミンは、アドレナリンα₂受容体を刺激し、鼻粘膜の血管を収縮させる。
- 3○メトキサミンは、アドレナリンα₁受容体を刺激し、末梢血管を収縮させる。
- 4○プロカテロールは、アドレナリンβ₂受容体を刺激し、気管支平滑筋を弛緩さ
せる。 - 5✕エフェドリンは、交感神経終末でのノルアドレナリンの再取り込みを促進し、
気管支平滑筋を弛緩させる。
正答: 3・4
中枢性及び末梢性筋弛緩薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕ベクロニウムは、筋小胞体のリアノジン受容体を遮断する。
- 2✕ダントロレンは、骨格筋のニコチン性アセチルコリン受容体を遮断する。
- 3○チザニジンは、アドレナリンα₂受容体を刺激し、脊髄多シナプス反射を抑制
する。 - 4✕スキサメトニウムは、血漿中のコリンエステラーゼにより加水分解を受けて活
性体を生じる。 - 5○A型ボツリヌス毒素は、運動神経終末からのアセチルコリン遊離を抑制する。
正答: 3・5
催眠薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1○ゾルピデムは、ベンゾジアゼピンω₁受容体に選択性の高い催眠薬で、筋弛緩
作用に基づく副作用は少ない。 - 2○ラメルテオンは、メラトニン受容体を刺激し、睡眠覚醒リズムを調節する。
- 3✕エスタゾラムは、中枢のヒスタミンH₁受容体を遮断し、睡眠を導入する。
- 4✕フェノバルビタールは、抗痙れん作用が現れる用量以下で鎮静・催眠を引き起
こす。
正答: 1・2
抗てんかん薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1○カルバマゼピンは、電位依存性Na⁺チャネルを遮断し、強直間代発作を抑制する。
- 2✕バルプロ酸は、セロトニン5-HT₁A受容体を遮断し、すべての型の全般発作を
抑制する。 - 3✕プリミドンはGABA トランスアミナーゼを阻害するので、フェノバルビター
ルとの併用で相乗効果が期待できる。 - 4✕クロナゼパムは、ベンゾジアゼピン受容体を遮断し、複雑部分発作を抑制する。
- 5○エトスクシミドは、T 型Ca²⁺チャネルを遮断し、欠神発作を抑制する。
正答: 1・5
心不全治療薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕カルペリチドは、アデニル酸シクラーゼを活性化し、利尿作用と血管拡張作用
を示す。 - 2○デノパミンは、アドレナリンβ₁受容体を刺激し、心筋収縮力を増大させる。
- 3✕エナラプリルは、アンギオテンシンAT₁受容体を遮断し、心負荷を軽減させる。
- 4✕オルプリノンは、グアニル酸シクラーゼを直接活性化し、心筋収縮力を増大さ
せる。 - 5○ピモベンダンは、トロポニンのCa²⁺感受性を上昇させ、心筋収縮力を増大さ
せる。
正答: 2・5
虚血性心疾患治療薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕ジピリダモールは、アデノシンの細胞内への取り込みを促進し、冠血管を拡張
させる。 - 2○ニトログリセリンは、静脈還流量を減少させ、心臓に対する前負荷を軽減する。
- 3○ビソプロロールは、心拍数と収縮力を減少させることで、心筋の酸素消費量を
低下させる。 - 4✕ニコランジルは、ATP感受性K⁺チャネルを遮断し、冠血管を拡張させる。
正答: 2・3
利尿薬に関する記述のうち、誤っているのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕マンニトールは、尿細管からほとんど再吸収されず、尿細管腔内の浸透圧を上
昇させる。 - 2○ブメタニドは、近位尿細管においてNa⁺-H⁺交換系を阻害する。
- 3✕トリアムテレンは、遠位尿細管から集合管においてNa⁺チャネルを遮断し、
Na⁺の再吸収を抑制する。 - 4✕トリクロルメチアジドは、遠位尿細管においてNa⁺-Cl⁻共輸送系を抑制する。
- 5✕カンレノ酸は、アルドステロン受容体を遮断し、Na⁺の再吸収を抑制する。
正答: 2
呼吸興奮薬の作用機序に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕アセタゾラミドは、炭酸脱水酵素を抑制することで代謝性アルカローシスを起
こし、呼吸中枢を刺激する。 - 2○ジモルホラミンは、延髄の呼吸中枢に直接作用し、呼吸興奮を起こす。
- 3○フルマゼニルは、ベンゾジアゼピン受容体に結合し、ベンゾジアゼピン系薬に
よる呼吸抑制を改善する。 - 4✕ドキサプラムは、オピオイドμ受容体を遮断し、モルヒネによる呼吸抑制を改
善する。
正答: 2・3
抗アレルギー薬の薬物名及び主たる作用機序の組合せのうち、正しいのはどれ
か。2つ選べ。
薬物名 作用機序
- 1○オザグレル トロンボキサン合成酵素阻害
- 2✕ザフィルルカスト トロンボキサンA₂受容体遮断
- 3○スプラタスト IgE抗体産生抑制
- 4✕ラマトロバン ヒスタミンH₁受容体遮断
- 5✕オロパタジン ロイコトリエン受容体遮断
正答: 1・3
消化器系疾患治療薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕ラモセトロンは、セロトニン5-HT₃受容体の刺激により、下痢型過敏性腸症
候群の症状を改善する。 - 2○アトロピンは、Oddi括約筋のれん縮を抑制する目的で、急性膵炎の疼痛の治
療時にモルヒネと併用される。 - 3✕モサプリドは、消化管のドパミンD₂受容体の遮断により、アセチルコリンの
遊離を増大させ、消化管運動を促進する。 - 4○ラクツロースは、腸内で乳酸菌により分解されて有機酸を遊離し、アンモニア
産生菌の生育を抑制する。
正答: 2・4


- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4✕
- 5○
正答: 5
骨粗しょう症治療薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕アレンドロン酸は、ヒドロキシアパタイトに結合し、骨芽細胞の機能を亢進す
る。 - 2✕イプリフラボンは、副甲状腺ホルモン受容体を遮断し、骨形成を促進する。
- 3✕エルカトニンは、カルシトニンの分泌を促進し、骨粗しょう症の疼痛を緩和す
る。 - 4○カルシトリオールは、活性型ビタミンD₃製剤で、Ca²⁺の腸管からの吸収及び
腎臓での再吸収を促進する。 - 5○ラロキシフェンは、エストロゲン受容体を刺激し、骨吸収を抑制する。
正答: 4・5
抗菌薬の作用機序に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1○バンコマイシンは、ペプチドグリカン末端に結合し、細胞壁の合成を阻害す
る。 - 2✕ミノサイクリンは、細胞膜を障害し、細菌の細胞内物質を漏出させる。
- 3○イソニアジドは、ミコール酸の生合成を阻害し、結核菌に対して抗菌作用を示
す。 - 4✕ホスホマイシンは、細菌のリボソーム30S サブユニットに作用し、アミノアシ
ルtRNA とリボソームの結合を阻害する。 - 5✕セフジニルは、DNA 依存性RNA ポリメラーゼを阻害し、RNA 合成を抑制
する。
正答: 1・3
246-247 共通の設問
47歳女性。眼科外来にて、以下の薬剤が処方された。
(処方1)
ラタノプロスト点眼液0.005%(2.5mL/本)1回1滴
1日1回 夕 左眼点眼 全1本
(処方2)
ブリンゾラミド懸濁性点眼液1%(5mL/本)1回1滴
1日2回 朝夕 左眼点眼 全1本
処方1及び処方2で期待される薬理作用として、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕アドレナリンα₁受容体を遮断して、ブドウ膜強膜流出経路からの眼房水の流
出を促進する。 - 2○炭酸脱水酵素を阻害して、眼房水の産生を抑制する。
- 3✕アドレナリンβ₂受容体を遮断して、眼房水の産生を抑制する。
- 4✕コリンエステラーゼを阻害して毛様体筋を収縮させ、シュレム管からの眼房水
の流出を促進する。 - 5○プロスタグランジンF₂α受容体を刺激して、ブドウ膜強膜流出経路からの眼房
水の流出を促進する。
正答: 2・5
248-249 共通の設問
70歳男性。泌尿器科外来にて、以下の薬剤が処方された。
(処方)
ハルナールOD 錠(注) 0.2mg1回1錠(1日1錠)
1日1回 朝食後 90日分
(注:タムスロシン塩酸塩の徐放性粒を含有する口腔内崩壊錠)
この処方で期待されるタムスロシンの薬理作用として、正しいのはどれか。 つ
1つ選べ。
- 1✕アセチルコリンM₃受容体を遮断し、膀胱平滑筋を弛緩させる。アドレナリンα₁受容体を遮断し、前立腺平滑筋や尿道括約筋を弛緩させる。
- 2✕アドレナリンβ₂受容体を刺激し、膀胱平滑筋を弛緩させる。アドレナリンα₁受容体を遮断し、前立腺平滑筋や尿道括約筋を弛緩させる。
- 3✕コリンエステラーゼを阻害し、膀胱平滑筋を収縮させる。アドレナリンα₁受容体を遮断し、前立腺平滑筋や尿道括約筋を弛緩させる。
- 4○アドレナリンα₁受容体を遮断し、前立腺平滑筋や尿道括約筋を弛緩させる。
- 5✕テストステロンの産生を抑制し、前立腺を縮小させる。アドレナリンα₁受容体を遮断し、前立腺平滑筋や尿道括約筋を弛緩させる。
正答: 4
250-251 共通の設問
69歳女性。近医より紹介され、不整脈の精密検査目的で入院することにな
り、以下の処方薬を持参した。血清クレアチニン値は1.4mg/dLであり、
AST 及びALT はそれぞれ30、35IU/Lであった。
(処方1)
カルベジロール錠2.5mg 1回2錠(1日2錠)
1日1回 朝食後
(処方2)
シベンゾリンコハク酸塩錠100mg 1回1錠(1日3錠)
1日3回 朝昼夕食後
(処方3)
ワルファリンカリウム錠0.5mg 1回3錠(1日3錠)
1日1回 昼食後
(処方4)
ラベプラゾールナトリウム錠10mg1回1錠(1日1錠)
ベプリジル塩酸塩水和物錠50mg 1回1錠(1日1錠)
(処方5)
トリアゾラム錠0.125mg 1回1錠(1日1錠)
1日1回 就寝前
【正誤表】設問の「クレアチニンクリアランスは60 mL/min」は「血清クレアチニン値は1.4 mg/dL」に訂正。訂正後の文言で掲載。

- 1○
- 2✕
- 3✕
- 4○
- 5✕
正答: 1・4
252-253 共通の設問
糖尿病患者が以下の処方せんを持って保険薬局に来局した。なお、この薬
局には初めての来局である。
(処方1)
ボグリボース錠0.2mg 1回1錠(1日3錠)
1日3回 朝昼夕食直前 30日分
(処方2)
シタグリプチンリン酸塩水和物錠50mg1回1錠(1日1回)
1日1回 朝食前 30日分
処方されたこれらの薬剤の作用機序として、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕α-アミラーゼを競合的に阻害し、食後高血糖を抑制する。
- 2✕ATP感受性K⁺チャネルを遮断し、膵β細胞を脱分極させる。
- 3○ジペプチジルペプチダーゼ-4(DPP-4)を阻害し、グルカゴン様ペプチド-1
(GLP-1)の分解を抑制する。 - 4✕GLP-1受容体を直接刺激し、血糖値を低下させる。
- 5○グルカゴンの分泌を抑制し、血糖値の上昇を抑制する。
正答: 3・5
254-255 共通の設問
70歳男性。経皮的冠動脈形成術(PCI)が適用される急性冠症候群(不安
定狭心症、非ST 上昇心筋症)の患者に以下の薬剤が処方された。
(処方)
クロピドグレル硫酸塩錠75mg1回1錠(1日1錠)
1日1回 朝食後 30日分
クロピドグレルに関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1○肝臓で活性代謝物に変換され、抗血小板活性を示す。
- 2✕ADP受容体サブタイプP2Y₁₂受容体を刺激する。
- 3○血小板のアデニル酸シクラーゼ活性を増強する。
- 4✕血小板のシクロオキシゲナーゼを阻害する。
- 5✕抗凝固薬と併用しても、出血傾向は増強されない。
正答: 1・3
256-257 共通の設問
63歳男性。腎不全で透析施行中の入院患者に以下の薬剤が追加で処方され
た。
(処方1)
ナテグリニド錠90mg 1回1錠(1日3錠)
1日3回 朝昼夕食直前 7日分
(処方2)
ロスバスタチンカルシウム錠2.5mg1回1錠(1日1錠)
1日1回 夕食後 隔日投与 4日分
その後、患者に貧血症状が出たため、エポエチンアルファが処方された。この処
方薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕トロンボポエチン受容体を刺激する。
- 2○赤芽球前駆細胞に直接作用して、赤血球への分化・増殖を促進する。
- 3✕血漿中の鉄と結合して造血組織に移行し、ヘモグロビン合成系への鉄の供給を
促進する。 - 4○赤血球増多により、副作用として血栓塞栓症を起こすことがある。
正答: 2・4
258-259 共通の設問
45歳女性。関節リウマチの治療を受けていたが、既存治療では効果不十分
であったため、処方変更となり以下の処方せんを持って薬局を訪れた。
(処方)
エタネルセプト(遺伝子組換え)皮下注(25mg/シリンジ)1回25mg
月曜日 皮下注射(自己注射) 4本
エタネルセプトの作用として正しいのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕腫瘍壊死因子-α(TNF-α)に対するキメラ型モノクロナール抗体で、TNF-α
と受容体の結合を選択的に阻害する。ヒト型可溶性TNF受容体-Fc融合タンパク質で、TNF-αと細胞表面TNF 受容体の結合量を選択的に抑制する。 - 2✕TNF受容体に対する完全ヒト型モノクロナール抗体で、TNF-αと受容体の
結合を選択的に阻害する。ヒト型可溶性TNF受容体-Fc融合タンパク質で、TNF-αと細胞表面TNF 受容体の結合量を選択的に抑制する。 - 3○ヒト型可溶性TNF受容体-Fc融合タンパク質で、TNF-αと細胞表面TNF
受容体の結合量を選択的に抑制する。 - 4✕インターロイキン-6(IL-6)受容体に対するヒト型モノクロナール抗体であ
り、IL-6と受容体の結合を阻害する。ヒト型可溶性TNF受容体-Fc融合タンパク質で、TNF-αと細胞表面TNF 受容体の結合量を選択的に抑制する。 - 5✕抗原提示細胞膜のCD80/CD86に結合し、CD28を介した共刺激シグナルを阻
害する。ヒト型可溶性TNF受容体-Fc融合タンパク質で、TNF-αと細胞表面TNF 受容体の結合量を選択的に抑制する。
正答: 3
260-261 共通の設問
65歳女性。アレルギー疾患で初めて外来にかかり、以下の漢方薬が処方さ
れた。お薬手帳を確認したところ他院の処方薬に併用注意の薬剤があり、医師に問
合せを行った。
(処方)
マオウ3.0g、シャクヤク3.0g、カンキョウ3.0g、カンゾウ3.0g、
ケイヒ3.0g、サイシン3.0g、ゴミシ3.0g、ハンゲ6.0g
以上を1日分1包とし、水約500mLを加えて、半量ぐらいまで煎
じつめ、煎液を3回に分けて服用
1日3回 朝昼夕食前 14日分
前問の薬剤が併用注意となる理由として、最も留意すべきものはどれか。1つ選べ。
- 1○カンゾウが併用薬のカリウム排泄作用を増強する。
- 2✕カンゾウが併用薬のナトリウム再吸収作用を阻害する。カンゾウが併用薬のカリウム排泄作用を増強する。
- 3✕カンゾウが併用薬のシクロオキシゲナーゼ阻害作用を抑制する。カンゾウが併用薬のカリウム排泄作用を増強する。
- 4✕マオウが併用薬のベンゾジアゼピン受容体への親和性を増大させる。カンゾウが併用薬のカリウム排泄作用を増強する。
- 5✕マオウが併用薬の胃内pH 上昇作用を阻害する。カンゾウが併用薬のカリウム排泄作用を増強する。
正答: 1
262-263 共通の設問
80歳男性。喀痰よりMRSA が検出され、以下の薬剤が処方された。
(処方)
点滴静注 アルベカシン硫酸塩注射液(200mg/バイアル 1本) 200mg
生理食塩液 100mL
1日1回 2時間かけて投与
MRSA に対するアルベカシンの抗菌作用機序として、正しいのはどれか。 つ
1つ選べ。
- 1✕細菌のDNA 依存性RNA ポリメラーゼを阻害し、転写を抑制する。細菌のリボソーム30S サブユニットに結合し、タンパク質の合成を阻害する。
- 2✕細菌のエルゴステロール生合成を阻害し、細胞膜の透過性を高める。細菌のリボソーム30S サブユニットに結合し、タンパク質の合成を阻害する。
- 3✕細胞壁前駆体である直鎖状ペプチドグリカン末端のD-アラニル-D-アラニンと
結合し、細胞壁の合成を阻害する。細菌のリボソーム30S サブユニットに結合し、タンパク質の合成を阻害する。 - 4○細菌のリボソーム30S サブユニットに結合し、タンパク質の合成を阻害する。
- 5✕細菌の微小管に結合し、有糸分裂を阻害する。細菌のリボソーム30S サブユニットに結合し、タンパク質の合成を阻害する。
正答: 4
264-265 共通の設問
55歳男性。体重60kg。クレアチニンクリアランス40mL/min。ヘルペ
ス脳炎のため、以下の処方が出された。
(処方)
点滴静注 アシクロビル点滴静注用(250mg/バイアル 3本) 600mg
生理食塩液 250mL
1日3回 1時間以上かけて投与
7日間連日実施
アシクロビルに関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1○抗ウイルス作用発現には、感染細胞内でのウイルス由来のチミジンキナーゼに
よるリン酸化が必要である。 - 2✕生体内でバラシクロビルに変換され、抗ウイルス活性を示す。
- 3✕単純ヘルペスウイルス(HSV)1型の増殖を抑制するが、HSV2型の増殖は抑
制しない。 - 4○活性化体に変換されてdGTPと競合し、ウイルスのDNA 合成を阻害する。
正答: 1・4