第98回 — 物理・化学・生物
演習モードで解く双極子モーメントが最も大きい分子はどれか。 1つ選べ。

- 1○
- 2✕
- 3✕
- 4✕
- 5✕
正答: 1
コロイド粒子の物性と最も関連性のない現象はどれか。 1つ選べ。
- 1✕チンダル現象
- 2✕ブラウン運動
- 3✕塩析
- 4○コンプトン散乱
- 5✕電気二重層の形成
正答: 4

- 1✕
- 2○
- 3✕
- 4✕
- 5✕
正答: 2
最も強い陽イオン交換能をもつ樹脂の交換基はどれか。 1つ選べ。
- 1✕級アミン
- 2✕級アミン
- 3○スルホン酸
- 4✕カルボン酸
- 5✕級アンモニウム
正答: 3
「溶液は赤紫色を呈し、その硫酸酸性溶液に過酸化水素試液を加えるとき、泡
だって脱色する」ことによって確認される化合物はどれか。 1つ選べ。
- 1○過マンガン酸塩
- 2✕臭素酸塩
- 3✕第一鉄塩
- 4✕第二銅塩
- 5✕ヨウ化物
正答: 1
核酸塩基であるアデニンとグアニンに共通する複素環骨格はどれか。 1つ選べ。

- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4✕
- 5○
正答: 5
AとBが互いに立体配座(コンホメーション)異性体でないのはどれか。

- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4○
- 5✕
正答: 4
付加反応はどれか。 1つ選べ。

- 1✕
- 2✕
- 3○
- 4✕
正答: 3
次亜塩素酸の塩素の酸化数は+1である。次亜塩素酸の化学式はどれか。

- 1○
- 2✕
- 3✕
- 4✕
- 5✕
正答: 1
塩基性が最も強い含窒素化合物はどれか。 1つ選べ。

- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4✕
- 5○
正答: 5
心臓に関する記述のうち、誤っているのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕全身から集まってきた血液は、右心房に流入する。
- 2○三尖弁は、左心房と左心室の間に存在する。
- 3✕洞房結節は、拍動のペースメーカーとして働く。
- 4✕冠状動脈は、心筋に酸素と栄養素を供給する。
- 5✕心筋の収縮には、Ca²⁺が関与する。
正答: 2
血小板の前駆細胞はどれか。 1つ選べ。
- 1✕赤芽球
- 2✕肥満細胞
- 3○巨核球
- 4✕マクロファージ
- 5✕形質細胞
正答: 3
タンパク質の翻訳後修飾において、糖鎖による修飾を受けるアミノ酸残基はど


- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4○
- 5✕
正答: 4
ヒトの染色体に関する記述のうち、誤っているのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕23対の染色体から構成される。
- 2✕男性はX、Y の性染色体をもつ。
- 3✕DNA はヒストンと結合している。
- 4✕分裂期の細胞で明瞭に観察される。
- 5○末端部分をセントロメアとよぶ。
正答: 5
マイコプラズマに関する記述のうち、正しいのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕一般細菌より大型である。細胞壁をもたない。
- 2✕真核生物である。細胞壁をもたない。
- 3✕増殖には生細胞への寄生が必要である。細胞壁をもたない。
- 4○細胞壁をもたない。
- 5✕病原性は知られていない。細胞壁をもたない。
正答: 4
熱力学に関する記述のうち、誤っているのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕系の内部エネルギーは、その系の現在の状態だけで決まり、その状態に至る経
路は関係しない。 - 2✕孤立系で不可逆変化が起これば、エントロピーは増大する。
- 3○状態量には示強性と示量性があり、温度は示量性の状態量である。
- 4✕熱力学第三法則でいう純物質の完全結晶のエントロピーは、絶対零度ではゼロ
である。 - 5✕ギブズ自由エネルギーは、エントロピー、エンタルピー及び温度の関数である。
正答: 3
図は、水素分子のモル熱容量(定容熱容量(Cv,m))と温度との関係を表す。
Cv,mの温度依存性に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
ただし、この温度依存性に、水素分子における電子運動は関与しないと仮定す
る。R は気体定数(J·mol⁻¹·K⁻¹)を表す。

- 1✕
- 2○
- 3✕
- 4○
- 5✕
正答: 2・4
式は、相転移温度と圧力の関係を表したクラペイロンの式である。相転移に関

2つ選べ。
- 1✕固体と液体が共存する状態では、純物質は圧力をかけると固体から液体へと変
化する。 - 2○純物質は、圧力が高くなると沸点が上昇する。
- 3✕純物質の状態図における昇華曲線の傾きは負となる。
- 4○相転移に伴うエンタルピー変化と相転移温度から、相転移に伴うエントロピー
変化を求めることができる。
正答: 2・4
互いに混ざり合わない2つの液相間における分配平衡に関する記述のうち、正
しいのはどれか。 2つ選べ。
(正誤表:選択肢3の「誘電率の高い」は「誘電率の低い」に訂正。訂正後の文言で掲載)
- 1✕溶質の分配係数は、溶け込んでいる溶質の濃度に比例して大きくなる。
- 2○一定温度、一定圧力下での分配係数は、それぞれの液相における溶質の標準化
学ポテンシャル差により決まる。 - 3○有機相と水相を利用した親油性化合物の抽出では、誘電率の低い有機溶媒の方
が抽出率は高い。 - 4✕それぞれの液相における溶質の標準化学ポテンシャルが温度に依らず一定の
時、定圧下で液相の温度を上昇させると、分配係数は低下する。
正答: 2・3
0.10mol/Lリン酸400mLと0.20mol/L水酸化ナトリウム300mLを混合し
た水溶液の25°CにおけるpH に最も近いのはどれか。 1つ選べ。
ただし、リン酸のpKa₁=2.12、pKa₂=7.21、pKa₃=12.32(各25°C)とす
る。また、log 2=0.30、log 3=0.48とする。
- 1✕4.7
- 2✕6.9
- 3○7.2
- 4✕7.7
- 5✕9.8
正答: 3
日本薬局方容量分析用標準液、標準試薬、指示薬、滴定の種類の組合せとして

- 1○
- 2✕
- 3○
- 4✕
- 5✕
正答: 1・3
試料から難(不)揮発性薬毒物を分離するためのスタス・オット(Stas-Otto)法
の概要を図に示す。モルヒネが最も多く回収される画分の番号はどれか。 1つ選
1つ選べ。

- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4○
- 5✕
正答: 4
日本薬局方イソソルビドの定量法に関する記述1~3のうち、正しいのはどれ
か。また、( a )に入る係数として4~6のうち、正しいのはどれか。それぞ
れ 1つず2つ選べ。ただし、イソソルビドの[α]D²⁰=+45.5とする。
「本品約10g を精密に量り、水に溶かし、正確に100mLとし、層長100mmで
20± 1°Cにおける旋光度αDを測定する。
イソソルビド(C₆H₁₀O₄)の量(g)=αD× (a )」
- 1○旋光度の測定には、通例、光線としてナトリウムスペクトルのD 線が用いられ
る。 - 2✕物質が旋光性を持つためには、分子の中に少なくとも1個の不斉炭素がなけれ
ばならない。 - 3✕イソソルビドの溶液は、偏光の進行方向に向き合って見るとき、偏光面を左に
回転させる。 - 4✕4.55
- 5○2.20
- 6✕0.455
正答: 1・5
質量分析法に関する記述のうち、誤っているのはどれか。 1つ選べ。
- 1○マトリックス支援レーザー脱離イオン化(MALDI)法は、主にタンパク質の
アミノ酸配列の決定に利用される。 - 2✕MALDI法は、一般に飛行時間型質量分析計(TOF-MS)と組合せて用いら
れる。 - 3✕液体クロマトグラフィー/質量分析法(LC/MS)のイオン化には、エレクトロ
スプレーイオン化(ESI)法がよく用いられる。 - 4✕ESI法では、試料分子は大気圧下でイオン化される。
- 5✕m/z 値が1,000.0と1,000.1の2本のピークが明瞭に区別できる場合の分解
能は10,000である。
正答: 1
タンパク質の構造に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1○αヘリックスやβシートの形成には、ペプチド結合のC=OとN-H 間の水素
結合が大きく寄与する。 - 2✕タンパク質中の側鎖間には、共有結合が存在しない。
- 3✕金属タンパク質中の金属イオンは、金属結合によりタンパク質と結合してい
る。 - 4✕膜タンパク質の膜貫通領域には、親水性のアミノ酸残基が多い。
- 5○通常、タンパク質は、高濃度の尿素溶液により変性する。
正答: 1・5
以下の日本薬局方収載医薬品の構造式と化学名の組合せとして、正しいのはど

- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4○
正答: 4
以下の芳香族置換反応のうち、主生成物の構造を正しく示しているのはどれ

2つ選べ。
- 1✕Br
CH3 CH3
Cl OH
O2N NO2 NaOH O2N NO2 - 2○H2O
NO2 NO2
CH3 CH3
HNO3 NO2 - 3○H2SO4
NO2 NO2
Br2 Br - 4✕加熱
正答: 2・3
AとBはそれぞれ互いに異性体である。以下の反応のうち、主生成物がAにな

2つ選べ。
- 1○H3C CHCH2Cl
H3C H C CH3 H3C
H3C
H H
Br2 Br Br - 2✕Br Br
H H
H H
CH3 H2,PtO2 CH3 CH3 - 3✕CH3 H CH3
CH3 H
H3C H mCPBA H3C O H H O H - 4○C C
H CH3 H CH3 H3C CH3
H OH H
1)OsO4 OH - 5✕2)NaHSO3,H2O OH OH
H H
mCPBA:m-クロロ過安息香酸
正答: 1・4
以下の反応のうち、主生成物の構造を正しく示しているのはどれか。 2つ選
べ。ただし、すべての反応は終了後、適切な後処理を施してある。
O NaBH4
- 1✕C6H5 C H C6H5 CH3
O NaCN CN - 2✕C6H5 C CH3 C6H5 CHCH3
C6H5 C O C6H5CHO C O CH - 3○CH3 C6H5 CH C6H5
NaOH,H2O
C6H5 C O 1)CH3CH2MgBr OH CH2CH3 - 4✕OCH2CH3 C6H5CH
2)H+
O O CH3CH2OH O - 5○C6H5 C OC C6H5 C6H5C O CH2CH3
(CH3CH2)3N
正答: 3・5
アミンに関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1○第一級アミンをケトンと反応させると、イミンが生成する。
- 2✕第二級アミンを無水フタル酸と反応させると、フタルイミドが生成する。
- 3✕第三級アミンを酸塩化物と反応させると、カルボン酸アミドが生成する。
- 4○エチルメチルアミンはAとBの平衡混合物として存在する。
H H
CH3 N N CH3
CH3CH2 CH2CH3
A B
正答: 1・4
日本薬局方収載医薬品クロルジアゼポキシド(A)とオキサゾラム(B)に関

2つ選べ。
- 1✕Aに炎色反応試験を行うと緑色を呈するのは、AにN Oが含まれるからであ
る。 - 2○Aの合成原料は、CにNH₂OH を作用させて得られるオキシム誘導体である。
- 3✕Bに希塩酸を加え、水浴中で10分間加熱後冷却して得た液は、芳香族第二級
アミンの定性反応を呈する。 - 4○BはDの第二級アミンとケトンのカルボニル基が縮合して生じるイミニウムを
経て合成できる。
正答: 2・4
プロプラノロールは、エナンチオマー間で交感神経のアドレナリンβ受容体遮
断作用に差があることが知られている。プロプラノロールの受容体結合部位との相

2つ選べ。
- 1○ファーマコフォアでは、三次元的な構造が重要である。
- 2✕側鎖上のイソプロピル基は、結合部位と水素結合を形成する。
- 3✕側鎖上のNH は、結合部位と疎水性相互作用する。
- 4○側鎖上のOH は、結合部位と水素結合を形成する。
- 5✕エーテル結合の酸素は、結合部位とイオン結合を形成する。
正答: 1・4
生薬の抽出液Aに対する確認試験にはBが使用される。この試験で検出される

- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4○
- 5✕
正答: 4
生物活性天然物とその生合成経路に関する記述のうち、正しいのはどれか。
2つ選べ。
- 1○カンプトテシンとフィゾスチグミンはトリプトファン由来のアルカロイドであ
る。
O
N H CH3
N O
N H3C
O
O N N
H
H3C OHO CH3CH3
フィゾスチグミン
カンプトテシン - 2✕チモールとレスベラトロールはイソプレノイド経路で生合成される。
CH3 OH
HO
OH
H3C CH3 OH
チモール レスベラトロール - 3✕ポドフィロトキシンとテトラサイクリンはシキミ酸経路で生合成される。
OH
H OHO OHO O
O OH
O
O NH2
H O
H H OH
HO CH3 HN
H3C CH3
H3COH3CO OCH3
テトラサイクリン
ポドフィロトキシン - 4○シアニジンとダイゼインはシキミ酸経路と酢酸-マロン酸経路の複合経路で生
合成される。
OH
HO O
+
HO O
OH
OH O
OH
OH
ダイゼイン
シアニジン
正答: 1・4
図は、分子式C₁₀H₁₂O₃の化合物(A)の¹H-NMR スペクトル(500MHz,
CDCl₃)と部分拡大図である。この図から推定されるAの構造はどれか。 1つ選
べ。なお、6.00ppm付近に現れる1H 分の幅広いシグナルは重水を添加した後に
消失した。また、7.26ppmのシグナルはCDCl₃に含まれる微量のCHCl₃に起因
するものである。

- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4✕
- 5○
- 6✕
正答: 5
皮膚に関する記述のうち、誤っているのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕表皮の細胞は、ケラチンを合成している。
- 2○マイスネル(Meissner)小体は、温覚の受容器である。
- 3○体性感覚の刺激は、視床下部で中継され、大脳皮質に投射される。
- 4✕交感神経刺激により立毛筋が収縮すると、鳥肌が立つ。
- 5✕皮膚ではビタミンD が合成される。
正答: 2・3
図は、ある内分泌器官の顕微鏡像をスケッチしたものである。この器官に関す

- 1○
- 2○
- 3✕
- 4✕
- 5✕
正答: 1・2
コレステロールに関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1○コレステロール生合成に関与する肝臓の3-ヒドロキシ-3-メチルグルタリル
CoA(HMG-CoA)還元酵素遺伝子は、コレステロールによって発現が抑制され
る。 - 2✕細胞内のコレステロールの量が増加すると、細胞表面にある低密度リポタンパ
ク質(LDL)受容体の数が増加する。 - 3✕肝臓でコレステロールから生成した胆汁酸は、その大部分が糞便中へ排泄され
る。 - 4✕細胞膜のコレステロールは、その大部分が脂肪酸とのエステル型として存在す
る。 - 5○精巣では、コレステロールからアンドロゲンが生合成される。
正答: 1・5
図は、アロステリック酵素として知られるある酵素について、基質Aの濃度と
反応初速度の関係を示したものである。曲線1及び3は、酵素反応系に、それぞれ
酵素に結合する物質X及びYを加え、また曲線2は何も加えずに測定した結果であ
る。なお、X及びYは基質Aと構造上の類似性が低い。この結果に関する考察のう

1(+X)
反応初速度
2
3(+Y)
基質Aの濃度
1つ選べ。
(正誤表:選択肢1・2の「反応速度」は「反応初速度」に訂正。訂正後の文言で掲載)
- 1✕X及びYのいずれも存在しないとき、基質Aの濃度を高めていくと、ある濃度
以上になると反応初速度が急に増加する。Xの存在下では、酵素の基質Aに対する見かけの親和性が低下する。 - 2✕基質Aの濃度が十分に高いときには、X、Yの存在あるいは非存在にかかわら
ず、反応初速度はほぼ等しい。Xの存在下では、酵素の基質Aに対する見かけの親和性が低下する。 - 3○Xの存在下では、酵素の基質Aに対する見かけの親和性が低下する。
- 4✕基質Aの濃度が低いときには、Yによって酵素活性が阻害される。Xの存在下では、酵素の基質Aに対する見かけの親和性が低下する。
- 5✕X及びYが結合する酵素の部位は、基質Aが結合する部位とは異なると考えら
れる。Xの存在下では、酵素の基質Aに対する見かけの親和性が低下する。
正答: 3
神経伝達物質に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕グルタミン酸は、オキサロ酢酸にアスパラギン酸のアミノ基が転移し生合成さ
れる。 - 2○グリシンは、中枢神経系ではセリンからセリンヒドロキシメチルトランスフェ
ラーゼの働きで生合成される。 - 3✕γ-アミノ酪酸(GABA)は、アスパラギン酸の脱炭酸により生合成される。
- 4✕セロトニンは、チロシンの水酸化と脱炭酸により生合成される。
- 5○アドレナリンは、酸化的脱アミノ化とメチル化を受け、体外に排泄される。
正答: 2・5
核酸及び遺伝情報に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1○DNA の塩基の構成比率を調べたところ、グアニンとシトシンの和が40%で
あった。このDNA はアデニンとチミンをそれぞれ30%含むと推定される。 - 2✕核酸の構成単位であるヌクレオチドは、塩基、ヘキソース及びリン酸から成
る。 - 3✕DNA の熱変性は、分子内ホスホジエステル結合の加水分解による。
- 4○遺伝情報は、DNA からmRNA に転写され、その情報をもとにタンパク質が
合成される。 - 5✕64種類のコドンのうち、対応するアミノ酸のないコドンは1つである。
正答: 1・4
遺伝子工学に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕ヒト皮膚より作製したcDNA ライブラリーには、ヒトゲノムDNA 配列のほ
とんどすべてが含まれる。 - 2✕制限酵素は、特定のDNA 塩基配列を認識し切断するエキソヌクレアーゼであ
る。 - 3○ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)により、標的とするDNA 領域を少量の試料か
ら短時間で増幅することができる。 - 4○DNA の塩基配列決定法には、ジデオキシリボヌクレオチドを用いる方法があ
る。 - 5✕ヒトの糖タンパク質をコードする遺伝子を大腸菌で発現させると、ヒトと同一
のアミノ酸配列及び糖鎖を有する糖タンパク質が合成される。
正答: 3・4
レトロウイルスに関する記述のうち、誤っているのはどれか。 2つ選べ。
- 1○ゲノムとして2本鎖DNA をもつ。
- 2✕増殖の過程に逆転写酵素が関与する。
- 3✕宿主細胞の表面に存在する受容体に結合したのち、細胞内に侵入する。
- 4✕ウイルスゲノムに由来するDNA が、宿主細胞ゲノムに組込まれプロウイルス
となる。 - 5○ヒト免疫不全ウイルス(HIV)及びB型肝炎ウイルス(HBV)は、いずれも
レトロウイルス科に属する。
正答: 1・5
細胞傷害性のリンパ球を誘導する実験を(1)~(4) の手順で行った。この実
験に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
(1) 系統が異なる系統A及び系統Bのマウスから脾臓を摘出し細胞を単離した。
(2) 系統Aのマウス由来の脾臓細胞にX線を照射し、細胞の増殖能を失わせた。
(3) (2) でX線照射した脾臓細胞及び無処理の系統Bのマウス由来の脾臓細胞
を混合し、5日間培養した。
(4) 新たに、系統Aあるいは系統Bのマウスから単離した組織の細胞を標的細
胞として用い、(3) で培養した脾臓細胞と混合した後、それぞれの標的細胞
に対する細胞傷害活性を調べた。
- 1✕系統B由来のマウスを標的細胞として用いたときに細胞傷害が観察される。
- 2○(3) で培養した脾臓細胞からT細胞を除去すると、細胞傷害性が低下する。
- 3○(3) の培養中に、系統Bのマウス由来のリンパ球の増殖が認められる。
- 4✕系統A及び系統Bのマウスの間で、主要組織適合遺伝子複合体(MHC)の差
異が小さい場合には、細胞傷害性が高くなる。
正答: 2・3
アレルギー及び自己免疫疾患に関する記述のうち、誤っているのはどれか。

- 1✕
- 2✕
- 3○
- 4✕
- 5✕
正答: 3
196-197 共通の設問
60歳男性。2年前に拡張型心筋症と診断され、その後、内服加療中だった
が、症状が悪化し、夜間就寝中に呼吸苦が出現したため、救急外来を受診し、慢性
心不全の急性憎悪の診断で入院となった。この患者に対して、フロセミドとドブタ
ミン塩酸塩の注射剤が投与されることになった。
腎臓のヘンレ係蹄上行脚におけるNa⁺、Cl⁻の再吸収により、髄質間質に高浸透
圧が形成される。
生理的状態における髄質間質の塩化ナトリウム(式量:58.4)濃度は29g/L、尿
素(分子量:60.1)濃度は12g/Lである。これら溶質が形成する浸透圧(Pa(N/m²))
に最も近いのはどれか。 1つ選べ。ただし、間質の体液は理想状態にあり、気体定
数は8.31(J·mol⁻¹·K⁻¹)、体温は37°Cとし、塩化ナトリウムは完全に解離状態に
あるとする。

- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4✕
- 5○
正答: 5
198-199 共通の設問
56歳男性。身長166cm、体重56kg。5年前に高血圧を指摘され、処方
1で治療を行っていた。1年前から全身倦怠感、口渇が出現し持続するため、近く
の診療所を受診したところ、糖尿病と診断され、食事療法と運動療法を指導され
た。しかし、血糖コントロールが改善しなかったため、今回、処方2の薬剤が追加
された。
(処方1)
テモカプリル塩酸塩錠2mg1回1錠(1日1錠)
1日1回 朝食後 30日分
(処方2)
グリベンクラミド錠2.5mg1回1錠(1日1錠)
1日1回 朝食前 30日分
グリベンクラミドの作用機序である膜電位変化として、最も近い値はどれか。
1つ選べ。
膵臓ランゲルハンス島β細胞における平衡膜電位φm(mV)は、以下の式で近
似されるとする。
φm=61log₁₀PK[K⁺]ex+PNa[Na⁺]ex
───────────PK[K⁺]in+PNa[Na⁺]i
n
PKはK⁺の膜透過係数、PNaはNa⁺の膜透過係数を示す。細胞内外におけるイオ
ン組成は以下の表に従うとする。
[K⁺]in [Na⁺]in [K⁺]ex [Na⁺]ex
(細胞内K⁺濃度) (細胞内Na⁺濃度) (細胞外K⁺濃度) (細胞外Na⁺濃度)
イオン濃度 150mmol/L 10mmol/L 5mmol/L 150mmol/L
ただし、静止状態でPKはPNaの25倍の値を示し、一方、グリベンクラミド存
在下では、PKはPNaの4倍にまで阻害されるとする。また、静止膜電位は-69mV、
細胞内外のイオン組成は変化しないと仮定する。
log₁₀1.8=0.26、log₁₀2.8=0.45、log₁₀3.8=0.58とする。
φm=61log₁₀PK[K⁺]ex+PNa[Na⁺]ex
───────────PK[K⁺]in+PNa[Na⁺]i
n


- 1○
- 2✕
- 3✕
- 4✕
- 5✕
正答: 1
200-201 共通の設問
50歳男性。躁病のため3年前より処方1の薬剤を服用しており、状態は良
好であった。最近、高血圧と診断され、処方2の薬剤を併用しながら、低塩食を続
けていたが、食欲不振、振戦、傾眠が増強してきたので、近医で診察を受けた。
(処方1)
炭酸リチウム錠100mg 1回2錠(1日4錠)
1日2回 朝夕食後 30日分
(処方2)
アムロジピンベシル酸塩錠2.5mg1回1錠(1日1錠)
トリクロルメチアジド錠2mg 1回1錠(1日1錠)
1日1回 朝食後 14日分
治療薬物モニタリング(TDM)に指定されている血清中リチウムイオン濃度の
測定には原子吸光光度法が用いられる。次の記述のうち、正しいのはどれか。 つ
2つ選べ。
- 1✕原子吸光光度法は、光が原子蒸気層を通過するとき、励起状態の原子が特有波
長の光を吸収する現象を利用する。 - 2✕原子吸光光度法の光源部には主にキセノンランプが用いられる。
- 3○原子吸光光度法の試料原子化部にはフレーム方式、電気加熱方式、冷蒸気方式
がある。 - 4○定量に際しては、干渉やバックグラウンドを考慮する必要がある。
- 5✕リチウム原子は、黄色光を選択的に吸収する。
正答: 3・4
202-203 共通の設問
10歳女児。上気道炎で、咳と痰がひどいため以下の薬剤が処方された。
(処方)
ブロムヘキシン塩酸塩シロップ0.08% 1回4mL(1日12mL)
メジコンシロップ(注) 1回3mL(1日9mL)
1日3回 朝昼夕食後 7日分
⎧注:1mL中にデキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物2.5mg、クレ⎫
| |
| ゾールスルホン酸カリウム15mg を含有する。 |
⎩ ⎭

1つ選べ。
- 1✕20.63
- 2○41.26
- 3✕82.52
- 4✕103.1
- 5✕206.3
正答: 2
204-205 共通の設問
65歳男性。腰痛がひどいため、ガドテル酸メグルミン注射液を用いて造影
検査を実施した結果、椎間板ヘルニアと診断され、以下の薬剤が処方された。
(処方1)
エペリゾン塩酸塩錠50mg 1回1錠(1日3錠)
1日3回 朝昼夕食後 14日分
(処方2)
ケトプロフェンテープ剤30mg1回1枚(1日2枚)
1日2回 患部に貼付 14日分(全28枚)
(処方3)
ジクロフェナクナトリウム坐剤50mg1回1個
疼痛時 20回分(全20個)
ているのはどれか。1つ選べ。
- 1✕MRI装置は、円筒形の強力な磁石とラジオ波の発振器及び受信器からなる。Gd³⁺は主として周辺に存在する水素原子核の縦緩和時間(T₁)を延長する。
- 2✕¹H のように核スピンが1─2 の核種は、外部磁場に対して2通りの配向をとる。Gd³⁺は主として周辺に存在する水素原子核の縦緩和時間(T₁)を延長する。
- 3✕ガドテル酸メグルミンは、ガドリニウムイオン(Gd³⁺)にメグルミンを配位さ
せたキレート製剤である。Gd³⁺は主として周辺に存在する水素原子核の縦緩和時間(T₁)を延長する。 - 4○Gd³⁺は主として周辺に存在する水素原子核の縦緩和時間(T₁)を延長する。
- 5✕臓器や器官が骨に囲まれていても、MRIでは内部画像を得ることができる。Gd³⁺は主として周辺に存在する水素原子核の縦緩和時間(T₁)を延長する。
正答: 4
206-207 共通の設問
58歳女性。呼吸器感染症。肺炎球菌が同定され、注射用ピペラシリンナト
リウムが処方された。

2つ選べ。
- 1✕Aの部分構造BはL-メチオニンとD-バリンで構成されている。
- 2✕Bの骨格Cをセファムとよぶ。
- 3○Cの左側に存在する環状アミドをラクタムとよぶ。
- 4○ペニシリン系抗生物質に対する耐性菌が産生するβ-ラクタマーゼは、Aの四
角で囲んだ部分に存在するアミド結合を切断する。
正答: 3・4
208-209 共通の設問
48歳男性。腎移植後、拒絶反応予防のため、タクロリムス水和物顆粒剤を
1回5mg で1日2回経口投与されている。
タクロリムス水和物に関する記述のうち、正しいのはどれか。 1つ選べ。
OH
H3CH
H CH3
HO O CH2
H HOH
N O H CH3 CH3
OHH
H H2O
H3C OO CH3
CH3
H HCH3
タクロリムス水和物
- 1✕テトラサイクリン系抗生物質に分類される。四角で囲んだ三置換アルケンの立体化学はE である。
- 2✕L-プロリンを含む。四角で囲んだ三置換アルケンの立体化学はE である。
- 3✕テトラヒドロフラン環を含む。四角で囲んだ三置換アルケンの立体化学はE である。
- 4○四角で囲んだ三置換アルケンの立体化学はE である。
- 5✕強アルカリ性で安定に存在する。四角で囲んだ三置換アルケンの立体化学はE である。
正答: 4
210-211 共通の設問
腎機能が低下した患者では、溶解補助剤であるヒドロキシプロピル-β-シ
クロデキストリンが蓄積することにより腎機能がさらに悪化することがある。
ヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリ OH
ンはβ-シクロデキストリン(β-CD)の誘 HO O O
導体である。β-CD に関する記述のうち、正 OH
しいのはどれか。 2つ選べ。 OOH O
- 1○β-CD は7つのグルコースから構成され OH OH
O
OH
ている。 OH HO OH
O OH OH O O - 2✕単糖間は、すべてβ-グリコシド結合で O
HO
O
つながっている。 OH - 3✕β-CD やクラウンエーテルのように、分 β-シクロデキストリン
子の空孔に他の分子を取り込む現象を抱合
という。 - 4○β-CD は外側が親水性で、空孔に疎水性
の化合物を取り込み可溶化する。
正答: 1・4
212-213 共通の設問
40歳女性。糖尿病治療を行っていたところ、下肢のしびれの訴えがあり、
ퟍ味地黄丸エキス顆粒が処方された。
(処方)
ퟍ味地黄丸エキス顆粒 1回2.5g(1日7.5g)
1日3回 朝昼夕食前 7日分
ퟍ味地黄丸の構成生薬の1つである附子は減毒のために高圧蒸気処理による修治
が行われる。この修治で引き起こされる主な化学反応はどれか。 1つ選べ。
- 1✕酸化反応
- 2✕還元反応
- 3○加水分解反応
- 4✕アルキル化反応
- 5✕脱水反応
正答: 3
214-215 共通の設問
2012年5月、利根川水系の各浄水場の水質検査で国の基準をはるかに超え
る化学物質としてホルムアルデヒドが検出された。
今回の水質異常の原因物質であり、加水分解によりホルムアルデヒドを発生する


- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4✕
- 5○
正答: 5
216-217 共通の設問
60歳女性。乳がんの腸骨転移による骨病変のため、ゾレドロン酸水和物注
射液が投与されることになった。
ゾレドロン酸は、骨代謝に影響する薬物である。骨代謝に関連する記述のうち、
正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕カルシウムが、血液中から吸収されて骨に沈着することを骨吸収という。
- 2○骨芽細胞は、コラーゲンなどの有機物を分泌し、骨形成を進行させる。
- 3✕上皮小体ホルモン(PTH)は、腎臓からのカルシウムの排泄を促進させる。
- 4○上記の処方から、この患者では高カルシウム血症が生じていると考えられる。
- 5✕ゾレドロン酸は、破骨細胞を活性化させる。
正答: 2・4
218-219 共通の設問
62歳女性。身長148cm、体重68kg。糖尿病のため、食事療法及び運動
療法に加え、処方1による治療を受けていたが、効果不十分のため処方2による治
療に変更された。
(処方1)
ミチグリニドカルシウム水和物10mg1回1錠(1日3錠)
ミグリトール錠50mg 1回1錠(1日3錠)
1日3回 朝昼夕食直前 28日分
(処方2)
リラグルチド(遺伝子組換え)皮下注(18mg/シリンジ)1回0.9mg
1日1回 朝 皮下注射 1本(20回分)
ミチグリニド及びリラグルチドは、インスリンの分泌に影響する薬物である。イ
ンスリンに関連する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕インスリンは、別々に生合成されたA鎖とB鎖がジスルフィド結合でつなぎあ
わされたポリペプチドである。 - 2○インスリンは、生合成された後、細胞内の顆粒に蓄えられる。
- 3✕血液中のグルコース濃度が上昇すると、インスリン産生細胞内のATP濃度の
低下を介して、インスリンの分泌が促進される。 - 4○リラグルチドは、膵臓のランゲルハンス島に存在するβ細胞に作用する。
- 5✕ミチグリニドは、細胞内のCa²⁺濃度の低下を介してインスリンの分泌を促進
する。
正答: 2・4
220-221 共通の設問
45歳男性。メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)による感染症のた
め、以下の薬剤が処方された。
(第1日目処方)
点滴静注 注射用テイコプラニン(200mg/バイアル 2本) 400mg
生理食塩液 10mL
生理食塩液 250mL
1バイアルあたり生理食塩液5mLを加えて溶解後、250mLの生
理食塩液に希釈し投与、朝夕2回
(第2日目処方)
理食塩液に希釈し投与、朝1回
処方されたテイコプラニンは、細菌細胞壁ペプチドグリカンの合成阻害により
MRSA に対して抗菌作用を示す。ペプチドグリカンに関する記述のうち、正しい
のはどれか。 2つ選べ。
- 1✕グラム陽性菌に特有の構造体であり、グラム陰性菌には存在しない。
- 2✕N -アセチルムラミン酸のホモポリマー及びペプチドから構成され、網目構造
を形成する。 - 3✕細胞膜の内側に層状構造で存在する。
- 4○細菌の形態維持及び浸透圧からの菌体保護の役割をもつ。
- 5○涙や鼻汁に含まれるリゾチームにより分解される。
正答: 4・5
222-223 共通の設問
45歳女性。身長148cm、体重52kg。体表面積は1.44m²、クレアチニン
クリアランスは40mL/minであった。Stage の卵巣がんに対する化学療法とし
て次の治療を受けることになった。
(処方1)
点滴静注 パクリタキセル注射液
(100mg/バイアル 2本、30mg/バイアル 2本) 250mg
5%ブドウ糖注射液 250mL
3時間かけて投与、3週毎
(処方2)
点滴静注 カルボプラチン注射液
(450mg/バイアル 1本、150mg/バイアル 1本)600mg
注射用水 250mL
1時間かけて投与、3週毎
処方1及び処方2を同日に開始し、6サイクル実施
パクリタキセルとカルボプラチンは、細胞の増殖に影響を与える薬物である。細
胞増殖に関連する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕がん原遺伝子は、正常な細胞増殖には関与しない。
- 2✕DNA の損傷は、DNA 複製前に細胞周期のG₂/M チェックポイントにおいて
チェックされる。 - 3○パクリタキセルは、微小管の脱重合を阻害して細胞分裂を抑制する。
- 4○カルボプラチンは、DNA の構成塩基に結合してDNA 複製を阻害する。
正答: 3・4
224-225 共通の設問
55歳男性。身長168cm、体重82kg。血清クレアチニン値1.8mg/mL。
気管支ぜん息の既往症がある。高尿酸血症と診断され、以下の薬剤が処方された。
(処方)
アロプリノール錠100mg1回1錠(1日3錠)
1日3回 朝昼夕食後 28日分
アロプリノールは、核酸の代謝に影響する薬物である。ヒトにおけるヌクレオチ
ドの合成及び分解に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕プリン塩基の分解による最終産物は尿素である。
- 2○サルベージ経路では、ヌクレオチドの分解で生じたヌクレオシドや塩基が再利
用される。 - 3✕ピリミジンヌクレオチドが分解されて、キサンチンが生成する。
- 4○アロプリノールは、キサンチンオキシダーゼを阻害する。
- 5✕プリンヌクレオチドの生合成では、プリン骨格が合成された後に5-ホスホリボ
シル1-ピロリン酸が付加される。
正答: 2・4