第97回 — 病態・薬物治療
演習モードで解く肝細胞癌の腫瘍マーカーとして、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1○AFP(α-fetoprotein)
- 2✕CA 19-9(carbohydrate antigen 19-9)
- 3✕PSA(prostate specifi c antigen)
- 4✕CYFRA 21-1(cytokeratin 19 fragment)
- 5✕SCC(squamous cell carcinoma related antigen)
正答: 1
高LDL コレステロール血症に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。
- 1✕食事直後に血清LDL コレステロール値が上昇する。LDL 受容体機能不全が原因となる。
- 2✕血清がクリーム状である。LDL 受容体機能不全が原因となる。
- 3○LDL 受容体機能不全が原因となる。
- 4✕冠動脈疾患の危険因子とはならない。LDL 受容体機能不全が原因となる。
- 5✕甲状腺機能亢進症に合併する。LDL 受容体機能不全が原因となる。
正答: 3
インフルエンザの薬物治療に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。
- 1○ザナミビル水和物は、B型の患者に有効である。
- 2✕アスピリンは、小児の解熱薬として推奨される。ザナミビル水和物は、B型の患者に有効である。
- 3✕アマンタジン塩酸塩は、B型の患者に有効である。ザナミビル水和物は、B型の患者に有効である。
- 4✕ニューキノロン系抗菌薬が第一選択薬である。ザナミビル水和物は、B型の患者に有効である。
- 5✕オセルタミビルリン酸塩は、症状発現直後の使用では有効性がない。ザナミビル水和物は、B型の患者に有効である。
正答: 1
アルツハイマー病の病態として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1✕急激に発症する。初期には短期記憶が障害される。
- 2✕安静時振戦が現れる。初期には短期記憶が障害される。
- 3✕まだら認知症を呈する。初期には短期記憶が障害される。
- 4✕幻視がみられる。初期には短期記憶が障害される。
- 5○初期には短期記憶が障害される。
正答: 5
次の抗うつ薬のうち、緑内障を合併している患者に使用できるのはどれか。
1つ選べ。
- 1✕つ選べ。
イミプラミン塩酸塩フルボキサミンマレイン酸塩 - 2✕アミトリプチリン塩酸塩
- 3○フルボキサミンマレイン酸塩
- 4✕アモキサピン
- 5✕マプロチリン塩酸塩
正答: 3
関節リウマチの治療薬はどれか。1つ選べ。
- 1✕セツキシマブ
- 2○インフリキシマブ
- 3✕トラスツズマブ
- 4✕ベバシズマブ
- 5✕ゲフィチニブ
正答: 2
統合失調症の陽性症状はどれか。1つ選べ。
- 1✕思考の貧困
- 2✕自閉
- 3○妄想
- 4✕意欲の低下
- 5✕感情の平板化
正答: 3
糖尿病患者で心不全を併発した場合に禁忌となる医薬品はどれか。1つ選べ。
- 1✕グリメピリド
- 2✕ナテグリニド
- 3✕ボグリボース
- 4○ピオグリタゾン塩酸塩
- 5✕アログリプチン安息香酸塩
正答: 4
糖尿病の三大合併症に該当するのはどれか。1つ選べ。
- 1✕結膜炎
- 2✕角膜炎
- 3✕黄斑変性症
- 4○網膜症
- 5✕緑内障
正答: 4
癌化学療法において、制吐に用いられる医薬品として、適切なのはどれか。
1つ選べ。
- 1✕つ選べ。
ブロモクリプチンメシル酸塩アプレピタント - 2✕ランソプラゾール
- 3✕ラニチジン塩酸塩
- 4✕スクラルファート水和物
- 5○アプレピタント
正答: 5
医薬品の妊婦に対する投与の可否を検討する資料として、最も適切なのはどれ
か。1つ選べ。
- 1✕Index Medicus
- 2✕Drug Interaction Facts
- 3○Drugs in Pregnancy and Lactation
- 4✕Meyler's Side Effects of Drugs
- 5✕Goodman & Gilman's The Pharmacological Basis of Therapeutics
正答: 3
医薬品の安定性に関して最も詳細な情報が得られるのはどれか。1つ選べ。
- 1✕医療用医薬品添付文書
- 2✕Drug Safety Update
- 3✕医療用医薬品製品情報概要
- 4✕医薬品・医療機器等安全性情報
- 5○医薬品インタビューフォーム
正答: 5
問題志向型システム(POS)の説明として、適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1✕処方設計支援システムの一部である。患者の抱える医療上の問題に焦点をあてる問題解決法である。
- 2✕EBM で問題点を定式化する際の手法の1 つである。患者の抱える医療上の問題に焦点をあてる問題解決法である。
- 3✕服薬遵守のための方法論である。患者の抱える医療上の問題に焦点をあてる問題解決法である。
- 4○患者の抱える医療上の問題に焦点をあてる問題解決法である。
- 5✕臨床研究の計画を決定するために必要な手法である。患者の抱える医療上の問題に焦点をあてる問題解決法である。
正答: 4
遺伝子多型がワルファリンの薬効に最も影響する薬物代謝酵素はどれか。

- 1✕
- 2○
- 3✕
- 4✕
- 5✕
正答: 2
加齢に伴い増大するのはどれか。1つ選べ。
- 1✕肺活量
- 2○体脂肪率
- 3✕腎血漿流量
- 4✕胃酸分泌量
- 5✕血漿中アルブミン濃度
正答: 2
多発性骨髄腫に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
- 1✕頭蓋骨X 線写真で、骨抜き打ち像を認める。
- 2✕血液所見として赤血球の連銭形成がある。
- 3○巨核球が腫瘍化した疾患である。
- 4✕ベンス・ジョーンズタンパクは、尿中に排泄される。
- 5✕サリドマイドが有効である。
正答: 3
ウイルス性肝炎(A型、B型、C型)に関する記述のうち、正しいのはどれか。
2つ選べ。
- 1○C型肝炎の感染経路は、非経口感染である。
- 2✕B型肝炎ウイルスは、RNA ウイルスである。
- 3✕A型、B型、C型のいずれも、ウイルスが肝細胞を直接破壊して発症する。
- 4○B型肝炎ウイルスの抗体は、HBc →HBe →HBs の順で陽性化する。
- 5✕C型急性肝炎の慢性化率は他の肝炎に比べて低い。
正答: 1・4
15 歳男性。倦怠感、浮腫を主訴に来院。一週間前から感冒様症状あり。
身長 150 cm、体重 62 kg、血圧 162/90 mmHg
扁桃:発赤、肥大あり。心雑音:聴取せず。
胸部写真:心胸比(CTR) 51%、右肋骨横隔膜角鈍化
赤血球380 × 10 4/μL、白血球14,800/μL
血清総タンパク 6.1 g/dL、血中尿素窒素(BUN) 39 mg/dL
血清クレアチニン(Scr) 1.6 mg/dL
タンパク(+)、糖( −)、潜血(2 +)、円柱(2 +)
咽頭よりA 群β型溶血性連鎖球菌同定
この患者に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
(正誤表:設問の「A群β型溶血連鎖球菌」は「A群β型溶血性連鎖球菌」に訂正。訂正後の文言で掲載)
- 1✕血清学的検査でASO (antistreptolysin O)、ASK (antistreptokinase) の上昇が認め
られる。 - 2○血清補体価のCH50 値や補体C3 値の上昇が認められる。
- 3✕腎障害はIII型アレルギー反応による。
- 4✕食事は低タンパク、高カロリー、低食塩にする。
- 5✕フロセミド、アムロジピンベシル酸塩及びアモキシシリン水和物を投与する。
正答: 2
病院において薬剤師Y は、薬物A を投与されている高血圧患者と投与されてい
ない高血圧患者において、消化器症状の発現率に差があるかを調査することとし
た。なお、高血圧患者に薬物A を投与するか否かは、それぞれの主治医による薬
物治療上の判断により、薬剤師Y は介入しないものとする。
この研究に該当するのはどれか。1つ選べ。
- 1✕ランダム化比較試験
- 2○コホート研究
- 3✕症例対照研究
- 4✕決断分析
- 5✕処方イベントモニタリング
正答: 2
メタアナリシスに関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。
- 1○出版されたデータのみを解析に用いることによる偏りがある。
- 2✕相反する結論の資料を混在させてはならない。出版されたデータのみを解析に用いることによる偏りがある。
- 3✕データベースにより検索されたすべての文献を解析に用いる。出版されたデータのみを解析に用いることによる偏りがある。
- 4✕ランダム化比較試験でないものは解析に用いない。出版されたデータのみを解析に用いることによる偏りがある。
- 5✕解析に使用される試験の質が多様であるほど、結論の正確性が高い。出版されたデータのみを解析に用いることによる偏りがある。
正答: 1
70 歳男性。1 年前、交通事故後に痙れん発作を起こすようになったが、薬が処
方され、発作は消失した。半年前より血圧が 160/82 mmHg 前後で、本態性高血圧
症と診断され、降圧薬が処方された。現在、血圧は 140/70 mmHg と安定している。
最近、歯ぐきの腫れが認められたため、かかりつけ薬局へ相談に行った。
現在、服用中の薬物は、下記のとおりである。薬剤師は薬の副作用を疑った。副
作用の原因として考えられる薬物はどれか。2つ選べ。
- 1✕フェノバルビタール
- 2○フェニトイン
- 3○ニフェジピン
- 4✕カンデサルタン シレキセチル
- 5✕ヒドロクロロチアジド
正答: 2・3
乳癌の治療に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
- 1✕トラスツズマブは、HER2(human epidermal growth factor receptor type 2)が過
剰発現している転移性乳癌に用いられる。 - 2✕ゴセレリン酢酸塩は、骨塩量の低下を引き起こす。
- 3○アナストロゾールは、閉経前乳癌の治療に用いられる。
- 4✕タモキシフェンクエン酸塩は、子宮体癌のリスクを増大させる。
- 5✕パミドロン酸二ナトリウム水和物は、骨転移をきたした場合に用いられる。
正答: 3
下記症例について「問題志向型システム」に準拠した経過記録を作成した。作
成に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
びれるような感じになったので、病院を受診した。診察の際、今日は、階段を
上ったり早足でかなり歩いたので、足が痛くなったと訴えた。患者は、足を引
きずるようにして歩いていた。20 歳頃から喫煙(20 本/日)を始め、飲酒(日
本酒を2 合/日)も長年続けている。現在、テルミサルタン錠 40 mg 1 錠を1 日
- 1✕回服用している。後日、血管造影検査をすることになった。
1 問題リストとして「高尿酸血症の危険因子として飲酒」をあげた。 - 2○主観的データとして「患者は、半年前頃から足に冷感があり、最近では寒い朝
などに足先がしびれる」と記載した。 - 3○客観的データとして「患者は、足を引きずるようにして歩く」と記載した。
- 4✕計画として「患者の病態を考慮し、テルミサルタンのβ遮断薬への変更を提案」
と記載した。
正答: 2・3
48 歳女性。身長 150 cm、体重 59 kg。統合失調症。この患者が急性腰痛症のた
め、救急車にて搬送され、入院した。薬剤管理指導を行った際、患者は「1 週間
前からトイレによく行き水をたくさん飲むようになりました。今は腰が痛くて起
き上がることはできません。」と述べた。併せて以下の情報も得られた。
1つ選べ。
- 1✕年前からハロペリドール錠(1 日3 mg)を服用し、1 ヶ月前からオランザピ
ン錠(1 日10 mg)を併用している。
血圧 119/70 mmHg、脈拍 72/分 整、空腹時血糖 358 mg/dL、AST 24 IU/L
ALT 25 IU/L、BUN 11.1 mg/dL
SOAP 方式でこの患者の指導記録を作成した。その内容の組合せのうち、適切な
ものはどれか。1つ選べ。
S O A P
AST 24 IU/L、 痛くて起き上がる肝機能検査値が高検査値の推移を経
1 ALT 25 IU/L ことはできませく、肝障害が疑わ過観察する。
ん。 れる。
痛くて起き上がるAST 24 IU/L、 肝機能検査値が高ハロペリドール錠たくさん飲むよう 性高血糖が疑われ替薬を考慮する。 になりました。 る。 空腹時血糖 1 週間前からトイ血糖値が高く、自ハロペリドール錠 358 mg/dL レによく行き水を覚症状から、薬剤を直ちに中止し、 - 2✕ことはできませALT 25 IU/L く、薬剤性肝障害を直ちに中止し、
ん。 が疑われる。 代替薬を考慮する。
1 週間前からトイBUN 11.1 mg/dL BUN 値が高く、自オランザピン錠を
レによく行き水を 覚症状から、腎障減量する。たくさん飲むよう 性高血糖が疑われ替薬を考慮する。 になりました。 る。 空腹時血糖 1 週間前からトイ血糖値が高く、自ハロペリドール錠 358 mg/dL レによく行き水を覚症状から、薬剤を直ちに中止し、 - 3✕たくさん飲むよう 害が疑われる。
になりました。
1 週間前からトイ空腹時血糖 血糖値が高く、自オランザピン錠を
レによく行き水を358 mg/dL 覚症状から、薬剤直ちに中止し、代たくさん飲むよう 性高血糖が疑われ替薬を考慮する。 になりました。 る。 空腹時血糖 1 週間前からトイ血糖値が高く、自ハロペリドール錠 358 mg/dL レによく行き水を覚症状から、薬剤を直ちに中止し、 - 4○たくさん飲むよう 性高血糖が疑われ替薬を考慮する。
になりました。 る。
空腹時血糖 1 週間前からトイ血糖値が高く、自ハロペリドール錠
358 mg/dL レによく行き水を覚症状から、薬剤を直ちに中止し、 - 5✕たくさん飲むよう性高血糖が疑われ代替薬を考慮する。
になりました。 る。たくさん飲むよう 性高血糖が疑われ替薬を考慮する。 になりました。 る。 空腹時血糖 1 週間前からトイ血糖値が高く、自ハロペリドール錠 358 mg/dL レによく行き水を覚症状から、薬剤を直ちに中止し、
正答: 4
30 歳女性。動悸が主訴であった。半年ぐらい前から首が次第に太くなったこ
とを自覚していた。首前面の腫大したところは、柔らかく特に触れて痛みはなかっ
た。
BMI 18、 脈拍 110/分整、 TSH 0.01 μU/mL 以下、 FT4 5.0 ng/dL
コルチゾール 10.5 μg/dL
使用される薬物として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○プロピルチオウラシル
- 2✕レボチロキシンナトリウム
- 3✕プロカテロール塩酸塩水和物
- 4✕プラゾシン塩酸塩
- 5○プロプラノロール塩酸塩
正答: 1・5
気管支ぜん息に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕喀痰中のマスト細胞が増加する。
- 2✕発作時は、呼気時間が正常より短い。
- 3✕スギ花粉が原因アレルゲンとして最も多い。
- 4○アレルゲン吸入後、短時間のうちに1 秒率の低下を認める。
- 5○アセチルコリンを吸入させると、健常人より低濃度で気道収縮がみられる。
正答: 4・5
低血圧を示す疾患はどれか。1つ選べ。
- 1✕原発性アルドステロン症
- 2✕クッシング病
- 3✕原発性副甲状腺機能亢進症
- 4○アジソン病
- 5✕甲状腺機能亢進症
正答: 4
パーキンソン病とその治療に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕10 歳代に発症のピークがある。
- 2○進行すると認知機能が低下することがある。
- 3✕アミロイドβタンパク質が病因となる。
- 4○病理学的には、レビー小体の出現が認められる。
- 5✕ドパミン受容体遮断薬は早期の症状を改善する。
正答: 2・4
194-195 共通の設問
65 歳男性。20 歳の頃より1 日20 ~40 本の喫煙歴があり、現在は1 日20
本喫煙している。また、前立腺肥大症による排尿障害のため、泌尿器科で治療を
受けている。数年前より咳を自覚していたが、最近歩行時の息切れ及び膿性喀痰
が出現するようになり、来院した。
血圧 130/74 mmHg 、脈拍 90/分整(初診時)
呼吸音減弱、連続性ラ音が聴取された。
胸部X 線:肺野の透過性の亢進、横隔膜低位、滴状の心陰影が認められた。
胸部CT 検査:肺内に広範な低吸収域が存在した。
呼吸機能検査:1 秒率 45%
血液検査:尿素窒素20 mg/dL、尿酸 9.0 mg/dL、クレアチニン 0.9 mg/dL
この患者に用いるべき薬物として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○テオフィリン
- 2○サルメテロールキシナホ酸塩
- 3✕ケトチフェンフマル酸塩
- 4✕チオトロピウム臭化物水和物
正答: 1・2
この患者は薬物治療により症状が改善していたが、尿酸値が依然として高値で
あるため、医師により薬が処方された。1週間後、患者は頭痛、悪心、嘔吐を繰り返し、
時々痙れんも見られたため、問194 で使用した薬物との相互作用が疑われた。
次のうち、相互作用を起こしたと考えられる処方薬はどれか。1つ選べ。
- 1✕プロベネシド
- 2✕コルヒチン
- 3✕ブコローム
- 4✕ベンズブロマロン
- 5○アロプリノール
正答: 5
286-287 共通の設問
60 歳男性。半年前より、咳及び痰が出現しているが、軽度であり放置し
ていた。今回、会社の健康診断で肺の腫瘤陰影を指摘され、呼吸器内科を受診した。
特になし。
20 歳頃より現在まで喫煙中。現在20 本/ 日
胸部X 線:右肺門部に径3 cm の腫瘤陰影が認められた。
気管支内視鏡検査:右主気管支の圧迫像が認められた。
気管支肺生検:小細胞肺癌の診断であった。
本症例の治療に適切な薬物はどれか。2つ選べ。
- 1✕フルオロウラシル
- 2✕ブレオマイシン塩酸塩
- 3✕ゲムシタビン塩酸塩
- 4○イリノテカン塩酸塩
- 5○シスプラチン
正答: 4・5
288-289 共通の設問
75 歳男性。数年前の健康診断でPSA がやや高値(5.1 ng/mL)であったが、
自覚症状もないため、放置していた。最近になり、腹圧をかけないと尿が出なく
なり、血尿が出現したため、泌尿器科を受診した。また、腰痛も自覚するようになっ
た。
直腸診により、前立腺は栗の実大であり、左右は非対称、また、一部に硬結が触
知された。
腫瘍マーカー検査:PSA 40 ng/mL
前立腺酸性ホスファターゼ(PAP) 12 ng/mL
( 正常値3 ng/mL 以下)
MRI 検査:所属リンパ節の腫大が認められた。
骨シンチグラフィー検査:骨盤及び腰椎に硬化性病変が認められた。
本症例に関する記述のうち、適切でないのはどれか。2つ選べ。
- 1✕本症例は男性ホルモン依存性の疾患である。
- 2✕本疾患は前立腺外腺の腫瘍化が主な原因である。
- 3✕PSA の高値は確定診断として用いられない。
- 4○放射線療法は適応とならない。
- 5○前立腺全摘除手術を行った後に薬物療法を行う。
正答: 4・5
290-291 共通の設問
70 歳男性。数日前から続く腹痛を伴う下痢を訴えて受診した。
この患者は、翌日から水様便となり、下痢が止まらず再度受診した。このとき初
めて「下痢症状を発現する前に生の牛肉を摂っていた」ことを告げた。以下の記述
のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
- 1✕細菌性食中毒では、急性胃腸炎の症状を示す。
- 2○血液から分離した菌のベロ毒素の産生について検査し診断する。
- 3✕溶血性尿毒症症候群や脳症を併発することがある。
- 4✕水分及び電解質の補給には、市販の「スポーツ飲料水」も用いられる。
- 5✕消化管運動を抑制する薬剤は用いない。
正答: 2
292-293 共通の設問
45 歳女性。皮膚科クリニックで爪白癬と診断され、以下の処方せんを持っ
て薬局を訪れた。
(処方)
イトラコナゾールカプセル50 mg 1 回4 カプセル(1 日8 カプセル)
1 日2 回 朝夕食直後 7 日分
この患者が「最近寝つきが悪く、よく眠れないので困っている」と訴えたので、
近医を紹介したところ、睡眠薬の処方について問い合わせがあった。推奨できる薬
物として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1✕トリアゾラム
- 2○ロルメタゼパム
- 3✕アルプラゾラム
- 4✕フルニトラゼパム
- 5✕エチゾラム
正答: 2
294-295 共通の設問
62 歳男性。高血圧症。冠動脈疾患治療のため、2 年前に経皮的冠動脈形成
術を受け、薬物を服用していた。その後、症状悪化のため、開胸心臓手術の適応
となり手術目的で入院した。
以下の薬物のうち、手術前に出血予防のため休薬期間を要し、さらにCYP2C19
遺伝子多型により体内動態が影響を受ける薬物はどれか。1つ選べ。
- 1✕マニジピン塩酸塩
- 2✕アスピリン
- 3✕アテノロール
- 4✕テルミサルタン
- 5○クロピドグレル硫酸塩
正答: 5
296-297 共通の設問
68 歳女性。腰痛を主訴に整形外科に通院し、以下の薬剤が処方されていた。
歩行等に問題はない。腰椎骨密度は、若年成人平均値(YAM) 比が1 年前は67%で
あったのに対し、1 ヶ月前の結果は 69% と改善傾向を示した。
(処方1)
リセドロン酸ナトリウム錠 17.5 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)
週1 回火曜日 起床時服用 2 日分
(処方2)
ロキソプロフェンナトリウム錠 60 mg 1 回1 錠(1 日2 錠)
1 日2 回 朝夕食後 14 日分
(処方3)
レバミピド錠 100 mg 1 回1 錠(1 日3 錠)
1 日3 回 毎食後 14 日分
本疾患及び患者について、誤っているのはどれか。2つ選べ。
- 1✕腸管からのカルシウム吸収が低下している。
- 2○骨吸収、骨形成がともに低下しているが、骨形成の低下が改善されている。
- 3✕脊椎圧迫骨折、大腿骨頸部骨折などの骨折の危険性がある。
- 4✕血清カルシウム濃度の制御に副甲状腺ホルモン、カルシトニン、活性型ビタミ
ンD が関与する。 - 5○血清カルシウム濃度は上昇している。
正答: 2・5
298-299 共通の設問
72 歳女性。胃潰瘍で通院中の消化器内科より、血圧150/68 mmHg のため
循環器内科の受診を勧められた。自覚症状は特にない。
身長 162 cm、体重 65 kg、脈拍 75/分整
血中尿素窒素(BUN) 28 mg/dL、血清クレアチニン(Scr) 1.0 mg/dL
Na + 136 mEq/L、K + 3.6 mEq/L、Cl - 101 mEq/L
下記の記述のうち、誤っているのはどれか。2つ選べ。
- 1○本態性高血圧と2 次性高血圧の発症頻度はほぼ同じである。
- 2✕仮面高血圧とは医療機関での血圧測定値は正常であるが、自宅での測定値が高
値のものをいう。 - 3✕収縮期血圧140 mmHg 以上又は拡張期血圧90 mmHg 以上で心血管疾患の発症
率は高くなる。 - 4✕血管の性状を観察するためには、眼底検査が有用である。
- 5○腎障害などの合併症を持つ患者は、臓器灌流圧を保つため、合併症のない患者
ほど降圧しない。
正答: 1・5
300-301 共通の設問
55 歳男性。高血圧を指摘され、Ca 2+チャネル遮断薬を処方されているが、
不定期にしか受診していなかった。今回、足に傷ができて治らないと相談に来局
した。右足に直径5 cm大の皮膚潰瘍があり、病変部は悪臭を伴っていた。すぐ、
内科受診を勧めた。内科受診時、以下の所見を示した。
BMI 27、血圧150/90 mmHg
尿潜血 ( −) 、尿タンパク (2 +) 、尿糖(4 +)、ケトン体 ( −)
尿中C ペプチド50 μg/日(正常値 35 ~140 μg/日)
アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST) 25 IU/L
アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT) 30 IU/L
γ-グルタミルトランスペプチダーゼ(γ-GTP) 50 IU/L
血中尿素窒素(BUN) 20 mg/dL、血清クレアチニン(Scr) 1.0 mg/dL
空腹時血糖 210 mg/dL、HbA1c 9.6%
この患者に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
- 1○膵臓のインスリン分泌能は廃絶している。
- 2✕血圧は130/80 mmHg 未満を維持するように治療する。
- 3✕腎病変の早期検出には尿中アルブミンを検査する。
- 4✕食事療法が必要である。
- 5✕足の病変は、細小血管障害が関与している。
正答: 1
302-303 共通の設問
55 歳男性。尋常性乾癬の治療のため、シクロスポリンカプセル25 mgが処
方された処方せんを保険薬局に持参した。この男性は、2 ヶ月前の来局時に、近
所の内科医よりニフェジピン徐放錠 20 mg、ピタバスタチンカルシウム錠 1 mg、
ファモチジン錠 20 mg を投薬されていることが、薬歴簿に記載されていた。
そこで、医薬品添付文書の「使用上の注意−相互作用」の項目を確認したところ、
薬歴簿に記載されていた薬剤の中に、シクロスポリンとの併用が問題となる薬剤が
含まれていた。
この相互作用について、内科医から投薬されている医薬品の添付文書を用いてさ
らに確認することとした。医薬品添付文書の「使用上の注意−相互作用」以外に、
この相互作用に関する情報が掲載されていると考えられる項目はどれか。2つ選べ。
- 1○禁忌
- 2✕用法・用量に関する使用上の注意
- 3○薬物動態
- 4✕臨床成績
- 5✕取扱い上の注意
- 6✕承認条件
正答: 1・3
304-305 共通の設問
EBM に関する以下の問に答えよ。
ある薬物療法において、治療群と対照群における生存数と死亡数が以下の表のよ
うに表されるとき、オッズ比と相対リスクの組合せとして、正しいのはどれか。1
つ選べ。
死亡数 生存数
治療群 a b
対照群 c d
オッズ比 相対リスク
- 1✕ad/(bc) ad/(ad+bc)
- 2✕ad/(ad+bc) [a/(a+b)] / [c/(c+d)]
- 3○ad/(bc) [a/(a+b)] / [c/(c+d)]
- 4✕[a/(a+b)] / [c/(c+d)] ad/(bc)
- 5✕[a/(a+b)] / [c/(c+d)] ad/(ad+bc)
正答: 3