第111回 — 実務
演習モードで解く安全キャビネット内での調製が最も推奨されるのはどれか。1つ選べ。
- 1✕ファモチジン注射液
- 2○パクリタキセル注射液
- 3✕ノルアドレナリン注射液
- 4✕フェンタニルクエン酸塩注射液
- 5✕注射用ドリペネム
正答: 2
世界アンチ・ドーピング規程において、禁止されている成分はどれか。1つ選
べ。
- 1✕カフェイン
- 2○ストリキニーネ
- 3✕サリチルアミド
- 4✕デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物
- 5✕グアイフェネシン
正答: 2
医療安全の観点から、一般病棟や外来処置室での常備を避けることが望ましい
薬剤はどれか。1つ選べ。
- 1✕リドカイン塩酸塩静脈内注射用 2 %
- 2✕アドレナリン注射液 0.1%
- 3✕d-クロルフェニラミンマレイン酸塩注射液 0.5%
- 4○L-アスパラギン酸カリウム注射液 10 mEq/10 mL
- 5✕アトロピン硫酸塩注射液 0.05%
正答: 4
注意事項等情報(添付文書)上、手術前後の患者に対して禁忌なのはどれか。
1つ選べ。
- 1✕アミオダロン
- 2○ダパグリフロジン
- 3✕ニフェジピン
- 4✕バルプロ酸
- 5✕レボチロキシン
正答: 2
人生の最終段階の医療・ケアについて、健康状態が良好なうちから、本人が家
族や医療・ケアチームと繰り返し話し合い、共有する取組みを意味するのはどれ
か。1つ選べ。
- 1✕グリーフケア
- 2✕リビング・ウィル
- 3✕インフォームド・コンセント
- 4✕ファーマシューティカルケア
- 5○アドバンス・ケア・プランニング
正答: 5
成人に対する胸骨圧迫において、最も適切な圧迫部位はどれか。1つ選べ。

- 1✕1
- 2○2
- 3✕3
- 4✕4
- 5✕5
正答: 2
最初に広域スペクトラムを有する抗菌薬を投与し、血液培養検査と薬剤感受性
試験の結果を確認後、より狭いスペクトラムの抗菌薬に変更する治療プロセスはど
れか。1つ選べ。
- 1✕エンピリック
- 2✕ディフィニティブ
- 3○デ・エスカレーション
- 4✕デブリードマン
- 5✕テーパリング
正答: 3
服薬指導時に、頻繁に薬がのどに引っかかることを患者から聴取した。嚥下機
能の評価のために、薬剤師が連携すべき職種として最も適しているのはどれか。
1つ選べ。
- 1○言語聴覚士
- 2✕歯科技工士
- 3✕臨床工学技士
- 4✕ソーシャルワーカー
- 5✕管理栄養士
正答: 1
クリニカルパスにおけるバリアンスはどれか。1つ選べ。
- 1✕治療計画からの治療方針の逸脱
- 2✕投与計画の不備
- 3○アウトカムが達成されない状態
- 4✕薬剤師による薬物治療への介入
- 5✕患者からのクレーム
正答: 3
医薬品について、緊急に安全対策上の措置をとる必要があると判断された場合、
厚生労働省からの指示に基づき、製造販売業者が作成するのはどれか。1つ選べ。
- 1✕医薬品リスク管理計画
- 2○緊急安全性情報
- 3✕医薬品安全対策情報
- 4✕医薬品・医療機器等安全性情報
- 5✕医療用医薬品最新品質情報集
正答: 2
196-197 共通の設問
45 歳男性。会社の健康診断にて毎年尿酸値の高値を指摘されてきた。右の
第一中足趾節関節(親指の付け根)に痛みがあったので、近くの整形外科クリニッ
クを受診したところ、痛風と診断された。処方1 、2 の薬剤を服用していたが、最
近、仕事のストレスから普段の飲酒(ビール)が増え、3 日前から同じ部位の腫脹
と激しい疼痛が現れた。今朝受診し、処方3 、4 の薬剤が追加され、薬局を訪れ
た。
(処方1 )
フェブキソスタット錠 20 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)

この患者に指導する内容として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○水分は、多めに摂取してください。
- 2✕毎日ビールを飲み続けていて構いません。毎日ビールを飲み続けていてはいけません(飲酒を控えてください)。
- 3○処方2 の薬剤は、飲みにくければ水に溶かしてから服用しても構いません。
- 4✕処方2 の薬剤は、尿をより酸性にする作用があります。処方2 の薬剤は、尿をよりアルカリ性にする作用があります。
- 5✕処方3 及び4 の薬剤は、吸収をよくするために食後に服用してください。処方3 及び4 の薬剤は、消化管障害を予防するために食後に服用してください。
正答: 1・3
198-199 共通の設問
60 歳女性。統合失調症にて入院中。ハロペリドールと以下の併用薬による
治療を受けていたが、手の震えなどの訴えが患者からあった。医師、薬剤師はアカ
シジアを疑った。医師との合同カンファレンスでハロペリドールをパリペリドン経
口徐放錠(PAL)に切り替える方針となった。合同カンファレンス後、医師から
PAL 6 mg、1 日1 回就寝前の処方を検討しているとの連絡があった。
(併用薬)

PAL への切り替えについて薬剤師が医師に提案する内容として適切なのはどれ
か。2つ選べ。
- 1○服用は朝食後とする。
- 2✕統合失調症の悪化に備えリスペリドンを追加する。統合失調症の悪化に備えてもリスペリドンを追加しない(パリペリドンはリスペリドンの活性代謝物であり同系薬)。
- 3○切り替えは低用量の3 mg から開始する。
- 4✕酸化マグネシウムは他剤に変更する。酸化マグネシウムは他剤に変更する必要はない(そのまま併用可)。
- 5✕服用開始後2 日目に1 日用量の評価を行う。服用開始後約1週間後に1日用量の評価を行う(徐放性のため効果発現に時間がかかる)。
正答: 1・3
200-201 共通の設問
73 歳男性。脳梗塞後片麻痺の後遺症がある。最近、動悸や息切れを感じて
近医を受診し、急性冠症候群の疑いで総合病院を紹介された。トレッドミル、自転
車エルゴメータは困難であったことから、精査目的で、塩化タリウム(201Tl)注射
液(1 回 74 MBq)及びアデノシン注射液を使用した心筋血流シンチグラフィを行
うこととなった。
アデノシンの作用に影響を及ぼすため、この心筋血流シンチグラフィ実施前日の
夕方から服用を避けるべき薬物はどれか。2つ選べ。
- 1✕ワルファリン
- 2✕チザニジン
- 3○テオフィリン
- 4✕プレガバリン
- 5○ジピリダモール
正答: 3・5
202-203 共通の設問
52 歳男性。4 月の定期健診で便潜血陽性と判定され、5 月上旬にA市立病
院消化器外科を受診した。その結果、大腸がんの疑いで全大腸内視鏡検査を5 月下
旬に受けることになった。検査の前処置を自宅で行うため前投薬として以下の処方
1 及び2 の薬剤が処方され、薬剤師が服薬指導を行った。診療録より 10 年前から
糖尿病でインスリンの自己皮下注射(1 回2 単位、1 日3 回食前)をしていること
が分かった。
(処方1 )
ピコスルファート Na 経口液 0.75% 10 mL 1 回1 本

この患者に対する服薬指導として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○検査当日の朝は、インスリンを注射しないでください。
- 2✕処方1 の薬剤を検査前日に飲み忘れた場合は、検査当日の起床時に服用してく
ださい。処方1 の薬剤を検査前日に飲み忘れた場合は、医療機関・薬剤師に相談する(当日の自己判断での服用は避ける)。 - 3✕2 L が飲みきれないと感じる場合は、処方2 の薬剤を溶解する水の量を半分に
してください。2 L が飲みきれないと感じる場合でも、処方2 の薬剤を溶解する水の量は規定量のままにする(薄めたり濃くしたりしない)。 - 4○処方2 の薬剤は必ず水で溶かしてください。
- 5✕処方2 の薬剤は1 袋を1 時間で飲みきって構いません。処方2 の薬剤は1 袋を1〜2時間程度かけて飲む(短時間で飲みきらない)。
正答: 1・4
204-205 共通の設問
60 歳女性。近医にて3 年前から2 型糖尿病、高血圧症、昨年から変形性左
膝関節症と診断され、以下の処方1 ~3 の薬剤で治療している。今年、脳ドックを
受けたところ脳腫瘍の疑いを指摘された。通常の MRI 検査を実施した後、さらに
精査目的でガドテル酸メグルミン注射液を用いた造影 MRI 検査を総合病院に入院
して行うこととなった。また、貧血予防でサプリメント(鉄)を2 年間継続的に服
用している。服薬アドヒアランスに問題ないことから、入院中は処方1 ~3 とサプ
リメント(鉄)は自己管理となった。
(処方1 )

病棟薬剤師が造影 MRI 検査前日に患者に説明する内容として適切なのはどれ
か。2つ選べ。
- 1✕アムロジピン錠を検査当日休薬してください。アムロジピン錠を検査当日休薬する必要はない。
- 2○サプリメント(鉄)は検査当日摂取しないでください。
- 3✕メトホルミン塩酸塩錠は検査当日休薬してください。メトホルミン塩酸塩錠は検査当日休薬する必要はない(腎機能が保たれておりヨード造影剤と異なり原則不要)。
- 4✕シタグリプチンリン酸塩錠は前日から休薬してください
- 5○ロキソプロフェン Na テープは検査当日剥がす必要ありません。
正答: 2・5
206-207 共通の設問
74 歳男性。紅葉狩りのため、夫婦で3 泊4 日の温泉旅行に行った。帰宅後
から発熱症状があり、体温 38.9 °C(腋窩)、咳と呼吸が困難となる状態のため、総
合病院を受診した。胸部レントゲン画像所見等から肺炎と診断され、入院加療と
なった。入院後、採血、血液培養、尿中抗原検査が実施され、以下の処方の薬剤の
投与が開始された。
(検査結果:入院直後)
体温 39.1 °C、CRP 10.2 mg/dL、CCr 52 mL/min、AST 19 IU/L、
ALT 18 IU/L、SpO2 92%
(処方)
点滴静注 レボフロキサシン注射液
(500 mg/生理食塩液 100 mL) 1 バッグ(500 mg)
1 日1 回 午前 10 時~11 時 本日から7 日間投与
投与開始3 日目に血液培養検査の結果が出て、レジオネラ菌が原因であることが
わかった。咳、呼吸困難の症状は軽快しており、食事も摂れるようになり、解熱傾
向となった。そこで、退院に向けて、主治医から処方の薬剤を内服に切り替えたい
との相談が病棟担当薬剤師にあった。
(検査結果:点滴開始3 日後)
体温 37.2 °C、CRP 2.3 mg/dL、CCr 48 mL/min、AST 19 IU/L、
ALT 18 IU/L、SpO2 97%
内服への切り替えに関して、病棟担当薬剤師から主治医への提案として、適切な
のはどれか。2つ選べ。
- 1✕CRP の数値が基準値以下になってから、切り替えてください。CRPが基準値以下になるのを待つ必要はなく、症状改善後は早期に内服へ切り替えてください。
- 2○腎機能の低下が認められますが、切り替えは可能です。
- 3○初回投与量は、点滴静注時と同量で構いません。
- 4✕抗菌効果を高めるためにセファクロルを併用してください。抗菌効果を高めるためのセファクロル併用は必要ない(レボフロキサシン単剤で継続)。
- 5✕キレート形成により吸収を高めるため、アルミニウム製剤を同時に服用させて
ください。アルミニウム製剤はキレート形成により吸収を低下させるため、同時服用は避ける(時間をずらす)。
正答: 2・3
208-209 共通の設問
58 歳男性。身長 174 cm、体重 82 kg。仕事が忙しくなってストレスがたま
り、暴飲暴食で早食いとなった。最近、胸やけとともに、口の中に酸っぱい液体が
上がってくる感じがすることから、相談のために薬局を訪れた。服用薬を確認した
ところ、近隣のドラッグストアで購入した酸化マグネシウムを服用していたが、症
状は改善しなかったとのことであった。そこで、医療機関への受診を勧めた。近医
にて内視鏡検査の結果、胃食道逆流症と診断され、以下の処方箋を持って再び薬局
を訪れた。
(処方)
オメプラゾール錠 20 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)
1 日1 回 朝食後 14 日分
この患者に対する指導として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕胃で錠剤から成分が溶けだして胃粘膜に直接作用するので、即効性があります。腸溶コーティングされており、腸で吸収されて血中から壁細胞に作用するため、即効性はない。
- 2✕本剤の成分は胃で分解されると効果が落ちるため、酸化マグネシウムを同時に
服用してください。本剤は腸溶コーティングされているため、酸化マグネシウムを同時に服用する必要はない。 - 3○効果には個人差があるので、次回、効果について聞かせてください。
- 4○飲み忘れた時には、次に飲む時間が近い場合を除いて、気がついた時にできる
だけ早く服用してください。 - 5✕炭酸飲料を積極的に飲むようにしてください。炭酸飲料は積極的に飲まないでください(逆流症状を悪化させる)。
正答: 3・4
210-211 共通の設問
59 歳男性。身長 170 cm、体重 82 kg。会社の健康診断で血糖値が高いこと
を毎年指摘されていたが放置していた。2 年前に受診し、糖尿病治療薬が処方され
たがほとんど服用せずに自己中断してしまった。最近になり、喉の渇き、頻尿、倦
怠感が顕著となり、総合病院を受診した。空腹時血糖値が 350 mg/dL、HbA1c が
10%を超過しており、主治医と相談の結果、7 日間の糖尿病教育入院となった。
入院後、処方1 ~3 の薬剤が処方され、並行して食事・運動療法、インスリン自
己注射、血糖自己測定法等の指導を受けた。
(処方1 )
インスリンデグルデク(遺伝子組換え)ペン型注射液 1 本

入院後、必要に応じて処方2 のインスリン投与量を調節し、血糖コントロールが
良好となってきた。退院時指導において、本患者へ伝える内容として、誤っている
のはどれか。1つ選べ。
- 1○使用後の針は、そのまま中身の見えるビニール袋に入れ、自治体の決まりに
従って廃棄すること。 - 2✕血糖測定の数値は、自ら記録すること。この記述は正しい。誤っているのは選択肢1(針は専用の針捨て容器に入れて医療機関へ返却する)。
- 3✕低血糖症状の発現に備えて、ブドウ糖などを手元におくこと。この記述は正しい。誤っているのは選択肢1。
- 4✕血糖コントロールが網膜症などの合併症予防に重要であること。この記述は正しい。誤っているのは選択肢1。
- 5✕風邪その他感染症などが原因で、血糖コントロールが不良となる可能性がある
こと。この記述は正しい。誤っているのは選択肢1。
正答: 1
212-213 共通の設問
34 歳男性。運送業でトラックを運転している。毎年、春先になると鼻の調
子が悪くなっていたが、特に薬は使用していなかった。今年も2 月末から症状が出
始めたが、3 月に入ると悪化してきたため、一般用医薬品を求めて薬局を訪れた。
以下は、男性と対応した薬剤師との会話である。
男 性 :1 週間前からくしゃみと透明な鼻水が出て、数日前から鼻がつまってい
ます。車の運転に支障が出ないように、眠くならない薬を使いたいのです
が、どの薬がお勧めですか。
薬剤師: 点鼻薬がありますが、いかがですか。
男 性: 点鼻薬は苦手なので、飲み薬はありませんか。

薬剤師がこの男性に提案する一般用医薬品アの有効成分として最も適切なのはど
れか。1つ選べ。
- 1✕セチリジン塩酸塩
- 2✕エピナスチン塩酸塩
- 3○フェキソフェナジン塩酸塩
- 4✕ベポタスチンベシル酸塩
- 5✕ジフェンヒドラミン塩酸塩
正答: 3
214-215 共通の設問
52 歳男性。身長 174 cm、体重 86 kg。仕事の都合で夕食の時間が遅くなる
ことが多い。積極的に散歩をしているが、最近お腹が出てきて、皮下脂肪が気にな
るようになってきた。テレビで肥満に効く漢方薬の宣伝を見て、防風通聖散(注) を
求めて薬局を訪れた。
(注)防風通聖散:キキョウ、カンゾウ、オウゴン、ビャクジュツ、セッコウ、
ダイオウ、マオウ、トウキ、シャクヤク、センキュウ、サンシシ、
レンギョウ、ハッカ、ケイガイ、ボウフウ、ショウキョウ、カッセキ、
ボウショウを含む
この男性の状況について質問をしたときに、防風通聖散の販売が適切であると薬
剤師が判断できるのはどれか。2つ選べ。
- 1✕胃腸が弱い。体力が充実している(胃腸が弱い虚証者は適さない)
- 2○体力が充実している。
- 3○便秘がちである。
- 4✕低血圧である。便秘がちである
- 5✕発汗傾向である。体力が充実している・便秘がちである(発汗傾向はマオウ含有で注意)
正答: 2・3
216-217 共通の設問
69 歳男性。高血圧治療中。20 歳頃から喫煙していた。最近、平坦なとこ
ろを歩いていても息切れすることがあり、痰が少し絡むようになった。病院を受診
したところ、COPD と診断された。薬物治療が開始されていたが、症状の改善が
不十分であったため、以下の処方1 ~3 に変更となり、患者が処方箋を持って来局
した。患者からの聞き取りによると、医師からは、「心不全はなく、入院の必要も
ない。」と説明されたとのことだった。お薬手帳の情報から、併用薬はなく、健康
食品の摂取もなかった。また、インフルエンザワクチン接種が推奨される時期であ
り、接種について患者から質問があった。
(処方1 )

この患者に対する薬剤師の対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕散歩などの運動は行わず、安静に生活するよう指導した。散歩などの運動は呼吸リハビリテーションとして適切に行うよう指導した。
- 2○症状が安定している日でも、毎日続けて処方1 の薬剤を吸入するよう指導した。
- 3✕処方1 の薬剤を吸入開始後に動悸が起こることがあるが、継続使用により動悸
は治まると説明した。処方1 の薬剤を吸入開始後に動悸が起こることがあるが、症状が続く場合は医師に相談するよう説明した。 - 4○処方1 の薬剤の使用により、血圧が上昇するおそれがあることを説明した。
- 5✕インフルエンザワクチンを接種しないよう説明した。インフルエンザワクチンは接種を推奨するよう説明した(COPD患者は重症化リスクがある)。
正答: 2・4
218-219 共通の設問
63 歳女性。コンタクトレンズを使用している。パソコンを使用する仕事に
従事しており、昨日から目の乾きが気になり、一般用医薬品の点眼薬を求めて薬局
を訪れた。来局者が以下の点眼薬の購入を希望したため、薬剤師は聞き取りと説明
を行った。
点眼薬の成分
精製ヒアルロン酸ナトリウム 0.1%
添加物として、アミノカプロン酸、エデト酸ナトリウム水和物、クロルヘキシジ
ングルコン酸塩液、等張化剤、pH 調整剤を含有
この来局者への点眼薬の成分に関する薬剤師の説明として適切なのはどれか。
2つ選べ。
- 1✕有効成分ヒアルロン酸ナトリウムは、涙の分泌を促進して目の乾きを改善しま
す。有効成分ヒアルロン酸ナトリウムは、高い保水力で目に潤いを与えて目の乾きを改善します。 - 2○有効成分ヒアルロン酸ナトリウムは、高い保水力で目に潤いを与えます。
- 3✕クロルヘキシジングルコン酸塩液が入っているため、薬液に細菌が繁殖する心
配はありません。クロルヘキシジングルコン酸塩液は防腐剤だが、使用時の汚染には注意が必要です。 - 4✕クロルヘキシジングルコン酸塩液が入っているため、コンタクトレンズを使用
している時の不快感が軽減されます。クロルヘキシジングルコン酸塩液は防腐剤であり、コンタクトレンズ装着時の不快感を軽減するものではない。 - 5○ベンザルコニウム塩化物が入っていないため、カラーコンタクトレンズでなけ
ればコンタクトレンズをつけたままでも点眼できます。
正答: 2・5
220-221 共通の設問
58 歳男性。身長 168 cm、体重 70 kg。3 年前に2 型糖尿病と診断され、食
事療法と運動療法に加え、処方1 の薬剤で治療を受けていた。足に痛みやしびれが
生じたため、本日、処方2 及び処方3 の薬剤が追加になり、検査値が併記された処
方箋を持って薬局を訪れた。薬剤師による聞き取りにより、半年前から他の医療機
関で処方されたパロキセチン錠 20 mg を服用していることが分かった。
(処方1 )

【正誤表】処方3 の「1回1錠(1日2錠)」は「1回1カプセル(1日2カプセル)」の誤り。
処方2 及び処方3 を確認した薬剤師が、聞き取り内容を考慮し、処方に関して医
師へ行う提案として適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1✕処方1 の薬剤を減量
- 2✕処方2 の薬剤を減量
- 3✕処方2 の薬剤を食後へ変更
- 4✕処方3 の薬剤を減量
- 5○処方3 の薬剤をミロガバリンべシル酸塩錠へ変更
正答: 5
222-223 共通の設問
51 歳男性。身長 173 cm、体重 81 kg。仕事で自動車を運転することがあ
り、排尿回数が多いため水分を控えていた。1 ケ月前から右季肋部に違和感があっ
たが、特に痛みもなかったため、医療機関を受診していなかった。3 日前に妻から
顔が少し黄色っぽいと言われた。今朝、右季肋部に痛みが現れたため医療機関を受
診した。血液検査で以下のような結果となり、さらにエコー検査、CT 検査等を行
い胆嚢結石と診断された。本人と医師が相談した結果、腹腔鏡下胆嚢摘出術を実施
することになり、それまでの間、以下の処方1 及び処方2 で対応することとなり、
処方箋を持って薬局を訪れた。
(検査値)
AST 62 IU/L、ALT 68 IU/L、γ-GTP 163 IU/L、
アルカリホスファターゼ(ALP)525 IU/L、
直接ビリルビン3 mg/dL
(処方1 )

この患者に対する薬剤師の説明内容として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○処方1 の薬剤により、胆嚢の緊張が緩み、痛みの緩和が期待される。
- 2✕処方1 の薬剤は、徐脈を起こすことがある。処方1 の薬剤は、徐脈を起こさない(頻脈は処方2の抗コリン薬に留意)。
- 3✕処方2 の薬剤により、食欲の抑制が期待される。処方2 の薬剤により、胆道・消化管平滑筋の緊張緩和による鎮痛が期待される。
- 4○処方2 の薬剤は、眼の調節障害を起こすことがある。
- 5✕処方2 の薬剤は、唾液分泌量の増加を起こすことがある。処方2 の薬剤は、唾液分泌量の減少(口渇)を起こすことがある。
正答: 1・4
224-225 共通の設問
72 歳女性。嗄声が継続していたため近医を受診した。胸部 X 線検査で右肺
腫瘤を指摘され、総合病院呼吸器内科を紹介受診した。精査の結果、cT2N3M1b、
Stage IVA の非小細胞肺がん(腺がん)と診断された。パフォーマンスステータス
(PS)0 。EGFR 遺伝子変異陰性、ALK 遺伝子転座陰性、ROS1 遺伝子転座陰性、
BRAF 遺伝子変異陰性、PD-L1 ≧ 50%。一次治療としてペムブロリズマブが投与
されることになった。
この患者へのぺムブロリズマブの投与にあたり、病棟担当薬剤師が留意すること
として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕投与前における制吐剤の予防投与
- 2✕投与前における腎機能に応じた用量の調節
- 3○治療中の咳、息苦しさなどの症状
- 4○治療中の甲状腺機能の異常
- 5✕治療中の EGFR 遺伝子変異陰性に伴う副作用の増悪
正答: 3・4
226-227 共通の設問
院内の感染症対策委員会において、インフルエンザ流行への対応策を検討
した結果、高齢者の死亡リスクがあるため、面会制限を実施するとともに、薬剤師
が院内スタッフへ向けて感染予防の講義を行うことになった。
委員会を見学していた実務実習生から、「高齢者の死亡リスクはどのようにして
求めるのですか。」と質問があったため、指導薬剤師が高齢者の死亡リスクを求め
る模擬データを用いた課題を出した。
(模擬データ)
インフルエンザウイルス感染者数と 28 日以内の死亡者数

院内スタッフに向けて行う講義内容として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕このウイルスの主な感染経路は空気感染である。このウイルスの主な感染経路は飛沫感染・接触感染である。
- 2○ウイルスの伝播・拡散を防止するために、手指衛生を徹底する。
- 3○インフルエンザ HA ワクチンの接種前に、鶏卵や鶏肉アレルギーの有無を確認
する。 - 4✕65 歳以上の高齢者に対するインフルエンザ HA ワクチンの定期予防接種は、
努力義務である。65 歳以上の高齢者に対するインフルエンザ HA ワクチンの定期予防接種は、任意接種(B類)である。 - 5✕感染予防の目的で、ペラミビルを投与することができる。ペラミビルは治療薬であり、予防目的での投与適応はない。
正答: 2・3
228-229 共通の設問
69 歳女性。乳がん切除後6 日目に悪寒と 38.6°Cの発熱を認め、タゾバク
タム・ピペラシリンの投与が開始された。その3 日後にメチシリン耐性黄色ブドウ
球菌(MRSA)が創部から検出されたため、抗菌薬がバンコマイシンに変更され
た。バンコマイシン投与開始後7 日目の抗菌薬適正使用支援チーム(AST)回診
前の検査所見は以下のとおりであった。
(検査所見)
体温:36.2 °C

医師より前にこの検査所見を見た薬剤師が提案する内容として最も適切なのはど
れか。1つ選べ。
- 1✕バンコマイシンからリネゾリドへの変更
- 2✕バンコマイシンからテイコプラニンへの変更
- 3✕バンコマイシンからセファゾリンへの変更
- 4✕バンコマイシンの減量
- 5○バンコマイシンの中止
正答: 5
230-231 共通の設問
50 歳女性。これまでに薬の副作用、アレルギー歴なし。肩こり、ほてり、
発汗、イライラを感じている。食事のバランスに気をつけているが、健康診断で骨
密度が低めであることを指摘された。骨の健康が気になり、特定保健用食品を利用
したいと思い、薬局を訪れた。
この女性に特定保健用食品を勧めるにあたり、薬剤師が備えておくべき知識とし
て、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○特定保健用食品には、健康の維持・増進にかかわる特定の保健の用途に適する
食品であることが表示されている。 - 2✕特定保健用食品は、厚生労働省によって認められた食品である。特定保健用食品は、消費者庁によって認められた食品である。
- 3✕医薬品と同じように、特定保健用食品によって疾病を治療できる。医薬品と異なり、特定保健用食品によって疾病を治療することはできない(疾病の治療・予防を目的としない)。
- 4✕特定保健用食品は、薬局だけで購入することができる。特定保健用食品は、スーパーやコンビニなどでも購入できる。
- 5○特定保健用食品には、骨粗しょう症になる疾病リスクを低減する可能性を表示
したものがある。
正答: 1・5
232-233 共通の設問
66 歳女性。12 月下旬、忘年会で海産物を食べた後、嘔吐と下痢で内科を
受診し、ノロウイルス感染症と診断された。この女性は、医療機関で点滴を受けた
後、処方箋を薬局に持参した。
トイレを借りたいと申し出があり、薬局スタッフが案内する途中で嘔吐した。そ
の後、トイレの便器でも嘔吐したため、薬局スタッフが吐瀉物の処理を行うことに
なった。
薬剤師がこの薬局スタッフに指示した内容として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○マスク、ゴム手袋、エプロン及びフェイスシールドを着用する。
- 2✕吐瀉物の処理は、感染拡大防止のため窓を閉め切って行う。吐瀉物の処理は、感染拡大防止のため換気をしながら行う。
- 3✕患者が触れた手すりやドアノブの消毒は、ベンザルコニウム塩化物液で行う。患者が触れた手すりやドアノブの消毒は、0.1%次亜塩素酸ナトリウム液で行う。
- 4✕洋式便座の消毒は、グルタラール液で2 度拭きする。洋式便座の消毒は、0.1%次亜塩素酸ナトリウム液で拭き取る。
- 5○吐瀉物が付着した白衣の消毒は、0.1%次亜塩素酸ナトリウム液への浸漬によ
り行う。
正答: 1・5
234-235 共通の設問
84 歳男性。身長 165 cm、体重 60.5 kg。直腸がん(Stage IIIb)に対して、
腹腔鏡下直腸切断術が施行された。術後疼痛管理のためアセトアミノフェン静注液
1,000 mg を手術当日に1 回投与した。疼痛が継続したため、さらに術後1 日目と
AST 5,991 IU/L、ALT 4,438 IU/L であったため、アセトアミノフェン血漿中濃
度を測定した結果、解毒薬の投与推奨域であった。
薬剤師が医師へ提案すべき解毒薬はどれか。1つ選べ。
- 1✕ジメルカプロール
- 2○N-アセチルシステイン
- 3✕亜硝酸ナトリウム
- 4✕プラリドキシムヨウ化物
- 5✕フルマゼニル
正答: 2
236-237 共通の設問
45 歳男性。糖尿病で治療中である。21~30 歳までの間、化学工場で化学
物質を取り扱う業務に従事していた。血尿を自覚し泌尿器科を受診し、膀胱鏡検
査、造影 CT 及び MRI 検査により、膀胱がんと診断された。経尿道的膀胱腫瘍切
除術を施行し、筋層浸潤がんであることが確認されたため、GC 療法(ゲムシタビ
ン・シスプラチン併用療法)による術前化学療法を4 コース行った後、ロボット支
援根治的膀胱全摘除術を受けることになった。
この患者の化学療法に伴う悪心・嘔吐の予防に用いる薬剤として適切なのはどれ
か。2つ選べ。
- 1✕クロルプロマジン塩酸塩錠
- 2✕メトクロプラミド錠
- 3○アプレピタントカプセル
- 4✕オランザピン錠
- 5○パロノセトロン塩酸塩注射液
正答: 3・5
238-239 共通の設問
65 歳女性。3 ケ月前から腰痛を自覚し、市販の痛み止めを服用しても改善
しないため整形外科を受診した。腰椎骨密度が YAM の 62%であり、X 線像から
骨粗しょう症と診断され、処方箋をもって来局した。調剤した後、硬度が特に高い
ミネラルウォーター(硬度 300 mg/L 以上)で服用してはいけないことを含めて服
薬指導を行った。
服薬指導後に、患者がカバンからミネラルウォーターを取り出し、「いつも飲ん
でいるこの水は大丈夫ですか。」と質問した。薬剤師は、ボトルのラベルを確認
し、服薬時に使用可能かどうかを評価するために総硬度を計算した。
(処方)
リセドロン酸 Na 錠 17.5 mg 1 回1 錠 (1 日1 錠)

処方薬の服用に関して、薬剤師がこの患者に伝える内容として適切なのはどれ
か。2つ選べ。
- 1○このミネラルウォーターではなく、水道水などの軟水で服用してください。
- 2✕服用後すぐに朝食を摂ってください。服用後30分以上たってから朝食を摂ってください。
- 3✕代謝物で尿が橙赤色になることがあります。代謝物で尿が橙赤色になることはありません(リセドロン酸Naにはその作用はない)。
- 4○噛んだり舐めたりせずに服用してください。
- 5✕服用を忘れて朝食を摂った場合は、昼食前の空腹時に服用してください。服用を忘れて朝食を摂った場合は、翌朝の起床時(食前)に服用してください。
正答: 1・4
240-241 共通の設問
7 月中旬に学校薬剤師が担当中学校の屋外プールの水質検査を実施した。
採水時刻は午前 11 時、天候は晴れ、気温 29.5 °C、水温 32 °Cであった。循環ろ過
装置の運転は1 日当たり2 循環であり、消毒剤として塩素化イソシアヌル酸が自動
注入されている。

対象のプールの採水場所A、B、C
給水口X、排水口Y
上図のプール3 ケ所(A~C)で遊離残留塩素を測定したところ、全て 0.4 mg/L
であった。その他の検査結果は次のとおりだった。
(検査結果)

水質検査結果を基に、学校薬剤師がプールを管理している教員に対し助言する内
容として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕過マンガン酸カリウム消費量が多いほど、塩素消毒するとトリハロメタンの生
成が抑制できる。過マンガン酸カリウム消費量が多いほど、塩素消毒するとトリハロメタンの生成が増加する。 - 2✕水質を改善するためにオーバーフローしないように注意しながら水を補給する。水質を改善するためにオーバーフローさせるようにしながら水を補給する。
- 3✕循環ろ過装置は、水に溶存する有機物を除去するために設置している。循環ろ過装置は、水に懸濁する汚れ(微粒子)を除去するために設置している。
- 4○入泳者数の多さや入水前のシャワーの不足により、過マンガン酸カリウム消費
量が多くなる。 - 5○大腸菌が検出されているので、消毒剤を追加して水質の改善が確認できるまで
は遊泳させない。
正答: 4・5
242-243 共通の設問
学校薬剤師が教室の環境衛生検査を実施するために 12 月に小学校を訪問
し、二酸化炭素濃度を測定した。各教室には冷暖房及び換気設備が設置されている
が、暖房設備が故障し、一時的に石油ファンヒーターを使用している教室があった
ので、学校薬剤師は追加で検査することにした。
教室等の環境に係る学校環境衛生基準に設定されており、この教室で学校薬剤師
が測定すべき検査項目はどれか。2つ選べ。
- 1✕二酸化硫黄
- 2✕オゾン
- 3○一酸化炭素
- 4✕一酸化窒素
- 5○二酸化窒素
正答: 3・5
244-245 共通の設問
9 月上旬に小学校の学校給食施設において、調理場の温湿度計が誤作動を
起こし表示されなくなった。夏場は熱気や蒸気の発生で、高温・高湿になることが
多かったため、現状を把握するために、学校薬剤師が室内の作業環境測定を行うこ
とになった。
学校薬剤師が学校給食従事者に対して行う、脱水や熱中症に関する説明内容とし
て適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕室温が 28.5 °C以下であれば、熱中症になることはありません。室温が 28.5 °C以下でも、湿度が高ければ熱中症になることがある。
- 2✕のどの渇きを感じるまで、水分補給は必要ありません。のどの渇きを感じる前からこまめに水分補給をしてください。
- 3○めまいや大量の発汗、筋肉の硬直(こむら返り)などの初期症状に注意してく
ださい。 - 4✕病者用食品の経口補水液は、脱水症の予防を目的としたものです。病者用食品の経口補水液は、脱水症の補水・電解質補給(治療)を目的としたものです。
- 5○病者用食品の経口補水液を飲み過ぎると、ナトリウムの過剰摂取になるおそれ
があります。
正答: 3・5
246-247 共通の設問
79 歳男性。身長 165 cm、体重 47 kg。口渇が著明で、発熱や咳嗽を主訴に
総合病院を受診し、入院後に誤嚥性肺炎と診断され、入院当日から処方1 による治
療が開始された。
(処方1 )
点滴静注 注射用アンピシリンナトリウム・スルバクタムナトリウム

本症例における薬剤師の対応として正しいのはどれか。1つ選べ。
- 1✕薬剤感受性試験結果より、処方1 の薬剤をピペラシリンへ切り替えるよう提案
した。薬剤感受性試験結果より、処方1 の薬剤をセフトリアキソン(又はタゾバクタム・ピペラシリン)へ切り替えるよう提案した(ピペラシリンは耐性)。 - 2✕新たな抗生物質への切り替え後は、少なくとも 30 日以上投与することを提案
した。新たな抗生物質への切り替え後は、必要最小限の日数で終了することを提案した。 - 3○処方2 の薬剤は、服薬時に数秒間口に含み、口腔内全体に行き渡らせた後に嚥
下する旨を患者に指導した。 - 4✕食事摂取困難の対応として、フルカリック輸液(注)を末梢静脈から投与するよ
う提案した。食事摂取困難の対応として、フルカリック輸液を中心静脈から投与するよう提案した。 - 5✕誤嚥が認められた場合の対応として、ジフェンヒドラミンの使用を提案した。
(注:総合ビタミン・糖・アミノ酸・電解質を含む高カロリー輸液)誤嚥が認められた場合の対応として、口腔ケアや吸引姿勢の指導を提案した(ジフェンヒドラミンは口腔乾燥を招く)。
正答: 3
248-249 共通の設問
58 歳女性。 40 歳頃より肌荒れが気になり、ビタミン C 及びビタミン B6
含有サプリメントを服用している。5 年前に友人より「女性は鉄分が不足がちなの
で鉄分含有サプリメントの服用が良い」と勧められ服用している。2 年前に歩行時
につまずくことが増え、かかりつけ医から紹介されて市民病院を受診したところ、
初期のパーキンソン病と診断され、処方1 による治療が開始された。しかし、最近
手指の安静時のふるえや動作のぎこちなさが目立つようになり、処方2 が追加され
た。処方1 、処方2 とも、同病院の薬剤部で調剤された。
(処方1 )

処方1 及び2 の薬剤について病院薬剤師がこの患者に対して説明する内容とし
て、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕処方2 の薬剤の作用を減弱させるため、ビタミン C 含有サプリメントの服用を
避ける。処方2 の薬剤は、ビタミン C 含有サプリメントで作用を減弱させない(服用して構わない)。 - 2✕処方2 の薬剤の作用を増強させるため、ビタミン B6 含有サプリメントの服用
を避ける。処方2 の薬剤は、脱炭酸酵素阻害薬を含有するため、ビタミン B6 含有サプリメントを服用して構わない。 - 3○処方2 の薬剤の吸収を低下させるため、鉄分含有サプリメントの同時服用を避
ける。 - 4✕処方2 に含まれる薬物の血中濃度を測定するため、来院当日は絶食する。処方2 に含まれる薬物の血中濃度測定は行わない(来院当日も絶食の必要はない)。
- 5○処方1 と処方2 の薬剤の併用により突然眠気が出ることがあるため、危険を伴
う機械の操作は避ける。
正答: 3・5
250-251 共通の設問
33 歳女性。身長 158 cm、体重 52 kg。夫と2 人暮らし。1 年半前より朝の
関節のこわばりや痛みを自覚し、1 年前に関節の腫脹・疼痛が出現した。近医でリ
ウマトイド因子陽性の関節リウマチと診断され、治療が開始された。処方1 ~3 で
治療継続中であったが、疾患活動性の上昇により7 日前に入院した。病棟カンファ
レンスで処方3 が処方4 へ変更されることになった。
(処方1 )

病棟カンファレンスに参加した医療チームで情報共有する内容として、適切でな
いのはどれか。1つ選べ。
- 1✕メトトレキサート服用により感染リスクが高まる。この内容は適切である。適切でないのは選択肢2(トファシチニブは出血傾向ではなく血栓症・感染リスクに注意)。
- 2○トファシチニブ服用により出血傾向になる。
- 3✕トファシチニブ服用により帯状疱疹が発生しやすくなる。この内容は適切である。適切でないのは選択肢2。
- 4✕トファシチニブ投与中及び終了後少なくとも1 月経周期は適切な避妊を行う。この内容は適切である。適切でないのは選択肢2。
- 5✕トファシチニブはシトクロム P450 で代謝されるため、他の薬剤との併用に注
意する。この内容は適切である。適切でないのは選択肢2。
正答: 2
252-253 共通の設問
65 歳女性。身長 147 cm、体重 48 kg。非ホジキンリンパ腫の既往があり、
3 年前に胸部放射線治療を実施し、がん疼痛に対して鎮痛薬を内服していた。その
後、放射線性心膜炎と心嚢液貯留が認められ、循環器内科で経過観察中であった。
今年4 月、労作時呼吸困難を主訴に受診し、急性心不全と診断され入院となった。
薬剤師が持参薬の確認を行ったところ、処方1 及び処方2 の薬剤を持参していた。
(処方1 )
ロキソプロフェン Na 錠 60 mg 1 回1 錠(1 日3 錠)

医師に伝える薬学的提案として適切な内容はどれか。2つ選べ。
- 1✕処方3 による低カリウム血症が、レバミピド錠により増強される。処方3 による低カリウム血症は、レバミピド錠により増強されない。
- 2○処方3 を開始するにあたり急性腎障害を引き起こす誘発要因が疑われるため、
ロキソプロフェンナトリウム錠をアセトアミノフェン錠へ変更する。 - 3✕ダパグリフロジン錠は浮腫を発現するため、中止する。ダパグリフロジン錠は浮腫を発現しないため、継続する。
- 4✕エプレレノン錠は心不全において腎保護的にはたらくため増量する。エプレレノン錠は急性心不全・腎障害時に高カリウム血症のリスクがあるため増量しない。
- 5○尿路感染時には、レボフロキサシン錠を追加する。
正答: 2・5
254-255 共通の設問
54 歳男性。身長 171 cm、体重 65 kg。脳梗塞の既往あり。通勤中の午前8
時頃、回転性めまいを自覚して駅で転倒し、救急搬送された。意識消失や明らかな
外傷はなかったが、繰り返し嘔吐をしていた。午前9 時に病院到着後、頭部 CT で
小脳に最大径 3.5 cm の出血を認め、激しいめまいと平衡障害も出現した。開頭手
術が予定されており、お薬手帳を基に服用薬剤と最終服薬時刻の確認が必要とな
り、家族に聴取したところ、同日の朝7 時に服薬したことがわかった。
(お薬手帳の内容)

抗血栓薬の中和目的で手術に備えて準備することを提案する薬物として、適切な
のはどれか。1つ選べ。
- 1○イダルシズマブ
- 2✕プロタミン
- 3✕乾燥濃縮人プロトロンビン複合体
- 4✕アンデキサネット アルファ
- 5✕メナテトレノン
正答: 1
256-257 共通の設問
77 歳男性。身長 165 cm、体重 61 kg。10 年前に腎硬化症と診断され、処
方1 ~4 の薬剤で治療中である。
(処方1 )

この患者に伝える内容として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○体の中の酸とアルカリのバランスが整ってきており、処方1 の薬剤の内服継続
が必要であること。 - 2✕血液透析導入後は食事制限がなくなること。血液透析導入後も食事制限は継続される。
- 3○処方3 及び4 の薬剤を服用中は立ちくらみ症状に注意すること。
- 4✕処方5 の薬剤は1 時間空ければ、繰り返し服用可能であること。処方5 の薬剤は数分(5分程度)空ければ繰り返し服用可能であること。
- 5✕血液透析を開始した後は、ダプロデュスタットによる治療が不要になること。血液透析を開始した後も、ダプロデュスタットによる治療が必要となる場合がある。
正答: 1・3
258-259 共通の設問
47 歳男性。飲酒歴なし。7 ケ月前に左母趾の激痛と腫脹を認め、痛風発作
と診断されナプロキセン錠が処方された。3 ケ月前より以下の薬剤が処方された。
検査値が併記された処方箋を持って患者が薬局を訪れた際、薬剤師に対して「痛み
は和らいできたが、尿酸値が徐々に上がってきた。このまま服用を続けてよいの
か。」と相談があった。
(処方)
アロプリノール錠 100 mg 1 回1 錠(1 日3 錠)

この患者の今回受診時の検査結果を踏まえ、処方薬(アロプリノール)に代えて
医師へ提案すべき薬物として最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1✕コルヒチン
- 2✕ベンズブロマロン
- 3○ドチヌラド
- 4✕トピロキソスタット
- 5✕フェブキソスタット
正答: 3
260-261 共通の設問
59 歳男性。1 年前の勤務先の定期健康診断で眼圧高値を指摘され、専門医
で精密検査を受けるよう勧められた。その後、市立病院眼科を受診したところ、原
発性開放隅角緑内障と診断され、処方1 の薬剤による治療を受けていた。しかし、
眼圧低下効果が十分に得られないため、本日、新たに処方2 が追加され来局した。
(処方1 )

点眼薬使用に関して、薬剤師がこの患者に指導する内容として、適切なのはどれ
か。2つ選べ。
- 1○処方2 の薬剤により、めまいや低血圧が起こることがあるので注意する。
- 2○夕の点眼時には、処方1 の薬剤と処方2 の薬剤を5 分以上空けて点眼する。
- 3✕処方2 の薬剤により、目の周りの皮膚が黒っぽくなる。処方1 の薬剤により、目の周りの皮膚が黒っぽくなることがある。
- 4✕処方2 の薬剤は、1 回に2 滴点眼した方がより効果的である。処方2 の薬剤は、1 回に1 滴点眼する。
- 5✕処方2 の薬剤は、点眼後すぐにまばたきを繰り返して薬剤を眼全体に広げる。処方2 の薬剤は、点眼後まばたきを繰り返さず、軽く目を閉じて静かにする(鼻涙管を押さえる)。
正答: 1・2
262-263 共通の設問
8 歳女児。身長 128 cm、体重 28 kg。前日より突然の発熱、関節痛、咽頭
痛、咳嗽が出現し、自宅で経過をみていたが軽快せず、近医を受診した。検査の結
果、A 型インフルエンザと診断され、処方1 ~処方4 が記載された処方箋を持参
して来局した。薬剤師は処方箋に基づき、吸入薬の使い方や内服薬について説明す
ることにした。
(処方1 )
ラニナミビルオクタン酸エステル水和物吸入粉末剤 20 mg 1 本

薬剤師の対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○異常行動発現のおそれがあるため、子供から目を離さないよう、母親に説明す
る。 - 2✕処方1 の薬剤は下を向いたまま吸入するよう、患児に説明する。処方1 の薬剤は顔を上げて(上を向いて)吸入するよう、患児に説明する。
- 3✕処方1 の薬剤を吸入した後すぐにうがいをするよう、患児に説明する。処方1 の薬剤を吸入した後すぐにうがいはしない(気道に薬剤をとどめる)よう、患児に説明する。
- 4○処方3 の薬剤を服用すると眠気が出る可能性がある旨を母親と患児に説明する。
- 5✕処方4 の薬剤をロキソプロフェンナトリウム錠に変更するよう、医師に提案す
る。処方4 の薬剤をロキソプロフェンナトリウム錠に変更するよう提案しない(小児ではアセトアミノフェンが適切)。
正答: 1・4
264-265 共通の設問
57 歳女性。身長 161 cm、体重 60 kg、体表面積 1.562 m2。アルコール過
敏症あり。HER2 陽性の再発乳がんと診断され、多発骨転移及びリンパ節転移を認
めたため、外来で抗 HER2 療法を含む化学療法(トラスツズマブ+ペルツズマブ
+ドセタキセル)が以下のレジメンで開始されることとなった。併せて処方1 も開
始されることになった。この患者に対するレジメン及び処方について、カンファレ
ンスが開かれた。
(初回コース:トラスツズマブ+ペルツズマブ+ドセタキセル療法レジメン)

カンファレンスで薬剤師が説明する内容として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕2 コース目以降のトラスツズマブの投与量は1 コース目より増量すること。2 コース目以降のトラスツズマブの投与量は1 コース目より減量(維持量とする)こと。
- 2○デノスマブによる副作用として、しびれが増す可能性があること。
- 3○壊死起因性抗がん薬が含まれるため、投与後の血管外漏出時には局所処置を行
うこと。 - 4✕1 コース目のペルツズマブ投与時間は短縮できること。1 コース目のペルツズマブ投与時間は短縮できない(2コース目以降に検討)こと。
- 5✕このドセタキセル製剤は禁忌になるため、他の薬剤に変更すること。このドセタキセル製剤は禁忌ではないが、エタノールを含むためアルコール過敏症には注意して使用すること。
正答: 2・3
266-267 共通の設問
75 歳男性。身長 165 cm、体重 58 kg。数年前に高血圧症及び心房細動を発
症し、脳塞栓症の発症リスクが高いことから、近隣のクリニックを受診しており、
内服薬(処方1 及び処方2 )にて経過観察中である。心拍数と血圧は良好にコント
ロールされている。
(処方1 )
ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩カプセル 75 mg

薬局薬剤師が処方箋を受け取った際、医師に処方提案すべき内容として最も適切
なのはどれか。1つ選べ。
- 1✕イトラコナゾールとの併用による出血リスクを回避するため、処方1 の薬剤を
リバーロキサバン錠へ変更する。イトラコナゾールによりダビガトランの血中濃度が上昇するため、処方3 の薬剤をテルビナフィン塩酸塩錠へ変更する。 - 2✕イトラコナゾールによりメチルジゴキシンの血中濃度が低下するため、メチル
ジゴキシンの用量を増量する。イトラコナゾールによりメチルジゴキシンの血中濃度が上昇するため、用量調節やモニタリングが必要である。 - 3○イトラコナゾールによりダビガトランの血中濃度が上昇するため、処方3 の薬
剤をテルビナフィン塩酸塩錠へ変更する。 - 4✕イトラコナゾールの吸収低下を避けるため、処方3 の薬剤の用法を朝食直後か
ら朝食前へ変更する。イトラコナゾールの吸収低下を避けるための処方3の用法変更は適切でない(相互作用は処方3変更で対応)。 - 5✕イトラコナゾールの薬効への影響を考慮し、ビソプロロール服用を一時中止す
る。イトラコナゾールの薬効への影響によるビソプロロールの一時中止は不要。
正答: 3
268-269 共通の設問
32 歳女性。身長 158 cm、体重 55 kg。第2 子を自然分娩で出産した。産後
で左腓腹静脈から膝窩静脈にかけて血栓を認め、深部静脈血栓症と診断され、ヘパ
リンナトリウムの静脈内投与が開始された。医師は退院後の抗凝固療法について内
服への切り替えを検討している。医師は授乳への影響を踏まえ、適切な薬剤につい
て薬剤師に相談した。診断時の身体・検査所見は以下のとおりであった。
(身体所見)
血圧 112/68 mmHg、脈拍 92 拍/分、体温 36.8 °C、左下腿に腫脹と圧痛を認め、
軽度の発赤あり、呼吸苦や胸痛はなし
(検査所見)

作用機序及び乳汁移行性を考慮し、薬剤師が提案すべき薬物として最も適切なの
はどれか。1つ選べ。
- 1✕アスピリン
- 2✕エドキサバントシル酸塩水和物
- 3✕シロスタゾール
- 4✕アピキサバン
- 5○ワルファリンカリウム
正答: 5
270-271 共通の設問
80 歳男性。2 日前、39.2 °C の発熱、悪寒、呼吸苦が認められたため、家
族に連れられて救急外来を受診。意識は清明であったが、血圧は低下傾向
(96/58 mmHg)、呼吸数は増加(24 回/分)しており、血液検査では CRP
18.4 mg/dL 及び白血球数 15,200/μL であった。胸部 X 線では右下葉に浸潤影を
認め、市中肺炎に伴う重症感染症が疑われ、即日入院となった。休日の夜間帯であ
り迅速な対応が求められたため、当直医は広域抗菌薬であるメロペネム水和物点滴
用1 回1 g を1 日3 回、静脈内投与で開始した。
入院翌日、薬剤師が持参薬を確認したところ、全般発作型てんかん治療のためバ
ルプロ酸ナトリウム徐放錠 200 mgを服用中であることが発覚した。入院後も発作
の症状はみられていない。
薬剤師が医師に提案する内容として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1✕バルプロ酸ナトリウムを中止し、抗菌薬治療を優先する。メロペネム水和物をタゾバクタム・ピペラシリンに変更し、バルプロ酸ナトリウムの治療を継続する。
- 2✕メロペネム水和物を継続し、バルプロ酸ナトリウムの用量を増量する。メロペネム水和物をタゾバクタム・ピペラシリンに変更し、バルプロ酸ナトリウムの治療を継続する(用量増量では血中濃度低下に対応できない)。
- 3✕メロペネム水和物を継続し、意識障害について精神科への受診を勧める。メロペネム水和物をタゾバクタム・ピペラシリンに変更し、バルプロ酸ナトリウムの治療を継続する。
- 4○メロペネム水和物をタゾバクタム・ピペラシリンに変更し、バルプロ酸ナトリ
ウムの治療を継続する。 - 5✕バルプロ酸ナトリウムを中止し、カルバマゼピンに変更する。メロペネム水和物をタゾバクタム・ピペラシリンに変更し、バルプロ酸ナトリウムの治療を継続する。
正答: 4
272-273 共通の設問
58 歳男性。身長 170 cm、体重 65 kg、体表面積 1.75 m2。患者は5 年前より
高尿酸血症に対してプロベネシド錠を服用している。今回の入院では、急性リンパ
性白血病の治療として、メトトレキサート・ホリナート救援療法を行うこととなっ
た。そこで、主治医はプロベネシド錠からアロプリノール錠へ処方を変更した。
(変更前処方)

この患者の薬物治療に対する薬剤師の提案として、適切なのはどれか。2つ選
べ。
- 1○メトトレキサートの消失を確認するため、投与開始 48 時間後の血中濃度を確
認する。 - 2✕ホリナートカルシウムの投与はメトトレキサートと同時に開始する。ホリナートカルシウムの投与はメトトレキサート投与から約24〜36時間後に開始する。
- 3○尿の pH を 7.0 以上に維持するため、炭酸水素ナトリウム注射液を追加する。
- 4✕メトトレキサートの排泄を促すため、フロセミドを追加する。メトトレキサートの排泄を促すため、十分な輸液負荷を追加する。
- 5✕発熱時には、アモキシシリンを追加する。発熱時には、白血球減少に伴うものであれば経験的広域抗菌薬治療等の適切な対応を行う。
正答: 1・3
274-275 共通の設問
85 歳男性。身長 165 cm、体重 82 kg、BMI 30.1。2 型糖尿病の既往があ
り、処方1 及び処方2 の薬剤で治療中である。
(処方1 )
ダパグリフロジンプロピレングリコール錠5 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)
来院時、この患者に生じている症状として最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1✕代謝性アルカローシス
- 2✕糖尿病ケトアシドーシス
- 3○乳酸アシドーシス
- 4✕呼吸性アルカローシス
- 5✕遠位型尿細管性アシドーシス
正答: 3
276-277 共通の設問
8 歳女児。近視の薬物治療を希望する母親に連れられて来院した。当院で
は、6 歳から 18 歳未満の中等度近視の小児に対して、低濃度アトロピン硫酸塩点
眼薬(院内製剤)を使用した近視進行抑制治療を実施している。
診察の結果、中等度近視と診断され、患児及び母親にインフォームド・コンセン
トを行い、以下の院内製剤が処方された。
(処方)アトロピン点眼薬 0.01%(院内製剤) 5 mL 1 本

本院内製剤の交付時の説明として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕効果が感じられない場合は、点眼量を増やしてください。効果が感じられない場合でも、自己判断で点眼量を増やさず医師に相談する。
- 2○眩しさを感じることがあるので、就寝前に点眼してください。
- 3○頭痛や動悸といった全身性の副作用に注意してください。
- 4✕副作用による被害が生じたときは、医薬品副作用被害救済制度の対象となりま
す。副作用による被害が生じたときは、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる(院内製剤のため)。 - 5✕本院内製剤は、公的医療保険の適用対象です。本院内製剤は、公的医療保険の適用対象外(自費)です。
正答: 2・3
278-279 共通の設問
58 歳女性。2 年前に右乳房の浸潤性乳管がんと診断され、右乳房全切除及
び腋窩リンパ節郭清が施行された。病理検査の結果、ホルモン受容体陰性、
HER2 に対する免疫組織化学染色 1+の HER2 低発現乳がんと診断され、術後補助
療法として放射線治療(胸壁・鎖骨上窩照射)が施行された。半年前、局所再発及
び肺転移が確認され、ドキソルビシン+シクロホスファミド併用療法にて全身化学
療法が開始された。初期には治療が奏効していたが、4 コース後に画像上で肺転移
及び鎖骨上窩リンパ節の増大を認めた。今回の入院では、トラスツズマブ デルク
ステカンを導入することになった。
トラスツズマブ デルクステカンの副作用のうち、この患者の背景からリスクが
高まると考えられるのはどれか。2つ選べ。
- 1✕Infusion reaction
- 2○間質性肺疾患
- 3✕下痢
- 4○心機能低下
- 5✕末梢神経障害
正答: 2・4
280-281 共通の設問
82 歳男性。身長 167 cm、体重 50 kg。2 型糖尿病の既往があり、シタグリ
プチンリン酸塩錠の服用により血糖コントロールは良好であったが、歩行時にふく
らはぎの痛みと足趾の冷感、皮膚色調の変化を主訴に血管外科を受診した。下肢動
脈の超音波検査及び CT 血管造影にて、重度の閉塞性動脈硬化症が確認された。バ
イパス手術は積極的な適用とはならず、まずは保存的治療として、アルプロスタジ
ル注射用(点滴静注1)による血流改善を目的とした薬物療法を入院にて行う方針
となった。
また、栄養状態が悪いため、経静脈的にアミノ酸・糖・電解質・ビタミン B1 の
栄養剤(点滴静注2)も投与することとなった。点滴静注1と2の注射処方が発行
されたため、処方内容に誤りや注意点がないか、担当薬剤師は確認を行った。
(入院時検査値)
空腹時血糖 110 mg/dL、血清クレアチニン 0.9 mg/dL、血圧 135/85 mmHg、
eGFR 70 mL/min/1.73 m2、血清アルブミン 2.3 g/dL、Na 140 mEq/L、
K 4.2 mEq/L
(処方)
点滴静注1 アルプロスタジル注射用(10 μg/バイアル 1 本) 10 μg
生理食塩液 100 mL
1 日1 回 10 時 2 時間かけて投与
点滴静注2 アミノ酸・糖・電解質・ビタミン B1 製剤 500 mL
1 日1 回 10 時 2 時間かけて投与
注射処方の確認を行った薬剤師の判断として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕点滴静注1と2は、混注しても問題ない。点滴静注1と2は、混注しない(別ルート・別時に投与)。
- 2○本患者には点滴静注2の投与速度をさらに緩徐にすることを提案する。
- 3✕本患者は糖尿病を有するため、点滴静注1は禁忌であり疑義照会する。本患者は糖尿病を有するが、点滴静注1は禁忌ではない。
- 4○点滴静注1の投与時には、一過性の血圧低下に注意して血圧を監視する。
- 5✕生理食塩液は配合変化を生じるため、点滴静注1の希釈液として不適である。生理食塩液は希釈液として使用できる。
正答: 2・4
282-283 共通の設問
58 歳男性。身長 171 cm、体重 84 kg。5 年前に2 型糖尿病と診断され脂質
異常症を合併している。食事・運動療法を継続し、処方1 の薬剤にて治療が行われ
ていた。
(処方1 )
メトホルミン塩酸塩錠 500 mg 1 回1 錠(1 日3 錠)

この患者に実施する処方2 に対する服薬指導として、適切なのはどれか。2つ選
べ。
- 1✕飲み忘れた場合には、気づいたときに服用するよう指導する。飲み忘れた場合には、次の服用時間まで待ち、忘れた分は服用しないよう指導する。
- 2○コップ半分(約 120 mL 以下)の水で服用するよう指導する。
- 3○急性膵炎の初期症状である激しい腹痛の出現に注意するよう指導する。
- 4✕服用開始初期に QT 延長症候群が出やすいことを説明する。服用開始初期に急性膵炎(激しい腹痛)や低血糖に注意することを説明する。
- 5✕服用を続けることで体重増加が起きやすいことを説明する。服用を続けることで体重減少が起きやすいことを説明する。
正答: 2・3
284-285 共通の設問
7 歳男児。身長 124 cm、体重 25 kg。母親によると、患児は食後に「喉が
熱い感じがする」と訴えることが多く、夜間に咳き込んだり、胸をさする仕草をみ
せたりすることがある。また、酸っぱいものを吐き戻すことがあり、体重減少はな
いが、食欲が少し落ちているとのこと。医師の診察により逆流性食道炎と診断さ

※評価パラメーターである AUC 及び Cmax について統計解析を行った結果、
AUC 及び Cmax は対数正規分布し、絶食時及び食後のいずれの場合も判定基準で
ある log(0.80)~ log(1.25) の範囲内であった。
(2) 有効成分の原末及びカプセル剤を経口投与した後の血漿中濃度及び薬物動態パ
ラメーターの比較(健康成人5 名)

カプセル剤 1865 ± 178 237 ± 17 3.0 ± 0.3 4.05 ± 0.29
(Mean±S.E, n=5)

ロキサチジン酢酸エステル塩酸塩は、小児の逆流性食道炎に対して、体重
30 kg 未満では1 回 37.5 mg、体重 30 kg 以上では1 回 75 mg を1 日2 回経口投与
する。この患児に対するアルタット細粒 20%の1 日量(製剤量)として、最も近
い値はどれか。1つ選べ。
- 1✕0.030 g
- 2✕0.075 g
- 3✕0.150 g
- 4○0.375 g
- 5✕0.500 g
正答: 4
286-287 共通の設問
75 歳女性。65 歳のときに脂質異常症と診断されたが、薬物治療は受けて
いなかった。昨夜、右手に力が入りにくくなり、しばらくすると回復した。本日、
午前6 時頃に起床したが、午前7 時頃に右上肢の痺れが現れ、次第に悪化した。ろ
れつが回らなくなる症状が現れたため、家族が救急車を呼び、午前7 時 50 分に救
急外来へ搬送された。検査の結果、脳梗塞と診断された。また頭蓋内出血は認めら
れなかった。診断時の時刻は午前8 時 30 分であり、直ちに治療を開始することと
なった。不整脈の既往はなく、搬送時の身体所見及び血液検査結果は以下のとおり
であった。
(身体所見)
身長 151 cm、体重 57 kg、意識清明、血圧 192/102 mmHg、脈拍 90 拍/分(整)
(血液検査)
白血球 6,200/μL、CRP 0.4 mg/dL、AST 42 IU/L、ALT 36 IU/L、
血清クレアチニン 0.9 mg/dL、BUN 20 mg/dL、eGFR 46.6 mL/min/1.73 m2
この患者の脳梗塞急性期に対する治療薬として、適切なのはどれか。2つ選べ。
いずれか2つ選択で正解(※)
- 1○アルテプラーゼ(遺伝子組換え)
- 2○エダラボン
- 3○オザグレルナトリウム
- 4✕ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩
- 5✕ファスジル塩酸塩水和物
正答: 1・2・3
288-289 共通の設問
76 歳男性。身長 165 cm、体重 55 kg。月に1 回程度の機会飲酒(1 回日本
酒1 合程度)。3 週間後に、消化器外科にて食道がんの全摘出手術を施行する予定
である。外来受診の際に、この患者より「10 日前から、夜眠れない日が続いてい
ます。辛いです。」と担当医に相談があった。患者は2 年前に、せん妄を発症した
経験があるため、担当医は入院中のせん妄発症に注意が必要と考えている。また、
担当医は夜眠れないことも、せん妄のリスクと考え、せん妄発症リスクの低い睡眠
導入剤を処方したいと考えている。
(電子カルテに記載されていた他院内科からの処方内容)

消化器外科の担当医から処方する薬剤について、せん妄対策チームに相談があっ
た。チーム内の薬剤師が提案する薬剤として最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1✕ラメルテオン
- 2✕フルニトラゼパム
- 3○レンボレキサント
- 4✕ゾルピデム酒石酸塩
- 5✕クエチアピンフマル酸塩
正答: 3
290-291 共通の設問
33 歳既婚女性。頭痛、生理痛及び便秘があり、薬局へ相談に訪れた。薬剤
師は相談者から以下の内容を聞き取った。
・挙児を強く希望しているが、いまだ妊娠には至っていない。
・出産経験はない。
・妊娠を考えて、症状があってもなるべく薬を飲まないように我慢していた。
・生理時に下腹部だけでなく骨盤の辺りも痛むようになったが、痛みがあるのは生
理期間中の数日間だけなので、市販の薬で乗り切りたい。
・週に5 日ほど排便がない時がある。
・天気の悪い日は頭が痛くなる。
・妊娠から授乳期まで服用しても安心な薬があるなら使用したい。
相談に応じた薬剤師が、この女性に勧める一般用医薬品として、適切なのはどれ
か。2つ選べ。
- 1○酸化マグネシウム
- 2✕ロペラミド
- 3✕ロキソプロフェン
- 4✕イブプロフェン
- 5○アセトアミノフェン
正答: 1・5
292-293 共通の設問
57 歳男性。身長 160 cm、体重 65 kg。総合病院にて IgA 腎症による慢性
腎不全、高血圧及び高リン血症に対し、以下の処方薬で治療が行われていた。
(処方薬)

この患者の病態に応じた医師への処方提案として、適切なのはどれか。2つ選
べ。
- 1✕カルベジロール錠の増量
- 2✕炭酸ランタン口腔内崩壊錠の増量
- 3✕ニフェジピン徐放錠の追加
- 4○クエン酸第一鉄ナトリウム錠の追加
- 5○ロキサデュスタット錠の追加
正答: 4・5
294-295 共通の設問
58 歳男性。身長 172 cm、体重 73 kg。2 型糖尿病で 10 年前から総合病院
を受診し、現在は処方1 ~4 の薬剤を使用している。
(処方1 )

(処方5 )
酪酸菌配合剤 1 回1 錠(1 日3 錠)
1 日3 回 朝昼夕食後 7 日分
(処方6 )
ドンペリドン錠 10 mg 1 回1 錠(1 日3 錠)
1 日3 回 朝昼夕食前 7 日分
薬剤師に「昨夜から食事が摂れなかったが、今朝は家にあったプリンだけ食べら
れた。甘いものを食べたので、糖尿病の薬はきちんと使用した。」と伝えた。
薬剤師は患者から同意を得て、総合病院の主治医に連絡をした。シックデイにお
ける対応に従えばよいと確認をした上で指導を行った。胃腸症状が続いている間に
関する説明内容として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕エンパグリフロジンの服用は続けてください。エンパグリフロジンの服用は一時中止してください(シックデイ時はSGLT2阻害薬を休薬)。
- 2○メトホルミンは服用しないでください。
- 3✕インスリンはどちらも注射しないでください。インスリンは中止せず継続してください。
- 4○試験紙で尿ケトン体を調べてみてください。
- 5✕炭水化物の摂取は控えてください。炭水化物は無理のない範囲で摂取してください(ケトアシドーシス予防)。
正答: 2・4
296-297 共通の設問
9 歳男児。身長 136 cm、体重 31 kg。1 年前に咳嗽、喀痰及び呼吸困難を
主訴に来院し、気管支ぜん息と診断されて治療が開始された。現在は、月に1 ~2
回、夜間に息苦しさとともに「ヒューヒュー」「ゼーゼー」といった呼吸音が聞こ
えるとのことである。呼吸機能検査(スパイログラム)では、1 秒量(FEV1)と
1 秒率(FEV1%)の低下がみられたが、%肺活量(%VC)は基準範囲内であっ
た。また、血液検査ではハウスダストに対する IgE 抗体が陽性であった。現在の
処方は以下のとおりである。
(処方1 )

患児の保護者への処方薬に関する説明として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕処方1 の薬剤吸入時は、素早く浅く吸い込むようにしてください。処方1 の薬剤吸入時は、ゆっくり深く吸い込むようにしてください。
- 2✕処方1 の薬剤吸入後は、効果を持続させるためうがいを避けてください。処方1 の薬剤吸入後は、口腔内の副作用を防ぐためうがいをしてください。
- 3○処方2 の薬剤は、すでに起こっているぜん息発作を止める薬ではありません。
- 4○処方3 の薬剤は、使用前によく振ってください。
- 5✕処方3 の薬剤のマウスピース(吸入口)は、水洗いしないでください。処方3 の薬剤のマウスピース(吸入口)は、定期的に洗浄・乾燥させてください。
正答: 3・4
298-299 共通の設問
56 歳女性。1 日の排尿回数が日中・夜間に関係なく増えており、外出先で
トイレの心配をすることが多くなってきた。また、急に我慢できないような尿意を
覚えることがあるため、「市販の薬を試してみたい。」と相談に薬局を訪れた。医師
の診察・治療は受けておらず、薬剤によるアレルギー及び副作用の経験はないとの
ことであった。
薬局にはプロピベリン塩酸塩 10 mg を含有する医薬品があり、来局者が使用可
能かを確認することにした。
薬剤師が来局者に確認する内容として重要なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕喫煙歴
- 2✕光線過敏症の既往歴
- 3✕グレープフルーツジュースの飲用習慣
- 4○排尿困難の症状の有無
- 5○緑内障の有無
正答: 4・5
300-301 共通の設問
29 歳男性。身長 170 cm、体重 47 kg。喫煙 20 本/日。腹痛、反復する下
痢、体重減少を認めたため近所の消化器内科を受診した。内視鏡検査を実施したと
ころ、クローン病と診断され、以下の処方1 ~3 の薬剤で治療を開始することに
なった。なお、重症度分類では軽症~中等症であった。
(検査値)

この薬物治療及び栄養療法について、薬剤師が患者へ説明する内容として適切な
のはどれか。2つ選べ。
- 1✕処方1 の薬剤は症状が改善しても、寛解維持のために長期的に服薬を継続する
必要がある。処方1 の薬剤は症状改善後は漸減して中止する(寛解導入薬であり長期維持薬は処方2)。 - 2○処方2 の錠剤を粉砕したり、口腔内で噛み砕いたりしないで服用する。
- 3○処方3 の薬剤は、脂肪分をほとんど含んでいないため、腸への負担が少ない。
- 4✕処方3 の薬剤は、下痢症状を改善する作用がある。処方3 の薬剤は、栄養補給が目的であり、直接下痢症状を改善する作用ではない。
- 5✕食事は食物繊維を多く含むメニューとするのが望ましい。食事は低残渣・低脂肪のメニューとするのが望ましい。
正答: 2・3
302-303 共通の設問
76 歳女性。身長 153 cm、体重 42 kg。在宅医療を受けていたが転倒し、大
腿骨近位部骨折のため整形外科にて入院加療となった。後日、仙骨部に褥瘡が認め
られたため、褥瘡対策チームが介入することとなった。褥瘡患部は、感染の可能性
のある黄色壊死組織を形成していたため(黄色期)、処方1 の薬剤で治療が開始さ
れた。
(処方1 )
カデックス軟膏 0.9%(注) 100 g
この患者への薬物治療について、整形外科病棟の症例検討カンファレンスで研修
医や医療スタッフ向けに発表して欲しいと褥瘡対策チームの薬剤師へ依頼があっ
た。薬剤師の発表内容として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○処方1 の基剤は水溶性であるため、滲出液が多い患部に適していること。
- 2✕処方1 の薬剤の効果が不十分であったため、処方2 の薬剤へ変更となったこと。処方1 の薬剤により壊死組織が除去され病期が進行したため、処方2 の薬剤へ変更となった。
- 3✕処方1 及び2 の薬剤の塗布後は、安静のために一定の体位を保ってもらうこと。処方1 及び2 の薬剤の塗布後も、褥瘡予防のため定期的に体位変換してもらう。
- 4✕処方2 の薬剤は使用部位の疼痛、出血をみることがあるため、壊死組織除去後
は使用を中止すること。処方2 の薬剤は肉芽形成を促すため継続して使用する(使用部位の疼痛・出血に注意)。 - 5○処方2 の薬剤には細胞増殖促進作用があり、肉芽形成を促すために使用してい
ること。
正答: 1・5
304-305 共通の設問
19 歳男性。身長 165 cm、体重 51 kg。以前より、右足の痛みと腫れがあ
り、1 ケ月前に父親とともに近所の整形外科を受診した。その2 週間後、医師は骨
腫瘍を疑い、大学病院を紹介した。精査の結果、大腿骨遠位の骨肉腫と診断され、
加療のため昨日入院となった。入院時の検査結果は以下のとおりである。
(入院時の検査値)

この患者の治療に関して、病棟担当薬剤師が実務実習中の学生の指導を行うこと
となった。薬剤師が実務実習生へ説明する内容として、適切なのはどれか。2つ選
べ。
- 1○ドキソルビシン塩酸塩の総投与量が、500 mg/m2 以下であるのを確認すること。
- 2✕シスプラチンは冷蔵庫に保管すること。シスプラチンは室温で遮光して保管すること。
- 3○シスプラチンの点滴時間が長時間に及ぶ場合には、遮光して投与すること。
- 4✕メトトレキサートは、静脈内投与開始から 10 分以内に終了するのが望ましい
こと。メトトレキサートは、静脈内投与開始から数時間かけて投与するのが望ましいこと。 - 5✕メトトレキサートの治療効果を高めるために、水分の摂取量を制限すること。メトトレキサートの腎毒性を防ぐために、十分な水分補給(水化)を行うこと。
正答: 1・3
306-307 共通の設問
50 歳男性。かかりつけの内科クリニックでコレステロール値が高いと指摘
され、食事療法と運動療法を行っていたが、コントロール不良のため薬物療法を開
始することとなり、本日、処方1 の薬剤が記載された処方箋を持って薬局を訪れ
た。
(処方1 )

服薬指導でこの患者に伝えることとして適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕カルボシステイン錠を服用している人が処方1 のお薬を服用すると、処方1 の
お薬の作用が弱くなるため、処方2 のお薬に変更になりました。クラリスロマイシン錠を服用している人が処方1 のお薬を服用すると、処方1 のお薬の副作用が出やすくなるため、処方2 のお薬に変更になりました。 - 2○クラリスロマイシン錠を服用している人が処方1 のお薬を服用すると、処方1
のお薬の副作用が出やすくなるため、処方2 のお薬に変更になりました。 - 3✕処方2 のお薬は、コレステロールの排泄を促進する作用があります。処方2 のお薬は、肝臓でのコレステロール合成を抑制する作用があります。
- 4○処方2 のお薬は、グレープフルーツジュースとの飲み合わせについて注意喚起
されていません。 - 5✕処方2 のお薬と酸化マグネシウムを同時に服用すると、処方2 のお薬の吸収が
低下するため、時間をずらして服用してください。処方2 のお薬と酸化マグネシウムを同時に服用しても吸収への影響はほとんどない。
正答: 2・4
308-309 共通の設問
81 歳男性。一人暮らし。息子が車で 30 分くらいの場所に住んでいる。息
子は週末にこの男性宅を訪問し、生活の世話をしている。この男性は 65 歳から高
血圧症、高尿酸血症及び前立腺肥大症の治療を行っていた。1 年前に認知症と診断
され、処方1 、処方2 及び処方3 の薬剤で治療中である。血圧コントロール不良の
ため、今回より処方4 の薬剤が追加となり、男性が息子とともに処方箋を持って薬
局を訪れた。受付時に、この男性から「最近飲み忘れが多く、結構薬が残ってしま
います。今日から薬が1 つ増えると聞いたのですが、ただでさえ飲み忘れがあるの
に、これ以上増えたらもっと飲めなくなるのではないかと心配です。何か良い方法
はないですか。睡眠はよくとれており体調には問題ありません。」と相談があった。
(処方1 )

この男性の訴えや症状に対し、一包化以外に薬剤師が行うこととして適切なのは
どれか。2つ選べ。
- 1○電話で毎日服薬確認することを息子に提案する。
- 2✕医師に疑義照会せずに、カンデサルタン錠とヒドロクロロチアジド錠を配合錠
に変更する。医師に疑義照会した上で、カンデサルタン錠とヒドロクロロチアジド錠を配合錠に変更する。 - 3○処方2 の薬剤の服用タイミングについて、朝食後への変更を医師に提案する。
- 4✕アロプリノールの中止を医師に提案する。アロプリノールは継続する(高尿酸血症の管理に必要)。
- 5✕スボレキサントの増量を医師に提案する。スボレキサントの増量は提案しない(転倒・認知機能への影響リスク)。
正答: 1・3
310-311 共通の設問
ある薬局で、薬局製造販売医薬品として薬局製剤指針(平成 28 年3 月 28
日 厚生労働省医薬・生活衛生局審査管理課)に記載されている葛根湯を製造し、
販売することになった。葛根湯の製造方法等は以下のとおりである。

この薬局製剤の用法及び用量について、A及びBに入る語句の組合せのうち適切
なのはどれか。1つ選べ。
A B
- 1✕半量 食直前
- 2✕半量 食直後
- 3○半量 食間
- 4✕20 分の1 食直前
- 5✕20 分の1 食直後
- 6✕20 分の1 食間
正答: 3
312-313 共通の設問
49 歳男性。職場の健康診断で尿糖が「要注意」と判定され、生活習慣を改
善するよう指導されたため、健康診断結果を持って薬局に相談に来た。薬剤師が糖
尿病の予後や合併症を説明したところ、男性は食事の改善と運動の実践を決意し、
「自宅で尿糖を測定したいので尿糖検査薬を購入したい。」と申し出た。相談の結
果、一般用検査薬である尿糖検査薬(第2 類医薬品)を購入することになった。
この検査薬の説明として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕この検査薬は果糖やガラクトースを測定するものです。この検査薬はブドウ糖を測定するものです。
- 2○出始めや終わりの尿は使わず、途中の尿(中間尿)で検査してください。
- 3✕採取してから1 時間静置した尿を検査に使用してください。採取してから速やかに(新鮮な尿で)検査してください。
- 4✕採取した尿に検査紙を 30 分間浸してから判定してください。採取した尿に検査紙を数秒間浸し、規定の時間(約10秒〜1分)で判定してください。
- 5○尿糖が検出され陽性だった場合は、医療機関を受診してください。
正答: 2・5
314-315 共通の設問
75 歳男性。身長 168 cm、67 kg。かかりつけの内科を受診し、高血圧症の
治療中である。今回、収縮期血圧が 151 mmHg、拡張期血圧が 87 mmHg であり、
エサキセレノン錠 2.5 mg が追加された処方箋がかかりつけ薬局に FAX で送られ
てきた。薬剤師は実務実習生に服薬指導の内容を考えるように指示した。実務実習
生は注意事項等情報(添付文書)のみを参考に検討していたことから、薬剤師はエ
サキセレノンの医薬品リスク管理計画(RMP:Risk Management Plan)も追加で
参考にするようアドバイスした。
追加薬剤の薬理作用に関連したリスクはどれか。2つ選べ。
- 1○高カリウム血症
- 2✕生殖発生毒性
- 3○低血圧関連事象
- 4✕QT 延長
- 5✕血栓塞栓症
正答: 1・3
316-317 共通の設問
35 歳女性。身長 150 cm、体重 45 kg。2 年前より潰瘍性大腸炎と診断さ
れ、処方1 の薬剤で治療していたが、症状が改善しないため今回入院して処方2 の
薬剤が追加され2 週間の投与を受けた。しかし、症状は改善せず、腎機能が正常で
あることを確認の上、処方3 の薬剤の追加が検討されている。
(処方1 )

病棟の薬剤師の対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕処方1 と処方3 の薬剤は併用禁忌であることを処方医に伝える。処方1 と処方3 の薬剤は併用禁忌ではない。
- 2✕処方2 と処方3 の薬剤は併用禁忌であることを処方医に伝える。処方2 と処方3 の薬剤は併用禁忌ではない。
- 3○間質性肺炎の既往歴を患者に確認する。
- 4○挙児希望の有無を患者に確認する。
- 5✕卵アレルギーの有無を患者に確認する。間質性肺炎の既往歴を患者に確認する(卵アレルギーは無関係)。
正答: 3・4
318-319 共通の設問
8 歳男児。アトピー性皮膚炎に対しステロイド軟膏を使用していたが、顔
面の皮疹の改善が見られないため、今回より以下の処方に変更となり、患児は母親
とともに処方箋を持って薬局を訪れた。服薬指導時に薬剤を見た母親から「薬の名
前の横に劇と書いてあるけれど、大丈夫なのでしょうか。1 日1 回に減らして塗っ
てもよいですか。」との質問があった。
(処方)
タクロリムス水和物軟膏 0.03% 5 g
1 回適量 1 日2 回 朝夕 顔面に塗布
変更後の薬剤について、母親に説明する内容として適切なのはどれか。2つ選
べ。
- 1○この薬は自己判断で使用回数を変更すると、本来の効果が得られないことがあ
るので指示どおり使用する。 - 2✕眼の周囲に塗布してはならない。眼の周囲に塗布してもよい(顔面への使用が可能な薬剤)。
- 3✕びらんや潰瘍面にも使用できる。びらんや潰瘍面には使用しない。
- 4○使用初期に皮膚刺激感を感じることがある。
- 5✕毛細血管拡張や皮膚萎縮、緑内障などに注意が必要である。毛細血管拡張や皮膚萎縮、緑内障はステロイドの副作用であり本剤では起こりにくい。
正答: 1・4
320-321 共通の設問
82 歳女性。東京都在住。息子夫婦と同居している。末期の胃がんで自宅で
の看取りを希望し、訪問診療と訪問看護を受けている。経口薬の服用が難しくなっ
てきたため麻薬貼付剤を使用していたが、レスキューの使用回数が増え貼付剤での
疼痛コントロールが困難になった。そのため、以下の持続皮下注射処方に変更とな
り、息子が処方箋を近隣の東京都内の薬局に持参した。電動式の PCA(自己調節
鎮痛法)用のシリンジポンプを使用して持続皮下注射を行うこととなった。この患
者がシリンジポンプを使用するのは初めてである。
(処方)
モルヒネ塩酸塩注 100 mg シリンジ(100 mg/10 mL/本) 1 本
持続皮下注 0.25 mL/h より開始
PCA 設定:0.25 mL/回 ロックアウトタイム 15 分
息子に対して行うこの薬剤やポンプの使用に関する説明として適切なのはどれ
か。2つ選べ。
- 1✕薬剤がなくなったら家族が薬剤をセットしてください。薬剤がなくなったら医療従事者(訪問看護師等)が薬剤をセットする。
- 2○患者や家族が流速を変更できないようになっています。
- 3○ロックアウトタイム中は PCA ボタンを押しても薬剤が出ない構造になってい
ます。 - 4✕この薬剤は薬剤師がご自宅に持っていくことができないので、毎回薬局に取り
に来てください。この薬剤は薬剤師がご自宅に持参できる(訪問薬剤管理指導等)。 - 5✕今後、この薬剤が2 本以上処方された場合、未使用の薬剤は冷蔵庫で保管する
必要があります。未使用の薬剤は室温で保管できる(冷蔵不要)。
正答: 2・3
322-323 共通の設問
82 歳女性。身長 157 cm、体重 40 kg。大腸がんの治療で入院していたが、
食事を摂ることができなくなり中心静脈栄養(TPN:Total Parenteral Nutrition)
療法を開始した。退院後も自宅で皮下埋込型中心静脈ポート(CV ポート)から投
与する TPN 療法を継続することとなった。地域のケアマネジャーと相談し、新た
に介護保険を利用することとなり認定を受けた。自宅における患者の点滴は、
CV ポートに接続されたフーバー針(皮下埋込式カテーテル用穿刺針)を介して投
与される。
退院後は処方1 及び処方2 の薬剤で治療することとなり、薬局の薬剤師が患者宅
を訪問して薬剤管理指導を行うこととなった。
(処方1 )

薬剤管理指導のために訪問した薬剤師が患者の介護を行う家族に対して説明する
内容として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕処方1 の薬剤は変質を防ぐために冷蔵庫で保管してください。処方1 の薬剤は室温で保管してください(冷蔵不要)。
- 2○処方1 の薬剤を交換する前に手を消毒してください。
- 3✕処方2 の薬剤は輸液フィルターを通して投与してください。処方2 の薬剤はそのまま投与できる(フィルター不要)。
- 4○入浴時は CV ポートからフーバー針をはずしてください。
- 5✕使用済みのフーバー針は、家庭系一般廃棄物としてお住まいの地域のルールに
従って処理してください。使用済みのフーバー針は、医療機関へ返却し感染性廃棄物として処理する。
正答: 2・4
324-325 共通の設問
46 歳男性。消化性潰瘍の既往あり。高血圧症及び脂質異常症に対し処方1
の薬剤による治療を行っている。先日、急に話しづらさを感じ、かかりつけ医の紹
介で別の医療機関において画像検査を受けた結果、TIA(一過性脳虚血発作)と診
断されて入院となり、処方2 の薬剤による治療が開始された。
(処方1 )

処方2 の薬剤による治療開始時に、病院で薬剤師が患者に説明する内容として適
切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕この薬は TIA による後遺症の治療薬である。この薬は脳梗塞・TIA再発予防のための抗血小板薬である。
- 2✕この薬の服用中は納豆の摂取を控える必要がある。この薬の服用中に納豆の摂取を控える必要はない(ワルファリンではない)。
- 3○消化性潰瘍が再発することがある。
- 4✕この薬の服用中は発熱や頭痛が起こらない。この薬の服用中も発熱や頭痛が起こることがある(消化性潰瘍や出血に注意)。
- 5○出血リスクがあるため、検査や手術等の際は服用中止が指示される場合がある。
正答: 3・5
60 歳女性。白金製剤を含む化学療法治療後に増悪した再発卵巣がんに対し、ド

- 1○本剤は、従来のドキソルビシン塩酸塩製剤の代替として使用しない。
- 2○添加剤に大豆由来の成分が含まれるので、大豆アレルギーがないことを患者に
確認した。 - 3✕インフュージョンリアクションを軽減するためにリポソーム化した製剤である。心毒性や骨髄抑制を軽減するためにリポソーム化した製剤である(インフュージョンリアクションは増強されうる)。
- 4✕高度催吐リスクのため、デキサメタゾン、セロトニン 5-HT3 受容体遮断薬及
びタキキニン NK1 受容体遮断薬の3 剤を前投与する。催吐リスクは中程度であり、必要に応じた制吐療法を行う(3剤前投与は不要)。 - 5✕投与中に血管外漏出が見られたときは、漏出部位と同一静脈から再度点滴を再
開する。投与中に血管外漏出が見られたときは、直ちに中止し、別の静脈ルートに変更する。
正答: 1・2
注射剤調剤として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○抗がん剤を調製する場合は、陰圧操作で行う。
- 2✕使用期限が長い方の注射剤を優先的に払い出す。使用期限が短い方の注射剤を優先的に払い出す。
- 3○箱を開封したばかりの輸液製剤であっても、液漏れがないことを確認する。
- 4✕輸液製剤のゴム栓のシールがはがれている場合、目視でゴム栓に異常がなけれ
ば、そのまま調剤する。輸液製剤のゴム栓のシールがはがれている場合、使用せず廃棄・報告する。 - 5✕閉鎖式薬物移送システム(CSTD)は、無菌性を向上させる目的で使用する。閉鎖式薬物移送システム(CSTD)は、薬剤の曝露(漏出・飛散)を防止する目的で使用する。
正答: 1・3
2 歳女児。母親に連れられ喫茶店にいたところ、母親が目を離した隙に、未使
用の紙巻たばこを口に含んだ。母親は、女児を連れて直ちに喫茶店の向かいにあっ
た薬局を訪れた。薬剤師が確認したところ、紙巻たばこの先端から2 cm 程度が噛
みちぎられていた。女児には特に目立った症状はなく、顔色も良好であった。薬剤
師が母親に提案する対応として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○口の中に残っているものがあれば、取り除く。
- 2○口に含んだ後の経過時間及び状態を記録する。
- 3✕牛乳を飲ませた後、胃内容物を吐き出させる。吐かせない(誤嚥のリスクがあるため)。
- 4✕経口補水液を飲ませる。経口補水液は必要ありません(量が少なく経過観察で対応)。
- 5✕成分として薬用炭を含む一般用医薬品を服用させる。成分として薬用炭を含む一般用医薬品は必要ありません。
正答: 1・2
45 歳女性。20 歳頃より2 ~3 ケ月に1 回程度、閃輝暗点を伴う頭痛があり、
近隣のクリニックで片頭痛と診断されていた。治療には、処方された鎮痛剤を用い
ていたが、数年前から症状が安定し、医師から一般用医薬品での対処で問題ないと
言われた。その後、一般用医薬品で症状をコントロールできていたが、半年前から
- 1✕ケ月に1 ~2 回の頻度で頭痛が生じ、使用回数が増えてきた。日常生活にも支障
をきたすようになり、痛みの予兆があると不安で気分が落ち込むようになったた
め、再受診した。女性は以下の処方箋を持って薬局を訪れた。
(処方)
ラスミジタンコハク酸塩錠 100 mg 1 回1 錠
頭痛時 14 回分
この処方薬剤に関して、薬剤師が女性に説明する内容として、適切なのはどれ
か。2つ選べ。
1 痛みの予兆があるときに服用すると、発作を予防できる。痛みの予兆があるときに服用しても、発作は予防できない(発作時の治療薬)。 - 2✕服用しても痛みが治まらない場合は、さらに1 錠追加服用する。服用しても痛みが治まらない場合でも、追加服用しない。
- 3○服用後は、めまいや眠気に注意する。
- 4✕血管収縮作用による胸の痛みや圧迫感が現れることがあるので、注意する。血管収縮作用はない(5-HT1F作動薬)が、めまいや眠気には注意する。
- 5○使用過多により頭痛が生じることがあるので、注意する。
正答: 3・5
64 歳女性。夫と同居。1 年前、軽度のアルツハイマー型認知症と診断され、処
方1 の薬剤による治療が行われていた。6 ケ月前より、認知症周辺症状(BPSD)
が出現し、処方2 の薬剤が追加された。その後、BPSD は改善されたが、3 ケ月前
には血圧が上昇し処方3 の薬剤が追加された。その後、処方3 の薬剤が増量された
が、降圧効果が不十分だったため、処方3 は変更となり、2 ケ月前より処方1 、2
及び4 の薬剤を服用中である。本日、女性が夫とともに処方箋を持って薬局を訪れ
た際、処方5 の薬剤がさらに追加されていた。薬剤師が女性の体調を確認したとこ
ろ、2 ~3 週間前から血圧が高くなり、最近では倦怠感や頭重感、むくみ、しびれ
の自覚症状があるとのことだった。
(処方1 )
ドネペジル塩酸塩錠5 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)
- 1✕日1 回 朝食後 30 日分
(処方2 )
抑肝散エキス顆粒 1 回 2.5 g(1 日 7.5 g)
1 日3 回 朝昼夕食前 30 日分
(処方3 )
テルミサルタン錠 20 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)
1 日1 回 朝食後 30 日分
(処方4 )
テルミサルタン 40 mg ・ヒドロクロロチアジド配合錠
1 回1 錠(1 日1 錠)
1 日1 回 朝食後 30 日分
(処方5 )
塩化カリウム徐放錠 600 mg 1 回2 錠(1 日4 錠)
1 日2 回 朝夕食後 30 日分
薬剤師は、薬歴に記録された1 ケ月前の検査値と処方箋に記載された今回の検査
値を比較し、医師に疑義照会を行った。
(1 ケ月前の血圧及び検査値)
血圧 142/85 mmHg、AST 35 IU/L、ALT 43 IU/L、
CK(クレアチンキナーゼ)58 U/L、血清クレアチニン 0.9 mg/dL、
総ビリルビン 1.0 mg/dL、Na 138 mEq/L、K 3.8 mEq/L
(処方箋記載の検査値)
血圧 155/90 mmHg、AST 150 IU/L、ALT 78 IU/L、
CK(クレアチンキナーゼ)950 U/L、血清クレアチニン 1.0 mg/dL、
総ビリルビン 1.1 mg/dL、Na 145 mEq/L、K 2.3 mEq/L
医師に提案する内容として、適切なのはどれか。2つ選べ。
1 ドネペジル塩酸塩錠を中止する。ドネペジル塩酸塩錠は継続する(中止理由にならない)。 - 2○抑肝散エキス顆粒を中止する。
- 3○テルミサルタン・ヒドロクロロチアジド配合錠を中止する。
- 4✕塩化カリウム徐放錠を減量する。塩化カリウム徐放錠は継続する(低カリウム血症改善のため)。
- 5✕フロセミド錠を追加する。フロセミド錠は追加しない(低カリウム血症を悪化させる)。
正答: 2・3
インシデントレポートに関する記述として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○再発防止のために作成される。
- 2✕保健所に提出する。医療機関内で共有・蓄積される(保健所への提出義務はない)。
- 3✕薬剤に関連するインシデント報告はまれである。薬剤に関連するインシデント報告は多い。
- 4✕当事者の責任追及のために利用する。原因の分析と再発防止のために利用する。
- 5○当事者以外が報告してもよい。
正答: 1・5
55 歳男性。最近、物が二重に見えたり、頭痛やめまい症状が現れたりしたた
め、大学病院を受診し、造影 CT 検査を受けるために入院となった。医師は造影剤
としてイオパミドール注射液を使用予定である。本剤の使用にあたり、入院支援セ
ンターの薬剤師が収集する情報として重要性が高いのはどれか。2つ選べ。
- 1✕亜鉛サプリメントの使用
- 2✕閉所に対する恐怖
- 3○気管支ぜん息の既往
- 4✕脂質異常症治療薬の使用
- 5○腎機能
正答: 3・5
70 歳男性。前立腺がんによるがん性疼痛に対して、モルヒネ硫酸塩水和物徐放
錠を服用していた。疼痛の悪化に伴い入院となり、骨転移に対して処方1 及び2 の
薬剤が開始となった。
(処方1 )
デノスマブ(遺伝子組換え)皮下注(120 mg/1.7 mL) 1 バイアル
- 1○回 120 mg 皮下注射
(処方2 )
デノタスチュアブル配合錠(注) 1 回2 錠(1 日2 錠)
1 日1 回 昼食後 7 日分
(注:沈降炭酸カルシウム/コレカルシフェロール/炭酸マグネシウム配合錠)
(開始時検査値)
血清アルブミン 4.0 g/dL、AST 10 IU/L、ALT 14 IU/L、
血清クレアチニン 0.88 mg/dL、血清カルシウム 8.3 mg/dL
この患者に対して病棟担当薬剤師が行う服薬指導の内容として、適切なのはどれ
か。2つ選べ。
1 処方1 の薬剤の開始後は、定期的な歯科検査を受けること。 - 2✕処方1 の薬剤服用中は、カリウム含有量の多い食品を積極的に摂取すること。処方1 の薬剤投与中は、カルシウムとビタミンDを補給すること(処方2)。
- 3○処方2 の薬剤は、処方1 の薬剤の副作用を軽減するために処方されていること。
- 4✕処方2 の薬剤の副作用の症状として、テタニー症状があること。テタニー症状は処方1 の薬剤による低カルシウム血症の症状として現れる。
- 5✕処方2 の薬剤は、かみ砕いたり、口中で溶かさずにそのまま服用すること。処方2 の薬剤は、かみ砕いて(チュアブルとして)服用すること。
正答: 1・3
56 歳男性。身長 163 cm、体重 58 kg。食道がん全摘出から5 日後の栄養管理と
して、処方1 及び2 の薬剤が投与される予定である。
(入院時の検査値)
HbA1c 5.4%、空腹時血糖 101 mg/dL、血清クレアチニン 0.72 mg/dL、
BUN 17.0 mg/dL、AST 19 IU/L、ALT 22 IU/L
(処方1 )
高カロリー輸液用アミノ酸・糖・電解質・総合ビタミン液(注 1)
- 1○バッグ
高カロリー輸液用微量元素製剤2 mL シリンジ 1 本
1 日1 回 持続点滴 24 時間
(注1 :1,500 mL 中にブドウ糖 180 g、総遊離アミノ酸 30 g が含まれる)
(処方2 )
20%静注用脂肪乳剤 100 mL(注 2) 1 バッグ
1 日1 回 持続点滴 4 時間
(注2 :100 mL 中に熱量が約 200 kcal 含まれる)
この患者の担当薬剤師が、薬学実習生に対して、本症例に関する説明を行った。
説明内容として、適切なのはどれか。2つ選べ。ただし、アミノ酸は 16%の窒素
を含むものとする。
1 処方1 の薬剤を投与する時は、輸液バッグを遮光カバーで被覆すること。 - 2✕処方2 の薬剤は 0.22 μm 孔径の輸液フィルターを使用して投与すること。処方2 の薬剤は 1.2 μm 孔径の輸液フィルターを使用して投与すること(脂肪乳剤は0.22 μmを通過しない)。
- 3○処方2 の薬剤は末梢静脈からの投与が可能であること。
- 4✕非タンパク質カロリー/窒素比(NPC/N)が 400 程度に設定されていること。非タンパク質カロリー/窒素比(NPC/N)が 200 程度に設定されていること。
- 5✕腎機能が低下しているため、アミノ酸の減量を担当医に提案する予定であるこ
と。腎機能が正常(血清クレアチニン0.72)であるため、アミノ酸の減量提案はしない。
正答: 1・3
医師より、以下に示す組成の輸液(1,000 mL)の調製依頼があった。生理食塩
液、塩化カルシウム注射液(0.5 mol/L)、50 w/v%ブドウ糖注射液及び注射用水
を用いて調製する時、必要量(mL)として最も近い値の組合せはどれか。1つ選
べ。塩化ナトリウムの式量及びブドウ糖の分子量は、それぞれ 58.5 及び 180 とす
る。
(電解質組成)

- 1✕50.7 3.0 50.9 895.4
- 2✕50.7 6.0 50.9 892.4
- 3✕50.7 6.0 57.1 886.2
- 4○500.7 3.0 50.9 445.4
- 5✕500.7 3.0 57.1 439.2
- 6✕500.7 6.0 57.1 436.2
正答: 4
63 歳男性。数日前から感冒症状を自覚していたが、前日から咳、痰及び鼻汁が
ひどくなった。男性は近隣のクリニックを受診し、以下の処方1 及び2 が記載され
た処方箋を持って薬局を訪れた。
(処方1 )
PL 配合顆粒(注) 1 回1 包(1 日4 包)
デキストロメトルファン臭化水素酸塩錠 15 mg
- 1✕回1 錠(1 日4 錠)
1 日4 回 朝昼夕食後、就寝前 5 日分
⎧ 注:1 包(1 g)中: ⎫
| |
| サリチルアミド 270 mg、アセトアミノフェン 150 mg、|
| |
| 無水カフェイン 60 mg、 |
| |
| プロメタジンメチレンジサリチル酸塩 13.5 mg を含む|
⎩ ⎭
(処方2 )
アンブロキソール塩酸塩錠 15 mg 1 回1 錠(1 日3 錠)
1 日3 回 朝昼夕食後 5 日分
薬剤師が男性の薬歴を確認したところ、6 ケ月前から総合病院で以下の薬剤が処
方されていることが確認できた。
(総合病院からの処方)
ナフトピジル口腔内崩壊錠 50 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)
1 日1 回 朝食後 14 日分
薬剤師は、今回の処方中にこの患者に対して禁忌となる成分が含まれている可能
性に気づき、クリニックの医師に疑義照会することにした。その成分はどれか。
1つ選べ。
1 サリチルアミドプロメタジンメチレンジサリチル酸塩 - 2✕アセトアミノフェン
- 3○プロメタジンメチレンジサリチル酸塩
- 4✕デキストロメトルファン臭化水素酸塩
- 5✕アンブロキソール塩酸塩
正答: 3
注射剤の吸着や配合変化に関する記述として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○ニトログリセリンは輸液ルートに吸着するため、ポリ塩化ビニル(PVC)フ
リーの輸液ルートを用いる。 - 2✕ジアゼパム注射液には非水溶性溶媒が用いられているため、大量の輸液で希釈
し投与する。ジアゼパム注射液には非水溶性溶媒が用いられているため、大量の輸液での希釈は避ける(沈殿する)。 - 3○アミノ酸輸液(リン酸塩含有輸液)にグルコン酸カルシウムを混合すると、難
溶性の塩を生成するため配合を避ける。 - 4✕注射用アムホテリシン B リポソーム製剤の希釈時には沈殿を防ぐために、生理
食塩液を用いる。注射用アムホテリシン B リポソーム製剤の希釈時には沈殿を防ぐために、ブドウ糖液を用いる(生理食塩液不可)。 - 5✕オメプラゾールナトリウム注射剤にアルカリ性の注射剤を混合すると白濁する。オメプラゾールナトリウム注射剤に酸性の注射剤を混合すると白濁する。
正答: 1・3
338-339 共通の設問
13 歳男児。体重 50 kg。エピペン注射液 0.3 mg(注) の処方が記載された処
方箋を持って母親とともに薬局を訪れた。薬剤師が情報収集したところ、男児は昼
食にうどんを食べた後、屋外の運動場でサッカーをしているときに倒れたとのこと
だった。倒れたのは運動開始 30 分後だった。緊急搬送後、適切な処置により症状
は消失し、その後小麦による食物依存性運動誘発アナフィラキシーと診断され、エ
ピペン注射液を処方された。

処方された薬剤の使用方法に関する説明内容として、適切なのはどれか。2つ
選べ。
- 1✕注射前によく振ってから使用する。注射前に振らないで使用する。
- 2✕通常、臀部に注射する。通常、大腿部前外側に注射する。
- 3○緊急の場合は衣服の上からでも注射可能である。
- 4○注射部位に垂直に針を刺す。
- 5✕残液がなくなるまで繰り返し使用可能である。1回限りの使い捨てであり、繰り返し使用はできない。
正答: 3・4
使用方法の説明後、男児の母親から、今後の生活における注意点について質問
があった。薬剤師が行う生活指導の内容として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕運動は屋外を避け、屋内の体育館で行う。運動は、屋内でも食後に行うと発症しうるため、食後の運動自体を避ける。
- 2○小麦を含む食品を摂取した場合は、食後の運動を避ける。
- 3✕運動中、こまめに水分を補給することで発症を予防できる。運動中、こまめに水分を補給しても発症は予防できない。
- 4○エピペン注射液を常時携帯させる。
- 5✕食事は、小麦の完全除去が必要である。食事は、食後運動を避けることが重要であり、完全除去は必ずしも必要ではない(医師の指示に従う)。
正答: 2・4
28 歳男性。牛乳アレルギーあり。既往歴及び使用中の医薬品はなし。喫煙1
日 10 本程度、飲酒1 日ビール 500 mL 程度。以前から胃腸が弱く、朝食後や通勤
時に便意を催すことが多い。1 週間後に昇進試験を受験する予定だが、緊張により
下痢気味であるため、男性は止瀉薬を求めて薬局を訪れた。以下のうち、この男性
に勧める一般用医薬品として、適切なのはどれか。2つ選べ。
成分 1 回量(成人)
- 1✕1 錠中 1 錠
イブプロフェン 150 mg、
ブチルスコポラミン臭化物 10 mg - 2✕12 錠中 4 錠
ベルベリン塩化物水和物 300 mg、
ロートエキス 60 mg、
タンニン酸アルブミン 2,000 mg、
ウルソデオキシコール酸 30 mg - 3○2 カプセル中 2 カプセル
木クレオソート 90 mg - 4○1 錠中 1 錠
ロートエキス3 倍散 60 mg、
タンニン酸ベルベリン 100 mg - 5✕3 錠中 1 錠
トリメブチンマレイン酸塩 300 mg
正答: 3・4
37 歳女性。経口避妊剤トリキュラー 28 の処方箋を持って薬局を訪れた。今回
初めて本剤を服用するので、質問票に記載してもらったところ、15 年間の喫煙歴
(1 日 10 本)があり、お酒は週に数回飲んでいることが分かった。なお、指導の
際に本剤の写真(下図)が印刷されたリーフレットを用いて説明した。

服薬指導として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕この薬は、性感染症のリスクを低下させます。この薬は、性感染症のリスクを低下させません。
- 2✕初めてこの薬を服用する場合は、月経が終了した日から1 番目の赤褐色の錠剤
を飲み始めてください。初めてこの薬を服用する場合は、月経が始まった日から1 番目の赤褐色の錠剤を飲み始めてください。 - 3○通常、白色(大)錠剤を服用している間に月経がありますが、最後まで飲み
切ってください。 - 4✕この薬を飲み始めるとむくみが生じるので、できる限り水分摂取を制限してく
ださい。この薬を飲み始めるとむくみが生じることがありますが、水分摂取を制限する必要はありません。 - 5○この薬の使用中は禁煙してください。
正答: 3・5
58 歳男性。体重 62 kg、体表面積 1.72 m2。2 年前、S 状結腸がん(Stage III)
と診断され、S 状結腸切除術が施行された。その後、術後補助化学療法とし
て FOLFOX 療法(オキサリプラチン、レボホリナートカルシウム、フルオロウラ
シル)を 12 コース施行し、外来通院にて定期検査を実施していた。しかし、2 ケ
月前の定期検査の際、肝転移が見つかった。主治医が診察及び面談を行い、患者の
希望や検査結果を踏まえ、FOLFIRI + パニツムマブ療法の導入が検討されている。
(FOLFIRI + パニツムマブ療法)

- 1✕処方1 の薬剤は、RAS 遺伝子が変異型であることを確認した上で使用するこ
と。処方1 の薬剤は、RAS 遺伝子が野生型であることを確認した上で使用すること。 - 2○UGT1A1 の酵素活性が低下する遺伝子型を持つ患者では、処方2 の薬剤による
骨髄抑制の発現率が高まること。 - 3○処方3 の薬剤は、処方4 及び5 の薬剤の抗腫瘍効果を高めるために使用するこ
と。 - 4✕処方4 及び5 の薬剤は、生理食塩液との混和を避けること。処方4 及び5 の薬剤は、生理食塩液との混和が可能(5-FUは生理食塩液で希釈できる)。
- 5✕処方5 の薬剤は、腕などの末梢静脈から投与すること。処方5 の薬剤は、中心静脈(CVポート等)から持続投与すること。
正答: 2・3
78 歳女性。卵巣がん Stage IVの腹腔内転移により再発し、化学療法を実施して
いたが、症状悪化に伴い緩和医療へ方針変更となった。大腸への浸潤により腹痛が
出現し、緩和ケアチームが介入した。以下の処方で痛みのコントロールは不良で、
経口摂取が徐々に困難となり、経鼻胃管の挿入を計画している。
(処方)
オキシコンチン TR 錠 20 mg(注) 1 回1 錠(1 日2 錠)
- 1✕日2 回 朝夕食後 10 日分
(注:オキシコドン塩酸塩水和物徐放錠(乱用防止用製剤))
そのため、フェンタニル貼付剤へのオピオイドスイッチングを検討しており、主
治医から病棟担当薬剤師へスイッチングの相談があった。バイタルサインは以下の
とおりであった。
(バイタルサイン)
項目 入院 30 日目
医師からの相談内容について、薬剤師が提供する情報として適切なのはどれか。
1つ選べ。
1 貼付後、速やかに血中濃度が上昇し、安定した鎮痛効果が得られる。貼付後、血中濃度が上昇するまでに時間(約12〜24時間)がかかる。 - 2○血圧(mmHg) 110 / 70
体温(°C) 36.2
脈拍(拍/分) 60
呼吸(回/分) 16
スイッチングのタイミングとして、オキシコドン塩酸塩水和物徐放錠の最終投
与時から貼付を開始する。 - 3✕バイタルサインから、フェンタニル貼付剤の吸収率が増加すると判断できる。バイタルサインから、フェンタニル貼付剤の吸収率が増加するとは判断できない(発熱なし)。
- 4✕レスキュー薬としてフェンタニル舌下錠を用いる。レスキュー薬として速効性のオピオイド(モルヒネ等)を用いる。
- 5✕フェンタニル貼付剤は、疼痛部位に貼付するとより効果的である。フェンタニル貼付剤は、上腕・胸部・背部等の正常皮膚に貼付する(疼痛部位への貼付で効果が増すわけではない)。
正答: 2
45 歳男性。20 歳から毎日飲酒し、40 歳頃から仕事のストレスのため飲酒量が
増えていった。約1 ケ月前から家庭内トラブルで飲酒量が急激に増加し、数日前か
ら全身倦怠感の増悪と幻覚が現れた。その後、精神科を受診したところ、アルコー
ル依存症と診断され、そのまま入院となった。入院中は断酒及び生活習慣の改善を
実施し、入院4 週間後にあたる本日、以下の薬剤が処方され、1 週間後に飲酒試験
が入院下で実施されることになった。
(処方)
ジスルフィラム末 1 回 0.1 g(1 日 0.2 g)
- 1✕日2 回 朝夕食後 7 日分
この患者又は家族に対する説明及び指導内容として、適切なのはどれか。2つ選
べ。
1 飲酒試験における飲酒量は、入院直前と同量である。飲酒試験における飲酒量は、入院直前より少量(医師の管理下で少量から)である。 - 2○入院中は、飲酒試験以外でアルコールを摂取しない。
- 3✕今回の治療は、アルコールによる禁断症状を緩和することを目的にしている。今回の治療は、飲酒時の不快反応(ジスルフィラム反応)を利用して断酒を維持することを目的にしている。
- 4✕退院後の飲酒は、少量から始める。退院後は断酒を継続する。
- 5○アルコールを含む化粧品の使用は避ける。
正答: 2・5
病院に勤務する薬剤師が治験コーディネーター(CRC:Clinical Research
Coordinator)として治験に参画することになった。この薬剤師が行う業務として、
適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕治験実施計画書を作成する。治験責任医師の補助・被験者の来院スケジュール管理を行う(計画書は依頼者が作成)。
- 2✕GLP(Good Laboratory Practice)に準拠して安全性に関する試験を実施する。GCP(Good Clinical Practice)に準拠して業務を実施する。
- 3✕治験審査委員会において、治験実施の可否について判断する。治験審査委員会における可否判断は委員会が行う(CRCは資料準備・連絡調整を行う)。
- 4○治験責任医師による同意説明の補助を行う。
- 5○被験者の来院スケジュール管理を行う。
正答: 4・5