第111回 — 衛生
演習モードで解く疾病の三次予防に該当するのはどれか。1つ選べ。
- 1✕健常者のがん検診
- 2✕禁煙教室
- 3○在宅機能訓練
- 4✕献血された血液の抗 HIV 抗体検査
- 5✕予防接種
正答: 3
2019~2023 年の5 年間の陽性者発見率が最も高い新生児マススクリーニングの
対象疾患はどれか。1つ選べ。
- 1○先天性甲状腺機能低下症
- 2✕メープルシロップ尿症
- 3✕フェニルケトン尿症
- 4✕ガラクトース血症
- 5✕先天性副腎過形成症
正答: 1
欠乏によりウェルニッケ脳症が引き起こされるビタミンはどれか。1つ選べ。

- 1✕
- 2○
- 3✕
- 4✕
- 5✕
正答: 2
「日本人の食事摂取基準(2020 年版)」において、摂取量を増やすことを目指す
栄養素として目標量が設定されているのはどれか。1つ選べ。
- 1✕ナイアシン
- 2✕ビオチン
- 3○カリウム
- 4✕ナトリウム
- 5✕リン
正答: 3
適量の摂取により、冠動脈疾患や心不全の予防に寄与するのはどれか。1つ選
べ。
- 1✕ステアリン酸
- 2○ドコサヘキサエン酸
- 3✕エライジン酸
- 4✕パルミチン酸
- 5✕アラキドン酸
正答: 2
スイセンによる食中毒の原因物質はどれか。1つ選べ。
- 1✕アコニチン
- 2✕アミグダリン
- 3✕コルヒチン
- 4✕チャコニン
- 5○リコリン
正答: 5
生体内の活性酸素種を消去する、ヒトのカタラーゼの活性中心を構成する金属
元素はどれか。1つ選べ。
- 1✕モリブデン
- 2✕亜鉛
- 3✕銅
- 4✕セレン
- 5○鉄
正答: 5
ヒドロキソコバラミンを解毒薬として用いる中毒原因物質はどれか。1つ選べ。
- 1✕モルヒネ
- 2✕タリウム
- 3✕鉛
- 4○シアン化カリウム
- 5✕アニリン
正答: 4
オゾン層破壊作用はないが、地球温暖化の抑制を目的としてモントリオール議
定書キガリ改正(注) の規制対象となっているのはどれか。1つ選べ。
(注)モントリオール議定書キガリ改正:オゾン層を破壊する物質に関するモント
リオール議定書キガリ改正
- 1✕ブロモフルオロカーボン
- 2✕臭化メチル
- 3✕クロロフルオロカーボン
- 4○ハイドロフルオロカーボン
- 5✕ハイドロクロロフルオロカーボン
正答: 4
水質汚濁防止法において、健康に係る有害物質についての排水基準の許容濃度
として「検出されないこと」となっているのはどれか。1つ選べ。
- 1✕六価クロム化合物
- 2○アルキル水銀化合物
- 3✕カドミウム及びその化合物
- 4✕大腸菌
- 5✕ポリ塩化ビフェニル
正答: 2
人口ピラミッド及びその変遷に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選
べ。
- 1○ピラミッド型は、出生率が高く、人口増加が著しい場合にみられる。
- 2✕ピラミッド型は、年少人口の年齢層が流出して生じる都市型である。ピラミッド型は、出生率が高く、人口増加が著しい場合にみられる(都市型は若年労働人口の流入で中央が膨らんだ形)。
- 3○つぼ型は、つりがね型に比べ出生率がさらに低下した場合にみられる。
- 4✕第二次世界大戦前、我が国の人口ピラミッドは、つぼ型であった。第二次世界大戦前、我が国の人口ピラミッドは、ピラミッド型であった。
- 5✕現在、我が国の人口ピラミッドは、ひょうたん型である。現在、我が国の人口ピラミッドは、つぼ型である。
正答: 1・3
図は、我が国における男女の部位別にみた悪性新生物の年齢調整死亡率(基準
は平成 27(2015)年モデル人口)の年次推移を表したものである。A~Fは、膵
臓、大腸(結腸、直腸 S 状結腸移行部及び直腸)、肺(気管及び気管支を含む)、
前立腺、乳房又は子宮のいずれかの悪性新生物に対応する。これらの悪性新生物に
関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。

- 1✕Aの年齢調整死亡率が 1990 年頃まで増加していた主な理由として、運動不足
が考えられる。A(肺がん)の年齢調整死亡率が 1990 年頃まで増加していた主な理由として、喫煙率の高さが考えられる。 - 2○B並びにEの年齢調整死亡率が増加した主な理由として、食事内容の欧米化が
考えられる。 - 3○Cは膵臓がんであり、リスク要因として糖尿病が挙げられる。
- 4✕Dは前立腺がんであり、リスク要因として食物繊維の過剰摂取が挙げられる。Dは前立腺がんであり、リスク要因として肥満・動物性脂肪の過剰摂取が挙げられる。
- 5✕Fの年齢調整死亡率が 2005 年頃まで低下していた主な理由として、ワクチン
の定期接種が考えられる。F(子宮がん)の年齢調整死亡率が 2005 年頃まで低下していた主な理由として、子宮頸がん検診の普及が考えられる。
正答: 2・3
我が国の健康増進対策に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○スマート・ライフ・プロジェクトは、「適度な運動」、「適切な食生活」、「禁
煙」、「健診・検診の受診」を基本テーマとした国民運動である。 - 2✕国民健康・栄養調査は、健康増進法に基づいて5 年ごとに実施されている。国民健康・栄養調査は、健康増進法に基づいて毎年実施されている。
- 3✕日本人の食事摂取基準は、国民の栄養摂取の改善に向け、食育基本法に基づい
て定められている。日本人の食事摂取基準は、国民の栄養摂取の改善に向け、健康増進法に基づいて定められている。 - 4✕特定健康診査・特定保健指導は、生活習慣病の予防を目的として 30~64 歳を
対象に実施されている。特定健康診査・特定保健指導は、生活習慣病の予防を目的として 40〜74 歳を対象に実施されている。 - 5○がんの実態把握を目的として、がん登録等の推進に関する法律に基づいて全国
がん登録が実施されている。
正答: 1・5
図は、我が国のリスク要因別の関連死亡者数(2019 年)の上位1 位から5 位を
示したものである。各リスク要因A~Eと、それに起因する疾患の予防対策に関す
る記述として正しいのはどれか。2つ選べ。

- 1✕Aは運動不足であり、疾患の予防には身体活動の習慣化が有効である。Aは高血圧であり、疾患の予防には塩分の過剰摂取を控えることが有効である。
- 2○Bは喫煙であり、疾患の予防には禁煙及び受動喫煙の防止が有効である。
- 3○Cは高血糖であり、疾患の予防には総エネルギー摂取量の適正化と身体活動の
習慣化が有効である。 - 4✕Dは高血圧であり、疾患の予防には塩分の過剰摂取を控えることが有効である。Dはアルコール摂取であり、疾患の予防には節酒・断酒が有効である。
- 5✕Eはアルコール摂取であり、疾患の予防には節酒・断酒が有効である。Eは運動不足であり、疾患の予防には身体活動の習慣化が有効である。
正答: 2・3
労働衛生管理における健康管理に該当するのはどれか。2つ選べ。
- 1✕呼吸用保護具を着用させる。ストレスチェックを実施する(呼吸用保護具の着用は作業管理)
- 2○ストレスチェックを実施する。
- 3✕有害物質に対する曝露時間を短縮する。ストレスチェックを実施する(曝露時間の短縮は作業管理)
- 4✕有害な原材料を無害なものへと変更する。ストレスチェックを実施する(原材料の変更は作業環境管理)
- 5○特殊健康診断を実施する。
正答: 2・5
図は、健常人が絶食後に同じ重量の食品A又はBを摂取した後の血糖値と、食
品Aを摂取した後の血中インスリン濃度について考えられる経時変化を示したもの
である。食品A又はBは、精白米又は玄米のいずれかである。以下の記述のうち、
正しいのはどれか。2つ選べ。

- 1○食品Aよりも、食品Bの方がグリセミックインデックス(GI)値が低い。
- 2✕食品Aよりも、食品Bの方が糖尿病の発症リスクを高める作用がある。食品A(精白米)の方が、食品B(玄米)よりも糖尿病の発症リスクを高める作用がある。
- 3✕食品Aを摂取してから 30 分経過した時点では、摂取前よりもインスリンの分
泌量が増加し、グリコーゲンの分解が促進されている。食品Aを摂取してから 30 分経過した時点では、摂取前よりもインスリンの分泌量が増加し、グリコーゲンの合成が促進されている。 - 4✕食品Aを摂取してから 60 分経過した時点では、インスリン依存的に活性化さ
れたナトリウム-グルコース共輸送体 1(SGLT1)により筋肉にグルコースが取
り込まれている。食品Aを摂取してから 60 分経過した時点では、インスリン依存的に活性化されたGLUT4により筋肉にグルコースが取り込まれている。 - 5○難消化性デキストリンを食品Aと同時に摂取すると、食品A摂取後の血糖値の
最大値が低くなる。
正答: 1・5
食品成分に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○β-カロテンは、ニンジンなどの緑黄色野菜に含まれており、生体内でビタミンA
に変換される。 - 2✕アントシアニンは、ブドウの果皮などに含まれており、メラニンの生合成を促
進する作用がある。アントシアニンは、ブドウの果皮などに含まれており、眼の機能改善・抗酸化作用がある。 - 3○クロロゲン酸は、コーヒーに含まれる苦味成分であり、脂肪の燃焼を促進する
作用がある。 - 4✕ラクトトリペプチドは、アンジオテンシン変換酵素を活性化し、血圧を上昇さ
せる作用がある。ラクトトリペプチドは、アンジオテンシン変換酵素を阻害し、血圧を低下させる作用がある。 - 5✕グルコサミンは、膵リパーゼを阻害し、血中の中性脂肪値を低下させる作用が
ある。オルリスタットは、膵リパーゼを阻害し、血中の中性脂肪値を低下させる作用がある。
正答: 1・3
食品の変質による分解生成物に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選
べ。
- 1○サバやイワシはヒスチジン含有量が多いため、腐敗によってアレルギー様食中
毒を起こしやすい。 - 2✕トリメチルアミンは、主に魚介類の腐敗物質で、トリメチルアミンオキシドか
ら腐敗菌の酵素により酸化されて生成する。トリメチルアミンは、主に魚介類の腐敗物質で、トリメチルアミンオキシドから腐敗菌の酵素により還元されて生成する。 - 3✕チーズなどに含まれるチラミンは血圧上昇作用があり、リシンから生成する。チーズなどに含まれるチラミンは血圧上昇作用があり、チロシンから生成する。
- 4○スカトールは、トリプトファンの脱アミノ反応及び脱炭酸反応により生成する。
- 5✕硫化水素及びエチルメルカプタンは、悪臭の原因となり、アルギニンから生成
する。硫化水素及びエチルメルカプタンは、悪臭の原因となり、メチオニンやシステインなどの含硫アミノ酸から生成する。
正答: 1・4
食品添加物A~Eの機能又は用途に関する記述として、正しいのはどれか。
2つ選べ。

- 1✕Aは、甘味料として用いられている。A(安息香酸)は、保存料として用いられている。
- 2○Bは、油脂等の酸化防止剤として用いられている。
- 3○Cは、柑橘類の防かび剤として用いられている。
- 4✕Dは、水溶性ビタミンの一種で、着色料として用いられている。D(没食子酸プロピル)は、油脂等の酸化防止剤として用いられている。
- 5✕Eは、保存料として用いられている。E(アスパルテーム)は、甘味料として用いられている。
正答: 2・3
化学物質A~Eの代謝的活性化による発がん物質の生成に関する記述として、
正しいのはどれか。2つ選べ。

- 1✕Aは、シトクロム P450 により代謝され、N-ヒドロキシ体を生成する。A(アクリルアミド)は、シトクロム P450 により代謝され、エポキシ体(グリシダミド)を生成する。
- 2○Bは、シトクロム P450 により代謝され、クロロエチレンオキシドを生成する。
- 3✕Cは、シトクロム P450 により代謝され、メチルカチオンを生成する。C(アフラトキシンB1)は、シトクロム P450 により代謝され、エポキシ体を生成する。
- 4○Dは、シトクロム P450 及びエポキシドヒドロラーゼにより代謝され、7,8-ジ
オール-9,10-エポキシ体を生成する。 - 5✕Eは、シトクロム P450 により代謝され、エポキシ体を生成する。E(2-アセチルアミノフルオレン)は、シトクロム P450 により代謝され、N-ヒドロキシ体を生成する。
正答: 2・4
農薬A~Eに関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。

- 1✕Aは、シトクロム P450 により代謝され、アセチルコリンエステラーゼを活性
化する。Aは、シトクロム P450 により代謝され、アセチルコリンエステラーゼを阻害する。 - 2✕Bは、エステルが加水分解され、毒性が強い活性代謝物となる。Bは、エステルが加水分解され、毒性の低い代謝物となる(解毒)。
- 3✕Cは、アセチルコリンエステラーゼをカルバモイル化し、不可逆的に阻害する。Cは、アセチルコリンエステラーゼをカルバモイル化し、可逆的に阻害する。
- 4○Dは、アミノ酸合成を阻害し、除草作用を示す。
- 5○Eは、スーパーオキシドアニオンを生成し、細胞に障害を与える。
正答: 4・5
中毒原因物質の検出、又は患者への対応に関する記述として、正しいのはどれ
か。2つ選べ。
- 1○Δ9-テトラヒドロカンナビノールは代謝を受けやすいため、検体として用いる
尿中から代謝物として検出される。 - 2✕Δ9-テトラヒドロカンナビノール及びカンナビジオールの検出には、マルキス
試薬が用いられる。Δ9-テトラヒドロカンナビノール及びカンナビジオールの検出には、デュケノア・レビン試薬が用いられる。 - 3✕アンフェタミン及びメタンフェタミンの検出には、シモン反応が用いられる。メタンフェタミン(第二級アミン)の検出には、シモン反応が用いられる(第一級アミンのアンフェタミンは陽性とならない)。
- 4○中毒原因物質の特定ができない場合に、特徴的な症状から原因物質を推定して
緊急対応を行う概念を、トキシドロームという。 - 5✕散瞳、頻脈、口渇が認められる場合は、中毒原因物質を有機リン系化合物と推
定して初期の治療を開始することがある。散瞳、頻脈、口渇が認められる場合は、中毒原因物質を抗コリン系化合物と推定して初期の治療を開始することがある。
正答: 1・4
化学物質の毒性試験に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○国際的に共通な毒性試験法ガイドラインは、経済協力開発機構(OECD)や医
薬品規制調和国際会議(ICH)が作成している。 - 2✕発がん性試験には、細菌や培養細胞を用いて評価する方法がある。変異原性(遺伝毒性)試験には、細菌や培養細胞を用いて評価する方法がある。
- 3✕変異原性試験には、培養細胞を用いる試験法はあるが、動物を用いる試験法は
ない。変異原性試験には、培養細胞を用いる試験法のほか、動物を用いる試験法(小核試験など)もある。 - 4✕生殖毒性試験では、被験物質を雌に投与するが、雄には投与しない。生殖毒性試験では、被験物質を雌に投与するほか、雄にも投与する。
- 5○アレルゲン性試験には、マウスの耳介に被験物質を塗布して皮膚感作性を評価
する方法がある。
正答: 1・5
化学物質の安全性評価に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕化学物質の無毒性量(NOAEL)は、急性毒性試験から推定される。化学物質の無毒性量(NOAEL)は、反復投与(亜慢性・慢性)毒性試験から推定される。
- 2○遺伝毒性発がん物質の安全性評価の指標として、実質安全量(VSD)を用いる。
- 3○動物実験データから NOAEL が得られない場合に、ベンチマークドーズ
(BMD)法が用いられることがある。 - 4✕許容一日摂取量(ADI)は、閾値がない化学物質に適用される指標である。許容一日摂取量(ADI)は、閾値がある化学物質に適用される指標である。
- 5✕農薬の ADI は、ヒト及び生態系への影響を考慮して決められている。農薬の ADI は、ヒトへの影響を考慮して決められている。
正答: 2・3
電離放射線及び放射性同位体に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選
べ。
- 1✕32P 及び 90Sr は、甲状腺に集積しやすい。32P 及び 90Sr は、骨に集積しやすい。
- 2✕大気中に存在する 222Rn による生体影響は、ほとんど外部被曝によるものであ
る。大気中に存在する 222Rn による生体影響は、ほとんど内部被曝(吸入)によるものである。 - 3✕神経組織、筋肉組織及び皮膚のうち、電離放射線による感受性が最も高いの
は、神経組織である。神経組織、筋肉組織及び皮膚のうち、電離放射線による感受性が最も高いのは、皮膚である。 - 4○晩発性障害は、低放射線量や長期間被曝した場合や顕著な急性障害が見られな
かった場合でも発症することがある。 - 5○食品中の放射性物質については、放射性セシウムの基準値が設定されている。
正答: 4・5
微生物を用いた下水処理法に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○嫌気性微生物を用いた処理は、余剰汚泥の処理に用いられる。
- 2○嫌気性微生物を用いた処理によって発生したメタンガスは、燃料として用いら
れることがある。 - 3✕嫌気性微生物は、有機物濃度が高い排水の処理には用いられない。嫌気性微生物は、有機物濃度が高い排水の処理に適している。
- 4✕標準活性汚泥法の曝気槽では、主に嫌気性微生物が有機物を分解する。標準活性汚泥法の曝気槽では、主に好気性微生物が有機物を分解する。
- 5✕嫌気・無酸素・好気法では、無酸素槽でリン蓄積菌がリンを取り込むことで、
下水中のリンを除去することができる。嫌気・無酸素・好気法では、好気槽でリン蓄積菌がリンを取り込むことで、下水中のリンを除去することができる。
正答: 1・2
化学的酸素要求量(COD)及び生物化学的酸素要求量(BOD)とその試験法
に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○生活環境の保全に関する環境基準において、湖沼及び海域では COD、河川で
は BOD がそれぞれ定められている。 - 2✕公共用水域(湖沼、海域、河川)のうち、COD 又は BOD の環境基準達成率が
最も高いのは湖沼である。公共用水域(湖沼、海域、河川)のうち、COD 又は BOD の環境基準達成率が最も高いのは海域である。 - 3✕酸性高温過マンガン酸法により COD を測定する際に硝酸銀を加えるのは、水
中の Cl- を汚濁として評価するためである。酸性高温過マンガン酸法により COD を測定する際に硝酸銀を加えるのは、水中の Cl− の影響を除くため(塩化銀として沈殿させる)である。 - 4○ウィンクラー法を用いて BOD を測定する際に植種水を加えるのは、好気性微
生物を補給するためである。 - 5✕水中の有機物の種類によらず、COD と BOD の間には、比例関係が認められる。水中の有機物の種類によって COD と BOD の比は変わり、比例関係は認められない。
正答: 1・4
表は、ある大気汚染物質の 2010~2020 年度における年平均濃度と環境基準達
成率を示している。大気汚染物質A及びBに関する記述として、正しいのはどれ
か。2つ選べ。

- 1✕A及びBは、いずれも一次生成物質である。A及びBは、いずれも二次生成物質である。
- 2○Aは、光化学スモッグの原因となる酸化性物質の総称で、組成の大部分はオゾ
ンである。 - 3✕Aの発生状況を把握するために、メタンが常時測定されている。Aの発生状況を把握するために、非メタン炭化水素(NMHC)が常時測定されている。
- 4✕Bは、粒子状物質のうち空気動力学径が 10 μm 以下のものと定義されている。Bは、粒子状物質のうち空気動力学径が 2.5 μm 以下のものと定義されている。
- 5○A及びBを低減するために、固定発生源からの揮発性有機化合物の排出基準が
設定されている。
正答: 2・5
室内において健康影響を与える因子及び指標・基準に関する記述として、正し
いのはどれか。2つ選べ。
- 1✕室内空気中の総揮発性有機化合物の暫定目標値は、各揮発性有機化合物の毒性
を基に定められている。室内空気中の総揮発性有機化合物の暫定目標値は、嗅覚刺激への影響を基に定められている。 - 2○ヒョウヒダニの死骸はアレルゲンとなるため、学校保健安全法においてダニ又
はダニアレルゲンの基準が設定されている。 - 3✕ホルムアルデヒドはシックハウス症候群の原因となり、建築基準法において建
材への使用が禁止されている。ホルムアルデヒドはシックハウス症候群の原因となり、建築基準法において建材への使用面積が制限されている(全面禁止ではない)。 - 4○カビの増殖は気温や気湿によって影響を受けるため、気温と気湿の管理は、ア
レルギー性疾患の予防には重要である。 - 5✕レジオネラ属菌は温泉や公共入浴施設において感染例が多く、20~30 歳の患者
数が多い。レジオネラ属菌は温泉や公共入浴施設において感染例が多く、高齢者の患者数が多い。
正答: 2・4
廃棄物に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕一般廃棄物及び産業廃棄物の処理方法には中間処理や最終処理があり、これら
の廃棄物の処理責任は市町村が有している。一般廃棄物及び産業廃棄物の処理方法には中間処理や最終処理があり、これらのうち産業廃棄物の処理責任は排出事業者が有している。 - 2○医療機関などから排出される医療廃棄物で、感染性病原体が含まれるものは、
特別管理一般廃棄物又は特別管理産業廃棄物に大別される。 - 3○感染症法(注) により入院措置が講ぜられる病床から排出された廃棄物は、感染
性廃棄物である。 - 4✕注射針を廃棄する場合、感染性廃棄物であることを容易に識別できるように、
容器には赤色のバイオハザードマークをつけることが推奨されている。注射針を廃棄する場合、感染性廃棄物であることを容易に識別できるように、容器には黄色のバイオハザードマークをつけることが推奨されている。 - 5✕産業廃棄物の不法投棄を防止するため、産業廃棄物の運搬から処分場までのプ
ロセスを記録するシステムとして PRTR 制度がある。
(注)感染症法:感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律産業廃棄物の不法投棄を防止するため、産業廃棄物の運搬から処分場までのプロセスを記録するシステムとしてマニフェスト制度がある。
正答: 2・3
226-227 共通の設問
院内の感染症対策委員会において、インフルエンザ流行への対応策を検討
した結果、高齢者の死亡リスクがあるため、面会制限を実施するとともに、薬剤師
が院内スタッフへ向けて感染予防の講義を行うことになった。
委員会を見学していた実務実習生から、「高齢者の死亡リスクはどのようにして
求めるのですか。」と質問があったため、指導薬剤師が高齢者の死亡リスクを求め
る模擬データを用いた課題を出した。
(模擬データ)
インフルエンザウイルス感染者数と 28 日以内の死亡者数

模擬データにおいて、55~64 歳と比較した 80~94 歳の年齢群の死亡リスクの
オッズ比として最も近いのはどれか。1つ選べ。
- 1✕0.30
- 2✕1.5
- 3✕3.0
- 4○15
- 5✕30
正答: 4
228-229 共通の設問
69 歳女性。乳がん切除後6 日目に悪寒と 38.6°Cの発熱を認め、タゾバク
タム・ピペラシリンの投与が開始された。その3 日後にメチシリン耐性黄色ブドウ
球菌(MRSA)が創部から検出されたため、抗菌薬がバンコマイシンに変更され
た。バンコマイシン投与開始後7 日目の抗菌薬適正使用支援チーム(AST)回診
前の検査所見は以下のとおりであった。
(検査所見)
体温:36.2 °C

この患者が罹患した MRSA 感染症に関する記述として、正しいのはどれか。
2つ選べ。
- 1○日和見感染症の1 つである。
- 2✕感染症法(注) において、特定の職業への就業によって集団発生を起こし得る感
染症とされている。感染症法において、特定の職業への就業によって集団発生を起こし得る感染症とはされていない(5類定点把握対象)。 - 3✕患者は、第一種感染症指定医療機関に転院しなければならない。患者は、第一種感染症指定医療機関に転院する必要はない。
- 4○定点把握の対象疾患として届出なければならない。
- 5✕病原体は、院内患者から検出され、健常人から検出されることはない。
(注)感染症法:感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律病原体は、院内患者から検出され、健常人から検出されることもある。
正答: 1・4
230-231 共通の設問
50 歳女性。これまでに薬の副作用、アレルギー歴なし。肩こり、ほてり、
発汗、イライラを感じている。食事のバランスに気をつけているが、健康診断で骨
密度が低めであることを指摘された。骨の健康が気になり、特定保健用食品を利用
したいと思い、薬局を訪れた。
この女性に勧める特定保健用食品の関与成分として適切なのはどれか。2つ選
べ。
- 1✕キトサン
- 2○大豆イソフラボン
- 3✕茶カテキン
- 4○ビタミン K2
- 5✕マルチトール
正答: 2・4
232-233 共通の設問
66 歳女性。12 月下旬、忘年会で海産物を食べた後、嘔吐と下痢で内科を
受診し、ノロウイルス感染症と診断された。この女性は、医療機関で点滴を受けた
後、処方箋を薬局に持参した。
トイレを借りたいと申し出があり、薬局スタッフが案内する途中で嘔吐した。そ
の後、トイレの便器でも嘔吐したため、薬局スタッフが吐瀉物の処理を行うことに
なった。
その後、軽快したこの女性が感謝の気持ちを伝えたいと再び来局したときに、食
中毒の種類や相違について質問した。薬剤師が説明した内容として、適切なのはど
れか。2つ選べ。
- 1○ノロウイルス食中毒は、生のカキ(牡蠣)などの喫食で発生することがある
が、食前加熱(85°C、5 分間)することで防ぐことができる。 - 2✕嘔吐型セレウス菌食中毒は、チャーハンなどの喫食で発生することがあるが、
調理後室温で長時間放置しても再び加熱(85°C、5 分間)することで防ぐことが
できる。嘔吐型セレウス菌食中毒は、チャーハンなどの喫食で発生することがあるが、耐熱性毒素(セレウリド)のため再加熱では防げず、調理後長時間室温放置しないことが重要である。 - 3✕ウェルシュ菌食中毒は、カレーなどの喫食で発生することがあるが、調理後室
温で長時間放置しても再び加温(45°C、5 分間)することで防ぐことができる。ウェルシュ菌食中毒は、カレーなどの喫食で発生することがあるが、調理後室温で長時間放置しても十分に再加熱(中心温度75℃・1分以上)することで防ぐことができる。 - 4✕カンピロバクター食中毒は、生肉などの喫食で発生することがあるが、食品を
冷凍(-20°C、48 時間)することで防ぐことができる。カンピロバクター食中毒は、生肉などの喫食で発生することがあるが、食品を十分に加熱(75℃・1分)することで防ぐことができる。 - 5○アニサキスによる食中毒は、鮮魚などの喫食で発生することがあるが、食品を
冷凍(-20°C、48 時間)することで防ぐことができる。
正答: 1・5
234-235 共通の設問
84 歳男性。身長 165 cm、体重 60.5 kg。直腸がん(Stage IIIb)に対して、
腹腔鏡下直腸切断術が施行された。術後疼痛管理のためアセトアミノフェン静注液
1,000 mg を手術当日に1 回投与した。疼痛が継続したため、さらに術後1 日目と
AST 5,991 IU/L、ALT 4,438 IU/L であったため、アセトアミノフェン血漿中濃
度を測定した結果、解毒薬の投与推奨域であった。
提案した解毒薬の投与により、肝臓内で生成量が増えるアセトアミノフェン代謝
物はどれか。1つ選べ。

- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4✕
- 5○
正答: 5
236-237 共通の設問
45 歳男性。糖尿病で治療中である。21~30 歳までの間、化学工場で化学
物質を取り扱う業務に従事していた。血尿を自覚し泌尿器科を受診し、膀胱鏡検
査、造影 CT 及び MRI 検査により、膀胱がんと診断された。経尿道的膀胱腫瘍切
除術を施行し、筋層浸潤がんであることが確認されたため、GC 療法(ゲムシタビ
ン・シスプラチン併用療法)による術前化学療法を4 コース行った後、ロボット支
援根治的膀胱全摘除術を受けることになった。
この男性が化学工場で業務中に曝露されていた可能性が高い化学物質はどれか。
2つ選べ。

- 1✕
- 2○
- 3○
- 4✕
- 5✕
正答: 2・3
238-239 共通の設問
65 歳女性。3 ケ月前から腰痛を自覚し、市販の痛み止めを服用しても改善
しないため整形外科を受診した。腰椎骨密度が YAM の 62%であり、X 線像から
骨粗しょう症と診断され、処方箋をもって来局した。調剤した後、硬度が特に高い
ミネラルウォーター(硬度 300 mg/L 以上)で服用してはいけないことを含めて服
薬指導を行った。
服薬指導後に、患者がカバンからミネラルウォーターを取り出し、「いつも飲ん
でいるこの水は大丈夫ですか。」と質問した。薬剤師は、ボトルのラベルを確認
し、服薬時に使用可能かどうかを評価するために総硬度を計算した。
(処方)
リセドロン酸 Na 錠 17.5 mg 1 回1 錠 (1 日1 錠)

このミネラルウォーターの総硬度(mg/L)に最も近い値はどれか。1つ選べ。
ただし、原子量は C 12.0、O 16.0、Na 23.0、Mg 24.3、K 39.0、Ca 40.1 とする。
- 1✕37
- 2✕63
- 3✕93
- 4✕370
- 5✕630
- 6○930
正答: 6
240-241 共通の設問
7 月中旬に学校薬剤師が担当中学校の屋外プールの水質検査を実施した。
採水時刻は午前 11 時、天候は晴れ、気温 29.5 °C、水温 32 °Cであった。循環ろ過
装置の運転は1 日当たり2 循環であり、消毒剤として塩素化イソシアヌル酸が自動
注入されている。

対象のプールの採水場所A、B、C
給水口X、排水口Y
上図のプール3 ケ所(A~C)で遊離残留塩素を測定したところ、全て 0.4 mg/L
であった。その他の検査結果は次のとおりだった。
(検査結果)

Aから採取した水の過マンガン酸カリウム消費量を薬剤師が測定することにし
た。検水 100 mL をとり、これに過マンガン酸カリウム処理硫酸溶液5 mL を加
え、さらに 0.002 mol/L 過マンガン酸カリウム溶液 10 mL を正確に加えた。5 分
間煮沸した後、直ちに 0.005 mol/L シュウ酸ナトリウム溶液 10 mL を正確に加え
て脱色させ、さらに 0.002 mol/L 過マンガン酸カリウム溶液で微紅色が消えずに残
るまで滴定したところ、5.0 mL を要した。このとき、過マンガン酸カリウム消費
量(mg/L)に最も近い値はどれか。1つ選べ。ただし、過マンガン酸カリウム溶
液とシュウ酸ナトリウム溶液のファクターを 1.000、過マンガン酸カリウムの式量
を 158 とする。
- 1✕8.0
- 2✕12
- 3○16
- 4✕80
- 5✕160
正答: 3
242-243 共通の設問
学校薬剤師が教室の環境衛生検査を実施するために 12 月に小学校を訪問
し、二酸化炭素濃度を測定した。各教室には冷暖房及び換気設備が設置されている
が、暖房設備が故障し、一時的に石油ファンヒーターを使用している教室があった
ので、学校薬剤師は追加で検査することにした。
児童 20 名がいるこの教室の床板面積は 80 m2、床から天井までの高さは 2.5 m
である。また、使用している石油ファンヒーターから1 時間当たり 0.02 L のガス
Aが発生する。ガスAの濃度を学校環境衛生基準である 0.06 ppm に保つのに必要
な換気回数は1 時間当たり何回か。1つ選べ。
ただし、外気中のガスAの濃度は 0.01 ppm、教室内において、これ以外にガス
Aの発生はないものとする。
- 1✕1 回
- 2○2 回
- 3✕3 回
- 4✕4 回
- 5✕5 回
正答: 2
244-245 共通の設問
9 月上旬に小学校の学校給食施設において、調理場の温湿度計が誤作動を
起こし表示されなくなった。夏場は熱気や蒸気の発生で、高温・高湿になることが
多かったため、現状を把握するために、学校薬剤師が室内の作業環境測定を行うこ
とになった。
学校薬剤師が屋内の調理場の乾球温度、湿球温度、黒球温度を測定したところ、
以下の値であった。暑さ指数(湿球黒球温度:WBGT)として最も近い値はどれ
か。1つ選べ。
乾球温度:28.0 °C
湿球温度:25.0 °C
黒球温度:32.0 °C
- 1✕25
- 2✕26
- 3○27
- 4✕28
- 5✕29
正答: 3