第110回 — 病態・薬物治療
演習モードで解く心筋細胞の壊死を直接起こすことにより、心不全を誘発するのはどれか。1つ
選べ。
- 1✕アミオダロン
- 2○ドキソルビシン
- 3✕エナラプリル
- 4✕ビソプロロール
- 5✕ピオグリタゾン
正答: 2
デキストラン硫酸固定化セルロースを用いた吸着器によるアフェレシス(注)施行
中の患者への投与禁忌薬はどれか。1つ選べ。
(注) アフェレシス:生体内のさまざまな血液関連因子を分離・除去して治療する
広範囲な医療技術の総称
- 1✕ニフェジピン
- 2○エナラプリルマレイン酸塩
- 3✕イルベサルタン
- 4✕エサキセレノン
- 5✕ドキサゾシンメシル酸塩
正答: 2
心房と心室を直接連絡する副伝導路により、心室の早期興奮が生じるのはどれ
か。1つ選べ。
- 1✕Adams-Stokes(アダムス・ストークス)症候群
- 2✕Brugada(ブルガダ)症候群
- 3✕QT 延長症候群
- 4○WPW(Wolff-Parkinson-White)症候群
- 5✕洞不全症候群
正答: 4
急性心筋梗塞の初期治療に用いられるのはどれか。1つ選べ。
- 1○アスピリン
- 2✕イソプレナリン塩酸塩
- 3✕ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩
- 4✕プレドニゾロン
- 5✕プロプラノロール塩酸塩
正答: 1
重症筋無力症で認められる症状はどれか。1つ選べ。
- 1✕突発性発熱
- 2✕前向性健忘
- 3✕聴覚障害
- 4✕振戦
- 5○構音障害
正答: 5
喀血を生じる疾患はどれか。1つ選べ。
- 1○気管支拡張症
- 2✕出血性腸炎
- 3✕くも膜下出血
- 4✕胃潰瘍
- 5✕胃食道逆流症
正答: 1
痛風発作治療薬として最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1✕アロプリノール
- 2✕ダパグリフロジン
- 3○ナプロキセン
- 4✕ラスブリカーゼ
- 5✕クエン酸カリウム・クエン酸ナトリウム
正答: 3
慢性甲状腺炎の検査所見で陽性になるのはどれか。1つ選べ。
- 1○抗ペルオキシダーゼ抗体
- 2✕抗甲状腺刺激ホルモン(TSH)受容体抗体
- 3✕抗グルタミン酸脱炭酸酵素(GAD)抗体
- 4✕抗アセチルコリン受容体抗体
- 5✕抗環状シトルリン化ペプチド(CCP)抗体
正答: 1
シクロスポリン点眼液が使用される眼疾患はどれか。1つ選べ。
- 1✕白内障
- 2○春季カタル
- 3✕感染性角膜炎
- 4✕加齢黄斑変性
- 5✕緑内障
正答: 2
空気感染が主な伝播経路となるウイルス感染症はどれか。1つ選べ。
- 1○麻しん
- 2✕風しん
- 3✕HIV 感染症
- 4✕流行性耳下腺炎(ムンプス)
- 5✕インフルエンザ
正答: 1
播種性血管内凝固症候群(DIC)で認められる検査所見はどれか。1つ選べ。
- 1○アンチトロンビンの減少
- 2✕フィブリノゲン・フィブリン分解産物(FDP)の減少
- 3✕血小板数の増加
- 4✕プラスミノゲンの増加
- 5✕プロトロンビン時間(PT)の短縮
正答: 1
特発性肺線維症の治療に用いられるのはどれか。1つ選べ。
- 1✕アベマシクリブ
- 2✕インターフェロン アルファ
- 3✕ゲフィチニブ
- 4○ピルフェニドン
- 5✕ブレオマイシン
正答: 4
胆石症の疝痛発作時に、疼痛緩和のために使用される薬物として最も適切なの
はどれか。1つ選べ。
- 1✕ウルソデオキシコール酸
- 2✕エストラジオール
- 3○ブチルスコポラミン臭化物
- 4✕ベザフィブラート
- 5✕モルヒネ塩酸塩
正答: 3
以下の医薬品情報源のうち、一次資料はどれか。1つ選べ。
- 1✕ガイドライン
- 2✕索引誌
- 3✕医薬品インタビューフォーム
- 4○原著論文
- 5✕医薬品添付文書
正答: 4
レジオネラ肺炎に対して最も有効性が期待できる抗菌薬はどれか。1つ選べ。
- 1○シプロフロキサシン
- 2✕タゾバクタム・ピペラシリン
- 3✕メロペネム
- 4✕アミカシン
- 5✕バンコマイシン
正答: 1
156-157 共通の設問
63 歳男性。慢性心不全と診断され、治療中である。その他の既往歴及び常
用薬はない。
服薬は正しく継続され、副作用もみられなかったが、1 ケ月前から労作時の息切
れが徐々に増悪するようになった。2 ~3 日前からは安静時にも息苦しさを自覚す
るようになり、昨夜突然、強い咳を伴った呼吸困難が出現したため救急搬送され
た。下肢に浮腫が認められ、血圧は88/60 mmHg であった。心臓超音波検査を
行ったところ、左室駆出率(LVEF)は30%に低下していた。さらに、胸部X 線
検査により肺うっ血と軽度な心拡大の所見が認められ、慢性心不全の急性増悪と診
断され入院となった。この患者の来院時の病態及び症状に関する記述として、正し
いのはどれか。2つ選べ。
- 1✕右心機能は正常である。右心機能は低下している(下肢浮腫から右心不全の併発がうかがえる)。
- 2○心臓からのナトリウム利尿ペプチドの分泌が亢進している。
- 3✕心電図でST 上昇が認められる。心電図でST 上昇は認められない。
- 4○呼吸症状は、起坐位よりも仰臥位で増悪する。
- 5✕尿量は増加している可能性が高い。尿量は減少している可能性が高い。
正答: 2・4
162-163 共通の設問
50 歳男性。営業職で飲酒の機会が多く、5 年間で体重は8 kg 増加した。
健診にて4 年前より高血糖を指摘されていたが、放置していた。最近、口渇と頻尿
を認めるようになったため病院を受診し検査を受けた結果、2 型糖尿病と診断され
た。服薬歴なし。喫煙20 本/日。運動習慣はない。
この患者の身体所見及び検査値は以下のとおりである。
身長175 cm、体重80 kg、血圧146/94 mmHg、脈拍62 拍/分、下腿に浮腫はない。

- 1○糖尿病性腎症
- 2✕単純網膜症
- 3✕病型分類I型の脂質異常症
- 4✕高尿酸血症
- 5○肥満症
正答: 1・5
165-166 共通の設問
6 歳男児。咽頭痛のため耳鼻咽喉科を受診した。血液検査で抗ストレプト
リジンO(ASO)抗体と抗ストレプトキナーゼ(ASK)抗体の上昇が認められ、
A 群溶血性レンサ球菌(溶連菌)咽頭炎と診断された。
A 群溶血性レンサ球菌(溶連菌)咽頭炎に関する記述として、正しいのはどれ
か。2つ選べ。
- 1✕空気感染が、主な感染経路である。飛沫感染が、主な感染経路である。
- 2○起因菌は、血液寒天培地上で溶血反応を示す。
- 3✕特徴的な所見として、舌に白色の水疱を認めることが多い。特徴的な所見として、舌にいちご舌(白色の舌苔ではなく乳頭腫脹)を認めることがある。
- 4○合併症として、急性糸球体腎炎を認めることがある。
- 5✕自然治癒することはない。自然治癒することもあるが、抗菌薬による治療が推奨される。
正答: 2・4
アトピー性皮膚炎の病態と治療に関する記述として、正しいのはどれか。2つ
選べ。
- 1✕乳幼児期には、体幹や四肢に乾燥や皮疹が発症したのちに頭部や顔面に拡大す
る。乳幼児期には、頭部や顔面に発症したのちに体幹や四肢に拡大する。 - 2○掻痒、左右対称性の湿疹及び慢性・反復性経過を特徴とする。
- 3✕血液検査では、血中IgA 値が高値を示す。血液検査では、血中IgE 値が高値を示す。
- 4✕外用療法の第一選択は、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)である。外用療法の第一選択は、ステロイド外用薬である。
- 5○タクロリムス軟膏を使用する場合は、塗布部位の灼熱感やほてり、感染症に注
意する。
正答: 2・5
22 歳女性。不安を主訴に来院。高校2 年の3 月頃より、大学受験のストレスを
感じるようになった。その頃から友人と一緒に食事をした際に、喉が詰まった感じ
で物を飲み込みづらくなったが受験のストレスと思って放置した。大学入学後も、
友人との外食の際に何度か同様の症状が出現し、次第に人に見られている気がして
手が震えるようになり、友人と遊ぶこともできなくなった。就職が決まり、今後仕
事に支障がでるのではないかと心配し、内科を受診したが身体所見や神経学的所見
に異常はないため、精神科を紹介された。
精神科での診察で質問に対して的確に回答し、抑うつ症状は認められなかった。
自宅では普通に食事はできる。自分では気にする必要はないと理解しているが、な
ぜ、外食時にはこんなに緊張して食事ができなくなるかわからないという。
この患者の治療薬として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○パロキセチン
- 2✕炭酸リチウム
- 3○エチゾラム
- 4✕ハロペリドール
- 5✕オランザピン
正答: 1・3
17 歳男性。14 歳時、起床時に右肩がぴくついた後、意識が消失した。病院に
おいて脳波検査で異常が指摘され、てんかんと診断された。バルプロ酸ナトリウム
による治療が開始され、問題なく経過していた。今回、全般性強直間代発作が出現
し、重積状態になったため救急搬送された。20 分ほどけいれん発作が持続してい
る。
本患者のけいれん抑制のために最初に静脈内投与される薬物として、適切なのは
どれか。2つ選べ。
- 1✕メタンフェタミン
- 2○ジアゼパム
- 3✕プロポフォール
- 4○ロラゼパム
- 5✕フェノバルビタール
正答: 2・4
薬剤性過敏症症候群に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕重症型の呼吸器障害である。皮膚症状と肝障害などの内臓障害を伴う全身性の疾患である。
- 2○原因医薬品として、抗てんかん薬や高尿酸血症治療薬がある。
- 3✕原因医薬品の服用直後に発症することが多い。原因医薬品の服用開始後2〜6週間ほど経ってから発症することが多い。
- 4○初期症状として、発熱や紅斑がみられる。
- 5✕発症時には原因薬を増量し、経過を観察する。発症時には原因薬を直ちに中止し、経過を観察する。
正答: 2・4
腫瘍マーカーに関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕腫瘍細胞のみから産生される。腫瘍細胞以外の正常細胞からも産生されることがある。
- 2○治療中の経過観察に用いられる。
- 3✕定量は、病変部の組織をサンプルとして行われる。定量は、血液(血清)等の体液をサンプルとして行われる。
- 4✕早期の前立腺がんでは、PSA(prostate specific antigen)は検出されない。早期の前立腺がんでも、PSA(prostate specific antigen)は上昇・検出されうる。
- 5○AFP(a–fetoprotein)は肝細胞がんのマーカーである。
正答: 2・5
白血球減少症の病態及び治療薬に関する記述として、正しいのはどれか。2つ
選べ。
- 1○初期症状として、発熱や全身倦怠感がある。
- 2✕再生不良性貧血では起こらない。再生不良性貧血でも起こる。
- 3○原因薬として、抗甲状腺薬がある。
- 4✕治療には、エリスロポエチンが使用される。治療には、顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF:フィルグラスチム)が使用される。
- 5✕放射線照射に伴う場合には、メトトレキサート大量療法が有効である。放射線照射に伴う場合には、G-CSF 製剤などが用いられる。
正答: 1・3
慢性閉塞性肺疾患(COPD)に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選
べ。
- 1○末梢気道病変と気腫性病変が複合的に関与して発症する。
- 2✕中高年期より若年期での発症が多い。中高年期での発症が多い。
- 3○病期分類には、対標準1 秒量(%FEV1)を用いる。
- 4✕気管支ぜん息を合併している場合には、副腎皮質ステロイド製剤の吸入よりも
内服が推奨される。気管支ぜん息を合併している場合には、副腎皮質ステロイド製剤の吸入が推奨される。 - 5✕インフルエンザワクチン接種は禁忌である。インフルエンザワクチン接種は推奨される。
正答: 1・3
食道静脈瘤に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○肝硬変患者に好発する。
- 2✕硝酸薬が危険因子である。門脈圧亢進(肝硬変)が危険因子である。
- 3○門脈圧の上昇がみられる。
- 4✕典型的な症状に呑酸がある。典型的な症状に吐血や下血(静脈瘤破裂による出血)がある。
- 5✕出血がなければ経過観察する。出血がなくても、内視鏡所見に応じて治療(内視鏡治療や非選択的b 遮断薬などの一次予防)が考慮される。
正答: 1・3
生薬とその主な副作用の組合せのうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
生薬 主な副作用
- 1✕カンゾウ 高カリウム血症
- 2○ダイオウ 下痢
- 3✕オウゴン 腸間膜静脈硬化症
- 4✕サンシシ 胆汁うっ滞
- 5○マオウ 動悸
正答: 2・5
症例対照研究の特徴として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕まれな疾患の研究には適していない。まれな疾患の研究に適している。
- 2○バイアスが生じやすい。
- 3✕多数のアウトカムを扱うことができる。多数のアウトカムを扱うことができない(コホート研究の利点)。
- 4○後ろ向き研究である。
- 5✕大きなサンプルサイズが必要である。大きなサンプルサイズを必要としない(比較的小規模でも実施可能)。
正答: 2・4
疾患Xの有無を調べる検査Aの感度は95%、特異度は90%である。疾患Xの
有病率が10%の集団に対し検査Aを実施した場合、検査Aの結果が陽性の患者の
うち、真に疾患Xに罹患している確率(陽性的中率)に最も近い値はどれか。1つ
選べ。
- 1✕10%
- 2✕30%
- 3○50%
- 4✕70%
- 5✕90%
正答: 3
薬物動態の変化に関連する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○心不全患者では、水溶性薬物の腎排泄速度が低下する。
- 2✕肥満患者では、脂溶性薬物の分布容積が小さくなる。肥満患者では、脂溶性薬物の分布容積が大きくなる。
- 3○小児では、水溶性薬物の体重当たりの分布容積が成人よりも大きい。
- 4✕妊娠に伴って、糸球体ろ過速度が低下する。妊娠に伴って、糸球体ろ過速度が上昇する。
- 5✕血清アルブミン値低下患者では、薬物の分布容積が低下する。血清アルブミン値低下患者では、非結合型薬物が増加し、薬物の分布容積が増大する。
正答: 1・3
286-287 共通の設問
67 歳女性。既往歴及び服薬歴はない。大腿骨近位部骨折のため、1 ケ月間
入院加療することになった。入院時の大腿骨骨密度は、若年成人平均値(YAM)
の65%であり、血清カルシウム値9.6 mg/dL、血清リン値3.5 mg/dL であった。
退院時に以下の治療薬が処方された。
(処方1 )

この患者の病態及び治療に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○原発性の骨粗しょう症と考えられる。
- 2✕発症に、カルシウム不足による骨基質の石灰化障害が関与している。発症に、骨吸収の亢進による骨量・骨質の低下が関与している。
- 3○入院前は、骨吸収が骨形成を上回った状態と考えられる。
- 4✕処方薬はいずれも横臥状態での服用が可能である。処方薬のうちリセドロン酸は、坐位または立位で服用し、服用後30 分は横にならない。
- 5✕エルデカルシトールは、リセドロン酸による低カルシウム血症を増強する。エルデカルシトールは、カルシウムの腸管吸収を促進し、リセドロン酸による低カルシウム血症を増強しない。
正答: 1・3
288-289 共通の設問
65 歳男性。毎年2 月から6 月頃にかけて、鼻水、くしゃみ、鼻づまりの症
状に悩むため、2 月になり、一般用医薬品購入のため、来局した。初めての来局
だったので、聞き取りを行い、以下の情報が得られた。
・出勤や訪問などの外出時に、くしゃみや鼻水がひどくなるが、その症状に対する
薬は飲んだことがない。
・数年前に市販の花粉症に対する内服薬を購入したことがあるが、品名は忘れた。
・就寝時布団に入り暖まると、鼻づまりがひどくなり、寝つきが悪くなることが多
い。
・仕事で週に2 ~3 回、社用車を運転して取引先を訪問することがある。
・泌尿器科クリニックで前立腺肥大症と診断され、治療を受けている。
・頻尿と残尿感を改善する内服薬を1 日1 回夕食後に服用している。ただし、薬剤
名は不明である。
この来局者の病態に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○鼻閉には、鼻粘膜における血管透過性の亢進が関与している。
- 2✕免疫複合体が鼻粘膜に沈着して発症した。IgE を介したI 型アレルギー反応により発症した。
- 3✕鼻汁中の好酸球が減少している。鼻汁中の好酸球が増加している。
- 4○症状の原因を特定するには、スクラッチテストが有用である。
- 5✕通年性に、鼻粘膜の腫脹が認められる可能性が高い。季節性(花粉飛散時期)に、鼻粘膜の腫脹が認められる可能性が高い。
正答: 1・4
290-291 共通の設問
65 歳男性。2 型糖尿病の既往があり処方1 の薬剤を服用している。約15
年前にC 型肝炎ウイルス(HCV)感染症と診断され、インターフェロン治療を受
けたがウイルスは陰性化しなかった。その後、C 型慢性肝炎に対して処方2 の薬剤
を内服し経過観察中であったが、AST 及びALT の軽度上昇が認められたため、
直接作用型抗ウイルス薬(処方3 )が追加された。
(処方1 )

処方3 追加時とその2 ケ月後受診時の検査値は下表のとおりであった。
(身体所見並びに検査結果)

- 1✕ラミブジン
- 2○グレカプレビル・ピブレンタスビル配合錠
- 3✕エンテカビル
- 4✕テノホビルアラフェナミド
- 5✕ソホスブビル・ベルパタスビル配合錠+リバビリン
正答: 2
292-293 共通の設問
50 歳男性。4 ケ月前に、僧帽弁閉鎖不全症に対して、自己の僧帽弁を温存
する僧帽弁形成術が施行された。その後、外来で経過観察を行っていたが、継続す
る38 °C台の発熱、手掌や足底に紅斑が認められ、精査目的で入院となった。入院
時施行された経食道心エコーでは、僧帽弁周囲に疣ゆうぜい贅(疣腫)が認められた。原因
微生物を同定するため血液培養検査を実施した結果、メチシリン感受性黄色ブドウ
球菌が検出されたため、感染性心内膜炎と診断された。脳膿瘍や髄膜炎の合併症は
認められなかった。主治医からの依頼があり、抗菌薬適正使用支援チームとして介
入することとなった。
(入院時検査所見)
白血球12,500/nL、CRP 7.5 mg/dL(基準値0.14 mg/dL 以下)、
Hb 15.6 g/dL、AST 25 IU/L、ALT 15 IU/L、BUN 16.3 mg/dL、
血清クレアチニン0.85 mg/dL、尿タンパク(-)、尿潜血(-)
この患者の合併症と治療に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕貧血の所見があり、出血性病変の合併が疑われる。疣贅による僧帽弁の障害により、心不全を合併するリスクがある。
- 2✕腎機能が低下し、腎梗塞の合併が疑われる。血液培養の結果から、抗菌薬としてセファゾリンが推奨される。
- 3○疣贅による僧帽弁の障害により、心不全を合併するリスクがある。
- 4✕脳塞栓症よりも、肺塞栓症を合併するリスクが高い。脳塞栓症を合併するリスクが高い(疣贅由来の塞栓子は体循環に入る)。
- 5○血液培養の結果から、抗菌薬としてセファゾリンが推奨される。
正答: 3・5
294-295 共通の設問
29 歳女性。既婚。3 年前に夫をドナーとした生体腎移植(ABO 血液型適
合)を受け、拒絶反応を抑制するため免疫抑制薬を以下の処方で服用しながら、生
活をしている。腎移植後、体調がよくなり生活も安定してきたので、子供を欲しい
と思うようになった。
(処方)
シクロスポリンカプセル25 mg 1 回3 カプセル(1 日6 カプセル)
1 日2 回 朝夕食後 28 日分
患者の希望を考慮すると、今後の免疫抑制薬として選択可能なのはどれか。2つ
選べ。
- 1○シクロスポリン
- 2○タクロリムス
- 3✕バシリキシマブ
- 4✕ミゾリビン
- 5✕エベロリムス
正答: 1・2
296-297 共通の設問
25 歳女性。既婚。子供を欲しいと思っている。2 ケ月ほど前から屋外での
作業の後、微熱、疲労感、関節痛及び両頬に紅斑が現れたため、市販の感冒薬と解
熱鎮痛薬で様子を見ていた。3 日前から38 °C台の発熱と下肢の浮腫、冷たいもの
を持つと両手指のしびれ・蒼白現象などが出現したため、総合病院を受診したとこ
ろ、精査目的で入院となった。
血液検査結果は以下のとおりであった。
(検査値)
白血球2,800/nL、赤血球400 # 104/nL、血小板9.3 # 104/nL、
血中総ビリルビン0.6 mg/dL、ALT 26 IU/L、AST 15 IU/L、
BUN 45 mg/dL、血清クレアチニン2.0 mg/dL、抗核抗体640 倍、
抗Sm 抗体8 倍、尿タンパク(2+)
この患者の病態に関する記述として正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕関節リウマチの典型的な初期症状が発現している。全身性エリテマトーデス(SLE)の症状が発現している。
- 2✕発症には、主に細胞性免疫(IV型アレルギー)が関与する。発症には、主に免疫複合体型(III 型アレルギー)が関与する。
- 3✕検査結果より、ループス腎炎は否定できる。検査結果より、ループス腎炎は否定できない。
- 4○手指にRaynaud(レイノー)現象が認められる。
- 5○粘膜症状や精神神経系症状など多様な全身症状が現れることがある。
正答: 4・5
298-299 共通の設問
35 歳男性。肘や膝に黄色っぽい隆起が見られるようになったため、心配に
なり医療機関を受診したところ、精査目的にて入院となった。身体所見及び検査値
と家族歴は、以下のとおりであった。
(身体所見及び検査値)
身長168 cm、体重76 kg、血圧118/76 mmHg、LDL–C 262 mg/dL、
HDL–C 62 mg/dL、TG(トリグリセリド)145 mg/dL、
空腹時血糖113 mg/dL、HbA1c 5.9%、AST 102 IU/L、ALT 22 IU/L、
CK(クレアチンキナーゼ)4,215 IU/L
(家族歴)
父親が50 歳で心筋梗塞を発症
また問診の結果、3 ケ月前に他の医療機関でLDL コレステロール高値を指摘さ
れロスバスタチンにて治療を行っていたが、1 ケ月前から筋肉痛や脱力感を自覚す
るようになったため、最近1 週間は自己判断で服用を中止していることが分かっ
た。今回の診察で、肘や膝の皮膚の隆起は皮膚結節性黄色腫であることが判明し、
アキレス腱にも著明な肥厚が見られた(X 線撮影により肥厚は9.0 mm)。
検査所見と診察の結果から判断してロスバスタチンを変更することになった。変
更後の治療薬として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕ピタバスタチン
- 2○エゼチミブ
- 3✕ペマフィブラート
- 4○エボロクマブ
- 5✕イコサペント酸エチル
正答: 2・4
300-301 共通の設問
55 歳女性。45 歳時に気管支ぜん息と診断されたことをきっかけに節煙し
た。しかし、仕事によるストレスで喫煙の回数と飲酒量がここ最近増えている。
3 年前から、ブデソニド/ホルモテロールフマル酸塩水和物吸入剤を使用していた
が、効果不十分のため、半年前からは処方1 の薬剤を使用している。その他の併用
薬と副作用歴はない。
(処方1 )
テリルジー100 エリプタ 30 吸入用(注) 1 個
1 回1 吸入 1 日1 回 朝吸入

クリジニウムとして62.5 ng 及びビランテロールとして25 ng を吸入で
きるドライパウダー吸入剤

今回もこの患者が処方1 の処方箋を持って保険薬局に来局した。薬剤師が患者に
インタビューしたところ、次の回答を得た。
患者:「 きちんと吸入していますが、最近、咳が出て調子が悪いです。特に、花粉
の飛散時期は咳が出やすいです。ピークフローメータをあまり使っていな
かったので、もう一度、使い方と意義について教えてほしいです。」
処方1 の薬剤について特に注意すべき副作用はどれか。2つ選べ。
- 1✕高カリウム血症
- 2✕低血糖
- 3✕間質性肺炎
- 4○動悸
- 5○口腔カンジダ症
正答: 4・5
302-303 共通の設問
75 歳男性。慢性胃炎の既往がある。2 年前に脳梗塞を発症し、それ以来、
処方1 及び処方2 の薬剤を継続的に服用している。
(処方1 )

この患者の病態と治療に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○肺野部に発生することが多いがんである。
- 2✕発症前と同じ日常生活が制限なく行える。発症前と同じ日常生活を制限なく行うことは難しい。
- 3○他臓器に遠隔転移している。
- 4✕手術での根治切除が可能である。遠隔転移があるため、手術での根治切除は困難である。
- 5✕腫瘍マーカーとして、SCC 抗原(squamous cell carcinoma related antigen)
が用いられる。腫瘍マーカーとして、CYFRA やCEAが用いられる。
正答: 1・3
304-305 共通の設問
58 歳女性。乳がんによる骨転移性疼痛に対して、デノスマブ皮下注とモル
ヒネ硫酸塩水和物徐放錠にて治療中であった。腰痛の悪化により、モルヒネ硫酸塩

この患者の腰椎病変に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕病変は、乳がんの直接浸潤により生じたと考えられる。病変は、乳がんの血行性転移により生じたと考えられる。
- 2○病変部では、ブドウ糖の取り込みが上昇している。
- 3○脊髄圧迫が生じている可能性が高い。
- 4✕症状の緩和には、ビタミンD の摂取が有効である。症状の緩和には、ビタミンD の摂取は有効でない。
- 5✕高用量メトトレキサートを中心とした化学療法が奏功する。高用量メトトレキサートを中心とした化学療法は適応とならない(放射線治療や除痛などが中心となる)。
正答: 2・3