第109回 — 実務
演習モードで解く一般用医薬品の薬効分類と成分の組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。
成分 薬効分類
- 1○クロタミトン 鎮痒薬
- 2✕クロルフェニラミンマレイン酸塩 催眠鎮静薬
- 3✕ペミロラストカリウム 鼻炎用点鼻薬
- 4✕テルビナフィン塩酸塩 アレルギー用点眼薬
- 5✕ビサコジル 含嗽薬
正答: 1
入院患者のバンコマイシンによるMRSA 感染症治療プロセスのうち、薬剤師が
主に担当する役割はどれか。1つ選べ。
- 1✕バンコマイシンを用いた治療の決定
↓ - 2✕バンコマイシン注射液静脈内投与後の経時的採血
↓ - 3✕皮膚症状発現時の処置
↓ - 4✕血中CRP 及び血中バンコマイシン濃度の測定
↓ - 5○測定結果に基づくバンコマイシン投与設計の提案
正答: 5
アフタ性口内炎に用いられる一般用医薬品に含まれる有効成分はどれか。1つ
選べ。
- 1✕フルオシノロンアセトニド
- 2○トリアムシノロンアセトニド
- 3✕ベタメタゾン吉草酸エステル
- 4✕デキサメタゾン酢酸エステル
- 5✕ヒドロコルチゾン
正答: 2
健康サポート薬局の届出要件の一つとして、適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1○個人情報に配慮した相談窓口の設置
- 2✕休日を除く24 時間の開局
- 3✕薬局内での無菌調剤
- 4✕予防接種のためのワクチン調製
- 5✕専門薬剤師による抗がん剤の選択支援
正答: 1
生後3 ケ月の乳児に対する薬の使い方として適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1✕散剤を熱湯で溶かしてから飲ませる。散剤に数滴の水を加えてペースト状にし、頬の内側か上あごに塗りつけ、すぐに水を飲ませる。
- 2✕散剤をハチミツに混ぜて飲ませる。散剤に数滴の水を加えてペースト状にし、頬の内側か上あごに塗りつけ、すぐに水を飲ませる。
- 3○散剤に数滴の水を加えてペースト状にし、頬の内側か上あごに塗りつけ、すぐ
に水を飲ませる。 - 4✕散剤とシロップ剤が一緒に出ている時は、翌日分をあらかじめ混ぜて作り置き
しておく。散剤に数滴の水を加えてペースト状にし、頬の内側か上あごに塗りつけ、すぐに水を飲ませる。 - 5✕坐剤は冷凍庫に保管し、冷えた状態で使用する。散剤に数滴の水を加えてペースト状にし、頬の内側か上あごに塗りつけ、すぐに水を飲ませる。
正答: 3
漢方薬と代表的な副作用の組合せとして正しいのはどれか。1つ選べ。
漢方薬 代表的な副作用
- 1✕半夏瀉心湯 口内炎
- 2✕芍薬甘草湯 高カリウム血症
- 3✕半夏厚朴湯 下痢
- 4○小柴胡湯 間質性肺炎
- 5✕黄連解毒湯 腎機能障害
正答: 4
ペニシラミンを解毒薬として使う中毒の原因物質はどれか。1つ選べ。
- 1✕アセトアミノフェン
- 2○鉛
- 3✕テトロドトキシン
- 4✕サリン
- 5✕メタノール
正答: 2
ノロウイルスで汚染された病室の床を消毒するのに最も適するのはどれか。
1つ選べ。
- 1✕クロルヘキシジングルコン酸塩
- 2✕グルタラール
- 3○次亜塩素酸ナトリウム
- 4✕ポビドンヨード
- 5✕ベンザルコニウム塩化物
正答: 3
チーム医療を実践する上で、最も必要なのはどれか。1つ選べ。
- 1✕国家資格を有する職種のみで構成する。職種間で医療情報を共有して意思決定する。
- 2✕医師の意見を最優先する。職種間で医療情報を共有して意思決定する。
- 3✕各職種の専門用語を使用する。職種間で医療情報を共有して意思決定する。
- 4✕職種ごとにクリニカルパスを作成する。職種間で医療情報を共有して意思決定する。
- 5○職種間で医療情報を共有して意思決定する。
正答: 5
麻薬及び向精神薬取締法に基づき、入院患者の麻薬処方箋に記載しなければな
らない必須事項はどれか。1つ選べ。
- 1✕患者の住所
- 2✕処方箋の使用期間
- 3○麻薬施用者の免許証の番号
- 4✕麻薬業務所の名称
- 5✕麻薬業務所の所在地
正答: 3
196-197 共通の設問
学校薬剤師が授業中の教室の環境に係る検査を実施するため、中学校を訪
れた。この学校には冷暖房設備と機械換気設備が設置されている。学校薬剤師は、
検知管を接続した測定機器を用いて、2 限目の授業が終了する直前に養護教諭立会
いのもと、教室内で二酸化炭素濃度を測定した。
(測定結果)
二酸化炭素濃度:1,600 ppm
学校環境衛生基準:二酸化炭素濃度は1,500 ppm 以下であることが望ましい。
測定結果をもとに学校薬剤師が行うこととして、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕測定結果が1,500 ppm を超えたので、未使用の検知管を使って測定機器の気密
性点検を実施する。気密性点検は、検知管の先端を指で塞いだ状態で吸引ポンプを操作して行う。 - 2✕教室を30 分以上換気し、生徒がいない状態で二酸化炭素濃度を再測定する。教室を30 分以上換気し、平常時(生徒がいる状態)で二酸化炭素濃度を再測定する。
- 3○換気設備の運転時間の検討や工夫を行った後に、換気能力の確認等機械の点検
や整備の実施を助言する。 - 4✕重大な健康被害を生じる可能性が高いことを養護教諭に伝える。直ちに重大な健康被害を生じる濃度ではないが、換気の改善が必要なことを関係者に伝える。
- 5○測定結果に加え、一酸化炭素などの他の汚染物質濃度の測定結果も合わせて、
空気清浄度を総合的に評価する。
正答: 3・5
198-199 共通の設問
65 歳女性。身長155 cm。パート勤務。糖尿病性腎症が進行し、1 年前か
ら血液透析が導入された。透析後目標体重(ドライウエイト)43 kg、透析間体重
増加量平均2.0 kg。女性は、週3 回透析を受けていたが、透析後に立ちくらみ、
ふらつき、倦怠感、脱力感などの血圧低下症状がみられるようになり、最近は透析
の翌日まで症状が続くようになった。そのため、透析チームは栄養状態の確認、ド
ライウエイトの再設定及び透析効率を検討することにした。
透析効率を評価した結果、ドライウエイトの上方修正を行った。しかし、その後
も透析後の起立時に収縮期血圧が25 mmHg 以上低下しており、症状の改善もみら
れなかった。そのため、医師は透析後の血圧低下を予防するために薬物を投与する
ことにした。予防投与される薬物として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1✕イソプレナリン塩酸塩
- 2✕アデノシン三リン酸二ナトリウム水和物
- 3✕ジゴキシン
- 4○ドロキシドパ
- 5✕ニトログリセリン
正答: 4
200-201 共通の設問
52 歳男性。会社員。2 年前にソフトコンタクトレンズの定期検診で眼圧を
測定したところ、平均ベースライン眼圧は右眼16 mmHg、左眼18 mmHg であっ
たが、両眼で視野狭窄及び欠損があったため、正常眼圧緑内障と診断された。処方
1 による治療が開始されたが、その後、進行したため3 ケ月前から処方2 が追加さ
れた。
(処方1 )
ラタノプロスト点眼液0.005%(2.5 mL/本) 1 本
1 回1 滴 1 日1 回 夕 両眼点眼
〔添加物〕 ベンザルコニウム塩化物、無水リン酸一水素ナトリウム、リン酸二
水素ナトリウム一水和物、等張化剤を含有する。
(処方2 )
チモロール点眼液0.5%(持続性)(2.5 mL/本)1 本
1 回1 滴 1 日1 回 夕 両眼点眼
〔添加物〕 メチルセルロース、マクロゴール4000、クエン酸ナトリウム水和
物、ベンザルコニウム塩化物、pH 調節剤を含有する。
男性が来局した際、薬剤師が点眼液の使用状況を確認したところ、数週間前から
処方2 の使用が2 ~3 日おきであることがわかった。男性は、処方2 の使用直後に
不快なべたつきを感じることと、処方1 と2 の使用の間に待つ時間が長すぎるので
処方2 の使用を忘れてしまうことを理由として挙げた。
薬剤師が患者の訴えについて処方医に相談すると、再度診察を実施することに
なった。その後、処方1 及び2 が中止となり処方3 へ変更となった。
(処方3 )
ラタノプロスト・チモロール配合点眼液(2.5 mL/本)1 本
1 日1 回 夕 両眼点眼
〔添加物〕 ベンザルコニウム塩化物、無水リン酸一水素ナトリウム、リン酸二
水素ナトリウム一水和物、等張化剤を含有する。
薬剤師が患者に再度説明する使用上の注意として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕ソフトコンタクトレンズを装着したまま点眼できる。ソフトコンタクトレンズは装着したまま点眼できない(防腐剤がレンズに吸着するため)。
- 2✕点眼し忘れた場合は、翌日、朝と夕に点眼する。点眼し忘れた場合は、気づいたときに1 回分を点眼し、翌日に2 回分を点眼してはならない。
- 3○点眼後に一時的に視界がかすんで見えることがある。
- 4○点眼後、目のまわりについた薬液は、すぐに拭き取るか目を閉じて洗顔する。
- 5✕点眼後にまだべたつきを感じるときは、点眼容器を下に向けキャップをしたま
ま2 ~3 回振ってから使用すると回避できる。点眼後にまだべたつきを感じるときは、自己判断せず医師又は薬剤師に相談する。
正答: 3・4
202-203 共通の設問
52 歳男性。身長168 cm、体重81 kg。3 年前に2 型糖尿病と診断され、食
事療法と運動療法に加え、内服薬での治療を行ってきた。しかし、仕事の都合で食
事が不規則になり、低血糖症状を経験したため、内服薬を自己判断で中止してい
た。今回、血糖コントロール不良のため、インスリン導入目的で入院となり、以下
が処方された。また、この患者は、定期的に血糖自己測定を行う予定である。
(処方)

(遺伝子組換え)10.8 mg が配合された無色澄明の注射液

この患者に病棟担当薬剤師が行う教育的指導の内容として、適切なのはどれか。
2つ選べ。
- 1○原則、毎日同じ時刻に注射する。
- 2✕カートリッジにひびが入った場合は、漏れがないことを確認してから使用す
る。カートリッジにひびが入った場合は、使用せず新しいカートリッジに交換する。 - 3✕液に濁りが生じたときは、カートリッジを振って均一な懸濁液にして使用す
る。液に濁りが生じたときは、使用せず新しいものに交換する。 - 4✕注射は皮膚面に対して45 度に傾けて打つ。注射は皮膚面に対して直角(90 度)に打つ。
- 5○注射後は、針ケースを注射針にまっすぐ取りつけ、針ケースを回して注射針を
引っ張って取り外す。
正答: 1・5
204-205 共通の設問
72 歳女性。近医で2 年前に高血圧症及びうつ病と診断され、薬物治療が開
始された。1 年前から動作緩慢となり、右上肢と左下肢に振戦を自覚するように
なった。最近、振戦が強くなったため総合病院を受診したところ、パーキンソン病

薬剤師が患者にする説明として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕検査結果に影響を与えるため、検査前24 時間は食事を控えてください。検査前に食事を控える必要はなく、通常どおり食事がとれる。
- 2✕トリクロルメチアジド錠は検査結果に影響を与えることがあるので、休薬をす
るかどうか医師と協議します。トリクロルメチアジド錠は検査結果に影響しないため、通常どおり服用できる。 - 3✕撮影前後はできるだけ水分摂取を制限し、排尿を避けてください。撮影前後も水分摂取や排尿は通常どおりでよい。
- 4○検査薬は検査当日しか使用できないので、確実に検査できる日を予約してくだ
さい。 - 5○検査薬を注射してから、数時間後に頭部の撮影を実施するので、検査に少し時
間がかかります。
正答: 4・5
206-207 共通の設問
64 歳男性。身長168 cm、体重62 kg。血圧135/80 mmHg。飲酒習慣あ
り。パーキンソン病及び高血圧症と診断され、処方1 及び処方2 の薬剤を服用中で
ある。最近、パーキンソン病が進行し、wearing–off 現象を頻回に起こすように
なったため、処方3 が追加となり、患者家族が薬局に処方箋を持参した。
(処方1 )

処方3 の薬剤の服用開始にあたり、薬剤師の対応として適切なのはどれか。2つ
選べ。
- 1✕レボドパ製剤を1 日3 錠から1 錠へ減量するように医師に提案する。レボドパ製剤の用量は、併用開始時には変更せず、症状をみながら調整する。
- 2✕アムロジピン錠の中止を医師に提案する。アムロジピン錠は併用してよく、中止の必要はない。
- 3○チーズ、ビール、赤ワインを大量に摂取した場合、血圧上昇を起こす可能性が
あることを患者家族に説明する。 - 4○幻覚があらわれた場合、すぐに病院を受診するように患者家族に説明する。
- 5✕wearing–off 現象が改善したら、処方3 を中止してよいことを患者家族に説明
する。wearing–off 現象が改善しても、自己判断で中止せず服用を継続する。
正答: 3・4
208-209 共通の設問
55 歳女性(閉経後)。身長160 cm、体重52 kg。血圧135/70 mmHg。高
血圧症にて、処方1 の薬剤を服用している。
(処方1 )

処方2 の薬剤の服用開始にあたり、患者への説明内容として適切でないのはどれ
か。1つ選べ。
- 1✕下肢の疼痛・浮腫、息切れ等が出現した際は、連絡すること。
- 2✕血圧が低下する場合があること。
- 3✕手術前には休薬を検討する必要があること。
- 4✕投与開始後は、定期的に乳房検診並びに婦人科検診を行う必要があること。
- 5○骨折のリスクが上がること。
正答: 5
210-211 共通の設問
43 歳男性。身長170 cm、体重75 kg。双極性障害で処方1 の薬剤を服用し
ていた。抑うつ症状が再燃してきたため、今回、処方2 が追加された処方箋と以下
の検査値が記載された情報用紙を持って患者が来局した。
(処方1 )

この処方に関し、医師へ疑義照会する内容として、適切なのはどれか。1つ選
べ。
- 1✕バルプロ酸Na 徐放錠200 mg の投与量を、1 日200 mg に減量する。バルプロ酸Na 徐放錠の投与量は変更せず、ラモトリギンを隔日投与から開始する。
- 2✕バルプロ酸Na 徐放錠200 mg の投与量を、1 日1200 mg に増量する。バルプロ酸Na 徐放錠の投与量は変更せず、ラモトリギンを隔日投与から開始する。
- 3✕ラモトリギン錠の投与量を、1 日50 mg に増量する。ラモトリギンはバルプロ酸との併用でグルクロン酸抱合が阻害され血中濃度が上昇するため、隔日投与から開始する。
- 4✕ラモトリギン錠の用法を、朝食後2 時間以降投与に変更する。ラモトリギン錠の用法を、隔日投与に変更する。
- 5○ラモトリギン錠の用法を、隔日投与にする。
正答: 5
212-213 共通の設問
57 歳男性。身長175 cm、体重63 kg。患者は大腸がんの治療で、3 ケ月前
より病院でFOLFIRI 療法(イリノテカン注、レボホリナート注、フルオロウラシ
ル静脈注射、フルオロウラシル持続注射)を施行していた。持続注射が辛いとの患
者の訴えがあり、XELOX 療法(カペシタビン・オキサリプラチン療法)に変更さ
れ、今回、患者が処方1 及び処方2 の処方箋を持って、来局した。その際、患者か
ら、「最近手のひらが赤くなって痛くなってきた」、「点滴をした日は手にしびれも
現れる」、「副作用がとても心配である」との訴えがあった。
(処方1 )

この患者への薬局薬剤師の指導内容として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕手の赤みや痛みの症状は一過性ですぐに良くなるので、心配ありません。手の赤みや痛みの症状は手足症候群と呼ばれる副作用であり、悪化する場合があるので注意深く観察する必要があります。
- 2○手の赤みや痛みの症状がなくなっても、処方2 の薬を指示どおり継続して塗布
してください。 - 3✕点滴治療をした日に手のしびれを感じた際は、冷水でよく冷やしてください。点滴治療をした日に手のしびれを感じた際は、冷刺激を避け、冷たいものに触れないようにしてください(末梢神経障害は冷刺激で増悪します)。
- 4○手のしびれは数日後に軽快しますが、ひどく痛みが続く場合は、医師に連絡し
てください。 - 5✕激しい下痢が生じた場合は、市販の下痢止めを服用して、処方1 の薬を継続し
て服用してください。激しい下痢が生じた場合は、市販の下痢止めで対処せず、直ちに医師・薬剤師に連絡してください。
正答: 2・4
214-215 共通の設問
65 歳女性。腰背部痛のため近隣の整形外科クリニックを受診したところ、
骨粗しょう症と診断され、以下の処方箋を持って薬局を訪れた。
(処方1 )

処方薬を使用する際に、定期的に検査する必要がある項目はどれか。1つ選べ。
- 1✕エルデカルシトールの血中濃度
- 2○血清カルシウム
- 3✕血中TSH(甲状腺刺激ホルモン)
- 4✕血清カリウム
- 5✕血糖
正答: 2
216-217 共通の設問
54 歳女性。数ケ月前より、咽頭痛及び頸部リンパ節腫脹を認めた。精査の
結果、悪性リンパ腫(びまん性大細胞型B 細胞リンパ腫)と診断され、初回治療
としてR–CHOP 療法を開始するために入院となった。
化学療法施行前にB 型肝炎ウイルスのスクリーニング検査を実施したところ、
次の検査結果であったため、以下の処方が開始となった。
(検査結果)
HBs 抗原(-)、HBc 抗体(+)、HBs 抗体(+)、
HBV–DNA 量25 IU/mL(基準値20 IU/mL)
(処方)
エンテカビル錠0.5 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)
1 日1 回 就寝前 7 日分
この処方に関して薬剤師が留意しておく内容として、正しいのはどれか。2つ選
べ。
- 1✕飲み忘れた場合、次の就寝前に2 回分をまとめて服用する。飲み忘れた場合、気づいた時点で1 回分を服用し、2 回分をまとめて服用しない。
- 2○食事により吸収が低下するため、服用前後2 時間は食事をしない。
- 3○処方された薬剤を服用中でも、化学療法を開始する。
- 4✕腎機能に応じた用量調整の必要はない。腎機能に応じて用量調整が必要である。
- 5✕この処方は継続せず、1 週間で終了する。この処方は継続して服用する。
正答: 2・3
218-219 共通の設問
76 歳女性。夫と息子との3 人暮らし。高血圧症、てんかん、統合失調症及
び不眠症の治療を行っている。処方1 ~3 は、以下の時系列記録の1 年前から継続
している。
(処方1 )

8 月4 日に医師から指摘のあった副作用の原因薬物として、可能性が最も高いの
はどれか。1つ選べ。
- 1✕アジルサルタン
- 2✕バルプロ酸ナトリウム
- 3○リスペリドン
- 4✕ラメルテオン
- 5✕レンボレキサント
正答: 3
220-221 共通の設問
89 歳女性。体重40 kg。高血圧症及び慢性心不全に対して処方1 で薬物治
療を行っている。独居で入院拒否があるため、医師と薬剤師、看護師が訪問してい
る。最近、下腿浮腫が出現し、労作時の息苦しさや疲労感が強くなってきたため、
血液検査を実施したところ、脳性ナトリウム利尿ペプチド前駆体N 端フラグメン
ト(NT–proBNP)値が3 ケ月前の450 pg/mL から下記の検査値になっていた。
(処方1 )

処方2 の薬剤の服用によって生じる可能性が高いのはどれか。2つ選べ。
- 1✕血中TSH 値の上昇
- 2○高カリウム血症
- 3✕血圧上昇
- 4✕血中NT–proBNP 値の上昇
- 5○脱水症状
正答: 2・5
222-223 共通の設問
65 歳女性。高血圧症、骨粗しょう症、慢性便秘症及び脂質異常症の治療で
かかりつけ薬局を利用し、処方1 及び処方2 の薬剤を2 年間服用している。さら
に、脂質異常症については食事療法の効果が不十分で、処方3 を2 ケ月前に開始し
た。
(処方1 )

かかりつけ薬剤師のこの患者への対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕処方3 の薬剤の服用継続を指導する。処方3 の薬剤は服用を中止し、医師に連絡するよう指導する。
- 2○最近の尿の色を確認する。
- 3○体のだるさの有無を確認する。
- 4✕ロキソプロフェン含有テープ剤を使用して様子をみるように勧める。横紋筋融解症の可能性があるため、自己対処せず直ちに受診するよう勧める。
- 5✕補中益気湯の服用を勧める。横紋筋融解症の可能性があるため、直ちに受診するよう勧める。
正答: 2・3
224-225 共通の設問
3 歳5 ケ月女児。台所で沸かしていたやかんのお湯をかぶり、体表の熱傷
(II度)で救急搬送された。入院14 日目に39 °Cの発熱を認め、熱傷創部からセ

投与し、症状が改善したため終了した。
抗菌薬終了7 日後に、再び38 °Cの発熱及び熱傷創部に膿を認めた。膿を検査し

血液検査の結果は、以下のとおりである。
(薬剤感受性試験の結果)

この患者の検査結果を受けて、医師と感染制御チーム(ICT)の薬剤師が協議し
た。薬剤師が医師に提案する抗菌薬として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕シプロフロキサシン
- 2○メロペネム
- 3○アミカシン
- 4✕セフタジジム
- 5✕タゾバクタム・ピペラシリン
正答: 2・3
226-227 共通の設問
68 歳女性。身長150 cm、体重41 kg(BMI 18.2)。独居。喫煙歴無し。飲
酒はしない。最近、体重の減少と体力の低下が気になっていたところ、テレビでフ
レイルの特集を見て、自分も該当するのではないかと心配になり、健康サポート薬
局の薬剤師に相談に来た。薬剤師はこの女性に生活習慣について尋ね、以下の情報
を得た。
・近頃、固いものが食べにくくなったので豆腐のような軟らかいものを好んで食べ
ている。
・運動習慣は週に1 回程度、散歩を行ってきたが、最近疲れやすくなったので外に
出ない日が多くなった。
・年をとるとともに友人が少なくなったので、他者と交流する機会は、ほとんどな
い。
薬剤師がこの女性に行うフレイル予防に関する提案の内容として、適切なのはど
れか。2つ選べ。
- 1✕タンパク質の摂取量を減らす。タンパク質を十分に摂取する(筋肉量の維持のため)。
- 2○咀嚼機能と嚥下機能の低下を防ぐため、口腔体操などを行う。
- 3✕日常生活において、できるだけ紫外線を浴びないようにする。日常生活において、適度に日光を浴びる(ビタミンD 合成・骨量維持のため)。
- 4✕疲労を回避するために、運動は現状よりも控える。疲労しすぎない範囲で、適度な運動を継続する。
- 5○地域の活動に参加して、適度に人との交流を行う。
正答: 2・5
228-229 共通の設問
70 歳男性と60 歳女性の夫婦。2 人で、打たせ湯のある温泉施設に日帰り
旅行へ行ったところ、翌日夜に女性は全身倦怠感と頭痛を伴う発熱の症状を呈した
が、自宅療養し、2 日後に回復した。一方、男性は旅行から帰った5 日後に発熱
し、呼吸困難感、湿性咳嗽と胸痛の症状が見られたため、医療機関を受診したとこ
ろ、肺炎と診断され入院となった。男性は身長165 cm、体重53 kg。入院時の各種
検査結果は以下のとおりである。さらに、この男性が罹患している疾病に関して、
尿中抗原検査及び喀痰の遺伝子増幅法検査を追加で施行した結果、いずれも陽性と
なった。夫婦は同じ病原体に罹患し、女性はポンティアック熱であったと考えられ
た。
(身体所見)
体温38.2 °C、血圧101/62 mmHg、脈拍95 拍/分(整)、
SpO2(ルームエアー)93%
(検査所見)

この男性患者に対する治療薬として最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1○レボフロキサシン
- 2✕オセルタミビル
- 3✕アモキシシリン
- 4✕セフジニル
- 5✕ニルマトレルビル・リトナビル
正答: 1
230-231 共通の設問
56 歳男性。30 歳から印刷会社に勤務している。6 ケ月ごとに実施される
特定化学物質健康診断を受診したところ、第一次検査の結果は以下のとおりであっ
た。
(第一次検査の検査値)
身長165 cm、体重62.5 kg、体温36.6 °C、血圧122/83 mmHg、
脈拍76 拍/分、AST 40 IU/L、ALT 46 IU/L、c–GTP 95 IU/L
第二次検査として、腹部の超音波による検査等の画像検査、呼気中の一酸化炭素
量の測定、血清間接ビリルビン及び血液中の腫瘍マーカーの検査を受けた。
(第二次検査の検査値(一部抜粋))
血清間接ビリルビン0.97 mg/dL(総ビリルビン1.81 mg/dL、直接ビリルビン
0.84 mg/dL)、胆道がんの腫瘍マーカー陽性
画像検査で胆道に腫瘍が見つかった。
本症例で陽性となった胆道がんの腫瘍マーカーはどれか。1つ選べ。
- 1✕NSE(neuron specific enolase)
- 2✕PSA(prostate specific antigen)
- 3✕CYFRA 21–1(cytokeratin 19 fragment antigen)
- 4○CA 19–9(carbohydrate antigen 19–9)
- 5✕SCC 抗原(squamous cell carcinoma related antigen)
正答: 4
232-233 共通の設問
乳児(生後1 ケ月、女児)を連れた母親が、女児の1 ケ月検診を受けた後
に、女児が服用している薬について相談したいことがあるということで、かかりつ
け薬局に来局した。女児の出生時の体重は2,940 g であり、母乳栄養で現在は
3,890 g である。女児は、メナテトレノンシロップ1 mL を哺乳確立時、生後1 週
目(産科退院時)、今回と合計3 回内服している。母親は、女児へのメナテトレノ
ン投与の理由について薬剤師に質問をした。
薬剤師が母親へ行った説明内容として最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1✕くる病の発症リスクを軽減するため。頭蓋内出血等の出血リスクを軽減するため。
- 2✕黄疸等の肝障害リスクを軽減するため。頭蓋内出血等の出血リスクを軽減するため。
- 3○頭蓋内出血等の出血リスクを軽減するため。
- 4✕神経管閉鎖障害のリスクを軽減するため。頭蓋内出血等の出血リスクを軽減するため。
- 5✕アレルギーの発症リスクを軽減するため。頭蓋内出血等の出血リスクを軽減するため。
正答: 3
234-235 共通の設問
55 歳男性。身長165 cm、体重46 kg。脳血管障害により3 年前から寝たき
りの状態となり自宅療養中であった。ベッドから誤って転落し、大腿骨を骨折した
ため、入院となった。入院時、仙骨部に褥瘡が認められ、病態としては黄色期と判
断されたことから、褥瘡チームが介入した。褥瘡チームが回診で確認したところ滲
出液、創周囲の感染徴候が認められた。
褥瘡チームの薬剤師による医師への提案として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕急性期の病態と考えられることから、積極的な薬物治療は行わず、経過観察す
る。感染の兆候がみられるため、経過観察ではなく積極的な局所治療(外用抗菌剤等)を行う。 - 2✕抗菌薬を全身投与する。局所の感染には外用抗菌剤の塗布を行い、全身投与は不要と考えられる。
- 3○スルファジアジン銀クリームを患部に塗布する。
- 4○精製白糖・ポビドンヨード配合軟膏を患部に塗布する。
- 5✕クロベタゾールプロピオン酸エステル軟膏を患部に塗布する。クロベタゾールプロピオン酸エステル軟膏(外用ステロイド)は創の治癒を遅延させ感染を悪化させるため使用しない。
正答: 3・4
236-237 共通の設問
猛暑日が続き、連日にわたって熱中症警戒アラートが発表されているた
め、多くの人がドラッグストアに病者用食品の経口補水液を購入に来た。購入希望
者から薬剤師に、脱水や熱中症への対策について相談が度々あった。
薬剤師が、購入希望者に対して行う、脱水や熱中症に関する説明内容として適切
なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕室内で過ごしていれば、熱中症になることはありません。室内で過ごしていても、熱中症になることがあります。
- 2✕喉の渇きを感じるまで、水分補給は必要ありません。喉の渇きを感じる前から、こまめに水分補給を行ってください。
- 3○経口補水液を飲み過ぎると、ナトリウムの過剰摂取につながる恐れがありま
す。 - 4○めまいや大量の発汗、筋肉のこむら返りなどの初期症状に注意してください。
- 5✕この経口補水液は病者用の食品であるので、医師の診断を受けてから摂取して
ください。この経口補水液は特別用途食品(病者用食品)の表示許可を受けていますが、医師の診断を受けなくても摂取できます。
正答: 3・4
238-239 共通の設問
70 歳男性。同居している息子夫婦に付き添われて来局。20 歳の頃より喫
煙習慣があり(ブリンクマン指数:1,200)、現在も1 日に10 本程度喫煙してい
る。また職業上の粉じん曝露歴があった。数年前より労作時の息切れが出現し、
徐々に症状が悪化したために近医を受診し、慢性閉塞性肺疾患(COPD)と診断さ
れ、以下の処方が出された。
(処方)
チオトロピウム臭化物吸入用カプセル18 ng 1 回1 カプセル
1 日1 吸入 全56 カプセル
処方薬の注意すべき主な副作用はどれか。2つ選べ。
- 1○排尿障害
- 2✕徐脈
- 3✕口腔内カンジダ症
- 4✕下痢
- 5○口渇
正答: 1・5
240-241 共通の設問
37 歳女性。生後6 ケ月の男児あり。母乳哺育中。3 ケ月前に動悸、食欲亢
進、体重減少が現れたため、かかりつけ医を受診したところ、甲状腺機能亢進が疑
われ、精査の結果、バセドウ病と診断された。プロピルチオウラシル錠内服による
治療が開始されたが、投与開始1 ケ月後の検査において、白血球数減少が認められ
たため、放射性同位体131I を含む放射性医薬品(ヨウ化ナトリウム(131I)カプセ
ル)による治療に変更することになった。
この放射性同位体131I を含む放射性医薬品の服用前後の生活における注意点につ
いて、この患者への薬剤師の説明として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕服用1 ~2 週間前から、海藻類を含む食品などの摂取を増やしてください。服用1 ~2 週間前から、海藻類を含む食品などの摂取を控えてください(ヨウ素制限)。
- 2✕服用後も母乳哺育を継続することができます。服用後は母乳哺育を中止してください。
- 3○服用1 ~2 週間前から、ヨウ素含有うがい液の使用を避けてください。
- 4○服用後1 週間は、子供との長時間の接触(添い寝など)は避けるようにしてく
ださい。 - 5✕服用後も、洗濯やお風呂は同居の人と区別する必要はありません。服用後一定期間は、洗濯物や入浴の順番などで同居の人と区別する必要があります。
正答: 3・4
242-243 共通の設問
ある市立中学校で、線状降水帯による大雨のため床下浸水の被害が発生
し、休校となった。この学校では、市から供給される水道水のみを水源とし、地下
の受水槽に一旦貯めたのちに、高置水槽に揚水して給水栓に飲料水を供給してい
る。学校を再開するにあたり、臨時検査として給水栓の飲料水の水質を検査するこ
とになり、学校薬剤師が以下の項目について検査を行った。
検査項目: 一般細菌、大腸菌、塩化物イオン、全有機炭素(TOC)の量、pH 値、
味、臭気、色度、濁度及び遊離残留塩素
下表は学校薬剤師が採水時に測定した項目及び検査機関で測定した項目の検査結
果である。直近の定期検査は災害の2 ケ月前に実施したものである。
検査結果
検査項目

この検査結果から、薬剤師が学校に報告する内容として適切なのはどれか。2つ
選べ。
- 1○臨時検査において一般細菌が検出されていることから、地下の受水槽に汚染さ
れた雨水などが流入したおそれがある。 - 2✕塩化物イオン濃度と大腸菌の検査結果から、地下の受水槽がし尿で汚染された
おそれがある。塩化物イオン濃度の上昇と大腸菌の検出は汚染水の流入を示すもので、し尿汚染とは断定できない。 - 3✕定期検査及び臨時検査のいずれにおいてもTOC が検出されていることから、
災害の前から高置水槽で藻類による汚染が発生していたと考えられる。TOC が検出されているのは災害による汚染水の流入を示唆するもので、災害前からの藻類汚染とは考えられない。 - 4✕定期検査の結果と比較して、臨時検査ではpH 値が低下しているため、遊離残
留塩素の消毒効果が減弱したと考えられる。pH 値が低下すると遊離残留塩素は次亜塩素酸型が増えるため、消毒効果は増強される。 - 5○臨時検査において遊離残留塩素が学校環境衛生基準を満たしていないため、飲
料に適さない。
正答: 1・5
244-245 共通の設問
夫婦と小学生2 人の4 人家族。冬休みに、スキー場近くのキャンプ場で
大型テントを張り、その中で炭火を使って鉄板でバーベキューをしていた。また、
テントの入り口付近では、暖房器具の電源として携帯型のガソリンエンジン発電機
を使用していた。しばらくして、通りがかった隣のテントの男性が、昏睡状態で倒
れているこの家族を発見した。
搬送受入先の救急指定病院では、一酸化炭素ガス中毒を疑った救急救命チームの
医師の指示で、血液検査と血液ガス分析が行われた。
一酸化炭素ガス中毒の診断に最も有効な検査項目はどれか。1つ選べ。
- 1✕pH
- 2✕重炭酸イオン
- 3✕動脈血二酸化炭素分圧
- 4✕血清クレアチニン値
- 5○カルボキシヘモグロビン
正答: 5
246-247 共通の設問
65 歳男性。肝腫瘍の精査目的で来院し、CT 検査にてS2 区域に35 mm の
乏血性腫瘍が確認された。入院し、超音波ガイド下で経皮的に生検針を刺し、肝臓
の一部を採取する肝生検を実施することになった。
入院予定2 週間前の外来受診の際に、以下の薬剤を継続して服用していることを
薬剤師が聴取した。
(処方)

この患者で肝生検を行うにあたり休薬する薬剤として、適切なのはどれか。2つ
選べ。
- 1○クロピドグレル錠
- 2✕アムロジピン口腔内崩壊錠
- 3✕ランソプラゾール口腔内崩壊錠
- 4✕フェノフィブラート錠
- 5○グリメピリド錠
正答: 1・5
248-249 共通の設問
68 歳男性。胸痛、咳嗽、発熱により救急外来を受診した。胸部X 線検査
で肺炎像と胸水貯留が認められ、重症細菌性肺炎が疑われたため入院となり、以下
の処方1 と処方2 で治療を開始することとなった。
(入院時の身体所見及び検査値)
身長165 cm、体重60 kg、体温39.5 °C、呼吸25 回/分

この患者で生じる可能性のある薬物相互作用を踏まえて、薬剤師が医師に変更を
提案する薬物として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1✕バルプロ酸ナトリウム
- 2✕ペランパネル
- 3✕レベチラセタム
- 4○メロペネム
- 5✕アセトアミノフェン
正答: 4
250-251 共通の設問
50 歳男性。会社員。人事異動で1 年前に本社の営業課長を命じられた。し
かし仕事に順応できず、ストレス、不安感及び過食が3 ケ月続いた。上司のすすめ
もあり心療内科を受診し、うつ病と診断され以下の処方1 で治療中である。
(処方1 )

この患者に対して禁忌ではなく、併用療法として用いることができる薬物はどれ
か。1つ選べ。
- 1✕アミトリプチリン
- 2○アリピプラゾール
- 3✕マプロチリン
- 4✕ミルナシプラン
- 5✕クロミプラミン
正答: 2
252-253 共通の設問
73 歳女性。左前頭部が柔らかく腫張しているのを自覚し、かかりつけ医を
受診した。腫瘤性病変を指摘され、精査加療目的で紹介入院となった。CT 検査で
頭蓋及び四肢に骨病変が認められた。骨髄検査の結果、単クローン性の形質細胞が
37.0%であったことから多発性骨髄腫と診断され、以下のDLd(ダラツムマブ、
レナリドミド、デキサメタゾン)療法が開始された。
DLd 療法 1 ~2 サイクルのレジメン

今回の薬物治療における薬剤管理として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕ダラツムマブの使用にあたっては、製造販売業者が策定した適性流通管理シス
テムへの薬剤師の登録が必要である。適性管理手順(RevMate)への責任薬剤師の登録が必要なのはレナリドミドである。 - 2○レナリドミドの使用にあたっては、製造販売業者が策定した適性管理手順に
従って、調剤及び管理上の責任を担う、責任薬剤師の登録が必要である。 - 3○ダラツムマブを使用する前に、肝炎ウイルス感染の有無を確認する必要があ
る。 - 4✕レナリドミドは、服用しやすいように脱カプセルする必要がある。レナリドミドは、脱カプセルせずそのまま服用する必要がある。
- 5✕デキサメタゾンは、帳簿への記載が必要である。デキサメタゾンは、麻薬及び向精神薬取締法の規制対象ではないため帳簿への記載は不要である。
正答: 2・3
254-255 共通の設問
70 歳男性。身長165 cm、体重50 kg。1 年前に心筋梗塞を起こし、心室細
動による心停止で救命救急センターに搬送され、心蘇生術を施し心機能が回復し

追加する薬物として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1✕一硝酸イソソルビド
- 2✕キニジン
- 3✕イソプレナリン
- 4○アミオダロン
- 5✕ジルチアゼム
正答: 4
256-257 共通の設問
52 歳女性。40 歳時に気管支ぜん息と診断された。現在、処方1 ~5 の薬
剤を服用しており、アドヒアランスは良好であるが、ぜん息発作で頻回に入院して
いた。今回、ぜん息発作のコントロール目的で入院となり、処方6 が追加された。
(処方1 )

薬剤師が処方6 の薬剤の投与量を監査するために確認すべき患者情報はどれか。
2つ選べ。
- 1✕体表面積
- 2○体重
- 3○投与前血清中総IgE 濃度
- 4✕投与前血清中IL–5 濃度
- 5✕投与前血中好酸球数
正答: 2・3
258-259 共通の設問
25 歳女性。身長153 cm、体重40 kg。19 歳のときにクローン病と診断さ
れ、メサラジンとアザチオプリンによる併用療法を実施していたが、効果不十分の
ため1 年前よりアダリムマブ(遺伝子組換え)皮下注が追加となった。
2 週間前より、発熱、腹痛及び下痢があり検査目的で入院となった。内視鏡検査
の結果、症状が悪化していることが分かり、アダリムマブが以下の処方1 に変更さ
れるとともに、処方2 が追加された。
(処方1 )

この患者に対する服薬指導の内容として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○メサラジンと処方1 の薬剤との相互作用による重篤な副作用がないこと。
- 2✕処方1 の薬剤への変更後は、妊娠を気にしなくてよいこと。処方1 の薬剤への変更後も、妊娠に関する注意(避妊等)は必要である。
- 3✕処方1 の薬剤はアダリムマブとは異なり、感染症のリスクがないこと。処方1 の薬剤にも感染症のリスクがある。
- 4○処方2 の薬剤は腸への負担が少ないこと。
- 5✕処方2 の薬剤を水や微温湯に溶解後、時間をかけずにすばやく飲み干すこと。処方2 の薬剤を水や微温湯に溶解後、ゆっくり時間をかけて飲む(急速に飲むと下痢等を起こしやすい)こと。
正答: 1・4
260-261 共通の設問
58 歳男性。身長165 cm、体重85 kg。2 年前より2 型糖尿病と診断され、
以下の内服治療を行ってきた。
(処方1 )

薬局薬剤師から患者への服薬指導として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕処方4 のお薬は処方1 のお薬を週1 回にした注射薬です。処方4 のお薬は、週1 回投与のGLP–1 受容体作動薬であり、インスリン製剤を週1 回にしたものではありません。
- 2○処方1 のお薬から処方4 のお薬に変更しても、低血糖には十分に注意してくだ
さい。 - 3✕処方4 のお薬は処方2 のお薬と同じように、利尿作用があるので脱水に注意し
てください。処方4 のお薬に利尿作用はありません(利尿作用に注意が必要なのはSGLT2 阻害薬である処方2 です)。 - 4✕処方4 のお薬は注射の前後で血糖自己測定を忘れずに行ってください。処方4 のお薬は食事や注射のタイミングに関係なく週1 回同じ曜日に注射します。
- 5○処方4 のお薬は週1 回同じ曜日に注射してください。
正答: 2・5
262-263 共通の設問
70 歳男性。糖尿病と心不全で治療中。3 年前に眼圧の上昇が指摘され、原
発開放隅角緑内障との診断を受け、処方1 による治療を開始した。なお、同時に白
内障の診断も受けている。点眼液による治療開始後、目の周囲が黒ずむなど眼瞼色
素沈着が観察されるようになったため、処方1 から処方2 へ変更になった。その
後、眼圧低下が不十分と診断され、現在は処方2 に加えて処方3 が追加となってい
る。
(臨床検査値)
HbA1c 8.0%、BUN 20 mg/dL、血清クレアチニン1.2 mg/dL、
尿中ケトン体(+)、血清浸透圧295 mOsm/L
(処方1 )
ラタノプロスト点眼液0.005%(2.5 mL/本) 1 本

点眼液使用に関して、薬剤師がこの患者に指導する内容として、適切なのはどれ
か。1つ選べ。
- 1✕処方2 と処方3 の薬剤については、朝の点眼時、時間をおかずに連続して点眼
すること。処方2 と処方3 の薬剤については、朝の点眼時、5 分以上時間をおいて点眼すること。 - 2✕処方3 の薬剤は懸濁性点眼液なので、朝の点眼時には、処方3 の薬剤を最初に
使用すること。処方3 の薬剤は懸濁性点眼液なので、朝の点眼時には、処方3 の薬剤を最後に使用すること。 - 3✕処方2 の薬剤は水分の排出を促すので、いつもより水分を多めに摂取すること。点眼薬なので、水分を特別に多めに摂取する必要はない。
- 4✕処方2 の薬剤は保存剤が含まれているので、毎回よく振って使用すること。よく振って使用するのは懸濁性の処方3 であり、処方2 は振る必要がない。
- 5○処方3 の薬剤は点眼後、全身作用を起こすことがあるので、過敏性の兆候に注
意すること。
正答: 5
264-267 共通の設問
39 歳、閉経前女性。身長155 cm、体重43 kg、体表面積1.38 m2。右乳房
に腫瘤を触知し、乳腺外科を受診、針生検の結果、T1N1M0 のStageIIA の右乳
がんと診断され、入院した。右乳房部分切除術、センチネルリンパ節生検及び腋窩
リンパ節郭清を実施した。術後の検査所見は以下のとおりであった。
(検査所見)
リンパ節転移6 個、エストロゲン受容体(ER)陽性、
プロゲステロン受容体(PgR)陽性、
HER2(ヒト上皮増殖因子受容体2 型)陰性、AST 20 IU/L、ALT 17 IU/L、
血清クレアチニン0.88 mg/dL、BUN 18 mg/dL、白血球5,600/nL、
赤血球368 # 104/nL、Hb 11.2 g/dL、血小板28 # 104/nL、好中球4,500/nL
今回この患者に以下の術後薬物療法を施行することとなった。
(処方1 )

1 日1 回 朝食後 14 日分
(処方2 )
リュープロレリン酢酸塩注射用キット3.75 mg 1 キット
1 回3.75 mg 4 週間ごとに1 回皮下注射
この患者の術後薬物療法に用いられる薬物Aとして、適切なのはどれか。1つ選
べ。
- 1✕アナストロゾール
- 2✕エキセメスタン
- 3✕エンザルタミド
- 4○タモキシフェン
- 5✕ラパチニブ
正答: 4
この患者への薬物治療に関して、病棟の症例検討カンファレンスに参加している
研修医向けに発表して欲しいと病棟担当薬剤師へ依頼があった。カンファレンスに
おける薬剤師の発表内容として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○処方1 の薬剤の服用により子宮体がん(子宮内膜がん)のリスクが高まること
があり、本剤投与中及び投与終了後の患者は定期的に検査を行うことが望ましい。 - 2✕処方2 の薬剤の投与により、うつ状態が現れることがあり、症状悪化時には
SSRI 等の抗うつ薬の追加処方を検討する。処方2 の薬剤の投与によりうつ状態が現れることがあるが、抗うつ薬の選択には注意が必要である(パロキセチン等のCYP2D6 を強く阻害するSSRI はタモキシフェンの活性化を妨げる)。 - 3✕処方2 の薬剤の投与により、骨疼痛の一過性増悪がみられることがあり、この
ような症状が現れた場合には、ビスホスホネート製剤の投与を行う。処方2 の薬剤の投与により骨疼痛の一過性増悪がみられることがあり、このような症状が現れた場合には、鎮痛薬による対症療法を行う。 - 4✕今回の薬物治療に際して患者が妊娠していないことを確認し、また治療期間中
は低用量経口避妊薬による避妊法を用いる。今回の薬物治療に際して患者が妊娠していないことを確認し、また治療期間中は非ホルモン性の避妊法を用いる。 - 5○今回の薬物治療により骨密度の低下がみられることがあるので、長期にわたり
投与する場合は骨密度の検査を実施する。
正答: 1・5
268-269 共通の設問
43 歳男性。既婚で妻と二人暮らし。糖尿病治療のため、インスリンの自己
注射を行っている。インスリン療法開始から1 年程度経過し、血糖値は正常値に近
づいてきた。しかし、食事をとらずに注射したときや入浴中の低血糖症状による意
識障害により、救急搬送を何度か経験しており、グルカゴン注射液を家族が投与で
きるよう3 ケ月前に処方(処方1 )された。しかし、その後重症低血糖による意識
障害を起こしている本人を前にして、妻が注射液の調製を失敗してしまい、救急車
を待つことしかできなかった。そこで、今後の低血糖対策として、グルカゴン点鼻
粉末剤(処方2 )を使用できるよう、妻同席のもと医師による説明が実施され、薬
剤部には薬剤の使用方法等について説明の依頼があった。
(処方1 )

妻は、夫の低血糖症状の発現時の対応について、医師からの説明は受けたもの
の、不安に感じているようであった。処方2 の薬剤の使用及び低血糖への対応に関
する妻への説明として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○この点鼻剤を使用すると10~15 分程度で低血糖状態からの回復が期待できま
す。 - 2○低血糖状態となっても、本人の自覚がないことがありますので、疑わしい症状
があれば、意識があるうちに補食や糖分を含む飲料を摂取させてください。 - 3✕意識がない状況では、この点鼻剤を使用しないでください。意識がない状況では、経口摂取は誤嚥の危険があるため、この点鼻剤を使用してください。
- 4✕低血糖の際にすぐに使用できるよう、自宅では薬剤の防湿外装フィルムをあら
かじめ剥がしておいてください。防湿外装フィルムは使用直前まで剥がさずに保管してください。 - 5✕意識が回復した場合は、仰臥位でブドウ糖などの糖分を摂取させてください。意識が回復した場合は、誤嚥を防ぐため体位に注意しつつ糖分を摂取させてください。
正答: 1・2
270-271 共通の設問
73 歳男性。体重60 kg。慢性気管支炎のため、長期治療(エンクラッセ
62.5 ng エリプタ30 吸入用(注)、1 日1 回1 吸入)を実施中である。咳嗽症状が悪
化し、39 °C以上の発熱、茶色の喀痰症状があり、肺炎疑いのため、入院加療と
なった。
最近では肺炎を繰り返しており、精査を行ったところ、末梢血好酸球増加、アス
ペルギルスの抗体検査及び喀痰検査陽性、レントゲン画像所見などから、アレル
ギー性気管支肺アスペルギルス症と診断され、ボリコナゾール200 mg 静注用を投
与することとなった。投与量は、ボリコナゾールとして初日は1 回6 mg/kg を1 日
2 回、2 日目以降は1 回3 mg/kg を1 日2 回とした。投与開始から4 日目と8 日
目に血中濃度を測定した。測定結果がわかるまでに数日を要することから、病棟カ
ンファレンスにおいて、薬物治療に関する確認事項を共有した。
(注) 1 吸入でウメクリジニウムとして62.5 ng を吸入できるドライパウダー吸入
剤
ボリコナゾールのTDM 結果の解析に向けて、薬物の体内動態と血中濃度の個人
差について共有しておくべき情報として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○トラフ値が目標値を超える場合は、肝機能障害に注意する。
- 2✕ウメクリジニウムにより代謝酵素の阻害を受けるため、併用には注意が必要で
ある。ウメクリジニウムによる代謝酵素阻害はなく、併用の注意は不要である。 - 3✕主となる代謝酵素は、日本人の人口の約50%がpoor metabolizer である。主となる代謝酵素(CYP2C19)は、日本人の人口の約20%がpoor metabolizer である。
- 4○中等度の腎機能低下時には、注射剤中の添加剤の蓄積による腎機能悪化に注意
が必要である。 - 5✕2 日目以降に同じ投与量を繰り返した場合、代謝酵素の誘導を起こして血中濃度は上昇する。ボリコナゾールの血中濃度には、CYP2C19 の遺伝子多型により大きな個人差がある。
正答: 1・4
272-273 共通の設問
53 歳男性。以前から、A病院内科で高血圧症、脂質異常症、糖尿病、胃潰
瘍、腰痛症に対して治療を受けており、症状は安定していた。最近、仕事のストレ
スのためか気分が落ち込むことが多く、食欲不振、不眠などが続くため、B心療内
科を受診した。うつ病と診断され、処方箋を持って、かかりつけの薬局を訪れた。
(処方)

かかりつけ薬剤師が処方監査した際、心療内科と内科の処方薬剤の中に併用禁忌
の組合せがあるため、疑義照会を行うこととなった。その疑義照会の原因となる薬
剤はどれか。1つ選べ。
- 1✕ニフェジピン徐放錠
- 2✕シンバスタチン錠
- 3✕メトホルミン塩酸塩錠
- 4✕ファモチジン口腔内崩壊錠
- 5○チザニジン錠
正答: 5
274-275 共通の設問
34 歳既婚女性。高血圧症、逆流性食道炎治療中。かかりつけ薬局の薬剤師
がいつもの薬をお渡しする際に副作用の発現状況などを確認していると、患者は半
年前に結婚し、そろそろ子供が欲しいと思うようになったとのことであったが、患
者背景については、薬歴が更新されていなかった。
(処方1 )病院循環器内科

今後の薬物療法にあたり、妊娠の可能性があるこの患者に説明しておく情報はど
れか。2つ選べ。
- 1○血圧コントロールのため、生活習慣や食習慣に気をつける。
- 2✕現在服用中の血圧の薬は妊娠中でも服用可能である。現在服用中の血圧の薬(ACE 阻害薬)は、妊娠中は禁忌であり服用できない。
- 3○妊娠がわかったら、すぐに連絡してもらう。
- 4✕逆流性食道炎の治療薬を市販の六君子湯などの漢方薬に変更する。自己判断で市販の漢方薬に変更せず、医師・薬剤師に相談する。
- 5✕下剤は、一般用医薬品であれば、妊娠中でも服用可能である。下剤は、種類によっては妊娠中の使用が避けられるため、医師・薬剤師に相談する。
正答: 1・3
276-277 共通の設問
75 歳男性。身長164 cm、体重52 kg。胃全摘出術後3 日目の消化器外科入
院中に、38.3 °Cの発熱が認められ、咳、痰と呼吸困難を訴えた。胸部X 線検査で
右下肺野に浸潤影を認め、喀痰培養検査によりMRSA が検出されたため、以下の
処方により治療を開始することとなった。
(身体所見及び検査値)
血圧101/60 mmHg、白血球11,000/nL、CRP 6.7 mg/dL、AST 22 IU/L、

消化器外科担当の看護師から感染制御部の薬剤師に、この処方薬剤に関する情報
の提供依頼があった。薬剤師が看護師に情報提供する内容として、適切なのはどれ
か。2つ選べ。
- 1✕処方薬剤の投与により血圧が上昇しやすいので、定期的に血圧を確認すること。処方薬剤の急速投与により血圧低下・レッドネック症候群が生じやすいので、注意すること。
- 2✕処方薬剤は塩化物イオン濃度が低くなると活性が低下するため、ブドウ糖液と
の混和は避けること。処方薬剤の希釈には生理食塩液又はブドウ糖液が使用でき、塩化物イオン濃度による活性低下の心配はない。 - 3✕腎機能が低下しているため、処方薬剤の用量調節をすること。この患者の腎機能は低下しておらず、用量調節は血中濃度モニタリングに基づいて行う。
- 4○第8 脳神経障害が発現することがあるため、耳鳴、聴力低下がないか確認する
こと。 - 5○レッドネック症候群の発現を防ぐために、60 分以上かけて点滴静注すること。
正答: 4・5
278-279 共通の設問
1 歳6 ケ月女児。体重10 kg。昼過ぎから発熱(38 °C)のため、一般用医
薬品の解熱剤を服用させていたが、夜間、急速に熱が上がり、同時に15~20 分続
く痙れんが起こったため、夜間対応している近所の小児科を受診し、処置により症
状は安定した。翌日、小児科を再受診し、父親が以下の処方箋(処方1 及び2 )を
持って薬局を訪れた。
薬剤師が父親と面談したところ、患児は、8 ケ月前にも発熱後に痙れんを起こ
し、今回と同じ小児科を受診したが、坐剤を2 種類処方されたのは初めてとのこと
であった。
(処方1 )

薬剤師が患児の父親に、坐剤の使用方法について説明した。その内容として誤っ
ているのはどれか。1つ選べ。
- 1✕坐剤を挿入した後は、4 ~5 秒程度押さえてください。
- 2○坐剤を併用する場合、処方1 、2 の順に間をあけずに挿入してください。
- 3✕できるだけ排便後に挿入してください。
- 4✕挿入しにくい場合には、水で少し濡らしてから挿入してください。
- 5✕挿入後2 ~3 分間は、できる限りそのままの姿勢でいさせてください。
正答: 2
280-281 共通の設問
6 歳男児。てんかん小発作の治療のため、以前からバルプロ酸Na シロッ
プ5 %を服用している。進学に伴い、薬局薬剤師に服用回数を減らすことができな
いかとの相談があった。この男児は、2 ケ月前に上気道炎にて受診時に、錠剤が処
方されたが服用できなかったため、散剤に変更となったと薬歴に記載されていた。

バルプロ酸Na シロップ剤から、セレニカR 顆粒への処方変更への提案内容とし
て、適切なのはどれか。1つ選べ。なお、分量は製剤量とする。
- 1✕1 回0.6 g 1 日2 回 朝夕食後
- 2✕1 回0.75 g 1 日2 回 朝夕食後
- 3○1 回1.5 g 1 日1 回 朝食後
- 4✕1 回3.0 g 1 日1 回 朝食後
- 5✕1 回6.0 g 1 日1 回 夕食後
正答: 3
282-283 共通の設問
6 歳女児。体重20 kg。5 日前より咳嗽の症状があり、夜間に37.5 °C程度
の微熱が続いていた。市販の解熱剤と咳止め用シロップ剤などを服用させて様子を
見ていたが、3 日前から夜になると咳が止まらなくなり、本日、38.0 °Cまで熱が
上がったため、近医を受診した。診察及び検査の結果、以下の薬剤が処方され、患
児の母親が処方箋を持って薬局を訪れた。
(処方1 )

薬剤師が患児の母親に、処方薬剤の使用方法について説明した。その説明内容と
して、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕処方1 の薬剤は、オレンジジュースに混ぜると服用しやすくなります。処方1 の薬剤は、水または微温湯で服用させる(オレンジジュースには混ぜない)。
- 2✕処方1 と2 の薬剤は、混ぜると服用しやすくなります。処方1 と2 の薬剤は、混ぜずに別々に服用させる。
- 3○処方3 の薬剤は、お子さんが剥がしてしまう場合、背中の手の届きにくい場所
に貼付してください。 - 4✕処方3 の薬剤は、起床時に咳が治まっていれば、剥がしてください。処方3 の薬剤(ツロブテロールテープ)は、決められた時間(24 時間)貼付し、毎日同じ時刻に貼り替える。
- 5○処方4 の薬剤は、4 ~6 時間以上の間隔をあけて服用してください。
正答: 3・5
284-285 共通の設問
43 歳男性。妻38 歳、長男4 歳。フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ
性白血病のため大学病院血液内科にて化学療法中(シクロホスファミド、ビンクリ
スチン、ドキソルビシン、デキサメタゾン)である。また、化学療法に伴う副作用
軽減のため、処方1 の薬剤を服用している。右眼に霧視が発現したため、近隣の眼
科を受診した。網膜浮腫と周辺部の血管炎があり、大学病院眼科にて精査のため入
院となった。化学療法実施中であり、眼底所見から、サイトメガロウイルス網膜炎
と診断され、ガンシクロビル点滴静注600 mg/day の投与が開始された。
(検査所見)
白血球4,360/nL、好中球2,065/nL、リンパ球1,720/nL、好塩基球490/nL、
CMV 抗体陽性、Hb 12 g/dL、右眼の矯正視力は今回受診時測定不能、
左眼1.2、HbA1c 8.7%、CCr 61 mL/min
(処方1 )

初回面談における処方1 の薬剤の服薬状況の確認時に、朝食後に飲む薬剤の数量
が多いため、服用時間をずらして飲むことがあるとの申し出があった。病棟担当薬
剤師によるバルガンシクロビル錠の服薬説明として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕服用期間中は、抗真菌剤の服用を中止してください。服用期間中は、抗真菌剤も指示どおり継続して服用する。
- 2○食事の影響を受けるため、服用時間をずらさず食後30 分以内に服用してくだ
さい。 - 3✕服用期間中は、ワクチンの接種を避けてください。服用期間中は、生ワクチンは避けるが、不活化ワクチンは接種できる。
- 4○服用期間中及び服用期間終了後、一定期間は避妊の必要があります。
- 5✕この薬を飲み忘れた場合、次回に4 錠服用してください。この薬を飲み忘れた場合、気づいたときに1 回分を服用し、2 回分をまとめて服用しない。
正答: 2・4
286-287 共通の設問
86 歳男性。76 歳時に妻と死別し独居中であるが、近所に住む娘が介護に
あたってきた。死別5 年後の81 歳の頃から、徐々に物忘れが出現し、時々つじつ
まが合わない発言があったが放置していた。84 歳頃より、物忘れがひどくなり、
一人になると不安感が強くなった。娘の姿が見えないと、すぐに名前を呼び、片時
も離れられない状況になったため、物忘れ外来を受診した。来院時、新しいことが
覚えられず、取り繕うような話し方であった。尿失禁や歩行障害はなし。長谷川式
簡易知能評価(HDS–R)は30 点満点中18 点であった。頭部CT で海馬の萎縮を
指摘されたが、梗塞巣所見はなく、血液検査も異常はなかった。また、この男性は
不整脈に対して服薬しており、骨粗しょう症の治療のため3 年前から昨年までの
24 ケ月間テリパラチド皮下注キットによる治療が実施された。
現在の処方は以下のとおりである。
(処方1 )

男性は、次第に歩行が拙劣になり、夜間にトイレでつまづいて転倒し、腰椎圧迫
骨折と診断された。痛みのため歩行や長時間の起き上がりは困難でありベッド上の
生活となった。ヘルパーの介助を受け服薬しているが、ヘルパーのいない起床時の
薬は自分ではほぼ服用できていない。
この状況を踏まえ、在宅医療サービス担当者会議が開催された。
この患者に追加する治療薬として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕メナテトレノンカプセル
- 2✕ラロキシフェン塩酸塩錠
- 3○デノスマブ(遺伝子組換え)皮下注
- 4✕テリパラチド(遺伝子組換え)皮下注
- 5○ゾレドロン酸水和物注射液
正答: 3・5
288-289 共通の設問
42 歳女性。半年前に両側手指関節及び両側膝関節の痛みを自覚し病院を受
診した。検査の結果、関節リウマチと診断され、処方1 による治療を受けていた。
症状のコントロールが不十分だったためメトトレキサートが漸増されたが、多発性
関節炎は持続した。最近では仕事にも支障をきたすようになったため、治療方針が
変更されることになった。この患者は小児期に水痘に罹患した既往がある。
(検査値)
CRP 5.0 mg/dL、リウマトイド因子陽性、抗CCP 抗体(抗環状シトルリン化
ペプチド抗体)陽性、抗核抗体陰性、AST 25 IU/L、ALT 15 IU/L、

治療方針が変更されて2 週間後、患者が来院し、診察前の薬剤師との面談で「左
腰部から背部に沿ってかゆみがあって、昨日から痛み出した」と訴えた。薬剤師
は、患者情報を収集して副作用を疑い、医師へ情報提供を行った。医師は診察後バ
ラシクロビルを処方した。
薬剤師が副作用を疑うきっかけになった患者情報はどれか。2つ選べ。
- 1○メトトレキサートの服用状況
- 2○追加した治療薬の処方内容
- 3✕年齢と性別
- 4✕水痘ワクチンの接種歴
- 5✕肝機能、腎機能
正答: 1・2
290-291 共通の設問
79 歳女性。3 年前、階段を昇る時に息切れを感じるようになり受診したと
ころ、胸部レントゲン写真で心拡大と肺うっ血を認め、心エコー検査等の結果、慢
性心不全と診断された。処方1 と処方2 で治療されていたが、慢性心不全の増悪に
より入院した。その後、処方1 を処方3 へ変更し目立った副作用なく病態が安定し
た。医師は検査値等を確認し、さらに処方4 を退院時に追加し退院することになっ
た。退院時の検査値等は以下のとおりである。
(処方1 )

追加された処方4 の薬剤を服用するにあたり、この患者自身が特に注意する副作
用症状として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○ふらつき
- 2○陰部搔痒感
- 3✕歯肉肥厚
- 4✕喀痰
- 5✕難聴
正答: 1・2
292-293 共通の設問
65 歳男性。高血圧症と高尿酸血症の治療中で、以下の処方薬を服用してい
る。
(処方)

この患者に追加する降圧薬のうち、適しているのはどれか。2つ選べ。
- 1✕アムロジピン
- 2○アジルサルタン
- 3✕トリクロルメチアジド
- 4○エサキセレノン
- 5✕カルベジロール
正答: 2・4
294-295 共通の設問
67 歳女性。身長155 cm、体重43 kg。2 年前より心窩部痛を自覚し、外
来を受診。CT 検査などで膵臓がん、肝転移(Stage IV)と診断された。一次治療
として、フルオロウラシル+イリノテカン塩酸塩+オキサリプラチン+レボホリ
ナート(FOLFIRINOX)療法を導入した。1 クール目Day 8 に発熱があり再来院
した。処方1 を服用中であり、全身倦怠感が強く入院加療となった。担当医から追
加処方(処方2 )の連絡を受けて、カンファレンスで今後の方針について協議する
ことになった。
(再来院時の患者背景)
パフォーマンスステータス(PS)1 、腋窩温38.5 °C、血圧120/80 mmHg
(処方1 )

薬剤師が行う内容として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○腋窩温や検査値から発熱性好中球減少症を疑った。
- 2○フィルグラスチムの投与を提案した。
- 3✕酸化マグネシウムによるレボフロキサシンの吸収増加について情報提供した。酸化マグネシウムはレボフロキサシンとキレートを形成し吸収を低下させるため、服用間隔をあけるよう情報提供した。
- 4✕レボフロキサシンの用量を250 mg に減量することを提案した。レボフロキサシンは腎機能が正常であれば減量する必要はない。
- 5✕肝障害があるので、アセトアミノフェンの中止を提案した。アセトアミノフェンは中止の必要はない。
正答: 1・2
296-297 共通の設問
50 歳男性。喫煙20 本/日、飲酒ビール500 mL/日。5 年くらい前から会社
の健康診断にて高血糖を指摘されており、近医を受診して2 型糖尿病と診断され
た。その後、食事療法と運動療法を行うも改善が認められず、以下の薬剤を服薬す
ることになった。
(処方)

患者への服薬指導の内容として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕アルコールの摂取は一切しないように再度指導した。アルコールは多量の摂取を避ける程度でよい。
- 2✕冠動脈造影検査前後も処方薬の服用を継続するよう説明した。ヨード化造影剤を用いる検査時は、検査前後で服用を一時中止するよう説明した。
- 3○下痢・嘔吐などの症状が出ていないかを確認し、服用中に出た場合、服用を一
旦中止し、医師に相談することを説明した。 - 4○自動車の運転時に低血糖の症状を感じた場合、速やかに安全に停車し、糖分補
給する必要があることを説明した。 - 5✕飲み忘れていた頻度を確認し、食後でないと副作用のリスクがあがるため食後
服用を説明した。飲み忘れていた頻度を確認し、処方どおりの用法・タイミングで服用するよう説明した。
正答: 3・4
298-299 共通の設問
11 歳女児。小麦の食物アレルギーがあり、学校給食では除去食で対応し、
学校にはアナフィラキシーショックに備え治療薬のエピペン注射液(注)を常備して
いる。最近、夕食後にじん麻疹が身体の広範囲で現れるようになったため、かかり
つけの医療機関を受診した。
(注)エピペン注射液:アドレナリン注射液
エピペン注射液に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕使用前に、注射液が褐色であることを確認する。使用前に、注射液が無色〜微黄色で変色していないことを確認する。
- 2○使用後は、症状が改善しても必ず医療機関で診察を受けるよう指導する。
- 3✕自己注射は認められておらず、症状発現から30 分経過後に医療機関で注射す
る。症状発現時に直ちに自己注射(又は家族等が注射)し、その後必ず医療機関を受診する。 - 4✕急激に上昇した血圧を下げる目的で使用される。アナフィラキシーの緊急治療を目的として使用される。
- 5○大腿部外側に着衣させた状態でも注射できる。
正答: 2・5
300-301 共通の設問
38 歳男性。身長175 cm、体重65 kg。腎機能及び肝機能は正常。仕事で海
外出張が多く疲労気味だった。帰国後、37 °C台の微熱と痰がからむ咳が2 週間続
き、近医を受診した。胸部X 線検査の結果、肺に空洞を伴う結節性陰影を認めた
ため総合病院を紹介受診し、諸検査を受けたところ肺結核と診断された。
この患者に下記の薬剤が処方された。薬剤師による服薬指導内容として誤ってい
るのはどれか。1つ選べ。
(処方1 )

- 1✕視覚障害を起こすことがあるので、視力の低下に注意するよう指導する。
- 2✕マグロを食べると頭痛が出現することがあるので、食べ過ぎないよう指導す
る。 - 3✕全身倦怠感、黄疸、皮膚のかゆみが出現したら、すぐに連絡するように指導す
る。 - 4✕尿や汗が赤く着色することを説明する。
- 5○処方2 の薬剤は貧血予防のために処方されていることを説明する。
正答: 5
302-303 共通の設問
64 歳女性。身長155 cm、体重51 kg。うつ病の既往歴あり。胃がん腹膜播
種転移(Stage IV、HER2 陰性)に対しテガフール・ギメラシル・オテラシル

面談内容は以下のとおり。
患 者: 麻薬と聞いて不安だったけど、痛み止めが効いたよ。
薬剤師:痛みが落ち着いてよかったですね。食事とお通じはいかがですか。
患 者: ご飯は食べてます。お通じは、トイレの時にいきみますが、スッキリし
なくて残った感じがあります。
面談等の結果、薬剤師の医師への提案内容として最も適切なのはどれか。1つ選
べ。
- 1✕グラニセトロンの追加
- 2✕アミトリプチリン錠を75 mg/日へ増量
- 3✕酸化マグネシウム細粒を3,000 mg/日へ増量
- 4○ナルデメジンの追加
- 5✕オキシコドン徐放錠の中止
正答: 4
304-305 共通の設問
28 歳女性。入院中にクロルプロマジン100~450 mg/日で1 年以上、オラ
ンザピン10 mg/日で4 週間、リスペリドン6 mg/日で8 週間治療を継続してきた
が、「誰かに見張られている」、「誰かに首をグルグルされる」、「思考がとられる」
などの精神病症状(幻覚妄想症状)が消失せず、難治性精神疾患と診断された。家
族の同意を得てクロザピンが導入され、投与開始から20 週間、入院での治療と
なった。外泊をするなど日常生活が送れる程度に症状が安定したため、以下の処方
で退院となり、外来において多職種連携のもと治療継続することになった。退院時
の血液検査や心電図などには異常所見が認められなかった。
(処方)

退院後の治療経過観察において、薬剤師が留意すべき事項として正しいのはどれ
か。2つ選べ。
いずれか2つ選択で正解(※)
- 1○検査結果と処方内容の確認後の調剤は、クロザピン専任登録管理薬剤師が担当
する。 - 2✕心理教育や作業療法プログラムを立案する。心理教育や作業療法プログラムの立案は薬剤師が単独で行う業務ではなく、多職種と連携する。
- 3○口渇、多飲、頻尿症状が発現した場合には直ちに受診するように指導する。
- 4✕クロザピンに残薬が生じた場合は、速やかに自己廃棄するよう指導する。クロザピンに残薬が生じた場合は、自己廃棄せず医療機関・薬局に返却するよう指導する。
- 5○体重減少をきたすことがあるので、セルフモニタリングできるよう指導する。
正答: 1・3・5
306-307 共通の設問
厚生康太(こうせい こうた)氏、75 歳男性。身長170 cm、体重65 kg。
一過性脳虚血発作で入院し、再発予防目的でプラビックス錠(注)25 mg が1 回
2 錠、1 日1 回の処方で服薬開始となった。2023 年7 月1 日に起床時のふらつき
と意識障害をきたし、近医へ救急搬送され、緊急入院となった。入院時の血糖値
33 mg/dL、入院翌日の空腹時血糖値14 mg/dL、血中インスリン濃度127.5 nIU/mL
(基準値2.7~10.4)であった。プラビックス錠は入院直後に中止された。検査の
結果、患者はプラビックス錠の副作用であるインスリン自己免疫症候群と診断され
た。入院7 日後には検査所見、自覚症状ともに改善した。薬剤師は医薬品・医療機
器等安全性情報報告制度に基づき、医薬品安全性情報報告書を作成するとともに、
実務実習中の薬学部学生にも報告書の作成の練習をしてもらうこととした。
(注)プラビックス錠:クロピドグレル硫酸塩錠
薬学部学生がこの患者のインスリン自己免疫症候群について作成した、下図の医
薬品安全性情報報告書案を指導薬剤師が確認したところ、不適切な記載を1 ケ所発
見した。それはどれか。1つ選べ。
<学生が作成した医薬品安全性情報報告書案>

- 1✕
- 2✕
- 3○
- 4✕
- 5✕
正答: 3
308-309 共通の設問
13 歳男性。身長135 cm、体重40 kg。近隣の公立病院脳神経外科にて頭蓋
咽頭腫の摘出術を受けたものの、血中下垂体ホルモン濃度の異常は改善せず、汎下
垂体機能低下症と診断され、いくつかのホルモン補充療法の一つとして成長ホルモ
ン補充療法を行うこととなった。処方医より「ソマトロピン(遺伝子組換え)製剤
を使用したいが、患児及び患児の両親が先行バイオ医薬品とバイオ後続品(バイオ
シミラー)のどちらを選択するかを判断できるように説明してほしい。」との依頼
を受け、病院薬剤師から先行バイオ医薬品とバイオ後続品の相違について説明を行
うこととなった。
病院薬剤師の説明を受けて、患児及び患児の両親はバイオ後続品を使用すること
にした。この成長ホルモン製剤の説明として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕毎日通院の上、医師または看護師に注射してもらってください。成長ホルモン製剤は、在宅での自己注射(皮下注射)が可能である。
- 2○用量を決めるためにはお子さんの体重の情報が必須です。
- 3✕このお薬の使用中は、生ワクチンの接種はできません。成長ホルモン製剤の使用中でも生ワクチンの接種は可能である。
- 4✕このお薬を始めることによって、夜尿症(おねしょ)になります。成長ホルモン製剤の使用によって夜尿症になることはない。
- 5○定期的に血糖やHbAlc の検査が必要となります。
正答: 2・5
310-311 共通の設問
75 歳女性。7 日前に誕生日を迎えた。その少し前に、誕生日以降に使用で
きる医療保険証が郵送されてきた。70 歳の夫と二人暮らしである。高血圧症と閉
塞隅角緑内障の治療のため、ロサルタン錠とビマトプロスト点眼液を使用してい
る。3 日前、熱中症で救急病院に入院となった。入院後、寝つきが悪いとの訴えが
あったため睡眠導入薬を追加することとなった。この病棟を担当している薬剤師
は、患者を担当している研修医から睡眠導入薬について相談を受けた。患者から
は、「寝つきが悪いので、早く眠れる薬が欲しい。でも、睡眠薬は効果が翌朝まで
残ることがあると聞いたので不安だ。翌朝に影響の少ない薬がよい。」との希望が
あった。
研修医に提案する薬剤として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○エスゾピクロン錠
- 2✕ジフェンヒドラミン塩酸塩錠
- 3✕ニトラゼパム錠
- 4✕フルニトラゼパム塩酸塩カプセル
- 5○ラメルテオン錠
正答: 1・5
312-313 共通の設問
80 歳男性。脊柱管狭窄症があり、自宅療養中。骨粗しょう症があり、定期
的にイバンドロン酸ナトリウム水和物の注射を受けていたが、腰痛がひどく、新た
に処方1 の薬剤が追加され使用している。この男性は、娘が介護を行うにあたり
近々娘の家で同居することとなり、娘から近隣の薬局に処方1 の薬剤の取扱いがあ
るか問合せがあった。
現在、当該薬局では処方1 の取扱いはなかったが、男性が引っ越してくるまでに
時間があるため、処方1 の製造販売業者が提供するシステムへの調剤施設の登録な
どの手続きを行い、調剤できる準備を整えることになった。
(処方1 )
ブプレノルフィン経皮吸収型製剤5 mg 1 回1 枚
7 日に1 枚貼付 2 回分(全2 枚)
引越し後、処方1 を当該薬局において調剤した際、患者の娘から使い方の説明を
求められた。薬剤師が行う説明として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕腰の痛い場所に貼ってください。痛い場所ではなく、指示された貼付部位(上腕部・胸部・背部等)に貼る。
- 2○皮膚に傷のあるところには貼付しないでください。
- 3○半分に切って使用しないでください。
- 4✕使用済のお薬は、接着面を表にして処分してください。使用済のお薬は、接着面を内側に合わせてから処分する。
- 5✕このお薬がよく効くように、貼った部位を電気毛布等でよく温めてください。貼付部位を電気毛布等で温めてはいけない(吸収が増大するおそれ)。
正答: 2・3
314-315 共通の設問
大学病院で循環器内科を担当している薬剤師が、循環器内科病棟の医師か
ら「糖尿病の治療薬である医薬品A(カプセル剤)が心不全にも効果があるという
報告を聞いたので、当院でも効果を検証することを目的として、無作為化二重盲検
比較試験を実施したいと考えている。認定臨床研究審査委員会に申請したいので、
研究計画書について薬剤師の立場から追加や修正した方が良いところがあるか
チェックしてほしい。」と依頼された。研究の概要は以下のとおりである。なお、
医薬品Aは日本では心不全の適応はない。
<比較試験の計画(一部抜粋)>

薬剤師がこの計画を確認し、以下の追加内容を検討した。計画書に追加記載する
のに適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○服薬遵守率が設定した値より低い場合は、解析から除外すること。
- 2✕副作用が発現した場合は、必ず試験を中止すること。副作用が発現した場合は、必ず試験を中止するのではなく、重篤度や因果関係に応じて対応を判断する。
- 3✕非介入群の患者には、医薬品Aと併用禁忌の薬剤は使用してもよいこと。非介入群の患者にも、医薬品Aと併用禁忌の薬剤は使用させない。
- 4✕介入群の患者には、投与するのは医薬品Aであることを説明し、正しく服用さ
せること。二重盲検試験であるため、患者に医薬品Aであることは説明しない。 - 5○医薬品Aとプラセボ薬は、外観に差がないカプセルに充てんしたものを使用す
ること。
正答: 1・5
316-317 共通の設問
87 歳男性。独居。日常生活に不安があるとのことで、近所に住んでいる娘
が相談のため健康サポート薬局を訪れた。娘によると、男性の身体状態は比較的安
定しているが、自宅は衣服が脱ぎっぱなしで、ゴミが散乱するなど以前より雑然と
しているとのこと。さらに、薬の飲み忘れがあり、同じことを何度も繰り返し話
す、受診日を忘れることがあるとのことだった。1 年ほど前に医師からは認知機能
の低下が疑われると言われている。現時点でこの男性は要介護認定(要支援を含
む)を取得していない。
薬剤師がこの時点で家族や関係者に提案可能な内容として適切なのはどれか。2
つ選べ。
- 1○父親の行動について、医師に改めて認知機能の検査をしてもらうように提案し
た。 - 2✕低下した認知機能を元に戻す薬があるので、医師に相談するよう提案した。低下した認知機能を元に戻す薬は存在しない(進行を遅らせる治療薬はある)。
- 3✕認知症の進行とともに徘徊や転倒のリスクも増大するので、ベッドに拘束して
身体活動を抑制するように伝えた。徘徊や転倒リスクへの対応として、身体拘束は避け、住環境の整備等を検討する。 - 4○認知症の家族会を紹介し、同じような問題を抱えている方の助言を聞いてみて
はどうかと提案した。 - 5✕物忘れ防止のために、セント・ジョーンズワートの服用を勧めた。セント・ジョーンズワートは医薬品との相互作用があり、物忘れへの効果の根拠もないため勧めてはいけない。
正答: 1・4
318-319 共通の設問
薬剤師が薬局開設に向けて事前準備を行っている。調剤業務に加え、一般
用医薬品等も取り扱う予定である。調剤業務以外で取り扱う予定の医薬品は、以下
のとおりである。
ア 要指導医薬品
イ 一般用医薬品(第1 類医薬品)
ウ 一般用医薬品(指定第2 類医薬品)
エ 一般用医薬品(第2 類医薬品)
オ 一般用医薬品(第3 類医薬品)
カ 一般用検査薬(第2 類医薬品)
キ 薬局製造販売医薬品
この薬局における調剤業務以外で取り扱う予定の医薬品の陳列方法について、正
しいのはどれか。2つ選べ。
ただし、空箱陳列は行わないこととする。なお、薬局の平面図は以下のとおりで
ある。
・ 陳列棚Aは、相談カウンターから8 m

のところにある。
- 1✕アを陳列棚Bに陳列する。正しいのは、カを陳列棚A に、キを陳列棚C に陳列するである。
- 2✕イを陳列棚Aに陳列する。正しいのは、カを陳列棚A に、キを陳列棚C に陳列するである。
- 3✕ウを陳列棚Aに陳列する。正しいのは、カを陳列棚A に、キを陳列棚C に陳列するである。
- 4○カを陳列棚Aに陳列する。
- 5○キを陳列棚Cに陳列する。
正答: 4・5
320-321 共通の設問
男性がかぜ症状を訴えて来局した。この薬局の薬剤師は男性の症状、既往
歴、アレルギー歴、併用薬などを確認し、ある一般用医薬品を選択して男性に勧
め、選択した医薬品に含まれる成分の効能を説明した。なお、選択した医薬品は指
定第2 類医薬品であり、濫用等のおそれのある医薬品に該当する。
<選択した一般用医薬品に含まれる成分>
アセトアミノフェン
アンブロキソール塩酸塩
L–カルボシステイン
ジヒドロコデインリン酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩
リボフラビン(ビタミンB2)
この薬の有効成分に関する説明として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○アセトアミノフェンは、発熱、頭痛、喉の痛み等、熱と痛みを鎮めます。
- 2○アンブロキソール塩酸塩は、咳の原因となる喉にからまるしつこい痰を出しや
すくします。 - 3✕L–カルボシステインは、咳中枢に働き、咳を鎮めます。L–カルボシステインは、痰の粘性を下げて出しやすくする(去痰作用)成分である。
- 4✕ジヒドロコデインリン酸塩は、くしゃみ、鼻水、鼻づまりの症状を抑えます。ジヒドロコデインリン酸塩は、咳中枢に働いて咳を鎮める成分である。
- 5✕リボフラビンは、気道粘液・粘膜を正常な状態に近づけます。リボフラビン(ビタミンB2)は、エネルギー代謝を助ける成分であり、気道粘液を正常化する成分ではない。
正答: 1・2
322-323 共通の設問
地域薬剤師会からある薬局に地域ケア会議への参加依頼があった。薬局に
勤務する薬剤師の中で適任者を検討した結果、薬局勤務3 年目の薬剤師Aが選出さ
れた。薬剤師Aは地域ケア会議に参加するのは初めてだが、在宅患者も担当してお
り、スキルアップのために管理薬剤師Bと共に参加してもらうことにした。
薬剤師Aは地域ケア会議へ出席するにあたり、地域ケア会議の特徴や参加時の対
応について管理薬剤師Bに相談した。管理薬剤師Bの助言の内容として適切なのは
どれか。2つ選べ。
- 1○地域ケア会議は、高齢者個人に対する支援の充実と、それを支える社会基盤の
整備を同時に進めています。 - 2✕地域ケア会議は、薬剤師の場合、2 年以上の実務経験が参加条件となっていま
す。地域ケア会議への参加に実務経験年数の条件はない。 - 3✕地域ケア会議は、医療又は福祉の資格を有することが参加条件となります。地域ケア会議への参加に医療・福祉の資格は必須ではなく、地域住民等も参加できる。
- 4✕地域ケア会議において、参加者に自分の意見を伝える際、専門用語をなるべく
多く用いて説明するよう心がけてください。参加者に意見を伝える際は、専門用語を避け、分かりやすい言葉で説明する。 - 5○個別ケースの課題などを積み重ね、自治体の政策形成につなげることも地域ケ
ア会議の機能の一つです。
正答: 1・5
324-325 共通の設問
21 歳男性。スポーツ競技者。花粉症による鼻炎症状がつらく、練習に影響
するので自分で何か良いものはないかと調べたところ、ある健康食品が良いとイン
ターネット上で評判になっていることを知り、当該健康食品について相談するため
薬局を訪れた。この競技者から、ドーピング禁止物質(注)は摂取できないという申
し出があり、薬剤師が対応した。
(注) ドーピング禁止物質:世界アンチ・ドーピング機構が定める禁止表に記載さ
れている物質
この競技者から症状を詳しく聴取したところ、一般用医薬品で対応したほうがよ
いと判断された。鼻炎に効果がある一般用医薬品のうち、ドーピング禁止物質を含
む医薬品はどれか。2つ選べ。
番号 成分
- 1✕クロルフェニラミンマレイン酸塩、フェニレフリン塩酸塩、ベラドンナ総
アルカロイド、グリチルリチン酸、無水カフェイン - 2○クロルフェニラミンマレイン酸塩、塩酸プソイドエフェドリン、ベラドン
ナ総アルカロイド、トラネキサム酸、無水カフェイン - 3✕セチリジン塩酸塩
- 4✕メキタジン
- 5○ハンゲ、カンキョウ、カンゾウ、ケイヒ、ゴミシ、サイシン、シャクヤク、
マオウ
正答: 2・5
84 歳男性。体重減少と身体活動の低下のため介護保険施設に入所中である。歩
行中に転倒し、大腿骨頸部骨折により整形外科病院に入院となった。患者は、オル
メサルタン、アゼルニジピン、エソメプラゾール、アトルバスタチン、センノシド
を服用中であった。
(現病歴)
高血圧症、脂質異常症、便秘症
(入院2 週間前の血圧記録)
血圧手帳より、平均112/64 mmHg
(入院時検査値)
血圧110/62 mmHg、心拍66 拍/分、LDL–C 82 mg/dL、HDL–C 56 mg/dL、
TG(トリグリセリド)110 mg/dL
病棟担当薬剤師は、患者が持参した薬剤の継続について医師から相談を受け、本
患者の生命予後に関して、文献の情報を参考に検討した。

フレイルを伴う高齢患者における降圧薬の多剤併用の有無及び収縮
期血圧が生存率に及ぼす影響
(JAMA Intern Med, 175(6):989–995(2015)より引用改変)
生命予後の改善を念頭に、薬剤師が医師に伝える内容として、最も優先順位が高
いのはどれか。1つ選べ。
- 1○オルメサルタンを中止する。
- 2✕アトルバスタチンを中止する。適切なのは、オルメサルタンを中止するである。
- 3✕オルメサルタンとアゼルニジピンを同時に中止する。適切なのは、オルメサルタンを中止するである。
- 4✕オルメサルタンとアゼルニジピンの合剤に変更する。適切なのは、オルメサルタンを中止するである。
- 5✕現在の治療を継続する。適切なのは、オルメサルタンを中止するである。
正答: 1
50 歳男性。身長160 cm、体重60 kg。食道がん術後の絶食状態にて以下の注射
液の投与指示があった。本処方の薬剤を投与する場合の血漿に対する浸透圧比とし
て最も近いのはどれか。1つ選べ。
なお、血漿の浸透圧を290 mOsm/L とし、ブドウ糖の分子量は180 とする。
(処方)
ブドウ糖注射液 50% 500 mL 1 バッグ
中心静脈より投与 40 mL/h
- 1✕1.0
- 2✕2.8
- 3✕4.8
- 4○9.6
- 5✕19.2
正答: 4
65 歳男性。30 年前の検査でB 型肝炎ウイルス(HBV)陽性であったが、症状
もなく長年未治療のまま放置していた。最近になり、倦怠感、腹部膨満感及びめま
い、ふらつきが強くなり、家族に連れられて受診したところ、非代償性肝硬変と診
断を受け緊急入院となった。検査の結果、腹水が観察され血圧も高値であり、内服
薬が開始されることになった。患者は日頃より便秘を訴えており、現在、食事は可
能であるが摂取量が減ってきている。また、血中アンモニアが198 ng/dL と高値
を示している。以下が入院後の処方である。
(処方1 )

処方に対する薬剤師のアセスメント等として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕高血圧に対してアムロジピンでコントロールが不十分な場合には、テルミサル
タンの追加を提案する。非代償性肝硬変では、テルミサルタン等のRA 系薬剤の追加は慎重に判断すべきである。 - 2○利尿剤による過度の脱水は、肝性昏睡(肝性脳症)を誘発する可能性があるた
め、利尿薬の投与量に注意が必要である。 - 3✕今後肝機能の改善が見られない場合には、ウルソデオキシコール酸を中止し、
アセチルシステインを提案する。ウルソデオキシコール酸は継続し、アセチルシステインへの変更は行わない。 - 4○テノホビルは、投与中止により肝炎の重症化を起こすことがあるため、患者に
自己判断で中止しないように指導する。 - 5✕分岐鎖アミノ酸製剤は非代償性肝硬変の治療に必須のため、今後食事が摂取で
きなくなっても継続する必要がある。食事が摂取できなくなった場合は、経口の分岐鎖アミノ酸製剤の継続可否を含め、栄養管理を医師と相談する。
正答: 2・4
72 歳男性。体重60 kg。10 年前に大学病院の腎臓内科にてネフローゼ症候群と
診断されプレドニゾロン錠とフロセミド錠による治療が開始された。昨年ステロイ
ド抵抗性との診断を受けてシクロスポリンカプセルが追加され、治療中である。
某年8 月9 日に近隣の皮膚科を受診したところ、爪白癬との診断を受け、イトラ
コナゾールの投与を推奨された。同日、大学病院の腎臓内科よりイトラコナゾール
カプセルの処方が追加され、最終的に処方1 ~4 のように調整された。9 月6 日の
診察にて経過良好とのことから、治療は同じ処方で継続された。
(処方1 )

(聞き取り内容)
・処方1 のお薬は以前と変わらず飲んでいる。
・処方2 のお薬は全て残っている。
・処方3 のお薬は残っていない。
・処方4 のお薬は全て残っている。
今回の患者の主訴である四肢のむくみと尿の泡立ちについて、腎臓内科医に提案
する内容として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○シクロスポリンの血中濃度測定
- 2✕イトラコナゾールの血中濃度測定
- 3✕処方1 の中止
- 4✕処方2 及び処方4 の開始
- 5○処方4 の開始
正答: 1・5
28 歳女性。体重50 kg。5 年前に双極性障害と診断され、近隣の精神科通院加
療中であった。炭酸リチウム800 mg(21.6 mEq)/日の内服でコントロール良好で
あった(血清リチウム濃度:0.8~1.0 mEq/L)が、夫と口論になりその後希死念
慮を認めた。翌朝午前5 時ごろに炭酸リチウム錠200 mg を100 錠過量服用した。
その後、夫からの通報で救急搬送され、直ちに経鼻胃管による胃洗浄等の処置を施
したが心電図でQT 延長を認めたことから、リチウム中毒を疑い、入院の上で同日
16 時より持続的血液透析(CHD)を開始した。来院時に1.6 mEq/L であった血清
リチウム濃度はCHD 開始時には3.6 mEq/L に上昇していた。その後、20 時、22
時、翌日12 時に採血と心電図検査を実施した。患者の経過を図に示す。
(来院時所見等)
血圧75/45 mmHg、脈拍92 拍/分、
QTc(Bazett 補正式)0.455 秒(基準値:0.36 秒以上0.44 秒未満)、
血清リチウム濃度1.6 mEq/L(有効治療域:0.6~1.2 mEq/L)、
血清クレアチニン0.75 mg/dL、Na 140 mEq/L、K 3.8 mEq/L

CHD は第2 病日12 時に離脱、経過観察とした。第3 病日12 時の心電図では
QTc は0.431 秒にまで改善し、患者の容態も安定した。
担当薬剤師のこの患者に対するアセスメント等として適切なのはどれか。2つ選
べ。ただし、CHD 離脱によって炭酸リチウムの全身クリアランスは半分になるこ
と、炭酸リチウムの分布容積はCHD によらず0.84 L/kg とする。
※正誤表:下図の左縦軸ラベルは「血清リチウム濃度(mEq/L)」が正しい(出題時はmEq/mLと誤記)。
この問題は「解なし」(全員正解扱い)です。
- 1―服用した炭酸リチウムの半分に相当する量が吸収されていた。
- 2―腸に達した炭酸リチウム除去のための薬用炭投与は無効である。
- 3―CHD の離脱時には心電図は正常化している。
- 4―リチウムの体内動態は非線形性を特徴とする。
- 5―第3 病日12 時の血清リチウム濃度は0.5 mEq/L 未満と推定される。
正答: 解なし(全員正解扱い)
60 歳男性。約30 分前に胸痛を訴え、近隣病院の救急センターに搬送された。
搬送時に意識障害が認められ、心拍40 拍/分、血圧80/50 mmHg であった。医師
はこれらの症候が不整脈に伴う心拍出量低下で生じていると判断し、アトロピンに
よる緊急治療を開始することにした。救急担当薬剤師が即座に患者のお薬手帳から
常用薬を確認したところ、アトロピンの使用にあたり、注意が必要な疾患に罹患し
ている可能性が考えられた。その疾患の治療薬はどれか。2つ選べ。
- 1✕チペピジンヒベンズ酸塩錠
- 2✕テプレノンカプセル
- 3○ブリモニジン酒石酸塩点眼液
- 4○シロドシン錠
- 5✕トピロキソスタット錠
正答: 3・4
75 歳女性。入院して大腸ポリープ切除術を施行することになった。この病院で
は、入院前にあらかじめ入院支援センターで薬剤師により持参薬のチェックなどを
行うことになっている。また、大腸ポリープ切除術のクリニカルパスには手術当日
から創部感染予防の目的でセフメタゾールナトリウム静注用と発熱予防目的でアセ
トアミノフェン錠を投与することが記載されていた。入院支援センターの薬剤師が
聞き取り調査を行ったところ、以下の情報が得られた。薬剤師が医師に提案する内
容として適切なのはどれか。2つ選べ。
(お薬手帳の内容)

- 1✕アムロジピン錠の中止
- 2○ワルファリンカリウム錠の変更
- 3✕シンバスタチン錠の中止
- 4○セフメタゾール注の変更
- 5✕アセトアミノフェン錠の変更
正答: 2・4
79 歳男性。体重50 kg。うっ血性心不全にて通院治療中である。全身倦怠感と
呼吸困難を訴えているため、救急搬送された。血液検査を行ったところ、血清ナト
リウム濃度が120 mEq/L であった。意識障害と嘔吐症状があることから、塩化ナ
トリウムを静注することになった。塩化ナトリウム注射液は、3 %の高張液とし、
輸液ポンプを用いて、30 mL/h の投与速度で開始し、2 時間ごとに血清ナトリウ
ム濃度を測定し、その濃度に応じて投与量を適宜調節した。
3 %塩化ナトリウム注射液の調製方法について、最も適切なのはどれか。1つ選
べ。なお、注射製剤の過量充てん分は考慮しないものとする。
- 1✕生理食塩液500 mL に、塩化ナトリウム注射液10%(1 管、20 mL)を3 管注
入し均等混和 - 2✕生理食塩液300 mL(500 mL ボトルから注射器で、200 mL 捨てる)に、塩化
ナトリウム注射液10%(1 管、20 mL)を10 管注入し均等混和 - 3✕生理食塩液420 mL(500 mL ボトルから注射器で、80 mL 捨てる)に、塩化ナ
トリウム注射液10%(1 管、20 mL)を4 管注入し均等混和 - 4○生理食塩液400 mL(500 mL ボトルから注射器で、100 mL 捨てる)に、塩化
ナトリウム注射液10%(1 管、20 mL)を6 管注入し均等混和 - 5✕生理食塩液340 mL(500 mL ボトルから注射器で、160 mL 捨てる)に、塩化
ナトリウム注射液10%(1 管、20 mL)を8 管注入し均等混和
正答: 4
58 歳女性。2 ケ月前に全身性エリテマトーデスによるループス腎炎と診断さ
れ、薬物治療を継続中である。以下の処方箋並びに検査結果を持って薬局を訪れ
た。
(処方1 )

患者から体調について、最近、手足のだるさやこわばり症状があることを聴取し
た。
また、吐き気や下痢症状はないことを確認した。薬剤師は副作用を疑い、処方医
に疑義照会したところ、対策案を依頼された。提案する事項として、適切なのはど
れか。2つ選べ。
- 1✕ニカルジピンの中止
- 2✕アトルバスタチンの中止
- 3✕アゾセミドの追加
- 4○塩化カリウムの追加
- 5○スピロノラクトンの追加
正答: 4・5
66 歳男性。身長168 cm、体重57 kg。10 年前からアルコール性肝炎及び無症
候性脳梗塞で病院に定期通院の中、前回の診察で逆流性食道炎と診断され、ファモ
チジンが処方された。前回より1 ケ月経過した今回の受診時においても、逆流性食
道炎の症状が続いていた。以下に、直近の処方並びに前回、今回の検査結果及び患
者からの聞き取り内容を示す。
(処方1 )

(検査値)
前回(1 ケ月前) 今回
血圧mmHg 128/82 126/80
血清アルブミンg/dL 3.2 3.4
AST IU/dL 276 266
ALT IU/dL 292 277
総ビリルビンmg/dL 2.4 2.2
アンモニアng/dL 97 101
血清クレアチニンmg/dL 1.1 1.0
CCr mL/min 53.3 58.6
白血球/nL 6,300 6,100

- 1○ファモチジンによる血小板減少が疑われる。
- 2✕ウルソデオキシコール酸による肝機能改善が認められる。肝機能は悪化しており、ウルソデオキシコール酸による改善は認められない。
- 3✕チクロピジンによる汎血球減少が疑われる。汎血球減少ではなく、血小板のみの減少(ファモチジンによる)が疑われる。
- 4✕ニフェジピンはCCr に基づいて10 mg に減量すべきである。ニフェジピンはCCr に基づいて減量する必要はない。
- 5✕バルサルタンによる横紋筋融解症が疑われる。バルサルタンによる横紋筋融解症は疑われない。
正答: 1
42 歳男性。身長165 cm。血液検査の結果、血清ナトリウム濃度が147 mEq/L
であり、高張性脱水と診断され、輸液により水分を補給することになった。この患
者の水分欠乏量に最も近い値はどれか。1つ選べ。
ただし、この患者の体重は60 kg、血清ナトリウム濃度の目標値を140 mEq/L、
体水分量を体重の50%とする。
- 1✕1.0 L
- 2○1.5 L
- 3✕2.0 L
- 4✕2.5 L
- 5✕3.0 L
正答: 2
院内の安全対策研修会で、下記の事例をもとに医療事故の対応を多職種で議論
した。
事例
60 歳女性。関節リウマチの診断で今回より初めて1 日あたりメトトレキサート
カプセル2 mg 3 カプセルが4 週間分処方された。本来、週1 回服用のところ、連
日服用で、服用開始5 日目に倦怠感、食欲不振、歯肉出血を認めた。翌日には喀血
により救急搬送され、当院に緊急入院となった。当日の検査の結果、口腔粘膜障
害、胃腸障害、肝機能障害、骨髄抑制が認められた。
議論の中で、この患者への処置について薬剤師が意見を求められた。この患者に
対して効果的な対処はどれか。2つ選べ。
- 1○ホリナートカルシウムの投与
- 2✕ビタミンK 製剤の投与
- 3✕薬用炭の投与
- 4✕アスピリン製剤の投与
- 5○炭酸水素ナトリウム注射液の投与
正答: 1・5
65 歳男性。進行非小細胞肺がんの治療のためカルボプラチン、ペメトレキセ
ド、ベバシズマブ療法を開始することになった。外来化学療法室の担当薬剤師は、
次回来院までの間、電話での経過観察を含む服薬状況の確認を実施することにし
た。次の記述のうち、適切なのはどれか。2つ選べ。なお、補助薬として葉酸錠、
ビタミンB12 注射剤及びヘパリン類似物質クリームが処方されている。
- 1✕カルボプラチン投与患者で他の白金製剤と比較して頻発する末梢神経障害を発
症していないか確認する。カルボプラチンで注意すべき副作用は骨髄抑制(血小板減少等)であり、末梢神経障害の頻発はオキサリプラチン等の特徴である。 - 2○ペメトレキセドの副作用を予防するために処方されている葉酸錠のアドヒアラ
ンスを確認する。 - 3✕ベバシズマブ投与後に頻発する低血圧症が起こっていないか確認する。ベバシズマブ投与後に頻発するのは高血圧症である。
- 4○発熱、咳嗽、呼吸困難など間質性肺炎を疑う症状が起こっていないか確認する。
- 5✕手足症候群緩和のために処方されているビタミンB12 注射剤の副作用について
確認する。ビタミンB12 注射剤はペメトレキセドの副作用軽減(葉酸との併用)目的であり、手足症候群緩和のためではない。
正答: 2・4
73 歳男性。体重72 kg。持続性心房細動及び高血圧症に対して治療中であっ
た。自宅で階段を踏み外し、転倒したため救急搬送された。頭部CT 検査は異常な
しであったが、右前腕部尺骨の骨折による前腕部の腫脹が認められたため、保存治
療のため入院することになった。入院時検査を行うとともに病棟薬剤師が持参薬の
確認を行った。
(持参薬)
ビソプロロールフマル酸塩錠2.5 mg
オルメサルタン口腔内崩壊錠20 mg
スピロノラクトン錠50 mg
ジルコニウムシクロケイ酸ナトリウム水和物懸濁用散分包5 g
エドキサバントシル酸塩水和物口腔内崩壊錠60 mg
(入院時所見)
体温36.8 °C、血圧128/80 mmHg、脈拍92 拍/分
(検査値)
赤血球453 # 104/nL、白血球4,060/nL、血小板15.4 # 104/nL、
Hb 14.2 g/dL、AST 24 IU/L、ALT 18 IU/L、総ビリルビン0.8 mg/dL、
c–GTP 54 IU/L、LDH 248 IU/L、尿酸6.0 mg/dL、Na 141 mEq/L、
K 3.0 mEq/L、血清アルブミン3.5 g/dL、BUN 39 mg/dL、
血清クレアチニン1.85 mg/dL、CCr 36.2 mL/min、下肢浮腫(+)、
尿蛋白(+)
この患者の持参薬のうち、薬剤師が入院時に減量あるいは中止を提案する薬剤と
して、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕ビソプロロールフマル酸塩錠
- 2✕オルメサルタン口腔内崩壊錠
- 3✕スピロノラクトン錠
- 4○ジルコニウムシクロケイ酸ナトリウム水和物懸濁用散分包
- 5○エドキサバントシル酸塩水和物口腔内崩壊錠
正答: 4・5
74 歳女性。友人と一緒に地域の健康フェアに参加した際に、お薬相談コーナー
を訪れた。女性の話によると、過去10 年以上治療してきており、今の5 剤になっ
たのは半年前である。最近、足のむくみと体重増加が気になっているとのことで
あった。薬剤師は、女性が持参したお薬手帳より、以下の薬剤を服用中であること
を確認している。
(お薬手帳の内容)

- 1✕アジルサルタン錠
- 2○ピオグリタゾン塩酸塩錠
- 3✕ペマフィブラート錠
- 4✕硝酸イソソルビド徐放錠
- 5✕ブロチゾラム口腔内崩壊錠
正答: 2
38 歳男性。体重80 kg。数年前より動悸及び息切れを自覚し、最近では歯茎か
らの出血や不意の鼻血などで不安になったため近医を受診した。引き続き近医より
紹介された大学病院にて骨髄穿刺を受けた。病理検査の結果、骨髄異形成症候群と
診断され、全身放射線照射に引き続き無菌病室で骨髄幹細胞移植治療を受けた。移
植後の移植片対宿主病及び真菌感染症の予防目的で以下の薬物が投与開始された。
なお、タクロリムスの血中濃度は15 ng/mL を目標とされた。
(処方1 )

骨髄幹細胞移植を実施した後の病棟担当薬剤師によるアセスメントとして適切な
のはどれか。2つ選べ。
- 1✕投与開始直後の発熱に備えて頓用のイブプロフェンを準備する。発熱時は自己判断で頓服せず、すぐに病院へ連絡・受診する。
- 2○タクロリムス水和物注射液は1 mL/h の速度で投与する。
- 3○ボリコナゾールは血中濃度を参考に用量を調節する。
- 4✕移植片対宿主病を疑う所見が現れた場合はシクロスポリン注射液の追加を考慮
する。移植片対宿主病を疑う所見が現れた場合は、シクロスポリン注射液の追加ではなく、直ちに連絡して対応を仰ぐ。 - 5✕移植片対宿主病の発症を認めなくてもタクロリムスの投与は生涯必要である。移植片対宿主病の発症がなくても、生涯投与が必須とは限らず、状態に応じて減量・中止を検討する。
正答: 2・3
来局者の訴える症状及び現在の服用薬、それに対して薬剤師が選択した一般用
漢方製剤として適切なのはどれか。2つ選べ。
来局者の訴える症状 現在の服用薬 選択した一般用漢方製剤
- 1✕風邪のひき始めで寒気が タムスロシン塩酸塩
防風通聖散
する 口腔内崩壊錠 - 2○アレルギー性の鼻炎 アピキサバン錠 小青竜湯
疲れやすく、食欲不振で グリチルリチン含有 - 3✕補中益気湯
ある 製剤
排尿が困難であり、いつ - 4○ファモチジン錠 八味地黄丸
も残尿感がある - 5✕夜就寝中に足がつる スピロノラクトン錠 当帰芍薬散
正答: 2・4
61 歳女性。身長165 cm、体重57 kg。左上葉非小細胞肺がん(腺がん、EGFR
遺伝子変異陰性、ALK 融合遺伝子陰性、PD–L1 1 50%)で骨転移があり、Stage IV
M1b 期と診断された。初回化学療法としてシスプラチン、ドセタキセル併用療法
を導入することになった。
(身体所見及び検査値)
血圧123/75 mmHg、白血球4,500/nL、好中球2,800/nL、Hb 11.5 g/dL、
血小板28.7 # 104/nL、血清アルブミン3.8 g/dL、AST 10 IU/L、
ALT 14 IU/L、血清クレアチニン0.9 mg/dL、血清カルシウム10.5 mg/L、
CRP 0.4 mg/dL、心電図 異常なし
(全身状態)
パフォーマンスステータス(PS)2
(既往歴)
うっ血性心不全
この患者の化学療法を開始するにあたり、薬剤師の確認及び提案事項として適切
なのはどれか。2つ選べ。
- 1○非ステロイド性抗炎症薬が服用されていないことの確認
- 2✕中等度催吐性リスクの抗がん薬に対する制吐薬が処方されていることの確認
- 3○シスプラチンの希釈液として生理食塩液が処方されていることの確認
- 4✕通常の輸液によるハイドレーションを変更して、経口補液との併用による
ショートハイドレーション法の推奨 - 5✕腎障害モニタリングを投与開始後3 日目より実施
正答: 1・3
48 歳男性。身長174 cm、体重52 kg。慢性骨髄性白血病、高血圧、消化性潰瘍
並びに脂質異常症と診断され、これまで処方1 及び処方2 にて治療していた。今
回、イマチニブ錠にて効果不十分であったため、ニロチニブ塩酸塩水和物カプセル
に変更になり、処方3 ~5 の処方箋を持参し来局した。
(処方1 )
【前回までの処方】

薬局薬剤師の対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕テルミサルタン錠から、アムロジピン錠への変更を提案する。テルミサルタン錠からアムロジピン錠への変更提案は不要である。
- 2✕プラバスタチン錠から、シンバスタチン錠への変更を提案する。プラバスタチン錠からシンバスタチン錠への変更提案は不要である。
- 3○ニロチニブ塩酸塩水和物カプセルの用法を食後2 時間以降に変更を提案する。
- 4✕ファモチジン錠から、エソメプラゾールカプセルへの変更を提案する。ニロチニブとの併用ではPPI(エソメプラゾール)は避け、ファモチジンは服用時間をずらして継続できる。
- 5○心電図検査の実施の有無を確認する。
正答: 3・5
47 歳男性。体重62 kg。20 年以上前から習慣として毎日ビール(1 缶500 mL)
を3 缶飲んでいた。腹部膨満感、嘔吐、四肢の浮腫、左足親指の関節痛を訴えて受
診したところ、アルコールの過剰摂取による肝硬変及び痛風と診断され、以下の処
方1 、2 、3 により治療中である。治療開始から2 週間目に、薬局の薬剤師が服薬
状況の確認のために電話をしたところ、患者から「発熱があり、眼が充血して両下
肢にじん麻疹ができている」という訴えがあった。薬局の薬剤師は、すぐに主治医
への受診を勧め、その後入院加療となった。
(入院時所見等)
Na 140 mEq/L、K 3.8 mEq/L、総ビリルビン2.1 mg/dL、
血清アルブミン2.8 g/dL、PT–INR 2.0、AST 78 IU/L、ALT 66 IU/L、

入院精査の結果、アロプリノールによるアレルギー反応と疑われ、アロプリノー
ルの使用は中止となった。入院中、この患者への対応として適切でないのはどれ
か。1つ選べ。
- 1✕スピロノラクトン錠をトルバプタン錠に変更
- 2○ベンズブロマロン錠の追加
- 3✕フェブキソスタット錠の追加
- 4✕ベタメタゾン点眼液の追加
- 5✕オロパタジン塩酸塩錠の追加
正答: 2