第109回 — 衛生
演習モードで解く対象集団について、ある一時点における疾病の有無と要因の保有状況を調査
し、その関連を明らかにする疫学研究手法はどれか。1つ選べ。
- 1✕症例対照研究
- 2✕縦断的研究
- 3✕介入研究
- 4✕コホート研究
- 5○横断的研究
正答: 5
予防接種が勧奨されている子宮頸がんのリスク要因はどれか。1つ選べ。
- 1✕ヒト単純ヘルペスウイルス
- 2✕梅毒トレポネーマ
- 3✕クラミジア・トラコマチス
- 4○ヒトパピローマウイルス
- 5✕淋菌
正答: 4
事業者が、常時従事する労働者に対して特殊健康診断を受診させることが義務
付けられているのはどれか。1つ選べ。
- 1○石綿(アスベスト)の粉じんを発散する場所における業務
- 2✕重量物を取り扱う業務
- 3✕著しく暑熱な場所における業務
- 4✕電子計算機への入力を反復して行う業務
- 5✕著しい騒音を発する場所における業務
正答: 1
下図は、食事摂取基準における摂取量とリスクの概念図である。図中のAで示
されるのはどれか。1つ選べ。

過剰摂取によって健康障害が生じるリスク
不足のリスク
習慣的な摂取量
- 1✕耐用上限量
- 2○推奨量
- 3✕目安量
- 4✕推定平均必要量
- 5✕目標量
正答: 2
ホルムアルデヒドや有機酸の殺菌・静菌作用によって食品の保存性を高める方
法はどれか。1つ選べ。
- 1✕乾燥
- 2✕塩蔵
- 3○くん煙
- 4✕冷蔵
- 5✕糖漬
正答: 3
シモン反応によって確認できる薬物はどれか。1つ選べ。

- 1○
- 2✕
- 3✕
- 4✕
- 5✕
正答: 1
遺伝毒性発がん物質のリスク評価に用いられる指標はどれか。1つ選べ。
- 1✕許容一日摂取量
- 2✕耐容一日摂取量
- 3○実質安全量
- 4✕急性参照用量
- 5✕無毒性量
正答: 3
以下の生体組織のうち、放射線に対する感受性が最も高いのはどれか。1つ選
べ。
- 1✕神経組織
- 2○造血組織
- 3✕皮膚組織
- 4✕筋肉組織
- 5✕脂肪組織
正答: 2
地上部での光化学オキシダントの生成に関与する主な非電離放射線はどれか。
1つ選べ。
- 1✕遠赤外線
- 2✕近赤外線
- 3✕可視光線
- 4○UV–A
- 5✕UV–C
正答: 4
下図は、環境基本法で規定されている7 種類の公害(典型七公害)の種類別公
害苦情件数の推移を示したものである。アに該当するのはどれか。1つ選べ。

図 典型七公害の種類別公害苦情件数
令和三年度 公害苦情調査結果報告書(総務省、公害等調査委員会事務局)
- 1✕悪臭
- 2✕振動
- 3✕水質汚濁
- 4○騒音
- 5✕大気汚染
正答: 4
120-122 共通の設問
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染と薬害エイズに関する以下の問いに答
えよ。
図1 は、国内のHIV 感染者及びAIDS 患者の年間新規報告数の推移を示したも
のであり、図2 は、2021 年における国内のHIV 感染者の新規報告の感染経路別内
訳である。HIV 感染者の発生動向に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ
選べ。
その他

- 1○令和3 (2021)年 エイズ発生動向年報(厚生労働省エイズ動向委員会)を基に作成
図1 のAはHIV 感染者で、BはAIDS 患者を表している。 - 2✕2021 年におけるHIV 感染者とAIDS 患者を合わせた新規報告数に占める
AIDS 患者の割合は、約80%と高い水準である。AIDS 患者の割合は、約3 割程度の水準である。 - 3✕HIV 感染者年間新規報告数は、男性よりも女性の方が多い。HIV 感染者年間新規報告数は、女性よりも男性の方が多い。
- 4✕図2 の経路アは、母子感染によるものである。図2 の経路アは、異性間の性的接触によるものである。
- 5○図2 の経路イは、同性間の性的接触によるものである。
正答: 1・5
保健統計に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕保健統計は、人口統計と死亡統計に大別される。保健統計は、生命統計と衛生統計に大別される。
- 2✕人口統計は、人口動態統計と疾病統計に大別される。人口統計は、人口動態統計と人口静態統計に大別される。
- 3○人口統計は、集団の健康水準の向上を図る上で重要な情報である。
- 4✕人口動態統計は、ある一時点における人口の規模や構造などを調査するもので
ある。人口静態統計は、ある一時点における人口の規模や構造などを調査するものである。 - 5○人口静態統計の代表的なものは、国勢調査である。
正答: 3・5
下図の曲線ア~エは、15 歳未満、15~64 歳、65 歳以上、75 歳以上のいずれか
の年齢区分別人口の割合の推移を、右の数値は2022 年における各年齢区分別人口
の割合を示している。年齢区分別人口に関する記述のうち、正しいのはどれか。2
つ選べ。
80

図 年齢区分別人口の割合の推移(1950 年~2022 年)
総務省統計局 人口推計(2022 年(令和4 年)10 月1 日現在)より作成
- 1○アは生産年齢人口の割合を示している。
- 2✕イは65 歳以上の老年人口の割合を示している。イは15 歳未満の年少人口の割合を示している。
- 3✕アとウの和は、従属人口の割合である。イとウの和は、従属人口の割合である。
- 4✕イをエで割った値に100 を乗じた値は、老年人口指数である。ウをアで割った値に100 を乗じた値は、老年人口指数である。
- 5○2022 年における年少人口指数は、およそ19.5 である。
正答: 1・5
予防接種に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○予防接種で得られる免疫は、人工能動免疫に含まれる。
- 2○予防接種によって免疫能を獲得することは、宿主に対する疾病予防である。
- 3✕予防接種法におけるA類疾病については、接種の努力義務はない。予防接種法におけるA類疾病については、接種の努力義務がある。
- 4✕予防接種法におけるB類疾病の予防接種は、個人予防よりも集団予防を主な目
的としている。予防接種法におけるB類疾病の予防接種は、集団予防よりも個人予防を主な目的としている。 - 5✕予防接種法に定められた予防接種による健康被害は、医薬品副作用被害救済制
度により救済される。予防接種法に定められた予防接種による健康被害は、予防接種法に基づく予防接種健康被害救済制度により救済される。
正答: 1・2
新生児マススクリーニングとその対象疾患に関する記述のうち、正しいのはど
れか。2つ選べ。
- 1✕対象疾患は、後天性代謝異常症及び内分泌疾患である。対象疾患は、先天性代謝異常症等及び内分泌疾患である。
- 2✕全ての対象疾患のスクリーニングには、タンデムマス法が用いられている。スクリーニングにはタンデムマス法のほか、ガスリー法等疾患に応じた方法が用いられている。
- 3✕ガラクトース血症の発見率は、この10 年間減少し続けている。ガラクトース血症の発見率は、この10 年間減少していない。
- 4○メープルシロップ尿症の治療には、分岐鎖アミノ酸制限ミルクの食事療法が行
われる。 - 5○クレチン症(先天性甲状腺機能低下症)の治療には、ホルモン補充が行われ
る。
正答: 4・5
ビタミンに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕レチノイン酸は、光を感知するロドプシンの構成成分で視覚機能を正常に保つ
のに必要である。11–cis–レチナールは、光を感知するロドプシンの構成成分で視覚機能を正常に保つのに必要である。 - 2✕a–トコフェロールは、ヒトでは腸内細菌によって主に供給される。a–トコフェロールは、ヒトでは植物油などの食品によって主に供給される。
- 3○コレカルシフェロールは、紫外線照射により動物の皮膚で7–デヒドロコレステ
ロールから合成される。 - 4○リボフラビンは生体内で活性化され、糖質や脂質のエネルギー代謝に関与する
酵素の補酵素としてはたらく。 - 5✕チアミンは、生体内で補酵素NAD+ やNADP+ として酸化還元反応に関与する。ナイアシン(ニコチン酸・ニコチンアミド)は、生体内で補酵素NAD+ やNADP+ として酸化還元反応に関与する。
正答: 3・4
三大栄養素としての糖質、脂質、タンパク質に関する記述のうち、正しいのは
どれか。2つ選べ。
- 1✕単位重量当たりで得られるエネルギーが最も多いのは、糖質である。単位重量当たりで得られるエネルギーが最も多いのは、脂質である。
- 2○糖質はエネルギー源となり、エネルギー貯蔵体にも変換される。
- 3✕脂質から単位重量当たりに得られるエネルギーは、タンパク質の約4 倍であ
る。脂質から単位重量当たりに得られるエネルギーは、タンパク質の約2 倍である。 - 4✕タンパク質はエネルギー源にはならない。タンパク質もエネルギー源になる。
- 5○脂質やタンパク質の代謝物の中には、ホルモンなどの生理活性物質の前駆体に
なるものがある。
正答: 2・5
食品成分に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○キトサンは、エビやカニの壳に含まれる成分を原料としたもので、血中コレス
テロール値を低下させる作用がある。 - 2✕アスタキサンチンは、ブドウの果皮に含まれており、コラーゲンの合成を促す
作用がある。アスタキサンチンは、エビやカニ、サケなどに含まれており、強い抗酸化作用がある。 - 3✕難消化性デキストリンは、コンニャクに含まれており、脂肪の燃焼を促す作用
がある。難消化性デキストリンは、でん粉由来の水溶性食物繊維で、食後血糖の上昇を緩やかにする作用がある。 - 4○ダイゼインは、ダイズに含まれており、抗酸化作用がある。
- 5✕b–カロテンは、ニンジンやカボチャに含まれており、体内で分解してビタミン
E が生成する。b–カロテンは、ニンジンやカボチャに含まれており、体内で分解してビタミンAに変換される。
正答: 1・4
甘味料のうち、フェニルケトン尿症患者に対する注意喚起の表示が義務づけら
れているのはどれか。1つ選べ。

- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4○
- 5✕
正答: 4
食中毒の原因となる微生物に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選
べ。
- 1○黄色ブドウ球菌が産生する毒素は、100 °Cで30 分間加熱しても毒性を失わな
い。 - 2✕ボツリヌス菌は、低酸素状態ではボツリヌス毒素を産生しない。ボツリヌス菌は、低酸素状態(嫌気状態)でもボツリヌス毒素を産生する。
- 3○腸管出血性大腸菌は、酸に抵抗性を示し、腸管でベロ毒素を産生する。
- 4✕セレウス菌の嘔吐型食中毒の原因となる毒素は、100 °Cで30 分間の加熱で毒性
を失う。セレウス菌の嘔吐型食中毒の原因となる毒素(セレウリド)は、耐熱性が高く、100 °Cで30 分間の加熱でも毒性を失わない。 - 5✕エルシニア・エンテロコリチカは、4 °Cの低温条件下では発育できない。エルシニア・エンテロコリチカは、4 °Cの低温条件下でも発育できる。
正答: 1・3
化合物A~Eの代謝と毒性に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選
べ。

- 1○化合物Aは、生体内でホルムアルデヒド、次いでギ酸に酸化されて視覚障害を
引き起こす。 - 2✕化合物Bは、シトクロムP450 によって酸化され、生じたエポキシ体がメトヘ
モグロビン血症を引き起こす。化合物B(メラミン)は、腎臓で結晶を形成し、腎障害を引き起こす。 - 3○化合物Cは、シトクロムP450 によって水酸化され、次いでN–脱メチル化さ
れる過程で生成するメチルカチオンがDNA と付加体を形成する。 - 4✕化合物Dは、シトクロムP450 によって速やかに水酸化され、TCA 回路のアコ
ニターゼを阻害する。化合物Dは、代謝されにくく体内(主に肝臓)に蓄積する。 - 5✕化合物Eは、カルボキシルエステラーゼによる加水分解によって活性化され、
アセチルコリンエステラーゼを不可逆的に阻害する。化合物E(グリホサート)は、植物のシキミ酸経路の酵素(EPSP 合成酵素)を阻害する。
正答: 1・3
ヒ素に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕無機ヒ素化合物の毒性は、5 価のヒ素の方が、3 価のヒ素より強い。無機ヒ素化合物の毒性は、3 価のヒ素の方が、5 価のヒ素より強い。
- 2✕アルセノベタインは、無機ヒ素と比べて急性毒性が強い。アルセノベタインは、無機ヒ素と比べて急性毒性がほとんどない。
- 3○ヒ素及び無機ヒ素化合物は、国際がん研究機関(IARC)の発がん性分類グ
ループ1 (ヒトに対する発がん性が認められる)に分類されている。 - 4✕無機ヒ素化合物による急性中毒時には、解毒薬として亜硝酸アミルが用いられ
る。無機ヒ素化合物による急性中毒時には、解毒薬としてジメルカプロール(又はユニチオール)が用いられる。 - 5○無機ヒ素化合物は、地壳中に広く分布し、汚染された地下水の飲用による健康
被害が世界的に問題となっている。
正答: 3・5
化学物質の毒性試験に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○単回投与毒性試験(急性毒性試験)から得られる半数致死量は、毒物及び劇物
の分類の判定に利用されている。 - 2✕反復投与毒性試験(慢性毒性試験)は、特殊毒性試験に含まれる。反復投与毒性試験は、一般毒性試験に含まれる。
- 3✕微生物を用いる復帰突然変異試験は、非遺伝毒性発がん物質のスクリーニング
に用いられている。微生物を用いる復帰突然変異試験は、遺伝毒性発がん物質のスクリーニングに用いられている。 - 4○食品添加物のアレルゲン性試験(抗原性試験)は、遅延型アレルギーを指標と
する試験方法である。 - 5✕催奇形性試験(発生毒性試験)は、被験物質を交配前の雌性動物に投与して行
う。催奇形性試験(発生毒性試験)は、被験物質を妊娠動物に胎児の器官形成期に投与して行う。
正答: 1・4
下図は、化管法*のPRTR 制度における2021 年(令和3 年)度届出排出量・
移動量の上位10 物質を示したものである。

- 1✕キシレン 亜鉛の水溶性化合物 ベンゼン
- 2✕キシレン マンガン及びその化合物 トルエン
- 3✕ベンゼン マンガン及びその化合物 キシレン
- 4✕ベンゼン 亜鉛の水溶性化合物 トルエン
- 5✕トルエン 亜鉛の水溶性化合物 キシレン
- 6○トルエン マンガン及びその化合物 キシレン
正答: 6
図1 ~4 は、化学物質A、B、Cの発がん作用を調べるために、マウスを用い
て皮膚腫瘍(皮膚がん)の発生割合について検討した論文に示されている結果であ
る。図1 は、あらかじめ毛を剃ったマウスの背部皮膚に化学物質A又は化学物質B
を1 回だけ塗布し、その後、同一部位に化学物質Cを1 週間に2 回ずつ塗布し続け
た時の結果である。図2 、3 、4 は、化学物質A、B、Cを図1 と同じ用量でそれ
ぞれ単独で、毛を剃ったマウスの背部皮膚に1 週間に2 回ずつ塗布し続けた時の結
果である。これらの結果からわかる化学物質A、B、Cの発がん作用に関する記述
のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕化学物質Aには、発がんプロセスにおいてイニシエーターとしての作用はな
い。化学物質Aには、発がんプロセスにおいてイニシエーターとしての作用がある。 - 2✕化学物質Bには、発がんプロセスにおいてイニシエーターとしての作用はな
い。化学物質Bには、発がんプロセスにおいてイニシエーターとしての作用がある。 - 3○化学物質Cには、発がんプロセスにおいてイニシエーターとしての作用はな
い。 - 4○化学物質Aには、発がんプロモーターとしての作用がある。
- 5✕

正答: 3・4
下水処理に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕標準活性汚泥法の曝気槽では、主に嫌気性細菌が有機物質を分解している。標準活性汚泥法の曝気槽では、主に好気性細菌が有機物質を分解している。
- 2✕標準活性汚泥法の最終沈殿池では、活性汚泥(フロック)の沈降性が低下する
ことにより、有機物質の除去効率が上がる。標準活性汚泥法の最終沈殿池では、活性汚泥(フロック)が良好に沈降することにより、有機物質の除去効率が上がる。 - 3○標準活性汚泥法において、最終沈殿池の汚泥の一部は、返送汚泥として曝気槽
に戻され再利用されている。 - 4○標準活性汚泥法に比べて嫌気・無酸素・好気法は、リン及び窒素の除去効率が
高い。 - 5✕嫌気・無酸素・好気法において、リン蓄積菌は嫌気槽でリンを取り込み、好気
槽でリンを放出している。嫌気・無酸素・好気法において、リン蓄積菌は嫌気槽でリンを放出し、好気槽でリンを取り込んでいる。
正答: 3・4
水質汚濁に係る環境基準に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕水質汚濁防止法に基づいて、定められている。環境基本法に基づいて、定められている。
- 2✕水中の有機物量の指標として、河川では化学的酸素要求量(COD)、湖沼及び
海域では生物化学的酸素要求量(BOD)が採用されている。水中の有機物量の指標として、河川では生物化学的酸素要求量(BOD)、湖沼及び海域では化学的酸素要求量(COD)が採用されている。 - 3○底層を利用する水生生物の個体群を維持できる場を保全・再生する目的で、湖
沼及び海域において底層溶存酸素量の基準値が定められている。 - 4✕地下水には、「生活環境の保全に関する環境基準」が定められている。地下水には、「人の健康の保護に関する環境基準」のみが定められている。
- 5○公共用水域には、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸及びその塩の「生活環境の
保全に関する環境基準」が定められている。
正答: 3・5
一般環境大気測定局及び自動車排出ガス測定局における大気汚染物質の測定法
に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○一酸化炭素は、照射した赤外線の吸収量に基づいて測定される。
- 2✕二酸化窒素は、紫外線の照射によって励起した二酸化窒素分子が発する蛍光の
強度に基づいて測定される。二酸化窒素は、オゾンとの化学発光の強度に基づいて測定される。 - 3✕光化学オキシダントは、ザルツマン試薬との反応により生じる生成物の吸光度
に基づいて測定される。光化学オキシダントは、中性ヨウ化カリウム溶液により遊離したヨウ素の吸光度に基づいて測定される。 - 4✕二酸化硫黄は、エチレンとの反応により生じる近紫外線領域の発光の強度に基
づいて測定される。二酸化硫黄は、紫外線を照射した際に発する蛍光(近紫外線領域の発光)の強度に基づいて測定される。 - 5○浮遊粒子状物質は、ろ紙上に粒子を捕集して、b 線を照射し、その透過量に基
づいて測定される。
正答: 1・5
暑さ指数(WBGT)は、熱中症を予防することを目的として提案された指標で
あり、下図に示した装置A~Cで測定した結果([温度1 ]~[温度3 ]のいずれ
か)を用いて、次式より算出することができる。
屋外の場合の算出式:WBGT = 0.7 #[温度1 ]+ 0.2 #[温度2 ]+ 0.1 #[温度3 ]
屋内の場合の算出式:WBGT = 0.7 #[温度1 ]+ 0.3 #[温度2 ]
[温度1 ]~[温度3 ]は、装置A~Cのいずれかで測定した温度である。
装置A 装置B 装置C


水で湿らせたガーゼ
ある小学校の屋外の運動場で温度を測定した結果、表1 に示す測定値が得られ
た。この時の暑さ指数(WBGT)に最も近い値はどれか。1つ選べ。
表1 測定結果

- 1✕29
- 2○30
- 3✕32
- 4✕33
- 5✕38
正答: 2
廃棄物に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○産業廃棄物の種類別排出量として最も多いのは、汚泥である。
- 2✕有害廃棄物の国境を越える移動及びその処理によって生じるヒトの健康被害並
びに環境汚染を防止するために、ロンドン条約が制定されている。有害廃棄物の国境を越える移動及びその処理によって生じるヒトの健康被害並びに環境汚染を防止するために、バーゼル条約が制定されている。 - 3○循環型社会における廃棄物・リサイクル対策を総合的に推進し、削減対策の優
先順位を明確化するために、循環型社会形成推進基本法が制定されている。 - 4✕海洋汚染の原因となるマイクロプラスチックは、プラスチックゴミの生分解に
より生じた微小粒子である。海洋汚染の原因となるマイクロプラスチックは、プラスチックゴミの生分解ではなく、紫外線・熱・衝撃等による劣化・細片化により生じた微小粒子である。 - 5✕海洋への廃棄物投棄による海洋汚染を防止するための国際的対応として、バー
ゼル条約が制定されている。海洋への廃棄物投棄による海洋汚染を防止するための国際的対応として、ロンドン条約が制定されている。
正答: 1・3
226-227 共通の設問
68 歳女性。身長150 cm、体重41 kg(BMI 18.2)。独居。喫煙歴無し。飲
酒はしない。最近、体重の減少と体力の低下が気になっていたところ、テレビでフ
レイルの特集を見て、自分も該当するのではないかと心配になり、健康サポート薬
局の薬剤師に相談に来た。薬剤師はこの女性に生活習慣について尋ね、以下の情報
を得た。
・近頃、固いものが食べにくくなったので豆腐のような軟らかいものを好んで食べ
ている。
・運動習慣は週に1 回程度、散歩を行ってきたが、最近疲れやすくなったので外に
出ない日が多くなった。
・年をとるとともに友人が少なくなったので、他者と交流する機会は、ほとんどな
い。
フレイルに関する内容として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○フレイルは、加齢に伴う身体的、精神的な機能低下のことである。
- 2✕フレイルは、要介護になった状態のことである。フレイルは、要介護になる前の段階(要介護予備群)の状態である。
- 3✕フレイルは、回復することのない病態である。フレイルは、適切な介入により回復しうる(可逆的な)病態である。
- 4○フレイルの進行を防ぐことは、健康寿命の延伸につながる。
- 5✕フレイルは、過栄養により防ぐことができる。フレイルは、適切な栄養管理と運動により防ぐことができる。
正答: 1・4
228-229 共通の設問
70 歳男性と60 歳女性の夫婦。2 人で、打たせ湯のある温泉施設に日帰り
旅行へ行ったところ、翌日夜に女性は全身倦怠感と頭痛を伴う発熱の症状を呈した
が、自宅療養し、2 日後に回復した。一方、男性は旅行から帰った5 日後に発熱
し、呼吸困難感、湿性咳嗽と胸痛の症状が見られたため、医療機関を受診したとこ
ろ、肺炎と診断され入院となった。男性は身長165 cm、体重53 kg。入院時の各種
検査結果は以下のとおりである。さらに、この男性が罹患している疾病に関して、
尿中抗原検査及び喀痰の遺伝子増幅法検査を追加で施行した結果、いずれも陽性と
なった。夫婦は同じ病原体に罹患し、女性はポンティアック熱であったと考えられ
た。
(身体所見)
体温38.2 °C、血圧101/62 mmHg、脈拍95 拍/分(整)、
SpO2(ルームエアー)93%
(検査所見)

この男性患者が罹患した疾病に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選
べ。
- 1✕感染症法(注)において三類感染症に分類される。感染症法において四類感染症に分類される。
- 2○高齢者や免疫力の低下した人がかかる日和見感染症である。
- 3○ビル空調機の循環冷却水や加湿器から発生するエアロゾルを吸入することで集
団発生しやすい。 - 4✕罹患者の飛沫によって、直接他者へ感染する。罹患者から他者への感染は通常ない(環境中のエアロゾル吸入による感染)。
- 5✕ワクチン接種により予防することができる。
(注)感染症法:感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律有効なワクチンは存在しない。
正答: 2・3
230-231 共通の設問
56 歳男性。30 歳から印刷会社に勤務している。6 ケ月ごとに実施される
特定化学物質健康診断を受診したところ、第一次検査の結果は以下のとおりであっ
た。
(第一次検査の検査値)
身長165 cm、体重62.5 kg、体温36.6 °C、血圧122/83 mmHg、
脈拍76 拍/分、AST 40 IU/L、ALT 46 IU/L、c–GTP 95 IU/L
第二次検査として、腹部の超音波による検査等の画像検査、呼気中の一酸化炭素
量の測定、血清間接ビリルビン及び血液中の腫瘍マーカーの検査を受けた。
(第二次検査の検査値(一部抜粋))
血清間接ビリルビン0.97 mg/dL(総ビリルビン1.81 mg/dL、直接ビリルビン
0.84 mg/dL)、胆道がんの腫瘍マーカー陽性
画像検査で胆道に腫瘍が見つかった。
この男性は第二次検査の結果から、最終的に胆道がんと診断された。その原因と
なった可能性が高いと考えられる化学物質はどれか。2つ選べ。

- 1○
- 2✕
- 3○
- 4✕
- 5✕
正答: 1・3
232-233 共通の設問
乳児(生後1 ケ月、女児)を連れた母親が、女児の1 ケ月検診を受けた後
に、女児が服用している薬について相談したいことがあるということで、かかりつ
け薬局に来局した。女児の出生時の体重は2,940 g であり、母乳栄養で現在は
3,890 g である。女児は、メナテトレノンシロップ1 mL を哺乳確立時、生後1 週
目(産科退院時)、今回と合計3 回内服している。母親は、女児へのメナテトレノ
ン投与の理由について薬剤師に質問をした。
薬剤師は母親にメナテトレノン投与によって、あるビタミンを補充できることを
説明した。このビタミンが新生児や幼若乳児で不足する理由として、誤っているの
はどれか。1つ選べ。
- 1✕胎盤を通過しにくいため。
- 2✕母乳中の含有量が少ないため。
- 3✕胆汁分泌が低下している場合には、吸収されにくいため。
- 4○新生児や乳児は代謝及び排泄が亢進しているため。
- 5✕新生児と乳児は、腸内細菌叢が未発達であるため。
正答: 4
234-235 共通の設問
55 歳男性。身長165 cm、体重46 kg。脳血管障害により3 年前から寝たき
りの状態となり自宅療養中であった。ベッドから誤って転落し、大腿骨を骨折した
ため、入院となった。入院時、仙骨部に褥瘡が認められ、病態としては黄色期と判
断されたことから、褥瘡チームが介入した。褥瘡チームが回診で確認したところ滲
出液、創周囲の感染徴候が認められた。
褥瘡治療においては、必要なエネルギー量と摂取タンパク質量を考慮することが
重要であるため、NST(Nutrition Support Team)の薬剤師が介入することと
なった。この患者に必要な栄養投与量は、総エネルギー量が体重1 kg あたり
30 kcal、タンパク質摂取量が1 日あたり60 g である。この場合の非タンパク質カ
ロリー/窒素比(NPC/N 比)として最も近いのはどれか。1つ選べ。
ただし、タンパク質の窒素含有率は16%とする。
- 1✕100
- 2○120
- 3✕140
- 4✕160
- 5✕180
正答: 2
236-237 共通の設問
猛暑日が続き、連日にわたって熱中症警戒アラートが発表されているた
め、多くの人がドラッグストアに病者用食品の経口補水液を購入に来た。購入希望
者から薬剤師に、脱水や熱中症への対策について相談が度々あった。
この経口補水液に表示されているマークはどれか。1つ選べ。

- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4○
- 5✕
正答: 4
238-239 共通の設問
70 歳男性。同居している息子夫婦に付き添われて来局。20 歳の頃より喫
煙習慣があり(ブリンクマン指数:1,200)、現在も1 日に10 本程度喫煙してい
る。また職業上の粉じん曝露歴があった。数年前より労作時の息切れが出現し、
徐々に症状が悪化したために近医を受診し、慢性閉塞性肺疾患(COPD)と診断さ
れ、以下の処方が出された。
(処方)
チオトロピウム臭化物吸入用カプセル18 ng 1 回1 カプセル
1 日1 吸入 全56 カプセル
この男性は現在も喫煙を続けていることから、息子夫婦から、喫煙が健康に及ぼ
す影響を父親に説明してほしいとの依頼があった。薬剤師がこの男性に対して行
う、「喫煙と健康」に関して説明する内容として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○COPD の最大のリスク要因は喫煙である。
- 2✕受動喫煙は虚血性心疾患や脳卒中のリスクを高める心配はない。受動喫煙も虚血性心疾患や脳卒中のリスクを高める。
- 3✕たばこの発がん物質は主流煙に多く含まれており、副流煙にはほとんど存在し
ない。たばこの発がん物質は、副流煙にも含まれており、一部の物質は主流煙より高濃度である。 - 4✕能動喫煙の防止を目的として、健康増進法が制定されている。受動喫煙の防止を目的として、健康増進法が制定されている(改正法で受動喫煙対策が規定)。
- 5○喫煙によって薬物代謝酵素が誘導され、効果に影響が出る薬もある。
正答: 1・5
240-241 共通の設問
37 歳女性。生後6 ケ月の男児あり。母乳哺育中。3 ケ月前に動悸、食欲亢
進、体重減少が現れたため、かかりつけ医を受診したところ、甲状腺機能亢進が疑
われ、精査の結果、バセドウ病と診断された。プロピルチオウラシル錠内服による
治療が開始されたが、投与開始1 ケ月後の検査において、白血球数減少が認められ
たため、放射性同位体131I を含む放射性医薬品(ヨウ化ナトリウム(131I)カプセ
ル)による治療に変更することになった。
この患者の治療に用いる放射性同位体131I を含む放射性医薬品に関する記述のう
ち、正しいのはどれか。2つ選べ。ただし、この放射性医薬品に含まれる131I の物
理学的半減期は8 日、生物学的半減期は80 日とする。
- 1✕131I の壊変方式はb+ 壊変で、b+ 線とc 線を放出する。131I の壊変方式はb- 壊変で、b- 線とc 線を放出する。
- 2○131I の実効半減期は、7.3 日である。
- 3○この医薬品は、非密封小線源として治療に用いられる。
- 4✕131I は体内に吸収されると、甲状腺だけでなく骨にも集積する。131I は体内に吸収されると、甲状腺に選択的に集積する。
- 5✕脳腫瘍の治療にも用いられる。甲状腺機能亢進症や甲状腺がんの治療に用いられる。
正答: 2・3
242-243 共通の設問
ある市立中学校で、線状降水帯による大雨のため床下浸水の被害が発生
し、休校となった。この学校では、市から供給される水道水のみを水源とし、地下
の受水槽に一旦貯めたのちに、高置水槽に揚水して給水栓に飲料水を供給してい
る。学校を再開するにあたり、臨時検査として給水栓の飲料水の水質を検査するこ
とになり、学校薬剤師が以下の項目について検査を行った。
検査項目: 一般細菌、大腸菌、塩化物イオン、全有機炭素(TOC)の量、pH 値、
味、臭気、色度、濁度及び遊離残留塩素
下表は学校薬剤師が採水時に測定した項目及び検査機関で測定した項目の検査結
果である。直近の定期検査は災害の2 ケ月前に実施したものである。
検査結果
検査項目

検査を行った項目のうち、次の試薬A~Cを用いる項目の組合せとして正しいの
はどれか。1つ選べ。
試薬A 試薬B 試薬C

HO
試薬A 試薬B 試薬C
- 1✕大腸菌 一般細菌 pH 値
- 2✕遊離残留塩素 一般細菌 塩化物イオン
- 3✕塩化物イオン 大腸菌 pH 値
- 4○遊離残留塩素 大腸菌 塩化物イオン
- 5✕大腸菌 pH 値 遊離残留塩素
正答: 4
244-245 共通の設問
夫婦と小学生2 人の4 人家族。冬休みに、スキー場近くのキャンプ場で
大型テントを張り、その中で炭火を使って鉄板でバーベキューをしていた。また、
テントの入り口付近では、暖房器具の電源として携帯型のガソリンエンジン発電機
を使用していた。しばらくして、通りがかった隣のテントの男性が、昏睡状態で倒
れているこの家族を発見した。
搬送受入先の救急指定病院では、一酸化炭素ガス中毒を疑った救急救命チームの
医師の指示で、血液検査と血液ガス分析が行われた。
前問の検査で診断が確定した。この中毒の原因物質に関する記述として、正しい
のはどれか。2つ選べ。
- 1✕独特の腐敗臭を有する気体で、窒息性の呼吸器障害を引き起こす。無色無臭の気体で、化学的窒息による呼吸器障害を引き起こす。
- 2✕無色で、呼吸器に対する刺激性を有する気体である。無色無臭で、呼吸器に対する刺激性をもたない気体である。
- 3○無色無臭で、空気よりもわずかに軽い可燃性の気体である。
- 4○赤血球中のヘムと強固に結合して酸素の運搬を阻害する。
- 5✕ヘモグロビンの二価の鉄を酸化し、酸素への結合能力を消失させる。ヘモグロビンの酸素結合部位に強固に結合して、酸素との結合を阻害する。
正答: 3・4