第109回 — 病態・薬物治療
演習モードで解く神経筋接合部のアセチルコリン受容体に対する自己抗体が産生されることによ
り、筋力低下をきたす自己免疫疾患はどれか。1つ選べ。
- 1✕イートン・ランバート症候群
- 2○重症筋無力症
- 3✕ギラン・バレー症候群
- 4✕進行性筋ジストロフィー
- 5✕筋萎縮性側索硬化症
正答: 2
身体の一部又は全身に瞬間的な筋収縮が起こり、発作持続時間が短く、意識消
失の自覚症状が無いことが多いてんかん発作はどれか。1つ選べ。
- 1✕複雑部分発作
- 2✕欠神発作
- 3✕強直間代発作
- 4○ミオクロニー発作
- 5✕脱力発作
正答: 4
メチルフェニデート塩酸塩が適用される疾患はどれか。1つ選べ。
- 1✕閉塞隅角緑内障
- 2✕重症うつ病
- 3✕糖尿病性腎症
- 4✕くも膜下出血
- 5○ナルコレプシー
正答: 5
高ナトリウム血症の患者に禁忌である薬物はどれか。1つ選べ。
- 1○トルバプタン
- 2✕エプレレノン
- 3✕エナラプリルマレイン酸塩
- 4✕カルベジロール
- 5✕フロセミド
正答: 1
臨床所見としてスプーン状爪が認められる疾患はどれか。1つ選べ。
- 1○鉄欠乏性貧血
- 2✕巨赤芽球性貧血
- 3✕自己免疫性溶血性貧血
- 4✕腎性貧血
- 5✕骨髄異形成症候群
正答: 1
心電図上でQT 間隔の延長により生じやすくなる不整脈はどれか。1つ選べ。
- 1✕洞停止
- 2✕洞房ブロック
- 3✕心房細動
- 4✕発作性上室頻拍
- 5○多形性心室頻拍
正答: 5
副腎皮質ステロイド性薬が適用される腎疾患はどれか。1つ選べ。
- 1✕腎硬化症
- 2✕糖尿病性腎症
- 3✕痛風腎
- 4✕多発性嚢胞腎
- 5○特発性膜性腎症
正答: 5
ポリカルボフィルカルシウムが適用される疾患はどれか。1つ選べ。
- 1✕術後イレウス
- 2✕高カルシウム血症
- 3○過敏性腸症候群
- 4✕腎不全
- 5✕虫垂炎
正答: 3
尿路結石を有する痛風患者に対して、最も適切な尿酸降下薬はどれか。1つ選
べ。
- 1✕ベンズブロマロン
- 2✕コルヒチン
- 3✕ドチヌラド
- 4○トピロキソスタット
- 5✕プロベネシド
正答: 4
手術が適応とならないクッシング症候群の治療に用いる薬物はどれか。1つ選
べ。
- 1✕チアマゾール
- 2○ミトタン
- 3✕デスモプレシン酢酸塩水和物
- 4✕レボチロキシンナトリウム水和物
- 5✕メチロシン
正答: 2
褥瘡治療に用いる外用薬のうち、壊死組織除去効果を有するのはどれか。1つ
選べ。
- 1✕アルプロスタジルアルファデクス
- 2○ブロメライン
- 3✕ポビドンヨード
- 4✕ジメチルイソプロピルアズレン
- 5✕トレチノイントコフェリル
正答: 2
我が国において、肝硬変の原因となるウイルス性肝炎として最も頻度が高いの
はどれか。1つ選べ。
- 1✕A型肝炎
- 2✕B型肝炎
- 3○C型肝炎
- 4✕D型肝炎
- 5✕E型肝炎
正答: 3

句はどれか。1つ選べ。

して、組換え体医薬品とする。」
- 1✕DNA
- 2✕RNA
- 3✕ゲノム
- 4○タンパク質
- 5✕脂質
正答: 4
下図の1 ~5 は、既存薬Xを対照とした新薬Yの非劣性を検討した5 つの臨床
試験の結果について、両群の差の95%信頼区間を示したものである。あらかじめ
設定された非劣性マージンが-D のとき、両側5 %水準で非劣性が結論づけられ
るのはどれか。1つ選べ。
1
2
3
4
5

- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4○
- 5✕
正答: 4
コンパニオン診断(医薬品の適応判定を目的とした体外診断)のうち、生殖細
胞系列遺伝子に対する検査項目はどれか。1つ選べ。
- 1✕ALK 融合遺伝子
- 2✕BRAF 遺伝子変異
- 3○BRCA1/2 遺伝子変異
- 4✕EGFR 遺伝子変異
- 5✕KRAS 遺伝子変異
正答: 3
154-155 共通の設問
78 歳女性。夫と2 人暮らしであるが、半年前から物の置き忘れやしまい忘
れをするようになった。3 ケ月前から誰もいない庭を指さして「子供たちが遊んで
いる。」などと言うようになった。睡眠中に大声を出して、手足をばたつかせるこ
とがあるが、本人に自覚はない。心配した夫に連れられ病院を受診した。診察時、
受け答えは良好であったが、歩行は小刻み様であった。日付や場所の見当識が一部
曖昧であり、ミニメンタルステート検査は30 点満点中23 点であった。また、脳血
流SPECT により後頭葉の血流低下が認められた。
この患者に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕前頭葉に著明な萎縮が生じている。前頭葉の著明な萎縮は認められない(前頭側頭葉型認知症でみられる所見)。
- 2○パーキンソン症状が認められる。
- 3✕脳梗塞によって二次的に発症した可能性が高い。レビー小体型認知症である可能性が高い。
- 4○幻視やREM 睡眠行動異常が認められる。
- 5✕症状は階段状に悪化する。症状は日や時間帯によって変動する(認知機能の変動)。
正答: 2・4
157-158 共通の設問
37 歳女性。アレルギー疾患の既往歴なし。顔面に紅斑が出現したため、近
医を受診し、全身性エリテマトーデス(SLE)と診断された。ステロイド療法が施
行され、病状は落ち着いた。副腎皮質ステロイド性薬の漸減中に、突然、上機嫌に
なって多弁となったり、急に無表情になったり、「スマートフォンの使い方が分か
らなくなった。」と困惑して涙ぐんだりする症状が目立つようになった。血液検査
の結果は以下のとおりである。
(検査値)

この患者に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕SLE はI型アレルギーによって発症した。SLE はIII 型アレルギー(免疫複合体型)によって発症した。
- 2✕顔面の紅斑は鼻梁から頬にかけて一側性である。顔面の紅斑は鼻梁から両側の頬にかけて左右対称(蝶形紅斑)である。
- 3○副腎皮質ステロイド性薬の漸減中の症状から中枢神経ループスが疑われる。
- 4✕血液検査から汎血球減少症が疑われる。血液検査からは汎血球減少症ではなく腎機能障害(ループス腎炎)が疑われる。
- 5○血液検査からループス腎炎が疑われる。
正答: 3・5
165-166 共通の設問
50 歳女性。5 年前に近医にて高血圧を指摘され、アムロジピン5 mg/日を
服用していた。最近の血圧は155/95 mmHg 程度と高値が持続しており、頭痛や脱
力を自覚し今回受診した。二次性高血圧が疑われたため、腹部CT 検査が実施され
て左副腎に腫瘍を認めたが、血中コルチゾール値や血中カテコールアミン値の上昇
は認めなかった。
本症例で認められる血液検査所見として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○カリウム低値
- 2✕カルシウム高値
- 3✕LDL コレステロール高値
- 4✕遊離チロキシン(FT4)高値
- 5○レニン活性低値
正答: 1・5
167-168 共通の設問
35 歳男性。献血時の検査でヒト免疫不全ウイルス(HIV)抗体陽性とな
り、HIV 感染症と診断された。
この症例に対する治療に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○CD4 陽性リンパ球数が基準範囲内であっても、抗レトロウイルス療法が必要で
ある。 - 2✕抗レトロウイルス療法では、抗HIV 薬の単剤で治療を開始する。抗レトロウイルス療法では、抗HIV 薬の多剤併用で治療を開始する。
- 3✕HIV–RNA 量が減少した場合には、抗HIV 薬を休薬する。HIV–RNA 量が減少しても、抗HIV 薬の服用を継続する。
- 4○免疫再構築症候群は、後天性免疫不全症候群(AIDS)やHIV 感染症の治療中
にみられる炎症を主体とする病態である。 - 5✕抗レトロウイルス療法を行っても、生命予後は改善しない。抗レトロウイルス療法を行うことで、生命予後は改善する。
正答: 1・4
薬剤服用後に発症する偽膜性大腸炎に関する記述のうち、正しいのはどれか。
2つ選べ。
- 1○主な原因医薬品として、抗菌薬がある。
- 2✕緑膿菌感染による大腸炎である場合が多い。クロストリジオイデス・ディフィシル(Clostridioides difficile)感染による大腸炎である場合が多い。
- 3✕便秘が持続し、腸閉塞に至ることが多い。水様性下痢が持続し、重症化すると中毒性巨大結腸症に至ることがある。
- 4○治療薬として、メトロニダゾールやバンコマイシン塩酸塩が使用される。
- 5✕難治性の場合は、インフリキシマブが用いられる。難治性の場合は、糞便微生物移植やフィダキソマイシン等が用いられる。
正答: 1・4
骨粗しょう症に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕閉経後は、骨吸収の相対的な低下により、骨量の減少をきたす。閉経後は、骨吸収の相対的な亢進により、骨量の減少をきたす。
- 2✕典型的なX 線所見として、頭蓋骨の打ち抜き像がある。頭蓋骨の打ち抜き像は、多発性骨髄腫の典型的なX 線所見である。
- 3○骨代謝マーカーは、骨折リスクの予測に有用である。
- 4○閉経後骨粗しょう症の治療には、エストロゲンの補充療法を行う。
- 5✕選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)は、乳腺や子宮内膜に対
してエストロゲン様作用を示す。選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)は、骨に対してエストロゲン様作用を示し、乳腺や子宮内膜に対しては抗エストロゲン作用を示す。
正答: 3・4
再生不良性貧血に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○血清鉄が増加する。
- 2✕不飽和鉄結合能が増大する。不飽和鉄結合能が減少する。
- 3✕小球性低色素性貧血に分類される。正球性正色素性貧血に分類される。
- 4○エリスロポエチン産生が亢進する。
- 5✕血小板数は変化しない。血小板数は減少する。
正答: 1・4
72 歳男性。本態性高血圧症のために、処方1 及び処方2 を服用していた。最
近、血圧が上昇したため、薬物による降圧療法を強化することになった。追加する
治療薬として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
(処方1 )

- 1✕アムロジピンベシル酸塩
- 2✕アメジニウムメチル硫酸塩
- 3✕シベンゾリンコハク酸塩
- 4✕イルベサルタン
- 5○ドキサゾシンメシル酸塩
正答: 5
間質性肺炎に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕閉塞性換気障害のために肺活量が減少する。拘束性換気障害のために肺活量が減少する。
- 2✕原因として最も頻度が高いのは、副腎皮質ステロイド性薬の副作用である。原因として最も頻度が高いのは、特発性(原因不明)である。
- 3○乾性咳嗽が出現する。
- 4✕胸部聴診で呼息時にブツブツという粗い断続性ラ音が聴取される。胸部聴診で吸気時に捻髪音(ベルクロ様の細かい連続性ラ音)が聴取される。
- 5○特発性肺線維症に対しては、ニンテダニブエタンスルホン酸塩を投与すること
がある。
正答: 3・5
25 歳男性。身長176 cm、体重65 kg。20 歳の時に1 型糖尿病を発症し、1 日
4 回のインスリン皮下注射と血糖自己測定によるインスリン強化療法を行ってき
た。最近の血液検査でHbA1c 値が7.3%であったためインスリン治療の変更が計
画された。
(使用中の薬剤)
インスリン アスパルト(遺伝子組換え)
朝食直前10 単位、昼食直前7 単位、夕食直前9 単位
インスリン デグルデク(遺伝子組換え)
就寝前14 単位
血糖自己測定値(毎食前と毎食2 時間後及び就寝前に測定)

- 1✕朝食直前のインスリン注射量を増量する。朝食直前のインスリン注射量は変更しない。
- 2✕朝食直前のインスリン注射量を減量する。朝食直前のインスリン注射量は変更しない。
- 3○昼食直前のインスリン注射量を増量する。
- 4○夕食直前のインスリン注射量を増量する。
- 5✕就寝前のインスリン注射量を減量する。就寝前のインスリン注射量は変更しない。
正答: 3・4
白内障に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕硝子体が混濁する疾患の総称である。水晶体が混濁する疾患の総称である。
- 2○先天性と後天性とに大別できる。
- 3✕副腎皮質ステロイド性薬の長期投与により、発症を抑制できる。副腎皮質ステロイド性薬の長期投与は、白内障を誘発する。
- 4○治療に用いる点眼薬として、ピレノキシンとグルタチオンがある。
- 5✕加齢による白内障では、点眼薬の投与により混濁が消失する。加齢による白内障では、点眼薬の投与により混濁の進行を遅らせることはできるが、消失させることはできない。
正答: 2・4
白癬及びその治療薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕足白癬の原因で最も頻度の高いのは、カンジダ・アルビカンスである。足白癬の原因で最も頻度の高いのは、白癬菌(トリコフィトン・ルブルム)である。
- 2✕足白癬への外用薬による治療は、1 週間で中止する。足白癬への外用薬による治療は、症状が消失しても約1 か月間継続する。
- 3✕爪白癬の治療には、内服薬は用いられない。爪白癬の治療には、内服薬(テルビナフィン等)も用いられる。
- 4○イトラコナゾール錠は、妊婦又は妊娠の可能性のある女性に禁忌である。
- 5○テルビナフィン塩酸塩錠の副作用として、重篤な肝障害がある。
正答: 4・5
多発性骨髄腫の病態に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕T 細胞が腫瘍化する。形質細胞(B 細胞系)が腫瘍化する。
- 2○腫瘍細胞が産生するM タンパク質は、単クローン性の免疫グロブリンである。
- 3○アミロイドタンパク質が臓器や組織に沈着し、臓器障害をきたす。
- 4✕骨髄細胞にフィラデルフィア染色体を認める。フィラデルフィア染色体は、慢性骨髄性白血病の所見である。
- 5✕脾腫が頻発する。脾腫は通常認められない。
正答: 2・3
ある疾患の予防薬である新薬X の評価を行うために調査を行ったところ、プラ
セボ対照無作為化二重盲検比較試験のデータが得られ、新薬X の有効性が示され
ていた(下表)。この結果から算出できる新薬X の治療必要数(NNT)が20 であ
るとき、表の(A)に入る数値として適切なのはどれか。1つ選べ。

- 1✕10
- 2✕20
- 3✕30
- 4○40
- 5✕50
正答: 4
55 歳男性。会社員。26 歳時に結婚し、子供が二人いる。元来まじめな性格
で、会社では昼夜を問わず仕事をしていた。2 年前に昇進し、一層仕事に励んでい
た。今年に入り、朝早く目が覚めてその後眠れないようになった。また、便秘がち
になり食欲が低下したため、近医の消化器内科を受診したが軽快しなかった。その
後も体調不良が続き、これらの症状に加え、立ちくらみや耳鳴りが出現したため、
内科を転々とし精査を受けたが、器質的異常は認められなかった。やがて、一日中
身体の不調を自覚するようになり、業務中にミスが増えた。「こんなダメな自分と
一緒にいても未来がないので離婚しよう。」と、妻に頻回に言うようになった。趣
味のゴルフへの興味もなくなり、休日は家でぼんやり過ごすようになったため、心
配した妻と一緒に精神科を受診し、うつ病と診断された。
この患者の病態と治療に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○微小妄想が認められる。
- 2✕昏迷が生じている。昏迷ではなく、抑うつ気分・意欲低下が生じている。
- 3✕記憶障害を伴う可能性が高い。記憶障害を伴う可能性は低い。
- 4○治療では、十分な休養が推奨される。
- 5✕薬物療法では、初回から2 剤以上の抗うつ薬を併用する。薬物療法では、まず1 剤で開始し、効果が不十分な場合に増量や併用を検討する。
正答: 1・4
286-287 共通の設問
86 歳男性。76 歳時に妻と死別し独居中であるが、近所に住む娘が介護に
あたってきた。死別5 年後の81 歳の頃から、徐々に物忘れが出現し、時々つじつ
まが合わない発言があったが放置していた。84 歳頃より、物忘れがひどくなり、
一人になると不安感が強くなった。娘の姿が見えないと、すぐに名前を呼び、片時
も離れられない状況になったため、物忘れ外来を受診した。来院時、新しいことが
覚えられず、取り繕うような話し方であった。尿失禁や歩行障害はなし。長谷川式
簡易知能評価(HDS–R)は30 点満点中18 点であった。頭部CT で海馬の萎縮を
指摘されたが、梗塞巣所見はなく、血液検査も異常はなかった。また、この男性は
不整脈に対して服薬しており、骨粗しょう症の治療のため3 年前から昨年までの
24 ケ月間テリパラチド皮下注キットによる治療が実施された。
現在の処方は以下のとおりである。
(処方1 )

この患者の経過及び処方から考えられる疾患はどれか。2つ選べ。
- 1○心房細動
- 2✕心室性期外収縮
- 3○アルツハイマー型認知症
- 4✕血管性認知症
- 5✕レビー小体型認知症
正答: 1・3
288-289 共通の設問
42 歳女性。半年前に両側手指関節及び両側膝関節の痛みを自覚し病院を受
診した。検査の結果、関節リウマチと診断され、処方1 による治療を受けていた。
症状のコントロールが不十分だったためメトトレキサートが漸増されたが、多発性
関節炎は持続した。最近では仕事にも支障をきたすようになったため、治療方針が
変更されることになった。この患者は小児期に水痘に罹患した既往がある。
(検査値)
CRP 5.0 mg/dL、リウマトイド因子陽性、抗CCP 抗体(抗環状シトルリン化
ペプチド抗体)陽性、抗核抗体陰性、AST 25 IU/L、ALT 15 IU/L、

この患者に追加する治療薬として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕エリスロマイシン
- 2○トファシチニブ
- 3✕免疫グロブリン製剤
- 4✕コルヒチン
- 5○アダリムマブ
正答: 2・5
290-291 共通の設問
79 歳女性。3 年前、階段を昇る時に息切れを感じるようになり受診したと
ころ、胸部レントゲン写真で心拡大と肺うっ血を認め、心エコー検査等の結果、慢
性心不全と診断された。処方1 と処方2 で治療されていたが、慢性心不全の増悪に
より入院した。その後、処方1 を処方3 へ変更し目立った副作用なく病態が安定し
た。医師は検査値等を確認し、さらに処方4 を退院時に追加し退院することになっ
た。退院時の検査値等は以下のとおりである。
(処方1 )

この患者の病態と治療に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕心臓の拡張不全が主体で、収縮不全はみられない。心臓の収縮不全が主体である。
- 2○息切れと肺うっ血は、左心不全に起因する症状である。
- 3✕患者の呼吸症状が改善したので、ビソプロロールを減量すべきである。呼吸症状が改善しても、ビソプロロールは減量せず継続する。
- 4✕ダパグリフロジンは、高血糖の改善を目的に追加処方されている。ダパグリフロジンは、心不全の治療を目的に追加処方されている。
- 5○血清カリウム値を定期的に測定する。
正答: 2・5
292-293 共通の設問
65 歳男性。高血圧症と高尿酸血症の治療中で、以下の処方薬を服用してい
る。
(処方)

この患者の病態と治療に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○偽アルドステロン症が生じている可能性がある。
- 2✕高尿酸血症は、腎機能低下による可能性が高い。高尿酸血症は、利尿薬(サイアザイド系)の副作用による可能性が高い。
- 3✕降圧目標は、診察室血圧で140/90 mmHg 未満である。降圧目標は、診察室血圧で130/80 mmHg 未満である。
- 4○尿酸値は、治療目標値に達している。
- 5✕脂質異常症が認められるので、その治療も行う必要がある。脂質異常症は認められない。
正答: 1・4
294-295 共通の設問
67 歳女性。身長155 cm、体重43 kg。2 年前より心窩部痛を自覚し、外
来を受診。CT 検査などで膵臓がん、肝転移(Stage IV)と診断された。一次治療
として、フルオロウラシル+イリノテカン塩酸塩+オキサリプラチン+レボホリ
ナート(FOLFIRINOX)療法を導入した。1 クール目Day 8 に発熱があり再来院
した。処方1 を服用中であり、全身倦怠感が強く入院加療となった。担当医から追
加処方(処方2 )の連絡を受けて、カンファレンスで今後の方針について協議する
ことになった。
(再来院時の患者背景)
パフォーマンスステータス(PS)1 、腋窩温38.5 °C、血圧120/80 mmHg
(処方1 )

この患者の病態に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕末梢における好中球の破壊が亢進している。骨髄における好中球の産生が低下している(顆粒球減少症)。
- 2○CRP が上昇している可能性が高い。
- 3○口内炎や咽頭痛を発症しやすい。
- 4✕高度な貧血が認められる。高度な貧血は認められない。
- 5✕薬剤に対するアレルギーにより発症したと考えられる。薬剤による骨髄抑制により発症したと考えられる。
正答: 2・3
296-297 共通の設問
50 歳男性。喫煙20 本/日、飲酒ビール500 mL/日。5 年くらい前から会社
の健康診断にて高血糖を指摘されており、近医を受診して2 型糖尿病と診断され
た。その後、食事療法と運動療法を行うも改善が認められず、以下の薬剤を服薬す
ることになった。
(処方)

本症例の糖尿病治療強化のために追加できる薬剤及び用法として適切なのはどれ
か。2つ選べ。
- 1○エンパグリフロジン錠を朝食後に投与する。
- 2✕レパグリニド錠を朝食後に投与する。レパグリニド錠を朝食直前に投与する。
- 3✕グリメピリド錠を就寝前に投与する。グリメピリド錠を朝食前(又は朝食直後)に投与する。
- 4✕ボグリボース錠を夕食後に投与する。ボグリボース錠を毎食直前に投与する。
- 5○セマグルチド錠を空腹時に投与する。
正答: 1・5
298-299 共通の設問
11 歳女児。小麦の食物アレルギーがあり、学校給食では除去食で対応し、
学校にはアナフィラキシーショックに備え治療薬のエピペン注射液(注)を常備して
いる。最近、夕食後にじん麻疹が身体の広範囲で現れるようになったため、かかり
つけの医療機関を受診した。
(注)エピペン注射液:アドレナリン注射液
本患者の食物アレルギーに関して正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕原因食物を摂取してから数日後に症状が現れることが多い。原因食物を摂取してから数分〜2 時間以内に症状が現れることが多い。
- 2○じん麻疹以外にも、消化器症状や呼吸器症状などを発症しやすい。
- 3✕皮膚プリックテストのみで確定診断できる。皮膚プリックテストだけでは確定診断できず、必要に応じて食物経口負荷試験等を行う。
- 4✕皮膚症状にはアドレナリンb2 受容体刺激薬が用いられる。皮膚症状には抗ヒスタミン薬やステロイド外用薬が用いられる。
- 5○成長に伴い本症状は軽快する可能性が高い。
正答: 2・5
300-301 共通の設問
38 歳男性。身長175 cm、体重65 kg。腎機能及び肝機能は正常。仕事で海
外出張が多く疲労気味だった。帰国後、37 °C台の微熱と痰がからむ咳が2 週間続
き、近医を受診した。胸部X 線検査の結果、肺に空洞を伴う結節性陰影を認めた
ため総合病院を紹介受診し、諸検査を受けたところ肺結核と診断された。
この患者の検査に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○インターフェロンc 遊離試験で陽性となる。
- 2✕b–D–グルカンが陽性となる。b–D–グルカンは真菌感染症の検査であり、本症例では陽性とならない。
- 3✕抗ガングリオシド抗体が陽性となる。抗ガングリオシド抗体はギランバレー症候群等の検査であり、本症例とは関係ない。
- 4✕迅速ウレアーゼ試験で診断できる。迅速ウレアーゼ試験はヘリコバクター・ピロリの検査であり、本症例では診断できない。
- 5○PCR 検査で菌の同定ができる。
正答: 1・5
302-303 共通の設問
64 歳女性。身長155 cm、体重51 kg。うつ病の既往歴あり。胃がん腹膜播
種転移(Stage IV、HER2 陰性)に対しテガフール・ギメラシル・オテラシル

面談内容は以下のとおり。
患 者: 麻薬と聞いて不安だったけど、痛み止めが効いたよ。
薬剤師:痛みが落ち着いてよかったですね。食事とお通じはいかがですか。
患 者: ご飯は食べてます。お通じは、トイレの時にいきみますが、スッキリし
なくて残った感じがあります。
この患者の病態と治療に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○腫瘍マーカーのCEA やCA19–9 の上昇が見られる。
- 2✕予後は、グリーソン(Gleason)スコアによって評価される。グリーソンスコアは前立腺がんの悪性度評価に用いられる指標であり、胃がんでは用いない。
- 3✕二次治療による横紋筋融解症に注意する。二次治療(ラムシルマブ)では、出血、高血圧、タンパク尿、消化管穿孔等に注意する。
- 4○重度の動脈血栓塞栓症が出現した場合、ラムシルマブを中止する。
- 5✕二次治療が治療抵抗性となった場合には、トラスツズマブの追加を考慮する。この患者はHER2 陰性であるため、治療抵抗性となってもトラスツズマブは適応とならない。
正答: 1・4
304-305 共通の設問
28 歳女性。入院中にクロルプロマジン100~450 mg/日で1 年以上、オラ
ンザピン10 mg/日で4 週間、リスペリドン6 mg/日で8 週間治療を継続してきた
が、「誰かに見張られている」、「誰かに首をグルグルされる」、「思考がとられる」
などの精神病症状(幻覚妄想症状)が消失せず、難治性精神疾患と診断された。家
族の同意を得てクロザピンが導入され、投与開始から20 週間、入院での治療と
なった。外泊をするなど日常生活が送れる程度に症状が安定したため、以下の処方
で退院となり、外来において多職種連携のもと治療継続することになった。退院時
の血液検査や心電図などには異常所見が認められなかった。
(処方)

この患者の病態と治療に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○難治性精神疾患は治療抵抗性統合失調症である。
- 2✕中脳辺縁系におけるドパミン神経の機能が低下している。中脳辺縁系におけるドパミン神経の機能が亢進している。
- 3✕糖尿病が発症した場合、速やかにクロザピンを中止する。糖尿病が発症した場合は、クロザピンを速やかに中止するのではなく、血糖管理を行いながら継続の可否を検討する。
- 4○白血球数及び好中球数のモニタリングを毎回行う。
- 5✕精神症状が悪化した場合、持効性抗精神病薬を併用する。精神症状が悪化した場合でも、持効性抗精神病薬の併用はせず、クロザピンの用量調整等で対応する。
正答: 1・4