第108回 — 物理・化学・生物
演習モードで解く下図は水の状態図である。アからイへの矢印が表す相変化はどれか。1つ選べ。

圧力
温度
- 1✕融解
- 2○凝縮
- 3✕昇華
- 4✕凝固
- 5✕蒸発
正答: 2
反応1 と反応2 が共役して起こる反応3 の平衡定数K の値を、反応1 と反応2
それぞれの平衡定数であるK1、K2 で表したのはどれか。1つ選べ。

- 1✕K = K1 + K2
- 2✕K = K2 - K1
- 3○K = K1 # K2
- 4✕K = K1 / K2
- 5✕K = K2 / K1
正答: 3
白金線を用いた炎色反応で黄赤(橙)色を呈し、その溶液に炭酸アンモニウム試
液を加えるとき、白色の沈殿を生じる金属イオンはどれか。1つ選べ。
- 1○Ca2+
- 2✕Ba2+
- 3✕Cu2+
- 4✕Al3+
- 5✕K+
正答: 1
日本薬局方容量分析用標準液0.1 mol/L チオ硫酸ナトリウム液の標定に用いられ
る標準試薬はどれか。1つ選べ。
- 1✕I2
- 2✕NaI
- 3✕KI
- 4✕KIO4
- 5○KIO3
正答: 5
血清試料の前処理において、除タンパクに用いる酸として最も適しているのはど
れか。1つ選べ。
- 1✕塩酸
- 2✕硝酸
- 3✕硫酸
- 4○過塩素酸
- 5✕乳酸
正答: 4
日本薬局方収載医薬品の化学名(2S)–2–Amino–4–methylpentanoic acid に対し、
正しい構造式はどれか。1つ選べ。
1 2 3 4 5

- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4○
- 5✕
正答: 4
メソ体でないのはどれか。1つ選べ。
1 2 3 4 5

- 1✕
- 2○
- 3✕
- 4✕
- 5✕
正答: 2
基原が根皮の生薬はどれか。1つ選べ。
- 1○ボタンピ
- 2✕ケイヒ
- 3✕コウボク
- 4✕オウバク
- 5✕トチュウ
正答: 1
以下のカルボニル化合物の反応のうち、主生成物に不斉炭素が生じるのはどれ
か。1つ選べ。
ただし、すべての反応は終了後、適切な後処理を施していることとする。

- 1✕

- 2✕

- 3✕

- 4○

- 5✕

正答: 4
マグネシウムに関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
- 1✕マグネシウムイオンは、カルシウムイオンに比べてイオン半径が小さい。
- 2✕マグネシウムイオンは、ルイス酸としてATP のリン酸基と結合する。
- 3✕空気中で金属マグネシウムが燃焼すると、酸化マグネシウムとなる。
- 4✕マグネシウムは、典型元素である。
- 5○酸化マグネシウムは、酸性酸化物である。
正答: 5
下図は、人体骨格の模式図である。1 ~5 のうち、仙骨はどれか。1つ選べ。

- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4○
- 5✕
正答: 4
下図は、ヒトの脳の正中矢状断面図である。1 ~5 のうち、血圧調節をつかさ
どる心臓血管中枢(血管運動中枢とも呼ぶ)を含むのはどれか。1つ選べ。
3
5

- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4✕
- 5○
正答: 5
アポトーシス細胞の細胞表面に露出してマクロファージによる貪食を促すホス
ファチジルセリンはどれか。1つ選べ。

- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4✕
- 5○
正答: 5
サイクリックAMP(cAMP)の結合により活性化されるリン酸化酵素はどれ
か。1つ選べ。
- 1✕アデニル酸シクラーゼ
- 2✕cAMP ホスホジエステラーゼ(PDE III)
- 3○プロテインキナーゼA
- 4✕プロテインキナーゼB(Akt)
- 5✕プロテインキナーゼC
正答: 3
自然免疫系に認識される、グラム陰性菌に特徴的な構造はどれか。1つ選べ。
- 1✕フラジェリン
- 2✕ペプチドグリカン
- 3○リポ多糖(LPS)
- 4✕二本鎖RNA(dsRNA)
- 5✕b–グルカン
正答: 3
放射線と物質の相互作用に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○放射線は粒子放射線と電磁波放射線とに分類される。
- 2✕a 線は物質を通過するときに物質中の原子と相互作用し、飛跡がジグザグ状に
なる。α線は物質を通過するときに物質中の原子と相互作用し、飛跡が直線状になる。 - 3✕b- 線の透過放射線量は、吸収体の厚さに対して直線的に減少する。β⁻線の透過放射線量は、吸収体の厚さに対してほぼ指数関数的に減少する。
- 4✕電離作用の強さは、a 線1 b- 線1 c 線の順である。電離作用の強さは、α線 > β⁻線 > γ線の順である。
- 5○c 線は物質と相互作用するとき、光電効果、コンプトン効果又は電子対生成に
よりエネルギーを失う。
正答: 1・5
エントロピーに関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
- 1✕エントロピー変化DS は、可逆的に出入りする熱をqrev、そのときの温度をT
とすると、DS=qrev/T で与えられる。 - 2✕エントロピーの最小値は熱力学第3 法則によってゼロと定められる。
- 3✕系と外界(周囲)のエントロピー変化の和が正になる方向に、すべての変化は
進行する。 - 4✕エントロピーは系の乱雑さを定量的に表す熱力学量である。
- 5○外界(周囲)のエントロピー変化を温度で割った熱力学量が、系のギブズエネ
ルギー変化である。
正答: 5
酸化還元反応と化学電池に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕酸化還元反応において、電子を受け取るのは還元剤である。酸化還元反応において、電子を受け取るのは酸化剤である。
- 2✕

- 3✕進行中の酸化還元反応の起電力は、Henderson‒Hasselbalch の式で表すことが
できる。進行中の酸化還元反応の起電力は、Nernst(ネルンスト)の式で表すことができる。 - 4○電解質の濃度のみが異なる2 つの半電池からなる化学電池(濃淡電池)の標準
起電力は0 V である。 - 5○反応が自発的に進行している化学電池では、カソード(正極)で還元反応が起
こる。
正答: 4・5
反応速度の温度依存性に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕アレニウス式は、温度と平衡定数の関係を表している。アレニウス式は、温度と反応速度定数の関係を表している。
- 2✕0 次反応にはアレニウス式は適用できない。0 次反応の速度定数にもアレニウス式は適用できる。
- 3✕アレニウス式に従う反応の場合、アレニウスプロットでは右上がりの直線が得
られる。アレニウス式に従う反応の場合、アレニウスプロットでは右下がりの直線が得られる。 - 4○2 つの反応のアレニウスプロットの傾きが等しい場合、その2 つの反応の活性
化エネルギーは等しい。 - 5○アレニウスプロットの傾きの絶対値が大きい反応ほど、反応速度に与える温度
の影響が大きい。
正答: 4・5
0.20 mol/L 塩化アンモニウム水溶液100 mL を用いてアンモニア・塩化アンモ
ニウム緩衝液(pH 9.0)を調製したい。この塩化アンモニウム水溶液に加える
0.18 mol/L アンモニア水溶液の液量に最も近い値はどれか。1つ選べ。

- 1✕15 mL
- 2✕35 mL
- 3○55 mL
- 4✕75 mL
- 5✕95 mL
正答: 3
紫外可視吸光度測定法を用いて、単一の波長により、ある化合物の濃度の異な
る2 種類の水溶液の透過率を測定したところ、水溶液Iの透過率は50%、水溶液
IIの透過率は20%であった。水溶液IとIIを等量ずつ混合した水溶液の吸光度に
最も近い値はどれか。1つ選べ。
ただし、log 2 = 0.3、用いたセルの層長は1 cm とする。
- 1✕0.3
- 2○0.5
- 3✕0.7
- 4✕1.0
- 5✕1.5
正答: 2
97-98 共通の設問
ある化合物が医薬品として適合するかどうかの判定は、分離分析、定性分析
及び定量分析を駆使して行われる。次の記述は、日本薬局方L–アラニン
(C3H7NO2:89.09)の純度試験(一部要約)及び定量法である。
純度試験 試料溶液及び標準溶液20 nL ずつを正確にとり、次の条件で液体クロマ
トグラフィーにより試験を行う。試料溶液及び標準溶液から得たピーク高さから
試料溶液1 mL に含まれるアラニン以外のアミノ酸の質量を求め、その質量百分
率を算出するとき、アラニン以外の各アミノ酸の量は0.1%以下である。
試験条件
検出器:可視吸光光度計(測定波長:570 nm)
カラム: 内径4.6 mm、長さ8 cm のステンレス管に3 nm のポリスチレンに
スルホン酸基を結合した液体クロマトグラフィー用強酸性イオン交
換樹脂(Na 型)を充塡する。
~(中略)~
移動相:移動相AからEの順に切り換える。
反応試薬:ニンヒドリンを含む溶液
~(以下略)~
定量法 本品を乾燥し、その約90 mg を精密に量り、ギ酸3 mL に溶かし、酢酸
(100)50 mL を加え、0.1 mol/L 過塩素酸で滴定する(電位差滴定法)。同様の
方法で空試験を行い、補正する。

純度試験に用いた液体クロマトグラフィー(LC)に関する記述のうち、正しい
のはどれか。2つ選べ。
- 1○一般に、この検出器の光源にはタングステンランプが用いられる。
- 2✕固定相は陰イオン交換体である。固定相は陽イオン交換体である。
- 3○移動相はAからEの順に、pH が大きくなる。
- 4✕このLC は、プレカラム誘導体化法である。このLC は、ポストカラム誘導体化法である。
- 5✕アラニンとプロリンは同じ呈色物質を生成する。アラニンとプロリンは異なる呈色物質を生成する。
正答: 1・3
定量法に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕試料95.67 mg を量り取った場合、「約90 mg」を量り取ったことにならない。試料95.67 mg を量り取った場合、「約90 mg」を量り取ったことになる。
- 2✕L–アラニンはアセチル化された後、過塩素酸と反応する。L–アラニンはアセチル化された後、過塩素酸で滴定される。
- 3○この電位差滴定法では、指示電極にガラス電極を用いる。
- 4○本試験より空試験の方が、0.1 mol/L 過塩素酸の滴加量は少ない。
- 5✕

正答: 3・4
下図は液体クロマトグラフィーにより得られた成分Aと成分Bのクロマトグラ
ム(模式図)で、ピークAは成分A、ピークBは成分B由来である。この図に関す
る記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

t0: 移動相がカラムを通過する時間(溶媒先端)、tRA:ピークAの保持時間、
tRB:ピークBの保持時間、WA:ピークAのピーク幅、WB:ピークBのピーク幅
- 1✕ピークAとピークBの分離係数をa とすると、成分Aの質量分布比kA は成分
Bの質量分布比kB のa 倍である。成分Aの質量分布比kA は成分Bの質量分布比kB の1/α倍である。 - 2✕このカラムの理論段数N は、tRB - tRAで与えられる。
WA + WBこのカラムの理論段数N は、16 × (tRB/WB)²で与えられる。 - 3✕WA とWB がいずれも小さくなるほど分離係数a は大きくなる。WA とWB がいずれも小さくなるほど分離度Rsは大きくなる。
- 4○ピークAとピークBの分離度Rs は、Rs 2 1.5 である。
- 5○Rs を大きくするには理論段高さH が小さいカラムを選択する。
正答: 4・5
核医学画像診断法と、使用される放射性核種の組合せとして正しいのはどれ
か。2つ選べ。
診断法 核種
- 1✕PET 67Ga
- 2✕PET 123I
- 3○PET 18F
- 4○SPECT 99mTc
- 5✕SPECT 15O
正答: 3・4
日本薬局方収載医薬品ジルチアゼムは、化合物Aから化合物Bを経て合成され
る。次の記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

O
化合物A 化合物B ジルチアゼム
- 1○酸素原子ウは、ジルチアゼム分子内には存在しない。
- 2○酸素原子エは、主に酸素原子イ由来である。
- 3✕酸素原子オは、主に酸素原子ウ由来である。酸素原子オは、主に酸素原子ア由来である。
- 4✕酸素原子カは、主に酸素原子ア由来である。酸素原子カは、酢酸(アセチル化剤)由来である。
- 5✕化合物Bは、化合物Aからの転位反応による生成物である。化合物Bは、化合物Aからの環化(縮合)反応による生成物である。
正答: 1・2
タンパク質の構造に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。下図に
アミド結合間の水素結合を示す。



N
水素結合
O
N
H
- 1✕図に示した水素結合は、主に一次構造の形成に働く。図に示した水素結合は、主に二次構造の形成に働く。
- 2○a–ヘリックスは、二次構造の1 つである。
- 3✕a–ヘリックスは、図に示した水素結合により2 本のペプチド鎖間で形成され
る。α–ヘリックスは、図に示した水素結合により1 本のペプチド鎖内で形成される。 - 4✕b–シートは、主に周囲の水分子との相互作用で形成される。β–シートは、主にアミド結合間の水素結合で形成される。
- 5○ジスルフィド結合は、主に三次構造を安定化する。
正答: 2・5
エタノール中でヨウ化メチルと反応させたときに最も反応性が高い求核剤はど
れか。1つ選べ。
1 2 3 4 5

- 1✕
- 2○
- 3✕
- 4✕
- 5✕
正答: 2
多発性硬化症治療薬のフィンゴリモドは、体内でスフィンゴシンキナーゼに
よって立体選択的にリン酸化されて活性体となり、スフィンゴシン–1–リン酸(S1P)
受容体アゴニスト活性を発揮する。次の記述のうち、正しいのはどれか。2つ選
べ。

- 1○S1P の2 位の絶対配置は、S である。
- 2✕フィンゴリモドは、キラル化合物である。フィンゴリモドは、アキラル化合物である。
- 3✕フィンゴリモドリン酸(活性体)は、R 体である。フィンゴリモドリン酸(活性体)は、S 体である。
- 4○S1P とフィンゴリモドリン酸は、両親媒性である。
- 5✕S1P は、グリセロリン脂質である。S1P は、スフィンゴリン脂質である。
正答: 1・4
以下の構造式で表されるダイゼインに関する記述のうち、正しいのはどれか。
2つ選べ。

OH
- 1○カッコンに含まれる成分の一つである。
- 2✕A環の炭素原子は、シキミ酸由来である。A環の炭素原子は、酢酸(ポリケチド)由来である。
- 3✕2–フェニルクロモン骨格を有している。3–フェニルクロモン骨格を有している。
- 4○ヒトに対してエストロゲン様作用がある。
- 5✕マグネシウム-塩酸反応で陽性を示す。マグネシウム–塩酸反応で陰性を示す。
正答: 1・4
35 歳男性。冠動脈疾患の既往がある。近医にて原発性の甲状腺機能低下症と診
断され、処方1 で治療を継続している。最近になって花粉症のような症状を訴えた
ため、別のクリニックで処方2 が追加され、その処方箋を持って来局した。
(処方1 )

- 1✕
- 2○
- 3✕
- 4✕
- 5✕
正答: 2
図1 及び図2 は、アスパラギン酸プロテアーゼ及びシステインプロテアーゼに
よる基質加水分解の初期反応過程の模式図である。以下の記述のうち、正しいのは
どれか。2つ選べ。

アスパラギン酸プロテアーゼ システインプロテアーゼ
- 1✕アスパラギン酸残基アと水の相互作用は、水の酸素原子の求電子性を高めてい
る。アスパラギン酸残基アと水の相互作用は、水の酸素原子の求核性を高めている。 - 2✕アスパラギン酸残基イと基質カルボニル基の相互作用は、基質カルボニル基の
求核性を高めている。アスパラギン酸残基イと基質カルボニル基の相互作用は、基質カルボニル基の求電子性を高めている。 - 3✕システイン残基エのスルファニル基は、塩基として働く。システイン残基エのスルファニル基は、求核剤として働く。
- 4○ヒスチジン残基ウとシステイン残基エの相互作用は、エのスルファニル基の求
核性を高めている。 - 5○アスパラギン酸残基アとヒスチジン残基ウは、塩基として働く。
正答: 4・5
日本薬局方収載医薬品プロチレリンの化学構造に関する記述のうち、正しいの
はどれか。2つ選べ。
イ

HH
プロチレリン
- 1✕アは、b–ラクタム環である。アは、ピロリドン環(ピログルタミン酸)である。
- 2○イは、芳香族性をもつ。
- 3○ウは、ピロリジン環である。
- 4✕N 末端は、プロリン残基である。N末端は、ピログルタミン酸残基である。
- 5✕本品は、テトラペプチドである。本品は、トリペプチドである。
正答: 2・3
下図は、ある化合物の1H–NMR スペクトル(400 MHz、CDCl3、基準物質はテ
トラメチルシラン)を示したものであり、表は各シグナルの積分比を一覧にしたも


- 1○
- 2✕
- 3✕
- 4✕
- 5✕
正答: 1
膵臓の構造と機能に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕膵臓は、十二指腸側から膵尾、膵体、膵頭の3 部位に分けられる。膵臓は、十二指腸側から膵頭、膵体、膵尾の3 部位に分けられる。
- 2✕膵管は膵臓内部を走行し、胆嚢管と合流して十二指腸へ開口する。膵管は膵臓内部を走行し、総胆管と合流して十二指腸へ開口する。
- 3○膵液は、HCO3- を多く含み、十二指腸に流れ込む胃酸を中和する。
- 4✕膵液に含まれる消化酵素の大部分は、ペプシンである。膵液に含まれる消化酵素の大部分は、トリプシン等の蛋白質分解酵素である。
- 5○膵臓ランゲルハンス島b 細胞内のCa2+ 濃度が上昇すると、インスリンが分泌
される。
正答: 3・5
生体内の物質移動に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕一酸化窒素は、促進拡散により血管内皮細胞から移動する。一酸化窒素は、単純拡散により血管内皮細胞から移動する。
- 2✕水素イオンは、受動輸送により胃壁細胞から分泌される。水素イオンは、能動輸送により胃壁細胞から分泌される。
- 3○原尿中のグルコースは、Na+ との共輸送により腎臓の近位尿細管上皮細胞に取
り込まれる。 - 4✕血中のグルコースの大部分は、エンドサイトーシスにより脂肪細胞に取り込ま
れる。血中のグルコースの大部分は、促進拡散(GLUT)により脂肪細胞に取り込まれる。 - 5○ノルアドレナリンは、エキソサイトーシスにより交感神経終末から分泌され
る。
正答: 3・5
下図は、ミトコンドリアと、その電子伝達系をつかさどる複合体I、II、III、
IV並びにATP 合成酵素を示した概略図である。以下の記述のうち、正しいのはど
れか。2つ選べ。


マトリックス
ミトコンドリア
- 1○NADH 由来の電子は、複合体Iを経由し、ユビキノンへ伝達される。
- 2✕H+ は、複合体I、II及びIVにおいてマトリックスから膜間腔へ汲み出される。H+ は、複合体I、III及びIVにおいてマトリックスから膜間腔へ汲み出される。
- 3✕O2 は、複合体IIIにおいてシトクロムc から電子を受け取りH2O となる。O2 は、複合体IVにおいてシトクロムc から電子を受け取りH2O となる。
- 4○ATP は、H+ が膜間腔側からマトリックス側へATP 合成酵素を通過する際に
生成される。 - 5✕内膜を通過するH+ 量は、NADH から電子が供給される場合の方がFADH2 か
らの場合に比べて少ない。内膜を通過するH+ 量は、NADH から電子が供給される場合の方がFADH2 からの場合に比べて多い。
正答: 1・4

に連続して起こる事象を経て、2 つの娘細胞になる過程を示している。次の記述の
うち、誤っているのはどれか。1つ選べ。

- 1✕

- 2✕

- 3○

- 4✕細胞周期の進行には、周期に応じて活性化されるキナーゼが関わっている。
- 5✕がん抑制遺伝子産物には、細胞周期の進行を止めるタンパク質がある。
正答: 3
二次元電気泳動は、等電点電気泳動とSDS ポリアクリルアミドゲル電気泳動
(SDS–PAGE)を組み合せたもので、ある生体試料中の多種多様なタンパク質をそ
れぞれ固有の等電点と分子量の違いを利用して分離する方法である。図1 と図2
は、二次元電気泳動の概要と実験結果を示したものである。
図1 等電点電気泳動: pH 4 ~10 の連続的なpH 勾配を形成させた棒状のゲル
を準備する。このゲルを用いて電気泳動すると、試料中の各タンパク質はそれぞれ
の等電点の位置までゲル中を移動する。
(注: 実際にはこの段階ではゲルは染色しないためタンパク質は見えないが、図1 の下段では電気泳動後にタンパク質が等電点で分離しているイメージを示した。)

図2 SDS–PAGE: 等電点電気泳動により試料中のタンパク質を分離した棒状ゲルを、SDS–PAGE の分離ゲルの上に移し、一次元目の等電点電気泳動と直角の方向に電気泳動する。タンパク質は、その分子量に応じた位置まで移動する。電気泳動の終了後、泳動用のガラス板から取り出したゲルを洗浄し、クマシーブリリアントブルーでタンパク質を染色したところ、50 個のスポットを検出した。図2 中のスポットAは、等電点5.8、分子量56,000 のタンパク質である。

このようなタンパク質分析法とその実験結果に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1 つ選べ。
- 1✕等電点が5.8より小さく、かつ分子量が56,000より大きいスポットは、4 つ検出されている。
- 2✕スポットAのタンパク質では、中性溶液中での分子全体の電荷が負になる。
- 3○スポットBのタンパク質の等電点は、ほぼ5.8 である。
- 4✕スポットCのタンパク質は、分子量56,000 より小さい。
- 5✕タンパク質のスポットの位置は、リン酸化により、やや右上方向に移動すると
推測される。
正答: 3
原核細胞の遺伝子発現における転写と翻訳に関する記述として、正しいのはど
れか。2つ選べ。
- 1○遺伝子の転写と翻訳は同時進行が可能であり、転写が完結する前に翻訳が開始
される。 - 2✕翻訳開始コドンの直前には、シャイン・ダルガーノ(SD)配列が存在し、リ
ボソームの60S サブユニットが結合する。翻訳開始コドンの直前には、シャイン・ダルガーノ(SD)配列が存在し、リボソームの30Sサブユニットが結合する。 - 3✕翻訳は、mRNA の3ʼ 末端側から5ʼ 末端側の方向に進行し、ペプチド鎖はC 末
端側からN 末端側へと合成される。翻訳は、mRNA の5ʼ末端側から3ʼ末端側の方向に進行し、ペプチド鎖はN末端側からC末端側へと合成される。 - 4✕アミノアシルtRNA は、コドンを含むtRNA の3ʼ 末端に、mRNA 上のアンチ
コドンに対応したアミノ酸が結合している。アミノアシルtRNA は、アンチコドンを含むtRNA の3ʼ末端に、mRNA 上のコドンに対応したアミノ酸が結合している。 - 5○オペロンとして隣り合う一群の遺伝子は1 本のmRNA(ポリシストロニック
mRNA)に転写され、複数のタンパク質に翻訳される。
正答: 1・5
リソソーム及びプロテアソームに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ
選べ。
- 1✕リソソームは、内部が塩基性のオルガネラで、様々な加水分解酵素を有する。リソソームは、内部が酸性のオルガネラで、様々な加水分解酵素を有する。
- 2✕エンドサイトーシスによりリソソームへ運ばれたタンパク質は、ATP 依存的
に分解される。エンドサイトーシスによりリソソームへ運ばれたタンパク質は、ATP非依存的に分解される。 - 3○プロテアソームは、巨大な筒状のプロテアーゼ複合体であり、ポリユビキチン
化されたタンパク質を選択的に分解する。 - 4○プロテアソームは、キラーT 細胞へ提示されるウイルス由来タンパク質の分解
に関わる。 - 5✕プロテアソームは、オートファゴソーム内に取り込まれて、オートファジーに
おけるタンパク質分解を担う。リソソームは、オートファゴソームとの融合により、オートファジーにおけるタンパク質分解を担う。
正答: 3・4
胎盤では、胎児と母体との間で物質交換が起こる。下図中のB(胎盤)では、
母体のイムノグロブリン(抗体)が選択的に胎児側に移行することが知られてい
る。次の記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

B
静脈 静脈
動脈
- 1○A内の血管には、胎児の血液が流れている。
- 2✕Bにおいて、母親の赤血球が胎児側に移行し、酸素を供給する。Bにおいて、母親の赤血球は胎児側に移行せず、酸素は拡散により胎児側に供給される。
- 3✕Bにおいて、抗体のサブクラスのうち、IgA が選択的に移行する。Bにおいて、抗体のサブクラスのうち、IgGが選択的に移行する。
- 4✕医薬品として使われる抗体は組換え体なので、母体から胎児側に移行しない。医薬品として使われる抗体は組換え体でも、母体から胎児側に移行する。
- 5○B全体から採取したDNA には、母親と胎児の両方のゲノムが含まれる。
正答: 1・5
細菌の抗菌薬耐性化には種々の遺伝子もしくはその産物が関わっている。次の
記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕グラム陰性菌の外膜にあるポーリンの増加は、カルバペネム系抗菌薬への耐性
化を促す。グラム陰性菌の外膜にあるポーリンの減少は、カルバペネム系抗菌薬への耐性化を促す。 - 2○腸球菌のバンコマイシン耐性遺伝子VanA の産物は、細胞壁のペプチドグリカ
ン合成の代替経路で働き、グリコペプチド系抗菌薬の作用を回避する。 - 3✕リファンピシン耐性菌では、DNA ポリメラーゼ遺伝子の変異により、耐性が
獲得されている。リファンピシン耐性菌では、RNAポリメラーゼ遺伝子の変異により、耐性が獲得されている。 - 4✕カナマイシン耐性遺伝子産物の中には、抗菌薬をリン酸化する酵素として働
き、RNA ポリメラーゼへの結合を消失させるものがある。カナマイシン耐性遺伝子産物の中には、抗菌薬をリン酸化する酵素として働き、リボソームへの結合を消失させるものがある。 - 5○R プラスミドなどの伝達性因子を介して薬物排出タンパク質が過剰発現するこ
とは、多剤耐性化の一因となる。
正答: 2・5
119-121 共通の設問
糖化反応は生体内や食品中で起こる普遍的な反応である。糖尿病の診断に
用いられ、血糖コントロールの状態を把握するマーカーである糖化ヘモグロビン
(HbA1c)の生成にも、この反応が関わっている。
グルコースはヘモグロビンAのβ鎖N 末端のアミノ基と反応し、化合物アを与
えたのち、HbA1c となる。化合物アの構造として最も適切なのはどれか。1つ選
べ。
ヘモグロビンAのβ鎖(模式図)

- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4○
- 5✕
正答: 4
HbA1c に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕HbA1c の生成には酵素が必要である。HbA1c の生成には酵素を必要としない(非酵素的)。
- 2○HbA1c の生成はグルコース濃度に依存する。
- 3✕HbA1c は、非酵素的にグルコースとヘモグロビンAに解離する。HbA1c は、非酵素的に生成し、グルコースとヘモグロビンA に解離しない。
- 4✕グルコースは、赤血球内に移行しにくいので、HbA1c の生成には2 ~3 ヶ月
を要する。グルコースは、赤血球内に移行しやすいので、HbA1c の生成は赤血球の寿命期間を反映する。 - 5○HbA1c 値は、赤血球寿命の影響を受ける。
正答: 2・5
196-197 共通の設問
72 歳男性。身長173 cm、体重63 kg。タール便があり、近医にて内視鏡検
査を施行したところ、胃噴門部に腫瘤を認め総合病院の消化器外科に紹介となっ
た。精査の結果、胃がんStage IV、肝転移及び多発リンパ節転移と診断され、胃
がんの一次治療としてS-1*/シスプラチン療法(SP 療法)を導入することになっ
た。そこで自宅にてS-1 の服用を開始し(Day 1)、Day 8 よりシスプラチン注射
液を投与するため投与前日(Day 7)に入院となった。
*:テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤
(処方)
Day 1~21 に内服
テガフール20 mg・ギメラシル・オテラシル配合口腔内崩壊錠
1 回3 錠(1 日6 錠)
1 日2 回 朝夕食後 21 日分
Day 8 に
シスプラチン注射液60 mg/m2 : 120 分かけて点滴静注
SP 療法に用いられる薬物及びその代謝物を水溶液としたとき、水溶液のモル電
気伝導率が時間の経過とともに増大し、抗がん作用を発現するのはどれか。1つ選
べ。
- 1○シスプラチン
- 2✕テガフール
- 3✕ギメラシル
- 4✕オテラシルカリウム
- 5✕フルオロウラシル
正答: 1
198-199 共通の設問
87 歳男性。畑仕事中に意識がもうろうとなり、A病院に救急搬送された。
現病歴と服用している薬剤の有無は不明であった。検査の結果、血清ナトリウム値
が108 mEq/L と低ナトリウム血症を認めた。治療のため、3 %塩化ナトリウム水
溶液での点滴加療を開始することにした。処方内容や投与方法など治療方針につい
て医師からICU 担当薬剤師に確認の依頼があった。
(処方)
生理食塩液(500 mL/ボトル) 1 本
10%塩化ナトリウム注射液(20 mL/アンプル)7.5 本(150 mL)
医師コメント:末梢点滴(自然滴下、30 mL/時間)
A病院の医療安全マニュアルには、生理食塩液に対する浸透圧比4 を超える注射
液を投与する場合は中心静脈より投与することと記載されている。
塩化ナトリウム水溶液におけるイオン強度や活量に関する記述のうち、正しいの
はどれか。2つ選べ。
- 1✕イオン強度は、Na+ やCl- の電荷数に依存しない。イオン強度は、Na+ やCl- の電荷数に依存する。
- 2○イオン強度が高くなると、水中のNa+ とCl- の間の相互作用は強くなる。
- 3✕搬送時の血清ナトリウム値と等しいNa+ 濃度の塩化ナトリウム水溶液のイオ
ン強度は54 mmol/L である。搬送時の血清ナトリウム値と等しいNa+ 濃度の塩化ナトリウム水溶液のイオン強度は140 mmol/L である。 - 4○塩化ナトリウム水溶液の活量a はa = c・x で表される。ただし、c は活量係
数、x はモル分率である。 - 5✕Na+、Cl- の活量をそれぞれa+、a- とすると、塩化ナトリウム水溶液の平均活
量a! はa! = a+・a-
で表される。
2塩化ナトリウム水溶液の平均活量a± はa± = (a+・a-)1/2 で表される。
正答: 2・4
200-201 共通の設問
80 歳女性。身長160 cm、体重50 kg。胸の痛み及び息苦しさの訴えにより
救急搬送された。急性心不全の診断にてニトログリセリン注射液を投与することと
なった。診療録には「ニトログリセリン注射液はア0.05 ng/kg/分より開始して様
子をみていく」と記載されている。
なお、添付文書には、「0.05~0.1 ng/kg/分の速度より開始して血圧等の循環動
態をモニターしながら適宜増量し、最適点滴速度で維持する」とある。また、この

ニトログリセリン注射液投与時にPVC 製のチューブを使うと、ニトログリセリ
ンがチューブに吸着し、静脈内への到達量が著しく減少することが知られている。
この吸着に関連すると考えられる分子間相互作用はどれか。1つ選べ。
- 1✕水素結合
- 2✕電荷移動相互作用
- 3✕静電的相互作用
- 4○分散力
- 5✕イオン-双極子相互作用
正答: 4
202-203 共通の設問
78 歳男性。身長170 cm、体重68 kg。医療機関での治療は受けていない。
病院の近隣を歩いていた際に急な心臓発作を起こし救急搬送された。搬送時の心電
図はAであり、薬剤Xが投与された。X投与の5 分後にはBに示す正常な心電図と
なった。

1 秒
正常な状態におけるこの患者の心臓の1 回拍出量が60 mL である場合、この患
者の心拍出量に最も近い値はどれか。1つ選べ。
- 1✕3 L/min
- 2✕4 L/min
- 3○5 L/min
- 4✕6 L/min
- 5✕7 L/min
正答: 3
204-205 共通の設問
67 歳男性。開心術後に低心拍状態となり心原性ショックと診断された。本
疾患の治療に当たりアドレナリン注射液及び電解質輸液(開始液)が、中心静脈ダ
ブルルーメンカテーテルから図のように投与されている。看護師は医師よりオメプ
ラゾールナトリウム注射液を1 時間かけて投与するよう指示を受けたため、薬剤師
に投与経路について確認した。


電解質輸液(開始液)
A 60 mL/h
アドレナリン注射液3 mg/3 mL
生理食塩液47 mL
D 2 mL/h 精密持続点滴
B
オメプラゾールは弱酸で、静脈血(pH 7.4)中で次のように解離するものとする。

H
分子形 イオン形
静脈血中でのオメプラゾールの分子形とイオン形の存在比として正しいのはどれ
か。1つ選べ。

ラゾールの代謝及び温度の影響は考慮しないものとする。
- 1○分子形:イオン形
32 : 1 - 2✕16 : 1
- 3✕3.2 : 1
- 4✕1 : 3.2
- 5✕1 : 16
- 6✕1 : 32
正答: 1
206-207 共通の設問
70 歳男性。1 ヶ月前より両手の関節の痛みと腫れが出現し、家族とともに
病院の整形外科を受診し、医師より精密検査のための入院を勧められた。検査の結
果、軽度の関節リウマチとの診断を受けた。メトトレキサートによる治療を開始し
たが、肝機能障害が出現し、以下の処方へ変更となった。
(処方1 )

この患者の味覚異常に最も関連するブシラミンの性質はどれか。1つ選べ。

- 1✕酸化剤として働く。キレート作用をもつ。
- 2✕水に溶けにくい。キレート作用をもつ。
- 3✕弱酸性を示す。キレート作用をもつ。
- 4○キレート作用をもつ。
- 5✕分子内ジスルフィド結合を形成する。キレート作用をもつ。
正答: 4
208-209 共通の設問
68 歳女性。切除不能の再発直腸がんに対して、カペシタビンとオキサリプ
ラチン併用化学療法を開始することになった。外来化学療法室の薬剤師は、この患
者にかかりつけ医から以下の薬剤が処方されていることを、お薬手帳より確認し
た。
なお、以下の薬剤は全て化学療法開始後も継続することとする。
(処方)
ロサルタン50 mg・ヒドロクロロチアジド配合錠
1 回1 錠(1 日1 錠)

かかりつけ医から処方されている医薬品の構造を示す。その中でモニタリングす
べき検査項目に関与する医薬品はどれか。1つ選べ。なお、本品の性状として、日
本薬局方には「本品は水に極めて溶けやすく、エタノール(95)に溶けやすい。」
「本品は光によって淡黄色となる。」と記載されている。
1 2 3

- 1○
- 2✕
- 3✕
- 4✕
- 5✕
- 6✕
正答: 1
210-211 共通の設問
60 歳女性。5 年前より糖尿病治療のためクリニックを受診している。今回
体重増加と血糖コントロール不良により、現在服用中の薬剤(処方1 )にダパグリ
フロジンプロピレングリコール水和物錠(処方2 )が追加された。
(処方1 )

処方2 のダパグリフロジン(A)は、リンゴの樹皮に含まれるフロリジン(B)
をリード化合物として開発された。これらの化合物に関する記述のうち、正しいの
はどれか。1つ選べ。

A B
- 1✕いずれもガラクトピラノシド構造を含む。いずれもグルコピラノシド構造を含む。
- 2✕化合物Bは、化合物Aよりグリコシダーゼに対して安定である。化合物Aは、化合物Bよりグリコシダーゼに対して安定である。
- 3✕化合物Bは、a–グリコシド結合をもつ。化合物Bは、β–グリコシド結合をもつ。
- 4✕化合物Aは、プロドラッグである。化合物Aは、プロドラッグではない。
- 5○化合物Bは、アセタール結合をもつ。
正答: 5
212-213 共通の設問
1 歳男児。体重10 kg。中等度の急性副鼻腔炎と診断され、アモキシシリ
ン水和物散が処方されたが効果不十分と判断され、薬剤感受性を考慮し以下の処方
へ変更になった。
(処方)
セフカペンピボキシル塩酸塩細粒10% 1 回0.3 g(1 日0.9 g)
1 日3 回 朝昼夕食後 5 日分
以下は、セフカペン ピボキシル塩酸塩水和物の化学構造である。前問の副作用
の原因となる構造を含む部分はどれか。1つ選べ。
なお、前問の副作用は本品がプロドラッグであることに由来する。
4

- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4○
- 5✕
正答: 4
214-215 共通の設問
84 歳男性。妻との二人暮らし。軽度のアルツハイマー型認知症と診断さ
れ、ドネペジル塩酸塩による治療を開始した。
(処方)
ドネペジル塩酸塩錠3 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)
1 日1 回 朝食後 14 日分
処方された医薬品と、その標的タンパク質に相互作用する内因性物質の正しい組
合せはどれか。1つ選べ。
CH3
1 Aとa 2 Aとc 3 Bとb
4 Bとc 5 Cとa 6 Cとb

- 1✕Aとa
- 2✕Aとc
- 3✕Bとb
- 4✕Bとc
- 5○Cとa
- 6✕Cとb
正答: 5
216-217 共通の設問
30 歳男性。2 月から突然のくしゃみ、鼻水、目のかゆみが出始め、仕事に
も集中できなくなり、翌月に近所の耳鼻科医院を受診した。その場で、簡便なアレ
ルギー検査を行うことになった。
この検査キットは、抗原抗体反応を利用したクロマトグラフィーの原理を用いて
いる。患者の血液サンプルを用いた約20 分の検査で、ハウスダスト系(ヤケヒョ
ウヒダニ、ゴキブリ、ネコ皮屑、イヌ皮屑)、花粉系(スギ、カモガヤ、ブタク
サ、ヨモギ)の計8 種類のアレルゲンに対するアレルギーの有無を判定できる。
図の検体(血液)滴下部にこの患者の血液サンプルを滴下して5 分待ち、続いて
展開液滴下部にキットの展開液を滴下して15 分待ち、判定部に出現するバンドを
確認したところ、下図のように、C(コントロール)以外に1 本のバンドが認めら
れた。

採取した患者の血液中に含まれる成分で、このアレルギー検査で測定されたのは
どれか。1つ選べ。
- 1✕スギ花粉(アレルゲン)
- 2✕抗ヒトIgE 抗体
- 3○スギ花粉に特異的なIgE
- 4✕スギ花粉に特異的なIgG
- 5✕IgE に特異的なFc 受容体
正答: 3
218-219 共通の設問
85 歳男性。中等度の認知症及び高血圧症の治療中。部屋の中ではつたい歩
きができるが、活動量が低下し、家に引きこもりがちである。今回、腰痛を訴え整
形外科を受診したところ、骨粗しょう症と診断された。整形外科受診時の検査値、
現在服用中の薬剤は以下のとおりである。なお、肝機能に異常はない。
(身体所見及び検査値)
骨密度65%、血圧128/80 mmHg、身長168 cm、体重62 kg、
血清クレアチニン0.9 mg/dL、Ca 9.0 mg/dL(基準値8.0~10.4 mg/dL)、
血清25–ヒドロキシビタミンD 8 ng/mL(20 ng/mL 以下は欠乏とみなす)
(現在服用中の薬剤)

本患者が血液検査で測定した25–ヒドロキシビタミンD に含まれる25(OH)ビタ
ミンD3 は、下図に示すように、プロビタミンD3 から反応A、Bを経て作られ、
反応C、Dで代謝される。以下の記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
プロビタミンD3
(7–デヒドロコレステロール)
反応A

ビタミンD3
(コレカルシフェロール)
反応B

25(OH)ビタミンD3

- 1✕プロビタミンD3 は、生体内で合成されない。プロビタミンD3 は、皮膚でコレステロールから合成される。
- 2✕紫外線を浴びた皮膚で進行する反応は、Bである。紫外線を浴びた皮膚で進行する反応は、Aである。
- 3○副甲状腺ホルモン(パラトルモン)によって促進される反応は、Dである。
- 4✕活性型ビタミンD3 は、25(OH)ビタミンD3 である。活性型ビタミンD3 は、1,25(OH)2 ビタミンD3(カルシトリオール)である。
- 5○活性型ビタミンD3 は、最終的に腎臓で生成される。
正答: 3・5
220-221 共通の設問
66 歳男性。C 型肝炎の既往歴あり。今回、肝硬変によると思われる腹水が
出現し、肝性脳症の症状もみられたので、消化器内科に入院し治療している。現在
の処方は以下のとおりである。
(処方1 )

この患者に補充している分岐鎖アミノ酸に関する記述として、正しいのはどれ
か。2つ選べ。
- 1○筋肉ではエネルギー源として利用される。
- 2✕主に肝臓において異化を受ける。主に筋肉において異化を受ける。
- 3✕該当するアミノ酸は、ロイシン、イソロイシン、プロリンである。該当するアミノ酸は、ロイシン、イソロイシン、バリンである。
- 4✕すべて糖原性アミノ酸である。ロイシンはケト原性アミノ酸である。
- 5○肝機能低下時には消費が増し、芳香族アミノ酸に対する比率が低下する。
正答: 1・5
222-223 共通の設問
52 歳男性。中枢性尿崩症の診断を受け、以下の薬剤による治療が開始と
なった。
(処方)
デスモプレシン点鼻スプレー2.5 ng 1 本
1 日2 回 1 回4 噴霧
処方薬は、この患者で不足しているホルモンの作用を補う目的で使われている。
そのホルモンに関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕ジスルフィド結合で架橋されたA、B 鎖からなるポリペプチドである。9 個のアミノ酸からなる環状ポリペプチド(分子内にジスルフィド結合をもつ)である。
- 2✕視床下部ホルモンの刺激により、下垂体前葉の細胞で産生される。視床下部で産生され、下垂体後葉から分泌される。
- 3✕心臓に作用し、グアニル酸シクラーゼを活性化して、血圧を低下させる。血管平滑筋や腎集合管の細胞に作用する(心臓のグアニル酸シクラーゼ活性化は心房性ナトリウム利尿ペプチドの作用)。
- 4○血管平滑筋細胞に作用し、ホスホリパーゼC を活性化して、血管を収縮させ
る。 - 5○腎集合管の細胞に作用し、プロテインキナーゼA を活性化して、水の再吸収
を促進する。
正答: 4・5
224-225 共通の設問
7 歳男児。身長122 cm、体重25 kg。母親に連れられて来局した。処方は
以下のとおりである。母親に患児の症状を確認したところ、発熱、耳痛はあるが、
耳介けん引痛はなかった。お薬手帳及び薬歴を確認すると、併用薬はなかった。点
耳薬の使用は初めてであったため、薬剤師が母親に服薬指導をした。
(処方)

図は聴覚器の断面の模式図である。1 ~5 のうち、この患者の主たる炎症部位と
して、正しいのはどれか。1つ選べ。
4
鼓膜 3
2
1

- 1✕
- 2✕
- 3○
- 4✕
- 5✕
正答: 3