第108回 — 実務
演習モードで解く多職種連携でのチーム医療を妨げる要因となり得るのはどれか。1つ選べ。
- 1✕各職種と情報を共有する。各職種独自の略語を使用しない。
- 2✕連携・協働のための高いコミュニケーション能力をつける。各職種独自の略語を使用しない。
- 3✕各職種の専門性に基づく技術を確立する。各職種独自の略語を使用しない。
- 4✕各職種の役割を理解する。各職種独自の略語を使用しない。
- 5○各職種独自の略語を使用する。
正答: 5
成人に対する栄養輸液療法における静注用脂肪乳剤(20%イントラリポス輸液
250 mL 袋)の投与方法として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1✕遮光して投与する。ゆっくり(3 時間以上かけて)投与する。
- 2✕他の栄養輸液製剤に混合して投与する。ゆっくり(3 時間以上かけて)投与する。
- 3✕フィルターを使用して投与する。ゆっくり(3 時間以上かけて)投与する。
- 4✕シリンジポンプを使用して投与する。ゆっくり(3 時間以上かけて)投与する。
- 5○ゆっくり(3 時間以上かけて)投与する。
正答: 5
薬剤師法に基づき薬袋への記載が必須である事項はどれか。1つ選べ。
- 1○調剤した薬剤師氏名
- 2✕処方した医師氏名
- 3✕使用上の注意
- 4✕処方箋発行日
- 5✕医薬品名
正答: 1
プロトンポンプ阻害薬と併用禁忌の医薬品はどれか。1つ選べ。
- 1✕セベラマー塩酸塩錠
- 2✕エンパグリフロジン錠
- 3○アタザナビル硫酸塩カプセル
- 4✕沈降炭酸カルシウム錠
- 5✕レパグリニド錠
正答: 3
放射性医薬品の調製と保管における注意事項として、誤っているのはどれか。
1つ選べ。
- 1○調製作業はクリーンベンチ内で行う。
- 2✕飛散防止のためバイアル内を陰圧に保つ。
- 3✕汚染に備え手袋等の防護具を着用する。
- 4✕調製作業は放射線管理区域内で行う。
- 5✕放射線を安全に遮へいできる貯蔵箱に保管する。
正答: 1
主な感染経路が飛沫感染である疾患はどれか。1つ選べ。
- 1✕角化型疥癬
- 2✕クロストリディオイデス・ディフィシル(クロストリジウム・ディフィシル)
感染症 - 3✕流行性角結膜炎
- 4○マイコプラズマ肺炎
- 5✕腸管出血性大腸菌感染症
正答: 4
一般用医薬品に配合される成分のうち、透析療法を受けている人が使用を避け
る必要があるのはどれか。1つ選べ。
- 1✕ヒマシ油
- 2✕アミノ安息香酸エチル
- 3○アルジオキサ
- 4✕オキセサゼイン
- 5✕テプレノン
正答: 3
ノロウイルスに汚染されたリネン類に使用する消毒薬として、最も適切なのは
どれか。1つ選べ。
- 1✕グルタラール
- 2○次亜塩素酸ナトリウム
- 3✕ポビドンヨード
- 4✕エタノール
- 5✕ベンザルコニウム塩化物
正答: 2
一般消費者に対する要指導医薬品の日常の販売について、正しいのはどれか。
1つ選べ。
- 1✕インターネットで販売できる。使用する者の年齢を確認しなければならない。
- 2✕配置による方法で販売できる。使用する者の年齢を確認しなければならない。
- 3○使用する者の年齢を確認しなければならない。
- 4✕使用する者が同居家族の場合も販売できる。使用する者の年齢を確認しなければならない。
- 5✕情報提供は薬剤師又は登録販売者が行う。使用する者の年齢を確認しなければならない。
正答: 3
膀胱炎に対して、レボフロキサシン水和物の用法及び用量を検討する上で、最
も必要な患者情報はどれか。1つ選べ。
- 1○クレアチニンクリアランス
- 2✕クレアチンキナーゼ値
- 3✕CRP 値
- 4✕白血球数
- 5✕尿酸値
正答: 1
196-197 共通の設問
72 歳男性。身長173 cm、体重63 kg。タール便があり、近医にて内視鏡検
査を施行したところ、胃噴門部に腫瘤を認め総合病院の消化器外科に紹介となっ
た。精査の結果、胃がんStage IV、肝転移及び多発リンパ節転移と診断され、胃
がんの一次治療としてS-1*/シスプラチン療法(SP 療法)を導入することになっ
た。そこで自宅にてS-1 の服用を開始し(Day 1)、Day 8 よりシスプラチン注射
液を投与するため投与前日(Day 7)に入院となった。
*:テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤
(処方)
Day 1~21 に内服
テガフール20 mg・ギメラシル・オテラシル配合口腔内崩壊錠
1 回3 錠(1 日6 錠)
1 日2 回 朝夕食後 21 日分
Day 8 に
シスプラチン注射液60 mg/m2 : 120 分かけて点滴静注
SP 療法の施行に関する記述のうち、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1✕シスプラチン注射液は5 %ブドウ糖注射液で希釈する。シスプラチン注射液は生理食塩液で希釈する。
- 2✕デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム注射液、アプレピタントカプセルを
投与するのはシスプラチン注射液の投与前日(Day 7)である。デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム注射液、アプレピタントカプセルを投与するのはシスプラチン注射液の投与当日(Day 8)である。 - 3✕シスプラチン注射液の投与翌日(Day 9)に、セロトニン5–HT1 受容体遮断薬
を投与する。シスプラチン注射液の投与当日(Day 8)に、セロトニン5–HT3 受容体遮断薬を投与する。 - 4○シスプラチン注射液の投与前(Day 8)に十分な量の輸液を投与する。
- 5✕体重からシスプラチン注射液の投与量を算出する。体表面積からシスプラチン注射液の投与量を算出する。
正答: 4
198-199 共通の設問
87 歳男性。畑仕事中に意識がもうろうとなり、A病院に救急搬送された。
現病歴と服用している薬剤の有無は不明であった。検査の結果、血清ナトリウム値
が108 mEq/L と低ナトリウム血症を認めた。治療のため、3 %塩化ナトリウム水
溶液での点滴加療を開始することにした。処方内容や投与方法など治療方針につい
て医師からICU 担当薬剤師に確認の依頼があった。
(処方)
生理食塩液(500 mL/ボトル) 1 本
10%塩化ナトリウム注射液(20 mL/アンプル)7.5 本(150 mL)
医師コメント:末梢点滴(自然滴下、30 mL/時間)
A病院の医療安全マニュアルには、生理食塩液に対する浸透圧比4 を超える注射
液を投与する場合は中心静脈より投与することと記載されている。
ICU 担当薬剤師の対応に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
なお、塩化ナトリウムの式量は58.5 とし、水溶液中で完全電離しているものと
する。
- 1✕処方どおりに調製すれば、3 %塩化ナトリウム水溶液となるため、問題なしと
判断した。 - 2○算出された浸透圧比が4 を超えていたので、中心静脈からの投与を依頼した。
- 3✕低ナトリウム血症の更なる悪化は、痙れんや昏睡を起こす可能性があると情報
提供した。 - 4✕急激な血清ナトリウム値の上昇は、浸透圧性脱髄症候群を起こす可能性がある
と情報提供した。 - 5✕低ナトリウム血症の原因として、抗利尿ホルモン不適合分泌症候群
(SIADH)も考えられると情報提供した。
正答: 2
200-201 共通の設問
80 歳女性。身長160 cm、体重50 kg。胸の痛み及び息苦しさの訴えにより
救急搬送された。急性心不全の診断にてニトログリセリン注射液を投与することと
なった。診療録には「ニトログリセリン注射液はア0.05 ng/kg/分より開始して様
子をみていく」と記載されている。
なお、添付文書には、「0.05~0.1 ng/kg/分の速度より開始して血圧等の循環動
態をモニターしながら適宜増量し、最適点滴速度で維持する」とある。また、この

下線部アをシリンジポンプの速度単位(mL/h)で表した場合、正しい値はどれ
か。1つ選べ。
- 1○0.3 mL/h
- 2✕1.5 mL/h
- 3✕3.0 mL/h
- 4✕15 mL/h
- 5✕30 mL/h
正答: 1
202-203 共通の設問
78 歳男性。身長170 cm、体重68 kg。医療機関での治療は受けていない。
病院の近隣を歩いていた際に急な心臓発作を起こし救急搬送された。搬送時の心電
図はAであり、薬剤Xが投与された。X投与の5 分後にはBに示す正常な心電図と
なった。

1 秒
この心電図変化をもたらした薬剤Xによる治療として最も考えられるのは次のう
ちどれか。1つ選べ。
- 1✕一硝酸イソソルビド錠の舌下投与
- 2○硝酸イソソルビドスプレーの口腔内噴霧
- 3✕アスピリン腸溶錠を噛みくだいて内服
- 4✕アミオダロン塩酸塩速崩錠の内服
- 5✕ジゴキシンエリキシルの内服
正答: 2
204-205 共通の設問
67 歳男性。開心術後に低心拍状態となり心原性ショックと診断された。本
疾患の治療に当たりアドレナリン注射液及び電解質輸液(開始液)が、中心静脈ダ
ブルルーメンカテーテルから図のように投与されている。看護師は医師よりオメプ
ラゾールナトリウム注射液を1 時間かけて投与するよう指示を受けたため、薬剤師
に投与経路について確認した。


電解質輸液(開始液)
A 60 mL/h
アドレナリン注射液3 mg/3 mL
生理食塩液47 mL
D 2 mL/h 精密持続点滴
B
オメプラゾールナトリウム注射液の投与手順として適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1○Aからのラインを止め、Cから適量の生理食塩液でフラッシュした後、Cから
投与する。 - 2✕Aからのライン及びBからのラインを止め、Cから適量の生理食塩液でフラッ
シュした後、Cから投与する。Aからのラインを止め、Cから適量の生理食塩液でフラッシュした後、Cから投与する。 - 3✕Aからのライン及びBからのラインを止め、Dから適量の生理食塩液でフラッ
シュした後、Dから投与する。Aからのラインを止め、Cから適量の生理食塩液でフラッシュした後、Cから投与する。 - 4✕Bからのラインを止め、Dから適量の生理食塩液でフラッシュした後、Dから
投与する。Aからのラインを止め、Cから適量の生理食塩液でフラッシュした後、Cから投与する。 - 5✕フラッシュなしで直接Dから投与する。Aからのラインを止め、Cから適量の生理食塩液でフラッシュした後、Cから投与する。
正答: 1
206-207 共通の設問
70 歳男性。1 ヶ月前より両手の関節の痛みと腫れが出現し、家族とともに
病院の整形外科を受診し、医師より精密検査のための入院を勧められた。検査の結
果、軽度の関節リウマチとの診断を受けた。メトトレキサートによる治療を開始し
たが、肝機能障害が出現し、以下の処方へ変更となった。
(処方1 )

今後の薬剤師の対応として適切でないのはどれか。1つ選べ。
- 1✕味覚異常の原因薬剤と考えられるブシラミン錠の継続の可否について医師に確
認する。 - 2✕味覚障害には口内炎や口腔内乾燥を伴うこともあるため、これらの症状につい
て患者に確認する。 - 3✕亜鉛濃度が過剰にならないように、定期的な血清亜鉛濃度の測定を医師に依頼
する。 - 4✕患者に対して、処方2 に加えて亜鉛サプリメントを摂取する場合には、医師あ
るいは薬剤師に相談するように指導する。 - 5○亜鉛の補充により銅の吸収が増強され銅過剰症を起こすおそれがあると医師に
情報提供を行う。
正答: 5
208-209 共通の設問
68 歳女性。切除不能の再発直腸がんに対して、カペシタビンとオキサリプ
ラチン併用化学療法を開始することになった。外来化学療法室の薬剤師は、この患
者にかかりつけ医から以下の薬剤が処方されていることを、お薬手帳より確認し
た。
なお、以下の薬剤は全て化学療法開始後も継続することとする。
(処方)
ロサルタン50 mg・ヒドロクロロチアジド配合錠
1 回1 錠(1 日1 錠)

今回のがん化学療法の開始に伴い、薬物相互作用による重篤な副作用を回避する
ため、薬剤師が定期的にモニタリングすべき検査項目として、最も重要なのはどれ
か。1つ選べ。
- 1✕血清鉄
- 2✕尿酸
- 3✕血清カルシウム
- 4✕血清リン
- 5○PT–INR
正答: 5
210-211 共通の設問
60 歳女性。5 年前より糖尿病治療のためクリニックを受診している。今回
体重増加と血糖コントロール不良により、現在服用中の薬剤(処方1 )にダパグリ
フロジンプロピレングリコール水和物錠(処方2 )が追加された。
(処方1 )

薬剤師による処方2 の説明として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕尿量を減らす働きがあります。尿量を増やす働きがあります。
- 2✕尿中の糖を減らす働きがあります。尿中への糖の排泄を増やす働きがあります。
- 3○排尿時の違和感があるときは申し出てください。
- 4○喉の渇きを感じることがあります。
- 5✕腹部膨満感を起こしやすいです。腹部膨満感は本剤で特徴的な副作用ではない(性器・尿路感染や脱水等に注意)。
正答: 3・4
212-213 共通の設問
1 歳男児。体重10 kg。中等度の急性副鼻腔炎と診断され、アモキシシリ
ン水和物散が処方されたが効果不十分と判断され、薬剤感受性を考慮し以下の処方
へ変更になった。
(処方)
セフカペンピボキシル塩酸塩細粒10% 1 回0.3 g(1 日0.9 g)
1 日3 回 朝昼夕食後 5 日分
本症例において、薬剤師が留意すべき重大な副作用はどれか。1つ選べ。
- 1✕甲状腺組織の直接的障害による甲状腺機能低下症
- 2✕糖新生抑制による乳酸アシドーシス
- 3✕ヒスタミン遊離によるレッドネック症候群
- 4✕ビタミンA 欠乏による視覚障害
- 5○血清カルニチン低下による低血糖
正答: 5
214-215 共通の設問
84 歳男性。妻との二人暮らし。軽度のアルツハイマー型認知症と診断さ
れ、ドネペジル塩酸塩による治療を開始した。
(処方)
ドネペジル塩酸塩錠3 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)
1 日1 回 朝食後 14 日分
妻から「薬は夫が自分で管理しているが、飲んだはずの薬を再度飲んだり服薬を
忘れる日があるようだ。」、「服薬後の食欲低下と腹痛、下痢がある。」と薬局に相談
があった。また、認知症治療を続け、夫が薬を正しく使用しているか確認できるよ
うにしたいとの要望があった。
患者の状態等や妻の要望を考慮して、かかりつけ医に提案する、ドネペジル塩酸
塩錠から変更する薬剤として最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1✕ドネペジル塩酸塩口腔内崩壊錠
- 2✕ドネペジル塩酸塩経口ゼリー
- 3✕ガランタミン錠
- 4○リバスチグミンテープ
- 5✕メマンチン塩酸塩錠
正答: 4
216-217 共通の設問
30 歳男性。2 月から突然のくしゃみ、鼻水、目のかゆみが出始め、仕事に
も集中できなくなり、翌月に近所の耳鼻科医院を受診した。その場で、簡便なアレ
ルギー検査を行うことになった。
この検査キットは、抗原抗体反応を利用したクロマトグラフィーの原理を用いて
いる。患者の血液サンプルを用いた約20 分の検査で、ハウスダスト系(ヤケヒョ
ウヒダニ、ゴキブリ、ネコ皮屑、イヌ皮屑)、花粉系(スギ、カモガヤ、ブタク
サ、ヨモギ)の計8 種類のアレルゲンに対するアレルギーの有無を判定できる。
図の検体(血液)滴下部にこの患者の血液サンプルを滴下して5 分待ち、続いて
展開液滴下部にキットの展開液を滴下して15 分待ち、判定部に出現するバンドを
確認したところ、下図のように、C(コントロール)以外に1 本のバンドが認めら
れた。

その後、詳細な検査も行い、患者はスギ花粉症と診断され、薬物療法による治療
を受けていた。患者から薬を服用すると眠気があり仕事に差し支えることが多いと
の訴えがあったので、医師はスギ花粉飛散シーズン後に舌下免疫療法を勧めていた。
今回、舌下免疫療法による治療が開始されることになり、以下の処方箋を持って
薬局を訪れた。なお、初回である翌朝の分は処方した耳鼻科医の前で服用する予定
である。また、薬剤師は、この処方医が舌下免疫療法に関する講習を修了している
ことを確認した。
(処方)
シダキュアスギ花粉舌下錠(注)2,000 JAU 1 回1 錠(1 日1 錠)
1 日1 回 朝食後 7 日分
(注:スギ花粉症の減感作療法(アレルゲン免疫療法)薬)
この患者への舌下免疫療法に関する説明として誤っているのはどれか。1つ選べ。
- 1✕舌の下に薬を置き、保持した後、飲み込みます。
- 2✕服用前後は、激しい運動を避けてください。
- 3✕スギ花粉症に対する治療薬で、すべてのアレルギーに対して有効とはいえませ
ん。 - 4✕口の中に傷や炎症があるとき、医師や薬剤師に相談してください。
- 5○この薬は、次回から段階的に成分量を減らしていきます。
正答: 5
218-219 共通の設問
85 歳男性。中等度の認知症及び高血圧症の治療中。部屋の中ではつたい歩
きができるが、活動量が低下し、家に引きこもりがちである。今回、腰痛を訴え整
形外科を受診したところ、骨粗しょう症と診断された。整形外科受診時の検査値、
現在服用中の薬剤は以下のとおりである。なお、肝機能に異常はない。
(身体所見及び検査値)
骨密度65%、血圧128/80 mmHg、身長168 cm、体重62 kg、
血清クレアチニン0.9 mg/dL、Ca 9.0 mg/dL(基準値8.0~10.4 mg/dL)、
血清25–ヒドロキシビタミンD 8 ng/mL(20 ng/mL 以下は欠乏とみなす)
(現在服用中の薬剤)

この患者の骨粗しょう症治療に用いる薬剤として、適切なのはどれか。2つ選
べ。
- 1○アレンドロン酸錠
- 2✕ブシラミン錠
- 3✕ラロキシフェン塩酸塩錠
- 4✕L–アスパラギン酸Ca 錠
- 5○エルデカルシトールカプセル
正答: 1・5
220-221 共通の設問
66 歳男性。C 型肝炎の既往歴あり。今回、肝硬変によると思われる腹水が
出現し、肝性脳症の症状もみられたので、消化器内科に入院し治療している。現在
の処方は以下のとおりである。
(処方1 )

現在の薬物治療について、この患者への説明として誤っているのはどれか。1つ
選べ。
- 1✕トルバプタンは、腹部などに溜まった余分な水を尿として排泄する働きがあり
ます。 - 2✕ランソプラゾールは、食道・胃静脈瘤の治療期間中の潰瘍を予防する働きがあ
ります。 - 3○スピロノラクトンは、肝性脳症を改善する働きがあります。
- 4✕ラクツロースシロップは、腸管内でのアンモニアの発生及び吸収を抑制する働
きがあります。 - 5✕ナルフラフィンは、かゆみを改善する働きがあります。
正答: 3
222-223 共通の設問
52 歳男性。中枢性尿崩症の診断を受け、以下の薬剤による治療が開始と
なった。
(処方)
デスモプレシン点鼻スプレー2.5 ng 1 本
1 日2 回 1 回4 噴霧
この患者への服薬指導として、誤っているのはどれか。1つ選べ。
- 1✕使用前に鼻をかんでから使用してください。
- 2✕使用時、左右の鼻腔に交互にスプレーしてください。
- 3○スプレー時には、息を深く吸ってください。
- 4✕使用中は、医師より指示された飲水量を守ってください。
- 5✕冷蔵庫に容器を立てた状態で保管してください。
正答: 3
224-225 共通の設問
7 歳男児。身長122 cm、体重25 kg。母親に連れられて来局した。処方は
以下のとおりである。母親に患児の症状を確認したところ、発熱、耳痛はあるが、
耳介けん引痛はなかった。お薬手帳及び薬歴を確認すると、併用薬はなかった。点
耳薬の使用は初めてであったため、薬剤師が母親に服薬指導をした。
(処方)

母親に対する指導内容として最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1✕使用後お子さんがめまいや痛みを感じたと言っても使用を続けてください。耳たぶを後ろに引っ張るようにして、滴下してください。
- 2✕使用時には冷蔵庫から取り出してすぐに使用してください。耳たぶを後ろに引っ張るようにして、滴下してください。
- 3○耳たぶを後ろに引っ張るようにして、滴下してください。
- 4✕点耳量は1 回1 滴だけです。耳たぶを後ろに引っ張るようにして、滴下してください。
- 5✕点耳後はすぐに起き上がらせてください。耳たぶを後ろに引っ張るようにして、滴下してください。
正答: 3
226-227 共通の設問
精神神経科の医師から医薬品情報室に、妊婦がリチウム製剤とラモトリギ
ン製剤を服用したときの胎児における心奇形の発生について質問があった。薬剤師
が論文を検索し、各製剤の服用による胎児の心奇形発生に関するコホート研究報告
を見つけた。論文には下表に示した結果が掲載されていた。
表 妊婦のリチウム製剤又はラモトリギン製剤の服用による胎児の心奇形の発生数
心奇形

論文には、薬剤非服用群に対するリチウム製剤又はラモトリギン製剤服用群の相
対危険度(傾向スコア分析により補正した値)を服用量別に示した図が載ってい
た。妊娠中の薬剤服用状況と胎児の心奇形発生に関し、下図を基に薬剤師が医師に
説明する内容として誤っているのはどれか。1つ選べ。
出生100 人

図 胎児の心奇形発生に対するリチウム製剤又はラモトリギン製剤の影響
(参考:N Engl J Med 2017; 376: 2245–54.)
- 1✕リチウム製剤服用量が1 日900 mg を超える群では、出生100 人あたり6.32 人
に心奇形が発生しています。 - 2✕リチウム製剤服用量が1 日900 mg を超える場合、薬剤非服用群に比べ胎児の
心奇形は約4.2 倍発生しやすくなると考えられます。 - 3✕リチウム製剤服用量の増加に伴い、胎児の心奇形が発生しやすくなる傾向が認
められます。 - 4○ラモトリギン製剤は、リチウム製剤に比べ胎児の心奇形発生リスクを統計学的
に有意に上昇させると考えられます。 - 5✕ラモトリギン製剤服用群全体では、出生100 人あたり2.5 人に心奇形が発生し
ています。
正答: 4
228-229 共通の設問
70 歳男性。体重65 kg。ループス腎炎と脳梗塞に対して、それぞれタクロ
リムスカプセルとワルファリン錠を服用していた。2 週間前から微熱、咳、痰、寝
汗などが続き、昨日、痰に血が混じっていたため、不安を感じて病院を受診した。
胸部CT 検査で両側に空洞化を伴う多発性浸潤陰影を認め、喀痰の塗抹検査で病原
体が検出されたため、入院し、直接服薬確認療法(DOTS)が行われることとなっ
た。
(入院時の検査値)
AST 26 IU/L、ALT 27 IU/L、血清クレアチニン1.8 mg/dL、血清アルブミン
3.6 g/dL、総ビリルビン0.7 mg/dL
主治医より、イソニアジド錠、リファンピシンカプセル、エタンブトール錠、ピ
ラジナミド錠の4 剤でDOTS を開始することが薬剤師に伝えられた。薬剤の服用
にあたり、薬剤師が主治医に伝えるべき内容として、正しいのはどれか。2つ選
べ。
- 1✕肝機能障害があるため、イソニアジドの使用を避けるべきである。本患者に肝機能障害は認められない(肝機能障害時は注意が必要)。
- 2○ワルファリンの作用が減弱することがある。
- 3○視神経障害が現われることがあるため、定期的に視力等を確認する必要があ
る。 - 4✕腎機能障害があるため、エタンブトールを他剤に変更すべきである。本患者に腎機能障害は認められない(腎機能障害時は注意が必要)。
- 5✕タクロリムスの血中濃度が上昇することがある。リファンピシンの併用によりタクロリムスの血中濃度が低下することがある。
正答: 2・3
230-231 共通の設問
28 歳男性。勤務先のメッキ工場で、ビンに小分けしてあった液体を誤って
飲用した。その直後に苦しがったため、近くにいた同僚が救急車を要請し、救急搬
送された。来院時、頭痛、悪心、嘔吐及び頻脈を認めた。胃洗浄時に採取した胃内
容物をシェーンバイン法により検査したところ、グアヤク試験紙が青色へ変化し
た。
この患者に用いる解毒剤として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕プラリドキシムヨウ化メチル(PAM)
- 2✕硫酸アトロピン
- 3○ヒドロキソコバラミン
- 4○亜硝酸アミル
- 5✕ジメルカプロール
正答: 3・4
232-233 共通の設問
22 歳女性。身長160 cm、体重63 kg。女性は肥満と体脂肪率が高いことを
気にしており、糖質制限ダイエットによる摂取エネルギー制限が肥満予防に有用で
あると考えていた。インターネットや書籍の情報を基に糖質制限ダイエットを始め
たが、過度の糖質制限は体に良くないと友人から聞き、不安になって近所の薬局を
訪れて薬剤師に相談した。
薬剤師は女性に対し、糖質制限の問題点を説明した上で、食生活の改善と適度な
運動を勧め、同時に特定保健用食品を試してみることを提案した。薬剤師が女性に
提案した特定保健用食品の成分として最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1✕大豆イソフラボン
- 2✕キシリトール
- 3✕カゼインホスホペプチド(CPP)
- 4○茶カテキン
- 5✕ラクトトリペプチド
正答: 4
234-235 共通の設問
68 歳男性。身長173 cm、体重65 kg。大動脈弁狭窄症に対する手術を行い
集中治療室に入室した。術後2 日目、患者は人工呼吸管理下、絶食下にあり、担当
医より以下が処方された。
(処方1 )

(注) 5 mL 中にチアミン塩化物塩酸塩10 mg、リボフラビンとして5 mg、ア
スコルビン酸200 mg を含有する。
処方1 ~処方4 に関する記述として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕処方1 及び処方2 の10%ブドウ糖加酢酸維持液500 mL の熱量は約100 kcal で
ある。処方1 及び処方2 の10%ブドウ糖加酢酸維持液500 mL の熱量は約200 kcal である。 - 2○処方3 の酢酸リンゲル液はナトリウムイオンを約130 mEq/L 含有している。
- 3✕処方1 は貧血の予防目的で処方された。処方1 は水分・電解質の補給目的で処方された。
- 4✕処方4 のセファゾリンナトリウムは手術創の緑膿菌感染の予防目的で処方され
た。処方4 のセファゾリンナトリウムは手術創のブドウ球菌等による感染の予防目的で処方された。 - 5○処方1 及び処方2 のファモチジンは、手術後の侵襲ストレスによる上部消化管
出血の抑制目的で処方された。
正答: 2・5
236-237 共通の設問
1 歳6 ヶ月男児。身長75 cm、体重10 kg。1 歳半健診で極度の下肢の変
形を指摘され、医療機関を受診した。男児に既往歴はなく、出生は妊娠39 週20
日、自然分娩で、身長50 cm、出生体重3,010 g、頭囲34 cm であった。出生後は
完全母乳栄養で、現在は母乳に加え離乳食を1 日3 回摂取しているが、1 回の摂取
量は平均的な摂取量の半分程度であった。
来院時の検査値及び所見は以下のとおりであり、医師が治療薬について薬剤師に
相談した。
(検査値及び所見)
血清25–ヒドロキシビタミンD 8 ng/mL(20 ng/mL 以下は不足)
補正血清カルシウム8.0 mg/dL(基準値9.4~10.8 mg/dL)
血清リン5.3 mg/dL(基準値4.5~6.2 mg/dL)
血清ALP 2,039 IU/L(基準値395~1,339 IU/L)
血中副甲状腺ホルモン(intact–PTH)549 pg/mL(基準値10~65 pg/mL)
単純X 線像で内反膝(O 脚)、骨幹端の杯状陥凹あり。
この患児に対する治療薬として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○グルコン酸カルシウム注射液
- 2✕炭酸水素ナトリウム注射液
- 3✕チアミン塩化物塩酸塩注射液
- 4○アルファカルシドール内用液
- 5✕レボカルニチン内用液
正答: 1・4
238-239 共通の設問
20 歳男性。路上で意味不明なことを叫びながら暴れており、近隣住民が警
察に通報した。警察官到着時、ろれつが回らず、痙れんを起こしたため救急要請し
た。救急隊到着時、頻脈と発汗を認め、興奮状態であった。救急病院に搬送され、
この患者の尿を分析したところ覚醒剤及びその代謝物が検出された。
(来院時の状態)
血圧149/90 mmHg、心拍170 拍/分、呼吸数60 回/分、体温38.8 °C、散瞳
(左右6.0 mm)で対光反射は正常。発汗が著明、痙れんは消失、振戦あり。
四肢の静脈に多数の注射痕あり。
この患者の興奮状態を抑えるために使用される適切な薬剤はどれか。1つ選べ。
- 1✕プロクロルペラジンメシル酸塩注
- 2○ジアゼパム注
- 3✕フェニトインナトリウム注
- 4✕ロクロニウム臭化物注
- 5✕フルマゼニル注
正答: 2
240-241 共通の設問
20 歳男性。8 月上旬に友人と海水浴に行くことになり、日焼け止めについ
て相談するため、薬局を訪れた。男性は前年の同時期に海水浴へ行き、日中、炎天
下の浜辺で過ごした。その日の夕方から、昼に露出していた肌が赤くなり、その部
分にほてりやヒリヒリとした痛みを感じ、その後、水ぶくれができた。男性は、最
近数年間、内服薬や外用薬などの使用はなく、これまで日焼け止めを使用したこと
はなかった。
この男性に対する日焼け止めの説明として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕昨年と同様の皮膚症状が出たら直ちに日焼け止めを塗ってください。昨年と同様の皮膚症状が出たら使用を中止し、受診・相談してください。
- 2○SPF(Sun Protection Factor)の数字が大きい方が、昨年と同様の皮膚症状を
防ぐ効果が期待されます。 - 3✕皮膚に吸収されて効果を示すため、汗をかいても塗りなおす必要はありませ
ん。汗をかいたら塗りなおす必要があります。 - 4✕少量で効果が期待できるので、できるだけ少量を可能な限り薄く塗ってくださ
い。適量をまんべんなく塗ってください。 - 5○太陽光線の一部を吸収する成分が、皮膚炎を引き起こす原因となることがある
ので注意してください。
正答: 2・5
242-243 共通の設問
7 月某日、小学校で学校薬剤師が屋外プールの定期水質検査を行うことに
なった。プールは上から見て図に示すような長方形で縦25 m # 横15 m の大きさ
である。プール端の水深は約0.9 m、中央に向かって徐々に深くなり、中央部の水
深は約1.2 m である。

採水は図中の3 点(A、B、C)、水面下20 cm で、プール使用開始前に実施し
た。一部の検査は外部の検査機関に依頼した。今回の定期水質検査の結果は下表の
とおりであった。
検査結果
検査項目

今回の定期水質検査の結果に基づく学校薬剤師の説明として誤っているのはどれ
か。1つ選べ。
- 1✕pH は基準を満たしています。
- 2✕遊離残留塩素は基準を満たしていないので、塩素消毒を強化する必要がありま
す。 - 3✕表の検査項目に加え、総トリハロメタンにも基準が定められています。
- 4✕過マンガン酸カリウム消費量は、主に有機物による汚染の指標として用いられ
ています。 - 5○一般細菌が検出されたので、プールの使用を中止してください。
正答: 5
244-245 共通の設問
生後24 日男児。母親は出産後、実家に帰省して子育てをしており、実家
では井戸水で溶かした人工乳を与えていた。生後12 日から次第に哺乳力が低下
し、生後24 日に痙れんが出現したため、救急車を要請した。来院時、チアノーゼ
を認め、動脈血液ガス分析の結果は、以下のとおりであった。
(検査値)
pH 7.15(基準値7.4 ! 0.5)、PaCO2 22.1 mmHg(基準値40 ! 5 mmHg)、
PaO2 71.3 mmHg(基準値85 ! 15 mmHg)、HCO3- 12.7 mEq/L(基準値
24 ! 2 mEq/L)、メトヘモグロビン45%(基準値1 2 %)、一酸化炭素ヘモグ
ロビン1.9%(基準値1 3 %)
この患児に対する治療薬として最も適切と考えられるのはどれか。1つ選べ。
- 1○メチレンブルー
- 2✕ペニシラミン
- 3✕クエン酸第一鉄ナトリウム
- 4✕チオ硫酸ナトリウム
- 5✕ホメピゾール
正答: 1
246-247 共通の設問
55 歳女性。数ヶ月前から身体のだるさや疲れやすさを感じていた。最近、
まぶたが重く物が見えにくくなってきた。さらに、食べ物を飲み込みにくくなった
ため、近医を受診した。重症筋無力症を疑った医師から、診断のための検査をする
にあたりエドロホニウム試験について薬剤師に問合せがあった。
検査に先立ち、エドロホニウムの過度な作用発現に対処するために準備する薬物
として、適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1✕d–クロルフェニラミンマレイン酸塩
- 2○アトロピン硫酸塩水和物
- 3✕アドレナリン
- 4✕ネオスチグミンメチル硫酸塩
- 5✕シクロスポリン
正答: 2
248-249 共通の設問
70 歳男性。肺がんによる疼痛があり、以下の処方により、在宅で緩和ケア
を行っている。本日、薬剤師が患者宅を訪問し、薬学的管理指導を実施した。
(処方1 )

薬剤師は、医師に連絡し処方変更の協議を行った。提案すべき内容として、最も
適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1✕オキシコドン塩酸塩水和物散を増量する。オキシコドン徐放錠を増量する。
- 2○オキシコドン徐放錠を増量する。
- 3✕オキシコドン徐放錠からトラマドール徐放錠へ処方変更する。オキシコドン徐放錠を増量する。
- 4✕ナルデメジントシル酸塩錠を減量する。オキシコドン徐放錠を増量する。
- 5✕突出痛の再確認のため、さらに3 日間同量で様子を見る。オキシコドン徐放錠を増量する。
正答: 2
250-251 共通の設問
60 歳女性。市町村が実施する検診で骨密度の低下が指摘され、近隣の整形
外科を受診した。脆弱性骨折は見られなかったが、骨密度低下(腰椎骨密度測定
値:若年成人平均値(YAM)の65%)のため骨粗しょう症と診断された。本日、
以下の処方箋を持って初めて薬局を訪れた。
(処方)

薬剤師が他の医療機関の受診の有無を確認したところ、今回の整形外科以外に内
科に通院していることがわかった。お薬手帳を確認したところ、以下の薬剤が処方
されていることが確認できた。なお、整形外科ではお薬手帳を提示していなかっ
た。
(お薬手帳の内容)

- 1✕高カルシウム血症
- 2○深部静脈血栓症
- 3✕パニック障害
- 4✕胃食道逆流症
- 5✕ナルコレプシー
正答: 2
252-253 共通の設問
75 歳男性。喫煙歴50 年(1 日40 本程度)、血圧135/80 mmHg、脈拍68
拍/分、整。数日前から胸の痛みや圧迫感、息苦しさを感じるようになった。今日
の明け方、胸が強く締め付けられるような発作が生じたため医療機関を受診したと
ころ、器質的冠動脈狭窄のない冠攣縮性狭心症と診断され治療が開始された。
(処方)

薬剤師が医師に提案する追加薬剤として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○一硝酸イソソルビド錠
- 2✕プロプラノロール塩酸塩錠
- 3✕カルテオロール塩酸塩錠
- 4○ニコランジル錠
- 5✕シルデナフィルクエン酸塩錠
正答: 1・4
254-255 共通の設問
62 歳男性。尿意切迫感及び夜間頻尿を訴え近隣の医療機関を受診したとこ
ろ、前立腺肥大症と診断された。1 ヶ月前よりナフトピジル口腔内崩壊錠25 mg
で治療を開始し、投与量を処方1 まで漸増したが、尿意切迫感が残存したため、今
回処方2 が追加となった。
(処方1 )

薬剤師がこの患者に確認する内容として、重要性の高いのはどれか。2つ選べ。
- 1○めまいや立ちくらみを感じることはあるか。
- 2✕咳が長く続いているか。めまいや立ちくらみを感じることはあるか。
- 3✕筋肉痛や赤褐色の尿が出ているか。心疾患の治療を受けているか。
- 4○心疾患の治療を受けているか。
- 5✕ぜん息の既往があるか。めまいや立ちくらみを感じることはあるか。
正答: 1・4
256-257 共通の設問
30 歳女性。気管支ぜん息治療のため、処方1 及び2 の製剤を継続使用して
いる。
(処方1 )
テリルジー100 エリプタ 30 吸入用(注) 1 個
1 回1 吸入 1 日1 回 朝吸入

クリジニウムとして62.5 ng 及びビランテロールとして25 ng を吸入で
きるドライパウダー吸入剤

(処方2 )
サルブタモール硫酸塩エアゾール100 ng 1 本
発作時 1 回2 吸入 1 日4 回まで
来局時、薬剤師は患者に対し最近気になることはないか尋ねたところ、次の回答
を得た。
患者:「今まで発作は月1 ~2 回程度でしたが、最近、頻度が多くなっていま
す。発作が出てしまう原因はわからないのでしょうか。」
(薬歴に記載された前回来局時までの患者情報)
事務職。仕事はほぼ定時だが、月に1 回程度は残業がある。ダイエットを心が
けているが、仕事中につい間食をし、ジュースを飲んでしまう。性格はまじめ
で、ストレスを溜めやすい。
薬剤師は、生活環境の中に発作の原因がある可能性を考えた。患者から聞き取り
収集する情報として、重要性の最も低いのはどれか。1つ選べ。
- 1✕最近、残業が増えているか。グレープフルーツジュースを飲んでいるか。
- 2✕現在、痛み止めを服用しているか。グレープフルーツジュースを飲んでいるか。
- 3○グレープフルーツジュースを飲んでいるか。
- 4✕犬や猫などのペットを飼育しているか。グレープフルーツジュースを飲んでいるか。
- 5✕風邪の症状など体調不良が長引いているか。グレープフルーツジュースを飲んでいるか。
正答: 3
258-259 共通の設問
50 歳男性。身長170 cm、体重72 kg。2 型糖尿病及び高血圧症で通院して
おり、以下の薬剤を1 年以上、継続的に服用している。本日、患者が処方箋を持っ
て薬局を訪れた。
(身体所見及び検査値)

薬剤師が血圧手帳を確認したところ、3 ヶ月前から徐々に血圧が上昇していた。
この1 週間は収縮期血圧が140 mmHg を超えていたため、薬剤師は処方医に降圧
薬の追加を提案した。提案する薬剤として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1○アムロジピン錠
- 2✕イミダプリル塩酸塩錠
- 3✕カンデサルタンシレキセチル錠
- 4✕ビソプロロールフマル酸塩錠
- 5✕アリスキレンフマル酸塩錠
正答: 1
260-261 共通の設問
50 歳男性。身長165 cm、体重72 kg。5 年前に脂質異常症及び高血圧症の
診断を受け、処方1 による治療が行われていた。本日、外来診療において、脂質異
常症のコントロールが不十分であることから、処方2 が追加されることになった。
(処方1 )

処方2 の追加により発現する可能性がある副作用を回避するために、薬剤師が定
期的に確認すべき検査項目として重要性の高いのはどれか。2つ選べ。
- 1✕収縮期血圧
- 2✕HbA1c
- 3○血清クレアチニン
- 4✕HDL–C
- 5○クレアチンキナーゼ
正答: 3・5
262-263 共通の設問
13 歳女児。身長150 cm、体重42 kg。昨夜から38.5 °Cの発熱があり、今
朝になっても熱が下がらず、筋肉痛、頭痛、倦怠感を訴えたため、午前中に近医を
受診した。インフルエンザと診断され、母親が処方箋(処方1 及び2 )を持って来
局した。薬剤師が薬歴を確認したところ、バロキサビル マルボキシル錠による発
疹の副作用歴があったので、薬剤師から処方医へ連絡し、処方1 が処方3 へ変更と
なった。
(処方1 )

薬剤師が母親に伝える内容として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕平熱に戻った場合は、処方3 の使用を中止してください。平熱に戻った場合でも、処方3 は最後まで服用してください。
- 2✕解熱した翌日より学校に登校できます。解熱した2 日後より学校に登校できます。
- 3✕発熱時には、カフェインを多く含むお茶やコーヒーをとるようにしてくださ
い。発熱時には、水分をとるようにしてください(カフェインを多く含む飲料は避ける)。 - 4○処方3 は、本日中に服用を開始してください。
- 5○異常行動による事故を防止するため、お子さんが一人にならないよう配慮して
ください。
正答: 4・5
264-265 共通の設問
56 歳男性。体重72 kg。5 ヶ月程前、職場の健康診断で便潜血陽性を指摘
され大学病院を受診した。検査の結果、S 状結腸がん(Stage III)と診断された。
約1 ヶ月後、S 状結腸切除術が施行された。その後、術後補助化学療法として
FOLFOX 療法(オキサリプラチン・レボホリナートカルシウム・フルオロウラシ
ル)を入院にて導入することとなった。
FOLFOX 療法の2 コース目の点滴時に手のしびれの訴えがあったと看護師から
薬剤師に連絡があった。薬剤師が患者と面談を行ったところ、「冷たいものに触れ
るとビリビリとする感覚が前回からあります。また、文字を書きにくい日や、ボタ
ンをかけにくい日が増えてきました。」とのことだった。薬剤師は、このしびれを
FOLFOX 療法の副作用と考え、症状を改善するために担当医と話し合うこととし
た。
このしびれの対応に関し、薬剤師が担当医へ提案する内容として、適切なのはど
れか。2つ選べ。
- 1○プレガバリンの追加
- 2✕グラニセトロン塩酸塩の追加
- 3✕フルオロウラシルからパクリタキセルへの変更
- 4○オキサリプラチンの減量又は休薬
- 5✕レボホリナートカルシウムの増量
正答: 1・4
266-267 共通の設問
75 歳男性。体重67 kg。農作業中に意識を失い倒れているところを発見さ
れ救急外来へ搬送された。痙れん性てんかん重積状態と診断され、ジアゼパム注射
液10 mg を投与したが、痙れんが持続したため、ホスフェニトインナトリウム注
射液1,500 mg が追加投与された。痙れんが改善した後、ホスフェニトインナトリ
ウム7.5 mg/kg/day で維持された。経口摂取可能となったため以下の処方に変更
され、7 日間服用後の患者の定常状態における平均血漿中フェニトイン濃度(Css)
は10 ng/mL であった。
(処方)
フェニトイン散10% 1 回1 g (1 日3 g)
1 日3 回 朝昼夕食後 7 日分
追加投与されたホスフェニトインナトリウム注射液について薬剤師が医療スタッ
フに情報提供した内容として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕強酸性薬剤であるため他剤と配合できません。アルカリ性薬剤であるため他剤と配合できません。
- 2○生理食塩液で希釈して投与してください。
- 3✕静脈内に急速に投与してください。静脈内に徐々に(定められた速度で)投与してください。
- 4✕血管痛や壊死が生じやすいため動脈内に投与してください。血管痛や壊死が生じやすいため静脈内に(十分希釈して)投与してください。
- 5○フェニトインの血中濃度を定期的に測定し副作用に注意してください。
正答: 2・5
268-269 共通の設問
30 歳男性。身長165 cm、体重55 kg。急性骨髄性白血病のため6 ヶ月前に
父親をドナーとして同種造血幹細胞移植を受け、術後1 ヶ月で退院した。慢性移植
片対宿主病(GVHD)のコントロール目的に以下の薬剤を継続服用している。
(処方1 )

今回、予定されていた検査のために入院し、精査した結果、感染の心配が少なく
なったためボリコナゾール錠を中止すると、医師から病棟担当薬剤師に連絡があっ
た。薬剤師が医師へ提案する内容として最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1✕プレドニゾロンの用量を減量する。タクロリムスの血中濃度を頻回に測定し、投与量を調節する。
- 2✕プレドニゾロンの血中濃度を頻回に測定し、投与量を調節する。タクロリムスの血中濃度を頻回に測定し、投与量を調節する。
- 3✕プレドニゾロン錠5 mg 1 日6 錠からヒドロコルチゾン錠10 mg 1 日3 錠に変
更する。タクロリムスの血中濃度を頻回に測定し、投与量を調節する。 - 4✕タクロリムスの用量を1 日2 カプセルに減量する。タクロリムスの血中濃度を頻回に測定し、投与量を調節する。
- 5○タクロリムスの血中濃度を頻回に測定し、投与量を調節する。
正答: 5
270-271 共通の設問
60 歳女性。29 歳より双極性障害と診断され精神科クリニックに定期的に
通院し、49 歳の時に2 型糖尿病と高血圧症を指摘された。現在、以下の薬剤を服
用中である。1 週間前から吐き気とふらつきが出現し、今朝から言葉が出にくくな
り、意識がはっきりしなくなったため大学病院に救急搬送され、入院措置がとられ
た。処方薬による副作用が疑われた。
(処方)

発現した副作用として最も可能性が高いのはどれか。1つ選べ。
- 1○炭酸リチウムによるリチウム中毒
- 2✕カルバマゼピンによる再生不良性貧血
- 3✕アムロジピンによる横紋筋融解症
- 4✕シタグリプチンによる低血糖発作
- 5✕フルニトラゼパムによる乳酸アシドーシス
正答: 1
272-273 共通の設問
67 歳男性。共同浴場に入浴に行った後、38.6 °Cの発熱があり薬局で購入
したイブプロフェンを内服したが、1 週間発熱が続き食事が摂れない状態となった
ため受診した。下記検査結果よりレジオネラ肺炎と診断され、入院後にレボフロキ
サシンの投与が検討された。
(入院時所見)
身長177 cm、体重61 kg、血圧138/76 mmHg、心拍101 回/分、SpO2 96%、
心音・呼吸音に異常なし
(入院時検査値)
血液生化学: CRP 15.2 mg/dL、ALT 18 IU/L、AST 28 IU/L、
BUN 22 mg/dL、クレアチニンクリアランス70 mL/min
尿検査:蛋白(-)、潜血(-)、糖(-)、レジオネラ抗原(+)
胸部X 線所見:右上から中肺野に浸潤影及びすりガラス影を認めた。
前問で適切と考えられた記述に従った実際のレボフロキサシンの投与設計とし
て、正しいのはどれか。1つ選べ。
- 1✕1 回500 mg を1 日2 回、12 時間毎に1 時間かけて点滴する。1 回500 mg を1 日1 回、1 時間かけて点滴する。
- 2✕1 回500 mg を1 日1 回、12 時間かけて点滴する。1 回500 mg を1 日1 回、1 時間かけて点滴する。
- 3○1 回500 mg を1 日1 回、1 時間かけて点滴する。
- 4✕1 回250 mg を1 日3 回、8 時間毎に30 分かけて点滴する。1 回500 mg を1 日1 回、1 時間かけて点滴する。
- 5✕1 回250 mg を1 日2 回、12 時間毎に30 分かけて点滴する。1 回500 mg を1 日1 回、1 時間かけて点滴する。
正答: 3
274-275 共通の設問
70 歳男性。慢性下肢動脈閉塞症と診断され、半年前から右足底に潰瘍が出
現し近医で治療を受けていた。1 週間前から増悪が認められ近医にて加療したが改
善せず、入院にて保存的治療を行うこととなった。創部の細菌培養検査により
MRSA が検出されたため、バンコマイシン塩酸塩1 回1 g(1 日2 回12 時間毎)
の点滴静注を開始した。バンコマイシン塩酸塩1 g 点滴静注後の血中濃度を測定し
たところ、投与終了3 時間後に14.1 ng/mL、11 時間後に6.9 ng/mL であった。
投与開始後3 日目(投与5 回目直前)のトラフ値は10 ng/mL であった。
ただし、ここではバンコマイシンの体内動態を1–コンパートメントモデルを用
いて解析する。
投与開始後5 日目の点滴静注直後に全身にじん麻疹が出現し、バンコマイシンに
対するアレルギーと考えられたため薬物の変更が検討された。変更する薬物として
最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1✕メロペネム
- 2○リネゾリド
- 3✕セファゾリンナトリウム
- 4✕テイコプラニン
- 5✕フロモキセフナトリウム
正答: 2
276-277 共通の設問
55 歳男性。ゲーム開発企業に勤務しており、勤務時間中はディスプレイを
見ることが多い。1 年前より、目のかすみと視野の一部が見えづらく感じたため、
眼科を受診したところ、緑内障と診断され、処方1 にて治療している。
今回の受診の際、眼圧が高くなっていることを指摘され、処方2 が追加となっ
た。
(処方1 )
ビマトプロスト点眼液0.03%(2.5 mL/本) 1 本
1 回1 滴 1 日1 回 朝 両目点眼
(処方2 )
チモロールマレイン酸塩持続性点眼液0.25%(2.5 mL/本) 1 本
1 回1 滴 1 日1 回 朝 両目点眼
〔添加剤〕 ジェランガム、トロメタモール
ベンゾドデシニウム臭化物、D–マンニトール
薬剤師が行う処方2 に関する説明のうち、適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1✕処方2 の点眼液を先に点眼してください。目のべたつきが持続することがあります。
- 2○目のべたつきが持続することがあります。
- 3✕点眼後はすぐにまばたきをし、薬液をなじませてください。目のべたつきが持続することがあります。
- 4✕血圧が上昇することがあります。目のべたつきが持続することがあります。
- 5✕2 つの点眼液は、間隔をあけず続けて点眼してください。目のべたつきが持続することがあります。
正答: 2
278-279 共通の設問
56 歳男性。身長175 cm、体重52 kg。肝細胞がんに対し、腹腔鏡下肝切除
術を施行後であり、末梢静脈輸液にて栄養管理している。現在、以下の輸液を1 日
3 回末梢静脈から投与している。なお、本輸液はダブルバッグ製剤であり、成分が
2 室に分けられている。術後2 日目の検査値より、カリウム製剤(L–アスパラギン
酸カリウム注射液10 mEq/10 mL、1 アンプル)、及び静注用脂肪乳剤(イントラ
リポス輸液20%100 mL、1 バッグ)を追加することとなった。
輸液:ビタミンB1・糖・電解質・アミノ酸液
(500 mL 中にブドウ糖37.5 g、総遊離アミノ酸15 g、チアミン0.75 mg を含
有)
総カロリー量 210 kcal
非タンパク質カロリー量 150 kcal
非タンパク質カロリー/ 窒素量(NPC/N)64
(検査値:術後2 日目)
白血球18,000/nL、赤血球200 # 104/nL、Hb 8.7 g/dL、血小板30 # 104/nL
総タンパク7.5 g/dL、血清アルブミン3.3 g/dL、AST 27 IU/L、
ALT 40 IU/L、BUN 20 mg/dL、血清クレアチニン0.7 mg/dL、
Na 132 mEq/L、K 3.1 mEq/L、Cl 103 mEq/L
この患者への輸液等の投与に関する記述のうち、適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1✕1 回500 mL あたり、30 分で投与する。1 回500 mL あたり、数時間かけてゆっくり投与する。
- 2✕カリウム製剤は、ワンショットで静注する。カリウム製剤は、希釈してゆっくり点滴する(ワンショット静注は禁忌)。
- 3✕本患者には、末梢静脈栄養のみで2 ヶ月以上管理することが推奨される。末梢静脈栄養のみで2 ヶ月以上管理することは困難であり、中心静脈栄養を検討する。
- 4○静注用脂肪乳剤を追加することで、NPC/N 比を高めることができる。
- 5✕血管痛が起こった場合は、全量投与した後に、漏出部位を処置する。血管痛が起こった場合は、直ちに投与を中止し、漏出部位を処置する。
正答: 4
280-281 共通の設問
26 歳女性。身長155 cm、体重42 kg。アレルギー性鼻炎に対して処方1 の
薬剤を服用している。今回、下血があり外来受診したところ、潰瘍性大腸炎(直腸
炎型)の診断を受けた。なお、重症度分類では軽症であった。医師は、患者からこ
れまで薬を飲み忘れることが多かったとの訴えがあったため、メサラジンの処方に
あたり、本患者に適切な製剤について、医薬品情報管理室に問い合わせた。薬剤師
は、アドヒアランスを考慮して処方2 を提案した。
(処方1 )

処方2 を提案するにあたり、医師に説明する内容のうち、適切なのはどれか。2
つ選べ。
- 1✕メサラジン注腸剤と併用しない。メサラジン注腸剤との併用も可能である。
- 2✕処方2 の薬物のTDM を行う。処方2 の薬物のTDM は行わない。
- 3○再生不良性貧血を起こすことがある。
- 4✕粉砕して投与可能である。粉砕せずそのまま投与する。
- 5○定期的に大腸がん検査を行う。
正答: 3・5
282-283 共通の設問
34 歳女性。身長165 cm、体重40 kg。統合失調症の診断を受け、外来にて
リスペリドン経口製剤で治療を受けていた。内服継続にて症状は安定してきたた
め、医師が患者にリスペリドンの持効性注射剤について説明したところ、患者はそ
の使用を希望した。そこで、リスペリドンの投与並びに持効性注射剤へ剤形変更す
る際の注意点について、担当医から医薬品情報管理室に確認があった。
(検査値)
AST 36 IU/L、ALT 18 IU/L、BUN 5.8 mg/dL、血清クレアチニン0.92 mg/dL

薬剤師が医師に伝える注意点として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕毎回、同一部位に注射する。毎回、注射部位を変える。
- 2✕最大量に増量しても効果が認められない場合は、クロザピンを併用する。最大量に増量しても効果が認められない場合は、クロザピンへの変更を検討する(併用ではない)。
- 3○薬剤の調製は、冷所から常温に戻して行う。
- 4○無月経や月経障害が起こる可能性を、患者に指導する。
- 5✕悪性症候群を疑う症状が現れた際には、次回の投与量を減量する。悪性症候群を疑う症状が現れた際には、直ちに投与を中止する。
正答: 3・4
284-285 共通の設問
76 歳男性。身長165 cm、体重70 kg。IV期非小細胞肺がんに対する2 次治
療として、ドセタキセル+ ラムシルマブ併用療法の1 コース目を施行したとこ
ろ、7 日後に38 °Cの発熱がみられた。担当医は2 コース目(1 コース目施行3 週
間後)を施行するにあたり、カンファレンスを実施した。そこで、ペグフィルグラ
スチム(遺伝子組換え)注射液について、病棟担当薬剤師に質問した。
検査値(1 コース施行後7 日目)

2 コース目の化学療法実施時に、ペグフィルグラスチムを使用する際の注意点と
して、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕ドセタキセル+ ラムシルマブ併用療法当日に、1 日1 回単回皮下投与する。ドセタキセル+ ラムシルマブ併用療法終了後24 時間あけて、1 日1 回単回皮下投与する。
- 2✕ドセタキセル+ ラムシルマブ併用療法当日から、1 日1 回連日皮下投与する。ドセタキセル+ ラムシルマブ併用療法終了後24 時間あけて、1 日1 回単回皮下投与する。
- 3○ドセタキセル+ ラムシルマブ併用療法終了後24 時間あけて、1 日1 回単回皮
下投与する。 - 4✕ドセタキセル+ ラムシルマブ併用療法終了後24 時間あけて、1 日1 回連日皮
下投与する。ドセタキセル+ ラムシルマブ併用療法終了後24 時間あけて、1 日1 回単回皮下投与する。 - 5○副作用として骨痛や腰痛等が現れた場合は、非ステロイド性抗炎症薬を投与す
る。 - 6✕副作用として骨痛や腰痛等が現れた場合は、化学療法を中止する。副作用として骨痛や腰痛等が現れた場合は、非ステロイド性抗炎症薬を投与する。
正答: 3・5
286-287 共通の設問
55 歳男性。身長175 cm、体重81 kg。3 年前に健康診断で高血糖を指摘さ
れ、近医を受診したところ、2 型糖尿病と診断された。経口血糖降下薬による治療
を受けていたが、血糖コントロールが不良のため、6 ヶ月前よりインスリン注射開
始となった。今回、かかりつけ薬剤師が薬剤を交付する際にフィジカルアセスメン
トを行ったところ、注射部位に軽い硬結が認められた。
(使用中の薬剤)
インスリンアスパルト(遺伝子組換え)
朝食直前12 単位、昼食直前6 単位、夕食直前8 単位

この患者に対するインスリン注射に関する指導の内容として、正しいのはどれ
か。2つ選べ。
- 1✕インスリンによる治療中は、食事療法を中止する。インスリンによる治療中も、食事療法を継続する。
- 2○使用開始後の超速効型インスリンペン型製剤は、室温で保管する。
- 3✕現在の状態では、持効型溶解インスリン注射をやめても良い。現在の状態でも、持効型溶解インスリン注射をやめてはいけない。
- 4○硬結防止のために、注射部位は前回の注射部位から少なくとも2 ~3 cm 離す。
- 5✕低血糖症状を感じたらすぐに横になって休む。低血糖症状を感じたらすぐにブドウ糖や砂糖を摂取する。
正答: 2・4
288-289 共通の設問
32 歳女性。身長166 cm、体重54.0 kg、体表面積1.6 m2。急性前骨髄球
性白血病(acute promyelocytic leukemia:APL)と診断され、入院の上でトレチ
ノイン(内服)、イダルビシン(静注)、シタラビン(静注)による寛解導入療法を
施行することになった。入院時の持参薬、検査結果及び既往歴は次のとおりであ
る。
(持参薬)

化学療法の開始にあたり病棟担当薬剤師が確認すべき内容として、適切なのはど
れか。2つ選べ。
- 1✕ラベプラゾールNa 錠の中止
- 2○クロピドグレル錠の中止
- 3○ベタメタゾンリン酸エステルNa 点眼液の追加
- 4✕炭酸水素ナトリウム錠の追加
- 5✕フィルグラスチム(遺伝子組換え)注射液の追加
正答: 2・3
290-291 共通の設問
22 歳女性。身長163 cm、体重39 kg。希死念慮があり、市販薬を大量に服
用した。自室でぐったりしているところを母親が発見し、救急搬送となった。部屋
には、1 箱20 錠入包装の鎮痛剤(1 錠中アセトアミノフェン300 mg 含有)の空
箱2 箱と40 錠分の空のPTP シートがあり、アルコール飲料の350 mL 缶が多数散
乱していた。母親の話から、服用後約7 時間程度経過していることがわかった。病
院到着時、バイタルサインの大きな問題はなかった。
救急科において、医師と薬剤師により治療方針に関するカンファレンスが行われ
た。対応として誤っているのはどれか。1つ選べ。
- 1✕患者がアルコールを当日飲んでいたかどうかを母親に確認する。
- 2○解毒剤投与の前に、胃洗浄を優先して実施する。
- 3✕患者の治療経過のモニターとして、肝機能検査を実施する。
- 4✕血中アセトアミノフェン濃度を測定する。
- 5✕解毒剤は特異な匂いがあるため、投与時はソフトドリンクなどに混合する。
正答: 2
292-293 共通の設問
49 歳男性。身長162 cm、体重50 kg。高血圧症治療のため、かかりつけ内
科受診中。降圧効果が思わしくないため、大学病院を紹介受診し精査のため入院と
なった。精査の結果、両側副腎の腫大が認められたが手術適応はなかった。血液検

血圧コントロールのために追加する薬物として、最も適切なのはどれか。1つ選
べ。
- 1✕スピロノラクトン
- 2✕ヒドロクロロチアジド
- 3✕エプレレノン
- 4○エサキセレノン
- 5✕ビソプロロールフマル酸塩
正答: 4
294-295 共通の設問
72 歳男性。身長167 cm、体重75 kg。独居。喫煙40 本/日、飲酒ビール
1 L/日。15 年前に血圧が高いことを指摘され、2 年間薬物療法を行ったが、自己
中断した。6 ヶ月前に心筋梗塞を発症し、1 ヶ月の入院加療を行った。高血圧症、
脂質異常症、心筋梗塞のため以下の処方による治療とともに、食事療法、運動療
法、禁煙の指導を受けている。なお、今回の来院時の検査値は以下のとおりであっ
た。
(処方)

この患者に対して薬剤師が行う指導として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○禁煙補助剤を利用する。
- 2✕タンパク質制限食品を利用する。タンパク質制限ではなく禁煙補助剤を利用する。
- 3✕1 日30 分程度の無酸素運動をする。1 日30 分程度の有酸素運動をする。
- 4✕現在の体重を維持する。現在の体重を維持するのではなく減量を目指す。
- 5○飲酒量を減らす。
正答: 1・5
296-297 共通の設問
71 歳女性。身長152 cm、体重48 kg。12 年前に2 型糖尿病と診断されイ
ンスリン強化療法を受けた。最近は病状が安定し、経口薬でコントロールされてい
る。以前から血圧が低く、近年は立ちくらみもあり、不定愁訴も多い。最近1 年間
は、月1 回通院して、処方1 の薬剤を服用していた。前回(1 ヶ月前)の検査値を
下に示す。
(処方1 )

前回の受診時に「夜中に足がつる」、「おなかの調子が悪い」と訴えがあり処方2
が追加された。
(処方2 )

- 1✕酪酸菌(宮入菌)製剤を中止する。芍薬甘草湯を中止する。
- 2○芍薬甘草湯を中止する。
- 3✕シタグリプチンリン酸塩水和物を減量する。芍薬甘草湯を中止する。
- 4✕フロセミドを増量する。芍薬甘草湯を中止する。
- 5✕インスリン自己注射を追加する。芍薬甘草湯を中止する。
正答: 2
298-299 共通の設問
2 歳女児。体重10 kg。1 日数回の全身強直間代性痙れんを発現し、約
3 ヶ月前にミオクローヌスてんかんと診断され、バルプロ酸Na シロップの投与が
開始された。痙れん発作の頻度は減少したが、最近、呼びかけに応答しないなどの
意識障害が頻回に見られるようになったため入院加療となった。
(入院時の検査値等)
総ビリルビン1.0 mg/dL、血清アルブミン3.2 g/dL、AST 110 IU/L、
ALT 92 IU/L、c–GTP 24 IU/L、血中アンモニア180 ng/dL、
バルプロ酸の血中トラフ濃度60 ng/mL
入院後、高アンモニア血症に対してラクツロースシロップの投与が開始された
が、3 日後、食欲の低下、意識レベルの低下が悪化しつつあると小児科担当の薬剤
師が主治医に報告した。そこで、血液検査を実施したところ、以下のとおりであっ
た。
総ビリルビン1.2 mg/dL、血清アルブミン3.1 g/dL、AST 193 IU/L、
ALT 132 IU/L、c–GTP 61 IU/L、血中アンモニア243 ng/dL、
バルプロ酸の血中トラフ濃度96 ng/mL
担当薬剤師によるこの患児のアセスメントとして適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○意識レベルの低下は、血中アンモニアの上昇による。
- 2✕腸内細菌によるアンモニア消費が低下している。血中アンモニアの上昇はカルニチン欠乏による尿素サイクルの抑制が原因である。
- 3✕3 日前と比較して、肝機能は改善している。3 日前と比較して、肝機能は悪化している。
- 4✕バルプロ酸Na シロップ剤の用量が不足している。バルプロ酸Na シロップ剤は血中アンモニア上昇の原因となり得る。
- 5○カルニチンが欠乏している。
正答: 1・5
300-301 共通の設問
56 歳女性。身長158 cm、体重58 kg。健康診断で眼圧上昇を指摘され、眼
科受診。初期眼圧右眼22 mmHg、左眼24 mmHg。眼底検査、隅角検査及び視野
検査等の結果、原発開放隅角緑内障と診断され、トラボプロスト点眼液0.004%が
処方された。この患者の併用薬、検査値は以下のとおりである。
(併用薬)

眼圧の低下が不十分であるため、薬物治療を追加することになった。この患者に
追加する点眼剤として適切でないのはどれか。1つ選べ。
- 1✕ブリモニジン酒石酸塩点眼液
- 2✕ブリンゾラミド懸濁性点眼液
- 3○カルテオロール塩酸塩持続点眼液
- 4✕リパスジル塩酸塩水和物点眼液
- 5✕ドルゾラミド塩酸塩点眼液
正答: 3
302-303 共通の設問
58 歳女性。企業の管理職として勤務している。最近仕事が忙しく、ストレ
スがたまっていた。勤務中、椅子に座っている時に背中の違和感を感じた。翌日、
ズキズキと痛むような症状が発現し、患部を見ると赤く連なった丘疹が広がってい
た。症状が悪化していることから、医療機関を受診し、診断の結果、以下が処方さ
れた。
(処方)

7 日後、皮疹は軽減し、経過観察となったが、痛みが改善しておらず、対症療法
を継続している。この女性は以前にも同様な発疹を繰り返していることから、ワク
チンの接種を検討することになった。
本疾患に対するワクチンの患者への説明内容として、適切なのはどれか。1つ選
べ。
- 1✕ワクチン接種は、次回発症時に行う。生ワクチンと不活化ワクチンが承認されている。
- 2○生ワクチンと不活化ワクチンが承認されている。
- 3✕ワクチン接種時は、バラシクロビル錠を服用する必要がある。生ワクチンと不活化ワクチンが承認されている。
- 4✕発症後にワクチン接種をすることにより、皮疹はすぐに軽快する。生ワクチンと不活化ワクチンが承認されている。
- 5✕ワクチン接種により、ウイルスを除去できる。生ワクチンと不活化ワクチンが承認されている。
正答: 2
304-305 共通の設問
78 歳女性。大腸がんに対して、5 年前から化学療法が実施されていたが、
副作用、本人の体力の低下から3 ヶ月前に中止となった。今回、食物摂取による誤
嚥性肺炎のため入院となり、せん妄状態である。これまでも誤嚥性肺炎のための入
院と退院を繰り返しており、1 ヶ月前から経口での食物摂取が困難となることが多
く、家族が大変苦労していたとのことであった。
患者は夫と死別しており、キーパーソンである一人息子が延命治療を望んでい
る。
持参薬等の所有物を確認したところ、患者本人が書いたリビングウィルの文書が
お薬手帳に折り込まれていた。病状が末期の時には延命治療を希望しないという文
章にチェックが入れられていた。文書作成の日付は、約2 年前であった。
息子と本人の意向が異なっているため、治療方針について、医師、看護師、薬剤
師、メディカルソーシャルワーカーなどで構成された倫理コンサルテーションチー
ムでカンファレンスを実施した。今後の対応として適切でないのはどれか。1つ選
べ。
- 1✕息子にリビングウィルのことを知らせて、家族と医療スタッフの共通認識とな
るように再度治療方針を話し合う。 - 2✕リビングウィルの有無にかかわらず、治療を中止した場合の予後をキーパーソ
ンである息子に理解しやすいように説明する。 - 3✕意識が清明でなくなった時の治療選択について、本人が元気な頃に、何か話し
合ったことはないかを息子に確認する。 - 4○リビングウィルの作成年月日が入院時のものではなかったため、医療者の治療
方針を優先させる。 - 5✕終末期の治療について、何らかの意思表示がなかったか、かかりつけ薬局に確
認をする。
正答: 4
306-307 共通の設問
58 歳男性。以前より、てんかん治療のため脳神経内科を受診し、処方1 の
薬剤を服用していた。
(処方1 )

患者に発現している副作用として、最も疑われるのはどれか。1つ選べ。
- 1✕ギラン・バレー症候群
- 2✕横紋筋融解症
- 3✕無顆粒球症
- 4○スティーブンス・ジョンソン症候群
- 5✕偽アルドステロン症
正答: 4
308-309 共通の設問
ある薬局は、地域の飲食店等からの要望を受け、毒物劇物販売業の登録を
申請し、劇物である苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)の取扱いを行っている。近所
の飲食店に勤務する者が、苛性ソーダを売って欲しいと来局した。来局者の年齢と
使用目的を確認したところ、年齢は19 歳で、厨房を清掃するための購入であり、
以前にも一度使用した経験があるとのことであった。なお、この飲食店は毒物劇物
営業者ではない。
この来局者に薬剤師が苛性ソーダを販売するにあたり、適切な対応はどれか。2
つ選べ。
- 1○この薬局の毒物劇物販売業の登録が有効期限内であることを確認する。
- 2○この来局者に苛性ソーダの性状及び取扱いに関する情報を提供する。
- 3✕この薬局にて、この来局者の処方箋の調剤を行ったことがあり、身元を把握し
ているので、譲受書の受取りに関する手続きを省略する。身元を把握していても、譲受書の受取りは省略できない。 - 4✕水剤の調剤で用いる内服液剤容器に入れて販売する。劇物として適切な容器と表示で販売する。
- 5✕この来局者の年齢では、法律上販売できない旨を説明する。この来局者の年齢でも、所定の手続きを踏めば販売できる。
正答: 1・2
310-311 共通の設問
75 歳男性。糖尿病及び糖尿病性腎症で在宅療養にて腹膜透析を行い、薬物
治療中である。今回、処方1 及び処方2 が追加された処方箋が発行された。過去の
薬歴から処方1 及び処方2 は初めて処方されたことがわかった。薬剤師が、調剤し
た薬剤を持って患者宅を訪問した。
(処方1 )
ダルベポエチン アルファ(遺伝子組換え)注射液30 ng プラシリンジ
1 回1 本
皮下注射 2 週間に1 回 全2 回分
※自己注射ではありません。
(処方2 )
クエン酸第一鉄ナトリウム錠50 mg 1 回2 錠(1 日4 錠)
1 日2 回 朝夕食後 28 日分
(直近の検査値)

処方1 、処方2 の説明として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕処方1 の薬は常温で保存してください。処方1 の薬は冷所で保存してください。
- 2○処方1 の薬の副作用として血圧が上昇する場合があります。
- 3✕処方2 の薬は腎機能の悪化を予防するお薬です。処方2 の薬は鉄欠乏性貧血を改善するお薬です。
- 4○処方2 の薬の使用中は、定期的にHb 値を測定する必要があります。
- 5✕Hb 値にかかわらず、血清鉄値が基準値内に回復すれば、処方1 の薬が中止に
なります。Hb 値が適正値に回復すれば、処方1 の薬が中止になります。
正答: 2・4
312-313 共通の設問
40 歳男性。市販の咳止め薬の購入のため薬局を訪れた。男性は4 つの製品
のそれぞれの特徴について薬剤師に説明を求めた。

薬剤師の説明として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕製品Aは、下痢症状があらわれることがあります。製品Aは、下痢症状があらわれることはない。
- 2○製品Bは、2 つの去痰成分を含んでおり、痰により引き起こされる咳症状に有
効です。 - 3✕製品Cは、胃の粘膜を保護する成分も含んでいます。製品Cは、胃の粘膜を保護する成分は含んでいない。
- 4○製品Cは、動悸があらわれることがあります。
- 5✕製品Dは、解熱鎮痛成分も含んでいます。製品Dは、解熱鎮痛成分は含んでいない。
正答: 2・4
314-315 共通の設問
64 歳男性。数年前からパーキンソン病と不眠症の治療を行っている。転居
に伴い、家族に伴われて以下の処方箋を持ってこの薬局を初めて訪れた。
(処方1 )

この患者への服薬指導として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○服用を続けているうちに急に動けなくなるなど、薬の効果が短く感じることが
あれば申し出てください。 - 2✕処方1 の薬は、飲み忘れに気が付いた場合、次回服用時に2 回分を1 度に服用
してください。飲み忘れに気が付いた場合、1 回分を服用し、2 回分を1 度に服用しない。 - 3○処方1 の薬は、服用することにより尿の色が濃くなることがあります。
- 4✕処方2 の薬を服用して、眠気が出た場合はすぐに服用を中止してください。処方2 の薬を服用して、眠気が出た場合は医師又は薬剤師に相談してください。
- 5✕処方3 の薬を服用して、苦みを感じた場合はすぐに服用を中止してください。処方3 の薬を服用して、苦みを感じた場合は医師又は薬剤師に相談してください。
正答: 1・3
316-317 共通の設問
30 歳男性。喫煙歴10 年。1 週間前から禁煙を決意し、自分でたばこをや
めてみた。しかし、このまま禁煙が続けられるのか不安があり、薬局を訪れて薬剤
師に相談した。
男 性:禁煙に関して相談してもよろしいですか。
薬剤師:なんでもどうぞ。
男 性: 実は、1 週間前にたばこをやめてから、ここ数日イライラしてしまって、
禁煙をこのまま続けられるか不安です。
薬剤師: 1 週間禁煙は続けられたけれども、これからも続けられるのか不安なので
すね。
この男性と以下のやり取りをした後の、薬剤師の説明内容として正しいのはどれ
か。2つ選べ。
男 性: もし今後、禁煙が続かなくなりそうになったら、禁煙補助薬を使うことも
考えてみたいのですが、どのような禁煙補助薬が薬局で買えるのか教えて
ください。
薬剤師:はい。一般用医薬品の禁煙補助薬の特長や種類についてご説明します。
男 性:はい、参考にします。
- 1○ニコチン製剤はニコチン離脱症状をやわらげることが期待できます。
- 2✕ニコチンパッチ製剤を使用しながら段階的に喫煙本数を減らすことができま
す。ニコチンパッチ製剤を使用開始時から禁煙する(喫煙しながらの使用は不可)。 - 3✕ニコチンパッチ製剤は、複数枚貼ることができるので、量を調節しやすいで
す。ニコチンパッチ製剤は、1 日1 枚貼る。 - 4○ニコチンガム製剤とニコチンパッチ製剤を同時に使用することはできません。
- 5✕現在、一般用医薬品として販売されている禁煙補助剤はニコチン製剤とバレニ
クリン製剤があります。現在、一般用医薬品として販売されている禁煙補助剤はニコチン製剤のみである。
正答: 1・4
318-319 共通の設問
54 歳男性。自営業。国民健康保険に加入している。現在、妻と就学中の娘
と生活している。健康診断にて要精密検査となり、精査の結果、非小細胞性肺癌と
診断された。
治療方針について検討した結果、PD–L1 陽性細胞率250%で、ぺムブロリズマ
ブを用いたレジメンを開始する方針となり、その後、薬剤師が、ぺムブロリズマブ
の副作用の1 つである間質性肺炎について説明資料を作成することとなった。
薬剤師が作成した説明資料の内容として、誤っているのはどれか。1つ選べ。
- 1✕発熱が起こることがあります。
- 2✕痰のない乾いた咳が出ることがあります。
- 3○他者に感染させることがあります。
- 4✕息切れを感じることがあります。
- 5✕疲労感を感じることがあります。
正答: 3
320-321 共通の設問
86 歳女性。誤嚥性肺炎で入院し、栄養障害もあったため経鼻経管栄養を実
施し退院した。本人の希望により娘の介助のもとで在宅にて療養をしている。薬局
薬剤師が在宅訪問を行うにあたり、介護支援専門員から、「本人より、経管栄養を
やめてほしいという要望がある。」と報告された。一方、在宅訪問の際、家族から
は「なんとか元気になってほしいので、経管栄養を続けてほしい。」との意向を聴
取した。
薬剤師の対応として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕患者より家族の意見を優先すべきなので、介護支援専門員からの報告は考慮し
なかった。家族の意見より患者本人の意思を再度確認し、聞き取りを行った。 - 2○経管栄養をやめてほしいという意思について、再度患者に確認し、何故そのよ
うに思ったのか聞き取りをした。 - 3✕患者の意思に従って、薬剤師が経管栄養の管を抜去した。薬剤師は経管栄養の管を抜去せず、医師や多職種と共有・協議した。
- 4○医師や在宅医療に関わる多職種と情報共有し、患者や家族と話し合った。
- 5✕担当医師の方針に同意しなければ、在宅医療を継続できないことを患者に伝え
た。患者の意思と担当医師の方針を多職種で情報共有し、患者や家族と話し合った。
正答: 2・4
322-323 共通の設問
薬剤師と以前から交流のあった医師が、高齢化の進むある地方で保険医療
機関を数年前に開設したが、近隣地域には保険薬局がなかった。そのため、この薬
剤師は保険薬局を開設することを計画し、地域の住民に貢献するため、将来的には
健康サポート薬局の届出をしようと考えている。
計画している内容の中で、健康サポート薬局である旨を表示しようとする薬局
に、求められている基準でないのはどれか。1つ選べ。
- 1✕患者への情報提供及び指導について、一元的かつ継続的に行うかかりつけ薬剤
師を、患者が選択できるようにする。 - 2✕地域の医療機関や地域包括支援センター、市区町村の保健センターなどを薬局
利用者に適切に紹介できるようリストを作成する。 - 3✕健康サポートに係る研修を修了した一定の実務経験を有する薬剤師が常駐す
る。 - 4✕薬の相談会等、健康の保持増進の支援に関する取組を行う。
- 5○他の薬局に対して、がん患者のサポートに関する定期的な研修を実施する。
正答: 5
324-325 共通の設問
45 歳女性。調理師。仕事中に動悸を感じていたが、疲れのためだろうと深
刻に考えていなかった。健康診断で不整脈の疑いが指摘されたため、近隣の診療所
を受診したところ、頻脈傾向で処方1 が処方され薬局Aで調剤された。
1 週間後、診療所から紹介された医療機関を受診し、精査したところ、肝機能及
び腎機能は正常値であったものの、心房細動と確定診断されたため、新たに処方2
が追加された。
この患者が処方2 の処方箋を持参して、薬局Bに来局した。患者からの聞き取り
で、処方1 の薬を服用していることが確認できたが、お薬手帳には過去の治療薬の
記載のみで、処方1 の薬の記載はなかった。また、患者は、セントジョーンズワー
ト含有食品を常用していると話していた。
処方1 開始時の血圧143/86 mmHg、脈拍98 回/分
(処方1 )

この患者への薬局Bにおける薬学的管理に関する対応について適切なのはどれ
か。2つ選べ。
- 1✕セントジョーンズワート含有食品は、薬学的管理の対象とならないと判断し
た。セントジョーンズワート含有食品は、薬学的管理の対象となる(相互作用に注意)。 - 2○血圧や脈拍などについて、薬局内の自動血圧計で測定してもらい、測定値を薬
歴に記載した。 - 3✕職業が調理師であるため包丁の使用などでの出血に注意するように説明した
が、職業は個人情報であるため薬歴には記載しなかった。職業の情報も薬歴に記載した。 - 4✕リバーロキサバンに注意が必要なビタミンK 含有量の多いブロッコリーなど
の食品の過剰摂取がないか確認した。リバーロキサバンはビタミンK 含有食品の影響を受けない(ワルファリンのみ注意)。 - 5○処方1 について薬局Aに確認し、薬歴に記録を残しお薬手帳にも併用薬情報と
して記載した。
正答: 2・5
36 歳男性。身長172 cm、体重61 kg。アルコール性肝硬変による末期肝不全に
対して、妻をドナーとして生体肝移植術が施行された。術後4 週間で退院し、退院
2 週間後1 回目の診察において、退院時処方は処方1 に変更されるとともに処方2
も追加された。退院6 週間後3 回目となる今回の診察において、タクロリムス及び
エベロリムスの血中濃度が前回に比べて上昇していた。退院当日から今回までの検
査値等の推移と患者からの今回の聞き取り内容を示す。
(退院時処方)

(注)1 錠中にスルファメトキサゾール400 mg、トリメトプリム80 mg を含有する。
(退院当日以後の検査値等)
退院後の受診タイミング
退院当日
2 週後 4 週後 6 週後
血中薬物濃度
タクロリムス(ng/mL) 8.6 8.1 5.2 13.4
エベロリムス(ng/mL) - - 4.6 11.0
一般検査等
AST(IU/L) 62 35 31 33
ALT(IU/L) 81 52 33 27
総ビリルビン(mg/dL) 1.5 1.2 1.1 1.0
血清クレアチニン(mg/dL) 0.90 0.92 0.85 1.01
eGFR(mL/min/1.73 m2) 77.8 76.0 82.9 68.6
(患者からの聞き取り内容)
・アドヒアランス良好、診察日に限り採血後に服用、禁酒は継続中
・2 日前より足のむくみ、昨日夕方より口内炎を自覚
・3 日前にスウィーティーを摂取
以上の経過から、薬剤師のアセスメントとして誤っているのはどれか。1つ選
べ。
- 1✕口内炎は、エベロリムスの副作用である。
- 2✕スウィーティーを食べたことにより、エベロリムスの血中濃度が上昇した。
- 3○エベロリムスの併用によりタクロリムスの血中濃度が上昇した。
- 4✕足のむくみは、タクロリムスの副作用である。
- 5✕ST 配合錠の継続はエベロリムスの血中濃度の上昇と無関係である。
正答: 3
薬剤師による歯科受診勧奨に関する記述について、誤っているのはどれか。1
つ選べ。
- 1✕糖尿病患者への歯周病検査の受診勧奨は重要である。
- 2○顎の腫れを伴う歯痛の場合は、一般用医薬品にて経過観察後、受診勧奨する。
- 3✕オーラルフレイル予防と定期歯科検診のため歯科受診勧奨は重要である。
- 4✕歯茎から膿がでる症状の場合、直ちに受診勧奨をすべきである。
- 5✕高齢者では口腔ケアによる誤嚥性肺炎予防のための受診勧奨は重要である。
正答: 2
75 歳女性。1 年前に軽度認知障害と診断されたが、日常生活に大きな問題はな
かった。最近、少し家事を行っただけで疲れを感じるようになったので、健康相談
のために薬局を訪れた。薬剤師は、Cardiovascular Health Study 基準(CHS 基
準)を用いて身体的フレイルの評価を実施し、地域包括支援センターと連携するこ
とにした。評価項目として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕声量低下
- 2✕認知機能低下
- 3✕睡眠時間の短縮
- 4○体重減少
- 5○歩行速度の低下
正答: 4・5
60 歳女性。腎不全のため高カロリー輸液による栄養管理を実施することになっ
た。担当薬剤師はブドウ糖含有率50%の基本輸液500 mL、脂肪乳剤100 mL、高
カロリー輸液用微量元素製剤2 mL、総合ビタミン剤5 mL を用意した。この組成
の輸液に加える総窒素量10 mg/mL の総合アミノ酸輸液の量として、最も近いの
はどれか。1つ選べ。
ただし、この患者のNPC/N 比を400、脂肪乳剤100 mL に含まれる熱量を
200 kcal とする。
- 1✕200 mL
- 2○300 mL
- 3✕400 mL
- 4✕500 mL
- 5✕600 mL
正答: 2
76 歳男性。2 週間後に食道がんの全摘出手術を施行予定である。この患者は3
年前に、せん妄を発症した経験があるため、担当医は入院中のせん妄発症リスクが
高いと考えている。外来受診時に、当該患者より担当医に「1 週間前から、夜眠れ
ない日が続いており、疲れがたまっています。」との訴えがあった。担当医は、せ
ん妄発症リスクの低い睡眠薬の処方を検討している。当該患者は、これまで睡眠薬
及び抗不安薬を服薬していないことを確認している。
担当医から病棟担当薬剤師に、この件について処方薬の相談があった。薬剤師が
提案すべき薬物として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○ラメルテオン
- 2✕ゾルピデム酒石酸塩
- 3✕ブロチゾラム
- 4○スボレキサント
- 5✕リルマザホン塩酸塩水和物
正答: 1・4
「緩和ケアチーム」に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
- 1✕がん患者だけでなく、心不全患者の疼痛管理にも介入する。
- 2✕職種間で共有する痛みの評価法として、Visual Analogue Scale(VAS)、
Numerical Rating Scale(NRS)等は有用である。 - 3✕がん治療の開始とともに早い時期から介入する。
- 4○患者の身体的・精神的苦痛を和らげることが介入の目的であり、家族は対象に
含まれない。 - 5✕人生の最終段階における医療・ケアの決定に関わるアドバンス・ケア・プラン
ニングの実践にも介入する。
正答: 4
「ハイリスク薬」とその医薬品が引き起こし得る「重大な健康被害」の組合せ
として、正しいのはどれか。1つ選べ。
ハイリスク薬 重大な健康被害
- 1✕シクロスポリン 低血糖
- 2○ジゴキシン 不整脈
- 3✕フェノバルビタール 網膜障害
- 4✕ワルファリン 急性膵炎
- 5✕ソタロール 排尿困難
正答: 2
65 歳女性。体重50 kg。深在性真菌症のためボリコナゾールを点滴にて投与開
始した。投与開始7 日後の維持投与量は3 mg/kg で1 日2 回点滴静注している。
血中濃度を測定したところ、平均血中濃度は1.25 ng/mL を推移していた。治療効
果が得られていることから、担当医は経口投与への変更を予定しており、投与量の
相談を受けた。12 時間間隔での経口投与を提案する場合の1 回あたりの投与量
(mg)として、最も近い値はどれか。1つ選べ。
ただし、ボリコナゾールの全身クリアランスは0.2 L/h/kg、本患者のバイオア
ベイラビリティは75%とする。
- 1✕100
- 2✕150
- 3○200
- 4✕300
- 5✕400
正答: 3
8 歳女児。身長122 cm、体重24 kg。アレルギー性鼻炎により近医を受診し
た。父親が、この女児の処方箋を持って薬局を訪れた。
(処方)

- 1✕0.3 g 2.1 g
- 2✕0.3 g 4.2 g
- 3✕0.6 g 4.2 g
- 4○0.6 g 8.4 g
- 5✕1.2 g 8.4 g
- 6✕1.2 g 16.8 g
正答: 4
成人男性が一般用医薬品を求めて薬局を訪れた。一般用医薬品で対処するより
も受診勧奨が適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕食べすぎによる胃もたれ
- 2✕運動による筋肉痛
- 3○腹痛と発熱を伴う便秘
- 4○血液の混じった下痢
- 5✕登山後の靴擦れ
正答: 3・4
術後の疼痛に対して以下が処方され、薬剤をシリンジ内に全量調製したが、患
者への投与前に医師より中止の指示が出されたため施用されなかった。
(処方)

- 1✕廃棄した7 日後に麻薬事故届を提出した。廃棄した7 日後に調剤済麻薬廃棄届を提出した。
- 2✕廃棄した7 日後に麻薬廃棄届を提出した。廃棄した7 日後に調剤済麻薬廃棄届を提出した。
- 3○廃棄した7 日後に調剤済麻薬廃棄届を提出した。
- 4✕廃棄した7 日後に麻薬帳簿の該当する箇所をコピーして提出した。廃棄した7 日後に調剤済麻薬廃棄届を提出した。
- 5✕薬剤調製後であったため届出はしなかった。廃棄した7 日後に調剤済麻薬廃棄届を提出した。
正答: 3
膵がん患者(52 歳男性、体表面積1.70 m2)に対して以下のレジメンに従い治
療を開始した。1 コース目に副作用が認められたため、2 コース目はゲムシタビン
を20%減量することになった。2 コース目Day 1 のゲムシタビンの薬液調製に必
要なバイアル数として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
(レジメン)
1 コース(28 日)

- 1✕ゲムシタビン点滴静注用(200 mg)4 バイアル、ゲムシタビン点滴静注用
(1 g)1 バイアル - 2○ゲムシタビン点滴静注用(200 mg)2 バイアル、ゲムシタビン点滴静注用
(1 g)1 バイアル - 3✕ゲムシタビン点滴静注用(200 mg)1 バイアル、ゲムシタビン点滴静注用
(1 g)1 バイアル - 4✕ゲムシタビン点滴静注用(1 g)1 バイアル
- 5✕ゲムシタビン点滴静注用(200 mg)4 バイアル
正答: 2
悪性リンパ腫に対してリツキシマブ、メトトレキサート・ホリナート救援療法
を実施した。メトトレキサート投与後の時間ごとの血中濃度は下表のとおりであ
る。メトトレキサートの72 時間後の血中濃度が、重篤な副作用が発現する危険性
が高い0.1 nmol/L を超えていたためホリナート投与を継続している。この患者の
血中メトトレキサート濃度が0.1 nmol/L 未満となるのは投与何日後と推測される
か。1つ選べ。

- 1✕6
- 2✕7
- 3✕8
- 4○9
- 5✕10
正答: 4
病院薬剤部において、薬物治療の質向上や効率化を図るため、プロトコルに基
づく薬物治療管理(PBPM)を検討することとなった。PBPM に関する記述のう
ち、正しいのはどれか。1つ選べ。
- 1✕薬剤部内で内容を取り決め、診療科に通知して実施する。導入により、治療効果、入院期間短縮、患者QOL の向上などの観点から評価を行い、業務改善に繋げることができる。
- 2✕プロトコルを取り決めれば、医師の承認を得ずに、病棟担当薬剤師による処方
が可能である。導入により、治療効果、入院期間短縮、患者QOL の向上などの観点から評価を行い、業務改善に繋げることができる。 - 3✕クリニカルパスと同義である。導入により、治療効果、入院期間短縮、患者QOL の向上などの観点から評価を行い、業務改善に繋げることができる。
- 4✕他の病院において実施・公開されているプロトコルは、院内の承認を経ずに実
施可能である。導入により、治療効果、入院期間短縮、患者QOL の向上などの観点から評価を行い、業務改善に繋げることができる。 - 5○導入により、治療効果、入院期間短縮、患者QOL の向上などの観点から評価
を行い、業務改善に繋げることができる。
正答: 5
20 歳男性。中学生の頃から夜間不眠かつ日中強烈な眠気を自覚するようになっ
た。高校2 年になり、自分の意志で制御出来ない眠気に襲われるようになり、就寝
後は最長2 時間の睡眠と5 ~10 回の夜間覚醒を繰り返し、起床時の疲れと頭痛、
日中の脱力発作、突然の睡眠発作や自転車の居眠り運転が日常となった。生活の維
持が困難となり、20 歳になって近隣の精神神経科病院を受診した。専門医による
診察と検査の結果、ナルコレプシーと診断され、処方1 及び2 で治療を開始した
が、3 ヶ月経過しても症状が改善されないため、今回処方1 が処方3 に変更され
た。
(処方1 )

- 1○処方医・医療機関が処方3 の薬剤の流通管理システムに登録済であることを確
認する。 - 2✕処方3 の薬剤の流通管理システムは薬剤費の抑制を目的としている。処方3 の薬剤の流通管理システムは適正使用・安全管理を目的としている。
- 3✕処方2 の用法について就寝前ではなく朝ではないかと処方医に問い合わせる。処方2 の用法は就寝前で適切である。
- 4○処方3 の用法について朝食後就寝前ではなく朝昼食後ではないかと処方医に問
い合わせる。 - 5✕返却された処方1 の薬剤の残りを適切に廃棄・記録し、都道府県知事に届け
る。返却された処方1 の薬剤の残りを適切に廃棄・記録する(届出対象かを確認)。
正答: 1・4
37 歳女性。以前より右乳房のしこりが気になっていたが、今回職場の検診で改
めて指摘され来院した。来院時の身体所見及び検査所見は以下のとおりである。
(身体所見及び検査所見)

(化学療法レジメン)
薬剤 Day 1 Day 2 Day 3

この患者に対する薬物療法に関する記述のうち、正しいのはどれか。2 つ選べ。
- 1○不正出血などの症状を認めた際には直ちに医師や薬剤師に相談するよう患者に指導する。
- 2✕遅発性嘔吐を予防するため、パロノセトロン塩酸塩注射液をプレガバリン口腔内崩壊錠に変更する。遅発性嘔吐を予防するため、アプレピタント等のNK1 受容体拮抗薬等を用いる(パロノセトロンをプレガバリンに変更するのは不適切)。
- 3✕心筋障害を予防するため、注射用エピルビシン塩酸塩投与24 時間以上前にフィルグラスチム(遺伝子組換え)注射液を投与する。フィルグラスチム注射液は化学療法剤投与終了24 時間後以降に投与する。
- 4○出血性膀胱炎を予防するため、シクロホスファミド水和物注射用投与の当日にメスナを投与する。
- 5✕フルオロウラシル注射液による汎血球減少症を予防するため、アズレンスルホン酸ナトリウム水和物・L–グルタミン顆粒を投与する。アズレンスルホン酸ナトリウム水和物・L–グルタミン顆粒は口内炎対策であり、汎血球減少症の予防にはならない。
正答: 1・4
48 歳女性。以前から腹部膨満感や下腹部の痛みを自覚していた。病院を受診し
たところ卵巣がんが判明し、Stage IIIと診断され手術が施行された。術後化学療法
としてパクリタキセル、カルボプラチン(TC 療法)とベバシズマブによる併用療
法が開始となった。薬剤師が行う薬学的関与として、適切なのはどれか。2つ選
べ。
- 1○治療中は、定期的な尿検査によって尿タンパクの有無を確認する。
- 2✕パクリタキセル投与に伴い、予防的な低カリウム血症対策を実施するように医
師に提案する。パクリタキセル投与に伴い、過敏反応対策(前投薬)を実施するように医師に確認する。 - 3✕血圧が上昇したときは、ベバシズマブの中止を医師に提案する。血圧が上昇したときは、降圧薬による管理を検討する。
- 4✕腎障害予防策として、カルボプラチン投与前後に十分な補液と利尿剤の投与が
実施されているかを確認する。カルボプラチンではシスプラチンほどの大量補液・利尿は必須ではない。 - 5○カルボプラチンの投与量の監査は、腎機能を考慮して行う。
正答: 1・5
68 歳女性。急性閉塞隅角緑内障疑いで経過観察中。3 日前から頻尿と尿意切迫
感がみられるようになり、これに伴い夜眠れないことが多くなり、内科を受診し
た。検査結果は以下のとおりである。
尿所見:蛋白(!)、糖(-)。沈渣に赤血球1~4/1 視野、白血球1~4/1 視野、
細菌(-)。腹部超音波検査で残尿を認めない。
この患者の尿路症状改善に対する治療薬について、医師から薬剤師に相談があっ
た。提案すべき薬物として、適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1✕レボフロキサシン水和物
- 2✕アルプラゾラム
- 3✕プロピベリン塩酸塩
- 4✕タムスロシン塩酸塩
- 5○ビベグロン
正答: 5
51 歳男性。身長170 cm、体重57 kg。健康診断の胸部X 線検査にて異常が見
られたため、胸部CT など精査を行ったところ、EGFR 遺伝子変異陽性、進行・切
除不能(Stage IV)の非小細胞肺癌と診断され、以下の処方で治療を開始すること
となった。
(処方)
アファチニブマレイン酸塩錠40 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)
1 日1 回 起床時 14 日分
薬剤師が本剤の服用開始にあたり、患者に指導すべき内容として、適切でないの
はどれか。1つ選べ。
- 1✕食事の影響を回避するため、本剤服用後1 時間は食事をしない。
- 2○副作用発現の可能性が高まるため、グレープフルーツを摂取しない。
- 3✕咳嗽、発熱などが生じた場合は、すぐに医師に連絡する。
- 4✕下痢が発現した際には、止瀉薬を直ちに服用する。
- 5✕爪囲炎やざ瘡様皮疹対策として、保湿剤を塗布する。
正答: 2
75 歳男性。身長165 cm、体重55 kg。3 年前に発症した右脳梗塞の後遺症のた
めに、左半身麻痺があり、通院にてリハビリを行っている。ベッド上で過ごすこと
が多く、自力による体位変換はほとんどできず、1 日3 回のオムツ交換を行ってい
る。今回、肺炎の疑いにて緊急入院となった。入院後、褥瘡対策チームが回診を
行ったところ、仙骨部に3 # 5 cm の褥瘡を認めた。創面は黄色、皮下脂肪組織ま
での欠損があり、感染を伴う混濁した黄色の浸出液が多く認められた。そのため、
以下の処方で治療が開始されることとなった。
(入院時検査所見)
血清アルブミン2.1 g/dL、CRP 11.0 mg/dL、白血球18,000/nL、
AST 24 IU/L、ALT 22 IU/L、BUN 22.9 mg/dL、
血清クレアチニン0.9 mg/dL
(処方)
カデックス軟膏(注)100 g 1 回適量
1 日2 回 朝夕 患部に塗布
(注) カデキソマー150、マクロゴール400、マクロゴール4000 を基剤とし、
1 g 中にヨウ素9 mg を含有する。
薬剤師から家族への説明として、適切でないのはどれか。1つ選べ。
- 1✕この薬は、浸出液が多い場合に使用します。
- 2✕この薬は、殺菌作用により患部の回復を早めるために使用します。
- 3○この薬は、創面を保護するために使用します。
- 4✕栄養状態が良くないので、十分な栄養が必要です。
- 5✕褥瘡の重症化予防のため、定期的な体位変換が必要です。
正答: 3