第108回 — 病態・薬物治療
演習モードで解く眼窩部の激痛を特徴とする頭痛はどれか。1つ選べ。
- 1✕筋緊張性頭痛
- 2✕片頭痛
- 3○群発頭痛
- 4✕くも膜下出血による頭痛
- 5✕脳腫瘍による頭痛
正答: 3
プロトロンビン時間が延長する疾患はどれか。1つ選べ。
- 1✕鉄欠乏性貧血
- 2✕抗リン脂質抗体症候群
- 3○播種性血管内凝固症候群(DIC)
- 4✕血友病A
- 5✕腎性貧血
正答: 3
重大な副作用として血栓性血小板減少性紫斑病を起こす可能性が最も高いのは
どれか。1つ選べ。
- 1✕イコサペント酸エチル
- 2○クロピドグレル硫酸塩
- 3✕サルポグレラート塩酸塩
- 4✕ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩
- 5✕ワルファリンカリウム
正答: 2
パーキンソン病で認められる特徴的な症状はどれか。1つ選べ。
- 1✕眼瞼下垂
- 2✕口渇
- 3✕動作時振戦
- 4✕高血圧
- 5○無動
正答: 5
遺伝子多型により、フェニトインの体内動態に最も影響を及ぼす代謝酵素はど
れか。1つ選べ。
- 1○CYP2C9
- 2✕NAT2
- 3✕CYP2D6
- 4✕UGT1A1
- 5✕CYP2C19
正答: 1
特徴的な症状の1 つとして、間欠性跛行がみられる疾患はどれか。1つ選べ。
- 1○閉塞性動脈硬化症
- 2✕筋ジストロフィー
- 3✕変形性膝関節症
- 4✕痛風
- 5✕関節リウマチ
正答: 1
急性膵炎で通常認められる所見はどれか。1つ選べ。
- 1✕血中ヘモグロビン量の減少
- 2✕血中リパーゼ活性の低下
- 3✕白血球数の減少
- 4○心窩部痛
- 5✕右腕への放散痛
正答: 4
アジソン病で特徴的に認められる所見はどれか。1つ選べ。
- 1✕高血圧
- 2✕高血糖
- 3✕体重増加
- 4○色素沈着
- 5✕活動性亢進
正答: 4
慢性副鼻腔炎の治療に用いられるのはどれか。1つ選べ。
- 1✕イソプロピルウノプロストン
- 2✕ムピロシンカルシウム水和物
- 3✕メトキサレン
- 4✕ナフトピジル
- 5○クラリスロマイシン
正答: 5
テープ剤が光線過敏症の原因となりやすいのはどれか。1つ選べ。
- 1✕ビソプロロールフマル酸塩
- 2○ケトプロフェン
- 3✕オキシブチニン塩酸塩
- 4✕硝酸イソソルビド
- 5✕ツロブテロール
正答: 2
以下は骨肉腫に対するメトトレキサート・ホリナート救援療法の初日の処方例
である。副作用回避の目的で用いる薬剤Aとして最も適切なのはどれか。1つ選
べ。

- 1○アセタゾラミドナトリウム注
- 2✕ピペラシリンナトリウム注
- 3✕フィルグラスチム(遺伝子組換え)注
- 4✕フロセミド注
- 5✕メスナ注
正答: 1
マイコプラズマ肺炎の治療に用いられるのはどれか。1つ選べ。
- 1✕アシクロビル錠
- 2✕イベルメクチン錠
- 3✕テビペネムピボキシル細粒
- 4○アジスロマイシン錠
- 5✕リネゾリド錠
正答: 4
脳梗塞後遺症で、興奮症状を伴う場合に用いられる漢方薬はどれか。1つ選べ。
- 1✕葛根湯
- 2✕大建中湯
- 3○抑肝散
- 4✕五苓散
- 5✕猪苓湯
正答: 3
医療用医薬品の「使用上の注意」改訂を取りまとめた医薬品情報源はどれか。
1つ選べ。
- 1✕医薬品リスク管理計画(RMP)
- 2✕重篤副作用疾患別対応マニュアル
- 3✕緊急安全性情報
- 4○医薬品安全対策情報(DSU)
- 5✕医療用医薬品製品情報概要
正答: 4
全身状態の指標であるパフォーマンスステータス(PS)の値を統計処理する際
の、データ尺度はどれか。1つ選べ。
- 1✕分類尺度
- 2✕間隔尺度
- 3✕名義尺度
- 4○順序尺度
- 5✕比例尺度
正答: 4
157-158 共通の設問
50 歳男性。身長170 cm、体重81 kg(BMI 28)。特に自覚症状は無く服薬
歴もなかったが、健康診断で血圧が高いことを指摘された。家庭での血圧自己測定
においても、連日140/90 mmHg 台と高く推移していたため受診した。診察室での
血圧は146/92 mmHg、心拍68 拍/分(整)で、その他特記すべき異常所見は認め
られなかった。その後の複数回の受診時の血圧も同様に高く、I度高血圧と診断さ
れた。飲酒は毎日缶ビール(350 mL)1 本程度で、喫煙歴はない。しばらく生活
習慣の改善を試みたが、診察室・家庭血圧ともに降圧はほとんど認められなかった
ため、薬物療法を開始することになった。
この患者の病態と治療に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕頻脈が認められる。心拍68 拍/分(整)であり、頻脈は認められない。
- 2✕肥満は認められない。BMI 28 であり、肥満が認められる。
- 3○白衣高血圧と仮面高血圧の可能性は、いずれも否定できる。
- 4✕食塩摂取量は9 g/日未満が理想である。食塩摂取量は6 g/日未満が理想である。
- 5○降圧薬の投与にあたっては、単剤を低用量から開始する。
正答: 3・5
159-160 共通の設問
65 歳女性。5 年前より高血圧症を指摘されていたが、自覚症状がなく放置
していた。数日前より頻回に動悸と気分不良を自覚するようになり、循環器内科を
受診した。血圧124/86 mmHg、心拍96 拍/分(不整)であった。心電図などの諸
検査の結果、心房細動と診断され、抗凝固薬が投与されることになった。
この患者の病態と治療に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○心電図所見では、P 波が消失し、不規則なRR 間隔が認められる。
- 2✕心房細動の重症度判定に、NYHA 分類が用いられる。心房細動の脳卒中リスク評価にはCHADS2 スコア等が用いられる(NYHA 分類は心不全の重症度分類)。
- 3✕心拍数の調節には、リドカイン点滴静注を用いる。心拍数の調節には、β遮断薬やCa 拮抗薬、ジゴキシンを用いる。
- 4○1 回拍出量は、心房細動の発症前と比べて低下している。
- 5✕無治療で洞調律に戻ることはない。発作性心房細動では、無治療でも洞調律に戻ることがある。
正答: 1・4
重篤な副作用と代表的な原因薬剤例を示した組合せとして、正しいのはどれ
か。2つ選べ。
重篤な副作用 代表的な原因薬剤例
- 1✕横紋筋融解症 ウルソデオキシコール酸錠
- 2✕劇症肝炎 ファモチジン錠
- 3○心不全 ドキソルビシン塩酸塩注
- 4✕間質性肺炎 メチルプレドニゾロン錠
- 5○糖尿病性ケトアシドーシス オランザピン錠
正答: 3・5
双極性障害の病態と治療に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕躁病相が認められない場合がある。躁病相が必ず認められる(躁とうつの両病相)。
- 2○睡眠障害が認められる。
- 3✕進行すると記憶障害が認められる。進行しても記憶障害は本疾患の特徴的な症状ではない。
- 4○躁病相では、オランザピンによる治療が有効である。
- 5✕うつ病相では、イミプラミンの単独治療が推奨される。うつ病相では、ラモトリギン等による治療が推奨され、三環系抗うつ薬の単独治療は推奨されない。
正答: 2・4
冠攣縮性狭心症の病態と治療に関する記述として、正しいのはどれか。1つ選べ。
- 1✕心筋の壊死をきたす。心筋の壊死はきたさない(一過性の虚血)。
- 2✕発作は1 時間以上持続する。発作は数分〜15 分程度で持続する。
- 3○発作は夜間や早朝に生じることが多い。
- 4✕非発作時でも、心電図異常を認める。非発作時の心電図は正常である。
- 5✕発作予防には、アドレナリンb 受容体遮断薬が有効である。発作予防には、Ca 拮抗薬が有効である。
正答: 3
37 歳女性。高血圧症があり、処方1 の薬剤を服用していた。今回、来局したと
きに、「この度、結婚することになり、できれば子供も欲しいと思うようになっ
た」と話していた。対応したかかりつけ薬剤師は、処方期間中に妊娠する可能性を
考え、処方医へ薬剤変更を提案することにした。最も適切な薬物はどれか。1つ選
べ。
(処方1 )
テルミサルタン錠40 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)
1 日1 回朝食後 90 日分
- 1○メチルドパ水和物
- 2✕ドキサゾシンメシル酸塩
- 3✕スピロノラクトン
- 4✕エトレチナート
- 5✕ヒドロクロロチアジド
正答: 1
薬物動態に影響を与える因子のうち、高齢者において起きていると考えにくい
のはどれか。1つ選べ。
- 1✕体脂肪率の増加
- 2✕血漿中のアルブミン濃度の低下
- 3○血漿中のa1–酸性糖タンパク濃度の低下
- 4✕肝血流量の減少
- 5✕糸球体ろ過量の減少
正答: 3
クローン病に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕好発年齢は40~50 歳代である。好発年齢は10~20 歳代である。
- 2✕大腸に限局した炎症が認められる。口から肛門まで消化管のあらゆる部位に炎症が認められる。
- 3✕初期症状として、便秘が認められる。初期症状として、下痢や腹痛、発熱が認められる。
- 4○増悪期に、CRP 値の上昇が認められる。
- 5○特徴的な内視鏡検査所見として、敷石状潰瘍がある。
正答: 4・5
ウイルス性肝炎に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕急性期に黄疸が認められることはまれである。急性期に黄疸が認められることは多い(A 型肝炎の急性期では特に)。
- 2○A 型肝炎ウイルスは経口感染する。
- 3○B 型肝炎ワクチン接種により、HBs 抗体検査は陽性を示す。
- 4✕C 型肝炎は、ワクチン接種により予防することができる。C 型肝炎は、有効なワクチンが存在しない。
- 5✕C 型肝炎よりもA 型肝炎の方が肝硬変に進展しやすい。A 型肝炎よりもC 型肝炎の方が肝硬変に進展しやすい。
正答: 2・3
48 歳男性。建築業に従事しており、高所での作業が多い。40 歳時の健康診断
で高血糖を指摘されて以降、近医に通院している。現在は以下の薬剤及び用法用量
で2 型糖尿病、高血圧、安定狭心症及び脂質異常症の治療を受けている。

各薬剤の添付文書上の用法用量は以下のとおりとする。
メトホルミン塩酸塩錠 1 日500 mg より開始し、維持量は750 mg~1,500 mg。
1 日最大用量は2,250 mg。
カナグリフロジン水和物錠 100 mg を1 日1 回。
アジルサルタン錠 20 mg を1 日1 回。1 日最大用量は40 mg。
アムロジピン錠 (高血圧症) 2.5~5 mg を1 日1 回。
1 日最大用量は10 mg。
(狭心症) 5 mg を1 日1 回。症状に応じて適宜増減。
ピタバスタチンCa 錠 1 mg を1 日1 回。1 日最大用量は4 mg。
今回の所見を踏まえた治療の変更として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○メトホルミン塩酸塩を増量する。
- 2✕グリメピリドを追加する。グリメピリドではなくメトホルミン塩酸塩を増量する。
- 3✕アムロジピンを増量する。アムロジピンではなく、脂質異常症に対しピタバスタチンCa を増量する。
- 4○ピタバスタチンCa を増量する。
- 5✕イコサペント酸エチルを追加する。イコサペント酸エチルではなくピタバスタチンCa を増量する。
正答: 1・4
加齢性黄斑変性(加齢黄斑変性)の病態と薬物治療に関する記述として、正し
いのはどれか。2つ選べ。
- 1✕水晶体の混濁により、視機能が低下する。黄斑部の網膜の障害により、視機能が低下する。
- 2○喫煙は危険因子の1 つである。
- 3✕失明に至ることはまれである。失明に至ることもある。
- 4✕薬物治療の対象となるのは、萎縮型である。薬物治療の対象となるのは、滲出型である。
- 5○薬物治療には、血管内皮細胞増殖因子(VEGF)の阻害薬が用いられる。
正答: 2・5
アトピー性皮膚炎の病態と治療に関する記述として、正しいのはどれか。2つ
選べ。
- 1○皮膚のバリア機能が低下している。
- 2✕皮膚の苔癬化は、成人期よりも乳児期に顕著にみられる。皮膚の苔癬化は、乳児期よりも成人期に顕著にみられる。
- 3○血液検査では、血清総IgE 値の上昇が認められる。
- 4✕治療の基本は、抗ヒスタミン外用剤による炎症の抑制である。治療の基本は、ステロイド外用剤等による炎症の抑制と保湿剤によるスキンケアである。
- 5✕タクロリムス軟膏は、潰瘍やびらんを形成した皮膚部位に適用される。タクロリムス軟膏は、潰瘍やびらんを形成した皮膚部位以外に適用される。
正答: 1・3
造血幹細胞移植時における移植片対宿主病(GVHD)に関する記述として、正
しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕移植後1 週間以内に好発する。急性GVHD は移植後100 日以内に発症する(慢性GVHD は100 日以降)。
- 2○予防として、移植前から免疫抑制薬の投与を開始する。
- 3✕自家移植に比べ、同種移植では発症のリスクが低い。自家移植に比べ、同種移植では発症のリスクが高い。
- 4○ドナー由来のリンパ球が、レシピエントの組織を攻撃して起こる疾患である。
- 5✕発症を予防するために、移植する造血幹細胞に対して放射線照射を行う。発症を予防するために、輸血製剤に対して放射線照射を行う(造血幹細胞ではない)。
正答: 2・4
被験者20 名が参加した臨床試験において、被験者の生存期間をカプランマイ
ヤー法で示したところ、図のようになった。ヒゲ(+)は脱落を表している。以下
の記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

- 1○時点Aにおいて、観察を継続している被験者数は14 名である。
- 2✕時点Bと時点Cの間に、観察中の被験者のうち4 名が死亡した。時点Bと時点Cの間に、観察中の被験者のうち2 名が死亡した。
- 3✕時点Cにおいて、観察を継続している被験者数は8 名である。時点Cにおいて、観察を継続している被験者数は7 名である。
- 4○時点Dと時点Eの間に、観察中の被験者のうち1 名が死亡した。
- 5✕時点Eにおいて、観察を継続している被験者数は2 名である。時点Eにおいて、観察を継続している被験者数は1 名である。
正答: 1・4
臨床研究に関わるバイアスや交絡に関する記述として、正しいのはどれか。2
つ選べ。
- 1○ランダム化により、介入研究における被験者の選択バイアスを小さくできる。
- 2✕非盲検化により、介入研究におけるエンドポイント評価時の情報バイアスを小
さくできる。盲検化により、介入研究におけるエンドポイント評価時の情報バイアスを小さくできる。 - 3○マッチングにより、観察研究における交絡要因の影響は小さくできる。
- 4✕盲検化により、介入研究の交絡要因を解析できる。層別化(交絡因子で層別)により、交絡要因を解析できる。
- 5✕フォレストプロットにより、メタアナリシスの結果に影響する公表バイアスを
評価できる。ファンネルプロットにより、メタアナリシスの結果に影響する公表バイアスを評価できる。
正答: 1・3
286-287 共通の設問
55 歳男性。身長175 cm、体重81 kg。3 年前に健康診断で高血糖を指摘さ
れ、近医を受診したところ、2 型糖尿病と診断された。経口血糖降下薬による治療
を受けていたが、血糖コントロールが不良のため、6 ヶ月前よりインスリン注射開
始となった。今回、かかりつけ薬剤師が薬剤を交付する際にフィジカルアセスメン
トを行ったところ、注射部位に軽い硬結が認められた。
(使用中の薬剤)
インスリンアスパルト(遺伝子組換え)
朝食直前12 単位、昼食直前6 単位、夕食直前8 単位

今回の身体所見と検査結果を基に、糖尿病合併症や併存症の進展の防止のため
に、追加が望ましい薬物はどれか。2つ選べ。
- 1✕ヒドロクロロチアジド
- 2✕アトルバスタチン
- 3○ペマフィブラート
- 4○トピロキソスタット
- 5✕グリメピリド
正答: 3・4
288-289 共通の設問
32 歳女性。身長166 cm、体重54.0 kg、体表面積1.6 m2。急性前骨髄球
性白血病(acute promyelocytic leukemia:APL)と診断され、入院の上でトレチ
ノイン(内服)、イダルビシン(静注)、シタラビン(静注)による寛解導入療法を
施行することになった。入院時の持参薬、検査結果及び既往歴は次のとおりであ
る。
(持参薬)

今回の治療開始後10 日目より、体重増加、発熱、及び呼吸困難が認められた。
その際の対処として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○寛解導入療法薬を休薬する。
- 2○メチルプレドニゾロンを投与する。
- 3✕シクロホスファミドを投与する。寛解導入療法薬を休薬する/メチルプレドニゾロンを投与する
- 4✕メトトレキサートを投与する。寛解導入療法薬を休薬する/メチルプレドニゾロンを投与する
- 5✕イマチニブを投与する。寛解導入療法薬を休薬する/メチルプレドニゾロンを投与する
正答: 1・2
290-291 共通の設問
22 歳女性。身長163 cm、体重39 kg。希死念慮があり、市販薬を大量に服
用した。自室でぐったりしているところを母親が発見し、救急搬送となった。部屋
には、1 箱20 錠入包装の鎮痛剤(1 錠中アセトアミノフェン300 mg 含有)の空
箱2 箱と40 錠分の空のPTP シートがあり、アルコール飲料の350 mL 缶が多数散
乱していた。母親の話から、服用後約7 時間程度経過していることがわかった。病
院到着時、バイタルサインの大きな問題はなかった。
この患者の病態及び治療に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕肝細胞の脂肪変性が見られる。肝細胞の中心静脈域の壊死が見られる。
- 2○アセトアミノフェンの代謝物が肝細胞を障害している。
- 3○低栄養がアセトアミノフェンの毒性を増強している。
- 4✕薬用炭の経口投与が有効である。N–アセチルシステインの投与が有効である。
- 5✕アドレナリンの筋注が必要である。アドレナリンではなくN–アセチルシステインの投与が必要である。
正答: 2・3
292-293 共通の設問
49 歳男性。身長162 cm、体重50 kg。高血圧症治療のため、かかりつけ内
科受診中。降圧効果が思わしくないため、大学病院を紹介受診し精査のため入院と
なった。精査の結果、両側副腎の腫大が認められたが手術適応はなかった。血液検

本症例で、高血圧が持続した場合、合併しやすい病態はどれか。2つ選べ。
- 1✕下垂体腫瘍
- 2○大動脈解離
- 3○脳梗塞
- 4✕前立腺がん
- 5✕褐色細胞腫
正答: 2・3
294-295 共通の設問
72 歳男性。身長167 cm、体重75 kg。独居。喫煙40 本/日、飲酒ビール
1 L/日。15 年前に血圧が高いことを指摘され、2 年間薬物療法を行ったが、自己
中断した。6 ヶ月前に心筋梗塞を発症し、1 ヶ月の入院加療を行った。高血圧症、
脂質異常症、心筋梗塞のため以下の処方による治療とともに、食事療法、運動療
法、禁煙の指導を受けている。なお、今回の来院時の検査値は以下のとおりであっ
た。
(処方)

この患者の治療に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○心不全の発症や進展を抑制する目的で、エナラプリルが処方されている。
- 2✕心筋梗塞後の心室性不整脈を抑制する目的で、アムロジピンが処方されてい
る。心筋梗塞後の高血圧管理を目的で、アムロジピンが処方されている。 - 3✕心筋梗塞後の胸痛を緩和する目的で、アスピリンが処方されている。心筋梗塞の再発予防(抗血小板)を目的で、アスピリンが処方されている。
- 4○薬剤性消化性潰瘍を防止する目的で、ラベプラゾールが処方されている。
- 5✕HDL–C を低下させる目的で、アトルバスタチンが処方されている。LDL–C を低下させる目的で、アトルバスタチンが処方されている。
正答: 1・4
296-297 共通の設問
71 歳女性。身長152 cm、体重48 kg。12 年前に2 型糖尿病と診断されイ
ンスリン強化療法を受けた。最近は病状が安定し、経口薬でコントロールされてい
る。以前から血圧が低く、近年は立ちくらみもあり、不定愁訴も多い。最近1 年間
は、月1 回通院して、処方1 の薬剤を服用していた。前回(1 ヶ月前)の検査値を
下に示す。
(処方1 )

この患者の状態について、あてはまるのはどれか。2つ選べ。
- 1✕ネフローゼ症候群
- 2○慢性腎臓病(CKD)
- 3✕慢性心不全
- 4○糖尿病性神経障害
- 5✕肝硬変
正答: 2・4
298-299 共通の設問
2 歳女児。体重10 kg。1 日数回の全身強直間代性痙れんを発現し、約
3 ヶ月前にミオクローヌスてんかんと診断され、バルプロ酸Na シロップの投与が
開始された。痙れん発作の頻度は減少したが、最近、呼びかけに応答しないなどの
意識障害が頻回に見られるようになったため入院加療となった。
(入院時の検査値等)
総ビリルビン1.0 mg/dL、血清アルブミン3.2 g/dL、AST 110 IU/L、
ALT 92 IU/L、c–GTP 24 IU/L、血中アンモニア180 ng/dL、
バルプロ酸の血中トラフ濃度60 ng/mL
この患者の血漿アンモニア濃度が基準値(12~66 ng/dL)より高い値であるこ
との原因として、最も可能性の高いのはどれか。1つ選べ。
- 1✕ミオクロニー発作にともなう筋障害
- 2✕ミオクロニー発作にともなう低酸素血症
- 3✕ミオクロニー発作にともなう腎血流の減少
- 4○バルプロ酸による尿素サイクルの阻害
- 5✕バルプロ酸による腸内のウレアーゼの阻害
正答: 4
300-301 共通の設問
56 歳女性。身長158 cm、体重58 kg。健康診断で眼圧上昇を指摘され、眼
科受診。初期眼圧右眼22 mmHg、左眼24 mmHg。眼底検査、隅角検査及び視野
検査等の結果、原発開放隅角緑内障と診断され、トラボプロスト点眼液0.004%が
処方された。この患者の併用薬、検査値は以下のとおりである。
(併用薬)

この患者に関する病態と薬物治療に関する記述として、正しいのはどれか。2つ
選べ。
- 1○眼圧上昇の主な原因は、房水の流出障害である。
- 2✕進行しても眼痛以外の自覚症状は生じない。進行すると視野欠損等の自覚症状が生じる。
- 3✕トラボプロストは、瞳孔平滑筋を収縮させるために処方されている。トラボプロストは、ぶどう膜強膜流出路からの房水流出を促進して眼圧を下げるために処方されている。
- 4○トラボプロストには、虹彩や眼瞼への色素沈着の副作用がある。
- 5✕トラボプロスト点眼液は、症状にあわせて1 日の点眼回数を調節する。トラボプロスト点眼液は、1 日1 回点眼する。
正答: 1・4
302-303 共通の設問
58 歳女性。企業の管理職として勤務している。最近仕事が忙しく、ストレ
スがたまっていた。勤務中、椅子に座っている時に背中の違和感を感じた。翌日、
ズキズキと痛むような症状が発現し、患部を見ると赤く連なった丘疹が広がってい
た。症状が悪化していることから、医療機関を受診し、診断の結果、以下が処方さ
れた。
(処方)

この患者の疾患と治療薬に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○ストレスによる免疫の低下は発症の危険因子である。
- 2✕背中の皮疹は両側性に広がった。背中の皮疹は片側性に広がった。
- 3✕プレガバリンが抗炎症作用を示すと期待される。プレガバリンが神経障害性疼痛の緩和に用いられる。
- 4✕原因となるウイルスは皮膚内に潜伏していた。原因となるウイルスは神経節内に潜伏していた。
- 5○痛みが強い場合には、アセトアミノフェンなどの鎮痛薬を併用してもよい。
正答: 1・5
304-305 共通の設問
78 歳女性。大腸がんに対して、5 年前から化学療法が実施されていたが、
副作用、本人の体力の低下から3 ヶ月前に中止となった。今回、食物摂取による誤
嚥性肺炎のため入院となり、せん妄状態である。これまでも誤嚥性肺炎のための入
院と退院を繰り返しており、1 ヶ月前から経口での食物摂取が困難となることが多
く、家族が大変苦労していたとのことであった。
患者は夫と死別しており、キーパーソンである一人息子が延命治療を望んでい
る。
持参薬等の所有物を確認したところ、患者本人が書いたリビングウィルの文書が
お薬手帳に折り込まれていた。病状が末期の時には延命治療を希望しないという文
章にチェックが入れられていた。文書作成の日付は、約2 年前であった。
この患者への栄養補給に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○胃瘻が選択肢となるのは、生命予後が1 ヶ月以上見込まれる場合である。
- 2✕中心静脈栄養を実施しても消化吸収機能が維持できる。中心静脈栄養では腸管を用いないため、消化吸収機能が低下することがある。
- 3○中心静脈栄養は胃瘻よりも感染リスクが高い。
- 4✕胃瘻を造設すると、経口摂取に戻ることはできない。胃瘻を造設しても、回復すれば経口摂取に戻ることができる。
- 5✕せん妄状態であるので、経鼻栄養が適している。せん妄状態であるので、経鼻栄養ではなく胃瘻が適している。
正答: 1・3