第107回 — 薬理
演習モードで解くCl- チャネル内蔵型受容体はどれか。1つ選べ。
- 1✕アセチルコリンNM 受容体
- 2○c–アミノ酪酸GABAA 受容体
- 3✕セロトニン5–HT3 受容体
- 4✕グルタミン酸NMDA 受容体
- 5✕ATP P2X 受容体
正答: 2
麻酔したラットにおいてフェントラミン処置後にアドレナリンを静脈内投与す
ると、アドレナリンの昇圧作用は認められず、降圧作用のみが見られた。この現象
を生じさせたフェントラミンの機序はどれか。1つ選べ。
- 1✕アドレナリンa1 受容体刺激
- 2○アドレナリンa1 受容体遮断
- 3✕アドレナリンb1 受容体刺激
- 4✕アドレナリンb1 受容体遮断
- 5✕アドレナリンb2 受容体遮断
正答: 2
メピバカインの局所麻酔作用の機序はどれか。1つ選べ。
- 1✕ATP 感受性K+ チャネルの刺激
- 2✕アセチルコリンNN 受容体の遮断
- 3○電位依存性Na+ チャネルの遮断
- 4✕セロトニン5–HT1A 受容体の遮断
- 5✕電位依存性T 型Ca2+ チャネルの遮断
正答: 3
ミルタザピンがシナプス間隙のセロトニン及びノルアドレナリンを増加させる
機序はどれか。1つ選べ。
- 1○アドレナリンa2 受容体遮断
- 2✕セロトニン5–HT2A 受容体刺激
- 3✕セロトニン5–HT3 受容体刺激
- 4✕モノアミン酸化酵素阻害
- 5✕セロトニン及びノルアドレナリンの再取り込み阻害
正答: 1
抗てんかん薬ガバペンチンの作用点はどれか。1つ選べ。
- 1○電位依存性Ca2+ チャネル
- 2✕電位依存性Na+ チャネル
- 3✕シナプス小胞タンパク質SV2A
- 4✕c–アミノ酪酸GABAA 受容体
- 5✕グルタミン酸AMPA 受容体
正答: 1
T 細胞のカルシニューリンを阻害する免疫抑制薬はどれか。1つ選べ。
- 1✕シクロホスファミド
- 2✕アザチオプリン
- 3✕レフルノミド
- 4✕バシリキシマブ
- 5○シクロスポリン
正答: 5
骨粗しょう症治療薬テリパラチドの作用点はどれか。1つ選べ。
- 1✕ヒドロキシアパタイト
- 2✕オステオカルシン
- 3✕カルシトニン受容体
- 4○副甲状腺ホルモン受容体
- 5✕エストロゲン受容体
正答: 4
心筋収縮力及び心拍数を低下させ、労作性狭心症発作を予防するのはどれか。
1つ選べ。
- 1✕硝酸イソソルビド
- 2✕チクロピジン
- 3✕ピモベンダン
- 4○アテノロール
- 5✕デノパミン
正答: 4
プラスミンによるフィブリン溶解を抑制することで、止血作用を示すのはどれ
か。1つ選べ。
- 1○トラネキサム酸
- 2✕アルテプラーゼ
- 3✕カルバゾクロム
- 4✕プロタミン
- 5✕フィトナジオン
正答: 1
利尿薬の作用機序でないのはどれか。1つ選べ。
- 1✕バソプレシンV2 受容体遮断
- 2✕心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)受容体刺激
- 3○アルドステロン受容体刺激
- 4✕炭酸脱水酵素阻害
- 5✕Na+–K+–2Cl- 共輸送系阻害
正答: 3
肺サーファクタント分泌を促進する去痰薬はどれか。1つ選べ。
- 1✕オキシメテバノール
- 2✕アセチルシステイン
- 3✕カルボシステイン
- 4✕ドルナーゼ アルファ
- 5○アンブロキソール
正答: 5
Cl- チャネル2 (ClC–2)を活性化する慢性便秘症治療薬はどれか。1つ選べ。
- 1✕センノシド
- 2✕カルメロース
- 3✕ラクツロース
- 4✕ビサコジル
- 5○ルビプロストン
正答: 5
メチラポンによるコルチゾール産生抑制の機序はどれか。1つ選べ。
- 1✕副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の分泌抑制
- 2✕ソマトスタチンの分泌亢進
- 3✕副腎皮質細胞壊死
- 4✕3 b–ヒドロキシステロイド脱水素酵素の阻害
- 5○11 b–水酸化酵素の阻害
正答: 5
腎尿細管の尿酸トランスポーター(URAT1)を阻害して、尿酸再吸収を抑制す
るのはどれか。1つ選べ。
- 1✕コルヒチン
- 2✕フェブキソスタット
- 3○プロベネシド
- 4✕アロプリノール
- 5✕ラスブリカーゼ
正答: 3
細菌のリボソーム30S サブユニットに結合して、タンパク質合成を阻害する抗
菌薬はどれか。1つ選べ。
- 1✕クリンダマイシン
- 2○ストレプトマイシン
- 3✕リネゾリド
- 4✕エリスロマイシン
- 5✕クロラムフェニコール
正答: 2
細胞内情報伝達系に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕ヒスタミンH1 受容体が刺激されると、Gs タンパク質を介してアデニル酸シク
ラーゼが活性化される。ヒスタミンH1受容体が刺激されると、Gqタンパク質を介してホスホリパーゼCが活性化される。 - 2○インスリン受容体が刺激されると、インスリン受容体b サブユニットの自己リ
ン酸化が起こる。 - 3○インターフェロンa(IFN–a)受容体が刺激されると、JAK(ヤヌスキナー
ゼ)のチロシンキナーゼが活性化される。 - 4✕オピオイドn 受容体が刺激されると、Gq タンパク質を介してホスホリパーゼ
C が活性化される。オピオイドμ受容体が刺激されると、Gi/Goタンパク質を介してアデニル酸シクラーゼが抑制される。 - 5✕心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)受容体が刺激されると、可溶性グアニ
ル酸シクラーゼが活性化される。ANP受容体が刺激されると、膜結合型グアニル酸シクラーゼが活性化される。
正答: 2・3
薬物依存及びその治療薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕身体依存は、薬物の反復使用により、その効果が減弱し目的の効果を得るため
に増量しなければならなくなった状態である。効果が減弱し増量が必要になった状態は耐性である(身体依存は中止時に離脱症状が現れる状態)。 - 2○コカインの長期連用は、精神依存を起こすが、身体依存を起こしにくい。
- 3○慢性疼痛下のがん患者に適正に使用されたモルヒネは、精神依存を起こしにく
い。 - 4✕依存性薬物は、脳内報酬系におけるドパミン作動性神経を抑制する。依存性薬物は、脳内報酬系におけるドパミン作動性神経を賦活する。
- 5✕ジスルフィラムは、グルタミン酸NMDA 受容体を遮断して飲酒欲求を抑制す
る。ジスルフィラムは、アルデヒド脱水素酵素を阻害して、アセトアルデヒド蓄積による不快感で飲酒欲求を抑制する。
正答: 2・3
自律神経系に作用する薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選
べ。
- 1✕メチルエフェドリンは、交感神経終末からのノルアドレナリンの遊離を抑制す
ることで、血管平滑筋の収縮を抑制する。メチルエフェドリンは、交感神経終末からのノルアドレナリンの遊離を促進することなどで、気管支平滑筋を弛緩させる。 - 2✕ナフトピジルは、アドレナリンb2 受容体を刺激することで、子宮平滑筋を弛
緩させる。ナフトピジルは、アドレナリンα1受容体を遮断することで、前立腺・尿道平滑筋を弛緩させる。 - 3✕イプラトロピウムは、アセチルコリンM1 受容体を刺激することで、気管支平
滑筋を弛緩させる。イプラトロピウムは、アセチルコリンM3受容体を遮断することで、気管支平滑筋を弛緩させる。 - 4○メペンゾラートは、アセチルコリンM3 受容体を遮断することで、下部消化管
平滑筋の痙れん性収縮を抑制する。 - 5○アコチアミドは、アセチルコリンエステラーゼを阻害することで、低下した消
化管運動を改善する。
正答: 4・5
中枢性及び末梢性筋弛緩薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選
べ。
- 1✕エペリゾンは、c–アミノ酪酸GABAB 受容体を遮断して、脊髄における多シナ
プス反射を抑制する。エペリゾンは、脊髄における多シナプス反射を抑制する中枢性筋弛緩薬である。 - 2○チザニジンは、アドレナリンa2 受容体を刺激して、脊髄反射を抑制する。
- 3✕ダントロレンは、神経筋接合部のアセチルコリンNM 受容体を刺激して、持続
的な脱分極を引き起こす。ダントロレンは、筋小胞体のリアノジン受容体に作用して、Ca2+遊離を抑制する。 - 4○ロクロニウムは、神経筋接合部のアセチルコリンNM 受容体を競合的に遮断す
る。 - 5✕A 型ボツリヌス毒素は、筋小胞体のリアノジン受容体に作用して、Ca2+ 遊離
を抑制する。A型ボツリヌス毒素は、神経終末のSNARE蛋白質を切断してアセチルコリンの遊離を阻害する。
正答: 2・4
全身麻酔薬及び催眠薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕ゾピクロンは、メラトニンMT1 受容体を刺激して、概日リズムを整える。ゾピクロンは、GABAA受容体複合体のベンゾジアゼピン結合部位に作用して、催眠作用を示す。
- 2○ミダゾラムは、c–アミノ酪酸GABAA 受容体の活性化を増強して、鎮静作用を
示す。 - 3✕デクスメデトミジンは、オレキシン受容体を遮断して、睡眠・覚醒サイクルを
正常化する。デクスメデトミジンは、アドレナリンα2受容体を刺激して、鎮静作用を示す。 - 4○ケタミンは、グルタミン酸NMDA 受容体を遮断して、鎮痛作用を示す。
- 5✕チオペンタールは、オピオイドn 受容体を刺激して、短時間の麻酔作用を示
す。チオペンタールは、GABAA受容体の活性化を増強して、短時間の麻酔作用を示す。
正答: 2・4
156-157 共通の設問
22 歳女性。近医を受診し、以下の経過を訴えたところ、精神科を紹介され
た。
「仕事が多忙で残業が続いていたある日、通勤時に電車内で突然動悸が始まり、
呼吸困難となり、今にも心臓が止まりそうになり、やっとの思いで次の駅で降りて
救急車で病院へ運ばれたが、病院に着く頃には症状はだいぶ落ちついていた。念の
ため、診察を受けたが身体的には異常はなく、心電図や血液検査でも異常は認めら
れなかった。1 週間後、外出した時に、乗っていた電車の中で同じような動悸が始
まり、一緒にいた友人に手を握ってもらって何とか我慢して家までたどり着いた。
それ以来、発作が怖くて電車に乗れなくなった。電車通勤はやめて親に送り迎えを
してもらい、どうにか仕事には行くことができている。」
この患者の治療に用いられる可能性のある薬物に関する記述のうち、正しいのは
どれか。2つ選べ。
- 1○ロラゼパムは、c–アミノ酪酸GABAA 受容体複合体のベンゾジアゼピン結合部
位に結合して、抗不安作用を示す。 - 2✕セルトラリンは、アドレナリンb1 受容体を遮断して、発作時の自律神経症状
を改善する。セルトラリンは、セロトニンの再取り込みを選択的に阻害して、抑うつ・不安を改善する。 - 3✕エチゾラムは、中枢のヒスタミンH1 受容体を選択的に遮断して、静穏作用を
示す。エチゾラムは、GABAA受容体複合体のベンゾジアゼピン結合部位に作用して、抗不安作用を示す。 - 4✕アルプラゾラムは、セロトニン5–HT1A 受容体を刺激して、不安、焦燥、睡眠
障害を改善する。アルプラゾラムは、ベンゾジアゼピン受容体に結合して、不安・焦燥・睡眠障害を改善する。 - 5○パロキセチンは、セロトニンの再取り込みを選択的に阻害して、抑うつ状態を
改善する。
正答: 1・5
アレルギー性疾患の治療に用いられる薬物に関する記述のうち、正しいのはど
れか。2つ選べ。
- 1✕オザグレルは、Th2 サイトカインの産生を抑制して、鎮痒効果を示す。オザグレルは、トロンボキサン合成酵素を阻害して、気管支ぜん息を改善する。
- 2✕トラニラストは、ヒスタミンH1 受容体を遮断して、アレルギー性鼻炎を改善
する。トラニラストは、化学伝達物質の遊離を抑制して、アレルギー性鼻炎・ぜん息を改善する。 - 3○プランルカストは、ロイコトリエン受容体を遮断して、気管支ぜん息の発作を
予防する。 - 4○セラトロダストは、トロンボキサンA2(プロスタノイドTP)受容体を遮断し
て、気道過敏症の亢進を抑制する。 - 5✕スプラタストは、トロンボキサン合成酵素を阻害して、じん麻疹を改善する。スプラタストは、Th2サイトカインの産生を抑制して、じん麻疹等を改善する。
正答: 3・4
159-160 共通の設問
60 歳男性。基礎疾患を指摘されたことはない。1 週間前から1 日に数回め
まいを感じるようになった。今朝、強いめまいとふらつきを覚え、救急外来を受診
した。来院時の血圧は118/84 mmHg、脈拍数32 回/分であった。心電図ではP 波
とQRS 波が全く無関係に出現し、PP 間隔とRR 間隔がそれぞれ一定で、PR 間隔
は不規則であった。また、P 波よりQRS 波の出現頻度が少なかった。
抗不整脈薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○ニフェカラントは、K+ チャネルを遮断して、心筋の活動電位の持続時間を延
長する。 - 2✕ピルシカイニドは、アドレナリンb1 受容体を遮断して、不応期を延長する。ピルシカイニドは、Na+チャネルを遮断して、不応期を延長する。
- 3○ベラパミルは、Ca2+ チャネルを遮断して、房室伝導速度を低下させる。
- 4✕プロカインアミドは、Na+ チャネル及びK+ チャネルを遮断して、心電図の
QT 間隔を短縮する。プロカインアミドは、Na+チャネル及びK+チャネルを遮断して、心電図のQT間隔を延長する。 - 5✕ジルチアゼムは、Na+ チャネルを遮断して、心筋の活動電位の立ち上がり(第
0 相)を抑制する。ジルチアゼムは、Ca2+チャネルを遮断して、洞房・房室結節の脱分極を抑制する。
正答: 1・3
泌尿器に作用する薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕ソリフェナシンは、アドレナリンa1A 受容体を遮断して、前立腺平滑筋を弛緩
させる。ソリフェナシンは、アセチルコリンM3受容体を遮断して、膀胱排尿筋を弛緩させる。 - 2○ジスチグミンは、コリンエステラーゼを阻害して、アセチルコリンによる膀胱
排尿筋の収縮を増強する。 - 3✕シロドシンは、アセチルコリンM3 受容体を遮断して、膀胱括約筋を収縮させ
る。シロドシンは、アドレナリンα1A受容体を遮断して、前立腺・膀胱頸部平滑筋を弛緩させる。 - 4✕タダラフィルは、ホスホジエステラーゼVを活性化して、前立腺平滑筋を弛緩
させる。タダラフィルは、ホスホジエステラーゼVを阻害して、cGMPの分解を抑制する。 - 5○ミラベグロンは、アドレナリンb3 受容体を刺激して、膀胱排尿筋を弛緩させ
る。
正答: 2・5
胃・十二指腸潰瘍治療薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕ファモチジンは、胃の壁細胞に存在するヒスタミンH2 受容体を遮断すること
で、胃運動促進作用を示す。ファモチジンは、ヒスタミンH2受容体を遮断することで、胃酸分泌抑制作用を示す。 - 2○ボノプラザンは、K+ と競合してH+,K+–ATPase を可逆的に阻害すること
で、胃酸分泌抑制作用を示す。 - 3✕レバミピドは、ドパミンD2 受容体を遮断することで、胃運動促進作用を示す。レバミピドは、胃粘膜血流やプロスタグランジンを増やすことによる胃粘膜防御作用を示す。
- 4○ミソプロストールは、プロスタノイドEP 受容体を刺激することで、胃酸分泌
抑制作用と胃粘液分泌促進作用を示す。 - 5✕ピレンゼピンは、ペプシンに結合することで、その活性を抑制する。ピレンゼピンは、アセチルコリンM1受容体を選択的に遮断することで、胃酸分泌を抑制する。
正答: 2・4
2 型糖尿病の治療に使用される薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。
2つ選べ。
- 1○ミチグリニドは、スルホニル尿素受容体に結合してATP 感受性K+ チャネル
を遮断することで、膵b 細胞の細胞膜を脱分極させる。 - 2○ピオグリタゾンは、ペルオキシソーム増殖剤応答性受容体c(PPARc)を活性
化することで、脂肪細胞の分化を促進する。 - 3✕イプラグリフロジンは、ナトリウム–グルコース共輸送体2 (SGLT2)を阻害
することで、小腸でのグルコースの吸収を選択的に抑制する。イプラグリフロジンは、SGLT2を阻害することで、近位尿細管でのグルコース再吸収を抑制し、尿糖排泄を促進する。 - 4✕リナグリプチンは、グルカゴン様ペプチド–1(GLP–1)受容体を活性化するこ
とで、グルコース濃度依存的にインスリン分泌を促進する。リナグリプチンは、DPP-4を阻害してGLP-1の分解を抑制することで、グルコース濃度依存的にインスリン分泌を促進する。 - 5✕メトホルミンは、AMP 活性化プロテインキナーゼ(AMPK)を阻害すること
で、骨格筋でのグルコーストランスポーター4 (GLUT4)の細胞膜への移行を促
進する。メトホルミンは、AMP活性化プロテインキナーゼ(AMPK)を活性化することで、肝臓での糖新生抑制などの作用を示す。
正答: 1・2
性ホルモン関連薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○フルタミドは、前立腺細胞のアンドロゲン受容体を遮断して、前立腺がんの増
大を抑制する。 - 2✕メテノロンは、エストロゲン受容体を刺激して、再生不良性貧血を改善する。メテノロンは、蛋白同化ステロイドであり、骨髄刺激作用により再生不良性貧血を改善する。
- 3✕エキセメスタンは、子宮内膜のエストロゲン受容体を遮断して、子宮内膜がん
の増大を抑制する。エキセメスタンは、アロマターゼを阻害してエストロゲン合成を抑制し、乳がんの増大を抑制する。 - 4✕デガレリクスは、視床下部のエストロゲン受容体を遮断して、排卵を誘発す
る。デガレリクスは、下垂体のGnRH受容体を遮断して、性腺刺激ホルモン分泌を抑制する。 - 5○レトロゾールは、アロマターゼを阻害して、エストロゲン合成を阻害する。
正答: 1・5
165-166 共通の設問
60 歳男性。仕事が忙しく睡眠不足が続いていた。ある日、右側胸部にかゆ
みを伴った皮疹が現れ、強い痛みも生じたため受診し、帯状疱疹と診断された。
抗ウイルス薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕アメナメビルは、帯状疱疹ウイルスのヘリカーゼ・プライマーゼ複合体の
DNA 依存性ATPase 活性を阻害して、mRNA の合成を阻害する。アメナメビルは、帯状疱疹ウイルスのヘリカーゼ・プライマーゼ複合体のATPase活性を阻害して、ウイルスDNAの複製を阻害する。 - 2✕ガンシクロビルは、サイトメガロウイルスのチミジンキナーゼにより一リン酸
化された後、宿主細胞キナーゼで三リン酸化体まで変換されて、ウイルスの
RNA ポリメラーゼを阻害する。ガンシクロビルは、三リン酸化体に変換されて、ウイルスのDNAポリメラーゼを阻害する。 - 3○オセルタミビルは、インフルエンザウイルスが宿主細胞から遊離する際に働く
ノイラミニダーゼを阻害して、インフルエンザウイルスの増殖を抑制する。 - 4✕ホスカルネットは、サイトメガロウイルスのRNA ポリメラーゼのピロリン酸
結合部位に結合して、RNA の合成を阻害する。ホスカルネットは、サイトメガロウイルスのDNAポリメラーゼのピロリン酸結合部位に結合して、DNAの合成を阻害する。 - 5○アシクロビルは、三リン酸化体に変換されて、帯状疱疹ウイルスに感染した宿
主細胞内でデオキシグアノシン三リン酸(dGTP)と競合して、ウイルスのDNA
ポリメラーゼを阻害する。
正答: 3・5
急性白血病治療薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕シクロホスファミドは、活性酸素を発生させて、DNA を切断する。シクロホスファミドは、代謝により生成した活性体がDNAをアルキル化する。
- 2✕ビンクリスチンは、チュブリンの重合を促進して、微小管を安定化させる。ビンクリスチンは、チュブリンの重合を阻害して、微小管の形成を妨げる。
- 3○シタラビンは、細胞内で三リン酸化されて、DNA ポリメラーゼを阻害する。
- 4✕ダウノルビシンは、RNA ポリメラーゼを特異的に阻害する。ダウノルビシンは、DNAにインターカレーションし、トポイソメラーゼIIを阻害する。
- 5○イマチニブは、Bcr–Abl チロシンキナーゼを阻害する。
正答: 3・5
図のように薬物Aは酵素アに作用する。薬物A及び酵素アに関する記述のう
ち、正しいのはどれか。2つ選べ。

作用
- 1✕薬物Aは、酵素アによって、ドパミンに異化される。薬物Aは、酵素ア(ドーパ脱炭酸酵素)を阻害する。
- 2○薬物Aは、酵素アを阻害して、末梢でのレボドパからドパミンへの異化を抑制
する。 - 3✕薬物Aは、酵素アを阻害して、脳内ドパミンの酸化を抑制する。薬物Aは、酵素アを阻害して、末梢でのレボドパからドパミンへの異化を抑制する。
- 4✕エンタカポンは、酵素アを阻害して、末梢でのレボドパから3–O–メチルドパ
への異化を抑制する。エンタカポンは、カテコール–O–メチル転移酵素(COMT)を阻害して、末梢でのレボドパから3–O–メチルドパへの異化を抑制する。 - 5○ドロキシドパは、酵素アによってノルアドレナリンに異化される。
正答: 2・5
246-247 共通の設問
23 歳女性。半年前に幻覚と妄想が出現し統合失調症と診断され、リスペリ
ドン6 mg による治療を受けていた。精神症状は改善したが、手のふるえや筋肉が
突っ張るような錐体外路症状が出現した。また、これまで規則正しかった月経が止
まったとの訴えがあり、検査により高プロラクチン血症と診断された。患者から別
の薬剤への変更を希望され、以下の処方へ変更することになった。
(処方)
アリピプラゾール錠12 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)
1 日1 回 朝食後 14 日分
この患者でリスペリドン服用中に認められた副作用発生の主な機序として、正し
いのはどれか。2つ選べ。
- 1○線条体におけるドパミンD2 受容体遮断
- 2✕線条体におけるセロトニン5–HT2A 受容体遮断
- 3✕中脳辺縁系におけるドパミンD2 受容体遮断
- 4✕中脳辺縁系におけるセロトニン5–HT2A 受容体遮断
- 5○脳下垂体前葉におけるドパミンD2 受容体遮断
正答: 1・5
248-249 共通の設問
68 歳男性。体重62 kg。最近動悸が激しく息切れすることもあったが放置
していた。突然、左側の手足のしびれや麻痺が発現し、言葉も出てこなくなったた
め、家族が救急車を要請し緊急入院となり、心房細動及び心原性脳梗塞と診断され
た。心不全の症状はなく、その後の治療により病状が落ち着いたため退院すること
になった。入院中の処方1 に加え、退院時に処方2 が新たに追加されることになっ
た。また、現在の検査値は以下のとおりである。
(検査値)
血圧140/88 mmHg、心拍数110 拍/分、BUN 28 mg/dL、血清クレアチニン値
1.4 mg/dL、クレアチニンクリアランス42 mL/min、LDL 165 mg/dL、
HDL 50 mg/dL、TG(トリグリセリド)140 mg/dL
(処方1 )
カルベジロール錠2.5 mg 1 回2 錠(1 日2 錠)
1 日1 回 朝食後 14 日分
(処方2 )
エドキサバントシル酸塩水和物口腔内崩壊錠60 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)
1 日1 回 朝食後 14 日分
処方1 及び2 のいずれかの薬物の作用機序として、適切なのはどれか。1つ選
べ。
- 1✕アデノシンP2Y12 受容体を遮断して、血小板凝集を抑制する。第Xa 因子を阻害して、トロンビン産生を抑制する。
- 2✕ビタミンK の代謝サイクルを阻害して、血液凝固を阻害する。第Xa 因子を阻害して、トロンビン産生を抑制する。
- 3○第Xa 因子を阻害して、トロンビン産生を抑制する。
- 4✕トロンボキサンA2 の合成を阻害して、血小板の活性化を阻害する。第Xa 因子を阻害して、トロンビン産生を抑制する。
- 5✕プラスミノーゲンをプラスミンに変換して、血栓中のフィブリンを分解する。第Xa 因子を阻害して、トロンビン産生を抑制する。
正答: 3
250-251 共通の設問
64 歳女性。8 年前に朝の手指のこわばり、多関節痛が出現し、近医にて関
節リウマチと診断された。メトトレキサート(6 mg/週)でコントロールされてい
たが、1 ヶ月前より関節症状が悪化したため入院した。入院時検査では、腫脹関節
10ヶ所、圧痛関節6 ヶ所、赤血球沈降速度112 mm/h、CRP 8.5 mg/dL であった
ことから疾患活動性が高いと判断され、インフリキシマブ(3 mg/kg)を併用する
ことになった。なお、体温37.2 °C、血圧94/58 mmHg、脈拍数80 拍/分、
ALT 80 IU/L、AST 88 IU/L であった。
メトトレキサートとインフリキシマブを投与した場合、この患者で期待される効
果の機序はどれか。2つ選べ。
- 1○TNF–a の作用が阻害され、関節滑膜細胞の増殖が抑制される。
- 2○ジヒドロ葉酸還元酵素の阻害によりリンパ球の増殖が抑制され、中和抗体の産
生が抑制される。 - 3✕シクロオキシゲナーゼの阻害によりプロスタグランジン合成が抑制され、疼痛
が緩和される。シクロオキシゲナーゼを阻害するのはNSAIDs(本剤2剤ではない)である。 - 4✕IL–6 受容体が遮断され、破骨細胞の分化が抑制される。IL–6受容体を遮断するのはトシリズマブである。
- 5✕炎症局所のアデノシン受容体が遮断され、炎症反応が抑制される。メトトレキサートは、炎症局所のアデノシン放出を促進し、アデノシン受容体の刺激により炎症反応を抑制する。
正答: 1・2
252-253 共通の設問
62 歳男性。3 年前、階段を昇る時に息切れを感じるようになり受診したと
ころ、左室肥大と肺うっ血を認め、慢性心不全と診断された。処方1 ~処方3 で治
療されていたが、慢性心不全の増悪により入院した。その後、処方4 を追加して病
態が安定したため、退院することになった。現在の検査値等は以下のとおりであ
る。
(検査値)
血圧120/82 mmHg、心拍数84 拍/分、AST 24 IU/L、ALT 16 IU/L、
BUN 18 mg/dL、血清クレアチニン値0.9 mg/dL、Na 145 mEq/L、
K 2.9 mEq/L、Cl 102 mEq/L、血清BNP 410 pg/mL、左室駆出率EF 33%
(処方1 )

この患者に追加された処方4 の薬物の作用として、適切なのはどれか。1つ選
べ。
- 1✕心臓のアドレナリンb1 受容体を遮断して、BNP 値を低下させる。遠位尿細管及び集合管においてアルドステロン受容体を遮断して、尿中への K+ の排泄を抑制する。
- 2✕アンジオテンシン変換酵素を阻害して、心筋の線維化を抑制する。遠位尿細管及び集合管においてアルドステロン受容体を遮断して、尿中への K+ の排泄を抑制する。
- 3✕心筋に直接作用して心収縮力を高めて、左室駆出率を改善する。遠位尿細管及び集合管においてアルドステロン受容体を遮断して、尿中への K+ の排泄を抑制する。
- 4✕ヘンレ係蹄上行脚においてNa+ とCl- の再吸収を抑制して、むくみを改善す
る。遠位尿細管及び集合管においてアルドステロン受容体を遮断して、尿中への K+ の排泄を抑制する。 - 5○遠位尿細管及び集合管においてアルドステロン受容体を遮断して、尿中への
K+ の排泄を抑制する。
正答: 5
254-255 共通の設問
45 歳男性。体重45 kg。10 年前に全結腸型潰瘍性大腸炎と診断され、寛
解・再燃を繰り返した後、メサラジン1,500 mg/日、アザチオプリン50 mg/日で
寛解維持されていた。2 ヶ月前より大腸炎が再燃し、上の処方で効果不十分であっ
たため、以下の処方にて寛解導入することになった。
(処方1 )
タクロリムスカプセル1 mg 1 回1 カプセル(1 日2 カプセル)
1 日2 回 朝夕食後 3 日分
(処方2 )
アダリムマブ(遺伝子組換え)皮下注80 mg ペン0.8 mL 1 回160 mg
2 本(1 回分)
処方1 及び2 のいずれかの薬物に期待される効果の機序はどれか。2つ選べ。
- 1○TNF–a に結合して、TNF–a とその受容体の結合を阻害する。
- 2✕ヤヌスキナーゼ(JAK)を阻害して、サイトカイン受容体を介した細胞内情報
伝達を抑制する。JAKを阻害するのはトファシチニブなどであり、本処方の薬物ではない。 - 3✕ロイコトリエンの産生を阻害して、白血球の組織への浸潤を抑制する。本処方で期待される機序は、TNF–αの阻害又はカルシニューリンの阻害である。
- 4✕プリン塩基の合成を阻害して、リンパ球の増殖を抑制する。プリン塩基の合成を阻害してリンパ球増殖を抑えるのはアザチオプリン等であり、処方1・2ではない。
- 5○カルシニューリンを阻害して、T 細胞におけるIL–2 などのサイトカイン産生
を抑制する。
正答: 1・5
256-257 共通の設問
70 歳女性。高血圧、心筋梗塞の既往あり。処方1 ~処方3 の薬剤を服用し
ていたが、脂質異常症の治療効果不十分のため処方4 が追加された。現在の身体所
見等は以下のとおりである。
身体所見:身長155 cm、体重56 kg、血圧118/75 mmHg、脈拍数67 拍/分(整)

処方1 ~処方4 のいずれかの薬物の作用機序に関する記述のうち、正しいのはど
れか。2つ選べ。
- 1✕胆汁酸を吸着して小腸での再吸収を阻害して、コレステロールの胆汁酸への異
化を促進する。その機序をもつのは胆汁酸吸着樹脂(コレスチラミン等)で、本処方には含まれない。 - 2✕アンジオテンシン変換酵素を阻害して、ブラジキニンの分解を抑制する。ACEを阻害するのはACE阻害薬であり、処方のテルミサルタンはAII受容体を遮断するARBである。
- 3○電位依存性L 型Ca2+ チャネルを遮断して、細動脈を拡張させる。
- 4✕ミクロソームトリグリセリド転送タンパク質(MTP)に結合して、アポタン
パク質B へのトリグリセリドの転送を阻害する。MTPを阻害するのはロミタピドで、本処方には含まれない。 - 5○シクロオキシゲナーゼを阻害して、血小板におけるトロンボキサンA2 産生を
抑制する。
正答: 3・5
258-259 共通の設問
33 歳女性。最近体重が減少し、手指振戦、動悸、多汗があるため受診し
た。身体所見として眼球突出、びまん性甲状腺腫がありバセドウ病と診断され、薬
局に以下の処方箋を持参した。なお、患者は動悸や振戦がひどくて辛いと話してい
る。検査値等は以下のとおりである。
(検査値)
脈拍数115 拍/分、遊離サイロキシン(FT4)4 ng/dL、遊離トリヨードサイ
ロニン(FT3)10 pg/mL、甲状腺刺激ホルモン(TSH)0.05 nU/mL 以下、
TSH 受容体抗体陽性
(処方1 )

処方1 及び処方2 のいずれかの薬物の作用に関する記述のうち、正しいのはどれ
か。2つ選べ。
- 1✕分解酵素活性化によるトリヨードサイロニンの分解促進
- 2○合成酵素阻害によるサイロキシンの合成阻害
- 3✕TSH 受容体遮断による振戦の改善
- 4○アドレナリンb1 受容体遮断による動悸の改善
- 5✕アドレナリンb2 受容体遮断による甲状腺ホルモンの遊離抑制
正答: 2・4
260-261 共通の設問
48 歳男性。ぜん息の治療でシムビコートタービュヘイラー(ブデソニド・
ホルモテロールフマル酸塩水和物配合)を使用している。人間ドックの眼圧検査に
より、高眼圧を指摘されたため、眼科を受診した。視力は右眼0.4、左眼0.5、眼
圧は右29 mmHg、左25 mmHg、視神経乳頭陥凹が認められ、原発開放隅角緑内
障と診断された。処方1 で薬物療法を行い、1 ヶ月後の検査で眼圧は両眼ともに
22 mmHg に低下したが、効果不十分として処方2 が追加された。
(処方1 )
ラタノプロスト点眼液0.005%5 mL 1 本
1 回1 滴 1 日1 回 夕 両目点眼
(処方2 )
ブリンゾラミド懸濁性点眼液1 %5 mL 1 本
1 回1 滴 1 日2 回 朝夕 両目点眼
処方2 の追加でも効果不十分であったため、処方1 及び処方2 とは作用機序が異
なる薬物を処方3 として追加することとなった。追加する処方3 の薬物の作用機序
として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1✕アドレナリンb2 受容体を遮断して、房水の産生を抑制する。Rho キナーゼ(ROCK)を阻害して、シュレム管からの房水流出を促進する。
- 2✕プロスタノイドFP 受容体を刺激して、ぶどう膜強膜からの房水流出を促進す
る。Rho キナーゼ(ROCK)を阻害して、シュレム管からの房水流出を促進する。 - 3✕炭酸脱水酵素を阻害して、房水の産生を抑制する。Rho キナーゼ(ROCK)を阻害して、シュレム管からの房水流出を促進する。
- 4○Rho キナーゼ(ROCK)を阻害して、シュレム管からの房水流出を促進する。
- 5✕アドレナリンa2 受容体を遮断して、ぶどう膜強膜からの房水流出を促進する。Rho キナーゼ(ROCK)を阻害して、シュレム管からの房水流出を促進する。
正答: 4
262-263 共通の設問
48 歳女性。月経あり。乳がん(ER 及びPgR 陽性、HER2 陰性)と診断さ
れ左乳房部分切除及び腋窩リンパ節郭清術を受けた。術後化学療法として、シクロ

調べた結果、術後化学療法後に卵巣機能が回復している場合、タモキシフェンに
薬物Aを併用することが推奨されていた。なお、薬物Aは、この患者で術後化学療
法として用いられた薬物とは作用機序が異なるものであった。薬物Aの作用機序と
して、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1✕微小管タンパク質の脱重合を阻害して、細胞分裂を抑制する。持続的な性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)受容体の刺激により脱感作 を引き起して、ゴナドトロピンの遊離を抑制する。
- 2✕DNA の塩基対にインターカレーションして、DNA 依存性RNA ポリメラーゼ
を阻害する。持続的な性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)受容体の刺激により脱感作 を引き起して、ゴナドトロピンの遊離を抑制する。 - 3✕エストロゲン受容体に結合して、内因性のエストロゲンと競合し抗腫瘍作用を
発揮する。持続的な性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)受容体の刺激により脱感作 を引き起して、ゴナドトロピンの遊離を抑制する。 - 4✕DNA をアルキル化して、DNA 合成を阻害する。持続的な性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)受容体の刺激により脱感作 を引き起して、ゴナドトロピンの遊離を抑制する。
- 5○持続的な性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)受容体の刺激により脱感作
を引き起して、ゴナドトロピンの遊離を抑制する。
正答: 5
272-275 共通の設問
65 歳男性。身長160 cm、体重58 kg。開胸心血管バイパス術施行後4 日目
に38.5 °Cの発熱を来し、喀痰、血液培養、尿、鼻汁を用いたグラム染色の結果、
陽性であった。細菌培養の結果が得られるまで48 時間程度を要することから、院
内感染制御チームへのコンサルトの結果、MRSA 感染症を疑い、当日夜よりバン
コマイシン点滴静注用の14 日間投与が決定された。バンコマイシン投与前の検査
値を以下に示す。
(検査値)
白血球数13,000/nL、CRP 7.5 mg/dL、血清クレアチニン値1.2 mg/dL、
BUN 17.6 mg/dL、クレアチニンクリアランス(Ccr)50 mL/min
バンコマイシンの投与量決定には母集団薬物動態解析により得られた以下のパラ
メータを用いた。
CL(L/hr)= 0.05 # Ccr(mL/min)[Ccr が85 mL/min 以下の場合]
CL(L/hr)= 3.5[Ccr が85 mL/min より大きい場合]
Vd(L)= 60.7
バンコマイシンの治療効果及び副作用に関する記述のうち、正しいのはどれか。
2つ選べ。
- 1○ペンタペプチドC 末端のD–Ala–D–Ala に結合して、細胞壁合成を抑制する。
- 2✕細菌リボソーム30S サブユニットに結合して、タンパク質合成を抑制する。細菌リボソーム30Sサブユニットに結合して蛋白質合成を抑制するのはアミノグリコシド系抗菌薬である。
- 3✕翻訳過程の50S 開始複合体の形成を阻害して、タンパク質合成を抑制する。翻訳過程の50S開始複合体の形成を阻害するのはリネゾリドである。
- 4○ヒスタミンの遊離を促進して、レッドネック症候群を引き起こす。
- 5✕非ステロイド性抗炎症薬との併用により、痙れんを引き起こす。非ステロイド性抗炎症薬との併用により痙れんを引き起こすのはニューキノロン系抗菌薬である。
正答: 1・4