第107回 — 物理・化学・生物
演習モードで解く0.010 mol/L 水酸化ナトリウム水溶液のpH として最も近い値はどれか。1つ選
べ。ただし、水のイオン積Kw =[H+][OH-]= 1.0 # 10-14(mol/L)2 とする。
- 1✕1
- 2✕2
- 3✕7
- 4○12
- 5✕13
正答: 4
平衡状態にある次の化学反応系に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選
べ。
32 H2 (g) + 1

DfH°は標準生成エンタルピー、(g)は気体状態を表す。
- 1○系の温度を下げると、平衡は右側へ移動する。
- 2✕系の圧力を下げると、平衡は右側へ移動する。系の温度を下げると、平衡は右側へ移動する。
- 3✕系に水素ガスを加えると、平衡は左側へ移動する。系の温度を下げると、平衡は右側へ移動する。
- 4✕この反応は吸熱反応である。系の温度を下げると、平衡は右側へ移動する。
- 5✕この反応の平衡定数は系の温度に依存しない。系の温度を下げると、平衡は右側へ移動する。
正答: 1

- 1✕0
- 2✕0.1
- 3○1
- 4✕7
- 5✕14
正答: 3
0.10 mol/L 硫酸ナトリウム水溶液中における硫酸バリウムの溶解度に最も近いの
はどれか。1つ選べ。ただし、温度は25 °Cとし、同温度における硫酸バリウムの
溶解度積を1.0 # 10-10(mol/L)2 とし、硫酸バリウムの溶解による溶液の体積変化
は無視できるものとする。
- 1✕1.0 # 10-19 mol/L
- 2✕1.0 # 10-11 mol/L
- 3○1.0 # 10-9 mol/L
- 4✕1.0 # 10-5 mol/L
- 5✕1.0 # 10-4 mol/L
正答: 3
液体クロマトグラフィー/質量分析法において、用いられるイオン化法はどれ
か。1つ選べ。
- 1○エレクトロスプレーイオン化(ESI)法
- 2✕化学イオン化(CI)法
- 3✕高速原子衝撃(FAB)法
- 4✕電子イオン化(EI)法
- 5✕マトリックス支援レーザー脱離イオン化(MALDI)法
正答: 1
3–メチルブタ–2–エン–1–オール(IUPAC 命名法)はどれか。1つ選べ。
1 2 3 4 5

- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4✕
- 5○
正答: 5
結合している原子に着目したとき、三角錐型の構造をもつのはどれか。1つ選
べ。
1 2 3 4 5

- 1✕
- 2○
- 3✕
- 4✕
- 5✕
正答: 2
次の2 つの薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。

キニジン キニーネ
- 1✕エナンチオマーの関係にある。ジアステレオマーの関係にある。
- 2○ジアステレオマーの関係にある。
- 3✕構造異性体の関係にある。ジアステレオマーの関係にある。
- 4✕融点が同じである。ジアステレオマーの関係にある。
- 5✕比旋光度[a]20D の絶対値が同じである。ジアステレオマーの関係にある。
正答: 2
不対電子を1 つもつのはどれか。1つ選べ。
- 1✕CO
- 2○NO
- 3✕SO3
- 4✕O2
- 5✕N2
正答: 2
トリプトファン由来のアルカロイドはどれか。1つ選べ。

- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4○
- 5✕
正答: 4
女性の月経周期において、排卵直前に分泌量が急激に増加してピークに達し、
排卵の開始を誘発するホルモンはどれか。1つ選べ。
- 1○黄体形成ホルモン(LH)
- 2✕オキシトシン
- 3✕プロラクチン
- 4✕ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)
- 5✕プロゲステロン
正答: 1
尿素回路の代謝中間体であるオルニチンはどれか。1つ選べ。
1 2

H NH2
3 4 5

- 1○
- 2✕
- 3✕
- 4✕
- 5✕
正答: 1
図は、真核生物においてDNA 上の遺伝子からタンパク質が作られるまでの過

DNA
タンパク質
- 1✕転写
- 2✕逆転写
- 3○スプライシング
- 4✕RNA 干渉
- 5✕翻訳
正答: 3
図は、細胞分裂後期にある細胞の様子を示している。図中のAで示された構造
体はどれか。1つ選べ。

A
- 1✕紡錘体
- 2✕中心体
- 3✕核小体
- 4○動原体
- 5✕収縮環
正答: 4
リケッチアを病原体とする感染症はどれか。1つ選べ。
- 1✕梅毒
- 2✕熱帯熱マラリア
- 3✕オンコセルカ症(河川盲目症)
- 4○ツツガムシ病
- 5✕日本脳炎
正答: 4
分子軌道法に基づく基底状態の分子の電子配置に関する記述のうち、正しいの
はどれか。2つ選べ。
- 1○電子は特定の原子に属さず、分子全体に広がっている。
- 2✕電子は一つの軌道に何個でも入ることができる。電子は一つの軌道に2個までしか入ることができない。
- 3✕一つの軌道に同じ向きのスピンをもつ電子が複数入ることができる。一つの軌道に入る2つの電子は逆向きのスピンをもたなければならない。
- 4✕電子はエネルギーの高い軌道から優先的に入ることがある。電子はエネルギーの低い軌道から優先的に入る。
- 5○結合次数は、(結合性軌道の電子数-反結合性軌道の電子数)/2 で与えられる。
正答: 1・5
放射線及び放射壊変に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕放射壊変には0 次反応速度式に従う過程と、1 次反応速度式に従う過程の2 通
りがある。放射壊変は1次反応速度式に従う過程のみである。 - 2○放射能のSI 組立単位はベクレル(Bq)であり、その定義は1 秒あたりに壊変
する原子核数である。 - 3○b- 壊変では、生成する電子とニュートリノにエネルギーが分配されるため、
電子のもつエネルギーは連続的な分布を示す。 - 4✕X 線とc 線は電磁波であり、波長で区別されている。X線とγ線は電磁波であり、発生由来(原子核の遷移か核外電子の遷移か)で区別されている。
- 5✕c 転移により放射されるc 線のエネルギーは、壊変する原子核種によらず一定
である。γ転移により放射されるγ線のエネルギーは、壊変する原子核種ごとに固有の値をもつ。
正答: 2・3
状態関数と経路関数に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○熱と仕事は経路関数である。
- 2✕温度は示量性の状態関数である。温度は示強性の状態関数である。
- 3✕エンタルピーは示強性の状態関数である。エンタルピーは示量性の状態関数である。
- 4✕熱力学第一法則より、内部エネルギーは経路関数であることがわかる。熱力学第一法則より、内部エネルギーは状態関数であることがわかる。
- 5○状態関数の変化量は、可逆過程でも不可逆過程でも等しい。
正答: 1・5
生体膜の膜電位は、膜の両側におけるイオン濃度の不均衡によって生じる。そ
のイオン濃度の不均衡は、生体膜が水や小さいイオンは通すが、大きなイオンは通
さない半透膜の性質をもつことで生じる。

- 1✕0.01 mol/L
- 2○0.03 mol/L
- 3✕0.05 mol/L
- 4✕0.07 mol/L
- 5✕0.09 mol/L
正答: 2
ア~ウのグラフは、反応次数の異なる化学反応の経時変化を表したものであ
る。これらのグラフに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。ただし、
[A]は反応物Aの濃度(懸濁液の場合は、その時点の、Aの全量を体積で割った
値)、t は時間を表す。
ア イ ウ

- 1✕傾きから反応速度定数を求められるのはアとウであるが、イでは求められな
い。傾きから反応速度定数を求められるのはア・イ・ウのすべてである。 - 2○MRI 信号の減衰はアのグラフと同じ変化を示す。
- 3✕半減期がその時点での濃度によって変化しない反応は、イのグラフを示す。半減期がその時点での濃度によって変化しない反応は、アのグラフを示す。
- 4○懸濁液中の加水分解反応で、反応速度よりも溶解速度が速い場合は、ウのグラ
フを示す。 - 5✕ア~ウの反応速度定数の次元は同じである。ア〜ウの反応速度定数の次元はそれぞれ異なる(反応次数が異なるため)。
正答: 2・4
分配係数は、薬物の脂溶性の指標として用いられる。ある1 価の弱酸HA
(pKa 5.3)がpH 5.0 の緩衝液中に溶解している。この緩衝液200 mL に水と混ざ
り合わない有機溶媒100 mL を加えてHA を1 回抽出したところ、抽出率は75%
であった。この弱酸HA の分配係数KD(有機溶媒中の分子形の濃度/ 緩衝液中の
分子形の濃度)に最も近い値はどれか。1つ選べ。ただし、温度は一定で、混合に
より有機溶媒と緩衝液の体積に変化はなく、イオン形(解離形)は有機層に移行し
ないものとする。また、100.3 = 2 とする。
- 1✕4.0
- 2✕5.0
- 3✕6.0
- 4✕7.0
- 5○9.0
正答: 5
日本薬局方に記載されているハロゲン化物の定性反応A~Dに関する記述のう
ち、正しいのはどれか。2つ選べ。
定性反応

分取し、この一部に希硝酸を加えても溶けない。また、他の一部にアンモニア
水(28)を加えて振り混ぜた後、分離した液に希硝酸を加えて酸性にすると
イ白濁する。

けない。

取し、この一部に希硝酸を加えても溶けない。また、他の一部にエ過量のアン
モニア試液を加えるとき、溶ける。
D 本品の溶液に塩素試液を加えるとき、黄褐色を呈する。これを二分し、この
一部にクロロホルムを追加して振り混ぜるとき、クロロホルム層は黄褐色~赤
褐色を呈する。また、他の一部にフェノールを追加するとき、オ白色の沈殿を
生じる。
- 1✕

- 2○下線部イの白濁は臭化銀の生成による。
- 3✕下線部ウの沈殿は黒紫色を呈する。下線部ウの沈殿は淡黄色を呈する。
- 4✕下線部エでは銀イオンが水酸化物イオンと錯イオンを形成する。下線部エでは銀イオンがアンモニアと錯イオンを形成する。
- 5○下線部オの白色の沈殿は2,4,6–トリブロモフェノールである。
正答: 2・5
日本薬局方塩化カルシウム水和物(CaCl2・2H2O:147.01)の定量法に関する記
述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
本品約0.4 g を精密に量り、水に溶かし、正確に200 mL とする。この液20 mL

0.1 g を加えた後、直ちにイ0.02 mol/L エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウ
ム液で滴定する。ただし、滴定の終点は液の赤紫色が青色に変わるときとする。
0.02 mol/L エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム液1 mL

- 1✕

- 2✕下線部イの溶液は遮光のガラス瓶に保存する。下線部イの溶液はポリエチレン製の容器に保存する。
- 3✕

- 4○Ca2+ とエチレンジアミン四酢酸との反応で生じたキレートの錯生成定数は、
Ca2+ とNN 指示薬との反応で生じたキレートの錯生成定数より大きい。 - 5○本定量法では、試料溶液中にMg2+ が共存していても、塩化カルシウム水和物
を定量することができる。
正答: 4・5
固定相としてオクタデシルシリル(ODS)化シリカゲル、移動相としてアセト
ニトリルと水の混合液を用いて、ベンゼン、トルエン及びエチルベンゼンの分離を
液体クロマトグラフィーにより行った。この分離に関する記述のうち、正しいのは
どれか。1つ選べ。
- 1✕エチルベンゼン、トルエン、ベンゼンの順で溶出する。理論段高さの値が小さいカラムに変更することにより、各成分間の分離度が向 上する。
- 2○理論段高さの値が小さいカラムに変更することにより、各成分間の分離度が向
上する。 - 3✕移動相の流速と各成分間の分離係数は比例する。理論段高さの値が小さいカラムに変更することにより、各成分間の分離度が向 上する。
- 4✕移動相中のアセトニトリルの割合を大きくすることにより、各成分間の分離度
が向上する。理論段高さの値が小さいカラムに変更することにより、各成分間の分離度が向 上する。 - 5✕固定相にシリカゲル、移動相にn–ヘキサン-アセトン混液を用いても、溶出
順は変わらない。理論段高さの値が小さいカラムに変更することにより、各成分間の分離度が向 上する。
正答: 2
キャピラリー電気泳動は、微量の試料の分析に極めて有用であり、臨床検査に
おける血清タンパク質の分析にも用いられている。溶融シリカ毛細管を用いたキャ
ピラリー電気泳動に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕pH 7 の緩衝液を用いると、電気浸透流は陰極から陽極の方向に向かう。pH 7の緩衝液を用いると、電気浸透流は陽極から陰極の方向に向かう。
- 2✕キャピラリーゾーン電気泳動ではpH 7 の緩衝液を用いると、陽イオン性物質
と中性物質は同時に泳動される。キャピラリーゾーン電気泳動ではpH 7の緩衝液を用いると、陽イオン性物質と中性物質は異なる速度で泳動され分離される。 - 3✕キャピラリーゲル電気泳動でタンパク質を分離すると、分子サイズの大きい順
に検出される。キャピラリーゲル電気泳動でタンパク質を分離すると、分子サイズの小さい順に検出される。 - 4○キャピラリー等電点電気泳動では、緩衝液に両性電解質(ポリアミノカルボン
酸など)を溶解して分離を行う。 - 5○ミセル動電クロマトグラフィーでは、中性物質の相互分離が可能である。
正答: 4・5
D–リボースの構造を正しく表しているFischer 投影式はどれか。1つ選べ。

- 1○
- 2✕
- 3✕
- 4✕
- 5✕
正答: 1
1,2–ジメチルシクロヘキサンの構造Aに関する記述のうち、正しいのはどれ
か。2つ選べ。

- 1✕Aはシス体である。Aはトランス体である。
- 2✕Aのエナンチオマーはアである。アはAのエナンチオマーではなくジアステレオマー(シス体)である。
- 3○Aのいす形配座が環反転した配座異性体はイである。
- 4○Aのメチル基は、両方ともエクアトリアル位に結合している。
- 5✕Aはメチル基同士に働く1,3–ジアキシアル相互作用により不安定化されてい
る。Aはメチル基が両方ともエクアトリアル位のため、1,3–ジアキシアル相互作用による不安定化はない。
正答: 3・4
主生成物としてメソ体を与えるのはどれか。1つ選べ。


- 1✕
- 2○
- 3✕
- 4✕
- 5✕
正答: 2
次の反応のうち、主生成物の構造を正しく示しているのはどれか。1つ選べ。
ただし、各反応はそれぞれ適切な溶媒を用いて行い、反応終了後、適切な後処理を
施したものとする。


- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4✕
- 5○
正答: 5
日本薬局方に収載されている次の確認試験に関する記述のうち、誤っているの
はどれか。1つ選べ。
「本品1 mL にヨウ素試液2 mL 及びA試液2 mL を加えて振り混ぜるとき、淡黄
色の沈殿を生じる。」
- 1✕ヨウ素は求電子剤として働く。
- 2✕イソプロパノールはこの確認試験で陽性となる。
- 3○化合物の構造に含まれるホルミル基の検出に用いられる。
- 4✕Aは水酸化ナトリウムである。
- 5✕淡黄色の沈殿はヨードホルムである。
正答: 3
ボルテゾミブは、プロテアソームのb 5 サブユニットのN 末端トレオニン残基
と結合し複合体を形成することにより、プロテアソームの働きを阻害する。以下の
記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

- 1✕アで示した複素環はピリミジン環である。アで示した複素環はピラジン環である。
- 2✕イで示した不斉中心の立体配置はS 配置である。イで示した不斉中心の立体配置はR配置である。
- 3○ウで示したホウ素はルイス酸として働く。
- 4✕エで示したホウ素の形式電荷は+1 である。エで示したホウ素の形式電荷は−1である。
- 5○エで示したホウ素はsp3 混成である。
正答: 3・5
次の抗悪性腫瘍薬のうち、DNA の塩基部分をアルキル化するのはどれか。1つ
選べ。

- 1✕
- 2○
- 3✕
- 4✕
- 5✕
正答: 2
日本薬局方収載センナに関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選
べ。
- 1✕マメ科植物Cassia angustifolia Vahl またはCassia acutifolia Delile の小葉を
基原とする生薬である。 - 2○確認試験としてマグネシウム-塩酸反応が用いられる。
- 3✕純度試験として残留農薬(総BHC 及び総DDT)の量が規定されている。
- 4✕瀉下作用を示す活性本体は、腸内細菌により生成したアントロン類である。
- 5✕妊婦や妊娠している可能性のある女性に使用する場合には流早産の危険性があ
るため注意を要する。
正答: 2
天然物由来成分の化学構造を基に開発された、血液凝固抑制作用を有するクマ
リン誘導体はどれか。1つ選べ。

CH3
CH3
O
5

- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4○
- 5✕
正答: 4
図は、洞房結節細胞の自発性活動電位に対する自律神経の影響を示したもので
ある。以下の記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
変化前
変化後

0
膜
電
時間

- 1○点線から実線への変化は、主にノルアドレナリンのアドレナリンb1 受容体刺
激によるものである。 - 2✕点線から実線への変化は、主にアセチルコリンのアセチルコリンM2 受容体刺
激によるものである。点線から実線への変化は、主にノルアドレナリンのβ1受容体刺激によるものである。 - 3✕点線から実線への変化は、心拍数の減少を表している。点線から実線への変化は、心拍数の増加を表している。
- 4○閾値からの急速な脱分極(第0 相)は、主に細胞内へのCa2+ 流入によるもの
である。 - 5✕閾値からの急速な脱分極(第0 相)は、主に細胞外へのNa+ 流出によるもの
である。閾値からの急速な脱分極(第0相)は、主に細胞内へのCa2+流入によるものである。
正答: 1・4
図は、アンジオテンシンIIの生成経路とアンジオテンシンIIによる血圧調節の
概要を示したものである。この図の内容に関する記述のうち、正しいのはどれか。
1つ選べ。

分泌
刺激
血管平滑筋
刺激
- 1✕アンジオテンシノーゲンを分泌する組織1 は、心臓である。アンジオテンシンIを限定分解する酵素Bは、肺の毛細血管などに多く存在す る。
- 2✕アンジオテンシノーゲンを限定分解する酵素Aは、腎臓の糸球体を流れる血液
量が上昇した時に分泌量が増加する。アンジオテンシンIを限定分解する酵素Bは、肺の毛細血管などに多く存在す る。 - 3○アンジオテンシンIを限定分解する酵素Bは、肺の毛細血管などに多く存在す
る。 - 4✕アンジオテンシンIIが作用する組織2 は、副腎皮質網状層である。アンジオテンシンIを限定分解する酵素Bは、肺の毛細血管などに多く存在す る。
- 5✕ホルモンCは、腎臓の遠位尿細管でのNa+ の再吸収を抑える。アンジオテンシンIを限定分解する酵素Bは、肺の毛細血管などに多く存在す る。
正答: 3
血小板に関わる分子についての記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○セロトニンは、血管の損傷部位で活性化された血小板から放出される。
- 2✕セロトニンは、血小板のホスホジエステラーゼを活性化して、血小板凝集を抑
制する。セロトニンは、血小板凝集を促進する。 - 3✕アデノシン二リン酸(ADP)は、血小板内のイノシトール三リン酸(IP3)量
を増加させ、血小板凝集を促進する。アデノシン二リン酸(ADP)は、P2Y12受容体を介して血小板内のcAMP量を減少させ、血小板凝集を促進する。 - 4○トロンボキサンA2 は、血小板内のCa2+ 濃度を上昇させ、血小板凝集を促進す
る。 - 5✕プロスタグランジンI2 は、血小板内のサイクリックAMP(cAMP)量を減少
させ、血小板凝集を促進する。プロスタグランジンI2は、血小板内のcAMP量を増加させ、血小板凝集を抑制する。
正答: 1・4
糖新生に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕乳酸、脂肪酸、ロイシン、グルタミン酸などからグルコースを生合成する代謝
経路である。乳酸、アミノ酸、グリセロールなどからグルコースを生合成する代謝経路である(脂肪酸は糖新生の基質とならない)。 - 2✕主に骨格筋で起こる反応である。主に肝臓(および腎臓)で起こる反応である。
- 3✕律速酵素であるホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ(PEPCK)
は、ピルビン酸からホスホエノールピルビン酸を生成する。律速酵素であるホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ(PEPCK)は、オキサロ酢酸からホスホエノールピルビン酸を生成する。 - 4○糖新生の中間体であるホスホエノールピルビン酸の生成には、GTP が必要で
ある。 - 5○グルカゴン刺激により、PEPCK 遺伝子の発現が亢進する。
正答: 4・5
薬物Aに感受性のある培養細胞を用いて、その細胞内の代謝調節タンパク質B
について調べることにした。

1 時間培養

培地を除去 細胞を回収し破砕する
低速遠心

高速遠心

上清を除去 沈殿(膜画分)
操作の流れを図1 に示す。培地に薬物Aを添加して細胞を1 時間培養した後、培
地を除去してから細胞を回収した。細胞を破砕し、低速度の遠心操作で核画分を分
離回収した。さらに高速度の遠心操作で、核を除いた細胞の膜画分を分離回収し
た。また、対照として、培地に薬物Aを添加しなかった細胞についても同様の操作
を行った。
ドデシル硫酸ナトリウムを用いたポリアクリルアミド電気泳動(SDS–PAGE)
にて、核画分及び膜画分中のタンパク質を分離し、タンパク質Bに対するポリク
ローナル抗体を用いてウエスタンブロットを行った。SDS–PAGE は、還元剤(2–
メルカプトエタノール)を添加した条件と添加しない条件の2 通りの方法で行った
ところ、図2 に示す結果を得た。

以上の実験とその結果から推測される記述のうち、正しいのはどれか。2つ選
べ。
- 1✕タンパク質Bは、核膜に局在するタンパク質である。タンパク質Bは、細胞膜(膜画分)に局在するタンパク質である。
- 2○タンパク質Bは、分子間ジスルフィド結合を持つ。
- 3○タンパク質Bから生じた約30 kDa のタンパク質は、核内に移行する。
- 4✕タンパク質Bは、薬物Aで刺激された細胞内で3 つに切断される。タンパク質Bは、薬物Aで刺激された細胞内で2つに切断され、そのうち約30 kDaの断片が核内に移行する。
- 5✕タンパク質Bの分子量は、約50 kDa である。タンパク質Bの分子量は、約75 kDaである。
正答: 2・3
テロメアに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○テロメアは、染色体の末端に存在し、特定のDNA 塩基配列の繰り返し構造を
含む。 - 2✕テロメアを開始点としてDNA が複製される。DNAは複製起点(オリジン)を開始点として複製される。
- 3✕生殖細胞系列の分裂時には、テロメアは短縮する。生殖細胞系列ではテロメラーゼが働き、分裂時にもテロメアは短縮しない(維持される)。
- 4○多くのがん細胞で、テロメアを伸長させるテロメラーゼが発現している。
- 5✕テロメア伸長の鋳型として、tRNA が利用される。テロメア伸長の鋳型としては、テロメラーゼに内在するRNA成分が利用される。
正答: 1・4
図は、単量体で作用する酵素のヒト遺伝子構造を示したものである。5 つのエ
キソンを順に数字で表し、矢印A、Bは、頻度が高い2 種類の遺伝子多型A、Bの
それぞれの位置を示す。多型Aはプロモーター領域に、多型Bは翻訳領域に存在す
る。この遺伝子は常染色体上に存在し、多型Aのヘテロ接合体では、野生型ホモ接
合体と比べて、この酵素の活性がほぼ半分になる。多型Bのヘテロ接合体では、酵
素活性が野生型ホモ接合体の約3/4 になる。

A B
この多型に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○多型Aは、この酵素のmRNA 量に影響する。
- 2✕多型Bは、サイレント変異である。多型Bは、アミノ酸配列を変化させる非同義(ミスセンス)変異である。
- 3○多型Aヘテロ接合体と多型Bヘテロ接合体の夫婦からは、多型Aと多型Bを両
方もつ子が生まれる可能性がある。 - 4✕多型Bの遺伝子産物のアミノ酸配列は、野生型と同一である。多型Bの遺伝子産物のアミノ酸配列は、野生型と異なる。
- 5✕多型Bは、逆転写酵素を用い、第2 エクソン内の配列に対するRT–PCR で判
定できる。多型BはゲノムDNA上の変異であり、標的領域のPCR増幅や塩基配列解析で判定できる。
正答: 1・3
ヒトの免疫系の組織と細胞に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○骨髄では、造血幹細胞が分裂している。
- 2✕胸腺では、B 細胞が正の選択と負の選択を受け、形質細胞へと分化する。胸腺では、T細胞が正の選択と負の選択を受けて成熟する。
- 3✕リンパ節では、高内皮細静脈から移行したT 細胞が、樹状細胞に対して抗原
提示をする。リンパ節では、樹状細胞がT細胞に対して抗原提示をする。 - 4✕肝臓では、老化した赤血球が除去される一方で、血液中の抗原に対する免疫応
答が行われる。脾臓では、老化した赤血球が除去される一方で、血液中の抗原に対する免疫応答が行われる。 - 5○小腸のパイエル板では、上皮層のM 細胞を介して取り込まれた抗原に対する
免疫応答が行われる。
正答: 1・5
図は、ヒト免疫グロブリンG(IgG)の構造を模式的に示したものである。領
域A~領域Eで示したIgG の部分構造に関する記述のうち、正しいのはどれか。
2つ選べ。
H 鎖

L 鎖
C
A
- 1✕領域Aは、個体ごとに決められた一定のアミノ酸配列を示す。領域Aは、抗原に応じて多様なアミノ酸配列を示す可変領域である。
- 2✕領域Bで、N–結合型の糖鎖修飾がなされている。N–結合型の糖鎖修飾は、Fc領域(CH2ドメイン)でなされている。
- 3○領域Cでは、2 本のH 鎖がシステイン残基間で共有結合している。
- 4○領域Dは、マクロファージの細胞膜上の受容体に結合する。
- 5✕領域Eにより、IgG のサブクラスが決定される。IgGのサブクラスは、H鎖定常領域(ヒンジ部を含む)の構造の違いにより決定される。
正答: 3・4
細菌の細胞表面構造に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕グラム陽性細菌には、タイコ酸やリポタイコ酸が結合した厚いペプチドグリカ
ン層が、細胞膜の内側に存在する。グラム陽性細菌には、タイコ酸やリポタイコ酸が結合した厚いペプチドグリカン層が、細胞膜の外側に存在する。 - 2○グラム陰性細菌には、細胞膜(内膜)の外側に薄いペプチドグリカン層があ
り、さらにその外側には内毒素であるリポ多糖を含む外膜が存在する。 - 3✕淋菌などナイセリア属菌には、ミコール酸と呼ばれる長鎖脂肪酸を多量に含ん
だ厚い脂質層が存在する。結核菌などの抗酸菌には、ミコール酸と呼ばれる長鎖脂肪酸を多量に含んだ厚い脂質層が存在する。 - 4✕マイコプラズマには、ペプチドグリカンや細胞膜が存在しない。マイコプラズマには、ペプチドグリカン(細胞壁)は存在しないが、細胞膜は存在する。
- 5○肺炎球菌には、多糖を主成分とする莢膜が存在する。
正答: 2・5
133-135 共通の設問
自宅の寝室で倒れている男性が救急搬送された。簡易検査の結果をもと
に、直ちに対応する解毒薬が投与された。一方、寝室にはコップの中に大量の錠剤
が沈んだ飲料水が残されていた。
錠剤の成分が何かを調べるため、コップの中に残された薬剤に適切な処理をした
のち、1H NMR スペクトル(CDCl3 溶媒中)を測定した。得られたスペクトルを
データベースと照合したところ、図に示したチャートとシグナル及び積分値が一致
した。錠剤の成分として推定される医薬品Aの構造はどれか。1つ選べ。ただし、
図はTMS を基準(0 ppm)とし、シグナルを積分曲線と共に示したもので、×は
重溶媒中に微量に含まれるCHCl3 のシグナルである。


- 1○
- 2✕
- 3✕
- 4✕
- 5✕
正答: 1
196-197 共通の設問
17 歳男性。身長175 cm、体重72 kg。悪性軟部肉腫に対し、以下の処方で
初期治療を行うことになった。
(処方)

前問の難溶性凝集体が生成する相互作用として、適切なのはどれか。1つ選べ。
なお、ドキソルビシン塩酸塩の構造式は以下のとおりである。



OH
OH
CH3O O OH
HO
NH2
- 1○r-r スタッキング
- 2✕配位結合
- 3✕疎水性相互作用
- 4✕水素結合
- 5✕電荷移動相互作用
正答: 1
198-199 共通の設問
20 歳女性。身長158 cm、体重38 kg。貧血症状に対して入院加療すること
になった。入院時の所見は次のとおりであり、注射剤による治療が開始された。
(身体所見)
体温36.3 °C、血圧108/62 mmHg、脈拍数95 拍/分(整)、顔面蒼白
(検査所見)

処方されたコロイド性静脈注射用鉄剤に関する記述のうち、正しいのはどれか。
2つ選べ。
- 1○疎水コロイドを形成する水酸化鉄(III)を糖で安定化させた鉄剤である。
- 2✕静脈注射後、コロイドはすぐに不安定化し、鉄イオンが遊離する。静脈注射後、コロイドは網状内皮系に取り込まれてから鉄が徐々に放出される。
- 3○コロイドを不安定化させないように、希釈する場合はpH の変化に注意する必
要がある。 - 4✕希釈する場合は、イオン強度を上げるために塩化ナトリウム液を加えて5 %以
上の塩濃度を維持する。希釈する場合は、コロイドを不安定化させないよう生理食塩液(塩濃度約1%以下)を用いる。
正答: 1・3
200-201 共通の設問
68 歳女性。痰を伴う咳、発熱、悪寒、息苦しさ、倦怠感を訴え、かかりつ
け医を受診した。
(身体所見)
体温38.5 °C、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)94%、心音 異常なし、
呼吸音 左肺前胸部に水泡音、胸部X 線 肺浸潤影あり
(検査所見)
白血球数16,000/nL、CRP 4.8 mg/dL
副作用歴 ペニシリン系抗生物質により発疹
以上の情報から、市中肺炎と診断された。
前問の抗菌剤投与により、症状が改善し、SpO2 が94%から97%になった。この
SpO2 の測定には、パルスオキシメータが用いられている。パルスオキシメータに
よるSpO2 の測定及びその値に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選
べ。
- 1✕パルスオキシメータによるSpO2 の測定には赤色光と赤外光が用いられる。
- 2✕酸素と結合したヘモグロビン(HbO2)と、酸素と結合していないヘモグロビ
ン(Hb)の濃度は、どちらも測定時に用いられる2 つの波長における吸光度よ
り求められる。 - 3✕[HbO2]
SpO2(%)は、[Hb]+[HbO2]# 100 で定義される。 - 4✕原理的に親指、人差し指、小指で測定したSpO2 値に違いはない。
- 5○この患者の動脈血酸素分圧(PaO2)は、抗菌剤投与によって1.03 倍(= 97/94)
になった。
正答: 5
202-203 共通の設問
60 歳女性。背中の粉瘤(注)が感染を起こしたため皮膚科を受診し、以下の
処方箋を持って薬局を訪れた。
(注) 粉瘤(アテローム):皮膚の下に袋状の嚢腫ができ、本来皮膚から剥げ落ちる
はずの垢(角質)と皮膚の脂(皮脂)が、剥げ落ちずに袋の中にたまってし
まってできた腫瘍の総称。
(処方)

セフジニルには不斉炭素があり、旋光性を示すので、旋光度測定で確認すること
ができる。日本薬局方セフジニル(C14H13N5O5S2:395.41)の旋光度の項には、以
下のように記されている。
[a]20:-58~-66°(0.25 g、pH 7.0 の0.1 mol/L リン酸塩緩衝液、
D
25 mL、100 mm).
以下の記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕日本薬局方では、旋光度の測定には、通例、光源として重水素放電管が用いら
れる。日本薬局方では、旋光度の測定には、通例、光源としてナトリウム燈(ナトリウムD線)が用いられる。 - 2✕セフジニルは右旋性である。セフジニルは左旋性である。
- 3○試料中に前問の併用注意薬物が共存する場合でも、セフジニル自体の比旋光度
は変わらない。 - 4○この条件下で測定した場合、日本薬局方セフジニルの旋光度の範囲は、-0.58
~-0.66°である。 - 5✕層長200 mm の測定管を用いると、測定されるセフジニルの旋光度の値は1/2
になる。層長200 mm の測定管を用いると、測定されるセフジニルの旋光度の値は2倍になる。
正答: 3・4
204-207 共通の設問
50 歳男性。高血圧の治療のため、近隣の内科クリニックに通院中である。
喫煙歴30 年(1 日40 本)。かかりつけ薬剤師に患者から電話相談があり、「昨日、
晴天の中ゴルフに出かけたところ、衣服から露出した部分が赤く日焼けのように
なった」と相談があった。薬剤師が薬剤服用歴を確認したところ、光線過敏症の可
能性が疑われたので、皮膚科受診を勧めた。
4 月20 日 処方内容(内科)

光線過敏症は、体表面に近い部分に分布した薬物が電磁波を吸収することにより
誘発される。光線過敏症を誘発する電磁波に関する記述のうち、正しいのはどれ
か。2つ選べ。
- 1○キセノンランプが放射する光に含まれる。
- 2✕原子核のスピン遷移に伴い吸収・放射される。光線過敏症を誘発する電磁波(紫外線など)は、分子中の電子遷移に伴い吸収・放射される。
- 3✕水分子の回転運動を直接引き起こす。水分子の回転運動を直接引き起こすのはマイクロ波である。
- 4✕SPECT やPET に利用される。SPECTやPETに利用されるのはγ線である。
- 5○n-r*遷移やr-r*遷移を引き起こす。
正答: 1・5
薬剤師は患者に対し、今後の対応として日焼け止め剤の利用を勧めることにし
た。日焼け止め剤に含まれている化合物のうち、光線過敏症の発症に予防的に機能
することが期待されるものとして、適切でないのはどれか。1つ選べ。

- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4○
- 5✕
正答: 4
208-209 共通の設問
45 歳男性。喫煙歴20 年(1 日20 本)。20 歳代前半から血清コレステロー
ルの高値を指摘されていたが、未治療のまま放置していた。男性は、会社の健康診
断でLDL–C 値が220 mg/dL であると指摘され、年齢のことも考慮し近医を受診
した。家族性高コレステロール血症と診断され、医師や薬剤師による生活習慣指導
及び処方1 による薬物治療が6 ヶ月継続された。しかし、LDL–C 値が管理目標ま
で下がらなかったため、本日の診察で薬剤の追加が検討された。生化学検査の結
果、AST、ALT、総ビリルビンが高値を示し肝障害が疑われたため、処方2 が追
加された。なお、アドヒアランスは良好である。
(処方1 )

コレスチミドは腸管において、胆汁酸であるタウロコール酸の再吸収を阻害し、
肝におけるコレステロールから胆汁酸への異化を促進する。タウロコール酸の再吸
収が阻害される機序に関する記述として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。

- 1✕コレスチミドを触媒としてタウロコール酸が分解される。コレスチミドのカチオンとタウロコール酸のイオン化したスルホ基との間にイ オン結合が形成される。
- 2✕コレスチミドのヒドロキシ基とタウロコール酸のヒドロキシ基との間に水素結
合が形成される。コレスチミドのカチオンとタウロコール酸のイオン化したスルホ基との間にイ オン結合が形成される。 - 3○コレスチミドのカチオンとタウロコール酸のイオン化したスルホ基との間にイ
オン結合が形成される。 - 4✕コレスチミドのヒドロキシ基とタウロコール酸のスルホ基との間に水素結合が
形成される。コレスチミドのカチオンとタウロコール酸のイオン化したスルホ基との間にイ オン結合が形成される。 - 5✕コレスチミドのヒドロキシ基とタウロコール酸のスルホ基がエステル結合を形
成する。コレスチミドのカチオンとタウロコール酸のイオン化したスルホ基との間にイ オン結合が形成される。
正答: 3
210-211 共通の設問
35 歳女性。喫煙歴15 年(1 日20 本)。以前から、ニコチンガムやニコチ
ンパッチによる禁煙を試みたが失敗を繰り返していた。今回、禁煙外来を受診し、
ニコチン受容体の部分刺激薬であるバレニクリン酒石酸塩錠による禁煙を試みるこ
とになった。女性は、医療機関でニコチン置換療法とは異なる治療法であると説明
を受け禁煙に意欲的だが、また失敗するのではないかと不安にもなっている。
禁煙療法に用いられた薬物の構造から、ニコチン性アセチルコリン受容体との相
互作用に関わる化学的性質として、正しいのはどれか。2つ選べ。

H
バレニクリン ニコチン
- 1✕バレニクリンの共役酸のpKa は4 付近である。バレニクリンの共役酸のpKaは9〜10付近である。
- 2○共に生体内でカチオン性を示す窒素原子をもつ。
- 3✕バレニクリンには鏡像異性体が存在する。バレニクリンには不斉炭素がなく、鏡像異性体は存在しない。
- 4✕ニコチンの不斉炭素はR 配置である。ニコチンの不斉炭素はS配置である。
- 5○ニコチンのsp2 混成窒素は水素結合受容体として働く。
正答: 2・5
212-213 共通の設問
75 歳女性。骨粗しょう症の治療のため、近隣の整形外科クリニックに通院
しており、以下の処方箋を持って薬局を訪れた。
(処方)
リセドロン酸Na 錠2.5 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)
1 日1 回 起床時 14 日分
この患者は、1 ヶ月前からこの薬剤を継続服用している。薬剤師は患者の医薬品
に関する理解度を高めるために、繰り返し、服用に関する注意点を説明することに
した。
処方薬の化学的性質として、誤っているのはどれか。1つ選べ。
- 1✕粘膜刺激性がある。
- 2✕カルシウムイオンなどの金属イオンに対して高い親和性を示す。
- 3✕小腸では高極性のイオン型をとる。
- 4✕ヒドロキシアパタイトに吸着する。
- 5○塩基性溶液中では加水分解される。
正答: 5
214-215 共通の設問
25 歳女性。妊娠なし。最近、便秘気味のため一般用医薬品を求めて薬局を
訪れた。薬剤師が症状を確認したところ、ふきでもの(にきび)や食欲不振もみられ
た。一方、吐き気や腹部の痛みはなかったことから、以下の一般用医薬品を勧めた。
大黄甘草湯エキス顆粒 12 包入り(6 日分)
成分・分量
本品2 包(3.75 g)中、以下の割合の大黄甘草湯エキス(1/2 量)0.75 g を含有
する。
日局ダイオウ・・・・・2.0 g 日局カンゾウ・・・・・1.0 g
この女性から当該医薬品の成分について聞かれたため、薬剤師は便秘の改善に関

なのはどれか。1つ選べ。

- 1✕
- 2○
- 3✕
- 4✕
- 5✕
正答: 2
216-217 共通の設問
38 歳女性。抜け毛が気になり薬局を訪れた。医薬品ではなく、まずはサプ
リメントで様子をみたいと希望した。薬剤師は、体毛や皮膚を乾燥から守るため脂
質成分が重要であることを説明し、ビオチンを含有するサプリメントを紹介した。
脂質の生合成に関連する反応のうち、ビオチンが関与するのはどれか。1つ選
べ。
- 1○アセチルCoA からマロニルCoA を合成する反応
- 2✕アシルカルニチンをアシルCoA に変換する反応
- 3✕遊離コレステロールからコレステロールエステルを合成する反応
- 4✕ホスファチジルコリンから脂肪酸を遊離する反応
- 5✕コレステロールから7–ヒドロキシコレステロールを合成する反応
正答: 1
218-219 共通の設問
60 歳女性。右上葉原発性肺腺がんと診断され、右上葉切除術が施行され
た。その後、術後補助化学療法が施行され経過観察となった。術後4 年経過時、胸
部CT 写真で右鎖骨上窩リンパ節に転移が認められ、再発と診断された。ALK 融
合遺伝子陽性が確認されたため、クリゾチニブ250 mg、1 日2 回の投与による治
療が開始された。投与13 日目時点でリンパ節の腫瘍は縮小傾向を認めた。各時点
における主な検査値は以下のとおりである。

本症例では、遺伝子変異により生じたALK 融合遺伝子及びALK 融合タンパク
質が検出されている。がんとこの遺伝子変異に関する記述として、正しいのはどれ
か。2つ選べ。
- 1○この患者のがん細胞では、染色体上、ALK 遺伝子の一部分に逆位が生じてい
る。 - 2○この患者のALK 融合タンパク質では、チロシンキナーゼ活性が亢進している。
- 3✕この患者では、ALK 融合遺伝子が親から遺伝したと考えられる。この患者のALK融合遺伝子は、後天的な体細胞変異であり、遺伝性ではない。
- 4✕この患者のALK 融合遺伝子は、フィラデルフィア染色体の形成により生じる。フィラデルフィア染色体の形成により生じるのはBCR–ABL融合遺伝子である。
- 5✕ALK 融合遺伝子の検出にはELISA 法が用いられる。ALK融合遺伝子の検出にはFISH法やRT–PCR法などが用いられる。
正答: 1・2
220-221 共通の設問
35 歳女性。最近、日中頻尿と尿意切迫感で不眠が続いたので近医を受診し
た。過活動膀胱症状質問票(OABSS)トータルスコア10 点の中等症と診断され、
処方1 による薬物治療を受けていた。再診時、OABSS トータルスコアは6 点と改
善したが尿意切迫感が十分に改善しないため、処方2 が追加された。
再診時の主な患者情報:血圧130/60 mmHg、脈拍数60 拍/分、消化器症状な
し、肝機能・腎機能正常、電解質異常なし。現在、妊娠はしていない。
(処方1 )

この患者の下部尿路症状を改善させる生理的変化として、正しいのはどれか。1
つ選べ。
- 1✕膀胱排尿筋が収縮する。膀胱排尿筋が弛緩する。
- 2○膀胱排尿筋が弛緩する。
- 3✕内尿道括約筋が弛緩する。膀胱排尿筋が弛緩する。
- 4✕外尿道括約筋が収縮する。膀胱排尿筋が弛緩する。
- 5✕外尿道括約筋が弛緩する。膀胱排尿筋が弛緩する。
正答: 2
222-223 共通の設問
44 歳女性。鼻、口唇の肥大、下顎の突出を認め精査となった。身長
170 cm、体重81 kg、靴のサイズ26.5 cm。75 g ブドウ糖負荷試験での成長ホルモ
ンは25 ng/mL(正常域0.4 ng/mL 未満)、IGF–1(血中インスリン様成長因子–1)
は1,050 ng/mL(正常域88~229 ng/mL)であった。MRI 検査で限局性腫瘤が認
められたが、異所性病変は認めなかった。
図は、女性の内分泌器官を表した模式図である。この患者の腫瘤の位置はどれ
か。1つ選べ。

視床下部
1
2
3
4
5

- 1○
- 2✕
- 3✕
- 4✕
- 5✕
正答: 1
224-225 共通の設問
65 歳女性。体重50 kg。術後肺炎と診断され、喀痰から緑膿菌が検出され
た。医師の指示により、シプロフロキサシン注射液が静脈内投与された。
検査部で、患者の痰から分離・同定した緑膿菌を培養し、薬剤感受性試験として
ディスク法を実施した。
ディスク法の説明
寒天培地に一定量の菌を均一に広げた後、上にディスク(一定量の抗菌薬を染み
込ませたろ紙)を置いて培養する方法(図1 参照)。ディスクから培地に拡散した
抗菌薬によって菌の発育阻止円ができ、その直径を測定する。
多剤耐性緑膿菌の場合、判定に用いる抗菌薬(b–ラクタム系、フルオロキノロ
ン系及びアミノ配糖体系の3 系統)の種類と判定に適した濃度は決められており、
指定の条件で一定時間培養後、生じた阻止円の直径をもとに、感受性か耐性かを判
断する。
図1

今回は、この患者由来の緑膿菌と通常の緑膿菌基準株を用いた。また、指定され
たイミペネム(IPM)、シプロフロキサシン(CPFX)、アミカシン(AMK)の3
剤に加え、抗菌薬XとYも調べた。その結果を図2 に示す。
図2
培養後のプレート
基準株 患者由来

本試験とその結果に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕本法は、微量液体希釈法よりも最小発育阻止濃度(MIC)を算出するのに適し
ている。本法は、MICの算出には適さない(MICは微量液体希釈法などで測定する)。 - 2○阻止円の直径が大きいほど、その抗菌薬への感受性が高い。
- 3○この患者より単離した緑膿菌は、多剤耐性菌である。
- 4✕抗菌薬Xは、この患者の治療薬候補になる。抗菌薬Xは、阻止円が認められず耐性なので、治療薬候補にはならない。
- 5✕抗菌薬Yは、この患者の治療薬候補にはならない。抗菌薬Yは、阻止円が認められ感受性があるので、治療薬候補になる。
正答: 2・3