第107回 — 衛生
演習モードで解く体格指数の1 つであるBMI を算出する式はどれか。1つ選べ。

- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4✕
- 5○
正答: 5
自然毒のうち、魚介類による食中毒の原因となるのはどれか。1つ選べ。
- 1✕アコニチン
- 2✕ソラニン
- 3✕アミグダリン
- 4○テトロドトキシン
- 5✕チャコニン
正答: 4
食品表示法に基づき、用途名と物質名を併記する必要がある食品添加物はどれ
か。1つ選べ。
- 1✕香料
- 2○甘味料
- 3✕調味料
- 4✕乳化剤
- 5✕pH 調整剤
正答: 2
精白米の第一制限アミノ酸はどれか。1つ選べ。
- 1✕バリン
- 2○リシン
- 3✕ロイシン
- 4✕イソロイシン
- 5✕トリプトファン
正答: 2
食品の腐敗を防ぐ方法として、誤っているのはどれか。1つ選べ。
- 1✕くん煙
- 2✕冷凍保存
- 3○加湿
- 4✕加熱
- 5✕保存料の添加
正答: 3
図は、我が国の薬物事犯について、2010 年から2019 年の法律別検挙人数を示し
たものである。法律A~Eは、覚醒剤取締法、大麻取締法、麻薬及び向精神薬取締
法、あへん法、毒物及び劇物取締法のいずれかである。近年、法律Bによる検挙人
数が増加傾向にある。法律Bとして正しいのはどれか。1つ選べ。

法律A
年
(注)覚醒剤取締法、大麻取締法、麻薬及び向精神薬取締法、あへん法違反の検挙
人数は特別司法警察員が検挙した者を含む。
令和2 年版 犯罪白書を基に作成
- 1✕覚醒剤取締法
- 2○大麻取締法
- 3✕麻薬及び向精神薬取締法
- 4✕あへん法
- 5✕毒物及び劇物取締法
正答: 2
化学物質のリスク分析において、「消費者、事業者、行政担当者などの関係者の
間で情報及び意見を共有することで相互に意思疎通を図ること」を意味するのはど
れか。1つ選べ。
- 1✕リスク評価
- 2✕リスク管理
- 3○リスクコミュニケーション
- 4✕安全データシート(SDS)制度
- 5✕マニフェスト制度
正答: 3
2–ナフチルアミンが生体内で代謝的活性化されてニトレニウムイオンを生じる
過程において、最初に起こる代謝反応はどれか。1つ選べ。
- 1✕エポキシ化
- 2○N–ヒドロキシ化
- 3✕グルクロン酸抱合
- 4✕硫酸抱合
- 5✕アセチル抱合
正答: 2
公共用水域の水質汚濁に関する「人の健康の保護に関する環境基準」におい
て、基準値が「検出されないこと」と定められているのはどれか。1つ選べ。
- 1✕カドミウム
- 2✕ヒ素
- 3○アルキル水銀
- 4✕トリクロロエチレン
- 5✕硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素
正答: 3
医療機関により廃棄される未使用の注射針が該当する区分として、最も適切な
のはどれか。1つ選べ。
- 1✕事業系一般廃棄物
- 2✕家庭系一般廃棄物
- 3✕特別管理一般廃棄物
- 4○特別管理産業廃棄物
- 5✕非感染性廃棄物
正答: 4
下表は、2020 年10 月1 日現在の年齢区分別人口割合を示したものである。こ
の表に基づく人口指標に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

- 1✕老年化指数は250 を超えている。老年化指数は約240である。
- 2✕老年人口指数は50 を超えている。老年人口指数は約49(50未満)である。
- 3○年少人口指数は20 を超えている。
- 4✕従属人口指数は80 を超えている。従属人口指数は約69である。
- 5○老年人口割合は25%を超えている。
正答: 3・5
疫学調査の結果に基づいて因果関係を判定する際の基準に関する記述のうち、
正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○関連の一致性とは、対象とする要因と疾病に関して、調査の時期、場所、対象
集団などを変えても同様の結果が得られることである。 - 2✕関連の強固性とは、疫学以外の実験的な研究で得られた知見や理論と疫学調査
の結果が矛盾しないことである。関連の強固性とは、要因の曝露と疾病の関連の程度(相対危険度・オッズ比)が大きいことである。 - 3✕関連の特異性とは、要因の曝露があると相対危険度やオッズ比が統計学的に有
意に高くなることである。関連の特異性とは、特定の要因が特定の疾病だけに関連することである。 - 4○関連の時間性とは、疾病の発生以前に要因の曝露があることである。
- 5✕関連の整合性とは、要因の曝露があれば必ず疾病の発生があり、曝露がなけれ
ば疾病の発生がないことである。関連の整合性とは、既知の事実や理論と疫学調査の結果が矛盾しないことである。
正答: 1・4
検疫に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
- 1✕検疫法は、国内に常在しない感染症の病原体が船舶又は航空機を介して国内に
侵入することの防止を目的としている。 - 2✕検疫感染症の患者は、入国停止、隔離、停留あるいは消毒等の措置がとられ
る。 - 3○新興感染症は、すべて検疫感染症に含まれる。
- 4✕検疫感染症には、感染症法*に定める一類感染症が含まれる。
- 5✕検疫感染症には、感染症法*に定める新型インフルエンザ等感染症が含まれる。
*感染症法:感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律
正答: 3
性感染症に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
- 1✕コンドームの使用や不特定多数との性交渉を避けることによって、感染リスク
を低減することができる。 - 2✕梅毒は、感染症法*で五類感染症に分類され、全数把握が必要である。
- 3✕我が国における後天性免疫不全症候群の患者数は、異性間よりも同性間の性的
接触によるものが多い。 - 4○尖圭コンジローマは、ヒト単純ヘルペスウイルスを原因とする。
- 5✕性器クラミジア感染症は、母子感染により発症することがある。
*感染症法:感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律
正答: 4
図は、我が国のリスク要因別の関連死亡者数を示したものである。リスク要因
a~cの組合せとして、正しいのはどれか。1つ選べ。
リスク要因別の関連死亡者数
(千人)

令和2 年版 厚生労働白書より引用
a b c
- 1✕運動不足 高血圧 喫煙
- 2✕喫煙 運動不足 高血圧
- 3○喫煙 高血圧 運動不足
- 4✕高血圧 喫煙 運動不足
- 5✕高血圧 運動不足 喫煙
正答: 3
図は、1950 年代から2010 年代における心疾患及び脳血管疾患の死亡率の年次
推移を示したものである。疾患ア~エは、心不全、虚血性心疾患、脳梗塞、脳内出
血のいずれかである。次の記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。

(注)1994 年及び1995 年の大きな変化は、死亡診断書の注意書きの周知あるいは
国際ルール(ICD–10)適用の影響による。
国民衛生の動向2020/2021 より引用
- 1✕疾患アによる死亡率には、狭心症や心筋梗塞による死亡が含まれる。
- 2✕1995 年以降の疾患イの死亡率の上昇には、老年人口の割合の増加が関係してい
る。 - 3○疾患ウは、脳内出血である。
- 4✕1960 年以降、疾患エの死亡率が低下した原因として、食塩摂取量の低下やタン
パク質摂取量の増加がある。 - 5✕寒冷刺激は、疾患エのリスクファクターとなる。
正答: 3
職業性疾病と有害要因に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選
べ。
- 1✕精神障害やメンタルヘルス不調は、強い不安やストレスを感じる心理社会的要
因により発症する。 - 2○レイノー病は、電離放射線の曝露による物理的要因により発症する。
- 3✕けい肺や石綿肺は、粉じんの曝露による化学的要因により発症する。
- 4✕細菌感染症やウイルス感染症は、病原体との接触による生物的要因により発症
する。 - 5✕頸肩腕症候群は、VDT(visual display terminal)作業による作業態様要因に
より発症する。
正答: 2
食物繊維に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○水溶性のものと不溶性のものがある。
- 2✕ヒトの消化酵素で消化されず、腸内細菌によっても分解されない。ヒトの消化酵素で消化されないが、一部は腸内細菌によって発酵・分解される。
- 3✕セルロースとリグニンは、どちらも多糖である。セルロースは多糖であるが、リグニンは非多糖(フェニルプロパン系の高分子)である。
- 4✕天然の食物繊維は植物性食品由来であり、動物性食品由来のものはない。植物性食品由来のほか、動物性食品由来の食物繊維(甲殻類のキチンなど)も存在する。
- 5○「日本人の食事摂取基準(2020 年版)」において、食物繊維には目標量が設定さ
れている。
正答: 1・5
未使用のコーン油とオリーブ油について、油脂の変質に対する温度の影響を調
べる実験を行った。実験では、60 °Cの一定温度で7 週間保存し、1 週間ごとに過
酸化物価(meq/kg)と酸価(mg/g)の測定を行った。結果は以下のグラフに示
すとおりである。なお、実験に用いたコーン油とオリーブ油の実験開始前(開封直
後)におけるヨウ素価(g/100 g)は、コーン油が124、オリーブ油が75 であっ
た。コーン油はリノール酸を、オリーブ油はオレイン酸を最も多く含む。コーン油
とオリーブ油の変質試験に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

- 1○測定値Aは過酸化物価、測定値Bは酸価である。
- 2✕コーン油は、オリーブ油よりも開封直後のヨウ素価が大きいことから、飽和脂
肪酸を多く含むことがわかる。ヨウ素価が大きいことから、不飽和脂肪酸を多く含むことがわかる。 - 3○コーン油は、オリーブ油よりも早い時期に測定値Aの値が上昇していることか
ら、オリーブ油よりも酸化しやすいことがわかる。 - 4✕コーン油とオリーブ油は、いずれも測定値Bが4 週目から上昇していることか
ら、酸化のされやすさは同じであることがわかる。測定値A(過酸化物価)の上昇時期から、酸化のされやすさは同じではなくコーン油の方が酸化しやすいことがわかる。 - 5✕未使用のコーン油とオリーブ油を低温・暗所で保存した場合では、測定値Aと
測定値Bの値の上昇の程度は、この実験結果よりも増加すると予想される。低温・暗所で保存した場合では、測定値Aと測定値Bの値の上昇の程度は、この実験結果よりも減少すると予想される。
正答: 1・3
食品成分の変化に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕メイラード反応とは、還元糖とアミノ酸が酵素的に反応し、シッフ塩基及び
a–カルボニル化合物を形成する反応である。メイラード反応とは、還元糖とアミノ酸が非酵素的に反応し、シッフ塩基及びα–カルボニル化合物を形成する反応である。 - 2○チラミンは、アミノ酸脱炭酸酵素によりチロシンから生成され血圧上昇作用を
示す。 - 3✕魚の腐敗臭の原因となるトリメチルアミンは、トリメチルアミンN –オキシド
が酸化されることにより生じる。トリメチルアミンは、トリメチルアミンN–オキシドが還元されることにより生じる。 - 4✕トリプトファンは、脱アミノ反応及び脱炭酸反応によって腐敗臭を有する硫化
水素を生じる。トリプトファンは、脱アミノ反応及び脱炭酸反応によって腐敗臭を有するインドールやスカトールを生じる。 - 5○糖質が微生物により分解されて、アルコールや有機酸などの有用な化合物が生
成することを発酵という。
正答: 2・5
食品の加熱により、アミノ酸が関与する反応で生じる発がん物質はどれか。
2つ選べ。

- 1✕
- 2○
- 3✕
- 4○
- 5✕
正答: 2・4
活性酸素に対する生体内の防御因子に関する記述のうち、正しいのはどれか。
2つ選べ。
- 1✕スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)は、スーパーオキシドアニオンを水に
変換する。スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)は、スーパーオキシドアニオンを過酸化水素と酸素に変換する。 - 2✕銅(Cu)と亜鉛(Zn)を含むCu/Zn–SOD は、ミトコンドリアに局在する。Cu/Zn–SODは、細胞質(ミトコンドリアにはMn–SODが局在する)に局在する。
- 3○カタラーゼは、過酸化水素を酸素と水に変換する酵素で、活性中心にヘム鉄を
もつ。 - 4○グルタチオンペルオキシダーゼは、グルタチオン存在下で過酸化水素を水に還
元する反応を触媒する。 - 5✕グルタチオンレダクターゼは、スーパーオキシドアニオンを過酸化水素と酸素
に変換する。グルタチオンレダクターゼは、酸化型グルタチオンを還元型グルタチオンに変換する。
正答: 3・4
農薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○フェニトロチオンは、シトクロムP450 による酸化的脱硫反応により代謝的活
性化を受けてアセチルコリンエステラーゼを阻害する。 - 2○メソミルは、アセチルコリンエステラーゼの活性中心を可逆的にカルバモイル
化する。 - 3✕パラコートは、神経の電位依存性Na+ チャネルに作用する。パラコートは、1電子還元されてラジカルを生成し、スーパーオキシドアニオンを生じる。
- 4✕アセタミプリドは、1 電子還元されてラジカルを生成し、スーパーオキシドア
ニオンを生じる。アセタミプリドは、ニコチン性アセチルコリン受容体に作用する。 - 5✕フェノトリンは、ニコチン性アセチルコリン受容体に結合し、神経を興奮させ
る。フェノトリンは、神経の電位依存性Na+チャネルに作用する。
正答: 1・2
133-135 共通の設問
自宅の寝室で倒れている男性が救急搬送された。簡易検査の結果をもと
に、直ちに対応する解毒薬が投与された。一方、寝室にはコップの中に大量の錠剤
が沈んだ飲料水が残されていた。
この患者に投与された解毒薬として、適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1✕ネオスチグミン
- 2✕ナロキソン
- 3○フルマゼニル
- 4✕ヨウ化プラリドキシム
- 5✕ジメルカプロール
正答: 3
ある食品汚染物質の耐容一日摂取量(TDI)は、下図に示した動物試験の結果
から得られた無毒性量(NOAEL)に、不確実係数100 を適用して定められてい
る。この食品汚染物質のTDI(ng/kg 体重/日)として、適切な値はどれか。1つ
選べ。
マウスを用いた慢性毒性試験 ラットを用いた慢性毒性試験 ウサギを用いた発生毒性試験

*は、それぞれの対照群(投与量0 ng/kg 体重/日)と比較して、統計的に有意な
影響であることを示している。
- 1○1
- 2✕3
- 3✕5
- 4✕6
- 5✕10
正答: 1
In vitro 遺伝毒性試験に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕不定期DNA 合成(UDS)試験は、哺乳類細胞を用いて化学物質による突然変
異を評価する方法である。不定期DNA合成(UDS)試験は、哺乳類細胞を用いて化学物質によるDNA損傷とその修復を評価する方法である。 - 2✕マウスリンフォーマTK 試験は、哺乳類細胞を用いて化学物質による生殖細胞
遺伝毒性を評価する方法である。マウスリンフォーマTK試験は、哺乳類細胞を用いて化学物質による遺伝子突然変異を評価する方法である。 - 3○Ames 試験は、細菌を用いて化学物質による復帰突然変異を評価する方法である。
- 4○コメットアッセイは、哺乳類細胞を用いて化学物質によるDNA 鎖の切断を評
価する方法である。 - 5✕小核試験は、細菌を用いて化学物質の染色体異常誘発性を評価する方法である。小核試験は、哺乳類(マウスの末梢血球など)を用いて化学物質の染色体異常誘発性を評価する方法である。
正答: 3・4
天然及び人工放射性核種に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○食品から摂取される天然放射性核種の中で、最も量が多いのは40K である。
- 2✕40K は、a 線を放出して崩壊する。40Kは、β−線を放出して崩壊する。
- 3○体内に取り込まれた人工放射性核種137Cs は、生体内で筋肉(全身)に集積する。
- 4✕物理学的半減期が28.8 年である90Sr の生物学的半減期を50 年とすると、実効
半減期は31.2 年となる。実効半減期は約18.3年となる。 - 5✕226Ra などの天然放射性核種から放出されるa 線は、b- 線及びc 線と比較し
て、体内被曝による生体損傷が小さい。α線は、体内被曝による生体損傷が大きい。
正答: 1・3
上水道における浄水処理に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕凝集沈殿とろ過処理の間に行う塩素処理を前塩素処理という。凝集沈殿処理の前(原水の段階)に行う塩素処理を前塩素処理という。
- 2✕水中のアンモニウムイオンは、塩素消費量増加の原因となる。水中のアンモニウムイオンは、塩素と反応してクロラミンを生成し、塩素の殺菌力を弱める原因となる。
- 3✕不連続点塩素処理の目的は、トリハロメタンの生成を抑制することである。不連続点塩素処理の目的は、アンモニア態窒素の除去である。
- 4○オゾンによる高度浄水処理では、臭気物質などが酸化分解により除去される。
- 5○水中のアルカリ分と硫酸アルミニウムが反応して、水酸化アルミニウムゲルが
生成し、沈降性のフロックが形成される。
正答: 4・5
大気中の窒素酸化物に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○大気中の窒素酸化物は水分と反応して、酸性雨の原因となる。
- 2✕サーマルNOx は、化石燃料中の窒素化合物の燃焼に由来する。サーマルNOxは、高温燃焼時に空気中の窒素が酸化されて生成する。
- 3○大気中の窒素酸化物は、非メタン炭化水素と反応して、光化学オキシダントの
原因となる。 - 4✕大気中へ排出される窒素酸化物は、大気汚染防止法により施設単位の排出基準
に基づく規制(K 値規制)が行われている。大気中へ排出される窒素酸化物は、煙突(排出口)ごとに、地域のK値と排出口の高さに基づいて許容排出量が定められるK値規制が行われている。 - 5✕2010 年度以降における二酸化窒素の大気環境基準の達成率は、一般環境大気測
定局(一般局)、自動車排出ガス測定局(自排局)のいずれにおいても約80%で
推移している。二酸化窒素の大気環境基準の達成率は、一般局・自排局のいずれにおいてもほぼ100%(約98%以上)で推移している。
正答: 1・3
室内環境と健康に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○ヒョウダニの死骸や排泄物は、気管支ぜん息や鼻炎などのアレルギー性疾患の
原因となる。 - 2✕暖房器具の不完全燃焼で生成する一酸化炭素は、一酸化窒素よりもヘモグロビ
ンに対する親和性が高い。一酸化炭素は、一酸化窒素よりもヘモグロビンに対する親和性が低い。 - 3○レジオネラ属菌が混入したエアロゾルを吸入すると、日和見感染症として肺炎
を引き起こすことがある。 - 4✕総揮発性有機化合物(TVOC)の暫定目標値は、室内空気汚染物質の毒性を基
に定められている。TVOCの暫定目標値は、個々の化学物質の毒性ではなく、測定の簡便さと対策の実現性を考慮して定められている。 - 5✕化学物質の室内濃度指針値は、それぞれの化学物質がシックハウス症候群を引
き起こす閾値に不確実係数を適用して定められている。化学物質の室内濃度指針値は、生涯にわたる曝露による健康影響の知見(毒性評価)に基づき定められている。
正答: 1・3
226-227 共通の設問
早期の大腸がんは症状がないことが多く、便潜血検査が早期発見に有効で
あることが知られている。以下の表は、免疫学的便潜血検査による大腸がんのスク
リーニング結果を示したものである。
大腸がん
合計(人)


するがん抑制遺伝子の組合せとして、正しいのはどれか。1つ選べ。

A B
- 1✕BRCA1 WT1
- 2✕BRCA1 DCC
- 3✕MYC MLH1
- 4✕APC PTEN
- 5○APC DCC
正答: 5
228-229 共通の設問
70 歳男性。自宅にて、39 °Cの発熱及び全身倦怠感を認め、同日中に呼吸
困難となったため、家族が救急搬送を依頼した。救急病院に到着後、インフルエン
ザウイルスの迅速抗原検出キットにて検査したところ、B 型陽性であり、インフル
エンザウイルス感染症と診断された。なお、インフルエンザワクチンは未接種だっ
た。また、本人からは高熱による頭痛の訴えがあった。救命救急センター担当医師
と薬剤師は、治療方針について、カンファレンスを実施した。
この患者の家族から、今後のインフルエンザワクチン接種について薬剤師に質問
があった。次の記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕この患者が予防接種を受ける場合、インフルエンザは予防接種法におけるA
類疾病に分類される。インフルエンザは、予防接種法におけるB類疾病に分類される。 - 2✕この患者に対するインフルエンザワクチンの接種にかかる費用は、公的補助の
対象とはならない。高齢者を対象とした定期接種では、費用は市町村による助成の対象となる。 - 3○インフルエンザワクチンの接種においては、鶏卵、鶏肉、その他鶏由来のもの
に対してアレルギーがある場合には注意が必要である。 - 4○インフルエンザワクチンの接種後、この患者に健康被害が生じた場合は、予防
接種法に基づいた予防接種健康被害救済制度により救済措置を受けることができ
る。 - 5✕インフルエンザワクチンは弱毒化ワクチンなので、ワクチン接種によりインフ
ルエンザを発症することがある。インフルエンザワクチンは不活化ワクチンなので、接種によりインフルエンザを発症することはない。
正答: 3・4
230-231 共通の設問
43 歳男性。身長170 cm、体重85 kg、喫煙歴なし。運動不足であり、食事
については特に気にせず、油ものを好んでいた。今回、妻と一緒に近隣で開催の健
康フェアに行き、健康相談コーナーで薬剤師に今後必要な生活習慣について相談し
た。その際、勤務先で実施した特定健康診査結果を持参していた。なお、これまで
に健診で生活習慣の改善を指摘されていたが受診歴はなく、現在も服用薬はない。
(検査結果)
腹囲95 cm、血圧142/87 mmHg、HDL–C 38 mg/dL、
中性脂肪160 mg/dL、空腹時血糖93 mg/dL、HbA1c 5.2%(NGSP 値)
この男性に対して行われた特定健康診査における階層化として、正しいのはどれ
か。1つ選べ。
腹囲/BMI 追加リスク 保健指導レベル


- 1✕
- 2✕
- 3○
- 4✕
- 5✕
正答: 3
232-233 共通の設問
39 歳女性。今回初めて妊娠した。8 週目の妊婦健診でB 型肝炎の検査を
実施したところ、HBs 抗原が陽性であった。
この妊婦から出生した児に対して行うB 型肝炎ウイルス感染に関する予防処置
を時系列で示した(A~C)。正しい組合せはどれか。1つ選べ。

生後(時間)12 時間以内


- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4○
- 5✕
正答: 4
234-235 共通の設問
74 歳女性。身長160 cm、体重50 kg。飲酒及び喫煙歴はない。てんかんの
既往があり、以下の薬剤を10 年以上服用し、外来受診時には脳波検査を行ってき
た。1 年以上、発作は起こっていない。今回、市が主催する骨密度検診で、骨密度
の低下が指摘されたので、かかりつけの医療機関を受診し血液検査と骨密度測定を
実施した。その結果をもとに、医師と薬剤師がカンファレンスを行った。
(処方)
フェニトイン錠100 mg 1 回1 錠(1 日3 錠)
1 日3 回 朝昼夕食後 28 日分
(検査値)
血清クレアチニン値1.6 mg/dL、AST 32 IU/L、ALT 29 IU/L
ALP 410 IU/L、補正Ca 値7.0 mg/dL
intact–PTH 92 pg/mL(標準値:10~65 pg/mL)
フェニトイン血中濃度10 ng/mL
腰椎骨密度測定値 若年成人平均値(YAM)の65%
この患者の病態に関連するビタミンやミネラルについての記述のうち、正しいの
はどれか。2つ選べ。
- 1○intact–PTH が高値を示していることから、血中カルシウム濃度を正常に維持
するために副甲状腺の機能が亢進していることがわかる。 - 2○血清カルシウム値の低下は、活性型ビタミンD によるカルシウム吸収促進能
が低下したことによるものである。 - 3✕副甲状腺の機能が亢進したことにより、腎臓でのカルシウム排泄が促進され、
血清カルシウム値が低下している。PTHは腎臓でのカルシウム再吸収を促進する(血清Ca低下は活性型ビタミンD不足による)。 - 4✕ビタミンK を含む食品を摂取することで、腸管からのカルシウム吸収を促進
することができる。腸管からのカルシウム吸収を促進するのはビタミンDである。 - 5✕ホウレンソウなどに含まれるフィチン酸と一緒にカルシウムを摂取すること
で、効率よくカルシウムを吸収することができる。フィチン酸はカルシウムと結合して、カルシウムの吸収を妨げる。
正答: 1・2
236-237 共通の設問
68 歳男性。身長168 cm、体重58 kg。6 年前に胃の全摘手術を受けてい
る。1 週間前から息切れと全身倦怠感を感じていた。今回、著しい食欲不振のため
食事が摂れなくなり、めまいも伴うので外来を受診した。血液検査の結果は、以下
のとおりである。
(検査値)
BUN 11.1 mg/dL、血清クレアチニン値0.6 mg/dL、
赤血球数221 # 104/nL、Hb 9.7 g/dL、MCV 122.2 fl、MCH 43.9 pg、
MCHC 35.9%、血清鉄101 ng/dL、フェリチン56 ng/dL、
PT–INR 1.10、便潜血 陰性
この患者に欠乏していると考えられるビタミンに関する記述のうち、正しいのは
どれか。2つ選べ。
- 1○このビタミンの欠乏の原因の一つに、動物性食品の摂取不足があげられる。
- 2✕このビタミンは、プロリンやリシンの水酸化酵素の補酵素としてコラーゲン合
成に関与する。コラーゲン合成でプロリン・リシンの水酸化酵素の補酵素として働くのはビタミンCである。 - 3✕このビタミンは、唾液由来のトランスコバラミンとの複合体として、小腸から
吸収される。このビタミン(B12)は、胃壁細胞由来の内因子との複合体として、回腸から吸収される。 - 4○このビタミンは、葉酸代謝におけるメチル基転位反応に関与する。
- 5✕このビタミンは、生体内でチアミンピロリン酸として糖代謝に関与する。チアミンピロリン酸として糖代謝に関与するのはビタミンB1である。
正答: 1・4
238-239 共通の設問
10 月14 日(月曜日)に小学校において、50 名の児童が発熱・嘔吐・下痢
の症状で欠席し、翌日にも同様の症状でさらに65 名が欠席し児童の多くが病院を
受診しているとの連絡が保健所にあった。早速、これらの患者のうち、60 名の検
体について検査を行ったところ、48 名の検体から同一の病因物質を検出した。患
者らの共通食は学校給食のみであり、10 月11 日(金曜日)に遠足のために給食を
食べなかった学年に有症者がいないことから、給食が食中毒の原因と断定した。な
お、衛生検査用に冷凍保存されていた同じ給食を調べた結果、原材料の鶏肉からも
同じ病因物質を検出した。これを顕微鏡で観察したところ、写真の様に細長い、ら
せん状の形態を示していた。

病因物質の顕微鏡像
下図は、病因物質(A~E)による食中毒の患者数と事件数の年次別推移を示し
たものである。この給食による食中毒の病因物質はどれか。1つ選べ。

- 1✕病因物質A
- 2○病因物質B
- 3✕病因物質C
- 4✕病因物質D
- 5✕病因物質E
正答: 2
240-241 共通の設問
12 月に行われた少年スポーツクラブの大会で、金属製のやかんを使って、
粉末のスポーツドリンクを水道水で溶かし、そのスポーツドリンクを飲んだ子供た
ちが吐き気や嘔吐を発症した。8 人の患者が近医を受診し、血液検査及び便検査を
行った。血液検査の結果、血清中の亜鉛濃度90~101 ng/dL(正常値;80~
130 ng/dL)、銅濃度278~314 ng/dL(正常値;70~132 ng/dL)、セレン濃度11.2
~13.2 ng/dL(正常値;10.6~17.4 ng/dL)の範囲であり、他の重金属や中毒物
質は検出されなかった。また、便検査の結果、食中毒の原因と考えられる細菌及び
ウイルスは検出されなかった。
一方、後日、やかんに残っていたスポーツドリンクを衛生研究所で分析したとこ
ろ、以下のようなイオンが検出された。
ナトリウム520 mg/L、カリウム214 mg/L、カルシウム22 mg/L、
マグネシウム6 mg/L、銅200 mg/L
この中毒の原因となった物質の解毒にはたらく生体分子はどれか。1つ選べ。
- 1✕カタラーゼ
- 2✕グルタチオンペルオキシダーゼ
- 3✕シトクロムP450
- 4○メタロチオネイン
- 5✕ビリルビン
正答: 4
242-243 共通の設問
連日、猛暑のために熱中症警戒アラートが発表されている。そこで、高校
の体育教員が経口補水液を買いに薬局に来て、薬剤師に熱中症や暑さ指数
(WBGT)について質問をした。
熱中症及び暑さ指数(WBGT)について説明したところ、「近々開催する運動会
の当日に暑さ指数を測定したいので、必要な器具を紹介して欲しい」との依頼が
あった。暑さ指数(WBGT)を求めるために必要な測定器具はどれか。2つ選べ。

ガーゼ
ガス採取器

- 1○
- 2✕
- 3✕
- 4○
- 5✕
正答: 1・4
244-245 共通の設問
校舎が老朽化したため、一部の教室の改築が行われた。改築した教室を利
用した生徒から、目、鼻、のどの刺激、めまいの訴えが続いたため、養護教諭から
学校薬剤師に相談があった。学校薬剤師がこの教室内の空気中の化学物質を検査し
たところ、「学校環境衛生基準」で定められている2 つの物質が高濃度で検出され
た。
前問で選択した原因物質1 及び原因物質2 を測定するための試験法の組合せとし
て、正しいのはどれか。1つ選べ。
原因物質1 原因物質2
- 1✕ガスクロマトグラフ― 質量分析法 酵素免疫測定法
- 2✕検知管法 ザルツマン法
- 3✕検知管法 酵素免疫測定法
ジニトロフェニルヒドラジン誘導体化 - 4✕ザルツマン法
法を用いた高速液体クロマトグラフ法
ジニトロフェニルヒドラジン誘導体化 - 5○ガスクロマトグラフ― 質量分析法
法を用いた高速液体クロマトグラフ法
正答: 5