第106回 — 物理・化学・生物
演習モードで解く日本薬局方一般試験法において、次の装置が用いられる試験法はどれか。1つ選
べ。

- 1✕融点測定法
- 2○沸点測定法及び蒸留試験法
- 3✕凝固点測定法
- 4✕屈折率測定法
- 5✕比重及び密度測定法
正答: 2
単位に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。
- 1✕1 m は1 # 108 nm である。1 %は1 # 104 ppm である。
- 2✕1 kg は1 # 106 ng である。1 %は1 # 104 ppm である。
- 3✕1 mg/kg は10 ppm である。1 %は1 # 104 ppm である。
- 4○1 %は1 # 104 ppm である。
- 5✕1 nmol/100 mL は1 # 103 pmol/L である。1 %は1 # 104 ppm である。
正答: 4
医薬品の分析法バリデーションにおいて、試料中に共存すると考えられる物質の
存在下で、分析対象物を正確に測定する能力を示すパラメーターはどれか。1つ選
べ。
- 1✕検出限界
- 2✕真度
- 3✕精度
- 4✕直線性
- 5○特異性
正答: 5
塩化水素(気体)のH 原子とCl 原子の間の結合として正しいのはどれか。1つ
選べ。
- 1○共有結合
- 2✕イオン結合
- 3✕水素結合
- 4✕金属結合
- 5✕疎水結合
正答: 1
イオン間にはたらくクーロン力の特徴として誤っているのはどれか。1つ選べ。
- 1✕媒質の比誘電率に反比例する。
- 2○イオン間の距離に反比例する。
- 3✕イオンのもつ電荷の大きさに比例する。
- 4✕同じ符号の電荷をもつイオン間では斥力となる。
- 5✕真空中で最も強くなる。
正答: 2
第二級アミンはどれか。1つ選べ。

- 1✕
- 2✕
- 3○
- 4✕
- 5✕
正答: 3
求核剤に対する反応性が最も高いカルボニル化合物はどれか。1つ選べ。

- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4○
- 5✕
正答: 4
日本薬局方酒石酸(A)及びその鏡像異性体Bに関する記述のうち、誤っている
のはどれか。1つ選べ。なお、Aの水溶液(1 →10)は右旋性である。

- 1✕Aは(+)–酒石酸である。
- 2✕AとBの融点は同じである。
- 3✕AとBの等量混合物はラセミ体である。
- 4✕AとBの比旋光度の絶対値は同じである。
- 5○A及びB以外に立体異性体が2 つ存在する。
正答: 5
エステルの加水分解の反応機構における電子対の動きを表す矢印のうち、塩基の
働きを示すのはどれか。1つ選べ。

- 1✕ア
- 2✕イ
- 3✕ウ
- 4○エ
- 5✕オ
正答: 4
カンゾウに含まれ、偽アルドステロン症の原因となる成分はどれか。1つ選べ。

- 1✕
- 2○
- 3✕
- 4✕
- 5✕
正答: 2
ヒトの胃及びその周辺の模式図において、幽門はどれか。1つ選べ。

- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4○
- 5✕
正答: 4
副腎皮質の束状層から分泌されるホルモンはどれか。1つ選べ。
- 1○コルチゾール
- 2✕アルドステロン
- 3✕テストステロン
- 4✕ノルアドレナリン
- 5✕アドレナリン
正答: 1
タンパク質で作られた線維性の構造物の上皮細胞内外の分布を図で示した。矢
印で示した構造が微小管である図はどれか。1つ選べ。

- 1✕
- 2○
- 3✕
- 4✕
- 5✕
正答: 2
Michaelis–Menten の速度論に従う酵素について、至適温度における基質濃度
[S]と反応初速度v の関係、及び、この酵素のミカエリス定数Km と最大反応速
度Vmax を示したグラフとして正しいのはどれか。1つ選べ。

- 1○
- 2✕
- 3✕
- 4✕
- 5✕
正答: 1
真菌に関する記述として、正しいのはどれか。1つ選べ。
- 1✕原核生物である。80S リボソームを有する。
- 2✕芽胞を形成する。80S リボソームを有する。
- 3✕細胞壁の主成分はセルロースである。80S リボソームを有する。
- 4✕コレステロールを合成する。80S リボソームを有する。
- 5○80S リボソームを有する。
正答: 5
日本薬局方において、1 mol/L 水酸化ナトリウム液の調製及び標定は以下のよ
うに規定されている。この調製及び標定に関する記述のうち、正しいのはどれか。
2つ選べ。
調製 水酸化ナトリウム42 g を水950 mL に溶かし、これに新たに製した水酸化
バリウム八水和物飽和溶液を1沈殿がもはや生じなくなるまで滴加し、液をよ
く混ぜて密栓し、24 時間放置した後、上澄液を傾斜するか、又はガラスろ過
器(G3 又はG4 )を用いてろ過し、次の標定を行う。

溶かし、2調製した水酸化ナトリウム液で滴定し、ファクターを計算する(指
示薬法:ブロモチモールブルー試液2 滴、又は電位差滴定法)。ただし、指示
薬法の滴定の終点は緑色を呈するときとする。
- 1✕波下線部1で生じる沈殿は、硫酸バリウムである。波下線部1で生じる沈殿は、炭酸バリウムである。
- 2○

- 3✕

- 4✕波下線部2の操作にはメスピペットが用いられる。波下線部2の操作にはビュレット(滴定管)が用いられる。
- 5○通例、ファクターが0.970~1.030 の範囲にあるように調製する。
正答: 2・5
前問で調製した1 mol/L 水酸化ナトリウム液を標定した結果、ファクターは、
1.025 であった。日本薬局方無水クエン酸(C6H8O7:192.12、下図)適量を水50 mL
に溶かし、この標準液を用いて滴定した結果、滴定量は7.85 mL であった(指示
薬:フェノールフタレイン試液1 滴)。この時、無水クエン酸の量(mg)はいくら
か。1つ選べ。

- 1✕4.905 # 102
- 2✕5.03 # 102
- 3○5.15 # 102
- 4✕1.51 # 103
- 5✕1.545 # 103
正答: 3
日本薬局方において、ヒドロコルチゾンコハク酸エステル(下図)の確認試験
及び純度試験は以下のように規定されている(一部省略)。この確認試験及び純度
試験に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

確認試験
(1) 本品3 mg に硫酸2 mL を加えるとき、液は初め帯黄緑色の蛍光を発
し、徐々に橙黄色を経て暗赤色に変わる。この液は紫外線を照射すると
き、強い淡緑色の蛍光を発する。この液に注意して水10 mL を加えると
き、液は黄色から橙黄色に変わり、淡緑色の蛍光を発し、黄褐色綿状の浮
遊物を生じる。
(2) 略
純度試験
類縁物質 本品25 mg をとり、メタノール10 mL を正確に加えて溶かし、試
料溶液とする。別にヒドロコルチゾン25 mg をとり、メタノール
10 mL を正確に加えて溶かす。この液1 mL を正確に量り、メタノー
ルを加えて正確に50 mL とし、標準溶液とする。これらの液につ
き、薄層クロマトグラフィーにより試験を行う。試料溶液及び標準溶

用いて調製した薄層板にスポットする。次にクロロホルム/ エタノー
ル(99.5)/ ギ酸混液(150:10:1 )を展開溶媒として約10 cm 展

を照射するとき、試料溶液から得た主スポット以外のスポットは、標
準溶液から得たスポットより濃くない。
- 1✕確認試験は、試料中に含まれる不純物の限度あるいは量を調べる試験法であ
る。確認試験は、医薬品が所定の物質であることを確認するための試験法である。 - 2○確認試験(1)は、ステロイドの確認反応である。
- 3○

- 4✕純度試験では、類縁ステロイドの混在が許される限度は5 %である。純度試験では、類縁ステロイドの混在が許される限度は2 %である。
- 5✕

正答: 2・3
日本薬局方において、ヒドロコルチゾンコハク酸エステルの定量法は以下のように規定されている(一部省略)。この定量法に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
定量法 本品及びヒドロコルチゾンコハク酸エステル標準品を乾燥し、その1約50 mgずつを精密に量り、それぞれをメタノールに溶かし、正確に50 mLとする。この液5 mLずつを正確に量り、それぞれに内標準溶液5 mLを正確に加えた後、メタノールを加えて50 mLとし、試料溶液及び標準溶液とする。試料溶液及び標準溶液10 μLにつき、次の条件で液体クロマトグラフィーにより試験を行い、内標準物質のピーク面積に対するヒドロコルチゾンコハク酸エステルのピーク面積の比QT及びQSを求める。

MS:ヒドロコルチゾンコハク酸エステル標準品の秤取量(mg)
内標準溶液:パラオキシ安息香酸ブチルのメタノール溶液(1→2500)
試験条件 検出器:紫外吸光光度計(測定波長:254 nm) カラム:内径4 mm、長さ30 cmのステンレス管に10 μmの液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル化シリカゲルを充塡する。カラム温度:25 °C付近の一定温度 移動相:pH 4.0の酢酸・酢酸ナトリウム緩衝液/アセトニトリル混液(3:2) 流量:ヒドロコルチゾンコハク酸エステルの保持時間が約5分になるように調整する。
システム適合性 システムの性能:標準溶液10 μLにつき、上記の条件で操作するとき、ヒドロコルチゾンコハク酸エステル、内標準物質の順に溶出し、そのイは9以上である。システムの再現性:略
- 1✕下線部1のように「約」を付けたものは、記載された量の±3 %の範囲を意味する。下線部1のように「約」を付けたものは、記載された量の±10 %の範囲を意味する。
- 2○アに入るのは、MS × QT/QS である。
- 3✕下線部2の検出に用いる光源は、タングステンランプである。下線部2の検出に用いる光源は、重水素ランプ(水素ランプ)である。
- 4○下線部3の移動相中のアセトニトリルの割合を増やすと、ヒドロコルチゾンコハク酸エステルの保持時間は短くなる。
- 5✕イに入るのは、「理論段数」である。イに入るのは、「分離度」である。
正答: 2・4
アミノ酸は両性化合物であり、その等電点(pI)と電荷はイオン交換クロマト
グラフィーや等電点電気泳動における分離挙動を決定する因子となる。下に3 つの
アミノ酸の構造式とpKa 値を示す。これらのアミノ酸の等電点と電荷に関する記
述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

- 1○アミノ酸AのpI は、約5.98 である。
- 2✕アミノ酸BのpI は、約5.61 である。アミノ酸BのpI は、約10.76である。
- 3✕アミノ酸Aは、pH 2.33 の緩衝液中では負電荷を持つ。アミノ酸Aは、pH 2.33 の緩衝液中では正電荷を持つ。
- 4○アミノ酸Bは、pH 5.61 の緩衝液中では正電荷を持つ。
- 5✕アミノ酸Cは、pH 3.22 の緩衝液中では正電荷を持つ。アミノ酸Cは、pH 3.22 の緩衝液中では正負の電荷が打ち消し合う(等電点)。
正答: 1・4
血中のグルコースの定量法として、次のような酵素反応を利用した方法があ
る。この方法では、波長340 nm の吸光度からグルコースの濃度を求める。この方
法に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
ヘキソキナーゼ

グルコース–6–リン酸
デヒドロゲナーゼ

- 1○試料に入射する光と透過する光の強度をそれぞれI0、I とすると吸光度は
log(I0/I)で表される。 - 2✕340 nm の波長の電磁波は、分子の振動状態の変化を直接引き起こす。340 nm の波長の電磁波は、分子の電子状態の変化を直接引き起こす。
- 3✕240 nm から400 nm までの吸収スペクトルを測定する場合には、ガラス製のセ
ルが用いられる。240 nm から400 nm までの吸収スペクトルを測定する場合には、石英製のセルが用いられる。 - 4○340 nm の吸収は、NADPH に由来する。
- 5✕グルコース濃度は340 nm の吸光度の二乗に比例する。グルコース濃度は340 nm の吸光度に比例する。
正答: 1・4
分子量を求める方法に関する次の記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

質の一つである浸透圧を上記のタンパク質溶液について測定すると、300 K におい

積もることができる。
- 1✕

- 2○

- 3✕

- 4○

- 5✕

正答: 2・4
生体における化学反応は約37 °Cで進行するが、化学反応は温度の影響をうける
ため熱力学パラメーターの温度依存性を知ることは重要なことである。圧力一定条
件下での温度T と熱力学パラメータ(DrG°、DrH°、TDrS°)の関係が図のように
なる化学反応に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。ただし、
DrG°、DrH°、DrS°は、それぞれ標準反応ギブズエネルギー、標準反応エンタル
ピー、標準反応エントロピーを表す。

- 1○この化学反応は、発熱反応である。
- 2✕温度T1 での平衡定数は、温度T2 での平衡定数よりも小さい。温度T1 での平衡定数は、温度T2 での平衡定数よりも大きい。
- 3○温度がT2 より高温側での平衡定数は、1 より小さい。
- 4✕温度がT2 より低温側では、この反応はエントロピー駆動となる。温度がT2 より低温側では、この反応はエンタルピー駆動となる。
- 5✕温度がT2 よりも低温側では、反応の進む向きは反応物と生成物の初期濃度に
依存しない。温度がT2 よりも低温側でも、反応の進む向きは反応物と生成物の初期濃度に依存する。
正答: 1・3
呼吸鎖において2 つの電子が移動して酸素から水が生成する反応は、次の二つ
の半反応(1)、(2)を組み合せた酸化還元反応(3)と考えることができる(E°はpH 7 、
25 °Cにおける標準電位)。この反応のpH 7 、25 °Cにおける標準起電力Emf°と標
準反応ギブズエネルギーDrG°の値の組合せとして正しいのはどれか。1つ選べ。

- 1✕+0.50 -50
- 2✕+0.50 -100
- 3✕+1.14 -110
- 4○+1.14 -230
- 5✕+1.32 -130
- 6✕+1.96 -260
正答: 4
以下の図と文章は、化学吸着における単分子層形成を表すラングミュアの吸着

はまる式の正しい組合せはどれか。1つ選べ。

値は吸着質と吸着媒の親和性を表し、大きいほど親和性が高い。
ア イ
- 1✕k1
k1C = k-1C
k-1 - 2✕k-1
k1C = k-1C
k1 - 3✕k1C = k-1(C∞- C) k1
k-1 - 4✕k1C = k-1(C∞- C) k-1
k1 - 5○k1C(C∞- C)= k-1C k1
k-1 - 6✕k1C(C∞- C)= k-1C k-1
k1
正答: 5
以下に示したビタミンの構造に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選

ている。

H H
- 1✕アは1 価の銅である。アは3価のコバルトである。
- 2○キレート錯体である。
- 3✕インドール骨格が含まれる。ベンズイミダゾール骨格が含まれる。
- 4○フラノース環が含まれる。
- 5✕aの不斉炭素の立体配置はS である。aの不斉炭素の立体配置はRである。
正答: 2・4
酸性の強さを比較したもののうち、正しいのはどれか。2つ選べ。ただし、第
一解離のみを比較するものとする。
- 1✕CH3SH < CH3OH
- 2✕

- 3✕

- 4○

- 5○

正答: 4・5
反応1 、2 に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。ただし、化合
物CとFは、それぞれの反応における主生成物とする。

反応2

- 1✕出発物質AとDは室温で平衡関係にある。出発物質AとDは炭素数の異なる別の化合物であり、平衡関係にはない。
- 2○化合物Bはラセミ体である。
- 3✕化合物Cと生成物Fは互いにジアステレオマーの関係にある。化合物Cと生成物Fは炭素数が異なり、ジアステレオマーの関係にない。
- 4✕化合物Cの立体を含むIUPAC 名は(2R,3R)–ブタン–2,3–ジオールである。化合物Cの名称は2-メチルブタン-2,3-ジオールである。
- 5○中間体Eは環状構造をもつ。
正答: 2・5
次の反応と生成物に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。

- 1✕イミダゾールは、ピリジンより弱い塩基である。破線で囲んだ部分構造aよりも部分構造bの方が、脱離して生じるアニオンの 共役酸のpKa が小さい。
- 2○破線で囲んだ部分構造aよりも部分構造bの方が、脱離して生じるアニオンの
共役酸のpKa が小さい。 - 3✕CH3NH2 は、塩基として働いている。破線で囲んだ部分構造aよりも部分構造bの方が、脱離して生じるアニオンの 共役酸のpKa が小さい。
- 4✕シアノ基は、電子供与性基である。破線で囲んだ部分構造aよりも部分構造bの方が、脱離して生じるアニオンの 共役酸のpKa が小さい。
- 5✕破線で囲んだ部分構造cは、グアニジンよりも高い塩基性をもつ。破線で囲んだ部分構造aよりも部分構造bの方が、脱離して生じるアニオンの 共役酸のpKa が小さい。
正答: 2
次の化合物のうち、カルボキシ基のバイオアイソスター(生物学的等価体)を

- 1✕
- 2✕
- 3○
- 4✕
- 5○
正答: 3・5
b 酸化による脂肪酸の代謝反応におけるb–ヒドロキシアシルCoA からb–ケト
アシルCoA への変換過程を以下に示す。その変換過程について想定される反応機
構に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

ヒドロキシアシルCoA 脱水素酵素

- 1○ヒドロキシアシルCoA 脱水素酵素の図中の170 番のグルタミン酸残基は、158
番のアミノ酸残基Xの側鎖のイミダゾリル基の塩基性を高めている。 - 2○158 番のアミノ酸残基Xはヒスチジン残基である。
- 3✕補酵素アはFAD である。補酵素アはNADである。
- 4✕補酵素アはプロトン受容体として機能している。補酵素アは水素受容体として機能している。
- 5✕補酵素アはピリミジン骨格をもつ。補酵素アはプリン骨格をもつ。
正答: 1・2
図は、ある化合物の1H–NMR スペクトル(400 MHz、CDCl3、基準物質はテト
ラメチルシラン)を表したものである。この化合物の構造式として正しいのはどれ
か。1つ選べ。なお、拡大図A、B、Cの拡大率はそれぞれ異なる。また、ウのシ
グナルは重水を添加することにより消失する。
表
シグナル 積分比
ア 12
イ 2
ウ 1
エ 1
オ 2

8.0 7.0 6.0 5.0 4.0 3.0 2.0 1.0 0


- 1○
- 2✕
- 3✕
- 4✕
- 5✕
正答: 1
写真A~Eに示した生薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。
- 1✕Aはキョウニンで、鎮咳作用を期待して麻黄湯に配合される。Bはサンショウで、腹部を温めることや健胃作用を期待して大建中湯に配合さ れる。
- 2○Bはサンショウで、腹部を温めることや健胃作用を期待して大建中湯に配合さ
れる。 - 3✕Cはサンシシで、利胆作用を期待して葛根湯に配合される。Bはサンショウで、腹部を温めることや健胃作用を期待して大建中湯に配合さ れる。
- 4✕Dはハンゲで、瀉下作用を期待して半夏瀉心湯に配合される。Bはサンショウで、腹部を温めることや健胃作用を期待して大建中湯に配合さ れる。
- 5✕

正答: 2
次の構造式で示す化合物Aに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

- 1○放線菌によって生産されるマクロライドである。
- 2✕真菌によって生産される環状ペプチドである。放線菌によって生産されるマクロライドである。
- 3✕Z 配置の二重結合をもつ。E配置の二重結合をもつ。
- 4✕ピロール環をもつ。ピペリジン環をもつ。
- 5○ヘミアセタール構造をもつ。
正答: 1・5
呼吸器系に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕気管は、軟骨と平滑筋から構成される管で、副交感神経の興奮によって拡張する。気管は、軟骨と平滑筋から構成される管で、交感神経の興奮によって拡張する。
- 2○気道分泌液は、リゾチームなどの抗菌性物質や免疫グロブリンA を含んでお
り、細菌感染を防ぐ役割をもつ。 - 3✕肺胞壁内面にある表面活性物質(サーファクタント)は、肺胞内の表面張力を
上昇させ、肺胞の萎縮を防ぐ。肺胞壁内面にある表面活性物質(サーファクタント)は、肺胞内の表面張力を低下させ、肺胞の萎縮を防ぐ。 - 4✕呼吸調節中枢は延髄に存在し、呼息中枢の周期的な活動を円滑にする働きをもつ。呼吸調節中枢は延髄に存在し、吸息中枢の周期的な活動を円滑にする働きをもつ。
- 5○血中酸素分圧の低下は、頸動脈小体の化学受容器を刺激し、呼吸運動を促進す
る。
正答: 2・5
下図はヒトの副交感神経節後線維終末を模式的に表したものである。図中の1
~4に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

- 1✕物質1は、モノアミントランスポーターによって神経終末に取り込まれる。物質1は、コリントランスポーターによって神経終末に取り込まれる。
- 2○物質2は、分子内に4 級アンモニウム基をもつ。
- 3○心臓の洞房結節細胞において、物質2に対する受容体が刺激されると、K+
チャネルが開口して、過分極が生じる。 - 4✕膜タンパク質3は、アゴニスト刺激によって開口するCa2+ チャネル内蔵型受
容体で、シナプス小胞のエキソサイトーシスに関与する。膜タンパク質3は、脱分極によって開口する電位依存性Ca2+チャネルで、シナプス小胞のエキソサイトーシスに関与する。 - 5✕血漿中には膜タンパク質4と同じ活性をもつ酵素が存在し、その基質特異性は
膜タンパク質4よりも高い。血漿中には膜タンパク質4と同じ活性をもつ酵素が存在し、その基質特異性は膜タンパク質4よりも低い。
正答: 2・3
真核細胞における転写に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選
べ。
- 1✕基本転写因子群とRNA ポリメラーゼが結合するDNA 領域をプロモーターと
いう。 - 2✕転写調節因子は特定のDNA 配列に結合し、転写を調節する。
- 3○転写活性化因子は、ヒストンアセチル化酵素(HAT)を活性化して、クロマ
チンの凝縮を促進する。 - 4✕転写されたmRNA の5ʼ 末端にはキャップ構造が、3ʼ 末端にはポリアデニル酸
がそれぞれ付加される。 - 5✕mRNA の成熟過程で、イントロンが除去される。
正答: 3
検体中における、ある微生物の存在を調べるために、リアルタイムPCR 法を
実施した。以下に示す測定手順で行い、測定した結果を図に示す。この実験に関す
る記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
測定手順
3 つの検体(試料1 ~3 )をサンプルチューブに別々に採取し、それぞれに
DNA 抽出用の試薬を加える。
↓
抽出したDNA を定量する。
↓
各検体から一定量のDNA を別々のチューブに取り、それぞれのチューブに二本
鎖DNA を検出する蛍光色素、デオキシヌクレオチド混合物、プライマー1 組、
酵素を含む反応液を加えて、PCR を開始する。
↓
蛍光強度を測定することで、反応産物が増幅されていく経過を追いながら、PCR
を約40 サイクルまで繰り返す。

*閾値:設定したある蛍光強度の値
- 1✕目的とする微生物の存在量が最も多かったのは、試料3 である。目的とする微生物の存在量が最も多かったのは、試料1である。
- 2✕この測定手順で、細菌、DNA ウイルス及びRNA ウイルスの検出が可能である。この測定手順で、細菌及びDNAウイルスの検出が可能である。
- 3✕試料1 と試料3 に含まれる微生物の存在量は、約106 倍異なると推定される。試料1 と試料3 に含まれる微生物の存在量は、約64倍(2の6乗)異なると推定される。
- 4○各試料とも25 サイクルを超えるあたりから曲線が頭打ちになる主な原因は、
デオキシヌクレオチドが枯渇するためである。 - 5○PCR 開始時に反応液に加える酵素には耐熱性のものを用いる。
正答: 4・5
G タンパク質共役受容体(図中の「受容体」)に細胞外からアゴニストが結合
し、続いて細胞内でGDP-GTP 交換反応が起こった段階の、Gs タンパク質各サ
ブユニット(a、b、c)及び標的酵素(図中の「酵素」)の状態を最もよく表して
いるのはどれか。1つ選べ。

- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4✕
- 5○
- 6✕
正答: 5
糖及び糖鎖に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕グリコーゲンホスホリラーゼの触媒する反応により、グリコーゲンが加水分解
されてグルコース1–リン酸が生じる。グリコーゲンホスホリラーゼの触媒する反応により、グリコーゲンがリン酸分解されてグルコース1–リン酸が生じる。 - 2✕哺乳類の細胞表面の膜タンパク質において、N–結合型糖鎖は主としてリシン
残基に付加される。哺乳類の細胞表面の膜タンパク質において、N–結合型糖鎖は主としてアスパラギン残基に付加される。 - 3○A 型インフルエンザウイルスは、宿主細胞膜上の糖鎖末端のシアル酸に結合す
る。 - 4✕CHO 細胞(チャイニーズハムスター卵巣細胞)で産生させた遺伝子組換えモ
ノクローナル抗体に付加する糖鎖は、一般的に均一なものとなる。CHO細胞で産生させた遺伝子組換えモノクローナル抗体に付加する糖鎖は、一般的に不均一なものとなる。 - 5○ヒアルロン酸やコンドロイチン硫酸は繰り返し構造をもったポリアニオンであ
る。
正答: 3・5
輸血を必要としている患者(幼児)から採血し、単離した赤血球を用いて、
図1 (a)に示すような血液型判定の検査i、iiを行ったところ、結果は図1 (b)のよう
になった。さらに、確認試験として、患者の血清を用いて図2 (a)に示す検査iiiを
行った。患者は低ガンマグロブリン症などの疾患は有していない。患者の母親の血
液型はA 型Rh(-)型である。検査iiiの結果と、患者の父親の血液型に関する記
述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。なお、血液型の遺伝は、メンデルの遺伝
の法則に従うものとする。
図1

患者から単離した赤血球(生理食塩水で希釈した5 ~10%浮遊液)を、スライ
ドグラス上に広げた血清(検査iでは抗A 血清と抗B 血清、検査iiでは抗D 血
清とRh コントロール)に垂らし、軽く混和し、凝集の有無を調べる。
(b) 結果 検査i 検査ii

図2
(a) 検査iiiの方法 (b) 結果の可能性


2 (-) (+)
4 (-) (-)
患者サンプル(血清)
(+)凝集あり (-)凝集なし
患者の血清をスライドグラス
上の2 ヶ所に広げ、そこにA
型の赤血球、B 型の赤血球を垂
らし、軽く混和し、凝集の有無
を調べる。
- 1✕検査iiiの結果は、図2 (b)の2となる。検査iiiの結果は、図2 (b)の3となる。
- 2○検査iiiの結果は、図2 (b)の3となる。
- 3✕検査iiiの結果は、図2 (b)の1又は4となる。検査iiiの結果は、図2 (b)の3となる。
- 4○父親のABO 血液型は、B 型又はAB 型である。
- 5✕父親のABO 血液型は、O 型である。父親のABO 血液型は、B 型又はAB 型である。
- 6✕父親のRh 血液型は、Rh(-)型である。父親のRh 血液型は、Rh(+)型である。
正答: 2・4
免疫担当細胞に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○B 細胞は骨髄で発生・分化し、抗体の遺伝子再編成を経た後、二次リンパ器官
に移動して、成熟B 細胞となる。 - 2✕樹状細胞は、マクロファージと異なり、MHC クラスIIによる抗原提示をしな
い。樹状細胞は、マクロファージと同様に、MHC クラスIIによる抗原提示を行う。 - 3✕キラーT 細胞は、MHC クラスIIにより提示された抗原をT 細胞受容体により
認識し、細胞傷害活性を示す。キラーT 細胞は、MHC クラスIにより提示された抗原をT 細胞受容体により認識し、細胞傷害活性を示す。 - 4○ナチュラルキラー細胞は自然免疫系で働くリンパ球で、細胞傷害活性を示すだ
けでなく、インターフェロンc(IFN–c)を産生する。 - 5✕CD8 分子を表面に有する成熟T 細胞は、産生する特徴的なサイトカインの特
性により、Th1 細胞、Th2 細胞、Th17 細胞に分類される。CD4分子を表面に有する成熟T 細胞は、産生する特徴的なサイトカインの特性により、Th1 細胞、Th2 細胞、Th17 細胞に分類される。
正答: 1・4
滅菌・殺菌・消毒に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕結核菌で汚染された金属製医療機器を高周波の電磁波で滅菌する。結核菌で汚染された金属製医療機器を高圧蒸気滅菌(オートクレーブ)する。
- 2✕マイコプラズマを除去する目的で、液性製剤を孔径0.45 nm のフィルターでろ
過する。マイコプラズマを除去する目的で、液性製剤を孔径0.1 μmのフィルターでろ過する。 - 3✕輸液チューブを過酸化水素低温プラズマ滅菌処理する。輸液チューブをエチレンオキサイドガス(EOガス)滅菌する。
- 4○芽胞を形成している菌で汚染された内視鏡を、グルタラールで殺菌消毒する。
- 5○傷口や手術部位の皮膚の消毒のため、ポビドンヨードを用いる。
正答: 4・5
124-126 共通の設問
ビタミンK は正常な生理機能の維持に不可欠であり、通常は必要量を食
品から摂取している。
ビタミンK の一種であるビタミンK2(メナテトレノン)に関する記述のうち、
誤っているのはどれか。1つ選べ。

ビタミンK2(メナテトレノン)
- 1✕ヘキサンには極めて溶けやすいが、水にはほとんど溶けない。
- 2✕光によって分解し、着色が強くなる。
- 3✕還元されるとヒドロキノン型になる。
- 4○赤外吸収スペクトルにおいて、1500 cm-1 付近にカルボニル基に由来する吸収
を示す。 - 5✕2–メチル–1,4–ナフトキノンにイソプレン単位で構成されるプレニル基が結合
している。
正答: 4
ビタミンK の生理作用に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○ビタミンK は、プロトロンビンの生成に関与する。
- 2✕ワルファリンによりビタミンK 依存性凝固因子の生成が促進される。ワルファリンによりビタミンK 依存性凝固因子の生成が阻害される。
- 3○ビタミンK は、タンパク質のグルタミン酸残基の修飾に関与する。
- 4✕ビタミンK は、デヒドロゲナーゼの補酵素として働く。ビタミンK は、γ-グルタミルカルボキシラーゼの補酵素として働く。
- 5✕ビタミンK は、骨基質タンパク質オステオカルシンの分解を促進する。ビタミンK は、骨基質タンパク質オステオカルシンの生成(成熟)を促進する。
正答: 1・3
196-197 共通の設問
27 歳既婚女性。生理が遅れているため、自宅近隣のドラッグストアで、妊
娠検査薬※を購入した。自宅でこの検査薬の説明書どおりに採尿部に尿をかけて、
規定の時間が経過したのち反応を観察した。
※ 妊娠時にはヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)が分泌されることが知られてお
り、尿中のhCG をイムノクロマトグラフィーで検出する妊娠検査薬が市販され
ている。
次の模式図は、この女性が購入した妊娠検査薬の検出メカニズムを表している。
以下の記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。

- 1✕目視で観測するため、抗体Aの標識には主に金コロイドが用いられる。
- 2✕

- 3○

- 4✕尿中のhCG 濃度が著しく高いとき、判定窓の線が濃く、終了確認窓の線が薄
くなったり、消失したりする場合がある。 - 5✕抗体Cの代わりに、hCG を用いることも可能である。
正答: 3
198-199 共通の設問
53 歳男性。骨転移の認められる去勢抵抗性前立腺がんに対し、塩化ラジウ
ム(223Ra)注射液を、1 回55 kBq/kg とし、4 週間間隔で、計6 回の投与を行うこ
ととなった。
今回、予定どおりに患者が来院し、1 回目の投与が終了した。
Ra 及び223Ra に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○223Ra は主にa 線を放出し、219Rn となる。
- 2✕体内に投与された223Ra が放出する放射線は透過性が高く、ほとんどが体外に
放出される。体内に投与された223Ra が放出する放射線(α線)は透過性が低く、ほとんどが体内に留まる。 - 3○Ra は骨の主な構成成分であるCa と同じく周期表の第2 族に属する元素である。
- 4✕223Ra が放出する放射線は低LET(線エネルギー付与)である。223Ra が放出する放射線は高LET(線エネルギー付与)である。
- 5✕223Ra の半減期は約2 時間なので、周囲の人の被ばくに注意する必要はない。223Ra の半減期は約11.4日なので、周囲の人の被ばくに注意する必要がある。
正答: 1・3
200-201 共通の設問
60 歳男性が処方箋を持ってかかりつけの薬局を訪れた。処方箋を受付に渡
そうとしたところ、男性は胸を押さえながら床に倒れた。男性に意識はなく、正常
な呼吸も確認できなかった。薬剤師は、同僚に119 番通報及び自動体外式除細動器
(AED)の手配を依頼し、AED の到着まで胸骨圧迫を開始した。なお、心肺蘇生
は日本蘇生協議会ガイドライン2015 に基づいて実施した。
この傷病者に用いたAED の1 回の電気パルスの平均電圧は1,000 V、平均電流
は15 A、通電時間は10 ms であった。1 回のパルスが傷病者に与える仕事の大き
さに最も近い値はどれか。1つ選べ。傷病者に取り付けた電極間の抵抗は67 Ωと
する。
- 1✕2.2 mJ
- 2✕150 mJ
- 3✕2.2 J
- 4○150 J
- 5✕223 J
正答: 4
202-203 共通の設問
地域医療支援病院として、住民に医療情報を提供するために健康フェアを
開催することになった。勤務する薬剤師は、MRI(Magnetic Resonance Imaging)
検査に不安を持つ患者が多いと感じていたため、MRI 検査の原理と検査時の注意
事項についてのリーフレットを作成することにした。
リーフレット中のMRI 検査に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○高い磁場中で測定が行われるので、ペースメーカーを植え込んでいる人は検査
前に申し出てください。 - 2✕紫外線よりも波長が短い電磁波が身体に照射されますので、被ばくに注意する
必要があります。紫外線よりも波長が長い電磁波(電波)が身体に照射されますので、電離放射線による被ばくの心配はありません。 - 3○検査に影響するものとして、金属を含んでいる化粧品や刺青があります。
- 4✕脳のような骨に覆われている組織の観察は困難です。脳のような骨に覆われている組織の観察も可能です。
- 5✕ドップラー効果の原理を利用して心臓の動きを観察することもできます。ドップラー効果の原理を利用した心臓の動きの観察は超音波(エコー)検査で行います。
正答: 1・3
204-205 共通の設問
米国食品医薬品局より、ある医薬品の原薬から微量のN–ニトロソジメチ
ルアミン(NDMA、下図)が検出されたとの発表があった。NDMA は発がん性が
報告されており、薬物の原薬に混入したり製造工程で生成される可能性がある。そ
こで、品質管理に携わっている製薬企業の薬剤師は、ガスクロマトグラフィー/質
量分析計(GC/MS)を用いて自社製品中のNDMA の混入を調べることにした。

この分析に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
- 1○移動相(キャリヤーガス)として酸素や二酸化炭素が用いられる。
- 2✕キャピラリーカラムを用いることが可能である。
- 3✕MS におけるイオン化法として、主に電子イオン化(EI)あるいは化学イオン
化(CI)が用いられる。 - 4✕MS 以外に水素炎イオン化検出器(FID)を用いてNDMA を検出することも
可能である。 - 5✕GC/MS 以外にHPLC/MS を用いることも可能である。
正答: 1
206-207 共通の設問
76 歳男性。体重50 kg。高血圧と心不全により入院となり、処方1 が開始

経口ゼリー剤Aの成分の化学的性質に関する記述のうち、正しいのはどれか。
2つ選べ。
- 1✕水溶性が高い。水に不溶の高分子イオン交換樹脂である。
- 2○陰イオン性を持つ。
- 3○カリウムイオンを吸着する。
- 4✕塩化物イオンを吸着する。カリウムイオンを吸着する。
- 5✕キレート作用を持つ。イオン交換作用を持つ。
正答: 2・3
208-209 共通の設問
65 歳女性。2 日ほど前から、下腹部の痛みを感じ、皮疹が発現したため、
かかりつけ医を受診したところ、帯状疱疹と診断された。以下の処方が出され、処
方箋を持って薬局を訪れた。面談で「1 日5 回飲むのは大変で飲み忘れると思う」
と訴えがあった。
(処方)

次のア~ウは、この患者に対して検討されたアシクロビル、バラシクロビル、ア
メナメビルの構造式のいずれかを示す。これらの薬物に関する記述のうち、誤って
いるのはどれか。1つ選べ。

ウ

- 1✕アはイのプロドラッグであり、イに比べて1 日の服用回数が少ない。
- 2✕ア及びイの構造に含まれる核酸塩基はグアニンである。
- 3✕ア~ウはすべて塩基性官能基をもつ。
- 4○ウはDNA 複製の基質として取り込まれ、ウイルスDNA 鎖の伸長を阻害する。
- 5✕今回最初に処方された薬物イが最終的にウに変更された。
正答: 4
210-211 共通の設問
81 歳男性。半年前に妻を亡くしてから在宅医療を受けている。また、10
年前から糖尿病の治療のため、処方1 の薬剤を服用している。
(処方1 )

処方2 で用いられた薬物は、プロテアーゼであるジペプチジルペプチダーゼ–4
(DPP–4⎠の基質結合部位に結合して阻害することにより血糖降下作用を示す。こ
の薬物は、以下の図に示したようなDPP–4 の基質結合部位のアルギニン残基、グ
ルタミン酸残基、フェニルアラニン残基の側鎖とそれぞれ相互作用する官能基をも
つ。処方2 の薬物の構造はどれか。1つ選べ。ただし、グアニジノ基は水素結合相
互作用におけるプロトン供与体として働く。
DPP–4 基質結合部位

- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4○
- 5✕
正答: 4
212-213 共通の設問
78 歳男性。肺がん末期のため、在宅で緩和ケアを受けている。痛みに対し
て以下の薬剤が処方されていた。本日、薬剤師が患者宅を訪問したところ、痛みの
評価は、NRS(数値スケール)で6 となり、痛みが増強してきた。そこで、薬剤
師が医師に痛みの三段階除痛ラダーに基づき、オピオイド鎮痛薬の追加を提案する
ことにした。
(処方)
アセトアミノフェン錠500 mg 1 回2 錠(1 日8 錠)
1 日4 回 朝昼夕食後・就寝前 14 日分
追加された鎮痛薬はオピオイド受容体に作用する。オピオイド受容体には、内因
性リガンドとして、以下に示したメチオニンエンケファリンなどのペプチドが知ら
れている。内因性リガンドと受容体との相互作用を考えたとき、追加された鎮痛薬
の受容体との相互作用及びファーマコフォアに関する記述のうち、誤っているのは
どれか。1つ選べ。

メチオニンエンケファリン
- 1✕塩基性窒素をもち、生体内でプロトン化されて受容体のカルボキシラートイオ
ンとイオン結合する。 - 2✕塩基性窒素原子と炭素数2 あるいは3 個の炭素鎖で結合した芳香環をもつ。
- 3○カルボキシ基をもち、受容体のグアニジノ基とイオン結合する。
- 4✕代謝されてフェノール性ヒドロキシ基を生じ、受容体と水素結合する。
- 5✕芳香環をもち、受容体のベンゼン環とr-r 相互作用する。
正答: 3
214-215 共通の設問
70 歳男性。1 年前に妻ががんで死亡し、娘夫婦と同居している。半年前か
ら、元気がなく、物忘れをすることがあった。最近、「妻が私の隣に座って話しか
けてくることがある」、「自分は邪魔にされている」、「娘の子供が私のお金を盗む」
などの発言をするようになったので、娘に付き添われて病院を受診した。レビー小
体型認知症と診断され、以下の処方箋を持って薬局を訪れた。
(処方)

抑肝散エキス顆粒に含まれる生薬のうち、サイコと協力して、この患者にみられ
る症状を改善することが最も期待されるのはどれか。1つ選べ。
- 1✕カンゾウ
- 2○チョウトウコウ
- 3✕センキュウ
- 4✕ビャクジュツ(又はソウジュツ)
- 5✕トウキ
正答: 2
216-217 共通の設問
75 歳男性。3 年前にパーキンソン病と診断され、レボドパ100 mg・カル
ビドパ配合錠 1 日3 錠、トリヘキシフェニジル塩酸塩錠2 mg 1 日3 錠で薬物
治療を継続していた。3 ヶ月前にレボドパ100 mg・カルビドパ配合錠が1 日5 錠
に増量になり(処方1 )、さらに、今回から処方3 が追加になった。処方2 は、用
法・用量の変更はなく継続中である。
(処方1 )

この患者に起きていると考えられる生体内変化はどれか。2つ選べ。
- 1○黒質から線条体に至るドパミン作動性神経の変性が進行した。
- 2✕線条体におけるコリン作動性神経からのアセチルコリン放出が減少した。線条体におけるコリン作動性神経からのアセチルコリン放出が増加した。
- 3✕線条体で放出されたドパミンの分解が低下した。線条体でドパミン作動性神経終末からのドパミン放出が減少した。
- 4○線条体におけるコリン作動性神経のドパミンによる抑制が減弱した。
- 5✕末梢血液中のドパ脱炭酸酵素活性が低下した。末梢血液中のドパ脱炭酸酵素活性は低下していない。
正答: 1・4
218-219 共通の設問
33 歳女性。夫と2 歳の娘との3 人暮らし。2 年前に慢性甲状腺炎(橋本
病)と診断されて経過観察していたが、最近、疲れやすさ、皮膚の乾燥、便秘など
の症状が現れるようになった。病院で検査を受けた結果、今回から薬物治療が開始
になり、検査値が記載された処方箋を薬局に持参した。
(処方)
レボチロキシンナトリウム水和物錠25 ng 1 回1 錠(1 日1 錠)
1 日1 回 朝食後 14 日分
(検査値)
甲状腺刺激ホルモン(TSH)20.2 nU/mL
遊離トリヨードサイロニン(FT3)1.2 pg/mL
遊離サイロキシン(FT4)0.5 ng/dL
甲状腺とその機能に関与するホルモンに対し処方薬がもたらす変化として正しい
のはどれか。2つ選べ。
- 1✕甲状腺濾胞細胞による血液中のヨウ化物イオンの取り込みが亢進する。甲状腺濾胞細胞による血液中のヨウ化物イオンの取り込みが抑制される。
- 2○処方薬が、徐々に代謝されて生じるT3 により、甲状腺の機能が持続的に補わ
れる。 - 3✕甲状腺濾胞からのT4 分泌が増強される。甲状腺濾胞からのT4 分泌が低下する。
- 4○血中のTSH 濃度が低下する。
- 5✕血中の甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(TRH)濃度が上昇する。血中の甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(TRH)濃度が低下する。
正答: 2・4
220-221 共通の設問
45 歳男性。175 cm、55 kg。過去に痛風発作を経験したことがあったが、
その後、症状は現れておらず、治療をしていなかった。最近、職場の健康診断で尿
酸値の異常を指摘され、近所のA病院を受診した。受診時の検査で、血清クレアチ
ニン値は0.8 mg/dL、血清尿酸値は9.0 mg/dL、AST は15 IU/L、ALT は18 IU/L
であった。
A病院の担当医は、以下の処方で薬物治療を開始することを検討した。
(処方)
フェブキソスタット錠10 mg 1 回1 錠 (1 日1 錠)
1 日1 回 朝食後 14 日分
その際、A病院の担当医がお薬手帳を確認したところ、B総合病院消化器内科か
ら、潰瘍性大腸炎に対してプレドニゾロンとアザチオプリンが処方され、服用中で
あることが判明した。
高尿酸血症・痛風治療薬の処方を扱うことが多いこの薬剤師は、プリン塩基及び
関連化合物の代謝経路について図のとおり整理した。この図に関する記述のうち、
正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕Xはヒポキサンチンである。Xはキサンチンである。
- 2○フェブキソスタットは反応1と反応2を阻害する。
- 3○Xは反応2で酸化されて尿酸になる。
- 4✕反応2の生成物は、尿素に変換されて尿中に排泄される。反応2 の生成物(尿酸)は、尿素に変換されず、そのまま尿中に排泄される。
- 5✕

正答: 2・3
222-223 共通の設問
35 歳女性。病院を受診したところ関節リウマチと診断され、以下の処方で
治療を開始することになった。
(処方1 )
メトトレキサートカプセル2 mg
9 時1 カプセル、21 時1 カプセル(1 日2 カプセル)
毎週 火曜日 1 日2 回 9 時、21 時 4 日分(投与実日数)
(処方2 )
メトトレキサートカプセル2 mg
1 回1 カプセル(1 日1 カプセル)
毎週 水曜日 1 日1 回 9 時 4 日分(投与実日数)
(処方3 )
葉酸錠5 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)
毎週 ( ) 4 日分(投与実日数)
処方箋を受けた薬剤師は、核酸代謝における処方1 、2 と処方3 を併用すること
の有用性について実務実習に来ている学生にわかりやすく説明するため、次に示す
ような図を作成した。この図の説明として正しいのはどれか。2つ選べ。

- 1○細胞増殖の際におこるDNA 合成において、Aが前駆体として使われる。
- 2✕Bがテトラヒドロ葉酸で、Cがジヒドロ葉酸である。Bがジヒドロ葉酸で、Cがテトラヒドロ葉酸である。
- 3✕メトトレキサートはCからDの反応を触媒する酵素を阻害する。メトトレキサートはBからCの反応を触媒する酵素(ジヒドロ葉酸還元酵素)を阻害する。
- 4○処方3 に含まれる葉酸は、体内でジヒドロ葉酸還元酵素の作用を受けることで
Cとなり効果を示す。 - 5✕処方3 に含まれる葉酸により、メトトレキサートが作用する酵素の活性を増強することが期待される。処方3 に含まれる葉酸は、メトトレキサートの副作用(毒性)を軽減するためのものであり、酵素活性を増強するものではない。
正答: 1・4
224-225 共通の設問
65 歳男性。身長170 cm、体重65 kg。eGFR は42 mL/min/1.73 m2 であ
る。悪性リンパ腫のため、R–CHOP 療法(リツキシマブ、シクロホスファミド、
ドキソルビシン、ビンクリスチン、プレドニゾロン)の1 コース目を施行したとこ
ろ、7 日後に38 °Cの発熱がみられた。その際の検査値は次のとおりであった。

フィルグラスチムを検討する理由として、正しいのはどれか。1つ選べ。
- 1✕骨髄での赤血球への分化を促し、R–CHOP 療法の副作用である貧血を防ぐ。骨髄での好中球への分化を促し、細菌感染を防ぐ。
- 2✕血液中の血小板の破壊を抑制し、打撲等による出血を防ぐ。骨髄での好中球への分化を促し、細菌感染を防ぐ。
- 3○骨髄での好中球への分化を促し、細菌感染を防ぐ。
- 4✕骨髄での好酸球への分化を抑制し、アレルギーの発症を防ぐ。骨髄での好中球への分化を促し、細菌感染を防ぐ。
- 5✕肝臓でのCRP の産生を抑制し、過剰な炎症を抑える。骨髄での好中球への分化を促し、細菌感染を防ぐ。
正答: 3