第106回 — 病態・薬物治療
演習モードで解く血中間接ビリルビン値が血中直接ビリルビン値に比べて優位に上昇する疾患は
どれか。1つ選べ。
- 1✕肝硬変
- 2✕アルコール性肝障害
- 3○溶血性貧血
- 4✕胆石症
- 5✕膵頭部がん
正答: 3
肝臓のタンパク質合成能の指標となるのはどれか。1つ選べ。
- 1✕アルカリホスファターゼ(ALP)
- 2○コリンエステラーゼ(ChE)
- 3✕クレアチンキナーゼ(CK)
- 4✕c–グルタミルトランスペプチダーゼ(c–GTP)
- 5✕乳酸脱水素酵素(LDH)
正答: 2
遅発性ジスキネジアの典型的な症状はどれか。1つ選べ。
- 1✕高熱
- 2✕手指関節のこわばり
- 3○無意識に口をもぐもぐさせる
- 4✕筋肉痛
- 5✕じっと座っていられない
正答: 3
パーキンソン様症状はどれか。1つ選べ。
- 1✕口渇
- 2✕立ちくらみ
- 3○小刻み歩行
- 4✕体重増加
- 5✕勃起障害
正答: 3
続発性副甲状腺機能低下症の治療に用いられるのはどれか。1つ選べ。
- 1○アルファカルシドール
- 2✕エルカトニン
- 3✕チアマゾール
- 4✕ブロモクリプチン塩酸塩
- 5✕プレドニゾロン
正答: 1
白血病細胞の分化を誘導し、急性前骨髄球性白血病の寛解導入療法に用いられ
るのはどれか。1つ選べ。
- 1✕イマチニブ
- 2✕シクロスポリン
- 3✕シクロホスファミド
- 4○トレチノイン
- 5✕メトトレキサート
正答: 4
前立腺肥大症の治療薬はどれか。1つ選べ。
- 1✕アナストロゾール
- 2✕クロニジン塩酸塩
- 3✕クロルフェニラミンマレイン酸塩
- 4✕シルデナフィルクエン酸塩
- 5○デュタステリド
正答: 5
急性膵炎の診断に有用な血液検査値はどれか。1つ選べ。
- 1✕アルブミン濃度
- 2✕C 反応性タンパク(CRP)濃度
- 3✕乳酸脱水素酵素(LDH)活性
- 4✕尿素窒素(BUN)濃度
- 5○リパーゼ活性
正答: 5
動揺病による嘔気の予防に用いられるのはどれか。1つ選べ。
- 1✕アデノシン三リン酸二ナトリウム水和物
- 2✕イソソルビド
- 3✕エチゾラム
- 4✕ジフェニドール塩酸塩
- 5○ジメンヒドリナート
正答: 5
空気感染する病原体はどれか。1つ選べ。
- 1✕インフルエンザウイルス
- 2✕ヒト免疫不全ウイルス(HIV)
- 3✕ポリオウイルス
- 4✕風しんウイルス
- 5○麻しんウイルス
正答: 5
帯状疱疹の治療薬はどれか。1つ選べ。
- 1✕ガンシクロビル
- 2✕ザナミビル水和物
- 3○バラシクロビル塩酸塩
- 4✕ラルテグラビルカリウム
- 5✕リトナビル
正答: 3
乳がん発症の危険因子はどれか。1つ選べ。
- 1○初経年齢が早い
- 2✕初産年齢が早い
- 3✕出産歴がある
- 4✕授乳歴がある
- 5✕閉経年齢が早い
正答: 1
甘草の副作用として注意すべき電解質異常はどれか。1つ選べ。
- 1✕低カルシウム血症
- 2○低カリウム血症
- 3✕低ナトリウム血症
- 4✕低マグネシウム血症
- 5✕低リン血症
正答: 2

- 1✕COCHRANE LIBRARY
- 2○DRUG SAFETY UPDATE
- 3✕INTERVIEW FORM
- 4✕PHYSICIANSʼ DESK REFERENCE
- 5✕RISK MANAGEMENT PLAN
正答: 2
パラメトリック法に分類される仮説検定法はどれか。1つ選べ。
- 1✕Mann–Whitney のU 検定
- 2○t 検定
- 3✕カイ二乗検定
- 4✕フィッシャーの直接確率検定
- 5✕ログランク検定
正答: 2
153-154 共通の設問
26 歳女性。以下の処方箋を持って来局した。患者からの聞き取りによる
と、「会社の部署の異動により、寝付けなくなった。眠りにつくことができれば朝
まで眠れるが、寝付けないときには、ついスマートフォンで動画を見てしまう。寝
坊するのが怖くて眠れない日もある。他に病気はない。」という。
(処方)
ラメルテオン錠8 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)
1 日1 回 就寝前 14 日分
この患者の睡眠障害の型として考えられるのはどれか。1つ選べ。
- 1○入眠障害
- 2✕中途覚醒
- 3✕熟眠障害
- 4✕早朝覚醒
- 5✕過眠障害
正答: 1
156-157 共通の設問
40 歳女性。3 年前に多発性関節炎を認め外来受診したところ、関節リウマ
チと診断された。メトトレキサートとプレドニゾロンによる治療が開始され、徐々
に増量することにより症状の改善を認めていたが、最近、関節痛が再燃した。
再燃時に、値が上昇していると考えられる検査項目はどれか。2つ選べ。
- 1✕CEA
- 2✕CPK
- 3✕KL–6
- 4○MMP3
- 5○白血球数
正答: 4・5
160-161 共通の設問
53 歳男性。身長170 cm、体重90 kg。喫煙歴あり(15 本/ 日)、機会飲酒。
数年前から健康診断で血圧が高いことを指摘され、本人も自覚していたが放置して
いた。最近、軽度のめまい感が頻発するので受診した。来院時の血圧は
150/95 mmHg、心電図検査の胸部誘導でSV1 + RV5 = 4.0 mV。胸部X 線検査で
心胸郭比(CTR)56%。血漿レニン活性、血漿アルドステロン濃度、血中カテ
コールアミン濃度はいずれも正常、HbA1c 5.8%(NGSP 値)、TG(トリグリセリ
ド)140 mg/dL、LDL–C 160 mg/dL、HDL–C 40 mg/dL、尿タンパク(-)で
あった。2 回目の受診時にシルニジピンとフルバスタチンによる治療が開始され
た。
この患者の病態に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕家庭では、血圧が正常である。家庭でも、血圧は高い(正常ではない)。
- 2✕脂質異常症による二次性高血圧である。本態性(一次性)高血圧である。
- 3○病態の改善には肥満度を下げることが推奨される。
- 4✕病態の改善にはカリウム制限を厳密に行う必要がある。病態の改善には食塩(ナトリウム)制限を行う必要がある。
- 5○心肥大がある。
正答: 3・5
166-167 共通の設問
35 歳男性。身長173 cm、体重85 kg。父親が糖尿病。既往歴なし。喫煙歴
なし。機会飲酒。会社事務職で日頃より運動不足であり、毎日1 L 以上の甘い清涼
飲料水を飲用していた。この1 年間で体重が3 kg 増加したが、ここ数ヶ月は体重
の減少を自覚している。7 日前より全身倦怠感、口渇及び多尿を認めたため外来受
診した。受診時の意識は清明であり、血糖値480 mg/dL、HbA1c 11.0%(NGSP
値)、尿糖(4+)、尿蛋白(-)、尿中ケトン体(3+)であった。
この患者で、血中濃度が顕著に上昇していると考えられるのはどれか。2つ選
べ。
- 1○3–ヒドロキシ酪酸
- 2○アセト酢酸
- 3✕c–アミノ酪酸
- 4✕水酸化物イオン
- 5✕ナトリウムイオン
正答: 1・2
浮腫の病態に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕ネフローゼ症候群による浮腫では、血漿膠質浸透圧が上昇している。ネフローゼ症候群による浮腫では、血漿膠質浸透圧が低下している。
- 2○腎炎による浮腫は、最初に顔面、眼瞼に顕著に表れる。
- 3✕肝性浮腫は、上肢に顕著に表れる。肝性浮腫は、腹水や下肢に顕著に表れる。
- 4✕心性浮腫は、朝方に生じる場合が多い。心性浮腫は、夕方(夕刻)に生じる場合が多い。
- 5○粘液水腫は、指圧で圧痕を残さない。
正答: 2・5
75 歳男性。2 ヶ月前より顔面蒼白を家族に指摘されていた。最近、手足のしび
れと味覚異常を自覚し、倦怠感が増大したため受診した。既往歴として15 年前に
胃の全摘術を受けている。

- 1✕10%ブドウ糖注射剤
- 2✕含糖酸化鉄注射剤
- 3✕デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム注射剤
- 4○メコバラミン注射剤
- 5✕メトトレキサート注射剤
正答: 4
慢性腎臓病の病態と治療に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○腎機能障害又は腎機能低下が3 ヶ月以上持続する状態である。
- 2○合併症として貧血がある。
- 3✕低張尿となる。等張尿(等浸透圧尿)となる。
- 4✕尿毒症の症状改善にラクツロースを内服する。尿毒症の症状改善に球形吸着炭(カーボベン)を内服する。
- 5✕尿毒症状の発症を抑制するために、タンパク質を積極的に摂取させる。尿毒症状の発症を抑制するために、タンパク質の摂取を制限する(低蛋白食)。
正答: 1・2
高尿酸血症及び痛風の病態と治療に関する記述のうち、正しいのはどれか。2
つ選べ。
- 1○痛風発作は、関節内に析出した尿酸塩結晶が引き起こす急性関節炎発作であ
る。 - 2✕高尿酸血症の病型としては、尿酸産生過剰型が多い。高尿酸血症の病型としては、尿酸排泄低下型が多い。
- 3✕痛風発作時には、直ちにアロプリノールを用いる。痛風発作時には、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)やコルヒチンを用い、アロプリノールは発作消退後に用いる。
- 4✕痛風間欠期には、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が用いられる。痛風間欠期には、尿酸降下薬(アロプリノール等)が用いられる。
- 5○尿路結石がある場合は、尿酸排泄促進薬を用いない。
正答: 1・5
21 歳男子大学生。親戚の4 歳児の面倒をみた2 週間後に頭痛と発熱を認めたた
め、市販のかぜ薬を服用した。翌日、市販薬で一時的に解熱したが、再び発熱し、
両側の頬から耳の後ろにかけて腫れ、腫脹部分に痛みを感じたため受診し、流行性
耳下腺炎と診断された。この患者の病態及び薬物治療に関する記述のうち、正しい
のはどれか。2つ選べ。
- 1✕解熱すればすぐに通学しても差し支えない。解熱しても腫脹が消退するまで出席停止であり、すぐに通学することはできない。
- 2○精巣炎を合併するリスクがある。
- 3✕治療にはアシクロビルが有効である。流行性耳下腺炎(ムンプス)にアシクロビルは有効ではない。
- 4○疼痛・発熱に対し、アセトアミノフェンが用いられる。
- 5✕治療にはワクチンが有効である。ワクチンは発症後の治療には用いられない(予防接種である)。
正答: 2・4
膵臓がんに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○膵管がんは膵管の上皮細胞由来である。
- 2✕インスリン分泌の亢進により低血糖を起こしやすい。糖代謝異常により高血糖を起こしやすい。
- 3✕初期から症状が出現するため、発見が容易である。初期は症状が乏しいため、発見が困難である。
- 4✕CA 19–9(carbohydrate antigen 19–9)が陰性になる。CA 19–9(carbohydrate antigen 19–9)が陽性になる。
- 5○好発部位は膵頭部である。
正答: 1・5
漢方薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕大建中湯は、インフルエンザ初期に用いられる。大建中湯は、腹部外科的手術後のイレウス予防や腹部膨満に用いられる。
- 2✕麻黄湯は、認知症の不穏に対して用いられる。麻黄湯は、感冒(インフルエンザを含む)の初期に用いられる。
- 3✕六君子湯は、腹部外科的手術後のイレウス予防に用いられる。六君子湯は、食欲不振や胃炎に用いられる。
- 4○芍薬甘草湯は、腓腹筋の有痛性けいれんに対して用いられる。
- 5○補中益気湯は、食欲不振に対して用いられる。
正答: 4・5
遺伝子治療に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕失われた組織の再生を目指した治療である。病因となる遺伝子を補正・導入することを目指した治療である。
- 2○がんや先天的遺伝子疾患の治療への応用が試みられている。
- 3○in vivo 遺伝子治療は、遺伝子を直接患者に投与して、標的細胞に導入する方
法である。 - 4✕レトロウイルスベクターの欠点を補うためにアデノウイルスベクターが開発さ
れた。レトロウイルスベクターは分裂細胞にしか遺伝子を導入できないのに対し、アデノウイルスベクターは非分裂細胞にも遺伝子を導入できる。 - 5✕生殖細胞への遺伝子導入が繁用されている。生殖細胞への遺伝子導入は認められていない(体細胞のみが対象)。
正答: 2・3
臨床研究における検討事項と使用する統計手法の組合せとして適切なのはどれ
か。2つ選べ。
検討事項 統計手法
- 1✕薬剤投与群の男女比と非投与群の男女比に差があるかどうかを Mann–Whitney
検討する のU 検定 - 2✕降圧薬を投与する前後の血圧に差があるかどうかを検討する 重回帰分析
血圧値の低下に対して、年齢、性別、食塩摂取量などの複数の - 3✕カイ二乗検定
因子の影響度合いを検討する(時間的要素を考慮しない)
副作用の有無に対して、治療法や背景などの複数の因子の影響 ロジスティック - 4○度合いを検討する(時間的要素を考慮しない) 回帰分析
抗がん剤投与群の生存率曲線と手術群の生存率曲線に差がある - 5○ログランク検定
かどうかを検討する
正答: 4・5
ある疾患の発症予防薬Aの評価を行うため臨床試験の文献を収集したところ、
下記の情報を得た。この試験に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
(臨床成績)
発症リスクを有する被験者1,000 名を無作為にプラセボ投与群又はA投与群に割
り付け、2 年間追跡した。その結果、発症の有無を比較したデータ(下表)が得
られ、Aが発症予防に有効であることが示された(P 1 0.01)。

- 1✕プラセボ効果の影響を除くために、無作為割り付けが行われている。プラセボ効果の影響を除くために、プラセボ投与群(対照群)が設けられている(無作為割り付けは交絡因子を均等化するため)。
- 2✕この試験は観察研究に分類される。この試験は介入研究(無作為化比較試験)に分類される。
- 3○Aの治療必要数(NNT)は25 人である。
- 4○Aによる発症の絶対リスク減少は4 %である。
- 5✕Aによる発症の相対リスク減少は20%である。Aによる発症の相対リスク減少は50%である。
正答: 3・4
遺伝学的検査・診断に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○すでに発症している患者の診断を目的として行われた遺伝学的検査の結果は、
患者の診療に関係する情報と一緒に保管する。 - 2○遺伝情報は、血縁者間で一部共有されていることを考慮する必要がある。
- 3✕遺伝学的検査は、出生前診断のために行われることはない。遺伝学的検査は、出生前診断のために行われることがある。
- 4✕発症前診断は、当該疾患を発症するおそれがなく治療する必要がない者に対す
る検査である。発症前診断は、当該疾患を将来発症するおそれのある者に対する検査である。 - 5✕非発症保因者診断では、発症する前に将来の発症を予測するために検査を行
う。非発症保因者診断では、自身は発症しないが保因者(キャリア)であるかを診断するために検査を行う。
正答: 1・2
286-287 共通の設問
67 歳男性。身長167 cm、体重73 kg。近医で心臓弁膜症を指摘され、病院
で心エコーの検査予定であった。真夏の午前中に庭の草むしりをしていたところ、
突然めまいと嘔吐が出現し、その場に倒れた。一緒に作業をしていた妻が救急車を
要請し、救命救急センターに搬送された。問診・検査の結果、脳梗塞と診断され
た。倒れてからの時間経過は以下のとおりである。
8:50 草むしり中に転倒
10:00 救命救急センターに到着
10:25 緊急MRI の実施
10:50 脳梗塞と診断
この患者に前問の治療薬を選択する際に、確認が必要なのはどれか。2つ選べ。
- 1○頭蓋内出血の有無
- 2✕動脈血液ガス分析の結果
- 3✕好中球数
- 4✕eGFR
- 5○脳梗塞の発症時刻
正答: 1・5
288-289 共通の設問
72 歳女性。読書中に胸部の違和感が出現し、その直後に目の前が真っ暗に
なり5 秒間程度意識を失った。翌日も、30 分に1 回くらいの間隔で同様の数秒間
の失神発作を繰り返したため、病院に救急搬送された。

意識消失時に心電図モニターに異常波形(下図)を認め、その際脈拍を触知しな
かった。非発作時は意識清明で、心音や呼吸音に異常はない。

この患者の失神発作が起こった機序として、考えられるのはどれか。1つ選べ。
- 1✕不整脈により、生じた血栓が脳血流を障害した。不整脈により、心拍出量が低下した。
- 2✕不整脈により、生じた血栓が冠血流を障害した。不整脈により、心拍出量が低下した。
- 3○不整脈により、心拍出量が低下した。
- 4✕心筋収縮力の低下により、心拍出量が低下した。不整脈により、心拍出量が低下した。
- 5✕消化管出血により、血圧が低下した。不整脈により、心拍出量が低下した。
正答: 3
290-291 共通の設問
68 歳男性。30 歳時に結核、52 歳時に脂質異常症を指摘され、ロスバスタ
チンを内服中である。2 年前に急性心筋梗塞を発症し、その際に出現した心室頻拍
と心室細動に対してアミオダロンによる治療が開始され、その後症状は安定してい
た。本日、呼吸困難のため緊急入院となった。3 ヶ月前から食欲がなく、息切れを
自覚していた。入院時に発熱はなく、主な検査値は以下のとおりで、白血球数が増
加、CRP、LDH が高値を示していた。
(検査値)
血圧102/65 mmHg、心拍数100 拍/分、SpO2 93%、
Hb 12.7 g/dL、白血球数10,600/nL、AST 26 IU/L、ALT 21 IU/L、LDH 184 IU/L、
eGFR 56.3 mL/min/1.73 m2、CRP 14.3 mg/dL、
QTF(クォンティフェロン)陰性、モニター心電図で異常所見なし
この患者の病態として、可能性が高いのはどれか。2つ選べ。
- 1✕胸部聴診所見で、水泡音が聴取される。胸部聴診所見では、捻髪音(捻発音)が聴取される。
- 2○血液検査で、シアル化糖鎖抗原KL–6 の値が高値を示す。
- 3✕動脈血液ガス検査で、高炭酸ガス血症を伴う。動脈血液ガス検査では、低炭酸ガス血症・低酸素血症を伴う。
- 4○CT にて、両側肺に広範囲のすりガラス陰影を認める。
- 5✕肺機能検査で、%VC は変化せず、FEV1.0%が低下している。肺機能検査では、%VCが低下し、FEV1.0%は変化しない(拘束性換気障害)。
正答: 2・4
292-293 共通の設問
13 歳女児。身長127 cm、体重23 kg。多飲、多尿、口喝と1 ヶ月に3 kg
の体重減少があった。ある朝、全身倦怠感、下痢、嘔吐があり、意識障害となった
ため母親が救急車を要請し、病院に搬送された。1 型糖尿病と診断され入院となっ
た。搬送時の検査データを下に示す。
(検査値)
血糖値770 mg/dL、尿糖(4+)、尿蛋白(-)、尿中ケトン体(4+)、
Na 132.0 mEq/L、K 4.2 mEq/L、動脈血液ガスpH 7.1、HCO3- 9.0 mEq/L
この患児の病態及び検査に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕インスリン過剰状態にある。インスリン欠乏状態にある。
- 2✕アルカローシスによって、血中重炭酸イオンの減少がみられる。代謝性アシドーシスによって、血中重炭酸イオンの減少がみられる。
- 3✕高血糖により脂肪分解が抑制されている。高血糖(インスリン欠乏)により脂肪分解が亢進している。
- 4○呼気中にアセトン臭が認められる。
- 5○Glutamic acid decarboxylase(GAD)抗体が陽性である可能性が高い。
正答: 4・5
294-295 共通の設問
48 歳男性。近視でハードコンタクトレンズを使用している。45 歳時より
眼科でドライアイと診断され、ジクアホソルナトリウム点眼液を処方され、点眼し
ている。ここ数年2 ~4 月頃に発作性反復性のくしゃみ、水性鼻漏と鼻閉の症状が
出ていたが、この時期を過ぎると楽になるので経過をみていた。本年2 月にこれら
症状が悪化し、眼もかゆくなったため、病院を受診し、ビラスチン錠とエピナスチ
ン塩酸塩点眼液が処方され、処方箋をもって来局した。
この患者の病態として、考えられるのはどれか。2つ選べ。
- 1✕鼻粘膜でII型アレルギー反応が起こっている。鼻粘膜でI型アレルギー反応が起こっている。
- 2✕ハウスダストやダニが原因である。花粉(季節性アレルゲン)が原因である。
- 3○鼻内所見で鼻粘膜に発赤がみられる。
- 4✕気管支ぜん息を合併しやすい。気管支ぜん息を合併しやすいのは通年性アレルギー性鼻炎であり、花粉症ではその頻度は高くない。
- 5○抗原飛散数の増加により症状が増悪する。
正答: 3・5
296-297 共通の設問
50 歳男性。5 年前に病院の循環器内科で僧帽弁閉鎖不全症を指摘され、外
来で経過観察中であった。2 ヶ月前に歯肉炎のため歯科で処置を行った後、持続性
の発熱、全身倦怠感、腰痛及び四肢に点状出血を認めたため、精査目的で入院と
なった。聴診により心尖部で収縮期雑音が聴取された。また、血液培養によって、
Streptococcus salivarius(緑色レンサ球菌の一種)が同定され、薬剤感受性試験を
行ったところ、以下のような結果が得られた。

この患者の入院時の検査結果として、妥当なのはどれか。2つ選べ。
- 1○心エコー検査で、疣ゆうぜい贅(疣ゆうしゅ腫)が認められる。
- 2✕血液検査で、赤血球沈降速度(赤沈、ESR)が遅延している。血液検査で、赤血球沈降速度(赤沈、ESR)が亢進している。
- 3✕血液検査で、c–グロブリン濃度が低下している。血液検査で、γ–グロブリン濃度が上昇している。
- 4○血液検査で、CRP 値が上昇している。
- 5✕冠動脈造影検査で、血管閉塞が認められる。冠動脈造影検査で血管閉塞は認められない(疣贅は弁膜に形成される)。
正答: 1・4
298-299 共通の設問
成人男性のHIV 感染症患者が、発熱や乾性咳嗽の症状を訴え外来受診し
た。身体所見として、頭痛、嘔吐などの中枢神経症状はなかった。胸部X 線検査
で、両側びまん性のすりガラス陰影が認められた。この患者のCD4 陽性リンパ球
数は、120/nL であった。なお下図は、感染時からの経過時間とCD4 陽性リンパ球
数との関係に、CD4 陽性リンパ球数の減少に伴って発症する日和見感染症を示し
たものである。

感染時からの経過時間
図 感染時からの経過時間とCD4 陽性リンパ球数の関係
この患者の症状を引き起こした病原体として考えられるのはどれか。1つ選べ。
- 1✕カンジダ
- 2✕クリプトコッカス
- 3✕サイトメガロウイルス
- 4✕トキソプラズマ
- 5○ニューモシスチス
正答: 5
300-301 共通の設問
51 歳男性。2 年前にStage IVの直腸がんと診断され、抗がん剤による治
療が開始された。現在、四次治療中で、医師からがん遺伝子パネル検査※を提案さ
れた。「がんの多い家系であり、がんが遺伝であることがはっきりするのは不安
で、がん遺伝子パネル検査を受けることについて悩んでいる。」と、担当薬剤師に
相談があった。そこで、薬剤師は、認定遺伝カウンセラーに相談することを勧め
た。
※ ヒトの遺伝子のうち、がんの発生に関わる遺伝子セット(パネル)を一度に解析
する検査。同定された遺伝子変異に効果のある抗がん剤が存在すれば、治療に用
いることができる。
この患者のがんが遺伝性である場合、原因となり得る遺伝子として最も適切なの
はどれか。1つ選べ。
- 1○APC
- 2✕BCR–ABL
- 3✕BRCA1
- 4✕EGFR
- 5✕PTEN
正答: 1
302-303 共通の設問
67 歳女性。身長160 cm。10 年前に右乳がんに対し乳房切除術を施行し
た。術後3 年で骨転移し、経年的に肝、肺にも転移した。骨転移が見つかってか
ら、全身化学療法を実施し、現在はエリブリンによる七次治療中である。7 日前に
エリブリンの5 サイクル目(1 サイクル:day1 とday8 投与、day15 休薬)の
day1 の投与を行った。その後、倦怠感の出現、食欲の低下、歩行困難の進行が認
められ、本日、入院となった。疼痛の訴えはない。7 日前と本日の体温、体重、主
な検査値は下表のとおりである。
体温・体重・検査値の推移

この患者は、がん悪液質が進行していると考えられた。この患者の病態に関する
記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
- 1✕全身の炎症状態を伴っている。
- 2✕複合的な代謝障害が起こっている。
- 3✕筋肉量が減少している。
- 4✕パフォーマンス・ステータスが低下している。
- 5○総エネルギー消費量が増加している。
正答: 5
304-305 共通の設問
17 歳男性。2 日前、体育の授業でバスケットボールをした際、左臀部の痛
みを自覚した後に腫れも出現した。左臀部は硬く腫脹し、筋肉内出血が疑われた。
受診時の血液検査結果は以下のとおりであった。
(検査値)

この患者で欠乏している血液凝固因子はどれか。1つ選べ。
- 1○第VIII因子
- 2✕第IX因子
- 3✕第X因子
- 4✕フィブリノゲン
- 5✕フォン・ヴィレブランド因子
正答: 1