第104回 — 実務
演習モードで解く7 日間連日服用できないのはどれか。1つ選べ。
- 1✕アトルバスタチンカルシウム水和物
- 2✕アムロジピンベシル酸塩
- 3✕葉酸
- 4○メトトレキサート
- 5✕メトホルミン塩酸塩
正答: 4
臨床試験を遂行するに当たり、公開してはいけないのはどれか。1つ選べ。
- 1✕利益相反
- 2○被験者個人情報
- 3✕研究資金源
- 4✕主要評価項目
- 5✕倫理的配慮
正答: 2
以下の薬物を主薬とする注射剤のうち、一般病棟での病棟在庫の医薬品として
適切でないのはどれか。1つ選べ。
- 1✕ヒドロコルチゾンコハク酸エステルナトリウム
- 2✕インスリン ヒト(遺伝子組換え)
- 3✕クロルフェニラミンマレイン酸塩
- 4○塩化カリウム
- 5✕アトロピン硫酸塩水和物
正答: 4
次亜塩素酸ナトリウムを含む洗剤と混ぜた時に有毒ガスが発生するのはどれ
か。1つ選べ。
- 1✕アルカノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウムを含むアルカリ性洗剤
- 2✕過酸化水素を含む酸性洗剤
- 3○塩酸を含む酸性洗剤
- 4✕アルキルスルホン酸ナトリウムを含む酸性洗剤
- 5✕イソチアゾリン系抗菌剤を含む中性洗剤
正答: 3
処方箋には先発医薬品が記載されていたが、患者が後発医薬品を希望した。そ
こで、後発医薬品の分割調剤1 回目として7 日分の調剤を行った。次回、残りをこ
の後発医薬品で調剤する場合に必要な最大錠数はどれか。1つ選べ。なお、処方箋
には変更不可の記載はない。
(処方)

- 1✕21 錠
- 2✕42 錠
- 3○63 錠
- 4✕84 錠
- 5✕126 錠
正答: 3
Common Terminology Criteria for Adverse Events(CTCAE)は、米国National
Cancer Institute(NCI)が主導し世界共通で使用されることを意図して作成され

か。1つ選べ。
- 1✕効果発現
- 2○有害事象
- 3✕予後予測
- 4✕製品回収
- 5✕品質管理
正答: 2
下記の処方に従って薬剤調製した後の鑑査で指摘すべき項目はどれか。1つ選
べ。なお、投薬びんと処方薬剤は無色透明である。
(処方)
アンブロキソール塩酸塩シロップ0.3% 1 回2 mL(1 日6 mL)
1 日3 回 朝昼夕食後 8 日分


60 mL の投薬びん
3 mL の
目盛付スポイト
- 1✕遮光の必要性
- 2✕薬剤の総量
- 3✕計量カップの必要性
- 4○薬札(ラベル)の必要性
- 5✕投薬びんにおける服用量の目盛の必要性
正答: 4
廃棄時に麻薬取締員又は保健所職員の立会いが必要なのはどれか。1つ選べ。
- 1○有効期限切れとなった在庫麻薬
- 2✕調剤済みで返却された麻薬
- 3✕手術室で施用後に残った麻薬
- 4✕患者が床に落下させた麻薬
- 5✕入院時に持参して不用になった麻薬
正答: 1
薬剤服用歴管理記録の記述法の1 つとしてSOAP がある。このうち、「O」の表
現として正しいのはどれか。1つ選べ。
- 1○Objective data
- 2✕Optimal data
- 3✕Outbreak data
- 4✕Outcome data
- 5✕Outstanding data
正答: 1
副作用として特にCK(クレアチンキナーゼ)上昇に注意するのはどれか。1
つ選べ。
(正誤表:出題時の「CK(クレアチニンキナーゼ)」は「CK(クレアチンキナーゼ)」に訂正。本サイトでは訂正後の文言で掲載)
正誤表: 設問中の「クレアチニンキナーゼ」は「クレアチンキナーゼ」の誤り
- 1✕アセトアミノフェン
- 2✕ゲフィチニブ
- 3○プラバスタチンナトリウム
- 4✕チクロピジン塩酸塩
- 5✕ジゴキシン
正答: 3
196-197 共通の設問
62 歳女性。体重55 kg。5 年前に慢性心不全と診断され、リシノプリル錠
とビソプロロールフマル酸塩錠による治療を受けてきた。最近、息苦しさや疲労感
が強くなってきたため以下の処方が追加された。なお、患者の腎機能が低下してい

上記の薬剤師の質問により明らかにしたかったこととして適切なのはどれか。2
つ選べ。
- 1✕ジゴキシンの副作用の有無
- 2✕ジゴキシンとリシノプリルとの相互作用の有無
- 3○血中濃度がトラフに近いかどうか
- 4✕血中濃度が定常状態かどうか
- 5○測定した濃度が真の血中濃度よりも高くなっている可能性
正答: 3・5
198-199 共通の設問
52 歳女性。若い頃からビール(350 mL)を毎日6 缶飲んでいた。腹部膨
満感、嘔吐、四肢の浮腫を訴えて受診したところ、アルコール過剰摂取による肝硬
変と診断された。受診時の検査データを以下に示す。
検査値
Na 138 mEq/L、Cl 99 mEq/L、K 3.9 mEq/L、T–Bil 10 mg/dL、Alb 2.5 g/dL、
AST 120 U/L、ALT 99 U/L、BUN 15 mg/dL、血清クレアチニン1.1 mg/dL、腹
水(+)
患者は断酒とナトリウム摂取制限、スピロノラクトンによる薬物治療を始めた。
後日の血液検査では血清カリウム値が5.0 mEq/L に上昇していた。
血清カリウム値が上昇した理由として最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1✕病態の進行
- 2✕嘔吐
- 3✕断酒
- 4✕ナトリウムの摂取制限
- 5○スピロノラクトンの投与
正答: 5
200-201 共通の設問
50 歳女性。身長160 cm。体重72 kg。地域の健康フェアで指の穿刺血液に
よる空腹時血糖値とHbA1c 値の測定を行った。測定結果は空腹時血糖値が
95 mg/dL、HbA1c 値が5.6%(NGSP 値)であった。後日、女性は近隣の薬局に測
定結果の相談に訪れた。女性の仕事はデスクワーク中心で、職場までは自家用車で
通勤しており、運動不足であった。また、洋菓子と果実ジュースが好きで毎日間食
し、ワインを毎晩グラス1 杯飲んでいた。
相談を受けた薬剤師の対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕空腹時血糖値が糖尿病の診断基準を超えているので、すぐに受診するよう伝え
た。空腹時血糖値95 mg/dLは糖尿病の診断基準を超えておらず(正常型〜境界型)、すぐの受診は不要である。 - 2✕HbA1c 値が糖尿病の診断基準を超えているので、すぐに受診するよう伝えた。HbA1c 値5.6%は糖尿病の診断基準を超えておらず、すぐの受診は不要である。
- 3○運動不足を解消するよう助言した。
- 4○間食を少なくするよう助言した。
- 5✕食後高血糖の可能性もあるので、今後毎日、食事をした後にHbA1c 値を測定
することを勧めた。HbA1cは長期の血糖管理指標であり、食後に毎日測定するものではない。
正答: 3・4
202-203 共通の設問
73 歳女性。体重48 kg。高血圧の既往症があり、現在、オルメサルタン口
腔内崩壊錠を服用している。この女性は毎日、血圧を測定しており、その値は正常
値の範囲内で安定している。最近、咳が止まらず近医を受診したところ、肺非結核
性抗酸菌症と診断された。本人が以下の処方箋を持って来局した。
(処方1 )

服薬指導として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕尿が赤くなったら、リファンピシンをすぐに中止してください。尿が赤くなったら、リファンピシンによる無害な着色であり、中止せず服用を継続する。
- 2✕咳が止まれば、薬を飲みきらなくても大丈夫です。咳が止まっても完治まで(通常6ヶ月以上)規則正しく服用しきる必要がある。
- 3○物が見えにくいと感じたら、すぐにお知らせください。
- 4✕服用後1 週間ほどすると血圧がいつもより下がるので、ふらつきに気を付けて
ください。本治療薬(抗結核薬)により血圧が下がることはない。 - 5○水の様な下痢が起きたら、すぐにお知らせください。
正答: 3・5
204-205 共通の設問
25 歳男性。造血幹細胞移植6 ヶ月目で移植片対宿主病(GVHD)を発症
し、閉塞性細気管支炎と診断されたため、入院し酸素療法を開始した。体温
38.2 °C、動脈血酸素飽和度は85%、動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2)38 Torr、動
脈血pH 7.4 である。なお、患者は免疫抑制剤としてタクロリムスを服用している。
この患者の病態及び治療として正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕GVHD は、移植した組織を宿主のT 細胞が攻撃することで発症する。GVHD は、移植した造血細胞中のドナーT細胞が宿主(患者)の組織を攻撃することで発症する。
- 2○GVHD の急性期の治療には、メチルプレドニゾロンの短期間大量投与が必要で
ある。 - 3✕造血幹細胞の再移植が必要である。GVHD急性期は免疫抑制薬の強化(メチルプレドニゾロン大量投与)による治療であり、再移植は必要ない。
- 4✕タクロリムスを減量する必要がある。タクロリムスは免疫抑制維持のため継続し、減量しない。
- 5○気管支拡張薬としてβ2 刺激薬を用いる。
正答: 2・5
206-207 共通の設問
60 歳男性。体重50 kg、体表面積1.5 m2。再発直腸がんで外来通院しなが
ら以下の化学療法(処方1 、2 )を受けることになり、化学療法施用当日の夕方
17 時に来院した。医師の指示のもと薬剤師が施用準備のため安全キャビネットで
オキサリプラチン点滴静注液を輸液Aで希釈した。施用直前に患者が体調不良を訴
えたため、翌日10 時に再来し施用することになった。看護師は薬剤師に輸液Aで
希釈したオキサリプラチン点滴静注液が翌日使用できることを確認し、速やかに冷
所保存した。
(処方1 )

薬剤師がオキサリプラチン点滴静注液の希釈に用いた輸液Aはどれか。1つ選
べ。
- 1○5 %ブドウ糖注射液 250 mL
- 2✕乳酸リンゲル液 500 mL
- 3✕生理食塩液 250 mL
- 4✕7 %炭酸水素ナトリウム注射液 250 mL
- 5✕ビタミンB1・糖・電解質・アミノ酸液 500 mL
正答: 1
208-209 共通の設問
65 歳男性。労作時胸部圧迫感を訴え医療機関を受診している。冠動脈造影
により左冠動脈前下行枝に75%の強度狭窄を認め、以下の処方薬を服用してい
た。3 週間後に狭窄部分を押し広げる治療法である経皮的冠動脈インターベンショ
ン(PCI)による薬剤溶出ステント留置を行う目的で病院に入院することになっ
た。
(処方)

入院後に持参薬(上記処方)に関するPCI 施行前後の服薬計画を立案するにあ
たって、薬剤師から医師に提案する内容として正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕PCI 施行前日までは、両持参薬とも内服する必要はありません。PCI 施行前日までも、両持参薬(アスピリン・プラスグレル)とも内服を継続する必要がある。
- 2○PCI 施行前にプラスグレル塩酸塩錠を増量する必要はありません。
- 3○PCI 施行後もアスピリン腸溶錠、プラスグレル塩酸塩錠の服用を継続する必要
があります。 - 4✕PCI 施行後はプラスグレル塩酸塩錠のみ服用を継続する必要があります。PCI 施行後はアスピリン腸溶錠とプラスグレル塩酸塩錠の両方の服用を継続する必要がある。
- 5✕PCI 施行後はアスピリン腸溶錠のみ服用を継続する必要があります。PCI 施行後はアスピリン腸溶錠とプラスグレル塩酸塩錠の両方の服用を継続する必要がある。
正答: 2・3
210-211 共通の設問
35 歳女性。数日前から咳き込むようになった。市販の咳止め薬を服用して
いたが、治まらないので病院を受診したところ、呼吸器科で気管支喘息と診断さ
れ、以下の処方箋を持って薬局を訪れた。薬剤師が面談したところ、過去に内服ス
テロイド薬により満月様顔貌(ムーンフェイス)などの副作用を経験したことが分
かった。今回処方された吸入ステロイド薬についても副作用を心配している。な
お、この女性は今回初めて吸入薬を使用する。
(処方)
パルミコート200 μg タービュヘイラー56 吸入注 1 本
1 回1 吸入 1 日2 回 朝夕 吸入
(注:ブデソニド1 回吸入量200 µg のドライパウダー吸入式ステロイド薬)
この患者に対する服薬指導として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○この吸入薬は、内服ステロイド薬よりムーンフェイスになりにくいです。
- 2✕吸入後にうがいをすると効果が減弱するので、うがいをしないで下さい。吸入後にうがいをして口腔内の薬剤を除去する(口腔カンジダ症・声がれ予防のため)。
- 3○ピークフローメーターにより得られた測定値と測定時の症状を、喘息日記に記
載してください。 - 4✕この吸入薬は咳が出なくなったら、吸入しなくても良いです。咳が出なくなっても医師の指示どおり吸入を継続する必要がある。
- 5✕この吸入薬は咳がさらにひどくなった場合、追加で1 日3 回まで吸入しても良
いです。自己判断で吸入回数を増やしてはいけない(処方通りに使用する)。
正答: 1・3
212-213 共通の設問
60 歳男性。喘息のため吸入ステロイド薬と共にテオフィリンを服用してい
る。今回、右腰のまわりに痛みを伴う水疱が出現したので皮膚科を受診したとこ
ろ、帯状疱疹と診断され、以下の処方箋を持って薬局を訪れた。
(処方1 )

この患者に処方されたバラシクロビル錠に関する記述のうち、適切なのはどれ
か。2つ選べ。
- 1○口唇ヘルペスと帯状疱疹に対する用法・用量・投与日数は異なる。
- 2✕テオフィリンと併用しても、テオフィリンの中毒症状が現れることはない。テオフィリンと併用すると、テオフィリンの血中濃度が上昇し中毒症状が現れることがある。
- 3✕アシクロビルに比べて副作用が現れにくい。アシクロビルに比べてバイオアベイラビリティが改善されているが、腎排泄薬であり腎機能低下時は用量調節が必要である。
- 4○腎機能が低下した時には、投与間隔の延長あるいは減量を伴った投与間隔の延
長の措置を行う。 - 5✕7 日間服用することで痛みは消失するが水泡は消失することはない。7 日間服用しても水泡は消退していくが、痛み(帯状疱疹後神経痛)が残ることがある。
正答: 1・4
214-215 共通の設問
50 歳女性。3 ヶ月前から、ふくらはぎがつることで眠れないなどの症状が
出たので、市販の漢方薬Aを服用していた。今回、両下腿浮腫が発現したので、近
医を受診し、胸部レントゲン検査にて心拡大を認めたため入院となった。血圧
160/64 mmHg、脈拍78 回/分、血清カリウム値3.1 mEq/L。動脈血ガス検査にて
代謝性アルカローシスを認めた。心電図は正常。心臓超音波検査にて、心機能正常
だが心嚢液貯留を認めた。
漢方薬Aはどれか。1つ選べ。
- 1○芍薬甘草湯
- 2✕八味地黄丸
- 3✕半夏厚朴湯
- 4✕大建中湯
- 5✕牛車腎気丸
正答: 1
216-217 共通の設問
78 歳女性。体重45 kg。骨粗しょう症、うつ病及び不眠症のため下記の処
方薬を服用していた。最近、食欲がなくなり、とても体がだるいとの訴えを聞いた
家族が、この女性を通院中の病院に連れて来たところ、そのまま入院となった。
(処方)

この患者の薬学的管理に関する提案として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕アルファカルシドールカプセルの中止
- 2○パロキセチン錠の中止
- 3✕ゾピクロン錠の中止
- 4○塩化ナトリウムの投与
- 5✕積極的な水分摂取
正答: 2・4
218-219 共通の設問
27 歳女性。1 年前に結婚し、近いうちに子供が欲しいと考えている。自分
の母子手帳を確認したところ、麻しんワクチンの接種記録が1 回であった。近隣の
病院に設置されたお薬相談コーナーに、麻しんワクチン接種の相談に訪れた。麻し
んワクチン製剤は現時点で入手の見通しが立たないので接種できないが、当該病院
には麻しん風しん混合ワクチン製剤の在庫がある。
相談を受けた薬剤師が、この女性に行う説明として適切なのはどれか。2つ選
べ。
- 1✕麻しんワクチン接種歴が1 回あるので、追加のワクチン接種は必要ありませ
ん。追加のワクチン接種が必要である(麻しん含有ワクチン2回接種が推奨)。 - 2✕マスクを着用し、手洗いをすれば、ワクチン接種は必要ありません。マスク着用・手洗いだけでは不十分であり、ワクチン接種が必要である。
- 3○麻しんワクチンの代替として、麻しん風しん混合ワクチンを接種できます。
- 4✕妊娠していても、ワクチン接種はできます。妊娠中は麻しん・風しんの生ワクチンを接種できない。
- 5○ワクチン接種後約2 ヶ月間は妊娠しないように注意してください。
正答: 3・5
220-221 共通の設問
88 歳男性。独居。現在、高血圧症で以下の処方により在宅療養中であり、
日中もほとんど寝たきりの生活をしている。
(処方)
アムロジピン口腔内崩壊錠5 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)
1 日1 回 朝食後 28 日分
患者は過去に貼付剤による接触性皮膚炎を発症したことがある。また、患者は1
人で服薬できないため、50 歳の一人娘が毎朝出勤前に薬の管理と服薬介助をして
いる。娘はこれ以上の介護負担は困難だと考え、将来に不安を感じている。医師か
らは、血液検査結果に異常は認められないが、最近、患者の嚥下能力が低下し始め
ているので、誤嚥に注意するように言われている。
本日の訪問診療で、医師は軽度アルツハイマー型認知症と診断し、薬局に処方提
案を依頼した。依頼を受け、薬剤師はアルツハイマー型認知症に適応のある医薬品
の用法及び剤形を表のようにまとめた。患者の生活状況、全身状態、疾患などを考
慮して、訪問医に追加提案する薬剤として最も適切なのはどれか。1つ選べ。
表

- 1○ドネペジル塩酸塩口腔内崩壊錠
- 2✕ガランタミン臭化水素酸塩口腔内崩壊錠
- 3✕ガランタミン臭化水素酸塩内用液
- 4✕リバスチグミン経皮吸収型製剤
- 5✕メマンチン塩酸塩口腔内崩壊錠
正答: 1
222-223 共通の設問
78 歳男性。経営している会社の業務量が最近急増し、デスクワークが毎日
続いたため、眼精疲労と肩こりを強く感じ、一般用医薬品を購入するため来局し
た。男性が所持していたお薬手帳により、服用中の薬を確認した。男性はパーキン
ソン病で以下の処方薬を服用していることが判明した。
(処方)
レボドパ錠200 mg 1 回4 錠(1 日12 錠)
1 日3 回 朝昼夕食後 30 日分
現在、薬局には以下の成分を含む一般用医薬品がある。この男性に販売するのに
適切なのはどれか。2つ選べ。
成分(成人1 日量)
(3 錠中) フルスルチアミン100 mg、ピリドキサールリン酸エステル水和
- 1✕(3 錠中) フルスルチアミン100 mg、ピリドキサールリン酸エステル水和物60 mg、メコバラミン1500 μg、コハク酸d–α–トコフェロール100 mg、ガンマ–オリザノール10 mg、葉酸1 mg
- 2✕(9 錠中) イブプロフェン450 mg、ブロムヘキシン塩酸塩12 mg、クレマスチンフマル酸塩1.34 mg、ジヒドロコデインリン酸塩24 mg、dl–メチルエフェドリン塩酸塩60 mg、無水カフェイン75 mg、カンゾウ乾燥エキス120 mg、チアミン硝化物24 mg、リボフラビン12 mg、アスコルビン酸100 mg
- 3○(9 錠中) チアミン硝化物30 mg、アスパラギン酸カリウム・マグネシウム等量混合物200 mg、コンドロイチン硫酸エステルナトリウム900 mg
- 4○(6 錠中) ボウイ乾燥エキス240 mg、コンドロイチン硫酸エステルナトリウム800 mg、ベンフォチアミン41.49 mg、シアノコバラミン60 μg、トコフェロールコハク酸エステルカルシウム51.79 mg
- 5✕(4 錠中) ビスベンチアミン100 mg、シアノコバラミン60 μg、パントテン酸カルシウム20 mg、リボフラビン10 mg、ピリドキシン塩酸塩10 mg、ニコチン酸アミド20 mg
正答: 3・4
224-225 共通の設問
7 歳女児。卵アレルギーがある。小学校で給食を食べた直後、女児が異常
を訴えた。ゼーゼーとした呼吸音(喘鳴)、皮膚の赤み、唇とまぶたの赤みを担任
教諭が確認し、アドレナリン注射液(エピペン®注射液)を投与して、その後の適
切な対応により改善した。この女児が引越しに伴い転校することになり、転校先の
学校に母親より女児の受け入れ後の対応について相談があった。
この相談を受け、万が一に備えて小学校から学校薬剤師にアドレナリン注射液
(エピペン®注射液)の使用法講習の依頼があった。学校薬剤師が説明する重要な
ポイントとして、誤っているのはどれか。1つ選べ。

- 1✕アナフィラキシーの初期症状が現れたら、ショック症状が発現する前に投与す
る。 - 2✕正しい持ち方は、図のとおりである。
- 3✕注射部位に垂直になるようにし、強く押し付ける。
- 4○お尻に注射する。
- 5✕緊急時には、衣服の上からでも注射することができる。
正答: 4
226-227 共通の設問
58 歳男性。健康診断の結果が、体重72 kg、血清クレアチニン値
1.0 mg/dL、BUN 20 mg/dL、空腹時血糖値122 mg/dL、HbA1c(NGSP 値)
6.5%、BMI 25.6 であったため、かかりつけ医を受診した。かかりつけ医での検査
の結果、耐糖能異常と診断され、食事療法と運動療法を開始した。仕事上、夜勤が
あり、食生活が不規則で十分な改善効果が得られなかったため、以下の薬剤を処方
され薬局を訪れた。患者は、この薬剤の服用は初めてで、服用方法や副作用につい
て不安を抱いている様子であった。
(処方)
ボグリボース口腔内崩壊錠0.2 mg 1 回1 錠(1 日3 錠)
1 日3 回 朝昼夕食直前 14 日分
薬剤師がこの患者に行う服薬指導として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○おならが増えたり、下痢をしたりすることがありますが、症状が軽度の場合は
心配せず続けて服用してください。 - 2✕この薬で腎臓の働きが悪くなることがありますので、尿量が減少した場合はお
知らせください。本剤(α–グルコシダーゼ阻害薬)で腎機能が悪くなる副作用はほぼない(主な副作用は腹部膨満・放屁・下痢等)。 - 3○この薬で低血糖症状が起きた時は、砂糖では改善効果が低いのでブドウ糖を摂
取してください。 - 4✕この薬を食直前に飲めなかった場合は、食間でも同様の効果がありますので、
食後2 時間を目安に飲んでください。食直前に服用しないと効果が得られず、食後に服用しても効果は期待できない。 - 5✕この薬は舌の下で溶かして口の中で吸収させる薬なので、水で飲み込まないで
ください。通常の錠剤として水で服用する(舌下錠ではない)。
正答: 1・3
228-229 共通の設問
15 歳女性。身長150 cm、体重29 kg。精神的ストレスから最近6 ヶ月で
10 kg の体重減少があり、月経もない。診察の結果、神経性無食欲症(拒食症)と
診断された。特に最近3 週間はほとんど食事を摂っておらず意識障害を生じたた
め、両親に伴われ来院し、緊急入院となった。入院後も食事に強い拒否を示したた
め、NST(栄養サポートチーム)の管理下で中心静脈栄養法を行うこととなった。
この患者に行う中心静脈栄養法及びその注意事項として、適切でないのはどれ
か。1つ選べ。
- 1○投与エネルギー量は、2,000 kcal/日から開始する。
- 2✕輸液にビタミンB1 を添加する。
- 3✕栄養補給後の血清リン濃度の低下に注意し、低下傾向が見られた場合、速やか
にリン酸製剤の投与を実施する。 - 4✕必要に応じて亜鉛などの微量元素の補充を行う。
- 5✕患者の様子を見ながら、経腸あるいは経口での栄養補給に変更していく。
正答: 1
230-231 共通の設問
28 歳女性。8 月10 日の夜間に下痢、発熱、腹痛を訴えて救急外来を受診
した。医師が問診したところ、同日の昼間に料理教室で卵を用いた洋生菓子を作
り、それを食べたとのことであった。一緒に料理教室に行った友人5 人も同じ物を
食べ、同じ症状を訴えているという。問診の結果から、医師は細菌性食中毒を疑い
抗菌薬を投与することにした。
患者の受診当日、医師は、処方可能な経口抗菌剤について薬剤師にアドバイスを
求めた。薬剤師が提案すべき薬剤として最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1✕バンコマイシン塩酸塩散
- 2✕クラリスロマイシン錠
- 3✕イトラコナゾール錠
- 4○レボフロキサシン錠
- 5✕イベルメクチン錠
正答: 4
232-233 共通の設問
5 歳女児。保育園でシラミ症が集団発生し、母親と共に皮膚科を受診し
た。皮膚科医より第二類医薬品であるスミスリン®L シャンプー(注)で頭を洗うよ
うに指示を受け、薬局を訪れた。
(注:スミスリン®L シャンプー:成分 フェノトリン(4 mg/mL))
薬剤師が母親に説明する内容として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○シラミのうち、頭部に寄生するのはアタマジラミです。
- 2✕シラミが頭部に寄生したら幼稚園、保育園、小学校等に行ってはいけません。シラミ症でも幼稚園・保育園・小学校等への登園・登校は可能である。
- 3○スミスリン®L シャンプーは、日常の頭髪の洗浄目的には使えません。
- 4✕スミスリン®L シャンプーは、一度の使用で効果を示すので、繰り返し使用し
ないでください。スミスリン®L シャンプーは、7〜10日間隔で繰り返し使用する(卵には効果がないため)。 - 5✕一度シラミ症になると免疫ができるので、再発症することはありません。シラミ症に免疫はできず、再発症することがある。
正答: 1・3
234-235 共通の設問
60 歳男性。ジェノタイプ2 型のC 型慢性肝炎と診断され、初回治療とし
てDAAs(Direct acting antivirals)が投与されることになった。なお、この患者
の腎機能は正常である。
この患者に投与する抗ウイルス薬として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕ラミブジン
- 2○ソホスブビル
- 3✕エンテカビル水和物
- 4✕ペラミビル水和物
- 5○リバビリン
正答: 2・5
236-237 共通の設問
58 歳男性。CD20 陽性のびまん性大細胞型B 細胞性リンパ腫と診断され、
R–CHOP 療法による治療が行われることになった。
R–CHOP 療法時に用いられる注射剤のうち、ヒトで催奇形性又は発がん性が報
告されている、あるいは疑われており、かつ揮発性を有するため、薬剤調製時に閉
鎖式接続器具の使用が最も望ましいのはどれか。1つ選べ。
- 1✕リツキシマブ
- 2✕グラニセトロン塩酸塩
- 3○シクロホスファミド水和物
- 4✕ドキソルビシン塩酸塩
- 5✕ビンクリスチン硫酸塩
正答: 3
238-239 共通の設問
小学生が大麻を吸引した事件が起きた。事件が発生した地域の学校薬剤師
会の依頼により麻薬取締官が、学校薬剤師を集めて大麻の成分、作用や分析法につ
いて講義を行った。
後日、学校薬剤師が保護者への説明会で伝えるべき大麻の特徴や問題点として正
しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○異常に強い幸福感を感じたり、そこにいないはずの人や物が見えたりする。
- 2○乱用を止めても、以前使用していた時の感覚が突然よみがえることがある。
- 3✕大麻は栽培しても処罰の対象にならない。大麻は栽培も処罰の対象になる(大麻取締法)。
- 4✕精神依存はなく、身体依存が主である。大麻は精神依存が主であり、身体依存は弱い。
正答: 1・2
240-241 共通の設問
58 歳男性。地元のがんセンターに入院し、検査の結果、去勢抵抗性の前立
腺がんと診断された。骨転移も認められている。主治医は、患者に対し、放射性医
薬品による骨転移巣の治療を検討していることを説明した。
去勢抵抗性の前立腺がんの治療に用いられる放射性医薬品として最も適切なのは
どれか。1つ選べ。
- 1✕クエン酸ガリウム(67Ga)注射液
- 2✕ヨウ化ナトリウム(131I)カプセル
- 3✕イットリウム(90Y)イブリツモマブ チウキセタン(遺伝子組換え)注射液調
製用 - 4✕塩化インジウム(111In)注射液
- 5○塩化ラジウム(223Ra)注射液
正答: 5
242-243 共通の設問
73 歳女性。友人に勧められたミネラルウォーターで医薬品を服用して良い
か、かかりつけ薬剤師に相談した。そこで薬剤師は女性のお薬手帳を確認した。現
在服用中の薬とミネラルウォーターの成分一覧は以下のとおりであった。
(処方薬1 ) アレンドロン酸錠35 mg
(処方薬2 ) ワルファリンK 錠1 mg
(処方薬3 ) グリメピリド錠1 mg
(処方薬4 ) アセトアミノフェン錠300 mg
(処方薬5 ) シプロフロキサシン錠200 mg
ミネラルウォーター成分一覧 100 mL 当たりの元素含量

このミネラルウォーターで服用すると吸収に影響があると考えられる処方薬はど
れか。2つ選べ。
- 1○アレンドロン酸錠35 mg
- 2✕ワルファリンK 錠1 mg
- 3✕グリメピリド錠1 mg
- 4✕アセトアミノフェン錠300 mg
- 5○シプロフロキサシン錠200 mg
正答: 1・5
244-245 共通の設問
学校校舎の老朽化のために一部(図工準備室)の建替えが行われた。建替
えた校舎を利用した生徒から、目、鼻、のどの刺激、めまいの訴えが続いた。養護
教諭から学校薬剤師に相談があり、学校薬剤師はこの教室内の空気中の化学物質検
査を行うことにした。
学校環境衛生基準に指定されている物質であり、生徒の症状の原因と考えられる
のはどれか。2つ選べ。
- 1✕一酸化炭素
- 2✕アセトン
- 3○ホルムアルデヒド
- 4○トルエン
- 5✕アスベスト
正答: 3・4
246-247 共通の設問
42 歳女性。5 年前に出産後、しばしば複視が出現した。他の症状は認めら
れなかったが、2 年経過後、眼瞼下垂、四肢の疲労感が出現し始めた。半年前から
は、夕方になると増悪し、台所仕事ができない、しゃべりにくいなどの症状が出現
したため、近医を受診した。血液検査で抗アセチルコリン受容体抗体の値が
23 nmol/L(正常値0.0 − 0.2 nmol/L)であり、重症筋無力症と診断され、治療開
始となった。
(処方)
ピリドスチグミン臭化物錠60 mg 1 回1 錠(1 日2 錠)
1 日2 回 朝夕食後 3 日分
ピリドスチグミン臭化物錠60 mg の内服を開始後、3 日目の早朝から体調不良
を訴え、救急外来を受診した。医師は投与量の妥当性を確認するために、注射剤と
してエドロホニウム塩化物2 mg を投与したところ、発汗、腹痛などの症状が増悪
した。
発汗、腹痛などの症状の改善及び今後の治療継続に必要なのはどれか。2つ選
べ。
- 1✕エドロホニウム塩化物注射液の追加投与
- 2○ピリドスチグミン臭化物錠の減量
- 3✕ネオスチグミンメチル硫酸塩注射液の追加投与
- 4✕ピリドスチグミン臭化物錠の増量
- 5○アトロピン硫酸塩注射液の追加投与
正答: 2・5
248-249 共通の設問
77 歳女性。下記の眼科の処方箋を薬局で応需した。持参したお薬手帳に
は、他院で処方され現在服用中の内容が記載されていた。さらに患者にどんな病気
で薬を服用しているのかインタビューをしたところ、処方医への問合せが必要に
なった。
(処方)
ラタノプロスト点眼液0.005%(2.5 mL/本)1 本
1 回1 滴 1 日1 回 就寝前 両眼点眼

患者へのインタビュー及びお薬手帳に記載されている薬剤から判明した患者の既
往症に対して今回処方された薬剤が禁忌となるため、今回処方した眼科医へ問合せ
が必要となった。このような判断に至ったお薬手帳記載の薬剤はどれか。1つ選
べ。
- 1✕ランソプラゾール口腔内崩壊錠15 mg
- 2✕酸化マグネシウム細粒83%
- 3✕アトルバスタチン錠10 mg
- 4✕ワルファリンK 錠1 mg
- 5○ベクロメタゾンプロピオン酸エステル100 μg 吸入用エアゾール
正答: 5
250-251 共通の設問
75 歳男性。7 年前にパーキンソン病と診断され、レボドパ・ベンセラジド
塩酸塩配合錠の投与によって日常生活は問題のないレベルを維持してきた。胃がん
の手術のため外科病棟に入院したところ、この配合錠を正しく服用しているにもか
かわらず、症状の日内変動(wearing−off 現象)が認められるようになった。
外科の主治医から病棟担当薬剤師に、wearing−off の治療に関する相談があり、
一剤追加することになった。提案すべき併用薬物として適切なのはどれか。2つ選
べ。
- 1✕トリヘキシフェニジル塩酸塩
- 2○イストラデフィリン
- 3✕ドロキシドパ
- 4✕ビペリデン塩酸塩
- 5○エンタカポン
正答: 2・5
252-253 共通の設問
79 歳女性。この3 年間、心不全(NYHA III度)に対して同一の薬剤で薬
物治療を行ってきた。この度、体動時の息切れがひどくなり、精査加療のために入
院となった。検査の結果、体液貯留と浮腫の増悪が認められた。カンファレンスで
薬物治療が再検討され、新たに1 つの薬剤が追加となった。検討後の処方内容は以
下のとおりである。
(処方)

追加された薬剤の投与開始日から、頻回に測定する必要性が最も高い検査値はど
れか。1つ選べ。
- 1○血清ナトリウム濃度
- 2✕血清カリウム濃度
- 3✕血清クレアチニン値
- 4✕血清アルブミン値
- 5✕PT−INR 値
正答: 1
254-255 共通の設問
38 歳女性。乳がん検診で腫瘤を指摘され、精査のため来院した。右乳房外
側の腫瘤の針生検の結果、ER(2+)、PgR(+)、HER2 (1+)、Ki−67 11%であ
り、pT1b の乳がんと診断された。腫瘤径は1 cm だったため、乳房温存術(リン
パ節郭清なし)が実施された。患者は閉経前であることが確認されている。
この患者の術後治療に使用される抗がん薬として適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1○タモキシフェンクエン酸塩
- 2✕フルベストラント
- 3✕アナストロゾール
- 4✕トラスツズマブ
- 5✕ドセタキセル水和物
正答: 1
256-257 共通の設問
76 歳男性。軽度の認知症、糖尿病、高血圧、うつ病のため、以下の処方薬
を常用している。1 年前から頻尿、残尿感及び排尿困難感があったが放置してい
た。風邪気味であったため、2 日前に自宅の常備薬である市販の総合感冒薬を服用
した。昨日の昼から尿がほとんど出なくなったため、かかりつけ薬剤師に相談に来
た。
(処方)

この患者が常用している処方薬の中で、この総合感冒薬と併用すると排尿障害が
増悪する可能性の高い薬剤はどれか。1つ選べ。
- 1✕カンデサルタン口腔内崩壊錠
- 2✕シタグリプチンリン酸塩水和物錠
- 3○イミプラミン塩酸塩錠
- 4✕ボグリボース錠
- 5✕リバスチグミン経皮吸収型製剤
正答: 3
258-259 共通の設問
63 歳男性。根治切除不能な悪性黒色腫と診断され、外来化学療法でニボル
マブが投与されることになった。薬剤師が初回投与時に患者のもとを訪れ、抗がん
薬の特徴や注意すべき副作用の説明を行うことになった。
ニボルマブの市販後に報告されている以下の副作用のうち、その作用機序から考
えて、間接的に生じると思われる副作用として最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1✕間質性肺炎
- 2○低血糖
- 3✕重症筋無力症
- 4✕下痢
- 5✕甲状腺機能障害
正答: 2
260-263 共通の設問
58 歳男性。高血圧症と脂質異常症の既往歴がある。1 年前に頸動脈狭窄症
を発症し、ステント留置術が施行された。今回、狭窄の状態を精査するために検査
入院となった。病棟担当薬剤師が、患者に対して初回面談を行ったところ、「再発
が怖いので、お医者さんから出された薬は毎日欠かさず飲んでいます。ただ、3 日
前からみぞおち付近に軽い痛みを感じて、便も黒い色をしています。」との情報を
得た。病棟担当薬剤師は、この状況を主治医に報告し、薬物を1 種類追加すること
を提案した。
(入院時の持参薬の処方)

提案すべき薬物として最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1○ラベプラゾールナトリウム
- 2✕チクロピジン塩酸塩
- 3✕タンニン酸アルブミン
- 4✕ロキソプロフェンナトリウム水和物
- 5✕メピバカイン塩酸塩
正答: 1
半年経過後、胃部不快感、嘔気を自覚するようになった。半年間、薬の服用に変
更はない。胃の内視鏡検査を施行したところ、早期胃がんが発見されたため、内視
鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を実施することになった。ESD は大出血のリスクは
小さいが、出血の頻度が高い処置である。主治医は患者の既往歴を考慮し、抗血栓
薬は継続したいと考えている。そこで、周術期の抗血栓療法について薬剤師に相談
があった。この患者の抗血栓薬の中止・継続・代替療法について適切なのはどれ
か。1つ選べ。ただし、ESD 当日は休薬することとする。
- 1✕クロピドグレル錠とアスピリン腸溶錠はESD 前日まで継続する。クロピドグレル錠は7 日前から休薬し、アスピリン腸溶錠は継続する。
- 2○クロピドグレル錠は7 日前から休薬し、アスピリン腸溶錠は継続する。
- 3✕アスピリン腸溶錠を7 日前からダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸
塩カプセルに変更する。クロピドグレル錠は7 日前から休薬し、アスピリン腸溶錠は継続する。 - 4✕クロピドグレル錠を7 日前からシロスタゾール錠に変更する。クロピドグレル錠は7 日前から休薬し、アスピリン腸溶錠は継続する。
- 5✕クロピドグレル錠とアスピリン腸溶錠を14 日前からヘパリンナトリウム持続
点滴に変更する。クロピドグレル錠は7 日前から休薬し、アスピリン腸溶錠は継続する。
正答: 2
264-267 共通の設問
58 歳男性。糖尿病の診断を受け近医で薬物療法を継続していたが、定期的
に受診せず、アドヒアランスも良好ではなかった。今回、吐き気、食欲不振、呼吸
困難を訴え受診したところ、重症の尿毒症のため入院となった。血液検査の結果は
以下のとおりであった。

代替薬を提案するにあたり、医薬品インタビューフォームから得られた情報を参
考に、薬剤師は候補薬のリストを作成した。リストの内容に基づいて提案する薬剤
として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。

- 1✕ピオグリタゾン錠
- 2✕ナテグリニド錠
- 3✕グリメピリド錠
- 4✕シタグリプチン錠
- 5○リナグリプチン錠
正答: 5
前問で選んだ薬剤について、薬剤師が患者に行う説明として最も適切なのはどれ
か。1つ選べ。
- 1✕尿に糖を出す薬です。血糖値に応じてインスリンの分泌を促進する薬です。
- 2✕消化管からの糖の吸収を抑える薬です。血糖値に応じてインスリンの分泌を促進する薬です。
- 3✕インスリンの分解を抑える薬です。血糖値に応じてインスリンの分泌を促進する薬です。
- 4✕肝臓で糖ができるのを抑える薬です。血糖値に応じてインスリンの分泌を促進する薬です。
- 5○血糖値に応じてインスリンの分泌を促進する薬です。
正答: 5
268-269 共通の設問
60 歳男性。脂質異常症及び高血圧症の診断により、現在、処方1 による薬
物治療を行っている。本日、処方2 が追加された。
(処方1 )

検査値
血圧126/76 mmHg、血清クレアチニン値0.9 mg/dL、HbA1c 5.9%(NGSP 値)、
LDL−C 98 mg/dL、HDL−C 62 mg/dL、TG(トリグリセリド)220 mg/dL
処方2 を追加した主目的として最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1✕LDL−C の低下
- 2✕HDL−C の上昇
- 3○TG の低下
- 4✕血圧の低下
- 5✕HbA1c の低下
正答: 3
270-271 共通の設問
60 歳男性。高血圧の治療のため、内科から以下の薬剤が処方され服用して
いた。最近、薬剤の服用後にめまいやふらつきを感じることがあり薬局を訪れた。
(処方)
ニソルジピン錠10 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)
1 日1 回 朝食後 14 日分
薬剤師がこの患者に聞き取りを行ったところ、最近、夜にグレープフルーツ
ジュースを飲むようになったとのことであった。薬剤師の対応として適切なのはど
れか。2つ選べ。
- 1○今晩からグレープフルーツジュースの摂取を中止するように指導した。
- 2✕明日からは、ニソルジピンの服用は中止するように指導した。ニソルジピンを自己判断で中止するよう指導するのではなく、医師に情報を伝え対応を検討する。
- 3○患者がグレープフルーツジュースを飲んでいることを医師に伝え、患者には受
診するように指導した。 - 4✕医師に、べニジピン塩酸塩錠への変更を提案した。まずグレープフルーツジュース摂取の中止と受診を指導する(薬剤変更は医師の判断)。
正答: 1・3
272-273 共通の設問
36 歳男性。10 年前に双極性障害の診断を受け、処方1 による治療を行っ
ている。
(処方1 )

この患者への対応において、薬剤師が行うべき提案のうち、適切なのはどれか。
2つ選べ。
- 1✕球形吸着炭の投与
- 2○D−マンニトール注射液の投与
- 3○補液の投与
- 4✕アセチルシステイン内用液の投与
- 5✕炭酸リチウム錠の投与
正答: 2・3
274-275 共通の設問
70 歳男性。切除不能な胃がんの治療のため、S−1(テガフール・ギメラシ
ル・オテラシルカリウム配合剤)/シスプラチン療法を施行している。数日前から
右下肢に痙れん様のふるえが認められている。精密検査の結果、左脳にがん転移が
認められ、緊急入院となった。痙れん発作の予防としてフェニトインの服用を開始
した。
(処方)
フェニトイン錠100 mg 1 回1 錠(1 日3 錠)
1 日3 回 朝昼夕食後 7 日分
薬剤師が本患者のがん治療においてモニタリングをすべき項目として、最も優先
度が低いのはどれか。1つ選べ。
- 1○テガフールの累積投与量
- 2✕フェニトインの血中濃度の上昇
- 3✕S−1/シスプラチンによる骨髄抑制
- 4✕S−1/シスプラチンによる嘔吐
- 5✕シスプラチンによる腎毒性
正答: 1
276-277 共通の設問
70 歳女性。気管支喘息のため吸入療法を行っている。本日、デバイスが異
なる吸入剤へ変更したため、医師から薬剤師に吸入指導の依頼があった。薬歴を確
認したところ、前回の処方1 から処方2 へ変更になっていた。
(処方1 )
アドエア250 ディスカス 60 吸入(注1) 1 個
1 回1 吸入 1 日2 回 朝就寝前 吸入

を含有する吸入粉末剤。1 吸入で、サルメテロールとして50 μg 及び
フルチカゾンプロピオン酸エステルとして250 μg を吸入できる。

(処方2 )
アドエア125 エアゾール 120 吸入(注2) 1 個
1 回2 吸入 1 日2 回 朝就寝前 吸入

を含有する吸入エアゾール剤。1 吸入で、サルメテロールとして25 μg

患者に確認したところ、認知機能、視力、聴力及び手指筋力の低下は認められな
かった。
薬剤師がこれまでのデバイスとの吸入方法等の違いを指導するポイントとして適
切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○使用前によく振る。
- 2✕吸入直前に息を強く吐き出してから吸い込む。吸入直前に息を強く吐き出さず、自然に呼吸してから吸い込む。
- 3✕できるだけ速く吸い込む。できるだけゆっくり深く吸い込む。
- 4○噴霧と吸気のタイミングが合わないときにはスペーサーを使用する。
- 5✕吸入後にそのまま3 ~4 秒程度息を止める。吸入後に5〜10秒程度息を止める。
正答: 1・4
278-279 共通の設問
医師からプロポフォールの取扱いについての問合せがあり、集中治療部門
の薬剤師が多職種カンファレンスでプロポフォールに関する情報提供を行うことに
なった。以下は院内採用医薬品であるプロポフォール注射剤1 %の医薬品添付文書
情報の一部である。

カンファレンスで共有する情報として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○ポリ塩化ビニル製の輸液セットは使用しない。
- 2○開封後は直ちに使用を開始する。
- 3✕皮下に投与する。静脈内に投与する。
- 4✕4 °Cで保管すれば、残液を他の患者にも使用できる。残液を他の患者に使用してはいけない。
- 5✕使用前に微生物ろ過フィルターを通す。微生物ろ過フィルターは通さない。
正答: 1・2
280-281 共通の設問
80 歳女性。老人福祉施設に入所中に仙骨部に褥瘡を認めた。経過を観察し
ていたが、改善しなかったため、褥瘡の治療目的で入院となった。入院当初、創部
は滲出液が多く、黒色の壊死組織を伴っていた。
2 週間後の褥瘡対策チームによる回診で、患者の創部に壊死組織はほとんど見ら
れず、滲出液の減少、赤色期の肉芽形成の開始が確認された。褥瘡対策チームの薬
剤師は、今後の治療で必要な外用剤の提案を求められた。推奨する薬剤として適切
なのはどれか。2つ選べ。
- 1○トレチノイン トコフェリル軟膏
- 2✕フラジオマイシン硫酸塩・結晶トリプシンパウダー
- 3✕ヨードホルムガーゼ
- 4✕ブロメライン軟膏
- 5○アルプロスタジル アルファデクス軟膏
正答: 1・5
282-283 共通の設問
66 歳男性。身長168 cm、体重51 kg。胃がんによる胃全摘術後に中心静脈
栄養法を実施している。糖尿病の既往があり、血糖値上昇が見られたため、インス
リンを投与することになった。輸液セットは感染予防のためフィルターを組み込ん
だ閉鎖回路としている。医師より「インスリン ヒト(遺伝子組換え)注射液100
単位/mL を生理食塩液で希釈して50 単位分調製し、投与する」よう指示があっ
た。看護師から調製したインスリン注射液の投与法について質問があったため、薬
剤師は、以下の模式図を書いて説明を行った。

A
B
調製したインスリン注射液の投与法として最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1✕輸液バック内液に添加して持続静注する。Bよりシリンジポンプで持続静注する。
- 2✕Aよりシリンジポンプで持続静注する。Bよりシリンジポンプで持続静注する。
- 3✕Aより急速静注する。Bよりシリンジポンプで持続静注する。
- 4○Bよりシリンジポンプで持続静注する。
- 5✕Bより急速静注する。Bよりシリンジポンプで持続静注する。
正答: 4
284-285 共通の設問
45 歳男性。結腸がんによる結腸切除術後に全身に転移が見られ、処方1 に
より疼痛コントロールを行っていた。今回、疼痛増悪による疼痛コントロール目的
で入院となり、処方2 に変更となった。
(処方1 )

(処方2 )
オキシコドン塩酸塩水和物徐放錠40 mg 1 回1 錠(1 日2 錠)
1 日2 回 8 時、20 時 3 日分
オキシコドン塩酸塩水和物散20 mg 1 回1 包
疼痛時 5 回分
入院時に薬剤師が行った痛みの評価では、「午後になると痛みが強くなる、NRS
(Numerical Rating Scale):8/10」、「どのタイミングか不明だが突然痛みが出
る。痛みが出始めるとすぐに強い痛みとなる、NRS:8/10」とのことであった。
処方2 の薬剤服用開始後に行った評価は、「午後になると強くなる痛みは改善、
NRS:3/10」、「突然痛くなる状況は変化がない、NRS:8/10」であり、この結果
を受けて緩和ケアチームで患者の処方を検討することになった。
緩和ケアチームの薬剤師は、オキシコドン塩酸塩水和物散からの処方変更を提案
した。代替の薬剤として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1✕フェンタニル経皮吸収型製剤
- 2○フェンタニルクエン酸塩舌下錠
- 3✕モルヒネ硫酸塩水和物徐放性細粒
- 4✕モルヒネ塩酸塩水和物坐剤
- 5✕モルヒネ塩酸塩注射液
正答: 2
286-287 共通の設問
82 歳女性。以前より意識清明であったが、記銘力の低下を指摘されてい
た。今回、トイレに行こうとして転倒し、大腿骨骨折のため整形外科に入院した。
入院中に認知機能の低下、パーキンソニズム、レム睡眠行動障害が現れたほか、
PET にて後頭葉の血流低下を認め、アルツハイマー型以外の認知症が強く疑わ
れ、ドネペジル塩酸塩口腔内崩壊錠による治療が開始された。
ドネペジル製剤の医薬品リスク管理計画書(RMP)の概要から、下記のような
「重要な特定されたリスク」が確認できた。これらの回避のために、薬剤師の対応
として適切なのはどれか。2つ選べ。

徐脈、心ブロック、洞不全症候群、洞停止、QT 延長、
心室頻拍(torsades de pointes を含む)、心室細動、失神
消化性潰瘍、十二指腸潰瘍穿孔、消化管出血
消化器症状(食欲減退、悪心、嘔吐、下痢等)
パーキンソニズム
心筋梗塞、心不全
肝炎、肝機能障害、黄疸
脳性発作、脳出血、脳血管障害
悪性症候群
横紋筋融解症
呼吸困難
急性膵炎
急性腎不全
血小板減少
- 1○心機能のモニタリングの必要性を医師に伝える。
- 2✕急性膵炎予防のため、カモスタットメシル酸塩錠の併用を医師に提案する。急性膵炎予防目的のカモスタットメシル酸塩錠の併用は適切でない。
- 3✕パーキンソニズムが悪化した場合、ドネペジル塩酸塩口腔内崩壊錠の増量を医
師に提案する。パーキンソニズムが悪化した場合はドネペジルの減量・中止を検討し、増量はしない。 - 4✕消化性潰瘍予防のため、ランソプラゾール口腔内崩壊錠の投与を医師に提案す
る。消化性潰瘍予防目的のランソプラゾール投与は適切でない。 - 5○血小板減少の早期発見のため、出血などに注意することを医療従事者間で情報
共有する。
正答: 1・5
288-289 共通の設問
15 歳女性。下痢、腹痛が続くため2 ヶ月前に病院を受診し、検査した結
果、潰瘍性大腸炎と診断された。現在は以下の処方で治療されている。なお、母親
はB 型肝炎のキャリアである。
(処方1 )

その後、症状が増悪したため、入院してインフリキシマブ(遺伝子組換え)点滴
静注用を1 回投与量として体重1 kg 当たり5 mg 投与することになり、予め治療
チームで話合いをすることになった。薬剤師が他職種に提供する情報として、適切
なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕治療中はインフルエンザワクチンの接種を避けること。不活化ワクチン(インフルエンザ)は接種可能であり、接種を避けるべきなのは生ワクチン(麻疹等)である。
- 2○治療中は麻疹ワクチンの接種を避けること。
- 3○胸部レントゲン検査を行い結核感染の有無を確認すること。
- 4✕間質性腎炎の検査を定期的に実施すること。間質性腎炎の検査ではなく、結核や肝炎ウイルス等の感染スクリーニングが必要である。
- 5✕肝機能に異常がなければ、B 型肝炎ウイルス検査は不要であること。肝機能に異常がなくてもB型肝炎ウイルス検査は必要である。
正答: 2・3
290-291 共通の設問
71 歳男性。50 年前から喫煙習慣がある(ブリンクマン指数:1200)。長期
間続く咳嗽、喀痰、喘鳴と階段歩行時の息切れを訴え、近医を受診した。精査の結
果、COPD と診断され、以下の薬剤が処方された。
(処方1 )
チオトロピウム臭化物水和物2.5 μg レスピマット(注) 60 吸入 1 本
1 回2 吸入 1 日1 回 朝 吸入

ピウムとして2.5 μg を吸入できる。
(処方2 )
テオフィリン徐放錠200 mg(12~24 時間持続)
1 回1 錠(1 日2 錠)
1 日2 回 朝食後・就寝前 14 日分
この患者が処方箋を持参し近所の薬局を訪れた。薬剤師がこの患者に対して行う
確認・説明として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○閉塞隅角緑内障でないことを確認する。
- 2✕口腔内カンジダ予防のため、吸入後にうがいをするよう説明する。本吸入剤にステロイドは含まれないため、口腔内カンジダ予防のうがいは不要である。
- 3✕急性増悪時には、吸入剤を頓用で使用するよう説明する。本剤は長期管理薬であり、急性増悪時の頓用薬ではない。
- 4○禁煙指導を行い、テオフィリンの副作用に注意する。
- 5✕テオフィリンによる赤色尿は心配ないことを説明する。テオフィリンにより赤色尿は生じない。
正答: 1・4
292-293 共通の設問
35 歳男性。身長175 cm、体重65 kg。最近、急に昼間・夜間を通じて排尿
回数が増加し、口渇のため大量飲水するようになったため近医に相談したところ、
大学病院を紹介され入院となった。入院時に患者は頓用で使用しているロペラミド
製剤を持参した。入院後に行った検査結果に基づいて、デスモプレシン酢酸塩水和
物口腔内崩壊錠による治療が開始されることになった。
デスモプレシン酢酸塩水和物口腔内崩壊錠の医薬品インタビューフォームを確認
したところ、以下の図が掲載されていた。なお、デスモプレシン普通錠*を投与し
た場合には、エリスロマイシン投与によるAUC、Cmax の有意な変化は認められ
なかった。
*デスモプレシン普通錠:デスモプレシン酢酸塩水和物400 μg を含有する錠剤
(pg/mL)

時間(hr)
図.デスモプレシン血漿中濃度推移に与える食事の影響
(pg/mL)

時間(hr)
図.デスモプレシン血漿中濃度推移に与えるロペラミドの影響
本症例の薬物治療に関する記述のうち、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○デスモプレシン酢酸塩水和物口腔内崩壊錠を食後投与から食前投与に変更した
場合、投与後に有害事象の発現リスクが上昇する可能性がある。 - 2✕デスモプレシン酢酸塩水和物口腔内崩壊錠は大量の水で服用を勧める。デスモプレシン酢酸塩水和物口腔内崩壊錠は唾液で溶解し水なしでも服用できる製剤であり、大量の水で服用させるものではない。
- 3○ロペラミドの併用により血漿中デスモプレシン濃度が上昇し、薬効が延長する
可能性がある。 - 4✕ロペラミドとデスモプレシンの相互作用はCYP3A4 による代謝の阻害により
起こると考えられる。ロペラミドとデスモプレシンの相互作用は腸管運動抑制による吸収増加が原因であり、CYP3A4による代謝阻害ではない。
正答: 1・3
294-295 共通の設問
50 歳男性。身長168 cm、体重98 kg。10 年前より2 型糖尿病を指摘され
ていたが未治療であった。健康診断の結果、糖尿病の教育入院となった。入院時に
日常生活について聴取したところ、患者は1 人暮らしで間食や糖質を多く含む炭酸
飲料の摂取が多かった。夕食時には大量飲酒を行うなど、食生活が乱れていた。日
常あまり運動していなかった。
入院時の検査値は、血圧140/82 mmHg、HbA1c 9.3%(NGSP 値)、随時血糖
234 mg/dL、血清クレアチニン0.51 mg/dL、T–Bil 0.7 mg/dL、AST 60 U/L、
ALT 52 U/L、γ–GTP 130 U/L、尿糖(+++)、尿タンパク(-)であった。
入院後、以下の薬剤が処方された。
(処方1 )
インスリン アスパルト(遺伝子組換え)注 300 単位/3 mL 1 本
1 回4 単位 1 日3 回 朝昼夕食直前 皮下注射
(処方2 )
インスリン デグルデク(遺伝子組換え)注 300 単位/3 mL 1 本
1 回8 単位 1 日1 回 夕食後 皮下注射
(処方3 )
ダパグリフロジンプロピレングリコール水和物錠5 mg
1 回1 錠(1 日1 錠)
1 日1 回 朝食後 7 日分
治療により、血糖コントロールが良好となったため退院し、下記の処方で治療を
継続することとなった。この患者の退院時に薬剤師が行う説明として適切なのはど
れか。2つ選べ。
(処方4 )
ダパグリフロジンプロピレングリコール水和物錠5 mg
1 回1 錠(1 日1 錠)
1 日1 回 朝食後 14 日分
(処方5 )
デュラグルチド(遺伝子組換え)皮下注(0.75 mg/ 1 キット)2 キット
1 回0.75 mg
1 週間に1 回 皮下注射(自己注射)
- 1✕多尿・頻尿が見られても水分補給は控えること。多尿・頻尿が見られたら脱水にならないよう適切に水分を補給する。
- 2○嘔吐や腹痛の場合は、連絡すること。
- 3○高所作業や自動車の運転等には注意すること。
- 4✕処方5 を注射し忘れた場合は、次回投与日に2 回分を注射すること。注射し忘れた場合も次回投与日に2回分を注射してはいけない。
- 5✕タンパク質制限をした食事を摂取すること。極端なタンパク質制限食は不要である(適正な食事指導を行う)。
正答: 2・3
296-297 共通の設問
66 歳女性。忙しい夫の会社を手伝っている。遠方に住む共働きの息子夫婦
に半年ほど前に子供ができ、世話を頼まれたので、忙しい中、自宅と息子夫婦の家
の行き来を繰り返している。2 ~3 週間前より、気分が優れず、食欲がなくなり、
眠りにつくにも時間がかかるようになった。女性は、理由はわからないが「きっと
私のせいで夫の会社が倒産する」と思うようになった。心配した夫と一緒に精神科
を受診し、うつ病と診断された。
以下の処方箋を持ってこの患者が来局した。
(処方1 )

薬剤師がこの患者に対して行う説明として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕胃腸症状が出現したら休薬してください。胃腸症状が出現しても自己判断で休薬せず、医師・薬剤師に連絡する。
- 2✕処方1 は、処方2 の副作用を軽くするための薬剤です。処方1は本症例の治療薬であり、処方2の副作用を軽くするための薬ではない。
- 3○睡眠途中で目覚めた時の出来事を覚えていないことがあります。
- 4○口が乾くことがあります。
- 5✕処方2 と処方3 の薬剤は長期間服用する必要があります。処方3(睡眠薬)は長期連用を避け、漫然投与しない。
正答: 3・4
298-299 共通の設問
23 歳女性。20 歳前後から強い頭痛と随伴症状のため大学を休みがちに
なったことから近医を受診しており、処方1 及び処方2 の薬剤が処方されていた。
(処方1 )

患者の薬物治療の経過をSOAP 形式で薬剤服用歴管理記録簿に記載した。(S)、
(O)、(A)、(P)の項目と対応する内容の組合せとして、正しいのはどれか。2
つ選べ。
- 1✕S:処方2 の用法・用量の変更は必要ないと判断した。「変更は必要ないと判断した」はA(評価)に記載する内容であり、S(患者の訴え)ではない。
- 2✕O:最近になって頭痛の回数が多くなった。「頭痛の回数が多くなった」は患者の訴えでありSに記載する内容である(Oは客観的所見)。
- 3✕O:仕事の都合上、発作が起こると困るときには、予防のため発作時の薬を服
用するようにしている。発作時の予防的服用の状況はS(患者の訴え)に相当し、O(客観的所見)ではない。 - 4○A:処方1 の薬剤の服用タイミングを正しく理解しておらず、再指導が必要と
判断した。 - 5○P:次回来局時に、処方1 の薬剤を予防的には使用していないことを確認する。
正答: 4・5
300-301 共通の設問
50 歳男性。身長175 cm、体重80 kg、血清クレアチニン1.5 mg/dL。眼
内炎、遷延する発熱、中心静脈カテーテル刺入部位の発赤及び圧痛があり、中心静
脈カテーテル刺入部関連感染の疑いと診断された。細菌感染に対する抗菌療法に反
応せず、カテーテル刺入部の膿、末梢血培養で真菌陽性、血液検査でβ–D–グルカ
ン陽性のため、カテーテルを抜去し、ホスフルコナゾールによる治療を開始した
が、治療反応性が悪かった。その後、刺入部位膿と血液の培養の結果、Candida
krusei(カンジダ属真菌)が検出された。
本症例に対して、アムホテリシンB リポソーム製剤を静脈内投与することとし
た。この薬剤の投与に関して適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕溶解液を加えて振とうし、沈殿物が認められた場合は、添付のフィルターでろ
過する。沈殿物が認められた場合は使用しない(フィルターでろ過して使用するものではない)。 - 2✕添付のフィルターは、アルコールで消毒すれば再使用できる。添付のフィルターは再使用できない。
- 3✕15 分以内で静脈内に点滴投与する。通常2〜6時間かけて静脈内に点滴投与する(15分以内ではない)。
- 4○投与中あるいは投与後に発熱、悪寒、悪心等が発現しないかを観察する。
- 5○投与期間中は、腎機能を定期的にモニターする。
正答: 4・5
302-303 共通の設問
病院の薬事委員を務める薬剤師が、新規に薬価収載された抗がん剤Xの資
料を作成するために、転移性乳癌患者を対象とした治験に関する情報を収集した。
治験で得られた臨床成績を確認するための資料として適しているのはどれか。2
つ選べ。
- 1✕医療用医薬品品質情報集(オレンジブック)
- 2○医薬品インタビューフォーム
- 3○審査報告書
- 4✕医薬品安全対策情報(Drug Safety Update;DSU)
- 5✕日本薬局方
正答: 2・3
304-305 共通の設問
52 歳男性。身長170 cm、体重65 kg。3 年前、胃がんのため胃亜全摘切除
手術を受け、近医で経過観察していた。今回の定期検診で肝転移が見つかり、化学
療法導入目的で大学病院に紹介入院となった。全身倦怠感、動悸を自覚しており、
貧血に対して処方1 の薬剤が処方されていたが、入院時の血液検査の結果により、
処方1 に替えて処方2 が開始された。
(処方1 )

処方2 について、看護師から病棟薬剤師に、投与前後の注意事項や観察項目に関
する情報提供の依頼があった。回答として誤っているのはどれか。1つ選べ。
- 1○希釈するときは生理食塩液を用いてください。
- 2✕配合変化が起こりやすいので、注意して点滴ルートを観察してください。
- 3✕ゆっくり(2 分以上かけて)投与してください。
- 4✕血管外漏出がないかどうか、投与部位の疼痛や腫脹に注意してください。
- 5✕投与後、頭痛の訴えや顔面潮紅などがないか観察してください。
正答: 1
306-307 共通の設問
82 歳男性。在宅で療養しており、てんかんのため処方1 の薬剤を服用して
いたが、今回、処方2 が追加となった。この患者は独居であり、薬剤師も参加して
多職種による定期的なケアカンファレンスを行っている。
(処方1 )

これらの処方に関連した副作用の1 つとして、スティーヴンス・ジョンソン症候
群がある。薬剤師がケアカンファレンスで、他職種に確認して欲しいと伝えるべき
初期症状の中で、緊急性が最も低いのはどれか。1つ選べ。
- 1✕のどの痛み
- 2✕排尿・排便時の痛み
- 3✕38 °C以上の発熱
- 4✕唇のただれ
- 5○筋肉のこわばり
正答: 5
308-309 共通の設問
58 歳男性。入院中にヘリコバクター・ピロリの一次除菌を行うことになっ
た。現在処方されている薬剤があり、除菌時の治療薬の選択について医師から薬剤
師に問合せがあった。処方は、以下の薬剤を考えているとのことであった。なお、
この病院ではDiagnosis Procedure Combination(DPC;診断群分類)制度に基づ
いて、入院患者の診療報酬を請求している。
アモキシシリン水和物
クラリスロマイシン

<現在の処方薬>
クロピドグレル硫酸塩
プラバスタチンナトリウム
カルベジロール
現在の処方薬を考慮して、薬剤師が薬物Aとして推奨するのに適切なのはどれ
か。2つ選べ。
- 1✕オメプラゾール
- 2✕ファモチジン
- 3✕ポラプレジンク
- 4○ラベプラゾールナトリウム
- 5○ランソプラゾール
正答: 4・5
310-311 共通の設問
58 歳男性。肺がん、ステージIV。強い疼痛を訴えていたため、アセトアミ
ノフェン錠とフェンタニル経皮吸収型貼付剤が投与されていた。患者の希望で緩和
ケア病棟に1 週間前に入院となった。腎機能は、直近のデータでCcr 20 mL/min
である。入院後、疼痛コントロールが不良になったため、フェンタニル経皮吸収型
貼付剤の増量が行われたが、痛みに対する効果が改善されなかった。
この患者の担当薬剤師が医師に処方提案する内容として適切なのはどれか。1つ
選べ。
- 1○オキシコドン徐放錠への変更
- 2✕コデインリン酸塩散への変更
- 3✕プレガバリン口腔内崩壊錠への変更
- 4✕モルヒネ硫酸塩徐放錠への変更
- 5✕モルヒネ塩酸塩坐薬への変更
正答: 1
312-313 共通の設問
32 歳女性。難治性の多発性骨髄腫のため、治療を目的に入院してサリドマ
イド製剤を服用する予定である。サリドマイドは、過去に薬害を引き起こした薬物
である。
病棟でのサリドマイド製剤の取扱いについて誤っているのはどれか。1つ選べ。
- 1✕サリドマイド製剤安全管理手順(TERMS)を遵守する。
- 2✕製薬会社に登録した医師のみが処方する。
- 3○入院中、本剤は患者の自己管理とする。
- 4✕本剤の服用開始4 週間前から本剤服用中止4 週間後までは、妊娠を避けさせ
る。 - 5✕本剤の管理上の責任を担う薬剤師を、製薬会社に登録する。
正答: 3
314-315 共通の設問
58 歳男性。健康診断で血圧が高いことを指摘されて近医を受診し、下記の
薬剤が処方された。日常的に車を使用し、ほとんど運動の習慣はない。また、長年
の喫煙習慣があり、塩辛いものを好む。服薬指導時に「特に気になる症状もない
し、副作用が怖いので、薬は飲まないでおこうと思っている。」と薬剤師に話をし
ていた。BMI は32、診察室血圧は156/101 mmHg、家庭血圧は152/96 mmHg で
あった。
(処方)
アムロジピン錠5 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)
1 日1 回 朝食後 14 日分
この患者に対する服薬指導を行う際に、薬剤師が知っておくべきこととして正し
いのはどれか。1つ選べ。
- 1✕高血圧の診断には、診察室血圧に加え、家庭血圧を測定することが重要だが、
両者の値が異なる場合は診察室血圧を優先する。降圧目標は、年齢や合併症の有無に応じて決められる。 - 2✕禁煙は精神的ストレスの原因になるので、高血圧患者に対する禁煙指導は避け
た方が良い。降圧目標は、年齢や合併症の有無に応じて決められる。 - 3✕降圧薬の服用により血圧がうまくコントロールできた場合、生活習慣の改善は
必要ない。降圧目標は、年齢や合併症の有無に応じて決められる。 - 4○降圧目標は、年齢や合併症の有無に応じて決められる。
- 5✕減塩目標は、食塩10 g/日未満である。降圧目標は、年齢や合併症の有無に応じて決められる。
正答: 4
316-317 共通の設問
56 歳男性、会社員。健康保険組合に加入しており、本人負担は3 割であ
る。現在、2 型糖尿病と活動期の潰瘍性大腸炎のため、病院で治療を受けている。
治療中の潰瘍性大腸炎の薬の効果が実感できず、製薬企業から病院へ依頼があった
プラセボを対照薬とする二重盲検法による治験に参加することになった。ただし、
2 型糖尿病の治療は、DPP–4 阻害剤を服用しているが、当該疾患は治験の対象外
である。
治験コーディネーターが被験者へ説明した内容のうち、適切でないのはどれか。
1つ選べ。
- 1✕治験への参加は、いつでも取りやめることができます。
- 2✕プラセボが投与されることがあります。
- 3✕モニターなど製薬企業の関係者が、あなたのデータを見ることがあります。
- 4○希望すれば、治験中に実薬かプラセボのどちらを投与されているのかを教えて
もらえます。 - 5✕治験薬は、決められた用量と用法を守り、現在服用している薬以外は自己判断
で併用しないでください。
正答: 4
318-319 共通の設問
30 歳女性。甲状腺機能亢進症に対し、チアマゾールで外来治療中に、無顆
粒球症が発生し死亡に至った。なお、併用薬はない。
本剤の添付文書には下記のような記述がある。無顆粒球症の副作用の発見のため
には、白血球分画のうち、どの細胞の数を調べればよいか。1つ選べ。
1. 重篤な無顆粒球症が主に投与開始後2 ヶ月以内に発現し、死亡に至った症例
も報告されている。少なくとも投与開始後2 ヶ月間は、原則として2 週に1
回、それ以降も定期的に白血球分画を含めた血液検査を実施し、顆粒球の減
少傾向等の異常が認められた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を
行うこと。また、一度投与を中止して投与を再開する場合にも同様に注意す
ること(「重大な副作用」の項参照)。
- 1✕リンパ球
- 2✕単球
- 3✕好酸球
- 4○好中球
- 5✕好塩基球
正答: 4
320-321 共通の設問
土曜日の夕方遅くに30 歳代の男性旅行者が薬局を訪れ、今朝より胸やけ
があり、みぞおち辺りが少し痛いため薬が欲しいと相談した。薬剤師が話を聞く
と、以前にも似た症状があり、その時は受診し処方薬を服用して改善したというこ
とであった。その内容が携帯していたお薬手帳に記録されていた。明後日の月曜日
には地元に戻るとのことであった。
(お薬手帳の記録)
ファモチジン錠20 mg 1 回1 錠(1 日2 錠)
1 日2 回 朝夕食後 7 日分
近隣の医療機関は受付時間を過ぎており、この男性も一般用医薬品での対応で良
いとのことであったため、相談を受けた薬剤師は、1 錠当たりファモチジン10 mg
を含有する第一類医薬品を販売することにした。販売時の対応として適切でないの
はどれか。2つ選べ。
- 1✕3 日間服用しても症状が軽減しない場合、服用を止めて医療機関を受診するよ
う勧めた。 - 2✕お薬手帳に販売したことを記載した。
- 3○症状が軽減しても、2 週間以上は飲み続けるよう説明した。
- 4✕以前の処方薬と含量は違うが、有効成分は同じであることを説明した。
- 5○同じ有効成分の医療用医薬品を以前服用していたので、販売記録は作成しな
かった。
正答: 3・5
322-323 共通の設問
介護支援専門員(ケアマネージャー)から、自宅内に薬が散乱している利
用者がいるので、薬剤の管理をしてもらえないかという相談があった。相談を受け
た薬剤師は、ケアマネージャーから、この利用者は72 歳、独居、要支援2 である
こと、複数の医療機関を受診し、複数の薬局から薬剤が交付されていることを聴取
した。
当該患者(利用者)に関してこの薬剤師が行うことのうち、適切でないのはどれ
か。1つ選べ。
- 1✕薬剤の保管状況を確認する。
- 2✕患者の服薬状況を確認する。
- 3✕主治医に患者の現在の薬剤管理状況を伝える。
- 4○患者に特別養護老人ホームへの入所が可能であることを説明する。
- 5✕主治医に薬剤師による介護予防居宅療養管理指導の実施を提案する。
正答: 4
324-325 共通の設問
隣接県において、直下型の地震が発生した。ある薬局においては、医薬
品、物品等が床に落ちたものの、調剤室が損壊するなどの復旧工事を要するような
大きな被害は生じなかった。しかし震源地周辺の広範囲において、建物の崩壊やラ
イフラインの寸断等、大きな被害が発生し、内閣府には緊急災害対策本部が設置さ
れた。
このような災害への備えとして平時に薬局で準備しておくこととして適切でない
のはどれか。1つ選べ。
- 1✕災害時連絡先の一覧表の作成
- 2✕近隣の医療機関・薬剤師会との連携の確認
- 3✕卸売販売業者との医薬品供給体制の確認
- 4○災害時対応についての患者教育の地方自治体への一任
- 5✕災害時用備蓄医薬品の選定と確保
正答: 4
55 歳女性。159 cm、60 kg。卵巣がんにて、パクリタキセル、カルボプラチ
ン、ベバシズマブを用いた外来化学療法を施行している。来院日の臨床検査値から
判断して、医師はレノグラスチム注100 μg を投与して、以下の処方を追加した。

薬剤師はこの処方に疑義を抱いた。薬剤師が行う処方提案として、適切なのはど
れか。2つ選べ。
- 1✕セフカペンピボキシル塩酸塩錠100 mg を1 回1 錠、1 日2 回朝夕食後にする。セフカペンピボキシル塩酸塩のこの用法では用量不足等で適切でない。
- 2✕セフカペンピボキシル塩酸塩錠100 mg を1 回1 錠、1 日1 回朝食後にする。同上:1日1回では用量不足である。
- 3✕レボフロキサシン錠250 mg を1 回1 錠、1 日1 回朝食後にする。レボフロキサシン250 mgでは用量不足であり、500 mgが適切である。
- 4○レボフロキサシン錠500 mg を1 回1 錠、1 日1 回朝食後にする。
- 5○シプロフロキサシン塩酸塩錠100 mg を1 回2 錠、1 日2 回朝夕食後にする。
正答: 4・5
58 歳男性。仕事が忙しくきちんと食事をとれていなかった。2 日前から、下肢
の筋肉けいれんが頻発するため病院を受診した。血液検査の結果、低カルシウム血
症(血清カルシウム値7.0 mg/dL)であることが判明し、医師は下記の薬剤を処
方した。処方に基づいて調製された輸液のカルシウム濃度(mEq/mL)に最も近
い値はどれか。1つ選べ。ただし、グルコン酸カルシウム水和物の分子式は
C12H22CaO14・H2O、分子量は448.4、カルシウムの原子量は40 とする。
(処方)

- 1✕0.38
- 2✕0.19
- 3✕0.076
- 4○0.038
- 5✕0.019
正答: 4
以下の薬剤の組合せのうち、両薬剤の服用時間をずらすことで併用可能なのは
どれか。2つ選べ。
- 1✕S–1(テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合)カプセル+ フルオ
ロウラシル錠 - 2○セフジニルカプセル+ クエン酸第一鉄ナトリウム錠
- 3○レボフロキサシン錠+ 酸化マグネシウム錠
- 4✕バルプロ酸Na 徐放性顆粒+ テビペネムピボキシル細粒
- 5✕リファンピシンカプセル+ ボリコナゾール錠
正答: 2・3
術後の鎮痛目的のために使用されたフェンタニル注射液の空アンプル、麻薬施
用票、残液の入った持続注入用バルーンポンプが薬剤部麻薬管理者に返却された。
ポンプに貼付された薬剤ラベルには、下記の内容が表示されていた。

- 1✕2.4
- 2✕3.0
- 3✕4.2
- 4○4.8
- 5✕7.2
正答: 4
68 歳男性。以前より便通の異常を自覚していた。病院を受診し、精査の結果、
大腸がんが判明しStageIVと診断された。病理検査の結果、RAS 変異は陰性で
あった。また、UGT1A1*6 のホモ接合体であった。一次治療として、ベバシズマ
ブ+ CapeOX(カペシタビン+ オキサリプラチン)療法が開始となった。薬剤師
が行う薬学的関与として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕ベバシズマブ投与に伴い、予防的な高血糖対策を実施するように医師に提案す
る。ベバシズマブは高血糖リスクの薬剤ではなく、予防的な高血糖対策は不要である(注意すべきは高血圧・蛋白尿・血栓・出血等)。 - 2○カペシタビン投与に伴い、手足症候群予防のために厚めの靴下を履くように患
者に説明する。 - 3○オキサリプラチン投与に伴い、冷たいものに触るとしびれを誘発することを患
者に説明する。 - 4✕RAS 変異が陰性のため、ベバシズマブの開始用量の増量を提案する。RAS変異が陰性であることはベバシズマブ増量の根拠にならない(RAS野生型で有効性が示されるのは抗EGFR抗体薬)。
- 5✕UGT1A1 の遺伝子解析結果から、カペシタビンの開始用量の減量を提案する。UGT1A1*6ホモ接合で注意が必要なのはイリノテカンであり、カペシタビンの用量調節の根拠にはならない。
正答: 2・3
以下のレジメンを肺がん患者(体表面積1.70 m2)に適用することになり、薬
剤師がミキシングを行うこととなった。1 バイアルあたり500 mg 充填されている
ペメトレキセド(凍結乾燥品)を使用し、1 バイアルあたり20 mL の生理食塩液
で溶解する場合、ペメトレキセドの1 日当たりの投与量(薬液量)として正しいの
はどれか。1つ選べ。

- 1✕14 mL
- 2✕20 mL
- 3○34 mL
- 4✕40 mL
- 5✕68 mL
正答: 3
12 歳女児。アレルギー性鼻炎により耳鼻咽喉科を受診したところ、以下の薬剤
が処方された。
(処方)

- 1✕0.5 3.5
- 2✕5 35
- 3○5 70
- 4✕50 350
- 5✕50 700
正答: 3
薬剤師が、インフリキシマブのバイオ後続品(バイオシミラー)の選定を任さ
れた。ある添付文書を読んだところ、有効成分に関する理化学的知見に以下の記載
があった。
「インフリキシマブ(遺伝子組換え)[インフリキシマブ後続2 ]は、遺伝子組換
えキメラモノクローナル抗体であり、マウス抗ヒト腫瘍壊死因子α モノクローナ
ル抗体の可変部及びヒトIgG1 定常部からなる。インフリキシマブ(遺伝子組換
え)[インフリキシマブ後続2 ]は、チャイニーズハムスター卵巣細胞により産生
される。インフリキシマブ(遺伝子組換え)[インフリキシマブ後続2 ]は、450
個のアミノ酸残基からなるH 鎖(γ1 鎖)2 本及び214 個のアミノ酸残基からなる
L 鎖(κ 鎖)2 本で構成される糖タンパク質(分子量:約149,000)である。」
インフリキシマブ(遺伝子組換え)[インフリキシマブ後続2 ]のロット間で、
最も差があるのはどれか。1つ選べ。
- 1✕キメラモノクローナル抗体のタンパク質部分
- 2✕モノクローナル抗体の可変部
- 3✕ヒトIgG1 定常部
- 4✕450 個のアミノ酸残基からなるH 鎖
- 5○糖鎖
正答: 5
64 歳男性。心房細動の診断で初めてワルファリンK 錠を処方されて、近所の
薬局にその処方箋を持参した。対応した薬剤師は、患者に初回質問表を記入しても
らい、その内容は以下のとおりであった。

初回質問票の項目1 ~6 のうち、薬物相互作用の観点からさらに詳しく確認する
ことが必要な項目はどれか。1つ選べ。
- 1✕項目1
- 2✕項目2
- 3○項目3
- 4✕項目4
- 5✕項目5
- 6✕項目6
正答: 3
豪雨災害を受けた地域の避難所に薬剤師が医療チームの一員として派遣され
た。食中毒が懸念されており、手の消毒を推奨することになった。この避難所には
下記の消毒剤が用意されていたが、希釈するための上水が不足していた。希釈をし
ないで使用できる消毒剤はどれか。2つ選べ。
- 1✕ベンゼトニウム塩化物液(0.2 w/v%)
- 2✕クレゾール石ケン液(50 vol%)
- 3○ベンザルコニウム塩化物液(0.05 w/v%)
- 4○消毒用エタノール(80 vol%)
- 5✕クロルヘキシジングルコン酸塩液(5 w/v%)
正答: 3・4
クリニカルパスは、患者の状態と診療行為の目標及び評価・記録を含む標準診
療計画であり、標準からの逸脱を分析することで医療の質を改善するために用いら
れる。クリニカルパスの目的に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選
べ。
- 1✕医療プロセスの標準化
- 2✕在院日数の短縮
- 3✕医療情報の共有化
- 4✕患者ケアの質的向上
- 5✕医療安全の担保
- 6○個別医療の実現
正答: 6
6 歳男児。体重20 kg。歯科診療所で抜歯後、母親がこの男児の処方箋を薬局
に持参した。

保険医署名 「変更不可」欄に「レ」又は「×」を記載した
場合は、署名又は記名・押印すること。
備
考 保険薬局が調剤時に残薬を確認した場合の対応(特に指示がある場合は「レ」又は「×」を記載すること。)
□保険医療機関へ疑義照会した上で調剤 □保険医療機関へ情報提供
男児はシロップ剤が苦手のため、母親は粉薬への変更を希望した。薬局にはアセ
トアミノフェン細粒20%がある。
アセトアミノフェンシロップ2%及び細粒20%の添付文書には、「通常、アセト
アミノフェンとして、体重1 kg あたり1 回10~15 mg を経口投与する」と記載さ
れている。
本症例に対し、薬剤師が処方医に対して行う対応の中で適切なのはどれか。2つ
選べ。
- 1✕アセトアミノフェンの1 回量が過剰であることを疑義照会する。アセトアミノフェンの1 回量が不足(体重1 kg当たり10〜15 mgに対し処方量が下回る)であることを疑義照会する。
- 2○アセトアミノフェンの1 回量が不足であることを疑義照会する。
- 3✕アセトアミノフェン細粒20%1 回量2 g、5 回分への変更提案をする。アセトアミノフェン細粒20%1 回量1 g、5 回分への変更提案をする(2 g=400 mgは過量)。
- 4○アセトアミノフェン細粒20%1 回量1 g、5 回分への変更提案をする。
- 5✕アセトアミノフェン細粒20%1 回量0.5 g、5 回分への変更提案をする。アセトアミノフェン細粒20%1 回量0.5 gは不足(100 mgは10〜15 mg/kgを下回る)である。
正答: 2・4
73 歳男性。かすみ目を訴えて受診し、以下の処方箋を持って薬局を訪れた。
(処方)
八味丸エキス顆粒 1 回3 g(1 日9 g)
1 日3 回 朝昼夕食前 14 日分
患者によると、以前、薬局で購入した一般用医薬品(第二類医薬品)八味丸が有
効だった経験があり、医師にその空き箱を見せて相談したとのことであった。
患者は両薬剤の違いについて気にしていた。八味丸と八味丸エキス顆粒の違いと
して適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○八味丸の方が八味丸エキス顆粒より繊維質の含有量が多い。
- 2✕八味丸の方が八味丸エキス顆粒より全体量に対する水溶性成分が多い。八味丸の方が八味丸エキス顆粒より全体量に対する水溶性成分が少ない(丸薬は生薬粉末主体のため)。
- 3○八味丸の方が八味丸エキス顆粒より全体量に対する脂溶性成分が多い。
- 4✕八味丸エキス顆粒は構成生薬を粉末にし、混合して製造する。八味丸エキス顆粒は構成生薬を煎じて得たエキスを乾燥・顆粒化して製造する。
- 5✕八味丸は八味丸エキス顆粒にハチミツを加えて丸くして製造する。八味丸は構成生薬の粉末にハチミツ等を加えて丸くして製造する(エキス顆粒にハチミツを加えるのではない)。
正答: 1・3
37 歳男性。身長170 cm 体重62 kg。食道狭窄及び消化管出血のため絶食とな
り、高カロリー輸液の投与が開始された。他に投与されている薬剤はない。
(処方1 )

この処方を監査した薬剤師が、医師に照会すべき内容として適切なのはどれか。
1つ選べ。
- 1✕投与水分量の不足
- 2✕味覚障害の発症
- 3○投与ナトリウム量の不足
- 4✕偽アルドステロン症の発症
- 5✕乳酸アシドーシスの発症
正答: 3
がんと診断され手術と化学療法を予定している患者がいる。緩和ケアはいつか
ら始めるのが適切か。1つ選べ。
- 1○がんと診断された時
- 2✕手術終了時
- 3✕化学療法開始時
- 4✕化学療法による副作用発現時
- 5✕ターミナルケア開始時
正答: 1
82 歳女性。介護保険施設に入所中に転倒し、大腿骨頚部骨折により病院に入院
となった。薬剤師は、患者が持参した薬剤の継続について医師から相談を受けた。
患者は、アムロジピン、カンデサルタン、レバミピド、アトルバスタチン、センノ
シドを服用中であった。
既往歴 高血圧症、脂質異常症、便秘症
検査情報 血圧112/62 mmHg、心拍数68 回/分
LDL–C 88 mg/dL、HDL–C 43 mg/dL、TG 113 mg/dL
薬剤師は、本患者の生命予後に関して、文献のデータを参考に検討した。

降圧剤の多剤併用の有無及び収縮期血圧が患者生存率に及ぼす影響
(出典)Treatment With Multiple Blood Pressure Medications, Achieved Blood
Pressure, and Mortality in Older Nursing Home Residents : The PARTAGE Study,
JAMA Intern Med. 2015 ; 175 (6):989–995 より引用改変。
予後の改善が期待できるとして、薬剤師が医師に伝えた次の内容のうち、優先順
位が最も高いのはどれか。1つ選べ。
- 1○アムロジピンを中止する。
- 2✕アトルバスタチンを中止する。アムロジピンを中止する。
- 3✕アムロジピンとカンデサルタンの両剤を同時に中止する。アムロジピンを中止する。
- 4✕アムロジピンとカンデサルタンの合剤に変更する。アムロジピンを中止する。
- 5✕現在の治療を継続する。アムロジピンを中止する。
正答: 1
42 歳男性。数年前からのひきこもりと統合失調症で、以下の薬剤が処方されて
いる。服用回数が多いため、アドヒアランスの観点からリスペリドン細粒1%の1
剤に変更したいと処方医から相談を受けた。
(処方)

リスペリドン細粒1%の1 日当たりの投与製剤量(g)として正しいのはどれ
か。1つ選べ。
- 1✕0.26
- 2○0.46
- 3✕2.6
- 4✕4.6
- 5✕6.44
- 6✕64.4
正答: 2
45 歳男性。腎移植術2 日前よりタクロリムスカプセルを1 日1 回10 mg 服用
し、術後はタクロリムス注射液を投与されている。この患者におけるタクロリムス
のTDM について適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○術後1 週間程度は頻回に測定する。
- 2○術前に最低1 回はTDM を行う。
- 3✕TDM には血漿を用いる。TDM には全血を用いる(血球内への分布が大きいため)。
- 4✕タクロリムスの投与2 時間後に採血する。タクロリムスの採血は投与前(トラフ時)に行う。
- 5✕退院後は有効血中濃度の上限を目標とする。退院後は有効血中濃度の範囲内を維持することを目標とする(上限を目標にはしない)。
正答: 1・2
薬剤師がICU に常駐して業務を行うため、汎用される医薬品について注意点
をまとめることにした。その内容として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○プロポフォール注射剤は、小児の人工呼吸中鎮静には投与できない。
- 2✕手術のため中止した抗血栓薬は、ICU 入室中は再開できない。手術で中止した抗血栓薬も病態が安定すればICU入室中に再開できる。
- 3○アドレナリン注射剤は、心停止の際に使用する。
- 4✕プロトンポンプインヒビターは、常に投与する。プロトンポンプインヒビターはストレス性潰瘍予防が必要な患者に投与する(常に投与するものではない)。
- 5✕モルヒネ塩酸塩注射液が保管してある金庫にロクロニウム臭化物注射液を保管
する。筋弛緩薬(ロクロニウム)は麻薬金庫に保管しない(誤投与防止のため麻薬とは別管理)。
正答: 1・3
75 歳男性。骨粗しょう症と脂質異常症の既往があり、アレンドロン酸錠35 mg
とロスバスタチン錠2.5 mg を服用中であった。半年前から残尿感の自覚と尿勢の
低下を認めていた。検診で、前立腺特異抗原(PSA)が37.18 ng/mL であった。
精密検査の結果、前立腺がんの診断を受け、ホルモン療法が開始された。
(処方1 )
リュープロレリン酢酸塩注射用キット3.75 mg 1 キット
4 週間に1 回 皮下注射
主に初回投与初期に出現する副作用はどれか。1つ選べ。
- 1○ほてり
- 2✕LDL コレステロール値の上昇
- 3✕血栓塞栓症
- 4✕骨密度の低下
- 5✕うつ状態
正答: 1