第103回 — 薬剤
演習モードで解く食事による胃内容排出速度の低下によって、吸収量が増大するのはどれか。
1つ選べ。
- 1✕アセトアミノフェン
- 2✕エリスロマイシン
- 3✕セファクロル
- 4✕リファンピシン
- 5○リボフラビン
正答: 5
親水性薬物の経皮吸収における最大の障壁はどれか。1つ選べ。
- 1✕皮脂腺
- 2✕真皮層
- 3✕毛嚢
- 4○角質層
- 5✕毛細血管
正答: 4
分布容積が最も大きいのはどれか。1つ選べ。
- 1○アミオダロン
- 2✕バンコマイシン
- 3✕ヘパリン
- 4✕リチウム
- 5✕ワルファリン
正答: 1
生体内で主にUDP–グルクロン酸転移酵素で代謝されるのはどれか。1つ選べ。
- 1✕アセタゾラミド
- 2✕アミカシン
- 3✕イソニアジド
- 4✕サラゾスルファピリジン
- 5○モルヒネ
正答: 5
ヘム鉄に配位することで、CYP3A4 の活性を阻害するのはどれか。1つ選べ。

- 1✕
- 2✕
- 3○
- 4✕
- 5✕
正答: 3
糸球体ろ過速度に対する腎クリアランスの比がほぼ1 に等しいのはどれか。
1つ選べ。
- 1✕アンピシリン
- 2○イヌリン
- 3✕インドシアニングリーン
- 4✕グルコース
- 5✕パラアミノ馬尿酸
正答: 2
肝クリアランスに関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。
- 1✕上限は肝固有クリアランスである。上限は肝血流速度である。
- 2○上限は肝血流速度である。
- 3✕下限は肝固有クリアランスである。上限は肝血流速度である。
- 4✕下限は肝血流速度である。上限は肝血流速度である。
- 5✕肝血流速度に反比例する。上限は肝血流速度である。
正答: 2
乳糖粉末の粒子径分布と粒子形状の両方を測定できる方法はどれか。1つ選べ。
- 1○光学顕微鏡法
- 2✕ふるい分け法
- 3✕コールターカウンター法
- 4✕動的光散乱法
- 5✕遠心沈降法
正答: 1
ソルビタンモノラウレート(HLB 値= 8.6)とポリオキシエチレンソルビタン
モノオレート(HLB 値= 15.0)の等質量混合物のHLB 値として最も近いのはど
れか。1つ選べ。HLB:Hydrophile–Lipophile Balance
- 1✕6
- 2✕9
- 3○12
- 4✕15
- 5✕24
正答: 3
腸溶性の高分子でないのはどれか。1つ選べ。
- 1✕セラセフェート
- 2✕メタクリル酸コポリマー
- 3○ヒドロキシプロピルセルロース
- 4✕ヒプロメロースフタル酸エステル
- 5✕ヒプロメロース酢酸エステルコハク酸エステル
正答: 3
日本薬局方において、口腔内で徐々に溶解又は崩壊させ、口腔、咽頭などの局
所に適用する口腔用錠剤と規定されているのはどれか。1つ選べ。
- 1✕溶解錠
- 2○トローチ剤
- 3✕チュアブル錠
- 4✕口腔内崩壊錠
- 5✕分散錠
正答: 2
日本薬局方で規定されている一般試験法と、その試験法が適用される剤形の組
合せとして、正しいのはどれか。1つ選べ。
一般試験法 剤形
- 1✕無菌試験法 点鼻液剤
- 2✕鉱油試験法 テープ剤
- 3✕粘着力試験法 軟膏剤
- 4✕重金属試験法 点眼剤
- 5○製剤均一性試験法 坐剤
正答: 5
下に示す包装形態の名称はどれか。1つ選べ。

- 1✕SP(Strip Package)包装
- 2✕バラ包装
- 3○PTP(Press Through Package)包装
- 4✕ピロー包装
- 5✕スティック包装
正答: 3
腹膜透析用剤に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。
- 1✕pH 調節剤を加えることはできない。別に規定するもののほか、無菌試験法に適合する。
- 2✕等張化剤を加えることはできない。別に規定するもののほか、無菌試験法に適合する。
- 3○別に規定するもののほか、無菌試験法に適合する。
- 4✕静脈内に投与される。別に規定するもののほか、無菌試験法に適合する。
- 5✕通例、密閉容器に保存する。別に規定するもののほか、無菌試験法に適合する。
正答: 3
経口徐放性製剤の利点として適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1✕作用発現開始時間の短縮
- 2✕肝初回通過効果の減少
- 3✕最高血中濃度の増大
- 4○副作用発現頻度の低下
- 5✕最小有効濃度の低下
正答: 4
トランスポーターを介した薬物輸送に関する記述のうち、正しいのはどれか。
2つ選べ。
- 1○促進拡散型トランスポーターは、電気化学ポテンシャル差を駆動力とする。
- 2✕ミカエリス定数に比べて低い基質濃度での輸送速度は、濃度によらず一定とな
る。基質濃度に比例する - 3○ペプチドトランスポーターPEPT1 によるセファレキシン輸送の駆動力は、プ
ロトン濃度勾配である。 - 4✕有機アニオントランスポーターOAT1 によるメトトレキサート輸送は、ATP
の加水分解エネルギーを駆動力として直接利用する。Na+ 濃度勾配を駆動力とする二次性能動輸送である - 5✕P–糖タンパク質によるシクロスポリンの輸送は、二次性能動輸送である。ATPの加水分解エネルギーを直接利用する一次性能動輸送である
正答: 1・3
薬物の消化管吸収とバイオアベイラビリティに関する記述のうち、正しいのは
どれか。2つ選べ。
- 1✕カルバペネム系抗生物質であるメロペネムは、小腸粘膜での透過性が高いた
め、経口製剤として用いられる。消化管吸収されないため注射製剤として用いられる - 2○陰イオン交換樹脂であるコレスチラミンは、酸性物質であるプラバスタチンを
吸着し、その吸収を阻害する。 - 3○経口製剤の絶対的バイオアベイラビリティは、その製剤を経口投与した際の血
中濃度時間曲線下面積(AUC)を、等量の同一薬物を静脈内投与した際のAUC
で除したものに等しい。 - 4✕小腸において、親水性薬物のみかけの吸収速度は、非撹拌水層の拡散速度に依
存する。上皮細胞膜への透過速度に依存する(非撹拌水層は脂溶性薬物の律速因子) - 5✕小腸下部から吸収された薬物は、門脈を経ずに下大静脈に入るために、肝初回
通過効果を受けない。小腸から吸収された薬物は門脈を経て肝初回通過効果を受ける(直腸下部からの吸収は回避可能)
正答: 2・3
薬物の血漿タンパク結合、組織結合及び分布容積に関する記述のうち、誤って
いるのはどれか。2つ選べ。ただし、定常状態における血漿中非結合形薬物濃度と
組織中非結合形薬物濃度は等しいものとする。
- 1✕血漿タンパク結合の変動が分布容積に及ぼす影響は、組織結合性が大きい薬物
ほど顕著である。 - 2✕薬物の血漿中濃度に対する組織中濃度の比は、組織中非結合形分率に対する血
漿中非結合形分率の比に等しい。 - 3○体重1 kg 当たりの分布容積が0.6 L の薬物は、血漿を含む細胞外液に主に分布
する。 - 4✕血漿タンパク結合率が著しく高く、組織結合は無視できるほど低い薬物の分布
容積は、血漿容積に近似できる。 - 5○分布容積は、体内薬物量を組織中薬物濃度で除することで得られる。
正答: 3・5
Poor metabolizer(PM)において薬効が低下する薬物と代謝酵素の組合せと
して正しいのはどれか。1つ選べ。
薬物 代謝酵素
- 1✕チザニジン CYP1A2
- 2✕ワルファリン CYP2C9
- 3○クロピドグレル CYP2C19
- 4✕イミプラミン CYP2D6
- 5✕イリノテカン UGT1A1
正答: 3
腎排泄に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕一般に、通常成人の腎血流量は100~130 mL/min である。約1,000~1,300 mL/min である
- 2○糸球体ろ過は、加圧ろ過であり、毛細血管内圧がボーマン嚢内圧よりも高いた
めに起こる。 - 3✕サリチル酸は、尿がアルカリ性になると尿細管での再吸収が増加し、その腎ク
リアランスは小さくなる。尿がアルカリ性になると再吸収が減少し、腎クリアランスは大きくなる - 4✕パラアミノ馬尿酸の腎クリアランスは、血漿中濃度の増加に伴って大きくな
る。濃度増加に伴い分泌が飽和するため、大きくはならない - 5○尿細管において再吸収を受けない薬物の血中濃度が定常状態にある時、尿中の
薬物濃度は血漿中の非結合形薬物濃度に比べて高くなる。
正答: 2・5
経口投与時において、薬物Aの体内動態に薬物Bの併用が及ぼす影響として正
しいのはどれか。2つ選べ。
薬物Aの体内動態に
薬物A 薬物B
及ぼす影響
- 1○ノルフロキサシン スクラルファート水和物 消化管吸収の低下
- 2✕イトラコナゾール オメプラゾール 肝取り込みの阻害
- 3✕アセトアミノフェン メトクロプラミド 尿細管分泌の阻害
- 4○メルカプトプリン水和物 フェブキソスタット 代謝の阻害
- 5✕ピタバスタチンカルシウム シクロスポリン 代謝の亢進
正答: 1・4
各グラフの実線は、肝でのみ消失する薬物を経口投与したときの血中濃度推移
を表す。肝固有クリアランスが2 倍に増加したときの血中濃度推移(破線)を表す
最も適切なグラフはどれか。1つ選べ。ただし、この薬物の肝での消失は血流律速
で、well–stirred model に基づくものとする。

- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4○
- 5✕
正答: 4
ある薬物100 mg を被験者に急速静脈内投与した後に血中濃度及び尿中排泄量
を測定したところ、未変化体の血中濃度時間曲線下面積(AUC)は1.0 mg・h/L、
代謝物の尿中総排泄量は20 mg(未変化体換算量)であった。一方、この薬物
200 mg を同一患者に経口投与したときのAUC は0.8 mg・h/L であった。この薬
物の体内動態の説明として誤っているのはどれか。1つ選べ。
ただし、この薬物は肝代謝及び腎排泄でのみ消失し、代謝物は全て尿中に排泄さ
れるものとする。また、体内動態は線形性を示し、肝血流速度は80 L/h とする。
- 1✕生物学的利用率は40%である。経口投与された薬物のうち、門脈に移行する割合は75%である。
- 2✕全身クリアランスは100 L/h である。経口投与された薬物のうち、門脈に移行する割合は75%である。
- 3✕静脈内投与後の未変化体の尿中排泄率は80%である。経口投与された薬物のうち、門脈に移行する割合は75%である。
- 4✕肝抽出率は25%である。経口投与された薬物のうち、門脈に移行する割合は75%である。
- 5○経口投与された薬物のうち、門脈に移行する割合は75%である。
正答: 5
固形製剤中における医薬品の分子集合体の性質に関する記述のうち、正しいの
はどれか。2つ選べ。
- 1✕結晶多形間では、結晶構造は異なるが真密度は等しい。真密度も異なる
- 2✕医薬品の結晶形は変化せず結晶表面に水分が吸着したものを水和物という。結晶構造中に水分子を取り込んだものを水和物という
- 3○非晶質(アモルファス)状態の医薬品を高湿度下に保存したとき、水分の収着
によって結晶化することがある。 - 4✕シクロデキストリンによる包接化には、医薬品の安定性を改善する効果はな
い。医薬品の安定性を改善する効果がある - 5○医薬品を分子状態で水溶性高分子に分散させた粉体から医薬品を溶出させると
き、医薬品のみかけの溶解度が過飽和を示すことがある。
正答: 3・5
医療用活性炭の品質管理を目的として、ガス吸着法による比表面積測定を行っ

- 1✕1.6 × 102
- 2✕2.2 × 102
- 3✕1.0 × 103
- 4○1.4 × 103
- 5✕2.2 × 103
正答: 4
高分子の構造と性質に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕合成高分子は単量体の重合反応によって合成されるため、一般に分子量が均一
である。一般に分子量は不均一である(分子量分布をもつ) - 2○分子量が均一なあるタンパク質が溶媒中で会合することなく分散していると
き、その数平均分子量と質量平均分子量は等しい。 - 3✕高分子の物性は、単量体が同じであれば、その分子鎖の長さによらず同一であ
る。分子鎖の長さによって物性は異なる - 4○良溶媒中の高分子は、分子が伸びた形状をとりやすくなるため、溶液の粘度は
高くなる。 - 5✕核酸が形成する二重らせん構造は、分子鎖内の水素結合によって形成されるた
め、二次構造に相当する。2本の分子鎖間の水素結合によって形成される
正答: 2・4
図の固形製剤の製造工程に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

主 薬
- 1○粉砕を行うと、主薬が分解することがある。
- 2✕結合剤を粉末のまま用いると、水溶液で用いた場合に比べ、均質な造粒物が得
られる。結合剤は水溶液として用いた方が均質な造粒物が得られる - 3○混合1から乾燥までの操作を同一装置で連続的に行うには、流動層造粒機が適
している。 - 4✕滑沢剤の添加量が多いほど、整粒した粉体の流動性が高くなる。滑沢剤の過剰な添加は成形性を低下させる
- 5✕図の原料の組合せと工程は、トローチ剤の製造に用いられる。錠剤の製造に用いられる
正答: 1・3
油相に水相を常温で撹拌しながら徐々に加え、o/w 型のクリーム剤を調製した
い。調製している溶液の粘度変化を表すグラフとして最も適切なのはどれか。1つ
選べ。
- 1✕

- 2✕

- 3✕

- 4○

- 5✕

正答: 4
薬物とその効果等を向上させる目的及び目的を達成するために実用化されてい
る薬物送達システム(DDS)の組合せとして、正しいのはどれか。2つ選べ。
薬物 目的 DDS
- 1✕アルプロスタジル 血液脳関門透過性の増大 高分子マトリックス
- 2✕チモロールマレイン酸塩 有効血中濃度の持続化 リピッドマイクロスフェア
- 3○硝酸イソソルビド 有効血中濃度の持続化 経皮吸収治療システム
- 4○ドキソルビシン塩酸塩 がん病変部への薬物の集積 リポソーム
- 5✕プロポフォール がん病変部への薬物の集積 抗体薬物複合体
正答: 3・4
医薬品の製造管理及び品質管理に関する基準(GMP)に関連する記述のう
ち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕製造設備に関する規則で、人為的な誤りは対象とされていない。人為的な誤りも対象とされている
- 2○複数の医薬品の交叉汚染や、虫・異物などの混入を防ぐことが必要である。
- 3✕あらかじめ決められた手順・条件で製造すれば、製造記録を管理することが免
除される。製造記録の管理も必要である - 4○製造所ごとに医薬品製造管理者を定め、その下に製造部門と品質部門を置かな
ければならない。
正答: 2・4
266-269 共通の設問
55 歳男性。10 年前に2 型糖尿病と診断され、生活習慣の改善とナテグリ
ニドの服用を開始した。5 年前にHbA1c 値が8.4%まで上昇したため、メトホル
ミン塩酸塩が追加され、その後増量されて以下の処方となった。
(処方1 )

各グラフの実線は、ナテグリニド錠を食直前に服用した際の血漿中濃度推移を表
す。本剤を食直後に服用した場合、予想される血漿中濃度推移(破線)を表す最も
適切なグラフはどれか。1つ選べ。

- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4○
- 5✕
正答: 4
インスリン デテミルに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕速効型のインスリン製剤である。持効型のインスリン製剤である
- 2✕皮下注射後、等電点沈殿に伴い微結晶になり、ゆっくりと溶解して血中に移行
する。ミリスチン酸基を介したアルブミン結合により吸収が遅延し持続化する(等電点沈殿ではない) - 3○ヒトインスリンにミリスチン酸基を付加し、血漿中のアルブミンとの結合を利
用して作用の持続化を図っている。 - 4○投与ごとの血糖降下作用のばらつきが少なく、安定した血糖コントロールが期
待できる。 - 5✕等張化剤としてD–グルコースが用いられている。等張化剤としてグリセロール等が用いられている
正答: 3・4
270-271 共通の設問
23 歳男性。幼児期に喘息と診断され、総合病院の呼吸器内科でテオフィリ
ンが処方され、継続的に服用している。最近、体調を崩し、近所の内科を受診した
ところ、マイコプラズマ肺炎と診断され、以下の薬剤が投薬された。
服用を始めて2 日後、男性は夜中に眠れなくなったので、薬剤情報提供書を薬局
に持参してかかりつけ薬剤師に相談した。
(処方)
前問における薬物相互作用の機序として正しいのはどれか。1つ選べ。
- 1○CYP1A2 の阻害
- 2✕CYP3A4 の誘導
- 3✕有機カチオントランスポーターの阻害
- 4✕P–糖タンパク質の阻害
- 5✕キレートの形成
正答: 1
272-273 共通の設問
76 歳男性。1 年前より心房細動にて内科を受診してワルファリンを服用し
ており、その処方は以下のとおりであった。朝食後に忘れず服用していること、他
科受診及び併用薬はないこと、納豆は食べていないことを薬剤の交付時に確認して
いた。
(処方)
ワルファリンK 錠1 mg 1 回2 錠(1 日2 錠)
1 日1 回 朝食後 56 日分
本日、本人が妻と一緒に処方箋を持って薬局を訪れた。処方箋を確認したとこ
ろ、1 回2 錠から1 回4 錠に増量となっていた。本人によると、血液検査の結果が
悪かったため、増量になったとのことであった。また、妻によると、1 ヶ月半前か
ら毎食前にジュースを作って飲ませているとの話であった。
前問と同じメカニズムによる相互作用の例として、適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1✕リファンピシンは、ワルファリンの肝取り込みトランスポーターを阻害する。メナテトレノンは、ワルファリンによる血液凝固因子の生合成阻害作用と拮抗 する。
- 2✕ミコナゾールは、CYP2C9 を誘導してワルファリンの代謝速度を上昇させる。メナテトレノンは、ワルファリンによる血液凝固因子の生合成阻害作用と拮抗 する。
- 3○メナテトレノンは、ワルファリンによる血液凝固因子の生合成阻害作用と拮抗
する。 - 4✕アスピリンは、ワルファリンによる血小板凝集抑制作用と拮抗する。メナテトレノンは、ワルファリンによる血液凝固因子の生合成阻害作用と拮抗 する。
- 5✕コレスチラミンは、腸管内でワルファリンを吸着することで吸収を阻害する。メナテトレノンは、ワルファリンによる血液凝固因子の生合成阻害作用と拮抗 する。
正答: 3
274-275 共通の設問
50 歳男性。体重70 kg。血清アルブミン値4.1 g/dL、血清クレアチニン値
2.0 mg/dL。重症のMRSA 院内感染によりバンコマイシン塩酸塩を1 日1 回間欠
点滴投与することになった。初回は負荷投与する予定である。この患者におけるバ
ンコマイシンの分布容積は0.7 L/kg、半減期は24 時間と見積もられている。血液
培養の結果、バンコマイシンによる最小発育阻止濃度(MIC)は1.0 µg/mL で
あった。
2 回目投与直前のバンコマイシンの血中濃度が10 µg/mL となることを想定し、
バンコマイシン塩酸塩の初回負荷投与を行いたい。また、定常状態におけるトラフ
値を15 µg/mL としたい。バンコマイシンの負荷投与量と維持投与量の組合せとし
て適切なのはどれか。1つ選べ。ただし、投与量の計算において、投与に要する時
間は投与間隔に対して無視できるほど短いものとし、投与中における体内からのバ
ンコマイシンの消失は無視できるものとする。
負荷投与量(g) 維持投与量(g)
- 1✕0.75 0.25
- 2✕0.75 0.50
- 3✕1.00 0.50
- 4○1.00 0.75
- 5✕1.25 0.75
- 6✕1.25 1.00
正答: 4
276-277 共通の設問
69 歳男性。7 年前から高血圧と糖尿病のため、エナラプリルマレイン酸
塩、メトホルミン塩酸塩及びグリメピリドを服用している。
これまで特に問題なく過ごしていたが、最近、動悸を感じるようになり病院を受
診した。心電図から心房細動と診断され、以下の薬剤が追加処方された。
(処方1 )
ベラパミル塩酸塩錠40 mg 1 回1 錠(1 日3 錠)
1 日3 回 朝昼夕食後 7 日分
(処方2 )
ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩カプセル75 mg
1 回2 カプセル(1 日4 カプセル)
1 日2 回 朝夕食後 7 日分
なお、患者の身体所見及び検査値などは次のとおり。身長176 cm、体重72 kg、血
圧148/93 mmHg、体温37.0 °C、心拍数161 回/min(不規則)、呼吸数15 回/min、
BUN 21 mg/dL、Scr 1.7 mg/dL、Ccr 42 mL/min、AST 14 U/L、ALT 16 U/L
薬剤師は、処方2 について減量を考慮すべきと判断した。その理由として適切な
のはどれか。2つ選べ。
- 1○ベラパミル塩酸塩との併用により、P–糖タンパク質が阻害され、消化管吸収が
増大するため。 - 2✕メトホルミン塩酸塩との併用により、尿細管分泌が抑制され、血中からの消失
が遅延するため。ベラパミルによるP–糖タンパク質阻害が原因(メトホルミンは関与しない) - 3○腎排泄能力の低下により、血中からの消失が遅延するため。
- 4✕グリメピリドとの併用により、CYP2C9 による代謝が低下し、血中からの消失
が遅延するため。ダビガトランはCYP2C9の基質ではない(P–糖タンパク質基質) - 5✕肝代謝能力の低下により、血中からの消失が遅延するため。腎排泄性の薬物であり、腎排泄能力の低下による(肝代謝ではない)
正答: 1・3
278-279 共通の設問
36 歳女性。腎移植目的で入院となった。移植に伴いサンディミュン®カプ
セル、ミコフェノール酸モフェチルカプセル、メチルプレドニゾロン錠を術前より
内服することとなり、担当薬剤師が指導を開始した。移植手術は無事に終了し医師
の指示によりサンディミュン®カプセルをネオーラル®カプセルに切り替えること
になり、引き続き担当薬剤師が指導を継続することになった。

ネオーラル®カプセル:シクロスポリンの自己乳化型マイクロエマルション製剤
術前に服用していたシクロスポリンの油性製剤と術後に処方された自己乳化型マ
イクロエマルション製剤の特徴に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○自己乳化型マイクロエマルション製剤の方が、バイオアベイラビリティが高い。
- 2✕いずれも消化管液中でw/o 型エマルションが形成される。o/w 型エマルションが形成される
- 3○自己乳化型マイクロエマルション製剤の方が、薬の吸収に対する食事の影響が
小さい。 - 4✕自己乳化型マイクロエマルション製剤の方が、油相と水相の間の界面張力が大
きいため、液滴が微細化される。界面張力が小さいため液滴が微細化される - 5✕シクロスポリンは水溶性が高いため、主にエマルションの水相に分配する。脂溶性が高いため油相に分配する
正答: 1・3
280-281 共通の設問
86 歳女性。骨粗しょう症で整形外科を受診し薬物治療を受けている。服用
している薬剤は以下のとおりであった。
(処方1 )

本経口ゼリー剤の添加剤に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。な
お、本経口ゼリー剤には、添加剤としてカラギーナン、ローカストビーンガム、ポ
リアクリル酸ナトリウム、グリセリン、D–ソルビトール、クエン酸ナトリウム、
パラオキシ安息香酸プロピルが含まれる。
- 1○カラギーナンは、種類によってカルシウムイオンやカリウムイオンでゲル化す
るものがある。 - 2✕ローカストビーンガムは、保存剤として添加されている。カラギーナンは、種類によってカルシウムイオンやカリウムイオンでゲル化す るものがある。
- 3✕ポリアクリル酸ナトリウムは、主薬の酸化に対する安定性を高める。カラギーナンは、種類によってカルシウムイオンやカリウムイオンでゲル化す るものがある。
- 4✕クエン酸ナトリウムは、乳化剤として添加されている。カラギーナンは、種類によってカルシウムイオンやカリウムイオンでゲル化す るものがある。
- 5✕パラオキシ安息香酸プロピルは、増粘剤として添加されている。カラギーナンは、種類によってカルシウムイオンやカリウムイオンでゲル化す るものがある。
正答: 1
282-283 共通の設問
2 歳男児。夕方に発熱があり、同時に痙れんが起こったので近所の小児科
を受診した。その後、母親が処方箋を薬局に持参した。その処方内容は以下のとお
りであった。
(処方1 )

ジアゼパム坐剤の基剤:マクロゴール
前問の投与順を選択した理由として適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1✕アセトアミノフェン坐剤とジアゼパム坐剤を同時に投与すると、直腸内で両主
薬の溶解度が上昇し、吸収量が増加する。アセトアミノフェン坐剤を先に投与すると、ジアゼパムがハードファットに分 配し、吸収量が減少する。 - 2✕アセトアミノフェン坐剤とジアゼパム坐剤を同時に投与すると、主薬間で不溶
性の複合体を形成し、吸収量が減少する。アセトアミノフェン坐剤を先に投与すると、ジアゼパムがハードファットに分 配し、吸収量が減少する。 - 3✕ジアゼパム坐剤を先に投与すると、アセトアミノフェンがマクロゴールに分配
し、吸収量が減少する。アセトアミノフェン坐剤を先に投与すると、ジアゼパムがハードファットに分 配し、吸収量が減少する。 - 4○アセトアミノフェン坐剤を先に投与すると、ジアゼパムがハードファットに分
配し、吸収量が減少する。 - 5✕マクロゴールによってハードファットが不溶化し、アセトアミノフェンの溶出
量が減少する。アセトアミノフェン坐剤を先に投与すると、ジアゼパムがハードファットに分 配し、吸収量が減少する。
正答: 4
284-285 共通の設問
52 歳男性。食道がんの手術後に完全静脈栄養による治療を受けていた。ビ
タミンB1 不足による乳酸アシドーシスの疑いでチアミン塩化物塩酸塩を急速静注
したが、効果が不十分であったため7 %炭酸水素ナトリウム注射液40 mL を輸液
500 mL に混合して点滴投与する予定である。
2 種以上の注射剤・輸液剤を混合する際に生じる配合変化について、誤っている
のはどれか。1つ選べ。
- 1✕ある特定のイオンの存在で沈殿を生じることがある。
- 2✕pH の異なる注射剤を混合する場合は、製剤中の主薬の溶解性が低下すること
がある。 - 3○溶解補助剤を使用した難水溶性の薬剤を含む注射剤は、輸液剤で希釈すれば主
薬の析出を回避できる。 - 4✕コロイドを含む注射剤と電解質輸液を混合すると、コロイドが凝集することが
ある。 - 5✕糖とアミノ酸を含む輸液を混合すると、褐色に着色することがある。
正答: 3