第103回 — 薬理
演習モードで解くGq タンパク質と共役してホスホリパーゼC を活性化する受容体はどれか。1つ
選べ。
- 1✕アドレナリンβ1 受容体
- 2✕ドパミンD2 受容体
- 3✕オピオイドn 受容体
- 4✕アセチルコリンM2 受容体
- 5○ヒスタミンH1 受容体
正答: 5
長期連用により精神的依存を起こすが、身体的依存は生じにくいのはどれか。
1つ選べ。
- 1○メタンフェタミン
- 2✕モルヒネ
- 3✕アルコール(エタノール)
- 4✕エチゾラム
- 5✕フェノバルビタール
正答: 1
アドレナリンβ2 受容体刺激薬の薬理作用はどれか。1つ選べ。
- 1✕心拍数低下
- 2✕瞳孔散大筋収縮
- 3✕膀胱括約筋(内尿道括約筋)収縮
- 4○気管支平滑筋弛緩
- 5✕グリコーゲン分解抑制
正答: 4
副交感神経終末から遊離された神経伝達物質の分解を抑制するのはどれか。
1つ選べ。
- 1✕ベタネコール
- 2✕スコポラミン
- 3○ジスチグミン
- 4✕プラリドキシム
- 5✕イプラトロピウム
正答: 3
ダントロレンの筋弛緩作用の機序はどれか。1つ選べ。
- 1○筋小胞体からのCα2+ の遊離抑制
- 2✕神経筋接合部の神経終末からのアセチルコリンの遊離抑制
- 3✕神経筋接合部のニコチン性アセチルコリン受容体の競合的遮断
- 4✕神経筋接合部のニコチン性アセチルコリン受容体の不可逆的遮断
- 5✕脊髄のγ–アミノ酪酸GABAB 受容体刺激
正答: 1
全身麻酔の導入時に、前投与薬(麻酔前投薬)として使用されない薬物はどれ
か。1つ選べ。
- 1✕ベクロニウム
- 2✕ジアゼパム
- 3✕レミフェンタニル
- 4○ピロカルピン
- 5✕ドロペリドール
正答: 4
T 型Cα2+ チャネルを遮断することで抗てんかん作用を示すのはどれか。1つ選べ。
- 1✕カルバマゼピン
- 2✕レベチラセタム
- 3✕ガバペンチン
- 4✕フェニトイン
- 5○エトスクシミド
正答: 5
セロトニン5–HT1A 受容体を選択的に刺激することで抗不安作用を示すのはどれ
か。1つ選べ。
- 1✕ジアゼパム
- 2✕スマトリプタン
- 3○タンドスピロン
- 4✕スピペロン
- 5✕オキサゾラム
正答: 3
血管平滑筋細胞においてサイクリックAMP(cAMP)を増やすことで血管拡張
作用を示すのはどれか。1つ選べ。
- 1✕カンデサルタン
- 2✕カルペリチド
- 3✕ボセンタン
- 4○ベラプロスト
- 5✕プラゾシン
正答: 4
バソプレシンV2 受容体を遮断する利尿薬はどれか。1つ選べ。
- 1✕スピロノラクトン
- 2✕ヒドロクロロチアジド
- 3✕アゾセミド
- 4✕トリアムテレン
- 5○トルバプタン
正答: 5
アザセトロンの制吐作用の機序はどれか。1つ選べ。
- 1✕化学受容器引き金帯(CTZ)のドパミンD2 受容体遮断
- 2✕胃の求心性迷走神経終末のセロトニン5–HT4 受容体遮断
- 3○CTZ のセロトニン5–HT3 受容体遮断
- 4✕嘔吐中枢のヒスタミンH1 受容体遮断
- 5✕胃粘膜の知覚神経終末の電位依存性Na+ チャネル遮断
正答: 3
副甲状腺細胞のカルシウム受容体(カルシウム感知受容体)を刺激して、パラ
トルモンの分泌を抑制するのはどれか。1つ選べ。
- 1✕テリパラチド
- 2○シナカルセト
- 3✕レボチロキシン
- 4✕フィナステリド
- 5✕フルタミド
正答: 2
痛風・高尿酸血症の治療薬のうち、尿路結石を予防する目的で、尿アルカリ化
薬が併用されるのはどれか。1つ選べ。
- 1✕コルヒチン
- 2○ベンズブロマロン
- 3✕フェブキソスタット
- 4✕ラスブリカーゼ
- 5✕ナプロキセン
正答: 2
骨粗しょう症治療薬のエルカトニンの作用機序はどれか。1つ選べ。
- 1○破骨細胞の活性抑制による骨吸収抑制
- 2✕骨芽細胞の分化促進
- 3✕カルシウムの腸管での吸収及び腎臓での再吸収の促進
- 4✕骨組織のエストロゲン受容体の活性化
- 5✕副甲状腺ホルモンの分泌抑制
正答: 1
TNF–α(腫瘍壊死因子–α)の作用を阻害するヒト型可溶性TNF 受容体–Fγ 融
合タンパク質の生物学的製剤はどれか。1つ選べ。
- 1✕シクロスポリン
- 2✕オーラノフィン
- 3✕インフリキシマブ
- 4○エタネルセプト
- 5✕アバタセプト
正答: 4
筋細胞に存在する異なった標的分子に働き、収縮又は弛緩に対して協力的に作
用する薬物の組合せはどれか。2つ選べ。
- 1✕膀胱平滑筋(排尿筋)細胞におけるアセチルコリンとベタネコール
- 2✕眼の毛様体平滑筋細胞におけるトロピカミドとアトロピン
- 3○血管平滑筋細胞におけるニトログリセリンとシルデナフィル
- 4○心筋細胞におけるメトプロロールとベラパミル
- 5✕子宮平滑筋細胞におけるジノプロストとリトドリン
正答: 3・4
交感神経系に作用する薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○エフェドリンは、交感神経終末からノルアドレナリンを遊離させるほか、アド
レナリン受容体を直接刺激する。 - 2○ミドドリンは、末梢血管平滑筋のアドレナリンα1 受容体を刺激することで血
圧を上昇させる。 - 3✕クロニジンは、中枢神経系のアドレナリンα2 受容体を遮断することで交感神
経終末からのノルアドレナリン遊離を抑制する。アドレナリンα2 受容体を刺激することでノルアドレナリン遊離を抑制する - 4✕ミラベグロンは、膀胱平滑筋(排尿筋)のアドレナリンβ3 受容体を遮断する
ことで蓄尿機能を高める。アドレナリンβ3 受容体を刺激することで蓄尿機能を高める - 5✕カルベジロールは、K+ チャネル開口作用とアドレナリンβ 受容体遮断作用に
よって、血圧を低下させる。アドレナリンβ受容体及びα1 受容体遮断作用によって血圧を低下させる
正答: 1・2
糖尿病治療薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○ダパグリフロジンは、尿細管のNa+/グルコース共輸送体2 (SGLT2)を阻害
することで尿中へのグルコースの排泄を促進する。 - 2✕ブホルミンは、AMP 依存性キナーゼ(AMPK)を抑制することで肝臓におけ
る糖新生を抑制する。AMPKを活性化することで肝臓における糖新生を抑制する - 3○ミグリトールは、小腸粘膜に存在するα–グルコシダーゼを阻害することで糖
の消化と吸収を遅延させ、食後高血糖を抑制する。 - 4✕ナテグリニドは、アルドース還元酵素を阻害することで細胞内ソルビトールの
蓄積を抑制し、末梢神経障害を改善する。膵β細胞のATP感受性K+ チャネルを閉鎖し、インスリン分泌を促進する - 5✕リナグリプチンは、膵β 細胞上のグルカゴン様ペプチド–1(GLP–1)受容体を
直接刺激することでインスリン分泌を促進する。DPP–4を阻害し、GLP–1の分解を抑制することでインスリン分泌を促進する
正答: 1・3
統合失調症治療薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕ハロペリドールは、黒質–線条体ドパミン神経系を介する過剰な神経伝達を抑
制することで陽性症状を改善する。中脳辺縁系ドパミン神経系を介する過剰な神経伝達を抑制する - 2○クエチアピンは、セロトニン5–HT2A 受容体、ヒスタミンH1 受容体及びアドレ
ナリンα1 受容体を遮断する。 - 3○アリピプラゾールは、ドパミンD2 受容体及びセロトニン5–HT1A 受容体に対し
て部分刺激薬として作用する。 - 4✕パリペリドンは、主に大脳皮質のセロトニン5–HT2A 受容体を刺激することで
陰性症状を改善する。セロトニン5–HT2A 受容体を遮断することで陰性症状等を改善する - 5✕クロルプロマジンは、腹側被蓋野–側坐核ドパミン神経を介する過剰な神経伝
達を抑制することで制吐作用を示す。制吐作用は延髄の化学受容器引金帯のドパミンD2 受容体遮断による
正答: 2・3
不整脈治療薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕ソタロールは、アドレナリンβ 受容体遮断作用を有しているが、K+ チャネル
遮断作用がないため、活動電位持続時間には影響を及ぼさない。K+ チャネル遮断作用も有し、活動電位持続時間を延長させる - 2○アミオダロンは、K+ チャネル遮断作用を有しているため、活動電位持続時間
を延長させる。 - 3○ジソピラミドは、Na+ チャネル遮断作用に加えて抗コリン作用を有しているた
め、副作用として口渇や排尿困難を起こす。 - 4✕リドカインは、Na+ チャネル遮断作用を有しているが、心室筋では不応期が短
いため、効果は弱い。Na+ チャネル遮断作用により心室性不整脈に有効である - 5✕ベプリジルは、Cα2+ チャネル遮断作用を有しているが、K+ チャネル遮断作用
がないため、QT 延長を起こしにくい。K+ チャネル遮断作用も有し、QT延長を起こすことがある
正答: 2・3
本態性高血圧治療薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕アテノロールは、血管平滑筋細胞のCα2+ チャネルを阻害することで血管平滑
筋を弛緩させる。アドレナリンβ1 受容体を遮断することで心拍出量を低下させる - 2✕ドキサゾシンは、交感神経終末からのノルアドレナリン遊離を抑制することで
血管平滑筋を弛緩させる。血管平滑筋のアドレナリンα1 受容体を遮断することで血管平滑筋を弛緩させる - 3○トリクロルメチアジドは、遠位尿細管のNa+–Cl- 共輸送系を阻害することで
Na+ の再吸収を抑制する。 - 4○テルミサルタンは、アンギオテンシンIIによる副腎皮質球状層からのアルドス
テロン分泌を抑制することで利尿作用を示す。 - 5✕アリスキレンは、集合管のアルドステロン受容体を遮断することで利尿作用を
示す。レニンを阻害することで血圧を低下させる
正答: 3・4
呼吸器系に作用する薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕アンブロキソールは、ブロムヘキシンの活性代謝物であり、肺サーファクタン
トの分泌を抑制する。肺サーファクタントの分泌を促進する - 2✕カルボシステインは、気道粘液のムコタンパク質のジスルフィド結合を開裂さ
せることで去痰作用を示す。気道粘液中の糖鎖組成を調整することで去痰作用を示す(ジスルフィド結合を開裂するのはアセチルシステイン等) - 3✕フルマゼニルは、肺伸展受容器を選択的に抑制することで鎮咳効果を示す。フルマゼニルはベンゾジアゼピン拮抗薬であり鎮咳作用を示さない
- 4○ノスカピンは、延髄の咳中枢を抑制することで鎮咳作用を示すが、呼吸抑制作
用はない。 - 5○テオフィリンは、ホスホジエステラーゼ阻害作用とアデノシンA1 受容体遮断
作用により、気管支平滑筋を弛緩させる。
正答: 4・5
消化器に作用する薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○モサプリドは、副交感神経のセロトニン5–HT4 受容体を刺激することでアセ
チルコリンの遊離を増大させ、胃排出を促進する。 - 2✕スクラルファートは、壁細胞のヒスタミンH2 受容体を遮断することで胃酸分
泌を抑制する。潰瘍面を被覆し保護することで効果を示す(選択的胃酸分泌抑制作用はない) - 3✕ボノプラザンは、壁細胞のH+,K+–ATPase のSH 基と酸性環境で共有結合を
形成することで胃酸分泌を抑制する。H+,K+–ATPase に対してK+ と競合的に結合し、可逆的に阻害する - 4✕カルメロースは、小腸粘膜上皮細胞のCl- チャネル(ClC–2)を活性化するこ
とで腸管内への水分分泌を促進する。膨潤性下剤であり、腸管内で水分を保持し便を軟化・増量させる - 5○メトクロプラミドは、副交感神経終末のドパミンD2 受容体を遮断し、ドパミ
ンによるアセチルコリンの遊離抑制を解除することで胃運動を促進する。
正答: 1・5
播種性血管内凝固症候群(DIC)の治療薬に関する記述のうち、正しいのはど
れか。2つ選べ。
- 1○アンチトロンビンIIIは、ヘパリン存在下で血液凝固第Xa 因子とトロンビンを
阻害する。 - 2○トロンボモデュリン アルファは、トロンビン依存的に活性化プロテインC の
産生を促進する。 - 3✕ダルテパリンは、アンチトロンビン非依存的に血液凝固第Xa 因子を阻害する。アンチトロンビン依存的に第Xa 因子を阻害する
- 4✕ダナパロイドは、血液凝固第Xa 因子を阻害することなく、トロンビンを阻害
する。主に第Xa 因子を阻害する - 5✕ナファモスタットは、プラスミンを阻害することなく、トロンビンを阻害す
る。トロンビンのほかプラスミン等も阻害する
正答: 1・2
非ステロイド性抗炎症薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕アスピリンは、シクロオキシゲナーゼ(COX)のセリン残基をメチル化し、酵
素活性を不可逆的に阻害する。セリン残基をアセチル化し、酵素活性を不可逆的に阻害する - 2✕チアラミドは、COX–1 とCOX–2 に対して強い阻害作用を示し、鎮痛作用や抗
炎症作用を示す。5–リポキシゲナーゼを阻害し、抗アレルギー作用を示す - 3○ロキソプロフェンは、プロドラッグであり、アスピリンと比較して消化管障害
を起こしにくい。 - 4○インドメタシンは、プロスタグランジンE2 の産生を抑制することで炎症によ
る体温上昇を抑制する。 - 5✕ジクロフェナクは、COX をほとんど阻害することなく、鎮痛作用や抗炎症作
用を示す。COXを強く阻害する
正答: 3・4
抗菌薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕リンコマイシンは、DNA 依存性RNA ポリメラーゼを阻害することで細菌の
DNA 複製を阻害する。リボソーム50S サブユニットに結合しペプチジルトランスフェラーゼ活性を阻害する - 2○スルファメトキサゾールは、パラアミノ安息香酸と競合的に拮抗することで葉
酸の生合成を阻害する。 - 3○ノルフロキサシンは、DNA ジャイレースを阻害することで細菌のDNA 複製
を抑制する。 - 4✕セファゾリンは、ミコール酸の生合成を阻害することで結核菌に対して抗菌作
用を示す。ペプチドグリカンの架橋形成を阻害することで細胞壁合成を阻害する - 5✕リファンピシンは、リボソーム50S サブユニットに結合し、ペプチジルトラン
スフェラーゼ活性を阻害することで細菌のタンパク質生合成を抑制する。DNA依存性RNAポリメラーゼを阻害する
正答: 2・3
抗ウイルス薬の作用機序に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕アマンタジンは、ノイラミニダーゼを阻害することでインフルエンザウイルス
の感染細胞からの遊離を抑制する。M2 チャネルを阻害し、ウイルスの脱殻を抑制する - 2○インジナビルは、HIV プロテアーゼを特異的に阻害することでHIV の増殖を
抑制する。 - 3○ラルテグラビルは、インテグラーゼを阻害することでHIV の複製を抑制する。
- 4✕ラミブジンは、CCR5 ケモカイン受容体を遮断することでHIV 感染を抑制す
る。ヌクレオシド類似体として逆転写酵素を阻害する - 5✕エンテカビルは、チミジンキナーゼによって活性型に変換され、ヘルペスウイ
ルスのDNA ポリメラーゼを阻害することでウイルスの増殖を抑制する。B型肝炎ウイルスのDNAポリメラーゼを阻害する
正答: 2・3
がんのホルモン療法薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○デガレリクスは、脳下垂体の性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)受容体
を遮断することで黄体形成ホルモンと卵胞刺激ホルモンの分泌を抑制する。 - 2✕ゴセレリンは、乳がん細胞のエストロゲン受容体を遮断することでがん細胞の
増殖を抑制する。下垂体のGnRH受容体を持続的に刺激し、LH・FSHの分泌を抑制する(GnRHアゴニスト) - 3○エンザルタミドは、前立腺がん細胞のアンドロゲン受容体を遮断することでが
ん細胞の増殖を抑制する。 - 4✕アナストロゾールは、5α–還元酵素を阻害することでジヒドロテストステロン
の産生を抑制する。アロマターゼを阻害することでエストロゲンの産生を抑制する - 5✕アビラテロンは、アロマターゼを阻害することでエストロゲンの産生を抑制す
る。CYP17を阻害することでアンドロゲン合成を抑制する
正答: 1・3
抗悪性腫瘍薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕パクリタキセルは、チューブリンの重合を阻害することで有糸分裂を抑制す
る。微小管の脱重合を阻害し安定化させることで有糸分裂を抑制する - 2○ブレオマイシンは、活性酸素を発生させ、DNA 鎖を切断する。
- 3✕ボルテゾミブは、プロテアソームを活性化することで転写因子NF–κB の活性
化を阻害する。プロテアソームを阻害することでNF–lBの活性化を阻害する - 4○ラムシルマブは、VEGFR2(血管内皮増殖因子受容体2 型)に対するモノク
ローナル抗体である。 - 5✕カルボプラチンは、HER2(ヒト上皮増殖因子受容体2 型)に対するモノク
ローナル抗体である。トラスツズマブがHER2に対するモノクローナル抗体(カルボプラチンは白金製剤)
正答: 2・4
図は、カテコールアミンの生合成・代謝経路を示している。ただし、A~Eは
化合物を、ア~エは酵素を示している。パーキンソン病治療薬に関する記述のう
ち、正しいのはどれか。2つ選べ。

ア

ウ

イ

エ

OH

HO
C
- 1✕ベンセラジドは、エを阻害してEの生成を抑制し、シナプス間隙でのBの濃度
を上昇させる。ベンセラジドは末梢のイ(芳香族L–アミノ酸脱炭酸酵素)を阻害してB(ドーパミン)の末梢での生成を抑制し、脳内へのAの移行を増やす - 2✕セレギリンは、イを阻害して末梢でのBの生成を抑制する。セレギリンはエ(MAO–B)を阻害してB(ドーパミン)の分解を抑制する
- 3○エンタカポンは、ウを阻害して末梢でのDの生成を抑制する。
- 4○ドロキシドパは、血液–脳関門を通過し、脳内でイによりCに変換される。
- 5✕イストラデフィリンは、アの発現上昇を介してAの生成を促進する。イストラデフィリンはアデノシンA2A 受容体拮抗薬である
正答: 3・4
246-247 共通の設問
66 歳男性。内科で処方された以下の薬剤(処方1 、2 )を指示通りに服用
していた。別の病院の泌尿器科を受診し、前立腺肥大症と診断された。泌尿器科で
処方された前立腺肥大症治療薬を自宅で服用したところ、ひどい立ちくらみが起こ
り救急車で搬送され、血圧降下が原因と診断された。
(処方1 )

この患者で立ちくらみの原因となった薬の作用点はどれか。2つ選べ。
- 1○アドレナリンα1 受容体
- 2○アンギオテンシンIIAT1 受容体
- 3✕H+,K+–ATPase
- 4✕シクロオキシゲナーゼ
- 5✕アンドロゲン受容体
正答: 1・2
248-249 共通の設問
62 歳女性。毎日午前1 時に就寝し、午前6 時に起床する規則的な生活をし
ている。最近寝付きが悪い日が続いた。薬局で睡眠改善薬の一般用医薬品を購入し
て服用したが、改善されなかった。そこで専門医を受診し、すぐに眠れて朝すっき
り起きられるような薬を希望し、睡眠薬が処方されることになった。
前問の選択肢1 ~5 に挙げた薬物の作用機序に関する記述のうち、正しいのはど
れか。2つ選べ。
- 1✕視床下部のヒスタミン作動性神経を抑制する。ラメルテオン(メラトニン受容体刺激)またはゾルピデム(GABAA 受容体ベンゾジアゼピン結合部位)
- 2○大脳辺縁系に分布するγ–アミノ酪酸GABAA 受容体のベンゾジアゼピン結合部
位に結合し、GABAA 受容体のGABA に対する親和性を高める。 - 3✕視交叉上核に分布するメラトニン受容体を刺激する。ラメルテオン
- 4✕脳幹網様体に分布するγ–アミノ酪酸GABAA 受容体のGABA 結合部位に結合
し、GABAA 受容体の機能を亢進する。ゾルピデムはGABAA 受容体のベンゾジアゼピン結合部位に結合する - 5○オレキシン受容体を遮断することで脳内におけるモノアミン神経系を抑制す
る。
正答: 2・5
250-251 共通の設問
45 歳男性。「最近、肩こりや腰痛がひどく、寝付きも悪く、しだいに朝起
きるのがつらくなった。不安感が強く、仕事が楽しいと感じることもなくなり、職
場に行くことが苦痛である。」と訴え心療内科を受診し、以下の処方箋を持って薬
局を訪れた。
(処方1 )

1 週間後、以下の処方3 が追加された処方箋を持って、再度薬局を訪れた。
(処方3 )
フルボキサミンマレイン酸塩錠25 mg 1 回1 錠(1 日2 錠)
1 日2 回 朝夕食後 7 日分
この患者が服用している薬剤の中に追加薬剤と併用禁忌のものが2 つあるため、処
方を追加した医師に疑義照会を行った。併用によって生じる副作用に関する記述の
うち、正しいのはどれか。2つ選べ。
(正誤表:選択肢5の「横絞筋融解症」は「横紋筋融解症」に訂正。本サイトでは訂正後の文言で掲載)
- 1○アドレナリンα2 受容体が過剰に刺激され、著しい血圧低下が現れる。
- 2✕Cα2+ チャネルが過剰に阻害され、著しい血圧上昇が現れる。著しい血圧低下が現れる(併用禁忌はチザニジン:α2 受容体刺激による血圧低下・傾眠)
- 3✕γ–アミノ酪酸GABAA 受容体が過剰に活性化され、著しい筋弛緩作用が現れ
る。著しい催眠・鎮静作用が現れる(ラメルテオンとの併用禁忌) - 4○メラトニン受容体が過剰に刺激され、催眠作用が著しく増強される。
- 5✕HMG–CoA 還元酵素が過剰に阻害され、横紋筋融解症の発症リスクが高まる。フルボキサミンとHMG–CoA還元酵素阻害薬は併用禁忌ではない(併用禁忌はチザニジン・ラメルテオン)
正答: 1・4
252-253 共通の設問
76 歳女性。狭心症。大学病院の紹介で、自宅近くの診療所を初めて受診
し、以下の処方箋を薬局に持参した。薬剤師が、初回来局である患者の聞き取りを
行ったところ、歯科治療中であった。
(処方1 )

処方された薬物のうち、サイクリックGMP(cGMP)依存性プロテインキナー
ゼを活性化して血管拡張作用を示すのはどれか。2つ選べ。
- 1✕リシノプリル
- 2✕アスピリン
- 3✕ジルチアゼム
- 4○ニコランジル
- 5○硝酸イソソルビド
正答: 4・5
254-255 共通の設問
42 歳女性。食後、みぞおちに差し込むような痛みが続いたため内科を受診
し、胆石症による痛みと診断された。
前問で適切と考えられた薬物の作用機序に関する記述のうち、正しいのはどれ
か。2つ選べ。
- 1○胆石表面のコレステロールをミセル化することで胆石を溶解する。
- 2✕胆嚢からの胆汁排泄を抑制する。胆汁排泄を促進する
- 3○カテコール–O–メチルトランスフェラーゼ(COMT)を阻害することでOddi
括約筋を弛緩させる。 - 4✕タンパク質分解酵素を阻害する。Oddi 括約筋を弛緩させる(タンパク質分解酵素阻害薬はカモスタット)
- 5✕H+,K+–ATPase を阻害する。H+,K+–ATPase阻害薬(ランソプラゾール)ではない
正答: 1・3
256-257 共通の設問
50 歳女性。頻尿、排尿痛があり泌尿器科を受診し、尿道炎と診断され処方
(処方1 )が出された。同日、歯科にて抜歯し処方(処方2 )が出され、近くの薬
局にて処方1 と2 の薬を受け取った。4 日後薬局に電話をかけ、「もらった薬は決
められたように飲んでいる。痛み止めは昨日まで7 回飲んだ。昨日から太ももが痛
く、今日は、手足がだるく、足に力が入らず歩けないため仕事を休んだ。このまま
薬を服用していいか。」と相談した。来局時、お薬手帳は持参しておらず、聞き取
りでは「薬の名前は覚えていないが、他の薬局でもらった骨の薬と、コレステロー
ルの薬と、胃薬を飲んでいる。」とのことであった。そこで、薬剤師が電話口でこ
の女性にお薬手帳を確認してもらったところ、1 年ほど前から他の薬局にて調剤さ
れた薬剤を継続服用していることが明らかになった。薬剤師は薬物相互作用を疑
い、直ちに処方医に連絡をした。
(処方1 )

次の作用様式のうち、この患者が服用した5 つの薬物のいずれかの作用機序に当
てはまるのはどれか。2つ選べ。
- 1○核内受容体刺激
- 2✕G タンパク共役型受容体遮断
- 3✕DNA 複製阻害
- 4○細菌のリボソームでのタンパク質合成阻害
- 5✕タンパク分解酵素阻害
正答: 1・4
258-259 共通の設問
71 歳男性。3 年前に慢性閉塞性動脈硬化症と診断されたが、自覚症状は無
く弾性靴下によるフットケアと運動療法を行っていた。最近、痛みと跛行が出てき
たので、薬物療法も実施することとなった。患者は爪白癬治療のためイトラコナ
ゾールを服用中である。
前問の選択肢1 ~5 に挙げた薬物の作用機序に関する記述のうち、正しいのはど
れか。2つ選べ。
- 1✕セロトニン5–HT1 受容体を遮断する。シクロオキシゲナーゼを不可逆的に阻害する(アスピリン)
- 2✕アンチトロンビン非依存的に血液凝固第Xa 因子を抑制する。血小板におけるcAMPの産生を促進する(ベラプロスト)
- 3○トロンボキサンA2 の産生を抑制する。
- 4✕血小板におけるサイクリックAMP(cAMP)の分解を抑制する。アンチトロンビン非依存的Xa因子阻害薬は該当しない
- 5○血小板におけるcAMP の産生を促進する。
正答: 3・5
260-261 共通の設問
35 歳女性。体重55 kg。C 型慢性肝炎と診断され、治療開始となった。ペ
グインターフェロンアルファ–2a(週1 回皮下注射)での治療が開始され、以下の
処方が出された。
(処方1 )

この患者に使用する治療薬のC 型肝炎ウイルスに対する作用機序として正しい
のはどれか。2つ選べ。
※
- 1○NS5B ポリメラーゼを阻害する。
- 2○NS3/4A プロテアーゼを阻害する。
- 3○RNA 依存性RNA ポリメラーゼを阻害する。
- 4✕DNA ポリメラーゼを阻害する。C型肝炎ウイルスはRNAウイルスであり、DNAポリメラーゼは関与しない
- 5✕逆転写酵素を阻害する。C型肝炎ウイルスは逆転写を行わない
正答: 1・2・3
262-265 共通の設問
78 歳女性。関節リウマチのためメトトレキサートを服用中。病棟での薬剤
管理指導の面談で、最近疲れやすく、口内炎がひどいとの訴えがあった。
検査データ: AST 90 U/L、ALT 75 U/L、MCV 105 fL、白血球数1,300/nL、
血小板数30,000/nL
前問で適切と考えられた薬物の作用機序として正しいのはどれか。1つ選べ。
- 1✕カルシニューリンを阻害し、インターロイキンなどのサイトカイン産生を抑制
する。細胞内に取り込まれて活性型葉酸となり、核酸合成を再開させる。 - 2○細胞内に取り込まれて活性型葉酸となり、核酸合成を再開させる。
- 3✕赤芽球前駆細胞に作用し、赤血球への分化増殖を促進する。細胞内に取り込まれて活性型葉酸となり、核酸合成を再開させる。
- 4✕ヤヌスキナーゼ(JAK)を阻害し、免疫反応を抑制する。細胞内に取り込まれて活性型葉酸となり、核酸合成を再開させる。
- 5✕細胞内のグルココルチコイド受容体と複合体を形成し、抗炎症作用を示す。細胞内に取り込まれて活性型葉酸となり、核酸合成を再開させる。
正答: 2
前問で適切と考えられた薬物の薬理作用として正しいのはどれか。1つ選べ。
- 1✕TNF–α(腫瘍壊死因子–α)を捕捉する。細胞質において受容体と結合し、この複合体が核内へ移行した後に転写活性を 変化させる。
- 2✕咳中枢に作用して咳嗽反射閾値を上昇させる。細胞質において受容体と結合し、この複合体が核内へ移行した後に転写活性を 変化させる。
- 3✕気管支平滑筋のG タンパク共役型受容体を刺激する。細胞質において受容体と結合し、この複合体が核内へ移行した後に転写活性を 変化させる。
- 4○細胞質において受容体と結合し、この複合体が核内へ移行した後に転写活性を
変化させる。 - 5✕TGF–β(トランスフォーミング増殖因子–β)を捕捉する。細胞質において受容体と結合し、この複合体が核内へ移行した後に転写活性を 変化させる。
正答: 4