第103回 — 実務
演習モードで解く皮下注射で投与されるのはどれか。1つ選べ。
- 1✕BCG ワクチン
- 2○インフルエンザワクチン
- 3✕パクリタキセル注射液
- 4✕ハロペリドール注射液
- 5✕フェニトインナトリウム注射液
正答: 2
添付文書の「警告」や「禁忌」に追加する情報を迅速に伝達するために、厚生
労働省の指示のもとに製造販売業者が作成する文書はどれか。1つ選べ。
- 1✕医療用医薬品製品情報概要
- 2○イエローレター
- 3✕医薬品安全対策情報
- 4✕医薬品・医療機器等安全性情報
- 5✕医薬品インタビューフォーム
正答: 2
医療機関において治験責任医師の重要な協力者として治験全体の調整を担うス
タッフの名称はどれか。1つ選べ。
- 1✕Clinical Research Associate
- 2○Clinical Research Coordinator
- 3✕Coordinating Investigator
- 4✕Principal Investigator
- 5✕Site Management Associate
正答: 2

と、感染症の発症リスクが高くなる。
- 1✕EO (好酸球比率)
- 2○SEG (分節核(分葉核)好中球比率)
- 3✕PLT (血小板数)
- 4✕RBC(赤血球数)
- 5✕Hβ (ヘモグロビン濃度)
正答: 2
病棟で保管する以下の薬物を含む注射液のうち、夜間や休日等で必要な注意を
する医療従事者がいない場合、保管するロッカーや引き出し等に施錠しなければな
らないのはどれか。1つ選べ。
- 1✕ゲンタマイシン硫酸塩
- 2✕コンドロイチン硫酸エステルナトリウム
- 3✕サリチル酸ナトリウム
- 4✕フルルビプロフェン アキセチル
- 5○ペンタゾシン
正答: 5
27 歳女性。現在、妊娠している。感染性膀胱炎と診断された。治療薬として最
も推奨されるのはどれか。1つ選べ。
- 1✕ミノサイクリン塩酸塩
- 2✕イトラコナゾール
- 3○セフカペンピボキシル塩酸塩
- 4✕レボフロキサシン水和物
- 5✕スルファメトキサゾール・トリメトプリム
正答: 3

1つ選べ。
団塊の世代が75 歳以上となる2025 年を目途に、重度な要介護状態となっても住
み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、住ま

の構築を実現していきます。
- 1✕教育
- 2✕出産
- 3✕生業
- 4○予防
- 5✕葬祭
正答: 4
内視鏡の消毒に使用されるのはどれか。1つ選べ。
- 1○グルタラール
- 2✕消毒用エタノール
- 3✕次亜塩素酸ナトリウム
- 4✕ベンザルコニウム塩化物
- 5✕ポビドンヨード
正答: 1
眠気が起こることがあるので、自動車運転等、危険作業を行う際に注意するよ
う指導する必要性が最も低い薬物はどれか。1つ選べ。
- 1✕ブロチゾラム
- 2✕プレガバリン
- 3✕アモキサピン
- 4✕d–クロルフェニラミンマレイン酸塩
- 5○安息香酸ナトリウムカフェイン
正答: 5
次の抗がん薬のうち、調製者の曝露防止のため、閉鎖式の薬物混合器具を使用
して調製する必要性が最も低いのはどれか。1つ選べ。
- 1✕シスプラチン
- 2✕シクロホスファミド
- 3✕ベンダムスチン
- 4✕イホスファミド
- 5○リツキシマブ
正答: 5
196-197 共通の設問
68 歳男性。慢性腎不全にて入院中。今回とこれまでの血液検査の結果か
ら、eGFR の低下が認められたため、クレメジン®細粒分包2 g(注)が追加となり、
薬剤師に服薬説明の依頼があった。
(注:1 包中に球形吸着炭2 g を含有する)
患者は本製剤を服用するのが初めてである。服薬説明として誤っているのはどれ
か。2つ選べ。
- 1✕固体のまま消化管を通過するため、胃潰瘍や食道静脈瘤の治療を行っていない
かを確認する。 - 2✕床に大量にこぼした場合には、転倒の原因となることがあるため、早めに濡れ
たタオルで拭き取るよう指導する。 - 3✕他の薬剤と併用する際には、同時服用は避けるよう指導する。
- 4○墨汁で染めたような黒色の便となるため、患者が驚かないように説明する。
- 5○袋型オブラートや服薬補助ゼリーの使用により、効果が減弱することを説明す
る。
正答: 4・5
198-199 共通の設問
83 歳男性。高齢者介護施設に入所しているが、肺炎のため入院となった。
入院時、仙骨部に褥瘡が認められたことから、褥瘡ケアチームが対応した。感染の
可能性がある黄色の浸出液が多かったため、精製白糖・ポビドンヨード配合軟膏を
滅菌ガーゼに塗布し、創部への貼付処置をした。1 週間後、褥瘡の診断を行ったと
ころ、黄色の浸出液はなくなり、一部が黒色化した壊死組織と褥瘡部分の両方に乾
燥傾向が認められた。
褥瘡ケアチームによる壊死組織に対する治療方針として最も適切なのはどれか。
1つ選べ。
- 1✕精製白糖・ポビドンヨード配合軟膏による治療を継続し、さらに創部を乾燥さ
せてから壊死組織を除去する。スルファジアジン銀クリームを塗布し、創部の水分をコントロールしつつ、壊 死組織を軟化させてから除去する。 - 2✕創部の状態にかかわらず、壊死組織は速やかに除去する。スルファジアジン銀クリームを塗布し、創部の水分をコントロールしつつ、壊 死組織を軟化させてから除去する。
- 3✕薬剤を使用せずガーゼのみを貼付し、創部が乾燥してから壊死組織を除去す
る。スルファジアジン銀クリームを塗布し、創部の水分をコントロールしつつ、壊 死組織を軟化させてから除去する。 - 4○スルファジアジン銀クリームを塗布し、創部の水分をコントロールしつつ、壊
死組織を軟化させてから除去する。 - 5✕壊死組織は、褥瘡面の上皮化が完了すると瘡蓋となって剥がれ落ちるため、処
置を行わない。スルファジアジン銀クリームを塗布し、創部の水分をコントロールしつつ、壊 死組織を軟化させてから除去する。
正答: 4
200-201 共通の設問
70 歳男性。人間ドックにて糖尿病の疑いを指摘されて受診し、2 型糖尿病
と診断された。現在、以下の処方で治療中である。
(処方)

検査値から考えたとき、今後、特に留意すべき症状はどれか。2つ選べ。
- 1✕排尿困難
- 2○悪心・嘔吐
- 3✕血圧上昇
- 4✕味覚障害
- 5○徐脈
正答: 2・5
202-203 共通の設問
69 歳女性。関節リウマチと診断され、抗リウマチ薬を服用中である。関節
症状は改善傾向であった。数日前より発熱、乾性咳が出現し、本日、呼吸困難症状
が出現したため緊急入院となった。胸部X 線CT 画像検査の結果、広範なモザイ
ク状のすりガラス陰影が確認された。
薬物の副作用として最も疑われる疾患名はどれか。1つ選べ。
- 1○間質性肺炎
- 2✕細菌性肺炎
- 3✕肺気腫
- 4✕肺結核
- 5✕マイコプラズマ肺炎
正答: 1
204-205 共通の設問
インフルエンザ流行時には、多くの患者が診察に訪れ、判定用キットによ
る検査が行われる。
あるインフルエンザ判定用キットは、表のような結果を与えた。

- 1○80.0 98.0
- 2✕88.0 97.1
- 3✕90.9 95.2
- 4✕95.2 90.9
- 5✕98.0 80.0
正答: 1
206-207 共通の設問
35 歳女性。かぜの症状緩和のため、一般用医薬品を購入する目的で薬局を
訪れた。患者情報及び相談内容は以下のとおりであった。
症状: 筋肉・関節の痛み、肩こり、鼻水、くしゃみ、のどの痛み、せきの順に症
状がつらい。
治療中 の疾患:現在なし。
相談事 項:明日、社内健康診断で血液検査と尿検査をする。以前、総合感冒薬を
飲んだときに尿の色が鮮やかな黄色になったことがある。明日の尿検査の
際、採尿カップ内の尿に色が着くと恥ずかしいので、尿に目立った色が着
かないかぜ薬を希望する。
この患者に合わせた一般用医薬品を選択するにあたり、必要な成分の組合せとし

2つ選べ。
アセトアミノフェン
dl–メチルエフェドリン塩酸塩

成分B
- 1✕アスコルビン酸
- 2✕チザニジン塩酸塩
- 3○クロルフェニラミンマレイン酸塩
- 4○フルスルチアミン塩酸塩
- 5✕リボフラビン
正答: 3・4
208-209 共通の設問
78 歳女性。高血圧症とパーキンソン病で処方1 を服用していた。パーキン
ソン病症状のコントロールが困難になったため、新たに処方2 が追加された。
(処方1 )

本症例において処方2 が追加された原因として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1○ウェアリング・オフ
- 2✕ジスキネジア
- 3✕悪性症候群
- 4✕動悸
- 5✕異常興奮
正答: 1
210-211 共通の設問
6 歳男児。体重20 kg。身長120 cm。扁桃炎と診断され、この男児の処方
箋を、母親が薬局に持参した(処方1 )。
(処方1 )

本症例に対し、薬剤師が行う対応の中で適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○セフジニル細粒10%の投与量について医師に疑義照会する。
- 2✕セフジニル細粒10%からレボフロキサシン水和物製剤への処方変更を医師に提
案する。セフジニル細粒の用量が過量であるため疑義照会する(レボフロキサシンは小児に禁忌) - 3✕セフジニル細粒10%は鉄剤と一緒に服用するように指導する。鉄剤と一緒に服用すると吸収が低下するため避けるように指導する
- 4✕症状が途中で改善したら服用を終了するように指導する。処方日数分を最後まで服用するように指導する
- 5○尿や便が赤色調を呈することがあると説明する。
正答: 1・5
212-213 共通の設問
85 歳女性。再発・再燃を繰り返す逆流性食道炎の治療を受けている。この
患者の処方箋を、家族が薬局に持参した。
(処方)
オメプラゾール錠10 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)
1 日1 回 夕食後 14 日分
家族より、最近飲み込む力が弱まり服用の際に苦労しているので、薬が飲みやす
くなる方法はないかとの相談を受けた。
薬剤師の対応として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕オメプラゾール錠を正確に半錠に分割して調剤する。腸溶製剤であるため半錠に分割できない
- 2✕オメプラゾール錠を乳鉢で粉砕して調剤する。腸溶製剤であるため粉砕できない
- 3✕ラベプラゾールNa 錠へ変更し、乳鉢で粉砕して調剤することを医師に提案す
る。ラベプラゾールNa錠も腸溶製剤であり粉砕できない - 4○ランソプラゾールカプセルへ変更し、脱カプセルして調剤することを医師に提
案する。 - 5○ランソプラゾール口腔内崩壊錠への変更を医師に提案する。
正答: 4・5
214-215 共通の設問
54 歳女性。再発転移性乳がんに対する化学療法としてドセタキセル・シク
ロホスファミド療法(4 コース)を外来通院で行っている。2 コース目で手指のし
びれと痛みを訴えたため、牛車腎気丸エキス顆粒とブシ末の処方が追加された。
(追加処方)

追加処方の副作用として注意が必要な症状はどれか。1つ選べ。
- 1✕腰痛
- 2✕むくみ
- 3○動悸
- 4✕冷感
- 5✕排尿困難
正答: 3
216-217 共通の設問
45 歳女性。4 年前、2 型糖尿病と診断され、グリメピリド錠とボグリボー
ス錠による薬物治療を開始した。最近の検査の結果より、主治医は以下の薬剤を追
加した。患者はその処方箋を薬局に持参した。
(処方)
イプラグリフロジンL–プロリン錠50 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)
1 日1 回 朝食後 14 日分
SGLT2 選択的阻害薬の副作用として誤っているのはどれか。1つ選べ。
この問題は「解なし」(全員正解扱い)です。
- 1―低血糖
- 2―尿路感染症
- 3―脱水
- 4―血圧上昇
- 5―体重減少
正答: 解なし(全員正解扱い)
218-219 共通の設問
50 歳男性。糖尿病(グリメピリド錠にて加療中)。10 年前にS 状結腸がん
I期T1 軽度浸潤と診断され、内視鏡的粘膜切除術(EMR)を受けた。定期検診
のため、かかりつけ医を受診し、以下の投薬指示が出された。
(投薬)

この経口腸管洗浄剤を服用するにあたり、患者に対して薬剤師が服薬指導する内
容として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕可能であるならば、1 時間あたり2 L の速度で服用してもかまいません。1時間あたり約1 Lの速度で服用する
- 2○服用しにくい場合でも、他の飲料水と一緒に服用しないでください。
- 3✕2 L の溶解液が多いと感じる場合、1 袋を水に溶解して約1 L とし、服用して
もかまいません。2 L全量を服用する - 4○服用中に腹痛の症状が現れた場合には、服用を中止し、ただちに受診してくだ
さい。 - 5✕グリメピリド錠は、本剤と同時に服用してもかまいません。腸管洗浄剤の服用中はグリメピリドの服用を休ませる(吸収されず低血糖のおそれ)
正答: 2・4
220-221 共通の設問
48 歳女性。既往歴 乳がん、StageI。2 年前の術後より再発予防の目的
で以下の処方にてホルモン療法を受けている。
(処方)
タモキシフェン錠20 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)
1 日1 回 朝食後 90 日分
この患者は、最近、精神的に不安定となり、不安発作が頻回になった。本症状の
改善のための処方追加を検討するにあたり、タモキシフェンとの併用の観点から問
題となる薬物について医師から問い合わせがあった。本症例に対して併用を注意す
べき薬物はどれか。1つ選べ。
- 1✕セチプチリンマレイン酸塩
- 2✕ミルナシプラン塩酸塩
- 3○パロキセチン塩酸塩水和物
- 4✕ロラゼパム
- 5✕ロルメタゼパム
正答: 3
222-225 共通の設問
50 歳男性。薬局に処方箋とお薬手帳を持参した。初回面談の際、屋外での
スポーツやレジャーに使用する日焼け止めの相談があった。この男性は、今まで日
焼け止めを使用したことがなく、海水浴の後は肌が赤くなり、ほてりや痛みを感
じ、水疱ができるとのことであった。
紫外線が皮膚に及ぼす影響を考慮し、薬剤師がこの男性に説明する内容として、
適切でないのはどれか。1つ選べ。なお、薬局では下記の商品1~4を取りそろえ
ている。SPF(Sun Protection Factor)及びPA(Protection Grade of UVA)は
紫外線防止の指標であり、その効果を数字及び記号(+)で表している。

- 1○海水浴後に肌が赤くなる原因は、主に紫外線A 波(UVA)によるものです。
- 2✕PA は、UVA 防止効果の指標です。海水浴後に肌が赤くなる原因は、主に紫外線A 波(UVA)によるものです。
- 3✕SPF の数字が大きいものは、小さいものに比べて高い紫外線B 波(UVB)防
止効果が期待されます。海水浴後に肌が赤くなる原因は、主に紫外線A 波(UVA)によるものです。 - 4✕日焼けを防止する成分には、大きく分けて紫外線を吸収するものと紫外線を散
乱させるものがあります。海水浴後に肌が赤くなる原因は、主に紫外線A 波(UVA)によるものです。 - 5✕炎天下で長時間スポーツをする際には、1よりも4をお勧めします。海水浴後に肌が赤くなる原因は、主に紫外線A 波(UVA)によるものです。
正答: 1
この男性が持参したお薬手帳には、ケトプロフェンにて光線過敏症を起こしたこ
とがあるとの記載があった。この男性が持参した処方箋に1 ~5 のいずれかの薬剤
が記載されていた場合に、ケトプロフェンと同様に光線過敏症を引き起こす可能性
があり、注意を要する医薬品はどれか。1つ選べ。
※

- 1✕
- 2○
- 3✕
- 4✕
- 5○
正答: 2・5
226-229 共通の設問
74 歳女性。年齢を考えるとそろそろ骨がもろくなり、寝たきりになるので
はないかと心配になった。
この女性が薬局を訪れ、サプリメントの摂取について相談した。薬局に取りそろ
えている以下の成分を含むサプリメントのうち、カルシウム(Ca)のほかに摂取す
る成分として優先度が高いのはどれか。2つ選べ。
- 1✕ビタミンA
- 2✕ビタミンC
- 3○ビタミンD
- 4✕ビタミンE
- 5○ビタミンK
正答: 3・5
3 ヶ月後、この女性が全身倦怠感を覚え、近医を受診したところ、血清Ca 濃度
10.0 mg/dL、血清アルブミン濃度3.0 g/dL であった。なお、補正血清Ca 濃度
は、血清Ca 濃度と血清アルブミン濃度から次の式で算出される。以下の記述のう
ち、正しいのはどれか。2つ選べ。
補正血清Ca 濃度(mg/dL)= 血清Ca 濃度+[4-(血清アルブミン濃度)]
補正血清Ca 濃度の基準値:8.4~10.2 mg/dL
- 1✕血清中のCa 濃度を評価する際、この女性は高アルブミン血症であるため、補
正血清Ca 濃度を用いる。低アルブミン血症であるため - 2✕この女性は低Ca 血症と判断される。補正血清Ca濃度は11.0 mg/dLであり、高Ca血症と判断される
- 3✕イオン化したCa のみを測定しないと、この女性におけるCa の過不足は判断で
きない。補正血清Ca濃度を用いて評価できる - 4○この女性は、脱力や脱水、腎障害を起こしやすいと予測される。
- 5○ビタミンを含む薬剤の中には、過剰摂取すると高Ca 血症を引き起こすものが
ある。
正答: 4・5
230-231 共通の設問
65 歳男性。長期にわたるアルコール依存症と診断されて、入院治療中。食
事が摂れず栄養不良の状態であったが、さらに担当看護師より、眼球運動の異常や
ふらつき、意識障害が確認されるようになったと報告があった。この患者の症状の
原因としてビタミン欠乏の可能性が考えられた。
この患者で欠乏し、症状の原因となっている可能性が最も高いビタミンはどれ
か。1つ選べ。
- 1○ビタミンB1
- 2✕ビタミンB2
- 3✕ビタミンB6
- 4✕ビタミンB12
- 5✕ビタミンE
正答: 1
232-233 共通の設問
75 歳女性。肺炎にて入院後、喀痰検査にてMRSA が原因菌と判断され
た。バンコマイシンにて治療を開始したが改善が認められず、アルベカシンに変更
した。変更後も治療効果が認められず、さらに腎機能も低下していたことから、他
の薬物の選択をICT(感染制御チーム)で検討することになった。
薬剤師が提案する薬物として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1✕タゾバクタム・ピペラシリン
- 2✕シプロフロキサシン
- 3✕メロペネム
- 4✕クリンダマイシン
- 5○リネゾリド
正答: 5
234-235 共通の設問
2 月のインフルエンザが流行している時期に、6 歳の娘が体調を崩したと
母親が薬局を訪れた。患者は、咳が出て、38.0 °Cの熱があり、筋肉痛と倦怠感を
訴えているとのことであった。
薬局の薬剤師の対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕アスピリンを解熱鎮痛成分として含有する一般用医薬品を販売した。小児のインフルエンザにアスピリンは禁忌(ライ症候群のおそれ)であり、受診勧奨を行った
- 2○インフルエンザの疑いがあるとして、医療機関への受診勧奨を行った。
- 3✕半年前に近隣の医療機関から本人に処方された風邪薬を服用するように指導し
た。他者に処方された医薬品の服用は勧めず、受診勧奨を行った - 4✕筋肉痛を緩和するために、一般用医薬品のジクロフェナク貼付剤を販売した。インフルエンザが疑われるため、受診勧奨を行った
- 5○高熱が続くと脱水症状を起こすことがあるので、水分補給に努めるように指導
した。
正答: 2・5
236-237 共通の設問
55 歳男性。身長160 cm。体重70 kg。会社の事務職をしており、日頃運動
不足である。会社の定期健康診断で、HbA1c 値が基準値よりやや高いと指摘さ
れ、生活習慣について相談するため、薬局を訪れた。
生活習慣の改善と目標に関する薬剤師の説明として適切でないのはどれか。2つ
選べ。
- 1○HbA1c 値は、過去3 ~4 ヶ月の血糖値の平均値を反映する。
- 2✕糖尿病の発症初期にはほとんど自覚症状がない場合が多い。
- 3✕1 回30 分程度の歩行を毎日2 回以上行うことを目標にする。
- 4✕水中歩行は、膝などの関節への負担も少なく、血糖値のコントロールに有効で
ある。 - 5○食事療法では、糖質の摂取量に注意すれば、他の栄養素の摂取は特に注意する
必要はない。
正答: 1・5
238-239 共通の設問
40 歳女性。身長156 cm。体重65 kg。会社を経営し、ストレスを感じてい
る。食生活も不規則で、運動もほとんどしない。最近、急に便秘がひどくなり、お
腹が張るようになった。両親とも大腸がんで亡くなっていることから心配になり、
相談のため薬局を訪れた。
大腸がんの検査について薬剤師が行う説明として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○年齢を考慮すると定期的な検査が必要です。
- 2✕大腸がんの検査では、通常、まず遺伝子診断が行われます。便潜血検査が行われます
- 3○早期の大腸がんは症状がなく、早期発見には便潜血検査が有効です。
- 4✕大腸内視鏡検査では、結腸は調べられますが、直腸は調べられません。直腸まで調べることができます
- 5✕大腸がんの血液検査では、腫瘍マーカーとして、AFP(α–フェトプロテイン)
を調べます。CEAを調べます
正答: 1・3
240-241 共通の設問
74 歳男性。認知症。最近、異食をすることがあるため家族は気をつけてい
たが、一時間ほど目を離した際にエチレングリコール入り保冷剤を飲み込み、嘔
気、頭痛、めまいを訴えたため、救急搬送された。
担当医師より、解毒薬のホメピゾール(4–メチルピラゾール)がないか薬剤部に
問い合わせがあったが、在庫がなかった。代わりに医師に提案するものとして最も
適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1○エタノール
- 2✕プラリドキシムヨウ化物
- 3✕チオ硫酸ナトリウム
- 4✕亜硝酸ナトリウム
- 5✕ホリナートカルシウム
正答: 1
242-243 共通の設問
梅雨の時期、雨の降る日が多かったため、学校薬剤師が小学校の屋外プー
ル水について水質検査を実施することにした。
過マンガン酸カリウム消費量に加え、学校薬剤師が行うプール水における水質検
査項目はどれか。2つ選べ。
- 1✕生物化学的酸素要求量(BOD)
- 2✕結合残留塩素
- 3○遊離残留塩素
- 4○pH 値
- 5✕アンモニア
正答: 3・4
244-245 共通の設問
病院のスタッフステーションで、感染性廃棄物用の容器の近くの床に注射
針が落ちていた。これを拾おうとした医療従事者が誤って指に針を刺してしまっ
た。この病棟には、HIV、B 型肝炎ウイルス又はC 型肝炎ウイルスに感染した患
者が入院しているが、指に刺してしまった針が、いずれの患者に使用されたものか
は不明であった。事故後、直ちに、この医療従事者の血液検査を行った。
針を刺してしまった医療従事者への対処として、誤っているのはどれか。2つ選べ。
- 1○傷口を流水で洗浄し、次亜塩素酸ナトリウム水溶液による消毒を行う。
- 2✕HBs 抗原が陽性もしくはHBs 抗体が陽性の場合には、B 型肝炎への新たな感
染の可能性はないため、B 型肝炎に対する処置の必要はない。 - 3✕HBs 抗体を獲得していない場合には、事故発生後直ちに抗HBs ヒト免疫グロ
ブリンを投与する。 - 4✕抗HIV 薬の投与を直ちに開始することがある。
- 5○事故後2 週間まで、抗HIV 抗体の検査を継続する。
正答: 1・5
246-247 共通の設問
66 歳男性。内科で処方された以下の薬剤(処方1 、2 )を指示通りに服用
していた。別の病院の泌尿器科を受診し、前立腺肥大症と診断された。泌尿器科で
処方された前立腺肥大症治療薬を自宅で服用したところ、ひどい立ちくらみが起こ
り救急車で搬送され、血圧降下が原因と診断された。
(処方1 )

泌尿器科から処方された前立腺肥大症治療薬で、上記処方薬との併用で強い血圧
降下の原因となった可能性があるのはどれか。1つ選べ。
- 1○ナフトピジル
- 2✕デュタステリド
- 3✕アリルエストレノール
- 4✕セルニチンポーレンエキス
- 5✕ビカルタミド
正答: 1
248-249 共通の設問
62 歳女性。毎日午前1 時に就寝し、午前6 時に起床する規則的な生活をし
ている。最近寝付きが悪い日が続いた。薬局で睡眠改善薬の一般用医薬品を購入し
て服用したが、改善されなかった。そこで専門医を受診し、すぐに眠れて朝すっき
り起きられるような薬を希望し、睡眠薬が処方されることになった。
処方される薬剤として最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1✕アモバルビタール錠
- 2✕スボレキサント錠
- 3✕エスタゾラム錠
- 4✕フルニトラゼパム錠
- 5○ゾルピデム酒石酸塩錠
正答: 5
250-251 共通の設問
45 歳男性。「最近、肩こりや腰痛がひどく、寝付きも悪く、しだいに朝起
きるのがつらくなった。不安感が強く、仕事が楽しいと感じることもなくなり、職
場に行くことが苦痛である。」と訴え心療内科を受診し、以下の処方箋を持って薬
局を訪れた。
(処方1 )

薬剤師の服薬指導の内容として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕眼圧低下が起こることがありますので、物がひずんで見えたり、視野が暗く
なったりしたら、すぐに薬剤師に相談してください。めまい・ふらつきや立ちくらみに注意してください - 2○立ち上がる際は、ゆっくりと立ち上がり、めまいやふらつきに注意してくださ
い。 - 3✕薬の影響で、尿や汗に赤い色がつくことがあります。尿や汗の着色は起こりません
- 4○自動車の運転等の危険を伴う機械の操作は避けてください。
正答: 2・4
252-253 共通の設問
76 歳女性。狭心症。大学病院の紹介で、自宅近くの診療所を初めて受診
し、以下の処方箋を薬局に持参した。薬剤師が、初回来局である患者の聞き取りを
行ったところ、歯科治療中であった。
(処方1 )

薬剤師がこの患者に行う指導として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○咳が続く時は、医師又は薬剤師に相談してください。
- 2✕テープ剤は、必ず心臓の真上に貼ってください。胸部・腹部等に貼ればよく、心臓の真上である必要はありません
- 3✕抜歯の際は、ボノプラザンフマル酸錠の服用を中止してください。抜歯時に休薬を考慮するのは抗血小板薬(アスピリン等)です
- 4○頭痛、立ちくらみが起こることがあるので注意してください。
正答: 1・4
254-255 共通の設問
42 歳女性。食後、みぞおちに差し込むような痛みが続いたため内科を受診
し、胆石症による痛みと診断された。
この患者の治療薬として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○ウルソデオキシコール酸
- 2✕カモスタットメシル酸塩
- 3✕ランソプラゾール
- 4○フロプロピオン
- 5✕シメチジン
正答: 1・4
256-257 共通の設問
50 歳女性。頻尿、排尿痛があり泌尿器科を受診し、尿道炎と診断され処方
(処方1 )が出された。同日、歯科にて抜歯し処方(処方2 )が出され、近くの薬
局にて処方1 と2 の薬を受け取った。4 日後薬局に電話をかけ、「もらった薬は決
められたように飲んでいる。痛み止めは昨日まで7 回飲んだ。昨日から太ももが痛
く、今日は、手足がだるく、足に力が入らず歩けないため仕事を休んだ。このまま
薬を服用していいか。」と相談した。来局時、お薬手帳は持参しておらず、聞き取
りでは「薬の名前は覚えていないが、他の薬局でもらった骨の薬と、コレステロー
ルの薬と、胃薬を飲んでいる。」とのことであった。そこで、薬剤師が電話口でこ
の女性にお薬手帳を確認してもらったところ、1 年ほど前から他の薬局にて調剤さ
れた薬剤を継続服用していることが明らかになった。薬剤師は薬物相互作用を疑
い、直ちに処方医に連絡をした。
(処方1 )

薬剤師が薬物相互作用の原因と考えた薬剤はどれか。2つ選べ。
- 1✕アルファカルシドールカプセル
- 2✕ポラプレジンク口腔内崩壊錠
- 3○シンバスタチン錠
- 4○クラリスロマイシン錠
- 5✕ロキソプロフェンナトリウム水和物錠
正答: 3・4
258-259 共通の設問
71 歳男性。3 年前に慢性閉塞性動脈硬化症と診断されたが、自覚症状は無
く弾性靴下によるフットケアと運動療法を行っていた。最近、痛みと跛行が出てき
たので、薬物療法も実施することとなった。患者は爪白癬治療のためイトラコナ
ゾールを服用中である。
この患者の治療薬として適切でないのはどれか。1つ選べ。
- 1✕アルプロスタジル
- 2○ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩
- 3✕サルポグレラート塩酸塩
- 4✕チクロピジン塩酸塩
- 5✕イコサペント酸エチル
正答: 2
260-261 共通の設問
35 歳女性。体重55 kg。C 型慢性肝炎と診断され、治療開始となった。ペ
グインターフェロンアルファ–2a(週1 回皮下注射)での治療が開始され、以下の
処方が出された。
(処方1 )

薬剤師が患者に対して指導・説明する内容として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○眠れない、食欲がない、意欲がないなどの症状が出たら、医師又は薬剤師に申
し出てください。 - 2✕熱が出たら、市販の解熱薬を服用し、様子を見てください。発熱は骨髄抑制(無顆粒球症等)のサインの可能性があるため、市販薬ではなく医師・薬剤師に相談してください
- 3✕朝食後飲み忘れた場合は、その日の夕食後服用分と合わせて、夕食後に服用し
てください。忘れた分をまとめて服用せず、次回から規則的に服用してください - 4○催奇形性がある薬が含まれているので、避妊してください。
正答: 1・4
262-265 共通の設問
78 歳女性。関節リウマチのためメトトレキサートを服用中。病棟での薬剤
管理指導の面談で、最近疲れやすく、口内炎がひどいとの訴えがあった。
検査データ: AST 90 U/L、ALT 75 U/L、MCV 105 fL、白血球数1,300/nL、
血小板数30,000/nL
医師に対して、この患者への投与を提案する薬剤として最も適切なのはどれか。
1つ選べ。
- 1○ホリナートカルシウム錠
- 2✕トファシチニブクエン酸塩錠
- 3✕デキサメタゾン錠
- 4✕エポエチンアルファ(遺伝子組換え)注射液
- 5✕タクロリムス水和物カプセル
正答: 1
その後、発熱、乾性咳嗽、息切れがあるとの訴えがあり、検査の結果、メトトレ
キサートが原因の間質性肺炎が疑われた。
医師に対して、この患者への投与を提案する薬剤として最も適切なのはどれか。
1つ選べ。
- 1✕ピルフェニドン錠
- 2✕テルブタリン硫酸塩錠
- 3✕インフリキシマブ(遺伝子組換え)点滴静注
- 4✕デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物錠
- 5○プレドニゾロン錠
正答: 5
266-269 共通の設問
55 歳男性。10 年前に2 型糖尿病と診断され、生活習慣の改善とナテグリ
ニドの服用を開始した。5 年前にHbA1c 値が8.4%まで上昇したため、メトホル
ミン塩酸塩が追加され、その後増量されて以下の処方となった。
(処方1 )

処方1 に対して、特に注意すべき副作用の初期症状はどれか。2つ選べ。
- 1✕尿路感染症による排尿痛
- 2✕メラニンの過剰生成による色素沈着
- 3✕心機能低下による下肢の浮腫
- 4○乳酸アシドーシスによる全身倦怠感、過呼吸
- 5○低血糖によるめまい、ふらつき
正答: 4・5
この患者は、処方1 による治療を行っていたが、血糖コントロール不良状態が
3 ヶ月続いたため、以下のインスリン製剤を追加することになった。
(処方2 )
インスリン デテミル(遺伝子組換え)(300 単位/3 mL) 1 筒
- 1✕回7 単位 1 日1 回 就寝前
この患者に対する服薬指導に関する記述のうち、適切なのはどれか。2つ選べ。
1 インスリン デテミルが追加になりましたので、これまで処方されていたナテ
グリニドの服用は中止になります。ナテグリニドの服用は継続になります - 2✕膵臓のインスリン分泌能がなくなってしまったため、インスリン製剤が必要と
なりました。膵臓のインスリン分泌能が残っているため追加になったものです - 3○なるべく同じ部位で、少しずつずらした場所に注射してください。
- 4○体重増加しやすくなりますので、食事・運動療法をしっかり行いましょう。
- 5✕インスリン デテミルは基礎インスリンを補充するものなので、低血糖に注意
する必要はありません。低血糖に注意する必要があります
正答: 3・4
270-271 共通の設問
23 歳男性。幼児期に喘息と診断され、総合病院の呼吸器内科でテオフィリ
ンが処方され、継続的に服用している。最近、体調を崩し、近所の内科を受診した
ところ、マイコプラズマ肺炎と診断され、以下の薬剤が投薬された。
服用を始めて2 日後、男性は夜中に眠れなくなったので、薬剤情報提供書を薬局
に持参してかかりつけ薬剤師に相談した。
(処方)
相談された薬剤師は、テオフィリンとの薬物相互作用による副作用を疑い、内科
医に疑義照会した。その際、薬剤師が変更を提案すべき薬剤はどれか。1つ選べ。
- 1○シプロフロキサシン錠
- 2✕カルボシステイン錠
- 3✕アンブロキソール塩酸塩錠
- 4✕チペピジンヒベンズ酸塩錠
- 5✕モンテルカスト錠
正答: 1
272-273 共通の設問
76 歳男性。1 年前より心房細動にて内科を受診してワルファリンを服用し
ており、その処方は以下のとおりであった。朝食後に忘れず服用していること、他
科受診及び併用薬はないこと、納豆は食べていないことを薬剤の交付時に確認して
いた。
(処方)
ワルファリンK 錠1 mg 1 回2 錠(1 日2 錠)
1 日1 回 朝食後 56 日分
本日、本人が妻と一緒に処方箋を持って薬局を訪れた。処方箋を確認したとこ
ろ、1 回2 錠から1 回4 錠に増量となっていた。本人によると、血液検査の結果が
悪かったため、増量になったとのことであった。また、妻によると、1 ヶ月半前か
ら毎食前にジュースを作って飲ませているとの話であった。
ジュースについて確認したところ、次の食材が含まれているとのことだった。薬
剤が増量になった原因として考えられる食材はどれか。1つ選べ。
- 1✕グレープフルーツ
- 2✕ニンジン
- 3✕ブルーベリー
- 4○ホウレンソウ
- 5✕ヨーグルト
正答: 4
274-275 共通の設問
50 歳男性。体重70 kg。血清アルブミン値4.1 g/dL、血清クレアチニン値
2.0 mg/dL。重症のMRSA 院内感染によりバンコマイシン塩酸塩を1 日1 回間欠
点滴投与することになった。初回は負荷投与する予定である。この患者におけるバ
ンコマイシンの分布容積は0.7 L/kg、半減期は24 時間と見積もられている。血液
培養の結果、バンコマイシンによる最小発育阻止濃度(MIC)は1.0 µg/mL で
あった。
バンコマイシン塩酸塩による治療及びTDM に関する記述のうち、正しいのはど
れか。2つ選べ。
- 1○この患者では、腎機能の低下により、半減期が延長している。
- 2✕肝毒性の発現を回避するため、バンコマイシンのトラフ値は20 µg/mL 以下に
することが推奨されている。腎毒性回避のためトラフ値は15~20 µg/mL 以下(20 µg/mLを超えないよう)に管理する - 3✕治療効果の指標として、最高血中濃度/MIC を用いる。AUC/MIC を用いる
- 4○レッドネック症候群を予防するために、1 時間以上かけて点滴する。
- 5✕この患者では、アルブミンが大量に尿中へ漏出しているため、タンパク結合率
が低下している。血清アルブミン値は正常範囲(4.1 g/dL)であり、タンパク結合率の低下は認められない
正答: 1・4
276-277 共通の設問
69 歳男性。7 年前から高血圧と糖尿病のため、エナラプリルマレイン酸
塩、メトホルミン塩酸塩及びグリメピリドを服用している。
これまで特に問題なく過ごしていたが、最近、動悸を感じるようになり病院を受
診した。心電図から心房細動と診断され、以下の薬剤が追加処方された。
(処方1 )
ベラパミル塩酸塩錠40 mg 1 回1 錠(1 日3 錠)
1 日3 回 朝昼夕食後 7 日分
(処方2 )
ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩カプセル75 mg
1 回2 カプセル(1 日4 カプセル)
1 日2 回 朝夕食後 7 日分
なお、患者の身体所見及び検査値などは次のとおり。身長176 cm、体重72 kg、血
圧148/93 mmHg、体温37.0 °C、心拍数161 回/min(不規則)、呼吸数15 回/min、
BUN 21 mg/dL、Scr 1.7 mg/dL、Ccr 42 mL/min、AST 14 U/L、ALT 16 U/L
この患者の薬物治療に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕処方1 の主目的は、血圧を十分に低下させることである。心室応答の抑制(脈拍数コントロール)である
- 2✕脈拍が不規則なので、プロプラノロール塩酸塩の処方を提案する必要がある。ベラパミルで脈拍をコントロールする(プロプラノロールの追加は不要)
- 3○処方2 の代替薬の1 つにリバーロキサバンがある。
- 4○処方2 は心原性脳梗塞の予防目的で処方されている。
- 5✕PT–INR 値が2.0~3.0 になっているか、モニタリングが必要である。ダビガトランはPT–INRによるモニタリングは不要である
正答: 3・4
278-279 共通の設問
36 歳女性。腎移植目的で入院となった。移植に伴いサンディミュン®カプ
セル、ミコフェノール酸モフェチルカプセル、メチルプレドニゾロン錠を術前より
内服することとなり、担当薬剤師が指導を開始した。移植手術は無事に終了し医師
の指示によりサンディミュン®カプセルをネオーラル®カプセルに切り替えること
になり、引き続き担当薬剤師が指導を継続することになった。

ネオーラル®カプセル:シクロスポリンの自己乳化型マイクロエマルション製剤
薬剤師がこの患者に行う術前、術後の服薬指導として、適切でないのはどれか。
2つ選べ。
- 1✕これらの薬を飲んでいる間は、こまめに手洗いをしてください。
- 2○抵抗力が下がり、感染症にかかりやすくなるので、麻疹や風疹などのワクチン
接種をしておきましょう。 - 3✕シクロスポリンは血液中の薬の濃度を測りながら服用する量を決めますので、
血液検査が多くなります。 - 4○グレープフルーツジュースはシクロスポリンの効果を弱めてしまいますので、
飲まないでください。 - 5✕薬を切り替える時には副作用がでることがありますので、気になることがあれ
ば言ってください。
正答: 2・4
280-281 共通の設問
86 歳女性。骨粗しょう症で整形外科を受診し薬物治療を受けている。服用
している薬剤は以下のとおりであった。
(処方1 )

処方箋を受け取った薬剤師は、すでに服用している錠剤の基本的な服用法を患者
に対して再確認した。次に、このゼリー剤で注意することについて、新たに追加説
明を行うことにした。その追加の内容として適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1✕起床してすぐにコップ一杯の水で服用すること。低温(冷蔵庫など)を避けて保存すること。
- 2✕口の中で噛んだり、溶かしたりしないこと。低温(冷蔵庫など)を避けて保存すること。
- 3✕服用後、少なくとも30 分たってから食事を摂ること。低温(冷蔵庫など)を避けて保存すること。
- 4○低温(冷蔵庫など)を避けて保存すること。
- 5✕カルシウムやマグネシウム等の含量が特に高い飲料で服用しないこと。低温(冷蔵庫など)を避けて保存すること。
正答: 4
282-283 共通の設問
2 歳男児。夕方に発熱があり、同時に痙れんが起こったので近所の小児科
を受診した。その後、母親が処方箋を薬局に持参した。その処方内容は以下のとお
りであった。
(処方1 )

ジアゼパム坐剤の基剤:マクロゴール
薬剤師が坐剤の使用経験を確認したところ、坐剤の併用は初めてとのことであっ
た。そこで、この2 種類の坐剤の併用方法について説明した。その内容として適切
なのはどれか。1つ選べ。
- 1✕アセトアミノフェン坐剤を先に挿入し、熱が下がってからジアゼパム坐剤を挿
入してください。ジアゼパム坐剤を先に挿入し、30 分以上してからアセトアミノフェン坐剤を挿 入してください。 - 2✕ジアゼパム坐剤を先に挿入し、3 ~5 分ほどしてからアセトアミノフェン坐剤
を挿入してください。ジアゼパム坐剤を先に挿入し、30 分以上してからアセトアミノフェン坐剤を挿 入してください。 - 3✕アセトアミノフェン坐剤を先に挿入し、3 ~5 分ほどしてからジアゼパム坐剤
を挿入してください。ジアゼパム坐剤を先に挿入し、30 分以上してからアセトアミノフェン坐剤を挿 入してください。 - 4○ジアゼパム坐剤を先に挿入し、30 分以上してからアセトアミノフェン坐剤を挿
入してください。 - 5✕アセトアミノフェン坐剤を先に挿入し、30 分以上してからジアゼパム坐剤を挿
入してください。ジアゼパム坐剤を先に挿入し、30 分以上してからアセトアミノフェン坐剤を挿 入してください。 - 6✕アセトアミノフェン坐剤を挿入したら、直ちにジアゼパム坐剤を挿入してくだ
さい。ジアゼパム坐剤を先に挿入し、30 分以上してからアセトアミノフェン坐剤を挿 入してください。
正答: 4
284-285 共通の設問
52 歳男性。食道がんの手術後に完全静脈栄養による治療を受けていた。ビ
タミンB1 不足による乳酸アシドーシスの疑いでチアミン塩化物塩酸塩を急速静注
したが、効果が不十分であったため7 %炭酸水素ナトリウム注射液40 mL を輸液
500 mL に混合して点滴投与する予定である。
表は、各輸液の成分濃度を示している。炭酸水素ナトリウム注射液との混合で、
配合変化が生じる可能性が最も高い輸液剤はどれか。1つ選べ。ただし、電解質の
濃度はmEq/L、ブドウ糖の濃度はw/v%である。
Na+ K+ Cα2+ Mg2+ Cl- リン酸 ブドウ糖
- 1○147 4.0 4.5 0.0 155.5 0.0 0.0
- 2✕90 0.0 0.0 0.0 70 0.0 2.6
- 3✕35 20 0.0 3.0 38 0.0 10
- 4✕35 20 0.0 0.0 35 0.0 4.3
- 5✕40 35 0.0 0.0 40 15 5.0
正答: 1
286-287 共通の設問
24 歳男性。悪性リンパ腫に対して外来化学療法を実施予定である。外来化
学療法室で、薬剤師がレジメンチェックを行った。
レジメン(R–CHOP)1 クール目
(処方1 )

(正誤表:レジメン(処方1)について、リツキシマブの投与時間のみを記載していたのは誤りである旨、厚生労働省より発表)
医師に確認又は提案すべき内容として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○リツキシマブ注射剤の投与前に、B 型肝炎ウィルス感染の有無を確認する。
- 2✕シクロホスファミド水和物注射剤の投与後は、しびれなどの末梢神経障害の発
現に注意する。出血性膀胱炎の発現に注意する - 3○ドキソルビシン塩酸塩注射剤の投与が長期化する際には、総投与量(累積投与
量)に注意する。 - 4✕ビンクリスチン硫酸塩注射剤の投与後は、出血性膀胱炎の発現に注意する。しびれなどの末梢神経障害の発現に注意する
正答: 1・3
288-289 共通の設問
68 歳男性。体重60 kg。高血圧症及び便秘のため下記の処方薬を服用してい
た。患者は日中に町内会の夏祭りの準備をしており、水分摂取を忘れるほど夢中に
作業をしたところ、体調不良となり救急搬送された。救急搬送時の体温は38.5 °C。
血液検査で、血清クレアチニン値が前回受診時の0.8 mg/dL から2.5 mg/dL へと
上昇しており、急性腎不全の診断となった。
(処方1 )

この患者の薬学的管理に関する提案のうち、適切でないのはどれか。2つ選べ。
- 1○ロキソプロフェンナトリウム水和物錠の投与
- 2✕酸化マグネシウム錠の中止
- 3✕エナラプリルマレイン酸塩錠の中止
- 4✕トリクロルメチアジド錠の中止
- 5○レボフロキサシン水和物錠の投与
正答: 1・5
290-291 共通の設問
74 歳男性。喘息にて近医から下記の薬剤(処方1 及び処方2 )が処方され
ていた。呼吸困難を自覚しており、禁煙したにもかかわらず、症状が改善しないた
め、呼吸器内科を受診したところ、新たにCOPD(慢性閉塞性肺疾患)と診断さ
れ、追加の処方(処方3 )が行われた。
(処方1 )
オルベスコ100 µg インヘラー56 吸入用(注1 ) 1 本
1 回2 吸入 1 日1 回 朝 吸入

クレソニドとして100 µg を吸入できる。
(処方2 )
セレベント50 µg ディスカス(注2 ) 1 本
1 回1 吸入 1 日2 回 朝就寝前 吸入

1 吸入でサルメテロールとして50 µg を吸入できる。
(処方3 )
スピリーバ2.5 µg レスピマット60 吸入(注3 ) 1 本
1 回2 吸入 1 日1 回 朝 吸入

ロピウムとして2.5 µg を吸入できる。
吸入剤の服薬指導に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕加圧式定量噴霧吸入器は吸気と噴霧の同調が必要でないため、任意のタイミン
グで吸入するように説明する。吸気と噴霧の同調が必要である - 2○ドライパウダー吸入器は自己の吸気で吸入を行うため、十分な吸気力があるか
を確認する。 - 3✕吸入薬は、内服薬と同等の全身性の副作用があると伝える。内服薬よりも全身性の副作用は少ないと伝える
- 4○吸入指導を行う場合は、口頭説明だけではなく、吸入練習器具を用いて実践さ
せることが望ましい。 - 5✕喘息発作時にはオルベスコを使用するように伝える。発作時には速効性の吸入薬(オルベスコは定期吸入用)を使用する
正答: 2・4
292-293 共通の設問
28 歳女性。1 ヶ月ぐらい前から動悸、手指の震えがあり、発汗が多くなっ
たため近医を受診したところ、バセドウ病と診断され下記の薬剤が処方された。
(処方)
プロピルチオウラシル錠50 mg 1 回2 錠(1 日6 錠)
1 日3 回 朝昼夕食後 28 日分
患者への説明として適切なのはどれか。2つ選べ。
※
- 1✕催奇形性の報告があるので、薬剤服用中は妊娠を避けるよう説明する。催奇形性の報告はない(メチマゾールは妊娠初期に使用を控える)
- 2○甲状腺ホルモンの分泌を抑える薬であると説明する。
- 3○規則的に数ヶ月間服用し、症状が改善したら減薬できると説明する。
- 4✕海藻類を積極的に摂取するよう説明する。海藻類(ヨード)の摂取は控えるよう説明する
- 5○定期的な血液検査の必要性を説明する。
正答: 2・3・5
294-295 共通の設問
26 歳男性。統合失調症の診断を受け、ハロペリドールを処方されていた。
手の震え、体のこわばりやアカシジア(静座不能)などの副作用の出現により服薬
を自己中断するため、入退院を繰り返している。3 ヶ月前から以下の処方に変更と
なった。
(処方)

薬剤師が患者の訴えを医師に伝えたところ、代替薬を検討することになった。副
作用発現の観点から推奨できる薬物として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1✕クロルプロマジン塩酸塩
- 2✕クロザピン
- 3✕クエチアピンフマル酸塩
- 4✕スルピリド
- 5○アリピプラゾール
正答: 5
296-297 共通の設問
56 歳男性。以下の処方箋を持って薬局を訪れた。足裏と足側面にかゆみ、
水疱、皮膚の剥離などの症状が出現し、皮膚科外来を受診したとのことであった。
(処方)
ラノコナゾールクリーム1 % 10 g 6 本
1 回適量 1 日1 回 塗布
この外用剤を使用する際に伝えるべき注意点として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕症状の改善が認められたら、徐々に塗布回数を減らす。指示された期間は塗布を継続する
- 2○アキレス腱周囲ぐらいまで広めに塗布する。
- 3✕患部は保湿に心がける。患部は乾燥させるように心がける
- 4✕塗布した状態で日光にあたらない。日光への曝露制限は不要である
- 5○塗布部位に発赤などが生じたら、使用を中止する。
正答: 2・5
298-299 共通の設問
50 歳男性。庭で草むしり中にハチに刺された。その直後に全身の瘙痒感と
発赤が認められ、口唇部から頸部にかけての違和感と呼吸苦が出現した。40 分後
に救急搬送され、治療が開始された。搬送時には、頸部、体幹、四肢に広く膨隆
疹、頭部顔面全体に発赤腫脹を認め、意識はもうろう状態であった。
検査データ: 血圧78 mmHg/測定不能(収縮期/拡張期)、脈拍98 bpm、
呼吸数25 回/min、酸素飽和度90%、体温35.8 °C
動脈血ガス:pH 7.38、PaO2 68 Torr、PaCO2 33 Torr
初療段階でこの患者に使用する注射薬として適切でないのはどれか。2つ選べ。
- 1✕ヒドロコルチゾンコハク酸エステルナトリウム
- 2○ヒトインスリン
- 3✕d–クロルフェニラミンマレイン酸塩
- 4✕アドレナリン
- 5○プロプラノロール塩酸塩
正答: 2・5
300-301 共通の設問
70 歳女性。3 日前から全身倦怠感、前日から38 °C台の発熱があった。起
床時に立ち上がることができなかったため、救急搬送された。
搬送時の検査データ: 意識やや混濁、血圧82/56 mmHg、心拍数105 bpm、呼吸
数23 回/min、酸素飽和度93%、体温38.6 °C、左肋骨脊柱
角に叩打痛あり、白血球数16,500/nL、CRP 20.8 mg/dL、
BUN 41.5 mg/dL、Cr 2.3 mg/dL
尿のグラム染色では、大腸菌を疑わせるグラム陰性桿菌を多数認めた。
救急外来でブドウ糖加乳酸リンゲル液の点滴を行ったところ、意識状態、血圧、心
拍数に改善が認められた。この時点で、抗菌薬を投与することとなった。
薬剤師が推奨すべき抗菌薬として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1✕ベンジルペニシリンカリウム
- 2○セフトリアキソンナトリウム
- 3✕ダプトマイシン
- 4✕エリスロマイシンラクトビオン酸塩
- 5✕リネゾリド
正答: 2
302-303 共通の設問
68 歳男性。肝細胞がんによる肝部分切除後に痛みが出現したため疼痛治療
を開始した。1 ヶ月前から医療用麻薬が導入され、2 週間前に増量された。
今回、肝細胞がん再発の治療のため入院となった。緩和ケアチームの薬剤師は、
患者へのインタビューにより、「痛みのコントロールは良好だが、2 週間ほど前か
ら眠気が強くなり昼間でも傾眠傾向あり」との情報を得た。
現在の処方

薬剤師は患者の眠気の原因を考察した結果、モルヒネ硫酸塩水和物から他の鎮痛
薬への変更の必要性を医師に相談することにした。薬剤師が推奨すべき薬物とし
て、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○フェンタニルクエン酸塩
- 2✕プレガバリン
- 3○オキシコドン塩酸塩水和物
- 4✕ペンタゾシン
- 5✕トラマドール塩酸塩
正答: 1・3
304-305 共通の設問
産婦人科の医師から、医薬品情報室に「帝王切開前の皮膚消毒に用いる消
毒薬として、クロルヘキシジンとポビドンヨードのどちらが手術部位感染を予防す
るのに良いか。」との問い合わせがあった。
情報収集の結果、クロルヘキシジン(2 %クロルヘキシジングルコン酸塩+イソ
プロピルアルコール)群と、ポビドンヨード(8.3%ポビドンヨード+イソプロピ
ルアルコール)群を比較した論文を見出し、表に基づいて説明した。
ITT(Intention To Treat)解析による評価結果

薬剤師の説明として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕主要評価項目は、手術部位感染の発症率と平均入院期間であった。主要評価項目は手術部位感染の発症率であった
- 2○クロルヘキシジン群では、ポビドンヨード群と比べて、手術部位感染のリスク
が45%減少することが示されている。 - 3✕クロルヘキシジン群では、ポビドンヨード群と比べて、深部の手術部位感染の
リスクは統計学的に有意に小さい。深部の手術部位感染のリスクに統計学的な有意差はない - 4○クロルヘキシジン群、ポビドンヨード群ともに、入院期間の中央値は4 日間で
あった。 - 5✕再入院までの期間は、クロルヘキシジン群、ポビドンヨード群においてそれぞ
れ19 日間、25 日間であった。再入院率はそれぞれ3.3%、4.3%であった(期間ではなく割合)
正答: 2・4
306-307 共通の設問
69 歳女性。皮膚科を受診し、四肢の皮膚湿疹に対して以下の処方箋を持
ち、初めてこの薬局を訪れた。薬剤師が薬を取りそろえる前にお薬手帳で併用薬を
確認したところ、女性はラタノプロスト点眼液を処方されていた。なお、副作用歴
やアレルギー歴は無いとのことであった。女性は今回の処方薬を初めて使用する。
(処方1 )
ベタメタゾン・d–クロルフェニラミンマレイン酸塩配合錠
1 回1 錠(1 日2 錠)
1 日2 回 朝夕食後 5 日分
(処方2 )
エピナスチン塩酸塩錠20 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)
1 日1 回 夕食後 14 日分
(処方3 )
ベタメタゾン吉草酸エステル軟膏0.12% 5 g
1 回適量 1 日2 回 朝夕 四肢の患部に塗布
これらの処方の疑義照会において、変更を提案すべき処方はどれか。1つ選べ。
- 1○処方1
- 2✕処方2
- 3✕処方3
- 4✕処方1 と処方2
- 5✕処方1 と処方3
- 6✕処方2 と処方3
正答: 1
308-309 共通の設問
薬局並びに店舗販売業及び配置販売業の業務を行う体制を定める省令(以
下「体制省令」という。)には、薬局において調剤の業務に係る医療の安全を確保
するために必要な措置として、従業者に対する研修が定められている。この研修と
して、薬局の過去のヒヤリ・ハット事例報告を薬剤師全員で確認し、以下の事例を
検討した。
(処方)
ノルバデックス錠10 mg 1 回2 錠(1 日2 錠)
1 日1 回 朝食後 14 日分
この処方に対してノルバスク錠10 mg 1 回2 錠(1 日2 錠)14 日分を調剤し
た。薬剤交付時に患者に「高血圧の薬」であることを説明した際、患者が間違いに
気づいた。
ノルバデックス錠:成分名 タモキシフェンクエン酸塩
ノルバスク錠 :成分名 アムロジピンベシル酸塩
この事例から取り間違いの再発を防止する方法として、適切でないのはどれか。
1つ選べ。
- 1✕処方箋記載の医薬品名を声出し確認するとともに、錠剤棚の貼付ラベルの医薬
品名も声出し確認する。 - 2○取り間違いをした薬剤師はその作業から外す。
- 3✕錠剤棚に「類似名称医薬品有り」の注意喚起のシールを貼る。
- 4✕類似名称医薬品の薬品棚の配置を見直す。
- 5✕類似名称医薬品の組合せ表を作成してスタッフに周知する。
正答: 2
310-311 共通の設問
75 歳男性。パーキンソン病が進行し、レボドパ製剤に加えてセレギリン塩
酸塩錠が併用されることとなった。この医療機関では、併用することとなったセレ
ギリン塩酸塩錠は初めての採用である。薬剤師は、この患者に対して非運動症状
(うつ症状、頻尿、便秘、睡眠障害など)の改善のために同時に処方される可能性
がある薬剤の併用の可否及び薬剤の取扱いについて確認した。
次の薬剤のうち、この男性に併用できないのはどれか。2つ選べ。
- 1○アミトリプチリン塩酸塩
- 2✕フラボキサート塩酸塩
- 3✕ピコスルファートナトリウム
- 4○フルボキサミンマレイン酸塩
- 5✕トリアゾラム
正答: 1・4
312-313 共通の設問
76 歳男性。脳梗塞の既往と高血圧、脂質異常症(高脂血症)、不眠、便秘
のため、以下の処方により治療を継続中である。薬局での服薬指導時に、患者から
最近便が黒っぽいとの訴えがあった。薬剤師が主治医に連絡したところ、精密検査
により大腸がんが見つかり、3 ヶ月後に切除手術を受けることになった。
(処方1 )

入院手術前に医師と協議の上、この薬剤師が薬学的管理をすることになった。上
記の処方の中で、休薬の必要性が高いのはどれか。2つ選べ。
- 1✕処方1
- 2○処方2
- 3○処方3
- 4✕処方4
- 5✕処方5
正答: 2・3
314-315 共通の設問
72 歳男性。男性の家族が処方箋を持って薬局を訪れた。薬を取りそろえる
前に薬剤師が家族に服薬状況を確認したところ、錠剤やカプセル剤のような固形物
の服用が難しいことが判明した。処方箋はすべて一般名処方であり、患者の希望が
あるので後発医薬品での調剤が可能である。
(処方1 )

薬剤師は処方医に疑義照会を行い、対応策を提案することにした。この患者の特
性に合わせた対応策として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕一包化
- 2○錠剤の粉砕
- 3✕処方薬剤数の削減
- 4○口腔内崩壊錠への変更
- 5✕服用回数の削減
正答: 2・4
316-317 共通の設問
保険薬局で保険薬剤師が、先発医薬品から後発医薬品への変更調剤などを
行う際の留意点及び患者への説明内容について確認した。
変更調剤などを行う際の留意点に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。ただし、後発医薬品へ変更が可能な処方箋を応需した場合とする。
- 1✕一般名処方では、先発医薬品の調剤を優先する。後発医薬品の調剤を優先する
- 2✕銘柄名処方の後発医薬品は、別銘柄の後発医薬品には変更できない。別銘柄の後発医薬品にも変更できる
- 3✕外用薬は、クリーム剤から軟膏剤のように剤形を変更することができる。剤形を変更することはできない
- 4○変更する際は後発医薬品の適応症を確認する。
- 5○変更調剤した薬剤の銘柄について、処方箋を発行した保険医療機関に情報提供
する。
正答: 4・5
318-319 共通の設問
72 歳男性。通院困難なため在宅医療を受けている。医師の訪問時に男性の
家族より、夜になると咳が止まらなくなり本人が眠れていないことが伝えられた。
診察の結果、次の薬剤が処方され、薬剤師が在宅にて対応することとなった。
(処方1 )
アジスロマイシン錠250 mg 1 回2 錠(1 日2 錠)
1 日1 回 朝食後 3 日分
(処方2 )
テオフィリン徐放錠200 mg(12~24 時間持続)
1 回1 錠(1 日2 錠)
1 日2 回 朝食後・就寝前 14 日分
3 日後、薬剤師が訪問したところ、家族から症状も改善されず痰もつまっている
と報告を受けた。薬剤師が医師に対して行う提案として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1✕アジスロマイシン錠を2 日間処方延長する。L–カルボシステイン錠を追加する
- 2✕アジスロマイシン錠をクラリスロマイシン錠に変更する。ツロブテロール経皮吸収型テープを追加する
- 3○L–カルボシステイン錠を追加する。
- 4✕レバミピド錠を追加する。L–カルボシステイン錠を追加する
- 5○ツロブテロール経皮吸収型テープを追加する。
正答: 3・5
320-321 共通の設問
平成29 年5 月2 日(火)午後7 時に50 代女性が母(78 歳)の薬のことで
自宅近くの薬局を訪れた。その女性の母は整形外科に通院しており、毎週金曜日に
受診して薬を処方してもらっているが、ゴールデンウィークで整形外科が5 月7 日
(日)まで休診であった。週明けに受診する予定だが手持ちの薬を本日で飲み切っ
てしまい、本人が不安を訴えているが、医師に連絡がとれないとのことであった。
お薬手帳の記載内容は以下のとおり。
平成29 年4 月21 日(金)
厚生整形外科クリニック

薬剤師の対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○一般用医薬品のイブプロフェン錠を販売した。
- 2✕服用している医薬品は提供できないので、痛みがでても我慢するように伝え
た。一般用医薬品のロキソプロフェンナトリウム錠等を販売した - 3✕休み明けに受診し、処方箋を持参することを前提に、同じ薬を調剤し交付し
た。処方箋なしで医療用医薬品を調剤・交付することはできない - 4✕要指導医薬品のロキソプロフェンナトリウムテープを販売した。一般用医薬品のロキソプロフェンナトリウム錠を販売した
- 5○一般用医薬品のロキソプロフェンナトリウム錠を販売した。
正答: 1・5
322-323 共通の設問
いつも薬局を訪れる女性の患者から「かかりつけ薬剤師という言葉をテレ
ビで聞いたが、何をしてくれるのですか」と薬剤師に質問があった。
質問を受けた薬剤師は患者にかかりつけ薬剤師について説明した。その内容とし
て、適切でないのはどれか。1つ選べ。
- 1✕一般用医薬品を含めた服薬情報を一元的に管理する。
- 2✕在宅訪問し、薬剤管理指導を行う。
- 3✕医薬品や健康食品などに関する相談に対応する。
- 4✕患者が受診しているすべての医療機関の処方情報を把握する。
- 5○休日を除いて24 時間対応する。
正答: 5
324-325 共通の設問
85 歳女性。独居。かかりつけ医を受診し、処方箋を持って薬局を訪れた。
薬剤を受け取って帰宅後にこの女性から薬局に電話があり、「薬を飲んだあと首の
まわりが赤くなってきた」とのことだった。
薬剤師が行う対応として、優先度が高いのはどれか。2つ選べ。
- 1✕市販の湿疹用軟膏の手持ちがあれば使用するよう助言する。症状の詳細確認が優先される
- 2○息苦しさや唇の腫れなどいつもと違う感じがないか確認する。
- 3✕不安に対し時間をかけてカウンセリングを行う。症状の確認が優先される
- 4✕明日まで様子を見るよう助言をする。息苦しさ・唇の腫れ等の重篤化兆候の確認が優先される
- 5○副作用以外の可能性を探るための質問をする。
正答: 2・5
50 歳男性。28 歳の時に胃の全摘出手術を受け、術後5 年間は定期的に検査を
受けていたが、それ以降は通院していなかった。数週間前より疲れやすくなり、食
欲も減退したことから、クリニックを受診した。受診時には皮膚蒼白であった。血
液検査の結果は以下の通りであった。
白血球数6,500/nL、Hβ 7.9 g/dL、血小板数20 × 104/nL、MCV 140 fL、
MCH 45 pg、血清鉄165 µg/dL、Na 140 mEq/L、K 4.0 mEq/L、Cl 102 mEq/L
この患者に欠乏していると考えられる栄養素として適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1✕ビタミンA
- 2✕ビタミンB2
- 3✕ビタミンB6
- 4○ビタミンB12
- 5✕ビタミンD
正答: 4
26 歳男性。1 日数回の下痢を繰り返し、また、血便が出ていたので近医を受診
した。検査の結果、潰瘍性大腸炎と診断され、メサラジン錠を用いた治療を開始し
た。2 年後、出血性下痢の増加と腹痛を認めるようになり、薬物はメサラジン錠と
プレドニゾロン錠の併用に変更になった。
この患者の病態と薬学的管理について適切でないのはどれか。2つ選べ。
- 1○服用困難な場合には、メサラジン錠を粉砕する。
- 2✕感染症にかかりやすい。
- 3✕メサラジンの副作用として、消化器症状に気をつける。
- 4✕定期的に大腸癌の検査を受ける。
- 5○メサラジン錠服用により、潰瘍性大腸炎の完治が期待できる。
正答: 1・5
8 歳男児。湿疹により皮膚科を受診した。母親が処方箋を持って薬局を訪れた。
(処方)
レボセチリジン塩酸塩錠5 mg 1 回0.5 錠(1 日1 錠)
1 日2 回 朝食後・就寝前 7 日分
母親からの聞き取りで錠剤が飲めないことが判明したため、処方医に疑義照会して
レボセチリジン塩酸塩シロップ0.05%への処方変更を提案した。提案した処方薬
の1 回量及び全量として正しいのはどれか。1つ選べ。
- 1✕1 回量2.5 mL 全量35 mL
- 2✕1 回量2.5 mL 全量70 mL
- 3✕1 回量 5 mL 全量35 mL
- 4○1 回量 5 mL 全量70 mL
- 5✕1 回量10 mL 全量35 mL
- 6✕1 回量10 mL 全量70 mL
正答: 4
58 歳男性。CD20 陽性のびまん性大細胞型B 細胞性リンパ腫と診断され、
R–CHOP 療法による治療が行われることになり、薬剤師は以下の処方を確認した。

1 コース期間:3 週間
総コース数:6 ~8 コース
d–クロルフェニラミンマレイン酸塩錠2 mg 1 錠及びイブプロフェン錠200 mg 1 錠
を服用する。
担当医師に提案すべき内容として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○リツキシマブの点滴速度は少しずつ上げていく。
- 2✕グラニセトロンは、リツキシマブの後に投与する。リツキシマブの前(投与開始30分前)に投与する
- 3✕ドキソルビシン塩酸塩の点滴速度は少しずつ上げていく。ドキソルビシンは一定速度で点滴する(漸増するのはリツキシマブ)
- 4○d–クロルフェニラミンマレイン酸塩とイブプロフェンは、リツキシマブの投与
開始30 分前に投与する。
正答: 1・4
腎機能不全に対する配慮が必要な患者に高カロリー輸液の調製を行う際、ブド
ウ糖含有率50%の基本輸液500 mL、脂肪乳剤(ダイズ油20%)100 mL、高カロ
リー輸液用微量元素製剤(2 mL)、総合ビタミン剤(5 mL)を準備した。この組成
に加える総窒素量8.1 mg/mL の総合アミノ酸輸液の量として最も近いのはどれ
か。1つ選べ。
ただし、NPC/N 比を400、脂肪乳剤(ダイズ油20%)100 mL に含まれる熱量を
200 kcal とする。
- 1✕100 mL
- 2○400 mL
- 3✕800 mL
- 4✕1,000 mL
- 5✕1,500 mL
正答: 2
細菌、真菌、ウイルス感染の拡大防止に用いるため、次亜塩素酸ナトリウム濃
度6 %の消毒薬を購入した。0.02%(200 ppm)次亜塩素酸ナトリウム消毒液1 L
を調製する方法として正しいのはどれか。1つ選べ。
- 1✕消毒薬の原液100 mL に水を加え全量を1 L とし、この液100 mL を採取し、
これに水を加えて全量1 L とする。消毒薬の原液5 mL に水を加え全量を150 mL とし、この液100 mL を採取し、 これに水を加えて全量1 L とする。 - 2○消毒薬の原液5 mL に水を加え全量を150 mL とし、この液100 mL を採取し、
これに水を加えて全量1 L とする。 - 3✕消毒薬の原液10 mL に水を加え全量を500 mL とし、この液100 mL を採取
し、これに水を加えて全量1 L とする。消毒薬の原液5 mL に水を加え全量を150 mL とし、この液100 mL を採取し、 これに水を加えて全量1 L とする。 - 4✕消毒薬の原液50 mL に水を加え全量を500 mL とし、この液10 mL を採取し、
これに水を加えて全量1 L とする。消毒薬の原液5 mL に水を加え全量を150 mL とし、この液100 mL を採取し、 これに水を加えて全量1 L とする。 - 5✕消毒薬の原液10 mL に水を加え全量を1.5 L とし、この液50 mL を採取し、
これに水を加えて全量1 L とする。消毒薬の原液5 mL に水を加え全量を150 mL とし、この液100 mL を採取し、 これに水を加えて全量1 L とする。
正答: 2
注射液A(pH 3.4,2 mL/アンプル)、注射液B(pH 8.6,2 mL/アンプル)及び
注射液C(pH 9.1,10 mL/アンプル)をシリンジ内で混合する。

0.1 mol/L 0.1 mol/L

薬剤師は各注射液のpH 変動スケール(上図)に基づいて薬剤の調製を検討した。
混合の可否及び順序として最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1✕どの順序でも白濁するので混合できない。BとCを混合した後、Aを混合する。
- 2✕AとBを混合した後、Cを混合する。BとCを混合した後、Aを混合する。
- 3✕AとCを混合した後、Bを混合する。BとCを混合した後、Aを混合する。
- 4○BとCを混合した後、Aを混合する。
- 5✕どの順序でも混合できる。BとCを混合した後、Aを混合する。
正答: 4
52 歳男性。腰痛のためロキソプロフェンNa を服用している。全身倦怠感が続
いたため受診した。検査の結果、薬物の長期服用による慢性肝疾患が疑われ入院し
た。肝機能に関する検査値は以下の通りである。ただし、( )内は正常上限値と
する。

この患者の治療に推奨する薬物はどれか。2つ選べ。
- 1✕タウリン
- 2○ウルソデオキシコール酸
- 3○グリチルリチン酸
- 4✕ソホスブビル
- 5✕リバビリン
正答: 2・3
74 歳男性。4 年前に前立腺癌Stage IIIとの診断により内分泌療法が開始され
た。今回、内分泌療法抵抗性となったため、「ドセタキセル75 mg/m2、1 日1
回、1 時間かけて点滴投与、3 週間毎」を開始した。
化学療法施行中、患者から「注射している所がひりひりして痛い」との訴えが
あった。薬剤師が確認したところ、左前腕の点滴ルート刺入部位に腫脹を認め、薬
液が皮下に漏出していた。
連絡を受けた医師が直ちに点滴の注入を止めた。この患者に対する対応として、
適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○留置針に残った薬液をシリンジで回収する。
- 2○左前腕を胸より高い位置にあげる。
- 3✕漏出部位を温める。漏出部位を冷却する
- 4✕左前腕の漏出部位以外から点滴を再開する。対側の前腕など別の部位に新たに穿刺して再開する
正答: 1・2
我が国において健康被害をもたらし社会問題となった薬物とその症状又は疾病
の組合せのうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
薬物 症状又は疾病
- 1✕クロロキン 網膜症
- 2○ソリブジン 無菌性髄膜炎
- 3✕キノホルム 亜急性脊髄視神経症
- 4✕ストレプトマイシン 聴力障害
- 5✕サリドマイド 四肢奇形
正答: 2
汎発性血管内血液凝固症の治療のため下腿末梢静脈からガベキサートメシル酸
塩(以下GM と略す)を点滴投与していた患者に、投与開始6 日後になって注射
部位から血管に沿って静脈炎が生じた。同様事例の予防のため、考えられる対策と
して誤っているのはどれか。1つ選べ。
- 1✕GM はできるだけ太い血管より投与するよう医療スタッフに周知する。
- 2○GM はできるだけ短時間で投与を終えるように、点滴速度の調整を医療スタッ
フに周知する。 - 3✕今回起こった事例の背景要因について医療スタッフ間で情報共有する。
- 4✕GM を末梢血管から投与するときの濃度について処方監査を徹底する。
- 5✕販売名の異なるGM 製剤採用にあたっては静脈炎の危険性を改めて医療スタッ
フに周知する。
正答: 2
サリドマイドを服用する患者への説明として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○紛失した場合は、処方医又は調剤した薬剤師に連絡してください。
- 2✕服用の必要がなくなった場合は、残った薬を速やかに破棄してください。処方した医療機関又は調剤した薬局に返却してください(自己破棄不可)
- 3✕(男性の場合)服用中でも避妊する必要はありません。男性も避妊する必要があります(精液への移行のおそれ)
- 4○(女性の場合)服用開始4 週間前から服用終了4 週間後まで必ず避妊してくだ
さい。 - 5✕服用中でも授乳してかまいません。授乳はできません
正答: 1・4
65 歳男性。3 年前から高血圧症を指摘され、治療中である。5 ヶ月前から空咳
が続き、検診で右肺に陰影を指摘されていた。最近は血痰が混じるようになり、精
査加療目的のため入院となった。精査の結果、非小細胞肺がん(扁平上皮がん、
stage IV)と診断された。
【患者情報・検査値】
身長165 cm、体重60 kg、体表面積1.6 m2、血圧120/75 mmHg、脈拍65 回/min
喫煙歴40 年(30 本/日)
この患者の肺がん発症リスクの指標となるブリンクマン指数はどれか。1つ選べ。
- 1✕20
- 2✕30
- 3✕40
- 4○1,200
- 5✕10,950
正答: 4
28 歳男性。双極性障害のために炭酸リチウム錠とバルプロ酸ナトリウム徐放錠
で治療を行っている。今回、うつ症状の改善がみられないため、主治医よりラモト
リギン錠を追加したいと薬剤部に相談があった。
バルプロ酸ナトリウム徐放錠とラモトリギン錠の併用に関する情報提供の内容に
ついて適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1✕ラモトリギン錠はバルプロ酸ナトリウム徐放錠と併用禁忌である。併用開始後2 週間までは、ラモトリギン錠を隔日投与する。
- 2✕両剤の併用で血糖値上昇が考えられるので、定期的な検査を実施する。併用開始後2 週間までは、ラモトリギン錠を隔日投与する。
- 3○併用開始後2 週間までは、ラモトリギン錠を隔日投与する。
- 4✕両剤の併用で血中アンモニア濃度の上昇が考えられるので、定期的な検査を実
施する。併用開始後2 週間までは、ラモトリギン錠を隔日投与する。 - 5✕両剤の併用でラモトリギンの半減期が短くなるため、投与量を漸増する。併用開始後2 週間までは、ラモトリギン錠を隔日投与する。
正答: 3
58 歳男性。尿路結石の既往歴あり。健康診断で尿酸値が高いことを指摘され、
受診を勧められた。現在は痛風関節炎等の症状は認められないが、近医を受診し
た。検査の結果、尿酸排泄低下型の高尿酸血症と診断され、薬物治療を行うことに
なった。
検査データ: 尿酸値9.3 mg/dL、eGFR 23 mL/分/1.73 m2、AST 35 U/L、
ALT 33 U/L、LDH 230 U/L、ALP 340 U/L、γ–GTP 65 U/L
本患者の治療に用いられる薬物として最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1○フェブキソスタット
- 2✕ブコローム
- 3✕プロベネシド
- 4✕ベンズブロマロン
- 5✕ラスブリカーゼ(遺伝子組換え)
正答: 1
医療の高度化と専門化、さらにヘルスケアの医療概念の拡大に伴って患者・ク
ライアント自身の主観的な価値判断を抜きにして医療を実践することができなく
なってきている。このような中、医療の高度専門化やチーム医療への対応を妨げる
のはどれか。1つ選べ。
- 1✕インフォームドコンセント
- 2○医療従事者中心の医療
- 3✕患者の権利の擁護
- 4✕人格の尊厳の尊重
- 5✕根拠に基づく医療
正答: 2
36 歳女性。重症嘔吐と摂食不良により、低カリウム血症となり、L–アスパラギ
ン酸K 注射液を投与することになった。
<注射処方箋>
末梢 (自然滴下、1 時間かけて点滴)
10:00~

この注射処方箋で疑義照会すべき内容はどれか。1つ選べ。
- 1○生理食塩液の量が少ない。
- 2✕点滴速度が速い。生理食塩液の量が少ない。
- 3✕L–アスパラギン酸カリウム濃度が低い。生理食塩液の量が少ない。
- 4✕L–アスパラギン酸カリウムの1 日の投与量が過量である。生理食塩液の量が少ない。
- 5✕L–アスパラギン酸カリウムの1 日の投与量が不足である。生理食塩液の量が少ない。
正答: 1
68 歳男性。交通外傷で右上腕を開放骨折していることが判明し、骨接合術が予
定された。術前管理として薬剤師が持参薬を確認した。次の持参薬の中で手術に向
けて注意の必要な薬物はどれか。2つ選べ。
- 1✕ロスバスタチン
- 2✕タムスロシン
- 3○ダビガトラン
- 4✕ロキソプロフェン
- 5○テルミサルタン
正答: 3・5
APPROACH–J は、冠動脈疾患一次予防高リスク群の脂質異常症患者に対する
脂質管理目標値の妥当性及び生活習慣の改善が脂質コントロールに及ぼす影響を明
らかにすることを目的に実施された日本人の治療実態下における実践的研究であ
る。APPROACH–J では各項目の遵守をスコア化し、以下の図に示す結果が得られ
た。

対象患者: 動脈硬化疾患予防ガイドライン2007 版で一次予防の高リスク群と判定されたプラバスタチン新
規投与及び投与中の外来患者(男性20 歳以上、女性55 歳以上または閉経後。脳卒中、閉塞性動
脈硬化症・合併症患者は除く。)(n = 4,352)
Kitagawa et al. J. Atheroscler.Thromb. 2012;19:795–805 より改変
グラフから読み取れることとして、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1○服薬アドヒアランスが1 点上昇すると、LDL–C 値は約6.6 mg/dL 減少する。
- 2✕適切な運動を維持するとLDL–C 値が上昇する。LDL–C値が低下する
- 3✕喫煙や飲酒の制限をすると、HDL–C 値が上昇する。HDL–C値が低下する
- 4○良好な食事バランスを維持すると、「LDL–C 値/HDL–C 値」が小さくなる。
- 5✕トリグリセリド値を改善するには、高脂質食品の制限の方が服薬アドヒアラン
スよりも効果が大きい。服薬アドヒアランスの方が効果が大きい
正答: 1・4
35 歳男性。乗物酔い防止薬の購入のため薬局を訪れた。男性は、自分と5 歳の
子供の両方が服用できる一般用医薬品を希望している。子供は錠剤やカプセル剤を
服用できる。
薬剤師がこの男性に勧める医薬品の成分と用量として適切なのはどれか。2つ選べ。

- 1○
- 2○
- 3✕
- 4✕
- 5✕
正答: 1・2