第103回 — 衛生
演習モードで解く「日本人の食事摂取基準(2015 年版)」において、生活習慣病の発症及び重症化
を予防するために設定されている栄養素の指標はどれか。1つ選べ。
- 1✕推定平均必要量
- 2✕推奨量
- 3✕目安量
- 4○目標量
- 5✕耐容上限量
正答: 4
食品中のトリプトファンから生じる腐敗臭の原因物質はどれか。1つ選べ。
- 1✕エチルメルカプタン
- 2○スカトール
- 3✕スペルミジン
- 4✕トリメチルアミン
- 5✕ヒスタミン
正答: 2
冬季に患者発生数がピークになる食中毒の病因物質はどれか。1つ選べ。
- 1✕カンピロバクター・ジェジュニ
- 2✕ツキヨタケ
- 3✕腸炎ビブリオ
- 4○ノロウイルス
- 5✕サルモネラ属菌
正答: 4
母子感染防止事業の徹底により母子感染は激減したが、小児における水平感染
が問題となったため、予防接種法における定期接種の対象に新たに加えられたウイ
ルスはどれか。1つ選べ。
- 1✕A 型肝炎ウイルス
- 2○B 型肝炎ウイルス
- 3✕C 型肝炎ウイルス
- 4✕E 型肝炎ウイルス
- 5✕アデノウイルス
正答: 2
業務上疾病のうち、疾病者数が最も多いのはどれか。1つ選べ。
- 1✕レイノー病
- 2✕胆管がん
- 3✕酸素欠乏症
- 4✕潜函病
- 5○災害性腰痛
正答: 5
ほ乳動物の体内で、有機リン系農薬マラチオンを代謝して無毒化する酵素はど
れか。1つ選べ。
- 1✕N–アセチル転移酵素
- 2✕グルタチオンS–転移酵素
- 3✕硫酸転移酵素
- 4○カルボキシルエステラーゼ
- 5✕アルコール脱水素酵素
正答: 4
慢性毒性として、成人では貧血、小児では中枢神経障害が問題となるのはどれ
か。1つ選べ。
- 1✕カドミウム
- 2○無機鉛
- 3✕無機スズ
- 4✕クロム
- 5✕アルセノベタイン
正答: 2
微量元素セレンを含む生体防御因子はどれか。1つ選べ。
- 1✕スーパーオキシドジスムターゼ
- 2✕NADPH オキシダーゼ
- 3○グルタチオンペルオキシダーゼ
- 4✕カタラーゼ
- 5✕メタロチオネイン
正答: 3
水道水の水質基準項目のうち、塩素消毒による副生成物でないのはどれか。
1つ選べ。
- 1○ジェオスミン
- 2✕ジブロモクロロメタン
- 3✕クロロ酢酸
- 4✕クロロホルム
- 5✕ブロモホルム
正答: 1
大気中に含まれる物質のうち、環境基本法により環境基準が設定されていない
のはどれか。1つ選べ。
- 1✕一酸化炭素
- 2○二酸化炭素
- 3✕二酸化窒素
- 4✕テトラクロロエチレン
- 5✕ベンゼン
正答: 2
交通事故により顔面を損傷し食事を経口摂取できない入院患者(20 歳男性、
60 kg、基礎疾患なし)に、高カロリー輸液を行うことになった。身動きできない
ので身体活動レベルは1.2 と評価された。グルコースのみでエネルギー補給する場
合、1 日に必要と推定されるグルコース量(g)はどれか。1つ選べ。ただし、20
歳の男性の基礎代謝基準値を25.0 kcal/kg 体重とする。
- 1✕200
- 2✕375
- 3○450
- 4✕1,800
- 5✕7,200
正答: 3
食品のメイラード反応に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
- 1✕トーストしたパンの褐変や、香気成分の生成に関わる。
- 2✕この反応によって生じるメラノイジンは、抗酸化作用を有している。
- 3✕リシンのf–アミノ基がこの反応を受けると、栄養価は低下する。
- 4○リンゴの皮をむいて空気中に放置すると、この反応により褐変する。
- 5✕ポテトチップス製造時におけるアクリルアミドの生成にも関与している。
正答: 4
油脂の変敗に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○オレイン酸のみを含む油脂より、リノール酸のみを含む油脂の方が酸化されや
すい。 - 2✕同じ条件で酸化したとき、γ–リノレン酸のみを含む油脂より、α–リノレン酸の
みを含む油脂の方が、カルボニル価は著しく速く上昇する。両者とも3つの二重結合をもつため、カルボニル価の上昇速度はほぼ同等である - 3✕不飽和脂肪酸を含む油脂のヨウ素価は、酸化により上昇する。酸化により低下する
- 4✕酸化により油脂中の脂質ヒドロペルオキシドが増加すると、過酸化物価の測定
において、滴定に要するチオ硫酸ナトリウムの量は減少する。増加する - 5○食品添加物として添加したビタミンEは、不飽和脂肪酸を含む油脂の過酸化物
価の上昇を抑制する。
正答: 1・5
食中毒に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○蜂蜜にはボツリヌス菌の芽胞が含まれることがあるため、腸内細菌叢が未熟な
乳児が蜂蜜を摂取すると、ボツリヌス症を発症し、呼吸困難や呼吸停止に陥るこ
とがある。 - 2✕生魚摂取により生じるクドアやアニサキスなどの寄生虫による食中毒は、生魚
を長時間冷凍しても防ぐことはできない。-20 °Cで24時間以上の冷凍により防ぐことができる - 3✕ジャガイモの芽や皮の部分に多く含まれるソラニンやチャコニンは熱に不安定
なため、加熱処理によりこれらによる食中毒を防ぐことができる。ソラニンやチャコニンは熱に安定であり、加熱処理では防ぐことができない - 4○イヌサフランの球根にはコルヒチンが含まれるため、誤食すると呼吸不全等を
起こし死に至ることがある。 - 5✕シガテラの原因となる魚類は主に熱帯から亜熱帯にかけて生息しているため、
我が国ではシガテラ発症の報告はない。我が国でも沖縄地方等でシガテラ発症の報告がある
正答: 1・4
表は、我が国における1995 年と2015 年の年齢三区分別人口構成割合及び2035
年における予測値を示したものである。以下の記述のうち、正しいのはどれか。
2つ選べ。
年少人口割合(%)生産年齢人口割合(%)老年人口割合(%)

- 1○年少人口割合と老年人口割合の和は、従属人口割合となる。
- 2✕この表から求められる老年人口割合の倍化年数は、20 年より短い。20年より長い
- 3○1995 年から2015 年にかけて、老年化指数は2 倍以上上昇している。
- 4✕2015 年における老年人口指数は50 を上回る。約45(50を下回る)
- 5✕2035 年に予測される年少人口指数は15 を下回る。約17.5(15を上回る)
正答: 1・3
図は、1955 年から2015 年までの全悪性新生物及び部位別にみた悪性新生物の
年齢調整死亡率の年次推移を示したものである。A~Fは、乳房、肺(気管、気管
支及び肺)、胃、肝臓、大腸及び子宮のいずれかに対応している。これらの年次推
移に関する記述のうち、適切なのはどれか。2つ選べ。
男 女

- 1○1
1955 ʼ65 ʼ75 ʼ85 ʼ95 2005 ʼ15 1955 ʼ65 ʼ75 ʼ85 ʼ95 2005 ʼ15
1 Aの年齢調整死亡率が低下し続けている要因として、がんの早期発見や食生活
の変化が考えられる。 - 2✕Bの年齢調整死亡率が1990 年代後半まで上昇した主な要因として、飲酒やウ
イルス感染の関与が考えられる。B(肺)の上昇の主な要因として、喫煙が考えられる - 3○Cの年齢調整死亡率が1990 年代後半まで上昇した要因の1 つとして、食事内
容の欧米化が考えられる。 - 4✕Eの年齢調整死亡率の低下の主な要因として、ワクチンの定期接種によるEの
罹患率の低下が考えられる。E(子宮)の低下の主な要因として、検診の普及や衛生環境・出産回数の変化が考えられる - 5✕近年、全悪性新生物の年齢調整死亡率が男女とも低下しているが、粗死亡率も
同様に低下している。粗死亡率は高齢化の影響で上昇している
正答: 1・3
表は、福岡県の久山町研究において65 歳以上の住民826 名を15 年間追跡し、
65 歳の時点での高血圧と耐糖能異常が、その後の脳血管性認知症とアルツハイ
マー病の発症に及ぼす影響について調べたものである。この結果から導き出される
結論として誤っているのはどれか。2つ選べ。
相対危険度c

※
- 1✕耐糖能異常は、単独でアルツハイマー病の危険因子となる。
- 2○耐糖能異常がない場合、高血圧はアルツハイマー病を抑制する因子となる。
- 3✕高血圧及び耐糖能異常は、いずれも単独で脳血管性認知症の危険因子となる。
- 4○脳血管性認知症は高血圧の危険因子となる。
- 5○高血圧はアルツハイマー病に対する耐糖能異常の影響を解析する上で、交絡因
子となる。
正答: 2・4・5
予防接種に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕予防接種法のA類疾病に対する予防接種のみならず、B類疾病に対する予防接
種も、国民の努力義務(勧奨接種)とされている。B類疾病に対する予防接種には努力義務(勧奨接種)の規定はない - 2○先天性風疹症候群の予防のために、妊娠する前に予防接種により風疹に対する
免疫を獲得しておくことが望まれる。 - 3✕小学校における集団感染を防止するために、すべての小学生を対象にインフル
エンザワクチンの予防接種が定期接種として行われている。インフルエンザワクチンは定期接種の対象ではない(任意接種) - 4○現在、定期接種において、ポリオに対するワクチンは、弱毒生ワクチンではな
く不活化ワクチンが用いられている。 - 5✕麻疹及び流行性耳下腺炎の予防接種には、MR ワクチンが用いられている。麻疹にはMRワクチンが、流行性耳下腺炎には別のワクチン(任意接種)が用いられる
正答: 2・4
我が国における性感染症に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕新規HIV 感染者の大半は男性であり、異性との性的接触によるものが最も多
い。男性同士の性的接触によるものが最も多い - 2✕2010 年以降、性器クラミジア感染症の患者数は、性感染症の中で淋菌感染症に
次いで多い。性器クラミジア感染症が最も多い - 3✕2010 年以降、梅毒の患者数が増加しているが、その治療には抗ウイルス薬ラミ
ブジンが有効である。梅毒の治療にはペニシリン系抗菌薬が有効である - 4○B型肝炎ウイルスはキャリアとの性行為により感染するため、その予防にはコ
ンドームの使用が有効である。 - 5○HIV 感染症及び梅毒は、いずれも5 類感染症の中で全数把握が必要な感染症で
ある。
正答: 4・5
平成26 年の特定化学物質等障害予防規則(特化則)の改正により、クロロホ
ルムが特定化学物質に指定され、ベンゼンなどの発がん物質と同様の管理が必要と
なった。クロロホルムを扱う作業者の労働衛生管理に関する記述のうち、正しいの
はどれか。2つ選べ。
- 1○作業者の健康を管理するため、特化則に基づく定期的な健康診断を実施する必
要がある。 - 2✕作業場に排気装置を設置すれば、作業環境中のクロロホルム濃度を定期的に測
定する必要はない。作業環境中のクロロホルム濃度を定期的に測定する必要がある - 3✕クロロホルムの発がん性を踏まえて、作業者の作業記録、健康診断の記録の保
存期間は5 年間とされている。保存期間は30年間とされている - 4○作業場には、物質名、有害作用、取扱い上の注意、保護具の装着などの掲示を
行う必要がある。 - 5✕クロロホルムへの曝露により、作業者の尿中へのメチル馬尿酸の排泄量が増加
する。メチル馬尿酸はトルエン・キシレン曝露の指標である
正答: 1・4
グルクロン酸抱合に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。
- 1✕グルクロン酸抱合は解毒反応であり、未変化体に比べ活性が高い代謝物が生成
されることはない。UDP–グルクロン酸転移酵素は小胞体膜に局在する。 - 2○UDP–グルクロン酸転移酵素は小胞体膜に局在する。
- 3✕グルクロン酸抱合はウリジン二リン酸–β–D–グルクロン酸を補酵素とする。UDP–グルクロン酸転移酵素は小胞体膜に局在する。
- 4✕シトクロムP450 とは異なり、UDP–グルクロン酸転移酵素に酵素誘導は起こ
らない。UDP–グルクロン酸転移酵素は小胞体膜に局在する。 - 5✕胆汁中に排泄されたグルクロン酸抱合体は、小腸上皮細胞に発現しているb–
グルクロニダーゼによって加水分解された後、アグリコンが再吸収される。UDP–グルクロン酸転移酵素は小胞体膜に局在する。
正答: 2
以下に構造を示す2–アセチルアミノフルオレンの代謝と発がんに関する記述の
うち、正しいのはどれか。1つ選べ。
H

N
O
- 1✕2–アセチルアミノフルオレンはCYP3A4 によりN–水酸化体に代謝される。N–水酸化体は硫酸抱合を介して代謝的活性化を受け、ニトレニウムイオンが 生成する。
- 2✕N–水酸化体はアセチル化されて解毒される。N–水酸化体は硫酸抱合を介して代謝的活性化を受け、ニトレニウムイオンが 生成する。
- 3✕N–水酸化体のアセチル化反応において、窒素原子にアセチル基が付加する。N–水酸化体は硫酸抱合を介して代謝的活性化を受け、ニトレニウムイオンが 生成する。
- 4○N–水酸化体は硫酸抱合を介して代謝的活性化を受け、ニトレニウムイオンが
生成する。 - 5✕N–水酸化体から生じるメチルカチオンが、DNA に共有結合することにより、
発がんに関わる。N–水酸化体は硫酸抱合を介して代謝的活性化を受け、ニトレニウムイオンが 生成する。
正答: 4
アセチルコリンエステラーゼ阻害作用を示す農薬として、我が国で用いられて
いるのはどれか。2つ選べ。

- 1✕
- 2○
- 3✕
- 4✕
- 5○
正答: 2・5
ある野菜から農薬Aが0.020 ppm(0.020 mg/kg)検出された。この農薬Aの
毒性試験データを下に示す。体重20 kg の子供が1 日にこの野菜を10 g 食べたと
き、子供が摂取した農薬Aの量は、この農薬の許容一日摂取量(ADI)の何%に相
当するか。最も近い値はどれか。1つ選べ。ただし、安全係数を100 とする。

- 1✕33
- 2✕3.3
- 3✕0.33
- 4○0.033
- 5✕0.0033
- 6✕0.00033
正答: 4
表は、放射性物質131I、134Cs、137Cs 及び90Sr の物理学的半減期並びに成人にお
ける生物学的半減期を示している。これらの放射性物質に関する記述のうち、正し
いのはどれか。2つ選べ。

- 1✕131I は甲状腺、134Cs 及び137Cs は骨、90Sr は筋肉組織に蓄積しやすい。134Cs 及び137Cs は筋肉、90Sr は骨に蓄積しやすい
- 2✕生物学的半減期は、壊変により親核種の放射能が半分になるまでの時間である。生物学的半減期は、代謝・排泄により体内の量が半分になるまでの時間である
- 3○乳児や幼児における131I の生物学的半減期は、表に示した成人の半減期より短い。
- 4✕物理学的半減期の値より、32 日後における131I の放射能は約4 分の1 になる。約16分の1になる(32日は物理学的半減期4回分)
- 5○実効(有効)半減期は、134Cs に比べて137Cs の方が長い。
正答: 3・5
食物連鎖及び生物濃縮に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕食物連鎖における高次消費者の個体数は、一次消費者の個体数に比べて多い。一次消費者の個体数に比べて少ない
- 2○食物連鎖の結果、有毒渦鞭毛藻を摂食した貝類が麻痺性貝毒を蓄積し、ヒトに
中毒を起こすことがある。 - 3✕生物濃縮には、直接濃縮と間接濃縮があり、前者には食物連鎖の関与が大き
い。間接濃縮に食物連鎖の関与が大きい - 4✕生物濃縮の程度を示す指標である濃縮係数は、化学物質の環境中濃度を化学物
質の生体内濃度で除した値である。生体内濃度を環境中濃度で除した値である - 5○PCB(ポリ塩化ビフェニル)やDDT(ジクロロジフェニルトリクロロエタ
ン)は、いずれも脂肪組織に移行して残留しやすい性質を有し、海洋生態系にお
いて大型魚類に蓄積される。
正答: 2・5
水道原水の塩素要求量を求めるために、純水及び試料に同量の次亜塩素酸塩を
添加し、暗所で一定時間放置後にジエチル–p–フェニレンジアミン(DPD)法に
よって残留塩素を比色定量したところ、表の結果が得られた。この結果から求めら
れるこの水道原水の塩素消費量(mg/L)と塩素要求量(mg/L)として、最も適
切な数値の組合せはどれか。1つ選べ。

- 1✕0.45 0.80
- 2○0.45 1.15
- 3✕0.80 0.45
- 4✕0.80 1.15
- 5✕1.15 0.45
- 6✕1.15 0.80
正答: 2
富栄養化とその対策に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○湖沼を水源としている水道水では、2–メチルイソボルネオールやジェオスミン
による異臭が発生することがある。 - 2✕閉鎖性水域で富栄養化が起こると、酸化鉄の蓄積により赤潮が生じることがあ
る。植物プランクトン(渦鞭毛藻等)の異常増殖により赤潮が生じる - 3✕「生活環境の保全に関する環境基準」において、富栄養化の原因となる全窒素
及び全リンについて、河川、湖沼及び海域における基準値が定められている。湖沼及び海域において基準値が定められている(河川にはない) - 4○下水の高度処理において、活性汚泥中の脱窒菌は嫌気的な条件で硝酸態窒素を
還元し、窒素ガスとして大気中に放出する。 - 5✕下水の高度処理において、活性汚泥中のリン蓄積細菌は、嫌気的条件でリンを
蓄積する。好気的な条件でリンを蓄積する
正答: 1・4
表は、1999~2014 年度における、ある大気汚染物質Aの年平均値(昼間の日最
高1 時間値の年平均値)及び環境基準達成率を示している。大気汚染物質Aに関す
る記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

- 1✕石炭や重油などの化石燃料の燃焼時に、燃料中の硫黄から生成する。大気中の窒素酸化物や炭化水素類と紫外線の反応により二次的に生成する(硫黄酸化物ではない)
- 2○大気中の窒素酸化物や炭化水素類などの一次汚染物質と紫外線との反応によ
り、二次的に生成する。 - 3✕化石燃料中に含まれる窒素化合物や空気中の窒素が、燃焼時に酸化されて生成
する。窒素酸化物の生成機序の説明であり、A(光化学オキシダント)は一次汚染物質と紫外線の反応で二次的に生成する - 4✕高濃度で曝露されると、気管支や肺への障害に加え、メトヘモグロビン血症を
引き起こす。メトヘモグロビン血症は起こさない(眼・呼吸器の刺激症状等が主) - 5○頭痛、眼やのどへの刺激、呼吸困難を引き起こしたり、植物の葉を変色させる
ことがある。
正答: 2・5
室内換気の重要な指標である二酸化炭素に関する記述のうち、正しいのはどれ
か。2つ選べ。
- 1✕ヒトの呼気中には、10~15%の二酸化炭素が含まれる。約4~5%の二酸化炭素が含まれる
- 2✕血液中では酸素よりも強くヘモグロビンのヘム鉄に結合し、ヘモグロビンの機
能を妨げる。酸素よりも強くヘム鉄に結合するのは一酸化炭素である - 3✕一酸化炭素とは異なり、非分散型赤外線吸収装置を用いて測定することはでき
ない。非分散型赤外線吸収装置を用いて測定できる - 4○NaOH・チモールフタレイン検知剤を用いた検知管法では、検知剤が二酸化炭
素と反応して薄い桃色に変化する。 - 5○学校環境衛生基準では、室内の濃度は1,500 ppm 以下が望ましいとされてい
る。
正答: 4・5
222-225 共通の設問
50 歳男性。薬局に処方箋とお薬手帳を持参した。初回面談の際、屋外での
スポーツやレジャーに使用する日焼け止めの相談があった。この男性は、今まで日
焼け止めを使用したことがなく、海水浴の後は肌が赤くなり、ほてりや痛みを感
じ、水疱ができるとのことであった。
光線過敏症に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕すべての光線過敏症は、ガラス窓の内側にいれば防ぐことができる。UVAはガラスを透過するため、ガラス窓の内側でも防げないものがある
- 2○春先に採取されるアワビの中腸腺には、光線過敏症の原因となるフェオフォル
ビドが蓄積することがある。 - 3✕光線過敏症は、宇宙から地上に降り注いでいるUVC が主原因である。主原因はUVA・UVBであり、UVCはオゾン層で吸収される
- 4○ケトプロフェンによる光線過敏症では、光エネルギーにより薬剤中のベンゾ
フェノン部分が反応し、抗原物質になると考えられる。 - 5✕着色料の二酸化チタンは光線過敏症を起こすので、現在食品添加物として使用
されていない。二酸化チタンは光散乱剤(紫外線防御)として使用されている
正答: 2・4
226-229 共通の設問
74 歳女性。年齢を考えるとそろそろ骨がもろくなり、寝たきりになるので
はないかと心配になった。
骨の構成成分であるCa に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕Ca は、主に遊離イオン状態で骨や歯に存在する。ヒドロキシアパタイトとして存在する
- 2○骨に存在するオステオカルシンは、Ca と結合する。
- 3✕腸管からのCa の吸収は、カゼインホスホペプチドにより阻害される。カゼインホスホペプチドにより促進される
- 4✕腸管からのCa の吸収は、シュウ酸やフィチン酸により亢進する。抑制される
- 5○パラトルモン(副甲状腺ホルモン)の過剰分泌により高Ca 血症となることが
ある。
正答: 2・5
230-231 共通の設問
65 歳男性。長期にわたるアルコール依存症と診断されて、入院治療中。食
事が摂れず栄養不良の状態であったが、さらに担当看護師より、眼球運動の異常や
ふらつき、意識障害が確認されるようになったと報告があった。この患者の症状の
原因としてビタミン欠乏の可能性が考えられた。
この患者の症状の原因となっている可能性が最も高いビタミンに関する記述のう
ち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕緑黄色野菜に多く含まれる。豚肉や玄米・胚芽に多く含まれる(ビタミンB1)
- 2✕アミノ基転移反応の補酵素として働く。糖質代謝の補酵素(チアミン二リン酸)として働く
- 3○生体内でリン酸化されてから、糖質を代謝する酵素の補酵素として働く。
- 4✕さらに欠乏すると、ペラグラ様皮膚炎を発症することがある。欠乏すると脚気やウェルニッケ脳症を発症する
- 5○多量に摂取しても尿中に排泄されるため、重篤な過剰症は特に知られていな
い。
正答: 3・5
232-233 共通の設問
75 歳女性。肺炎にて入院後、喀痰検査にてMRSA が原因菌と判断され
た。バンコマイシンにて治療を開始したが改善が認められず、アルベカシンに変更
した。変更後も治療効果が認められず、さらに腎機能も低下していたことから、他
の薬物の選択をICT(感染制御チーム)で検討することになった。
MRSA 及びその感染症に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕感染症法*において、特定の職業への就業によって集団発生を起こし得る感染
症とされている。5類感染症(定点把握)とされている - 2✕感染症法*に基づき、患者は状況に応じて第二種感染症指定医療機関に入院し
なければならない。感染症法に基づく入院措置の対象ではない - 3○消毒薬として、消毒用エタノールや次亜塩素酸ナトリウムが有効である。
- 4○院内感染を起こす代表的な細菌であり、院内の耐性菌として検出される細菌の
うち最も大きな割合を占めている。 - 5✕外来患者から検出される黄色ブドウ球菌のうち、MRSA は80%以上を占める。
*感染症法:感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律80%には達しない
正答: 3・4
234-235 共通の設問
2 月のインフルエンザが流行している時期に、6 歳の娘が体調を崩したと
母親が薬局を訪れた。患者は、咳が出て、38.0 °Cの熱があり、筋肉痛と倦怠感を
訴えているとのことであった。
インフルエンザに関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
- 1✕インフルエンザウイルスはガーゼマスクの網目を容易に通過できる大きさであ
るが、その着用により飛沫の拡散を防ぐことができる。 - 2○インフルエンザは空気感染するので、手指を塩化ベンザルコニウム溶液で消毒
しても予防できない。 - 3✕新型インフルエンザウイルスは、毎年流行する季節性のウイルスとは抗原性が
大きく異なり、ほとんどのヒトは抗体を持っていない。 - 4✕高病原性鳥インフルエンザのH5N1 型及びH7N9 型は、いずれも感染症法*で
は二類感染症に分類されている。 - 5✕新型インフルエンザの感染者は、感染症法*で原則入院と定められている。
*感染症法:感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律
正答: 2
236-237 共通の設問
55 歳男性。身長160 cm。体重70 kg。会社の事務職をしており、日頃運動
不足である。会社の定期健康診断で、HbA1c 値が基準値よりやや高いと指摘さ
れ、生活習慣について相談するため、薬局を訪れた。
生活習慣病に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1✕腹囲が基準値を超え、高血圧、高血糖、脂質代謝異常の3 つすべてが当ては
まったときにのみ、メタボリックシンドロームと判定される。腹囲が基準値を超えた上で、3つのうち2つ以上が当てはまったときに判定される - 2✕LDL–C(低密度リポタンパク質コレステロール)、HDL–C(高密度リポタンパ
ク質コレステロール)、中性脂肪の血中濃度が、いずれも基準値より高いと、脂
質異常症と判定される。いずれか1つでも基準から外れれば脂質異常症と判定される(高LDL–C血症・低HDL–C血症・高中性脂肪血症) - 3○現在、我が国の糖尿病患者のうち、90%以上は2 型糖尿病である。
- 4○糖尿病は、虚血性心疾患や脳梗塞のリスクファクターとなる。
- 5✕血糖値をコントロールすることにより、腎症、網膜症、神経障害などの合併症
を予防することは、糖尿病の二次予防にあたる。一次予防にあたる
正答: 3・4
238-239 共通の設問
40 歳女性。身長156 cm。体重65 kg。会社を経営し、ストレスを感じてい
る。食生活も不規則で、運動もほとんどしない。最近、急に便秘がひどくなり、お
腹が張るようになった。両親とも大腸がんで亡くなっていることから心配になり、
相談のため薬局を訪れた。
大腸がんの発症リスクに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1○親や兄弟などに大腸がんの人がいる場合、発症リスクが高い。
- 2○肥満は、発症リスクを上げる。
- 3✕ベーコンなどの加工肉の摂取は、発症リスクを下げる。発症リスクを上げる
- 4✕魚由来の不飽和脂肪酸の摂取は、発症リスクを上げる。発症リスクを下げる
- 5✕運動習慣の有無は、発症リスクに影響しない。影響する(運動習慣はリスクを下げる)
正答: 1・2
240-241 共通の設問
74 歳男性。認知症。最近、異食をすることがあるため家族は気をつけてい
たが、一時間ほど目を離した際にエチレングリコール入り保冷剤を飲み込み、嘔
気、頭痛、めまいを訴えたため、救急搬送された。
エチレングリコールの摂取により、尿細管に不溶性の塩が析出し腎障害が起こる
ことがある。この不溶性の塩を形成するエチレングリコールの代謝物はどれか。
1つ選べ。
- 1○シュウ酸
- 2✕酢酸
- 3✕尿酸
- 4✕アセトアルデヒド
- 5✕グリセロール
正答: 1
242-243 共通の設問
梅雨の時期、雨の降る日が多かったため、学校薬剤師が小学校の屋外プー
ル水について水質検査を実施することにした。
過マンガン酸カリウム消費量を以下の操作により測定した。この測定から求めら
れる過マンガン酸カリウム消費量(mg/L)の値に最も近いのはどれか。1つ選べ。
ただし、過マンガン酸カリウム溶液とシュウ酸ナトリウム溶液のファクターを
1.0、KMnO4 の式量を158 とする。
【操作】
検水100 mL をとり、これに過マンガン酸カリウム処理硫酸溶液5.0 mL を加
え、さらに0.0020 mol/L 過マンガン酸カリウム溶液10 mL を正確に加えた。5 分
間煮沸した後、ただちに0.0050 mol/L シュウ酸ナトリウム溶液10 mL を加えて脱
色させ、さらに0.0020 mol/L 過マンガン酸カリウム溶液で微紅色が消えずに残る
まで滴定したところ、3.2 mL を要した。
- 1✕1.0
- 2✕3.0
- 3○10
- 4✕30
- 5✕100
正答: 3
244-245 共通の設問
病院のスタッフステーションで、感染性廃棄物用の容器の近くの床に注射
針が落ちていた。これを拾おうとした医療従事者が誤って指に針を刺してしまっ
た。この病棟には、HIV、B 型肝炎ウイルス又はC 型肝炎ウイルスに感染した患
者が入院しているが、指に刺してしまった針が、いずれの患者に使用されたものか
は不明であった。事故後、直ちに、この医療従事者の血液検査を行った。
感染性廃棄物に該当しないのはどれか。1つ選べ。
- 1✕全血製剤等の外見上血液と見分けがつかない輸血用血液製剤が残存する容器
- 2✕病理診断に使用したホルマリン漬臓器
- 3✕血液が付着していない使用済み注射針
- 4○インフルエンザ(「鳥インフルエンザおよび新型インフルエンザ等感染症」を
除く)の患者が使用した、血液が付着していない紙おむつ - 5✕結核患者の治療、検査などに使用された後、排出された手袋
正答: 4