第102回 — 物理・化学・生物
演習モードで解く次の関係式のうち、正しいのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕1kHz =1× 10⁶Hz
- 2○1nm=1× 10⁻⁹m
- 3✕1ppm=1× 10⁻³%
- 4✕1μg =1× 10⁻³g
- 5✕1w/v%=1× 10²g/L
正答: 2
陽イオン、陰イオンが水和している状態を最も適切に表しているのはどれか。 1つ選べ。

- 1✕
- 2○
- 3✕
- 4✕
- 5✕
正答: 2
α壊変により放出されるα粒子はどの元素の原子核に相当するか。 1つ選べ。
- 1✕¹H
- 2○⁴He
- 3✕⁷Li
- 4✕¹¹B
- 5✕¹²C
正答: 2
日本薬局方において、容量分析用標準液のファクターf は、通例どの範囲にある
ように調製されるか。 1つ選べ。
- 1✕0.850~1.150
- 2✕0.900~1.100
- 3✕0.950~1.050
- 4○0.970~1.030
- 5✕0.990~1.010
正答: 4
酵素反応速度を表す式はどれか。 1つ選べ。
- 1○ミカエリス・メンテンの式
- 2✕ファントホッフの式
- 3✕ヤングの式
- 4✕ブラッグの式
- 5✕ストークスの式
正答: 1
シスプラチン((SP-4-2)-Diamminedichloroplatinum)はどれか。 1つ選べ。
Cl Pt NH3 Cl Pt NH3 Cl Pt OH2
Cl NH3 H3N Cl Cl OH2


- 1○
- 2✕
- 3✕
- 4✕
- 5✕
正答: 1
キラルな化合物はどれか。 1つ選べ。

- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4○
- 5✕
正答: 4
ラジカル中間体を経る反応はどれか。 1つ選べ。

- 1✕
- 2✕
- 3○
- 4✕
- 5✕
正答: 3
オゾン(O₃)の構造式として最もふさわしいのはどれか。 1つ選べ。

- 1○
- 2✕
- 3✕
- 4✕
- 5✕
正答: 1
次のアミノ酸のうち、破線で囲んだ部分の塩基性が最も強いのはどれか。1つ選べ。


- 1✕
- 2○
- 3✕
- 4✕
- 5✕
正答: 2
下図はヒトの消化器系の模式図である。1~5のうち、直腸はどれか。1つ選べ。

- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4✕
- 5○
正答: 5
ω6系列(n-6系列)の脂肪酸はどれか。 1つ選べ。

- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4○
- 5✕
正答: 4
真核細胞でのmRNA のプロセシングによる成熟過程において、イントロンの
除去に関わるのはどれか。 1つ選べ。
- 1○スプライソソーム
- 2✕ヌクレオソーム
- 3✕オートファゴソーム
- 4✕プロテアソーム
- 5✕リソソーム
正答: 1
真菌に関する記述のうち、正しいのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕ミトコンドリアをもたない。エルゴステロールを含む細胞膜をもつ。
- 2○エルゴステロールを含む細胞膜をもつ。
- 3✕葉緑体をもつ。エルゴステロールを含む細胞膜をもつ。
- 4✕細胞壁をもたない。エルゴステロールを含む細胞膜をもつ。
- 5✕原核生物に分類される。エルゴステロールを含む細胞膜をもつ。
正答: 2
初回の免疫により最も早期に分泌される抗体のクラスはどれか。 1つ選べ。
- 1✕IgA
- 2✕IgD
- 3✕IgE
- 4✕IgG
- 5○IgM
正答: 5
以下の化学反応式における熱力学的パラメータに関する記述のうち、誤ってい
るのはどれか。 1つ選べ。
k₁
A+B ⇌ C
k₂
ただし、この反応における温度をT 、平衡定数をK、反応速度定数をk₁、k₂と
する。また、気体定数をR とする。
- 1✕この反応の標準自由エネルギー差ΔG°は、ΔG°=-RT lnK で表すことがで
きる。 - 2✕いくつかの温度で測定した平衡定数から、反応の標準エンタルピー変化(ΔH °)
を求めることができる。 - 3○ΔH °が正のときは吸熱反応となり、温度を上げると平衡が左にずれる。
- 4✕反応速度定数k₁は、exp(-Ea/RT )に比例する。なお、Eaは一般に活性化
エネルギーといわれる。 - 5✕活性化エネルギーが高いほど反応速度に対する温度の影響は大きい。
正答: 3
金属M とそのイオンMᶻ⁺からなる半電池の標準電極電位E°に関する記述のう
ち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕E°は、金(Au)の半電池を基準とした相対値として測定される。標準水素電極(NHE)を基準とした相対値として測定される
- 2○E°は、イオンMᶻ⁺の活量が1のときの値である。
- 3✕E°は、負の値をとらない。負の値をとることがある
- 4✕E°は、温度に依存せず一定である。温度に依存する
- 5○E°が正の大きな値であるほど、Mᶻ⁺+ne⁻ M の反応は右に進みや
すい。
正答: 2・5
下図の実線はある純物質の化学ポテンシャルと温度の関係を示したグラフであ
る。次の記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。

- 1○このグラフの傾きはモルあたりのエントロピーを表す。
- 2✕温度がT₂のとき、二相が共存しており、自由度は2である。自由度は1(成分数1、相数2よりF=1-2+2=1)
- 3✕温度がT₃のとき、液相よりも気相の化学ポテンシャルが高いため、この純物
質は自発的に気相に変化する。気相の化学ポテンシャルの方が低いため、自発的に気相に変化する - 4○この純物質に不揮発性溶質を溶かしたとき、液相の化学ポテンシャルのグラフ
は図中のbの方向に移動する。
正答: 1・4
球状高分子の半径r (m)の逆数r⁻¹と水中での拡散係数D (m²・s⁻¹)の間に
グラフのような関係が成り立つとする。いま、半径r の球状高分子Aの拡散係数
DAが10.0× 10⁻¹¹m²・s⁻¹であったとき、半径2.5r の球状高分子Bの拡散係数
DB(m²・s⁻¹)に最も近いのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕1.6× 10⁻¹¹
- 2○4.0× 10⁻¹¹
- 3✕10.0× 10⁻¹¹
- 4✕25.0× 10⁻¹¹
- 5✕62.5× 10⁻¹¹
正答: 2
ある受容体(R)に結合するリガンド(L)があり、LはR と1:1で結合する。
この平衡反応の解離定数(Kd)を1μM とする。1μM のR が存在しているとこ
ろにLの濃度が ア μM となるように添加したとき、平衡状態において全受容
体のうちLが結合した受容体の割合は20%となった。 ア にあてはまる数値に
最も近いのはどれか。 1つ選べ。ただし、系の体積変化は無視できるものとする。

- 1✕0.25
- 2○0.45
- 3✕0.50
- 4✕0.75
- 5✕0.80
正答: 2
日本薬局方フェノール(C₆H₆O:94.11)の定量法に関する記述のうち、正しい
のはどれか。 2つ選べ。
本品約1.5g を精密に量り、水に溶かし正確に1000mLとし、この液25mLを
正確に量り、ヨウ素瓶に入れ、正確に0.05mol/L臭素液30mLを加え、更に塩
酸5mLを加え、直ちに密栓して30分間しばしば振り混ぜ、15分間放置する。次

- 1○A に入る試液は、ヨウ化カリウム試液である。
- 2✕B の対応量は、4.705である。1.569
- 3○下線においてクロロホルムを加える理由は、沈殿した2,4,6-トリブロモフェ
ノールを溶解させるためである。 - 4✕臭素液のf =1.000の場合、空試験の0.1mol/Lチオ硫酸ナトリウム液の理
論量は15.0mLである。30.0 mL - 5✕試料を約1.5g 量るとは、1.30g から1.70g の範囲内で秤量することである。1.35 gから1.65 gの範囲
正答: 1・3
ヒトの体液は主に炭酸と炭酸水素イオンの濃度バランスによりpH 7.4に維持さ
れている。pH 7.3のアシドーシスを起こした患者の体液中のHCO₃⁻/H₂CO₃の存
在比に最も近い値はどれか。 1つ選べ。ただし、炭酸は次式のように解離し、その
2つのpKaは、それぞれpKa₁=6.1、pKa₂=10.5とする。またlog₁₀1.6=0.2
とする。
Ka₁
H₂CO₃ HCO₃⁻+H⁺
Ka₂
HCO₃⁻ CO₃²⁻+H⁺

- 1✕1.6
- 2✕2.0
- 3✕8.3
- 4○16
- 5✕20
正答: 4
クロマトグラフィーの分離パラメータに関する記述のうち、正しいのはどれか。
2つ選べ。
- 1○ピーク高さと保持時間が同じなら、ピーク幅が狭いほど理論段数(N )は大き
い。 - 2✕シンメトリー係数(S)が1より小さいとき、ピークはテーリングしている。リーディング(前側が伸びた)ピークを示す
- 3✕カラムの長さが2倍になると、理論段高さ(H )は2倍になる。理論段高さは変わらず、理論段数が2倍になる
- 4○同一の分離条件で2つの化合物の保持時間が同じ場合、両者の分離係数(α)
は1である。 - 5✕分離度(Rs)は、2つのピークの保持時間の関係を示し、ピーク幅に依存しな
い。ピーク幅に依存する
正答: 1・4
核磁気共鳴スペクトル測定法に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1○核磁気共鳴スペクトルの測定には、一般にラジオ波領域の電磁波が用いられ
る。 - 2○¹⁹Fを利用して有機化合物中にあるフッ素の核磁気共鳴スペクトルを測定でき
る。 - 3✕ベンゼンの水素は、π電子による遮へい効果を受ける。π電子による反遮へい効果(低磁場側へのシフト)を受ける
- 4✕測定溶媒中に重水を添加することにより、アルケンに結合している水素のシグ
ナルを消失または移動させることができる。ヒドロキシ基やアミノ基などの交換性プロトンのシグナル - 5✕プロトン間のスピン-スピン結合定数は、外部磁場の強さの影響を受ける。外部磁場の強さの影響を受けない
正答: 1・2
質量分析法に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕モノアイソトピック質量は、各原子の全ての安定同位体を天然存在比に基づい
て考慮することで算出される。最も軽い(主要な)安定同位体のみを用いて算出される - 2○質量スペクトルの中で、強度が一番大きいピークは基準ピークとよばれる。
- 3✕電子イオン化法(EI)は、タンパク質の分子量測定に適している。ESI法やMALDI法が適している
- 4○飛行時間型の質量分析計では、質量電荷比(m/z)の大きいイオンほど遅く移
動し、飛行時間が長い。 - 5✕m/z =200.100と200.050の2つのピークを分離できる分解能は、2,000であ
る。4,000
正答: 2・4
次の反応のうち、主生成物がラセミ体として生じるのはどれか。 1つ選べ。
(THF:テトラヒドロフラン)


- 1○
- 2✕
- 3✕
- 4✕
- 5✕
正答: 1
次の反応で得られる主生成物Aの構造式として、正しいのはどれか。 1つ選べ。

- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4✕
- 5○
正答: 5
次の反応で得られる化合物中のH(a~c)に関する記述のうち、正しいのは
どれか。 1つ選べ。
H a H b

- 1✕a、b、cのすべてがLiAlH₄由来である。aとbがLiAlH₄由来、cがH₃O⁺由来である。
- 2✕aとbがH₃O⁺由来、cがLiAlH₄由来である。aとbがLiAlH₄由来、cがH₃O⁺由来である。
- 3○aとbがLiAlH₄由来、cがH₃O⁺由来である。
- 4✕aとbのどちらか一方がH₃O⁺由来、もう一方とcがLiAlH₄由来である。aとbがLiAlH₄由来、cがH₃O⁺由来である。
- 5✕aとbのどちらか一方がLiAlH₄由来、もう一方とcがH₃O⁺由来である。aとbがLiAlH₄由来、cがH₃O⁺由来である。
正答: 3
ジクロフェナクナトリウムは、化合物Aから化合物Bを経由して合成できる。
化合物Bはどれか。 1つ選べ。


- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4○
- 5✕
正答: 4
体内でグアニンは、以下のようにキサンチンを経て尿酸へ変換される。キサン
チンの構造式として正しいのはどれか。 1つ選べ。


- 1✕
- 2○
- 3✕
- 4✕
- 5✕
正答: 2
次に示した医薬品の活性成分Aに関する記述のうち正しいのはどれか。2つ選べ。

- 1✕N末端のアミノ酸はD-プロリンである。N末端のアミノ酸はピログルタミン酸
- 2✕C末端では、L-プロリンの環内の窒素がN-エチル化されている。C末端のカルボキシ基がN-エチルアミド化されている
- 3○L-ロイシンのエナンチオマーであるD-ロイシンが含まれている。
- 4○経口投与には適さない。
正答: 3・4
ビルダグリプチンに関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。

- 1✕ピペリジン環を有している。ピロリジン環を有している
- 2○破線で囲んだ炭素骨格中のすべてのシクロヘキサン環は、いす形配座をとっている。
- 3✕a及びbで示される2つの窒素原子のうち、bの方が塩基性が強い。aの方が塩基性が強い
- 4✕cで示される不斉炭素原子はR配置である。S配置
- 5○d及びeで示される2つの炭素原子はいずれもキラル中心(立体中心)ではない。
正答: 2・5
下図は、ある化合物の¹H-NMRスペクトル(400MHz、CDCl₃、基準物質は
テトラメチルシラン(TMS))である。この化合物の構造式として正しいのはどれ
か。 1つ選べ。なお、イのシグナルは一重線であり、拡大図A、B及びCの拡大率
はそれぞれ異なる。また、エのシグナルはヒドロキシ基のプロトンに由来する。


- 1○
- 2✕
- 3✕
- 4✕
- 5✕
正答: 1
天然物A~Eの生合成に関する記述のうち正しいのはどれか。 2つ選べ。

- 1✕天然物Aは、イソプレン単位3個から生合成される。イソプレン単位4個から生合成される(ジテルペン)
- 2○天然物Bは、2分子のフェニルプロパノイドから生合成される。
- 3○天然物Cは、1分子のアセチルCoAと7分子のマロニルCoAから生合成される。
- 4✕天然物Dは、1分子のフェニルプロパノイドと2分子のマロニルCoAから生合成される。3分子のマロニルCoA
- 5✕天然物Eは、チロシンから生合成される。トリプトファンとセコロガニン
正答: 2・3
生薬に関する記述のうち正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1○ロートコンは、ナス科基原植物由来生薬で、トロパンアルカロイドを含有する。
- 2✕リュウタンは、フラボノイド配糖体を主成分とし、苦味健胃薬として用いられる。イリドイド配糖体(ゲンチオピクロシド等)を主成分とする
- 3✕リュウコツは、硫酸ナトリウムを主成分とし、精神安定を目的として用いられる。炭酸カルシウムを主成分とする哺乳類化石
- 4✕インチンコウは、果実を用部にする生薬であり、胆汁分泌促進作用がある。地上部(幼苗)を用部にする生薬
- 5○トチュウは、トチュウの樹皮を用部にする生薬であり、リグナンを含有する。
正答: 1・5
下図は心臓の洞房結節の活動電位波形である。これに関する記述のうち、正し

- 1✕交感神経の興奮により静止膜電位が低下し、心拍数が変化する。4相の自動的脱分極の傾きが大きくなり心拍数が増加する
- 2✕4相での変化は、Na⁺チャネルの開口による細胞内へのNa⁺流入に起因する。HCNチャネルによるNa⁺流入等(funny電流)に起因する
- 3○0相での変化は、L型Ca²⁺チャネルの開口による細胞内へのCa²⁺流入に起因
する。 - 4○3相での変化は、K⁺チャネルの開口による細胞外へのK⁺流出に起因する。
- 5✕3相での変化が、心室筋の弛緩を起こす。洞房結節細胞の再分極を起こす(心室筋の弛緩ではない)
正答: 3・4
下図は自律神経系(交感神経系、副交感神経系)の遠心路の模式図である。以
下の記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。ただし、図中の神経系A、神経系
B、神経系Cは交感神経系あるいは副交感神経系のいずれかを示す。

- 1○神経系Aは、副交感神経系である。
- 2✕神経系Aの興奮により、大部分の血管平滑筋が収縮する。神経系B(交感神経系)
- 3○神経系Bの節前線維は、主に胸髄及び腰髄の側角から発する。
- 4✕神経系Bの興奮時には、瞳孔括約筋が収縮して、縮瞳が起こる。神経系A(副交感神経系)の興奮時に縮瞳が起こる
- 5✕神経系Cの神経終末からノルアドレナリンが放出される。アセチルコリン
正答: 1・3
ヒトの体内で働くタンパク質分解酵素(プロテアーゼ)に関する記述のうち、
正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕膵臓から分泌されるキモトリプシンは、タンパク質のC末端から順次アミノ酸
を遊離する。カルボキシペプチダーゼ(キモトリプシンは内部のペプチド結合を切断する) - 2○トリプシンの触媒作用には、その活性部位にあるセリン残基が関与する。
- 3○トリプシノーゲンは、十二指腸上皮細胞から分泌されるエンテロペプチダーゼ
(エンテロキナーゼともよばれる)により小腸内でトリプシンに変換される。 - 4✕アンチトロンビンⅢは、主として血管内皮細胞から分泌され、トロンビンの活性を阻害する。主として肝臓(肝細胞)で産生される
- 5✕組織プラスミノーゲンアクチベーターは、血液凝固反応で形成されたフィブリ
ンの分解反応を触媒する。プラスミノーゲンをプラスミンに変換する
正答: 2・3
下図は、ヒトの尿素回路(オルニチン回路)の概略を示している。以下の記述

- 1○1と2の反応では、ATPが消費される。
- 2✕2の反応は、この回路の律速段階である。1の反応(カルバモイルリン酸の合成)が律速段階
- 3✕化合物Aは、一酸化窒素(NO)合成酵素の基質となる。アルギニン
- 4○NH₃の窒素原子は、この回路により化合物Bに組み込まれる。
- 5✕この回路の一部の反応はペルオキシソーム内で行われるが、それ以外は細胞質
で行われる。ミトコンドリア内で行われる
正答: 1・4
ピリミジンヌクレオチドの代謝に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1○ピリミジン骨格の生合成には、グルタミンとアスパラギン酸が利用される。
- 2○ピリミジンヌクレオチドの生合成は、最終産物のシチジン5’-三リン酸(CTP)
によりフィードバック阻害される。 - 3✕デオキシウリジン5’-一リン酸(dUMP)からデオキシチミジン5’-一リン酸
(dTMP) の生合成において、S-アデノシルメチオニンがメチル基供与体として
働く。N⁵,N¹⁰-メチレンテトラヒドロ葉酸 - 4✕ピリミジンヌクレオチドの分解により、尿酸が生成される。尿酸はプリン体の分解産物(ピリミジンはβ-アラニン等に分解される)
正答: 1・2
真核細胞におけるmRNA からタンパク質への翻訳過程に関する記述につい
て、誤っているのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕翻訳過程は、開始、伸長及び終結の3段階の反応により完結する。
- 2○遺伝子の転写反応が完結する前に、翻訳開始反応が起こる。
- 3✕翻訳開始反応は、mRNA の5’末端側から3’末端側の方向に進行する。
- 4✕リボソームがもつぺプチジルトランスフェラーゼ活性により、ペプチド鎖伸長
反応が起こる。 - 5✕アミノアシルtRNA の生成には、ATPのエネルギーを利用してアミノ酸が活
性化される必要がある。
正答: 2
マウスのある細胞において、タンパク質(ア)及び(イ)の産生は転写因子X
により調節されている。両タンパク質の産生に対するその転写因子の機能を明らか
にするため、以下のsiRNA(低分子干渉RNA)導入実験を行った。実験方法、
原理と考察に関する記述のうち、適切なのはどれか。 2つ選べ。
【実験】転写因子Xに対するsiRNA を導入しない細胞A及び導入した細胞Bを24
時間培養した。その後、細胞を破壊し、全タンパク質を回収して、それぞれ試料A
及びBとした。同一タンパク質量の試料A及びBを用いてSDS-ポリアクリルアミ
ドゲル電気泳動を行い、分離されたゲル中のタンパク質をニトロセルロース膜に転
写した。次に、そのニトロセルロース膜においてタンパク質(ア)及び(イ)に対
する特異的抗体を用いた抗原抗体反応を行った。その結果、図のようにそれぞれの
タンパク質に特異的なバンド(黒色)を検出した。なお、実験に用いたsiRNA は
特異的に転写因子XのmRNA をノックダウンすること、そのノックダウン効果は
培養24時間の時点で最大となること、さらにタンパク質(ア)及び(イ)のニト
ロセルロース膜への転写効率に差がないことを確認している。

- 1✕転写因子Xの遺伝子が存在する染色体が、導入されたsiRNA により破壊され
る。標的mRNAを分解する(染色体は破壊しない) - 2✕図は、サザンブロット法を用いて得られた結果である。ウェスタンブロット法
- 3○転写因子Xは、タンパク質(ア)をコードする遺伝子の転写を抑制的に調節し
ていると考察される。 - 4✕タンパク質(イ)の産生は、転写因子Xにより抑制的に調節されると考察され
る。促進的に調節される - 5○転写因子XのsiRNA によるノックダウン効果は、細胞Bをさらに培養するこ
とにより減弱すると予想される。
正答: 3・5
免疫系における胸腺の役割に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1○T細胞の前駆細胞は骨髄で作られた後、胸腺に移動して分化・成熟する。
- 2○胸腺において、T細胞抗原受容体の遺伝子の再構成が起こる。
- 3✕胸腺は、成人において造血が行われる主要な器官である。骨髄
- 4✕胸腺は、二次リンパ器官の一つである。一次(中枢)リンパ器官
- 5✕B細胞は主として胸腺で産生され、リンパ節で分化・成熟する。骨髄で産生・分化成熟する
正答: 1・2
移植片拒絶反応について調べるため、2種類の近交系のマウス(A/AとB/B)
を用いて、下記のような交配を行った。これらのマウスを用いて皮膚の移植実験を
行った。以下に実験結果を示す。なお、A/A、A/B及びB/Bは組織適合抗原の
遺伝子型を表している。
[交配手順]
1 A/Aの親マウスとB/Bの親マウス間で交配し、雑種第一代(F₁)マウスを
得た。
2 F₁マウス同士を交配して雑種第二代(F₂)マウスを得た。

[実験結果]
1 A/Aの親マウス同士の移植、B/Bの親マウス同士の移植は常に成立した。
2 A/Aの親マウスとB/Bの親マウスの間の移植は常に失敗した。
以上の移植実験結果に基づき、移植が常に成立すると予想されるのはどれか。
2つ選べ。
- 1○A/A の親マウスから、F₁マウスへの移植
- 2✕F₁マウスから、A/A の親マウスへの移植
- 3✕A/A の親マウスから、F₂マウスへの移植
- 4✕F₁マウスから、B/B の親マウスへの移植
- 5○F₂マウスから、F₁マウスへの移植
正答: 1・5
細菌の毒素に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1○腸管出血性大腸菌が産生するベロ毒素は、宿主細胞のタンパク質合成を阻害す
る。 - 2✕コレラ毒素は、宿主の神経筋接合部でのアセチルコリンの遊離を抑制し、筋肉
の麻痺を引き起こす。アデニル酸シクラーゼを活性化しcAMP濃度を上昇させる(腸管からの分泌を促進) - 3✕ボツリヌス毒素は、宿主細胞内でアデニル酸シクラーゼを活性化し、サイク
リックAMP濃度の上昇をもたらす。神経筋接合部でのアセチルコリン遊離を抑制し麻痺を引き起こす - 4○グラム陰性菌の内毒素(エンドトキシン)は、外膜に存在するリポ多糖であ
る。
正答: 1・4
196-197 共通の設問
70歳男性。脳腫瘍の疑いがあり、ガドペンテト酸ジメグルミン注射液を造
影剤として用いてMRI検査を行うこととなった。男性は、2型糖尿病と高血圧症
と診断され、以下の薬を1年間継続的に服用している。

MRI及びMRI造影剤に関する記述のうち、正しいのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕MRIでは放射線を使用しないが、X線による被曝を受ける。MRIでは、体内の水などの水素原子核の緩和時間の差を利用している。
- 2○MRIでは、体内の水などの水素原子核の緩和時間の差を利用している。
- 3✕MRIでは、ドップラー効果により血流速度を測定することができる。MRIでは、体内の水などの水素原子核の緩和時間の差を利用している。
- 4✕ガドリニウム造影剤に含まれるGd³⁺イオンは、反磁性を示す。MRIでは、体内の水などの水素原子核の緩和時間の差を利用している。
- 5✕硫酸バリウムはMRI造影剤として用いられる。MRIでは、体内の水などの水素原子核の緩和時間の差を利用している。
正答: 2
198-199 共通の設問
38歳女性。肝内胆管がんと診断され、肝臓を部分切除した。患者は術後の
回復期にあり、食事を経口的に摂取しはじめ、高カロリー輸液療法の離脱を目指し
ている。また、肝性浮腫と痰のからみがあるため、図のような注射剤が投与されて
いる。
高カロリー輸液(糖・電解質・アミノ酸・
総合ビタミン・微量元素液)1000mL
40mL/hr 酢酸リンゲル液500mL

フェニトインは治療薬物モニタリング(TDM)対象薬であることから、イムノ
アッセイによる血中薬物濃度測定を行った。イムノアッセイに関する記述のうち、
正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕フェニトインなどの低分子は、サンドイッチ法により測定される。競争法で測定される(低分子は競争法)
- 2✕モノクローナル抗体は、一般にポリクローナル抗体に比べて交差反応性が大き
い。交差反応性が小さい(単一エピトープに特異的) - 3✕化学発光イムノアッセイでは、標識物質に励起光を照射することで生じる発光
を測定する。励起光を必要としない(化学発光反応自体が発光する) - 4○免疫比濁法では、免疫複合体の形成により粒子が凝集する性質を利用してい
る。 - 5○ELISA では、抗原あるいは抗体を固定化した固相が用いられる。
正答: 4・5
200-201 共通の設問
64歳男性。COPD(慢性閉塞性肺疾患)と診断され、チオトロピウム臭化
物水和物(1日5μg)とサルメテロールキシナホ酸塩(1日100μg)の吸入を継続
的に行っていた。日常の薬物治療のアドヒアランスは良好であった。受診から2年
後、この男性は呼吸困難と38.1°Cの発熱を訴え、肺からはラ音が聞こえたため感
染症が疑われ緊急入院となった。パルスオキシメーター(オキシメトリー)で測定
したところSpO₂(経皮的動脈血酸素飽和度)は92%であった。喫煙歴44年であ
り、若い頃から1日30~40本吸っていた。COPD 発症を機会に禁煙指導を受けて
いたが、1日10本程度吸っていたという。
酸素吸入の他に、増悪期の薬物治療として医師は以下に示した処方薬と注射用抗
菌薬を投与することとした。
(処方)
アミノフィリン注射液250mg
注射用プレドニゾロンコハク酸エステルナトリウム20mg
上記を生理食塩液250mLに溶解し、点滴静脈内投与
酸素飽和度は以下の式で表される。

酸素飽和度を測定するオキシメトリーでは、酸素が結合したヘモグロビン(HbO₂)
と結合していないヘモグロビン(Hb)の吸光係数が異なることを利用している。
図はHbO₂とHbの吸光係数を表したグラフである。ある血液試料の665nmと
880nmにおける吸光度(A₆₆₅、A₈₈₀)を測定したところ、その比(A₆₆₅/A₈₈₀)が
0.8となった。このとき、血液試料の酸素飽和度に最も近い値はどれか。1つ選べ。
ただし、測定においてランベルト・ベール(Lambert-Beer)の法則が成り立つ
ものとし、吸光度にはHbとHbO₂のみが寄与するものとする。

- 1○89%
- 2✕91%
- 3✕94%
- 4✕96%
- 5✕99%
正答: 1
202-203 共通の設問
25歳女性。テニスで上腕部の筋肉痛を自覚し、これに効く消炎鎮痛薬の貼
付剤を購入する目的で薬局を訪れた。応対した薬剤師はこの女性から以下の4つの
情報を聴取した。
・喘息の既往はない。
・現在、妊娠はしていない。
・貼付剤で皮膚がかぶれたことはない。
・以前に日焼け止め剤を使用して過敏症を発症したことがある。
日焼け止め剤には、紫外線吸収剤や紫外線散乱剤が配合されている。ある紫外線
吸収剤は共役系を持ち、その遷移エネルギーは360kJ・mol⁻¹であった。この遷移
エネルギーに相当する紫外線の波長(nm)として最も近いのはどれか。 1つ選べ。
ただし、様々な物理定数は以下の値を用いることとする。

- 1✕240
- 2✕270
- 3✕300
- 4○330
- 5✕360
正答: 4
204-205 共通の設問
75歳男性。体重70kg。脳 塞により右半身の麻痺があり、処方1の薬剤
を服用していた。その後、嚥下機能が低下し誤嚥性肺炎を起こし入院したが、刻み
食を食べることができるまでに回復した。血圧の上昇が認められたため、退院時に
処方2が追加され、介護者が以下の処方箋を持って薬局を訪れた。
(処方1)

腸溶性コーティングを目的とした高分子の模式図として最も適切なのはどれか。
1つ選べ。なお、模式図中の官能基については、腸溶化の目的にかなう主要なもの
のみを示している。また、 は高分子鎖を示している。
O CH3 O CH3

- 1✕

- 2✕

- 3○

- 4✕

- 5✕

正答: 3
206-207 共通の設問
28歳男性。悪性軟部腫瘍の転移が判明し、病棟カンファレンスにおいてイ
ホスファミドの投与が検討された。薬剤師は、イホスファミドによる治療及びメス
ナの投与に関して医療スタッフに説明を行った。
メスナは、イホスファミドの代謝物であるアクロレインと反応し、化合物Aを生
成する。化合物Aの構造式として正しいのはどれか。 1つ選べ。


- 1○
- 2✕
- 3✕
- 4✕
- 5✕
正答: 1
208-209 共通の設問
22歳女性。体重45kg。アセトアミノフェンを含有するOTC医薬品を大
量に服用し、救急搬送されてきた。服用後約4時間が経過しており、アセトアミノ
フェンの摂取量から、解毒薬としてアセチルシステイン内用液17.6%の投与が必
要と判断された。
アセトアミノフェンが大量投与された際に生じる代謝物Aは、グルタチオンとの
間で付加体を生じる。この付加体の構造式として最も適切なのはどれか。1つ選べ。


- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4○
- 5✕
正答: 4
210-211 共通の設問
1歳男児。耳鼻科を受診し中耳炎と診断され、以下の薬剤が処方された。
母親が処方箋を持参し、薬局を訪れた。
(処方)


- 1✕ペネム骨格を有している。セフェム骨格を有している
- 2✕β-ラクタム環のカルボニル基の炭素の求電子性は、一般的な鎖状アミドのカル
ボニル基の炭素に比べて低くなっている。高くなっている(β-ラクタム環は開環しやすい) - 3○細菌中のペプチドグリカン合成酵素との間で、β-ラクタム環の開環を伴って共
有結合を形成することにより、細胞壁の生合成を阻害する。 - 4○セフジトレンのカルボキシ基を構造修飾することにより、経口吸収性が改善さ
れたプロドラッグである。 - 5✕生体内での加水分解反応によって、セフジトレン、酢酸及びピバル酸
(2,2-dimethylpropanoic acid)を生じる。セフジトレンとピバル酸(及びホルムアルデヒド)を生じる
正答: 3・4
212-213 共通の設問
70歳女性。下記の生薬を含む漢方エキス細粒(釣藤散)の処方箋を持って
薬局に来局した。なお、処方量は常用量である。

釣藤散の構成生薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1○チョウトウコウは、アルカロイドであるヒルスチンを含有する。
- 2○セッコウは、天然の含水硫酸カルシウムである。
- 3✕ショウキョウは、辛味成分であるリモニンを含有する。ショウガオール・ジンゲロール(辛味成分)
- 4✕ボウフウは、フラボノイドであるアコニチンを含有する。ボウフウはクマリン(オペクネジン等)やサポニンを含有する(アコニチンはアルカロイド)
- 5✕カンゾウは、ジテルペンサポニンであるグリチルリチン酸を含有する。トリテルペンサポニン
正答: 1・2
214-215 共通の設問
病院でバイオ後続品の採用を検討することになり、医師よりバイオ後続品
の特性について薬剤部に問い合わせがあった。
バイオ医薬品として用いられる組換えタンパク質に関する記述のうち、正しいの
はどれか。 2つ選べ。
- 1✕宿主として大腸菌とほ乳動物由来細胞を用いた場合、同一の遺伝子から発現さ
せた組換えタンパク質では、同一の糖鎖が付加される。糖鎖は宿主細胞により異なる(同一ではない) - 2○ほ乳動物由来細胞を宿主とした場合、O 結合型の糖鎖は、タンパク質のセリン
またはトレオニン残基に付加される。 - 3✕バイオ医薬品として組換えタンパク質を生産させる際には、そのmRNA を化
学合成して宿主細胞に導入する。DNA(目的遺伝子)を導入する(mRNAを化学合成しない) - 4○バイオ医薬品の中には、CHO細胞(チャイニーズハムスター卵巣細胞)を用
いて生産されるものがある。
正答: 2・4
216-217 共通の設問
震度7の地震が発生し、多くの住民が家屋を失った。多数の人が狭い避難
所や自家用車の中で1日の大部分を過ごしているので、過去の震災での経験から深
部静脈血栓症/肺血栓塞栓症(いわゆるエコノミークラス症候群)の発症が危惧さ
れた。
肺血栓塞栓症において、下肢静脈で生じた血栓が肺へ到達する経路として、正し
いのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕大腿静脈→総腸骨静脈→下大静脈→右心房→右心室→肺静脈→肺
- 2○大腿静脈→総腸骨静脈→下大静脈→右心房→右心室→肺動脈→肺
- 3✕総腸骨静脈→大腿静脈→門脈→下大静脈→右心房→右心室→肺動脈→肺
- 4✕総腸骨静脈→大腿静脈→下大静脈→左心房→左心室→肺静脈→肺
- 5✕大腿静脈→総腸骨静脈→下大静脈→左心房→左心室→肺動脈→肺
正答: 2
218-219 共通の設問
75歳女性。脳 塞で寝たきりとなり、仙骨部に褥瘡を形成したことから、
褥瘡対策チームが対応した。なお、本患者には、心機能、肝機能、腎機能及び甲状
腺機能の低下や各臓器からの出血はいずれも認められていなかった。
下図は褥瘡の治癒過程(1~4)の模式図である。下記の治癒過程に関する記述

- 1○2及び3の創傷部周囲から肉芽部へ線維芽細胞が移動し、増殖する。
- 2○3における肉芽の増生には、コラーゲンの生合成促進が関わる。
- 3✕治癒の過程においては、毛細血管の新生が表皮で起こる。肉芽組織(創傷部の真皮・皮下組織)で起こる
- 4✕主に真皮に存在する細胞が増殖し、4において上皮を再生する。表皮のケラチノサイト(表皮細胞)が増殖して上皮を再生する
- 5✕ケラチンを合成する細胞は、主に皮下組織に存在する。表皮に存在する
正答: 1・2
220-221 共通の設問
22歳女性。統合失調症のため病院の精神科へ通院している。母親が薬局を
訪れ、「娘が薬を時々飲み忘れて、症状が安定しないことから、リスペリドン持効
性懸濁注射液を注射された。」と薬剤師に伝えた。また、母親は下記の処方箋を見
て、注射剤と同じ薬物が内服薬としても処方されていることに疑問をもち、今後の
薬物治療について薬剤師に質問した。
(処方)

なお、リスペリドン持効性懸濁注射液の添付文書には、次の2つのグラフが掲載さ
れている(一部改変)。

0 7 14 21 28 35 42 49 56 63
投与後(日)
統合失調症患者にリスペリドン持効性懸濁注射液を単回筋肉内投与したときの
血漿中薬物濃度推移(平均値+S.D.)

統合失調症では、様々な神経伝達物質との関連が示唆されている。神経伝達物質
に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕ノルアドレナリンの水酸化によりドパミンが生合成される。チロシン→ドーパ→ドパミン→ノルアドレナリンの順に生合成される
- 2○ドパミンは、酸化的脱アミノ化と水酸基のメチル化により代謝される。
- 3✕セロトニンは、フェニルアラニンの水酸化と脱炭酸反応により生合成される。トリプトファンの水酸化と脱炭酸
- 4✕グルタミン酸は、アスパラギン酸のアミノ基がオキサロ酢酸に転移されて生合
成される。グルタミンの脱アミノ(またはα-ケトグルタル酸のアミノ化)により生合成される - 5○グルタミン酸受容体は、イオンチャネル型と代謝調節型に分類される。
正答: 2・5
222-225 共通の設問
50歳男性。体重60kg。重症感染症のため一時的に高カロリー輸液ソフト
バッグ製剤(1,003mL中にブドウ糖175g、総遊離アミノ酸30g を含有)を中心
静脈から投与することになった。この男性の腎機能は正常である。
グルコースとアミノ酸を混合した場合、化学反応が起こることがある。反応速度
定数をkとする①のような反応において、反応速度vが②のように表されるとき、
以下の記述のうち正しいのはどれか。 2つ選べ。

ただしA~Dは物質を、a~dは化学量論係数を表す。また、[A]~[D]はそれぞ
れA~Dの濃度を表すものとする。
- 1○p =a,q=b の関係式が常に成り立つとは限らない。
- 2✕p,qは必ず正の整数である。正の整数とは限らない(0・分数・負の値もとりうる)
- 3✕各物質量の変化に注目すると下のような関係式が成り立つ。
-a・d[A]/dt = -b・d[B]/dt = c・d[C]/dt = d・d[D]/dt-1/a・d[A]/dt = -1/b・d[B]/dt = 1/c・d[C]/dt = 1/d・d[D]/dt - 4○kは反応条件によって変化するが、反応物の濃度には無関係な値である。
正答: 1・4
血液中でのグルコースによる糖化反応に関する記述のうち、正しいのはどれか。
2つ選べ。
- 1✕グルコースの3位または4位のヒドロキシ基が糖化反応に関与する。1位のアルデヒド基(カルボニル基)
- 2✕グルコースは、ヘモグロビンA の主にC末端カルボキシ基に結合する。N末端のアミノ基(β鎖N末端のバリン残基)
- 3○グルコースによるヘモグロビンA の糖化反応は、非酵素的に起こる。
- 4○血中アルブミンは、グルコースにより糖化される。
- 5✕糖化ヘモグロビンA(HbA1c)値(%)は、血糖値の急激な変化を知るため
の指標として、糖尿病が急速に悪化した時の診断に利用される。過去1〜2ヶ月の平均血糖値の指標(急激な変化は反映しない)
正答: 3・4