第102回 — 実務
演習モードで解く「患者が積極的に治療方針の決定に参加し、その決定に従って治療を受けるこ
と」を意味するのはどれか。 1つ選べ。
- 1○アドヒアランス
- 2✕インフォームド・コンセント
- 3✕カウンセリング
- 4✕クリニカルパス
- 5✕コンプライアンス
正答: 1
医療機関や薬局において血液凝固因子製剤を取扱う際の留意点として、関連法
規に記載のないのはどれか。 1つ選べ。
- 1○他のものと区別し、 のかかる金庫に保管する。
- 2✕使用に関する適切な説明を行い、患者の理解を得るように努める。
- 3✕患者ごとに使用記録を作成する。
- 4✕作成した使用記録を20年間保管する。
- 5✕本剤に由来すると疑われる感染症に関する情報を厚生労働省に報告する。
正答: 1
薬袋に記載する事項として必須なのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕処方医名
- 2✕処方箋発行日
- 3✕薬品名
- 4✕使用上の注意
- 5○調剤年月日
正答: 5
妊婦への投与が禁忌である医薬品はどれか。 1つ選べ。
- 1✕アセトアミノフェン
- 2✕インスリン
- 3○炭酸リチウム
- 4✕プレドニゾロン
- 5✕ヘパリンナトリウム
正答: 3
医療用医薬品としてすでに使われている有効成分が転用された要指導医薬品及
び一般用医薬品を何というか。 1つ選べ。
- 1✕指定薬物
- 2✕ジェネリック医薬品
- 3✕オーファンドラッグ
- 4○スイッチOTC
- 5✕ダイレクトOTC
正答: 4
B型肝炎患者の血液で床が汚染された場合に適用される消毒薬はどれか。 1つ選べ。
- 1✕ポビドンヨード
- 2○次亜塩素酸ナトリウム
- 3✕エタノール
- 4✕クロルヘキシジングルコン酸塩
- 5✕ベンザルコニウム塩化物
正答: 2
薬局において、薬剤師法に基づき、作成が義務づけられているのはどれか。
1つ選べ。
- 1✕薬剤情報提供書
- 2✕お薬手帳
- 3✕領収書
- 4✕明細書
- 5○調剤録
正答: 5
特定生物由来製品に該当しない生物由来製品はどれか。 1つ選べ。
- 1✕人免疫グロブリン製剤
- 2✕血小板製剤
- 3○生ワクチン
- 4✕人血清アルブミン製剤
- 5✕血液凝固因子製剤
正答: 3
マオウを含む漢方薬を服用する患者に、薬剤師が伝えるべき副作用として適切
なのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕筋肉痛
- 2✕浮腫
- 3○動悸
- 4✕血圧低下
- 5✕鼻汁過多
正答: 3
100mmの水平な直線上の左端を「痛みなし」、右端を「最悪の痛み」として、
患者自身に現在の痛みがどの程度かを指し示してもらい、左端からの長さをもって
痛みの程度を数値化した。この方法はどれか。 1つ選べ。
- 1○VAS(Visual Analogue Scale)
- 2✕FPS(Faces Pain Scale)
- 3✕NRS(Numerical Rating Scale)
- 4✕VRS(Verbal Rating Scale)
- 5✕MMSE(Mini-Mental State Examination)
正答: 1
196-197 共通の設問
70歳男性。脳腫瘍の疑いがあり、ガドペンテト酸ジメグルミン注射液を造
影剤として用いてMRI検査を行うこととなった。男性は、2型糖尿病と高血圧症
と診断され、以下の薬を1年間継続的に服用している。

この男性の検査は中止になった。その理由として考えられるのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕肝機能が低下しているので、ガドペンテト酸を代謝できない。腎機能が低下しているので、腎性全身性線維症の発現リスクが高い。
- 2✕糖尿病が悪化し、患者の全身状態が悪い。腎機能が低下しているので、腎性全身性線維症の発現リスクが高い。
- 3○腎機能が低下しているので、腎性全身性線維症の発現リスクが高い。
- 4✕ガドペンテト酸メグルミンとメトホルミン塩酸塩により、乳酸アシドーシスが
引き起こされる。腎機能が低下しているので、腎性全身性線維症の発現リスクが高い。 - 5✕ガドペンテト酸メグルミンがロサルタンカリウムの作用を阻害する。腎機能が低下しているので、腎性全身性線維症の発現リスクが高い。
正答: 3
198-199 共通の設問
38歳女性。肝内胆管がんと診断され、肝臓を部分切除した。患者は術後の
回復期にあり、食事を経口的に摂取しはじめ、高カロリー輸液療法の離脱を目指し
ている。また、肝性浮腫と痰のからみがあるため、図のような注射剤が投与されて
いる。
高カロリー輸液(糖・電解質・アミノ酸・
総合ビタミン・微量元素液)1000mL
40mL/hr 酢酸リンゲル液500mL

患者はてんかんの内服薬を常用していたが、術後内服ができないため、フェニト
インナトリウム注射液を1日1回投与しなければならない。以下の投与経路のう
ち、適切なのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕Aのラインを止め、Eから生理食塩液10mL程度を管注(I.V.Push)した後
に投与する。Cのラインを止め、Dから生理食塩液10mL程度を管注(I.V.Push) した後 に投与する。 - 2✕Bのラインを止め、Eから管注(I.V.Push)する。Cのラインを止め、Dから生理食塩液10mL程度を管注(I.V.Push) した後 に投与する。
- 3○Cのラインを止め、Dから生理食塩液10mL程度を管注(I.V.Push) した後
に投与する。 - 4✕Cに混和して投与する。Cのラインを止め、Dから生理食塩液10mL程度を管注(I.V.Push) した後 に投与する。
- 5✕注射用カンレノ酸カリウムと混和してDから管注(I.V.Push)する。Cのラインを止め、Dから生理食塩液10mL程度を管注(I.V.Push) した後 に投与する。
正答: 3
200-201 共通の設問
64歳男性。COPD(慢性閉塞性肺疾患)と診断され、チオトロピウム臭化
物水和物(1日5μg)とサルメテロールキシナホ酸塩(1日100μg)の吸入を継続
的に行っていた。日常の薬物治療のアドヒアランスは良好であった。受診から2年
後、この男性は呼吸困難と38.1°Cの発熱を訴え、肺からはラ音が聞こえたため感
染症が疑われ緊急入院となった。パルスオキシメーター(オキシメトリー)で測定
したところSpO₂(経皮的動脈血酸素飽和度)は92%であった。喫煙歴44年であ
り、若い頃から1日30~40本吸っていた。COPD 発症を機会に禁煙指導を受けて
いたが、1日10本程度吸っていたという。
酸素吸入の他に、増悪期の薬物治療として医師は以下に示した処方薬と注射用抗
菌薬を投与することとした。
(処方)
アミノフィリン注射液250mg
注射用プレドニゾロンコハク酸エステルナトリウム20mg
上記を生理食塩液250mLに溶解し、点滴静脈内投与
感染症の疑いにより投与される注射用抗菌薬として最も適切なのはどれか。 1つ選べ。
- 1○アジスロマイシン水和物
- 2✕リネゾリド
- 3✕アルベカシン硫酸塩
- 4✕ベンジルペニシリンカリウム
- 5✕バンコマイシン塩酸塩
正答: 1
202-203 共通の設問
25歳女性。テニスで上腕部の筋肉痛を自覚し、これに効く消炎鎮痛薬の貼
付剤を購入する目的で薬局を訪れた。応対した薬剤師はこの女性から以下の4つの
情報を聴取した。
・喘息の既往はない。
・現在、妊娠はしていない。
・貼付剤で皮膚がかぶれたことはない。
・以前に日焼け止め剤を使用して過敏症を発症したことがある。
薬局で購入できる貼付剤の成分のうち、この女性に推奨すべきでないのはどれ

- 1○ケトプロフェン
- 2✕ロキソプロフェンナトリウム水和物
- 3✕インドメタシン
- 4✕フルルビプロフェン
- 5✕フェルビナク
正答: 1
204-205 共通の設問
75歳男性。体重70kg。脳 塞により右半身の麻痺があり、処方1の薬剤
を服用していた。その後、嚥下機能が低下し誤嚥性肺炎を起こし入院したが、刻み
食を食べることができるまでに回復した。血圧の上昇が認められたため、退院時に
処方2が追加され、介護者が以下の処方箋を持って薬局を訪れた。
(処方1)

薬剤師の対応として、適切なのはどれか。 2つ選べ。
- 1○腸溶錠の粉砕指示があるので処方医に疑義照会をする。
- 2✕アスピリン腸溶錠は解熱鎮痛を目的として処方されていると説明する。血栓予防(抗血小板)を目的として処方
- 3✕グレープフルーツジュースは服用時でなければ飲んでも構わないと説明する。グレープフルーツジュースは避ける(ニフェジピンの血中濃度が上昇する)
- 4○胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の既往の有無を確認する。
- 5✕めまいが現れたら直ちにニフェジピンの服用を中止するように説明する。自己判断で中止せず受診・相談する
正答: 1・4
206-207 共通の設問
28歳男性。悪性軟部腫瘍の転移が判明し、病棟カンファレンスにおいてイ
ホスファミドの投与が検討された。薬剤師は、イホスファミドによる治療及びメス
ナの投与に関して医療スタッフに説明を行った。
薬剤師の説明として正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕イホスファミドによる骨髄抑制を予防するために、メスナの投与が必要です。アクロレインによる出血性膀胱炎を予防するため
- 2✕メスナの投与により抗腫瘍効果が減弱するので、イホスファミドを増量する必
要があります。抗腫瘍効果は減弱しない(尿路毒性のみ軽減) - 3○メスナの併用により脳症が現れることがあるので、観察を十分に行ってくださ
い。 - 4✕イホスファミドは肝代謝により消失するので、腎機能の考慮は不要です。腎機能の考慮が必要(腎排泄性の代謝物がある)
- 5○イホスファミド投与開始の1時間前から頻回に、かつ大量の水分摂取を行わせ
てください。
正答: 3・5
208-209 共通の設問
22歳女性。体重45kg。アセトアミノフェンを含有するOTC医薬品を大
量に服用し、救急搬送されてきた。服用後約4時間が経過しており、アセトアミノ
フェンの摂取量から、解毒薬としてアセチルシステイン内用液17.6%の投与が必
要と判断された。
投与する用量として、添付文書には「本剤又は本剤を希釈した液を、初回にアセ
チルシステインとして140mg/kg、次いでその4時間後から70mg/kg を4時間
毎に17回、計18回経口投与する。」と記載されている。投与されるアセチルシス
テイン内用液17.6%の総量(mL)として最も近いのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕34
- 2✕170
- 3○340
- 4✕1,700
- 5✕3,400
正答: 3
210-211 共通の設問
1歳男児。耳鼻科を受診し中耳炎と診断され、以下の薬剤が処方された。
母親が処方箋を持参し、薬局を訪れた。
(処方)

この薬剤についての母親への説明として適切なのはどれか。 2つ選べ。
- 1○症状の有無にかかわらず、5日間は飲み続けてください。
- 2○まれに痙れんしたり、意識を失うようなことがありますので、その際は直ちに
受診してください。 - 3✕下痢が起こることがありますが、よくある副作用なので心配ありません。下痢がひどい場合や血便の場合は受診する
- 4✕尿が赤くなることがありますが、心配ありません。便が赤くなることがある(尿ではなく便)
- 5✕甘味がつけてあり、苦みを感じることはありません。苦みを感じることがある
正答: 1・2
212-213 共通の設問
70歳女性。下記の生薬を含む漢方エキス細粒(釣藤散)の処方箋を持って
薬局に来局した。なお、処方量は常用量である。

この漢方処方から考えられる患者の症状又は疾患はどれか。 2つ選べ。
- 1○頭痛
- 2✕インフルエンザ
- 3○高血圧
- 4✕アトピー性皮膚炎
- 5✕便秘
正答: 1・3
214-215 共通の設問
病院でバイオ後続品の採用を検討することになり、医師よりバイオ後続品
の特性について薬剤部に問い合わせがあった。
バイオ後続品に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1○先行バイオ医薬品と品質、安全性、有効性に関して同等/同質であることが確
認されている。 - 2✕先行バイオ医薬品と構造が同一の有効成分を同一量含み、同一経路から投与さ
れる。構造が同一とは限らない(同等/同質であることが確認されている) - 3✕先行バイオ医薬品と産生細胞や製法(培養法や精製法)が同一である。産生細胞や製法が同一とは限らない
- 4○製造販売後調査が義務付けられている。
正答: 1・4
216-217 共通の設問
震度7の地震が発生し、多くの住民が家屋を失った。多数の人が狭い避難
所や自家用車の中で1日の大部分を過ごしているので、過去の震災での経験から深
部静脈血栓症/肺血栓塞栓症(いわゆるエコノミークラス症候群)の発症が危惧さ
れた。
被災地支援の薬剤師が避難所等を巡回する際に、エコノミークラス症候群予防の
ために提供する情報として、適切でないのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕足の腫れや痛みがある時には、すぐに医療機関を受診してください。
- 2✕ゆったりとした服装で過ごしてください。
- 3✕1、2ヶ月以内に大きな手術を受けた方はご相談ください。
- 4○水分の摂取を控えてください。
- 5✕足や足の指をこまめに動かしてください。
正答: 4
218-219 共通の設問
75歳女性。脳 塞で寝たきりとなり、仙骨部に褥瘡を形成したことから、
褥瘡対策チームが対応した。なお、本患者には、心機能、肝機能、腎機能及び甲状
腺機能の低下や各臓器からの出血はいずれも認められていなかった。
褥瘡患部は、乾燥した厚い黒色壊死組織を形成し(黒色期)、滲出液はほとんど
なかった。褥瘡対策チームにおいて薬剤師が処方薬を提案し、下記の経緯で治癒に
至った。A~Cに入る薬剤として最も適切な組合せはどれか。 1つ選べ。
A が処方され、数日間塗布した後、医師により壊死組織が切除された。
その後、黄色壊死組織(黄色期)はわずかになり滲出液を伴う赤色肉芽が見られた
ため(赤色期)、滲出液の吸収・肉芽形成を目的として、 B へ処方変更と
なった。 B は、ガーゼに薄くのばして、貼付した。数日後、肉芽が盛り上
がり滲出液は減少してきた。湿潤を保持しながら創傷部周囲からの上皮化(白色
期)を促進させる目的で C を塗布し、治癒へと至った。
(A、B、Cの順)
- 1✕精製白糖・ポビドンヨード配合軟膏 スルファジアジン銀クリーム アルプロスタジルアルファデクス軟膏
- 2✕精製白糖・ポビドンヨード配合軟膏 アルプロスタジルアルファデクス軟膏 スルファジアジン銀クリーム
- 3○スルファジアジン銀クリーム 精製白糖・ポビドンヨード配合軟膏 アルプロスタジルアルファデクス軟膏
- 4✕スルファジアジン銀クリーム アルプロスタジルアルファデクス軟膏 精製白糖・ポビドンヨード配合軟膏
- 5✕アルプロスタジルアルファデクス軟膏 精製白糖・ポビドンヨード配合軟膏 スルファジアジン銀クリーム
- 6✕アルプロスタジルアルファデクス軟膏 スルファジアジン銀クリーム 精製白糖・ポビドンヨード配合軟膏
正答: 3
220-221 共通の設問
22歳女性。統合失調症のため病院の精神科へ通院している。母親が薬局を
訪れ、「娘が薬を時々飲み忘れて、症状が安定しないことから、リスペリドン持効
性懸濁注射液を注射された。」と薬剤師に伝えた。また、母親は下記の処方箋を見
て、注射剤と同じ薬物が内服薬としても処方されていることに疑問をもち、今後の
薬物治療について薬剤師に質問した。
(処方)

なお、リスペリドン持効性懸濁注射液の添付文書には、次の2つのグラフが掲載さ
れている(一部改変)。

0 7 14 21 28 35 42 49 56 63
投与後(日)
統合失調症患者にリスペリドン持効性懸濁注射液を単回筋肉内投与したときの
血漿中薬物濃度推移(平均値+S.D.)

母親に対する薬剤師の説明として適切なのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕症状が重くなったので、持効性懸濁注射液と内服薬を併用しています。注射の効果が現れるまで内服薬を継続する(併用は移行期間のみ)
- 2○持効性懸濁注射液の効果は、投与3週間を過ぎたころから現れることから、そ
れまでは内服薬も服用します。 - 3○症状が安定するようであれば、今後、注射は2週間毎になります。
- 4✕持効性懸濁注射液の効果が十分でない場合は、本剤を静脈内に投与される場合
があります。筋肉内注射(静脈内投与はしない)
正答: 2・3
222-225 共通の設問
50歳男性。体重60kg。重症感染症のため一時的に高カロリー輸液ソフト
バッグ製剤(1,003mL中にブドウ糖175g、総遊離アミノ酸30g を含有)を中心
静脈から投与することになった。この男性の腎機能は正常である。
非タンパク質性カロリー(kcal)/窒素(g)比(NPC/N)の値として最も近い
のはどれか。 1つ選べ。ただし、アミノ酸は16%の窒素を含むものとする。
- 1✕125
- 2○150
- 3✕175
- 4✕200
- 5✕225
正答: 2
高カロリー輸液療法を施行するにあたって、高カロリー輸液の基本液として、糖
質、電解質、アミノ酸及び総合ビタミンを含有するキット製剤を用いることとし
た。このとき、以下の記述のうち正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1○高カロリー輸液を末梢静脈から投与すると、静脈炎が起こりやすい。
- 2✕糖とアミノ酸で十分なカロリーを投与できる場合は、脂肪乳剤は投与しない方
がよい。脂肪乳剤も投与する(必須脂肪酸の供給源として) - 3○調製後の高カロリー輸液を投与するときは、遮光カバーで被覆する。
- 4✕腎機能が低下している場合は、微量元素の添加量を増量する。添加量を減量する(腎排泄されにくくなるため)
- 5✕基本液のブドウ糖濃度は、10%以下に調整されている。15〜50%程度に調整されている(高濃度)
正答: 1・3
226-227 共通の設問
65歳女性。慢性腎不全にて通院治療中。最近、時々腰が痛くなり、寝付き
も良くないので、整形外科を受診した。骨粗しょう症と診断され、処方箋を薬局に
持参した。
(処方1)

上記の処方内容に関する服薬指導として適切なのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕処方1の薬を服用してから少なくとも30分間は横になってはいけません。処方1はラロキシフェン(ビスホスホネートではない)のため臥位制限はない
- 2○処方2の薬を服用する場合は、空腹時を避けてください。
- 3✕お茶やコーヒーなどのカフェインを含む飲料は処方された薬の効果を増強する
ので、摂取しないでください。効果増強の根拠はない(摂取制限は不要) - 4○カルシウムを含むサプリメントを服用する場合は、相談してください。
- 5✕腰痛が改善したら、いずれの薬もいつ服用をやめても構いません。処方1は骨粗鬆症の治療薬のため継続が必要(自己判断で中止しない)
正答: 2・4
228-229 共通の設問
69歳女性。胃がんの手術後の入院中に、医師、看護師、管理栄養士及び薬
剤師で構成されたNST(Nutrition Support Team)による患者カンファレンスが
行われた結果、脂肪乳剤輸液(10%、250mL)の投与が開始された。
脂肪乳剤輸液に関する記述のうち、誤っているのはどれか。 2つ選べ。
- 1○脂肪乳剤は急速大量投与が必要であるため、1時間以内に全量を投与する。
- 2✕血管外に漏出すると皮膚壊死や皮膚潰瘍を起こす可能性がある。
- 3○他の注射剤を混合して投与可能である。
- 4✕ポリカーボネート製の三方活栓にひび割れを生じさせることがあるので、漏れ
がないように注意する。 - 5✕可塑剤としてDEHP [フタル酸ジ(2-エチルヘキシル)]を含まない輸液セット
を使用する。
正答: 1・3
230-231 共通の設問
医薬品の適正使用のため、承認前には治験、承認後にもPMS(製造販売
後調査Post Marketing Surveillance)が行われている。
病院での治験に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕治験審査委員会には、治験実施施設以外の医師や薬剤師は加わることができな
い。治験実施施設以外の医師や薬剤師も加わる - 2✕治験施設支援機関(SMO)から派遣された治験コーディネーターの薬剤師は、
治験実施施設において治験薬を調剤することができる。SMOのCRCは調剤できない(治験実施施設の薬剤師等が調剤) - 3○治験が適正に実施されることを確認するために、治験依頼者は医療機関を訪問
してモニタリングを行う。 - 4✕医師主導の治験では、モニタリング及び監査は、治験責任医師自身が行う。治験依頼者等が行う(責任医師自身ではない)
- 5○医療機関の長から指名された治験薬管理者は、治験依頼者の定めた手順書によ
り、治験薬を保管・管理する。
正答: 3・5
232-233 共通の設問
85歳男性。在宅にて要介護度5の寝たきり状態であったが、高熱のため入
院した。入院時に患者に触れた看護師等の職員数名が数日後かゆみを伴う皮膚症状
を訴えた。その後、患者が重度の角化型疥癬と診断されたため、院内感染対策委員
会にて対応策が検討された。
角化型疥癬とその対応策に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕肌と肌の直接接触を介してのみ感染し、はがれた角質層の飛散や付着により感
染が広まることはない。はがれた角質層の飛散や寝具等を介しても感染する - 2○患者のリネン等を洗濯する際、加熱処理や乾燥を行えば感染を防ぐことができ
る。 - 3○高齢者では一旦治癒と診断されても、数ヶ月後に再燃することがあるので注意
を要する。 - 4✕患者と接触がなく症状がない職員に対しても、予防の目的でイベルメクチンの
内服投与を実施する。実施しない(感染者の同時治療と環境対策を行う)
正答: 2・3
234-235 共通の設問
20歳女性。性感染症の薬物治療のため薬局に処方箋を持参した。
薬剤師は服薬指導の際、厚生労働省の資料を基に作成したリーフレットを手渡し

- 1✕淋菌感染症
- 2✕性器クラミジア感染症
- 3✕性器ヘルペスウイルス感染症
- 4✕尖圭コンジローマ
- 5○梅毒
正答: 5
236-237 共通の設問
ある病院において、予防接種の頻度が上がり、患者からの薬剤部への問い合わせ
件数も増加したため、ワクチンの接種法及び接種時期について確認作業を行った。
予防接種に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1○複数のワクチンを同時に接種する場合には、上腕と大腿など穿刺部位を離して
から注射する。 - 2✕不活化ワクチンの接種後に別の疾患に対するワクチンを接種する場合は、生ワ
クチンの接種後に比べ接種間隔を長くあける必要がある。不活化ワクチン接種後の方が接種間隔は短い(不活化ワクチン後6日・生ワクチン後27日) - 3✕生ワクチンには有効期間が定められているが、不活化ワクチンには定められて
いない。生・不活化ともに有効期間が定められている - 4○生ワクチン、不活化ワクチンのいずれの場合も、接種後に副反応が生じること
があるので30分程度様子を見ることが必要である。
正答: 1・4
238-239 共通の設問
40歳男性。喫煙歴20年、気管支ぜん息の治療のためテオフィリン製剤を
服用している。最近、ぜん息症状が悪化してきたこともあり禁煙を試みたいと薬局
を訪れた。薬剤師は、ニコチンガム、ニコチンパッチ及びバレニクリン酒石酸塩錠
について情報提供を求められた。
薬剤師が禁煙とその治療薬について説明する内容として、適切なのはどれか。
2つ選べ。
- 1○禁煙したときのつらさは、ニコチン離脱症状により起こります。
- 2✕いずれの薬も医師の処方箋が必要です。ニコチン製剤は処方箋なしで購入できる(OTC)
- 3✕ニコチンパッチは、禁煙開始前から使用することができます。禁煙開始時から使用する(喫煙中の使用はしない)
- 4✕コーヒーや炭酸飲料を飲んだあとニコチンガムを使用すると、ニコチンが吸収
されやすくなるので注意が必要です。ニコチンの吸収が低下する(使用30分前から飲食を控える) - 5○バレニクリン酒石酸塩錠は、喫煙に代わってニコチンを補充する薬剤ではあり
ません。
正答: 1・5
240-241 共通の設問
学校薬剤師が中学校の校長から薬物乱用防止教室の講師を依頼された。
講義での説明として適切なのはどれか。 2つ選べ。

- 1✕近年の薬物乱用の特徴として覚醒剤の使用が減少しています。覚醒剤の使用は依然として多い
- 2○乱用される薬物の多くは、繰り返し使用していると耐性という現象が起こり、
徐々に使用量が増えていきます。 - 3✕危険ドラッグの依存性は大麻や覚醒剤と比べると強くありません。依存性を持つものがある
- 4✕覚醒剤とは異なり、危険ドラッグは使用をやめた後に禁断症状がでることはあ
りません。禁断症状が出ることがある - 5○危険ドラッグには、麻薬や覚醒剤と同様に、多幸感を高め幻覚作用を起こす成
分が含まれていることがあります。
正答: 2・5
242-243 共通の設問
学校薬剤師が小学校の水道水の水質検査を行った。結果は以下の通りで
あった。

学校薬剤師が採水の現場で測定すべき項目はどれか。 2つ選べ。
- 1✕一般細菌
- 2✕大腸菌
- 3✕全有機炭素
- 4○臭気
- 5○遊離残留塩素
正答: 4・5
244-245 共通の設問
病院薬剤部において高カロリー輸液の調製を行う際に排出される廃棄物の
処理方法を検討することとなった。
廃棄にあたり感染性廃棄物と同等に取扱うべきものはどれか。 2つ選べ。
- 1○薬液をとって空になったガラス製アンプル
- 2✕薬液をとる際に用いた注射筒(シリンジ)
- 3○薬液をとる際に用いた注射針
- 4✕バイアルゴム栓のアルコール消毒に用いたガーゼ
- 5✕調製時に用いたプラスチックグローブ
正答: 1・3
246-247 共通の設問
53歳男性。尿酸値が高く、3週間前より処方1で治療を開始。その2週間
後、尿酸値が改善されなかったので処方2及び処方3が追加となった。
(処方1)

この場合の処置として適切なのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕フェブキソスタットを40mg に増量する。処方1、処方2及び処方3はそのままで、インドメタシンを追加する。
- 2✕ベンズブロマロンを50mg に増量する。処方1、処方2及び処方3はそのままで、インドメタシンを追加する。
- 3✕フェブキソスタットを40mg に増量し、ベンズブロマロンを50mg に増量す
る。処方1、処方2及び処方3はそのままで、インドメタシンを追加する。 - 4✕フェブキソスタットとベンズブロマロンを中止し、コルヒチンを追加する。処方1、処方2及び処方3はそのままで、インドメタシンを追加する。
- 5○処方1、処方2及び処方3はそのままで、インドメタシンを追加する。
正答: 5
248-249 共通の設問
26歳女性。妊娠30週。妊娠高血圧症候群で経過観察中、切迫早産のため
入院し、以下が処方された。
(処方1)

処方薬の副作用として生じる可能性が高いのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕光線過敏
- 2✕血清カルシウム低下
- 3○高血糖
- 4✕血小板数増加
- 5○起立性低血圧
正答: 3・5
250-251 共通の設問
72歳男性。腎実質性高血圧症で循環器内科を受診し、以下の処方箋を持っ
て薬局を訪れた。
循環器内科
(処方1)

処方1、処方2及び処方3が併用投与された場合、生じる可能性が最も高い事象
はどれか。 1つ選べ。
- 1○イミダプリル塩酸塩とテルミサルタンの併用による血清カリウムの上昇
- 2✕イミダプリル塩酸塩とテルミサルタンの併用による乳房腫脹
- 3✕エホニジピン塩酸塩エタノール付加物とラニチジンの併用による血清カルシウ
ムの低下 - 4✕エホニジピン塩酸塩エタノール付加物とラニチジンの併用による振戦
- 5✕エホニジピン塩酸塩エタノール付加物とテルミサルタンの併用による高血糖
正答: 1
252-253 共通の設問
20歳女性。統合失調症と診断され、3ヶ月間、薬物治療が継続されてい
た。副作用は特にみられなかったが症状が改善されないため、主治医はクロルプロ
マジン塩酸塩錠を1日300mg から450mg へ増量した。
(処方)

この患者において注意すべき副作用の早期発見のために、薬剤師が患者や家族に
あらかじめ説明する症状として、適切でないのはどれか。 1つ選べ。

- 1✕強い眠気
- 2✕起床時の立ちくらみ
- 3✕手の震えや体のこわばり
- 4○歯ぐきの腫れ
- 5✕視野の狭窄や物の見えにくさ
正答: 4
254-255 共通の設問
68歳女性。脳 塞で1ヶ月間入院した後退院し、以下の処方箋を持って薬
局を訪れた。
(処方)

クロピドグレル錠の使用に関する注意事項として適切なのはどれか。 2つ選べ。
- 1○肝障害や黄疸を起こすことがあるので、観察を十分に行う必要がある。
- 2✕重篤かつ遷延性の低血糖症を起こすことがある。起こさない(本剤の副作用ではない)
- 3✕特発性血小板減少性紫斑病(ITP)が発現する危険があるので、投与開始後
2ヶ月間は2週間に1回程度の血液検査を行う。血栓性血小板減少性紫斑病(TTP) - 4✕グレープフルーツジュースは本剤の作用を増強するので避ける。グレープフルーツジュースによる影響はない(避ける必要はない)
- 5○出血のリスクが高まるので、OTC医薬品の解熱鎮痛剤を自己判断で服用しない。
正答: 1・5
256-257 共通の設問
65歳男性。COPD(慢性閉塞性肺疾患)治療のため、以下の処方箋を持っ
て薬局を訪れた。
(処方1)

この処方薬で注意すべき副作用はどれか。 2つ選べ。
- 1○口渇
- 2✕肺炎
- 3✕口腔カンジダ症
- 4○動悸
- 5✕血清カリウム濃度上昇
正答: 1・4
258-259 共通の設問
36歳女性。乳がん手術後、以下の薬物療法が開始された。
(処方)

A と B に当てはまる薬剤はどれか。 2つ選べ。
- 1○リュープロレリン酢酸塩
- 2✕レトロゾール
- 3✕トラスツズマブ
- 4○タモキシフェン
- 5✕テガフール
正答: 1・4
260-261 共通の設問
38歳男性。急性リンパ性白血病と診断され、以下の化学療法が開始され
た。
(処方1)
注射用シクロホスファミド水和物1,200mg/m²(無水物換算)

上記化学療法に対して、支持療法が必要である。支持療法として使用する薬物と
して優先順位が最も低いのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕フィルグラスチム
- 2✕グラニセトロン
- 3✕アロプリノール
- 4○ピタバスタチン
- 5✕メロペネム
正答: 4
262-263 共通の設問
50歳女性。発熱、咽頭痛を主訴として受診し、入院することとなった。入
院時に薬剤師が持参薬を確認したところ、下記の薬剤を服用していることが分かっ
た。服薬コンプライアンスは良好であった。
入院時検査値:体温38.7°C、血圧108/72mmHg、赤血球数180× 10⁴/μL、
白血球数2,200/μL、血小板3× 10⁴/μL、
血清クレアチニン値0.7mg/dL、BUN 18mg/dL、
AST 25IU/L、ALT 30IU/L、空腹時血糖値96mg/dL、
Na140mEq/L、K 4.2mEq/L、Mg 2mEq/L、
胸部X線検査では肺に異常所見なし。
持参薬の内容
(薬袋1)

薬剤師は、この女性の検査所見より、服用中の薬剤の副作用を疑った。原因と
なった可能性の高い持参薬はどれか。 1つ選べ。
- 1✕リセドロン酸Na錠17.5mg
- 2✕プレドニゾロン錠5mg
- 3○メトトレキサートカプセル2mg
- 4✕酪酸菌錠(宮入菌として)20mg
- 5✕スクラルファート細粒90%
正答: 3
264-267 共通の設問
58歳男性。手術不能の直腸がんと診断され、以下に示すレジメンに従った
化学療法を施行することとなった。
(レジメン)

薬剤師による初回面談の際に説明すべき処方薬の副作用として適切なのはどれ
か。 2つ選べ。
- 1○高血圧
- 2✕ざ瘡様皮疹
- 3○下痢
- 4✕認知機能障害
- 5✕高血糖
正答: 1・3
前問の遺伝子診断の結果、酵素活性の低下を伴う遺伝子型であることが判明し
た。この患者の治療上、注意すべき内容として最も適切なのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕ベバシズマブの薬効減弱
- 2✕ベバシズマブの副作用発現
- 3✕イリノテカンの薬効減弱
- 4○イリノテカンの副作用発現
- 5✕フルオロウラシルの薬効減弱
- 6✕フルオロウラシルの副作用発現
正答: 4
268-269 共通の設問
40歳女性。卵巣がんを原発とした多発性骨転移による疼痛があり、以下の
処方が出されている。疼痛コントロールは良好であったが、2日前から、突然に我
慢できない痛みが1日2~3回程度出現するようになった。主治医よりレスキュー
薬の問い合わせがあった。
(処方)

医師に提案する薬剤とその1回用量の組合せとして適切なのはどれか。1つ選べ。

- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4○
- 5✕
正答: 4
270-271 共通の設問
76歳男性。1年ほど前から安静時に手足の震えや硬直が認められ、パーキ
ンソン病と診断された。現在までレボドパ・ベンセラジド配合錠が処方され、症状
は改善されている。
3日前より尿が出にくいという症状が現れたため、泌尿器科を受診し、神経因性
膀胱による排尿困難と診断された。本患者に適切でない薬剤はどれか。 1つ選べ。
- 1✕ウラピジル
- 2✕タムスロシン塩酸塩
- 3✕ナフトピジル
- 4✕プラゾシン塩酸塩
- 5○ベタネコール塩化物
正答: 5
272-273 共通の設問
30歳女性。排尿痛、頻尿の症状があり、近医を受診した。急性単純性膀胱
炎と診断され、以下の処方箋を薬局に持参した。薬歴を確認すると、同一の医師よ
り消化性潰瘍治療のためスクラルファート細粒90%の処方があり、毎食後に服用
中であった。
(処方)

医師への疑義照会時に提案する内容として適切なのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕シプロフロキサシンをノルフロキサシンに変更する。同様に金属イオンによるキレート化を受ける(服用間隔をあける)
- 2✕シプロフロキサシンをセフジニルに変更する。同様に金属イオンによるキレート化を受ける(服用間隔をあける)
- 3○シプロフロキサシンを服用後、2時間以上あけてスクラルファートを服用する
ように用法を変更する。 - 4✕シプロフロキサシンを増量する。増量ではなく服用間隔をあける(または制酸成分のない薬剤へ変更)
- 5○スクラルファートをアルギン酸ナトリウムに変更する。
正答: 3・5
274-275 共通の設問
73歳男性。体重60kg。メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)肺炎の
治療目的でアルベカシン硫酸塩の投与が開始された。
(処方)

今後のアルベカシン硫酸塩の処方設計に関する医師への提案として、最も適切な
のはどれか。 1つ選べ。
- 1✕現在の投与計画を継続する。1回投与量を変えず、投与間隔を延ばす。
- 2✕点滴速度を速くする。1回投与量を変えず、投与間隔を延ばす。
- 3✕投与間隔を変えず、1回投与量を増やす。1回投与量を変えず、投与間隔を延ばす。
- 4○1回投与量を変えず、投与間隔を延ばす。
- 5✕1回投与量を変えず、投与間隔を短縮する。1回投与量を変えず、投与間隔を延ばす。
正答: 4
276-277 共通の設問
7歳女児。アトピー性皮膚炎と診断され、母親とともに処方箋を薬局に持
参した。
(処方1)

薬剤師が患者の家族に説明する内容として適切でないのはどれか。 2つ選べ。
- 1○処方1は、ステロイドの作用の強さの5段階分類の中で最も弱い薬です。
- 2✕夕方(夜)は、入浴後に塗るようにしてください。
- 3✕白色ワセリンには皮膚保護作用があります。
- 4✕お薬のほかに、室内環境の整備や皮膚を清潔に保つことも重要です。
- 5○タクロリムス軟膏は、顔には使用しないでください。
正答: 1・5
278-279 共通の設問
33歳女性。鼻づまりの症状が続いていたため、耳鼻科を受診したところ、
花粉症と診断され、以下の処方箋を薬局に持参した。
(処方1)

患者に説明する内容として適切でないのはどれか。 2つ選べ。
- 1○処方1による鼻づまりの解消効果はすぐに現れます。
- 2✕処方2の服用中は、眠気を催すことがあるので注意してください。
- 3✕処方3は、花粉飛散期は使用を継続してください。
- 4○処方4は、鼻の血管を拡げて症状をやわらげます。
- 5✕来年からは花粉の飛散前に受診するようにしてください。
正答: 1・4
280-281 共通の設問
68歳男性。慢性閉塞性動脈硬化症における安静時疼痛に対し、アルプロス
タジル注射液10μg(リピッドマイクロスフェア製剤)を輸液と混合し、持続投与
することになった。病棟の看護師から、本剤の使用上の注意事項について薬剤師に
問い合わせがあった。
本剤を使用するにあたり、薬剤師が看護師に行うべき情報提供として適切なのは
どれか。 2つ選べ。
- 1✕すぐに使用しない場合は、凍結させて保存する。凍結させてはいけない(遮光・5 ℃以下で保存)
- 2○ライン内での凝集を防ぐため、必ず単独ラインで投与する。
- 3✕凝集を防ぐため、電解質を含む輸液で希釈しない。電解質を含む輸液で希釈してもよい
- 4✕輸液フィルターを使用して投与する。輸液フィルターは用いない(脂肪粒子が詰まる)
- 5○ポリ塩化ビニル製の輸液セットの使用を避けることが望ましい。
正答: 2・5
282-283 共通の設問
病棟で、患者からある訴えがあり、医師が以下の処方を追加した。
(処方)
リドカインテープ18mg/枚 1回1枚 10回分 (全10枚)
本剤が追加されるに至った患者の訴えとして考えられるのはどれか。 1つ選べ。
- 1○穿刺痛
- 2✕褥瘡の痛み
- 3✕動悸
- 4✕腰痛
- 5✕術後痛
正答: 1
284-285 共通の設問
65歳男性。2型糖尿病。インスリン導入目的で入院となった。入院後は、
看護師が1日3回インスリンを注射し、血糖コントロールは良好となった。退院に
向け、以下のインスリンカートリッジ製剤が処方され、自己注射の指導に薬剤師が
加わることになった。
(処方)

薬剤師が患者に伝えるべき内容として適切なのはどれか。 2つ選べ。
- 1○上腕部、大腿部、腹部、臀部等に皮下注射する。
- 2✕使用開始後は、冷蔵庫に保管する。室温で保管する(使用開始後は室温保存)
- 3✕食事を摂らなかった場合は注射しない。食事の有無に関わらず注射する(持効型溶解インスリンのため)
- 4○この製剤は、入院中に使用していたインスリンよりも夜間に低血糖となるリス
クが低い。
正答: 1・4
286-287 共通の設問
65歳男性。人間ドックで血中prostate specific antigen(PSA)値の高値
(30.3ng/mL)を認めた。
その後、生検の結果、腫瘤が悪性と診断されたため内分泌療法が施行され、PSA
値は正常上限値以下を推移していた。しかし、6年後の受診で再度PSA 値が高値
となった。このため抗アンドロゲン薬を試みたが、改善が見られず、内分泌療法
抵抗性が確認された。そこで、新たな薬物療法を開始することになった。
本患者に適用することになった薬物はどれか。 2つ選べ。
- 1✕シロドシン
- 2○ドセタキセル
- 3✕コハク酸ソリフェナシン
- 4○プレドニゾロンコハク酸エステルナトリウム
- 5✕クロルマジノン酢酸エステル
正答: 2・4
288-289 共通の設問
38歳女性。肺結核と腰痛に対して以下の薬剤を服用していた。今回、同じ
薬剤が処方されたが、最近、「新聞が読みにくくなった」などの視力障害を訴えた。
(処方1)

この視力障害との関連性が疑われる薬物はどれか。 1つ選べ。
この問題は「解なし」(全員正解扱い)です。
- 1―リファンピシン
- 2―イソニアジド
- 3―ピラジナミド
- 4―エタンブトール塩酸塩
- 5―ロキソプロフェンNa
正答: 解なし(全員正解扱い)
290-291 共通の設問
62歳男性。1ヶ月ほど前から息切れ、呼吸困難などの心不全症状が出現
し、アルコール性心筋症との診断を受け、以下の処方により加療中である。薬剤師
が現在の症状を確認すると「最近は呼吸が苦しくなることが多く、家の中で座って
いれば問題ないが、少し散歩するだけでも息切れがする」との訴えがあった。
既往歴:高血圧
飲酒歴:心不全症状が出現するまで20年間の大量の飲酒歴があり、禁酒を指導さ
れたが、現在も機会飲酒。
検査データ:左室駆出率23%、下肢浮腫(+)、
Na140mEq/L、K 3.6mEq/L、Cl105mEq/L、SCr1.0mg/dL、
血圧123/72mmHg、心拍数62bpm(洞調律)
(処方)

薬剤師は、現在の病態から、患者の薬物療法に関するアセスメントを行い、今後
のプランを考えた。追加を推奨する薬剤として最も適切なのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕アロプリノール
- 2✕エポエチンアルファ
- 3✕アテノロール
- 4✕カンデサルタンシレキセチル
- 5○ジゴキシン
正答: 5
292-293 共通の設問
49歳男性。C型慢性肝炎の既往あり。昨年より肝硬変に起因する腹水が出
現し、ループ利尿薬とアルブミン製剤が投与されていた。昨日、肝性脳症と診断さ
れ入院となり、分岐鎖アミノ酸製剤の点滴静注、ラクツロース及びカナマイシン一
硫酸塩の経口投与を開始した。
本症例に用いる薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕アルブミン製剤は血漿膠質浸透圧を低下させる。血漿膠質浸透圧を上昇(維持)させる
- 2✕ループ利尿薬は血中Na⁺を上昇させる。血中Na⁺を低下させる
- 3✕分岐鎖アミノ酸製剤はフィッシャー比を低下させる。フィッシャー比を上昇させる
- 4○ラクツロースは消化管内のpH を低下させる。
- 5○カナマイシン一硫酸塩は消化管内のアンモニアの発生を抑制する。
正答: 4・5
294-295 共通の設問
29歳女性。1型糖尿病のため、インスリンを自己注射により使用してい
た。発熱を契機に3日前から全身倦怠感、下痢、嘔吐が始まり、これらの症状に加
えて意識障害が出現したため、家族に伴われて救急外来を受診した。
身体所見:身長160cm、体重60kg
検査データ:血糖値418mg/dL、血圧110/60mmHg、尿糖(+++)、
尿中ケトン体(++)、
Na129mEq/L、Cl92mEq/L、pH 7.1、HCO₃⁻8.9mEq/L
本患者に対する処置として、適切なのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕プレドニゾロンの点滴静注
- 2✕ブドウ糖の静脈内注射
- 3○生理食塩液の点滴静注
- 4○インスリンの点滴静注
- 5✕アドレナリンの筋肉注射
正答: 3・4
296-297 共通の設問
45歳女性。10年前より双極性障害で加療中。処方1の維持療法で病状は
安定していたが、ここ1ヶ月で症状が悪化したため、本日新たに処方2が追加され
た。
(処方1)

今回追加処方された薬剤の重大な副作用の初期症状の組合せとして、患者に伝え
るべきことはどれか。 1つ選べ。
- 1○皮膚の広い範囲が赤くなる、38°C以上の熱がでる、眼が充血する、唇や口の中
がただれる、のどが痛む、体がだるい。 - 2✕急に強い空腹感をおぼえる、冷や汗がでる、手足がふるえる、力の抜けた感じ
がする。皮膚の広い範囲が赤くなる、38°C以上の熱がでる、眼が充血する、唇や口の中 がただれる、のどが痛む、体がだるい。 - 3✕息切れがする、息苦しくなる、空咳がでる、発熱する。皮膚の広い範囲が赤くなる、38°C以上の熱がでる、眼が充血する、唇や口の中 がただれる、のどが痛む、体がだるい。
- 4✕筋肉が痛んだりこわばったりする、手足がしびれる、手足に力が入らない、尿
の色が赤褐色になる。皮膚の広い範囲が赤くなる、38°C以上の熱がでる、眼が充血する、唇や口の中 がただれる、のどが痛む、体がだるい。 - 5✕眼の痛みを生じる、眼がかすむ、頭痛がする、吐き気がする。皮膚の広い範囲が赤くなる、38°C以上の熱がでる、眼が充血する、唇や口の中 がただれる、のどが痛む、体がだるい。
正答: 1
298-299 共通の設問
56歳男性。一般用医薬品を購入するため薬局を訪れた。現在使用している
処方薬について薬剤師が確認したところ、持参したお薬手帳から、以下の点眼薬を
使用していることが判明した。

この患者に一般用医薬品を推奨する場合、避けるべき成分はどれか。 2つ選べ。
- 1○チキジウム臭化物
- 2✕ジヒドロコデインリン酸塩
- 3○クロルフェニラミンマレイン酸塩
- 4✕デキストロメトルファン臭化水素酸塩
- 5✕無水カフェイン
正答: 1・3
300-301 共通の設問
62歳女性。3年前に悪性リンパ腫と診断され、R-CHOP療法が施行された。
R-CHOP療法施行直前の検査で肝機能検査値に異常はなかった。R-CHOP療法4
コースを終了後、定期的に通院していたが、あるときALT 742U/L、AST 1,354U/L
と上昇したため入院した。エンテカビルの投与によりALT 及びAST は低下し
た。本人に確認したところ、10年前の献血時にHBc抗体陽性を指摘されていたこ
とが判明した。
本症例に関する記述のうち、正しいのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕本症例の悪性リンパ腫は、Hodgkinリンパ腫である。R-CHOP療法によりHBV が再活性化した可能性が高い。
- 2✕ALT 及びAST の上昇は悪性リンパ腫の再発に起因する可能性が高い。R-CHOP療法によりHBV が再活性化した可能性が高い。
- 3✕R-CHOP療法により、肝組織が直接障害され、ALT 及びAST が上昇した。R-CHOP療法によりHBV が再活性化した可能性が高い。
- 4✕R-CHOP療法開始後にHBV に再感染した可能性が高い。R-CHOP療法によりHBV が再活性化した可能性が高い。
- 5○R-CHOP療法によりHBV が再活性化した可能性が高い。
正答: 5
302-303 共通の設問
病棟の看護師より、「点滴中の患者に対し側管からブロムヘキシン塩酸塩
注射剤を投与後、同一の側管より続けてフロセミド注射剤を投与してもよいか。」
との問い合わせがあった。薬剤師は看護師に回答するため、両薬剤のpH 変動ス
ケールに関する情報を収集し、以下の情報を得た。
( A )注射剤のpH 変動スケール

両薬剤のpH 変動スケール及び配合変化に関する記述として、適切なのはどれ
か。 2つ選べ。
- 1○Aはブロムヘキシン塩酸塩、Bはフロセミドである。
- 2✕AとBを比較すると、緩衝性の強いのはBである。緩衝性の強いのはA
- 3✕両薬剤が輸液ライン内で混合された場合、混合液のpH は4.7以上6.3以下と
なる。4.7以下となり白濁を生じる - 4✕フロセミド注射剤を先に投与し、続けてブロムヘキシン塩酸塩注射剤を投与す
れば白濁は生じない。投与順序に関わらず白濁を生じる - 5○両薬剤が輸液ライン内で混合されて白濁を生じる可能性が高いので、それぞれ
投与前後に生理食塩液等を流す。
正答: 1・5
304-305 共通の設問
48歳男性。1週間前に心筋 塞の診断により経皮的冠動脈インターベン

施行5日後と6日後にステント血栓症が発症した。
PCI施行後は、以下の薬剤が投与されていた。
(処方)

クロピドグレルの代替薬として、以下の薬剤のうち最も適切なのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕トラネキサム酸
- 2✕プロタミン
- 3○プラスグレル
- 4✕ワルファリン
- 5✕メナテトレノン
正答: 3
306-307 共通の設問
55歳男性。喫煙歴30年(1日20本程度)。前回の薬剤服用後に、意識が
もうろうとし、ふらついたという。男性が原因を知りたいと薬局を訪れた。男性が
服用していた薬剤は以下のとおりである。

原因を特定するための薬剤師の対応として適切でないのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕最近、薬の服用量が変更されたかを確認した。
- 2✕かんきつ類を食べたり、そのジュースを飲んだりしていないかを尋ねた。
- 3✕最近、禁煙を始めたかを尋ねた。
- 4✕残薬の確認を行った。
- 5○クロナゼパムの服用を一時中止するように伝えた。
正答: 5
308-309 共通の設問
73歳女性。感冒様症状を訴え、薬局を訪れた。薬剤師は、薬局製造販売医
薬品のかぜ薬1-2を販売することにした。
薬局製剤指針に記載されているかぜ薬1-2の成分及び分量は以下のとおりである。
なお、賦形剤は乳糖水和物とした。

薬局製造販売医薬品であるかぜ薬1-2の調製及び販売について正しいのはどれ
か。 2つ選べ。
- 1✕患者の症状に合わせて成分量を増減した。薬局製剤指針に従い調製する(成分量の増減はできない)
- 2○重量偏差試験を行った。
- 3✕添付文書をつけなかった。添付文書を交付する(添付が必要)
- 4○薬を入れた袋に患者の名前を書かなかった。
正答: 2・4
310-311 共通の設問
52歳男性。胃痛、胸やけの症状を訴え、医薬品を薬局に買いに来た。
薬剤師がこの男性にすすめる医薬品として正しいのはどれか。 1つ選べ。なお、
表記は1回の服用量とする。( )内は1日の服用回数を示す。
この問題は「解なし」(全員正解扱い)です。
- 1―(2回)ラニチジン塩酸塩126mg ケイ酸アルミン酸マグネシウム500mg
酸化マグネシウム200mg 水酸化アルミナマグネシウム400mg - 2―(3回)アズレンスルホン酸ナトリウム6mg L-グルタミン900mg
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム600mg ロートエキス30mg
炭酸水素ナトリウム1800mg 重質炭酸マグネシウム180mg - 3―沈降炭酸カルシウム540mg
(3回)ビフィズス菌6mg ラクトミン6mg アスコルビン酸166.67mg
リボフラビン2mg ピリドキシン塩酸塩4mg - 4―(3回)ロートエキス3倍散60mg タンニン酸ベルベリン100mg
シャクヤク乾燥エキス24mg - 5―(1回)赤ブドウ葉乾燥エキス混合物450mg
正答: 解なし(全員正解扱い)
312-313 共通の設問
65歳男性。肝硬変にて入院となり、ラクツロースゼリーが処方された。ラ
クツロースゼリーを調剤すべきところを誤ってポリスチレンスルホン酸カルシウム
ゼリーを調剤した。病棟にて、薬剤師が気づき、服用させずに済んだ。
このような事態を踏まえて、医薬品安全管理責任者が病院としての再発防止策を
立てた。再発防止策として最も優先度が低いのはどれか。 1つ選べ。

- 1✕薬品棚における外観類似医薬品の配置を工夫する。調剤した薬剤師個人の責任を追及する。
- 2✕取り違え防止に指さし呼称を導入する。調剤した薬剤師個人の責任を追及する。
- 3○調剤した薬剤師個人の責任を追及する。
- 4✕病院内でインシデント事例の情報を共有する。調剤した薬剤師個人の責任を追及する。
- 5✕個人的要因を明らかにし、発生した誤りを分析する。調剤した薬剤師個人の責任を追及する。
正答: 3
314-315 共通の設問
麻薬診療施設である病院の病棟において、がん患者に対して生理食塩液で
希釈したモルヒネ塩酸塩注射液の持続静注を行った。その後、看護師がルート周辺
を確認したところ、シリンジと三方活栓の接続部から薬液が多量に漏れ出ていた。
この状況において看護師から助言を求められた薬剤師の対応として、適切でない
のはどれか。 1つ選べ。
- 1✕主治医に報告したかを確認する。
- 2✕患者の痛みの状態を確認する。
- 3○回収した薬液は看護師2人で確認しながら廃棄をするよう伝える。
- 4✕麻薬管理者に状況を報告したかを確認する。
- 5✕一連の経過を記録しておくよう伝える。
正答: 3
316-317 共通の設問
漬物製造工場の野菜洗浄室で清掃中、作業員が誤って塩酸タンクを倒し、
隣接した次亜塩素酸ナトリウム溶液タンクのバルブを破損した。その際、漏出した
塩酸と次亜塩素酸ナトリウムが反応してガスが発生し、吸引した作業者は、激しい
目の痛みと呼吸困難を訴えた。その直後、作業員は近隣の総合病院に救急搬送された。
救急搬送された患者に対し、病院で行う処置として適切でないのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕水で目及び粘膜を洗浄する。
- 2○EDTA(エデト酸カルシウム二ナトリウム)を投与する。
- 3✕酸素吸入する。
- 4✕輸液を投与する。
- 5○チオ硫酸ナトリウムを投与する。
正答: 2・5
318-319 共通の設問
87歳女性。寝たきり。この患者に対して発行された処方箋と残薬を、家族
が薬局に持参した。
(持参した残薬の一覧)

薬剤師の対応として適切でないのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕残薬のうち品質が保たれている製品で、現在も服用している薬剤については、
利用を検討した。 - 2○残薬の一部を返品扱いとし、使用するため薬局の在庫品にした。
- 3✕シルニジピン錠20mg が多く残っているが、家族からの説明によると症状が安
定しているようなので、医師に処方の妥当性を相談した。 - 4○残っている薬は、なるべく家族など他人に譲渡するなど有効活用するようにア
ドバイスした。 - 5✕服用状況、体調、服用しにくい薬の有無を確認した。
正答: 2・4
320-321 共通の設問
下記の医薬品を卸売販売業者の担当者が納品に来たので、薬剤師が薬局の
カウンターにおいて検収を行った。なお、薬局は、向精神薬営業者に関して別段の
申し出はしていないものとする。
セレギリン塩酸塩錠2.5mg
アムロジピン錠5mg
アミオダロン塩酸塩錠100mg
メチルフェニデート塩酸塩錠10mg
フルニトラゼパム錠2mg
ペンタゾシン塩酸塩錠25mg
トリメブチンマレイン酸塩100mg(要指導医薬品)
薬局における検収関連業務のうち、適切でないのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕伝票に記載されている納品先を確認した。
- 2✕納品された医薬品の使用期限を確認した。
- 3✕同じ医薬品を複数購入時、製造番号が異なるものが含まれていたが受け取った。
- 4○法律に定められた譲受証を必要とするものはなかったので交付しなかった。
- 5○納品を終了した医薬品をカウンターの上に置いて、3時間後の昼休みに収納した。
正答: 4・5
322-323 共通の設問
68歳男性。前立腺がん患者を対象とした治験に参加している。当該患者か
ら担当のCRC(治験コーディネータ)である薬剤師に電話があり「今朝から、お
腹のあたりに真っ赤な湿疹ができている。」と連絡があった。湿疹は、この治験薬
の代表的な副作用の1つで、参加同意を得る際にも説明していた。
CRCの対応として誤っているのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕男性から聴取した情報を記録する。
- 2✕男性が受診すべきかどうかを治験責任医師に相談する。
- 3○重篤な有害事象と判断した場合、直ちに実施医療機関の長に報告する。
- 4✕有害事象及びその治療が、逸脱や中止基準に該当するかどうか治験責任医師と
確認する。 - 5○治験薬による有害事象と判断された場合、副作用被害救済制度の利用につい
て、男性に情報提供する。
正答: 3・5
324-325 共通の設問
70歳男性。高血圧症で処方1を服用していた。ある日胸部不快感を自覚
し、かかりつけのクリニックを受診した。心房細動の疑いがあることから、精査目
的で市内の総合病院を紹介され受診したところ、心房細動、心不全と診断され、処
方2が追加となった。
(処方1)

処方2に含まれるダビガトランエテキシラートによる重篤な副作用である出血の
回避や投与量の調節のために考慮すべき検査項目はどれか。 1つ選べ。
- 1○血清クレアチニン値
- 2✕AST 値
- 3✕白血球数
- 4✕PT-INR 値
- 5✕脳性Na利尿ペプチド値
正答: 1
輸液の調製依頼があった。生理食塩液、塩化カルシウム注射液(0.5mol/L)、
塩化カリウム液(1.0mol/L)、50w/v%ブドウ糖注射液及び注射用水を使って調
製する時、必要量として適切な組合せはどれか。 1つ選べ。塩化ナトリウム及びブ
ドウ糖の式量は、それぞれ、58.5及び180とする。
以下の電解質を含む輸液を調製する。
Na⁺ 77mEq
Ca²⁺ 3mEq
K⁺ 20mEq
Cl⁻ 100mEq
浸透圧を300mOsm/Lに調整し、総量を1Lとする。
(生理食塩液、塩化カルシウム注射液(0.5mol/L)、塩化カリウム液(1.0mol/L)、50w/v%ブドウ糖注射液、注射用水の順。単位はmL)
この問題は「解なし」(全員正解扱い)です。
- 1―250.4 3.0 20.0 100.2 626.4
- 2―250.4 3.0 10.0 50.9 685.7
- 3―250.4 6.0 10.0 50.9 682.7
- 4―500.7 6.0 10.0 100.2 383.1
- 5―500.7 3.0 20.0 50.9 425.4
- 6―500.7 6.0 20.0 100.2 373.1
正答: 解なし(全員正解扱い)
以下のシリンジA、Bのうち、Aの使用を優先すべき操作はどれか。 1つ選べ。ただし、必要に応じて注射針を用いるものとする。

- 1○抗悪性腫瘍薬のバイアルから薬液を採取する。
- 2✕ネブライザーの薬液容器に吸入液を注入する。劇物の交付に譲受書等は不要(毒物の場合に必要)
- 3✕内用のシロップ剤を投薬びんから採取する。帳簿への記載は販売業者の義務(購入者に義務はない)
- 4✕高カロリー輸液製剤にカリウム製剤を注入する。劇物は「劇物」の標示(医薬用外の場合は「医薬用外劇物」)
- 5✕洗浄用生理食塩液のプラスチックボトルから生理食塩液を採取する。廃棄処理基準に従って廃棄する
正答: 1
注射剤の調製及び使用に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕注射針の太さは、針管のゲージ番号が小さいほど細い。ゲージ番号が大きいほど細い
- 2○輸液セットは、20滴/mLと60滴/mLの2種類の規格がある。
- 3○カットポイント付きのアンプルをカットする際には、カットポイントを手前に
向ける。 - 4✕孔径0.2μmの輸液フィルターは、ウイルスの除去を目的としている。細菌の除去(ウイルスは除去できない)
- 5✕輸液容器のゴム栓を穿刺する際には、消毒用アルコール綿でのゴム栓の清拭は
不要である。清拭(消毒)が必要
正答: 2・3
以下の会話はショック状態で集中治療室に入室した患者に対して、医師と薬剤
師が治療方針について協議している状況である。
医 師 「昨夜から意識レベルの低下を認めて、気管挿管を行いました。血圧は
90前後です。CKDですのでCHDFを開始しようと思います。現在DIC
の状態です。DICに対してトロンボモデュリンアルファを使用します。
透析患者の減量基準はありますか。」
薬剤師 「腎機能に問題なければ、380U/kgを投与しますが、CHDF患者の場合
は130U/kgを投与します。」
略語の意味の組合せとして正しいのはどれか。 1つ選べ。

- 1✕
- 2○
- 3✕
- 4✕
- 5✕
- 6✕
- 7✕
- 8✕
正答: 2
50歳女性。関節リウマチに対して、メトトレキサートで治療を開始した。6ヶ
月間継続後、寛解の目標を達成できず、生物学的製剤の導入が検討された。関節リ
ウマチに用いる生物学的製剤に関する記述のうち正しいのはどれか。 2つ選べ。

- 1✕いずれもTNF-α(腫瘍壊死因子-α)阻害薬である。TNF-α阻害薬以外もある(アバタセプト・トシリズマブ等)
- 2✕痛み、腫れを抑えるが、関節破壊の進行を抑えることはできない。関節破壊の進行も抑制できる
- 3○TNF-α阻害薬が奏功しない場合は、別のTNF-α阻害薬を用いてもよい。
- 4✕いずれもメトトレキサートとの併用が必須である。メトトレキサートとの併用は必須ではない
- 5○いずれも治療開始前に結核の既往歴を確認する。
正答: 3・5
53歳男性。頭頸部に扁平上皮がんが見つかり、以下のレジメンに従い化学療法
を受けることになった。

- 1✕腎障害
- 2✕嘔吐
- 3✕骨髄抑制
- 4✕下痢
- 5○脱毛
正答: 5
73歳女性。再発非小細胞肺がんのため、ゲフィチニブ錠250mg を1日1回服
用していたが、軽度の肝機能低下(AST 90U/L、ALT 63U/L、ALP255U/L)
が現れたため処方1が処方された。3週間後、血清カリウム値が3.2mEq/Lと
なったため処方2が追加された。1ヶ月経っても血清カリウム値が3.1mEq/Lの
ままであるうえ、血圧が163/91mmHg となったため、処方3が追加された。現在
では、処方1~3すべてを服用している。
(処方1)
グリチルリチン酸一アンモニウム・グリシン・DL-メチオニン配合錠
1回2錠(1日6錠)

- 1○グリチルリチン酸一アンモニウム・グリシン・DL-メチオニン配合錠の服用中
止を提案する。 - 2✕塩化カリウム徐放錠の服用中止を提案する。グリチルリチン酸一アンモニウム・グリシン・DL-メチオニン配合錠の服用中 止を提案する。
- 3✕オルメサルタンメドキソミル錠の服用中止を提案する。グリチルリチン酸一アンモニウム・グリシン・DL-メチオニン配合錠の服用中 止を提案する。
- 4✕スピロノラクトンの追加を提案する。グリチルリチン酸一アンモニウム・グリシン・DL-メチオニン配合錠の服用中 止を提案する。
- 5✕フロセミドの追加を提案する。グリチルリチン酸一アンモニウム・グリシン・DL-メチオニン配合錠の服用中 止を提案する。
正答: 1
要指導医薬品に関する記述のうち、誤っているのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕来局者が直接手に取れない場所に陳列する。
- 2✕使用する者の年齢を確認しなければならない。
- 3○インターネットでの販売が可能である。
- 4○使用者と同居している家族であれば販売してもよい。
- 5✕販売した際には、必要事項を書面に記載し、書面を2年間保存しなければなら
ない。
正答: 3・4
患者情報の取扱いに関する記述のうち、薬剤師の対応として適切でないのはど
れか。 2つ選べ。
- 1✕会社の上司を名乗る人物から処方内容について電話で問い合わせがあったた
め、患者本人の同意を得た後回答した。 - 2○当院に入院中の患者の薬物療法の相談をするため、他院に勤務する友人の薬剤
師に診療録の写しを見せた。 - 3✕患者が高齢の重度認知症のため、その患者家族に処方薬の説明及び指導を行っ
た。 - 4○患者の氏名と使用医薬品名を記載したノートを製薬企業の学術担当者に見せて
相談した。 - 5✕事故で意識を失った患者が病院に運ばれてきたので、患者が所持していたお薬
手帳の情報を担当医師に報告した。
正答: 2・4
2歳男児。体重13kg。以下の薬剤が処方され、カプセル剤を開封して調剤す
るよう処方医より指示があった。
(処方)
ダントロレンナトリウム水和物カプセル25mg
1回0.2カプセル(1日0.4カプセル)
1日2回 朝夕食後 14日分
1包あたり全量0.3g になるように賦形剤を加えて調剤する場合、この処方を全量
調剤するために加える賦形剤の総量(g)として正しいのはどれか。 1つ選べ。な
お、ダントロレンナトリウム水和物カプセル1カプセルあたりの内容量は0.25g
である。
- 1✕1.4
- 2✕2.8
- 3✕4.2
- 4✕5.6
- 5○7.0
正答: 5
アレルギー性鼻炎の持病がある高校生が海外の国際競技大会へ出場することに
なった。現在医療機関を受診しておらず、一般用医薬品などで様子を見ていた。海
外の薬局にて一般用医薬品を購入する際に現地の薬剤師に相談できるように服用可
能な薬を書いたメモを持たせることにした。下記に示す医薬品成分のうちアンチ
ドーピングの観点から適切でないのはどれか。 2つ選べ。なお、成分名の英文表記
に誤りはないものとする。
- 1✕d-Chlorpheniramine Maleate
- 2✕Ebastine
- 3✕Ibuprofen
- 4○Prednisolone
- 5○dl-Methylephedrine Hydrochloride
正答: 4・5
57歳女性。乾癬に罹患し、以下の処方により治療することになった。
(処方)

- 1✕ミネラルウォーター
- 2✕グレープフルーツジュース
- 3○牛乳
- 4✕トマトジュース
- 5✕青汁
正答: 3
50歳女性。体重50kg。激しい腹痛のため来院した。検査の結果、腹痛は小腸
の炎症によるものと判明した。食事が摂れないため、エネルギー基質としてアミノ
酸(3.0w/v%)及びブドウ糖(8.0w/v%)を含有する輸液を末梢静脈より投与
することとなった。本製剤を1日あたり1,500mL投与するとき、患者の総エネル
ギー消費量(TEE)に対する総投与エネルギー量の割合(%)として最も近い値
はどれか。 1つ選べ。
ただし、基礎エネルギー(BEE)は25kcal/kg/日で概算できるものとし、この
患者の活動係数は1.2、ストレス係数は1.0とする。
- 1✕15
- 2✕30
- 3○45
- 4✕60
- 5✕75
正答: 3
後期高齢者で一人住まいの患者Aは、通院にヘルパーの介助が必要であった。
最近、通院が困難になり、薬の服薬管理にも不安があるので、週1回の訪問薬剤管
理指導の指示が処方医より出された。
薬剤師が行う訪問薬剤管理指導の内容として適切でないのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕訪問前に、薬学的管理指導計画をたてる。
- 2○患者の状態から介護度を決定し、介護保険被保険者証に記載する。
- 3✕患者の生活状態に応じた服薬支援(剤形変更、簡易懸濁法など)を医師に提案
する。 - 4○バイタルサインのチェックを行うには、医師の許可が必要となる。
- 5✕在宅訪問の結果について、必要な情報を医師やケアマネージャーなどに報告す
る。
正答: 2・4
60歳男性。数年来、糖尿病治療のためクリニックを受診している。このたび、
糖尿病の病態悪化の傾向があり、現在服用中の薬剤に1薬剤が追加され、処方箋を
かかりつけの薬局へ持参した。薬剤師がお薬手帳で現在服用中の薬剤を確認し、窓
口で患者と以下の会話があった。
(現在服用中の薬剤)

- 1✕グリベンクラミド
- 2✕シタグリプチンリン酸塩水和物
- 3✕ピオグリタゾン塩酸塩
- 4○イプラグリフロジンL-プロリン
- 5✕ミチグリニドカルシウム水和物
正答: 4
48歳女性。非小細胞肺がん。以下の処方箋をかかりつけ薬局に持参した。
(処方1)

- 1○今回の処方薬は、他の化学療法施行後に開始された薬剤である。
- 2✕血小板減少による発熱が出現していた可能性がある。好中球減少による発熱(発熱性好中球減少症)の可能性
- 3✕息切れ、咳などのかぜの様な症状がでても自然におさまることを伝える。間質性肺炎の可能性があるため直ちに受診するよう伝える
- 4○発疹、皮膚の乾燥やかゆみが出現する可能性があることを伝える。
正答: 1・4
2歳3ヶ月女児。体重12kg。湿性咳嗽に対して以下の処方箋が発行され、母
親が薬局に持参した。当該薬局の調剤内規では「1回の服用量が整数値となるよう
に精製水を最小量加える」となっている。
(処方)

- 1✕4mL
- 2○6mL
- 3✕8mL
- 4✕10mL
- 5✕12mL
正答: 2
ある医薬品について患者向け説明文書を作成するため、承認時の審査報告書を
調べたところ、次のような記載が見つかった。
.総合評価
高用量(125mg/日)ではあるものの本剤単独投与で汎血球減少症による死
亡例が発現しており、肝機能障害、胃腸障害等も高頻度に発現していること
( -中略- )等を踏まえると、本剤の臨床使用に当たっては十分な安全対
策を講じる必要があり、製造販売後調査において本剤の安全性を引き続き慎重
に検討する必要があると考える。
(一部抜粋)
患者向け説明文書中「このような症状が現れたときには、すぐに医師または薬剤師
に連絡してください」の項目に記載する必要があるのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕手足がしびれる、手足の皮膚が硬くなる、爪が変形する。息が切れる、めまいがする、のどが痛い、鼻血がでる、青あざができる。
- 2○息が切れる、めまいがする、のどが痛い、鼻血がでる、青あざができる。
- 3✕尿が少なくなる、尿がでない、むくみがある、体がだるい、発疹。息が切れる、めまいがする、のどが痛い、鼻血がでる、青あざができる。
- 4✕のどがかわく、水分をたくさん摂ってしまう、尿の量が多い、体重が減る。息が切れる、めまいがする、のどが痛い、鼻血がでる、青あざができる。
- 5✕ぼんやりする、手足がふるえる、目がちらつく、ふらつく、冷や汗がでる。息が切れる、めまいがする、のどが痛い、鼻血がでる、青あざができる。
正答: 2
63歳男性。青緑色の吐物を嘔吐し、救急病院に搬送された。医師が家族から状
況を聞くと、この男性は認知症であり、買い置きしておいたホウ酸団子をお菓子と
間違えて3個食べてしまったという。この男性がホウ酸団子を食べてから5時間以
上が経っている。
ホウ酸団子とは、ホウ酸にタマネギ、小麦粉、砂糖、牛乳を加えてつくるゴキブ
リ駆除剤であり、1個あたり、約3g のホウ酸を含有している。
担当医師から薬剤師に解毒方法を急いで調べてほしいとの連絡があった。
薬剤師が調べたホウ酸についての情報は以下の通りである。
中毒量:成人 1~3g
経口致死量:成人15~30g
ホウ酸は、経口摂取後消化管から1時間以内にほとんどが吸収される。吸収後
24時間で約50%が、96時間で90%以上が未変化体として尿中に排泄される。分布
容積は小さく、血漿タンパク質にほとんど結合しない。
この男性に最も有効と考えられる処置法はどれか。 1つ選べ。
- 1✕胃洗浄
- 2✕活性炭の投与
- 3✕プラリドキシムヨウ化物(PAM)の投与
- 4✕クエン酸マグネシウムの投与
- 5○血液透析
正答: 5
病棟において薬剤師が看護師よりメナテトレノン静注製剤の保管取扱いについ
て注意事項を教えてほしいと依頼された。医薬品インタビューフォームを調べたと
ころ、表に示す安定性試験のデータが記載されていた。

- 1○LPEを開封しない状態で保管する。
- 2✕褐色アンプルのみの状態では、光分解による含量低下は起こらない。光分解による含量低下が起こる(3時間後に褐変)
- 3✕シリンジを用いて静注する場合は、採取後3時間以内に行う。採取後すみやかに使用する(1時間後に褐変・2時間後に規格外)
- 4○点滴静注により持続投与を行う場合は、遮光カバーを用いる。
正答: 1・4