第101回 — 薬剤
演習モードで解く消化管からの吸収率が最も高い薬物はどれか。 1つ選べ。
- 1✕インスリン
- 2✕ゲンタマイシン
- 3✕スキサメトニウム
- 4○セファレキシン
- 5✕バンコマイシン
正答: 4
薬物の乳汁移行性について正しい記述はどれか。 1つ選べ。
- 1✕乳汁は血漿に比べて塩基性であるため、弱塩基性薬物は乳汁中に移行しやす
い。乳汁は血漿に比べて酸性であるため、弱塩基性薬物は乳汁中に移行しやすい。 - 2✕乳汁は血漿に比べて塩基性であるため、弱酸性薬物は乳汁中に移行しやすい。乳汁は血漿に比べて酸性であるため、弱塩基性薬物は乳汁中に移行しやすい。
- 3○乳汁は血漿に比べて酸性であるため、弱塩基性薬物は乳汁中に移行しやすい。
- 4✕乳汁は血漿に比べて酸性であるため、弱酸性薬物は乳汁中に移行しやすい。乳汁は血漿に比べて酸性であるため、弱塩基性薬物は乳汁中に移行しやすい。
- 5✕乳汁と血漿のpH は同じであるため、薬物が弱酸性あるいは弱塩基性であるこ
とは、乳汁移行性に影響を及ぼさない。乳汁は血漿に比べて酸性であるため、弱塩基性薬物は乳汁中に移行しやすい。
正答: 3
一般に、薬物の水溶性が低下する代謝反応はどれか。 1つ選べ。
- 1✕アルキル側鎖の水酸化
- 2✕N -脱アルキル化
- 3✕エステルの加水分解
- 4✕グルクロン酸抱合
- 5○アセチル抱合
正答: 5
腎クリアランス(CLr)と糸球体ろ過速度(GFR)、分泌クリアランス(CLs)、
再吸収率(FR)の関係を正しく表しているのはどれか。 1つ選べ。ただし、fuは
血漿中タンパク非結合形分率を示すものとする。
- 1✕CLr=fu·GFR +CLs-FR
- 2✕CLr=fu·GFR +CLs+FR
- 3✕CLr=fu·GFR -CLs+FR
- 4○CLr=(fu·GFR +CLs)·(1-FR)
- 5✕CLr=(fu·GFR +CLs)·FR
正答: 4
体内動態が線形1-コンパートメントモデルに従う薬物を経口投与した場合、最
高血中濃度到達時間が遅延する原因として正しいのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕吸収速度定数の増大
- 2✕投与量の低下
- 3✕分布容積の低下
- 4○消失速度定数の低下
- 5✕吸収率の増大
正答: 4
全身クリアランスが50L/hである薬物を10mg/hの速度で点滴静注した場合の

- 1○
- 2✕
- 3✕
- 4✕
- 5✕
正答: 1
血中薬物濃度に基づく治療薬物モニタリング(TDM)において、効果発現と副
作用リスクの指標としてトラフ値とピーク値の測定が推奨される薬物はどれか。
1つ選べ。
- 1○ゲンタマイシン
- 2✕タクロリムス
- 3✕フェノバルビタール
- 4✕ジゴキシン
- 5✕リドカイン
正答: 1
陽イオン性界面活性剤に分類されるのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕デオキシコール酸ナトリウム
- 2○ベンゼトニウム塩化物
- 3✕ホスファチジルコリン(レシチン)
- 4✕ラウリル硫酸ナトリウム
- 5✕ラウロマクロゴール
正答: 2
不揮発性の電解質を溶解させた希薄水溶液において、溶質の濃度上昇とともに
値が減少するのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕イオン強度
- 2○凝固点
- 3✕沸点
- 4✕浸透圧
- 5✕溶質のモル分率
正答: 2
有効成分を臼歯と頬の間で徐々に溶解させ、口腔粘膜から吸収させる剤形はど
れか。 1つ選べ。
- 1✕口腔内崩壊錠
- 2✕発泡錠
- 3✕チュアブル錠
- 4✕舌下錠
- 5○バッカル錠
正答: 5
医薬品の酸化を防ぐために加えられる添加剤はどれか。 1つ選べ。
- 1✕結晶セルロース
- 2○アスコルビン酸
- 3✕ステアリン酸マグネシウム
- 4✕ショ糖
- 5✕パラオキシ安息香酸ブチル
正答: 2
噴出する圧縮空気の気流により粒子を加速させて、粒子どうしあるいは粒子と
容器壁との衝突により粒子を微細化する粉砕機はどれか。 1つ選べ。
- 1✕ローラーミル
- 2✕ボールミル
- 3✕コロイドミル
- 4○ジェットミル
- 5✕ハンマーミル
正答: 4
静脈内に投与する注射剤に適用される日本薬局方一般試験法はどれか。 1つ選
1つ選べ。
- 1✕崩壊試験法
- 2✕溶出試験法
- 3○エンドトキシン試験法
- 4✕制酸力試験法
- 5✕摩損度試験法
正答: 3
日本薬局方において、腸溶性製剤の崩壊試験に用いられる崩壊試験第1液と崩

1つ選べ。
- 1○約1.2 約6.8
- 2✕約1.2 約9.5
- 3✕約6.8 約1.2
- 4✕約6.8 約9.5
- 5✕約9.5 約1.2
- 6✕約9.5 約6.8
正答: 1
マトリックス型放出制御製剤からの薬物放出がHiguchi式に従うとき、時間t
までの単位面積当たりの累積薬物放出量について、正しい記述はどれか。1つ選べ。
- 1✕t に比例する。t の平方根に比例する。
- 2○t の平方根に比例する。
- 3✕t の立方根に比例する。t の平方根に比例する。
- 4✕t に反比例する。t の平方根に比例する。
- 5✕t の平方根に反比例する。t の平方根に比例する。
- 6✕t の立方根に反比例する。t の平方根に比例する。
正答: 2
薬物の生体膜透過機構に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕単純拡散では、薬物は濃度勾配に従って透過し、その透過速度はMichaelis-
Menten式により表すことができる。 - 2○促進拡散はトランスポーターを介した輸送であるため、構造の類似した化合物
の共存により透過速度が低下する場合がある。 - 3○一次性能動輸送は、ATPの加水分解により得られるエネルギーを直接利用す
る。 - 4✕膜動輸送による高分子の細胞内取り込みでは、生体膜自体の形態的変化は起き
ない。
正答: 2・3
薬物の組織分布に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕組織移行性の大きい薬物の分布容積は、血漿容積に近い値となる。
- 2○組織成分との結合が強い薬物の分布容積は、総体液量を超えることがある。
- 3✕薬物の組織分布が平衡に達すると、血漿中と組織中の非結合形分率は等しくな
る。 - 4○組織中非結合形分率に対する血漿中非結合形分率の比が大きい薬物ほど、分布
容積は大きい。 - 5✕炎症性疾患時にはα₁-酸性糖タンパク質の血漿中濃度が低下し、塩基性薬物の
分布容積が増大する。
正答: 2・4
薬物A10mg を静脈内投与した後の血中濃度時間曲線下面積(AUC)は
250μg·h/Lであり、尿中に未変化体として5mg が排泄された。また、10mg を
経口投与した後のAUCは45μg·h/Lであり、糞便中に未変化体として2mg が排
泄された。薬物Aの小腸利用率(小腸アベイラビリティ)として適切なのはどれ
か。 1つ選べ。
ただし、薬物Aの消化管管腔中での代謝・分解は無く、静脈内投与後は肝代謝と
腎排泄によってのみ消失し、消化管管腔中への分泌、胆汁中排泄は無いものとする。
また、薬物Aの体内動態には線形性が成り立つものとし、肝血流速度は80L/hと
する。
- 1✕0.04
- 2✕0.2
- 3○0.3
- 4✕0.6
- 5✕0.9
正答: 3
薬物の腎排泄に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕糸球体の基底膜は陽性に帯電しているため、酸性薬物は塩基性薬物よりろ過さ
れやすい。 - 2✕投与された薬物のすべてが腎排泄によって消失するとき、その腎クリアランス
はクレアチニンクリアランスにほぼ等しい。 - 3○フェノールスルホンフタレインは、主に尿細管分泌により体内から消失するた
め、腎機能測定に用いられる。 - 4✕OAT1は近位尿細管上皮細胞の刷子縁膜に存在し、細胞内の有機カチオンを管
腔内へ排出する。 - 5○尿細管における弱塩基性薬物の再吸収は、尿のpH が大きくなると増大し、そ
の腎クリアランスは低下する。
正答: 3・5
薬物Aの血中濃度が薬物Bの併用によって上昇する組合せはどれか。 2つ選
べ。
薬物A 薬物B
- 1○シンバスタチン エリスロマイシン
- 2✕トリアゾラム リファンピシン
- 3✕プラバスタチン コレスチラミン
- 4○プロカインアミド シメチジン
- 5✕ワルファリン アスピリン
正答: 1・4
薬物Aは、静脈内投与後、肝臓における代謝と腎排泄によってのみ消失し、正
常時は肝クリアランスが全身クリアランスの80%であること、腎排泄は糸球体ろ
過のみによって起こることがわかっている。
ある肝疾患患者において、血中アルブミン濃度の低下により薬物Aの血中タンパ
ク非結合形分率が2倍に上昇し、肝クリアランスは4分の1に低下していた。この
患者に対し、正常時の2分の1の血中濃度時間曲線下面積(AUC)が得られるよ
うにするには、静脈内投与量を正常時の何%にすればよいか。 1つ選べ。ただし、
薬物Aの体内動態には、いずれの場合にも線形性が成り立つものとする。
- 1○30
- 2✕60
- 3✕80
- 4✕100
- 5✕120
正答: 1
薬物A50mg を、粉末製剤あるいは液剤として経口投与した後の血中濃度時間
曲線下面積(AUC)は等しく、1,500μg·h/Lであった。一方、血中濃度に関する

- 1✕
- 2○
- 3✕
- 4✕
- 5✕
正答: 2
治療薬物モニタリング(TDM)に関する記述のうち、正しいのはどれか。
2つ選べ。
- 1○血清中ジゴキシン濃度を免疫学的測定法で測定する場合、腎障害患者や妊婦で
は内因性交差物質が測定値に影響を及ぼすことがある。 - 2✕アジスロマイシン投与時には、第8脳神経障害の副作用を回避するために
TDM が行われる。 - 3✕テオフィリンの投与量は、患者のクレアチニンクリアランスを指標に決定され
る。 - 4✕TDM は、血中薬物濃度と薬効・副作用との間に相関がない薬物において有用
である。 - 5○薬物によっては血清分離剤に吸着するため、血清分離剤を含む採血管を使用し
た場合には、血清中濃度を低く見積もる場合がある。
正答: 1・5
医薬品粉体のぬれ及び吸湿に関する記述として、正しいのはどれか。 2つ選
べ。
- 1✕ぬれやすいほど粉体に対する液体の接触角が大きい。
- 2○水溶性の結晶性粉体では、臨界相対湿度(CRH)未満において急激な吸湿は
起こらない。 - 3○CRH では、粉体粒子表面を覆う薬物の飽和水溶液の水蒸気圧と、空気中の水
蒸気圧が等しい。 - 4✕粉体は、吸湿により安息角が減少する。
- 5✕2種類の水溶性の結晶性粉体を混合して得られた粉体のCRH は、個々の粉体
のCRH と比べて高い。
正答: 2・3
球状の医薬品懸濁粒子は、溶媒中を次式で表される速度で沈降する。次の記述
のうち正しいのはどれか。 2つ選べ。ただし、設問中のパラメータ以外は変化しな
いものとする。
Vs =2r²(ρp-ρf)g
───────9η
Vs:沈降速度(m/s),r:粒子の半径(m),ρp:粒子密度(kg/m³),
ρf:溶媒の密度(kg/m³),g:重力加速度(m/s²),η:溶媒の粘度(Pa·s)
- 1✕本式は、等加速度沈降している場合に成立する。
- 2○粒子径が1─3 倍になれば、粒子の沈降速度は1─9 倍になる。
- 3✕溶媒の粘度が上昇すれば、粒子の沈降速度は増大する。
- 4○粒子密度が小さくなれば、粒子の沈降速度は低下する。
正答: 2・4

- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4○
- 5✕
正答: 4
湿式顆粒圧縮法による錠剤の製造プロセスにおいて、ア~エに当てはまる単位
操作の組合せとして適切なのはどれか。 1つ選べ。
結合剤
溶液
主薬 分 混 造
ア イ
添加剤 級 合 粒
整 打 錠
ウ エ
粒 錠 剤
滑沢剤
ア イ ウ エ
- 1○粉砕 練合 乾燥 混合
- 2✕粉砕 コーティング 混合 乾燥
- 3✕練合 粉砕 コーティング 粉砕
- 4✕練合 コーティング 乾燥 混合
- 5✕乾燥 粉砕 混合 練合
- 6✕乾燥 練合 混合 コーティング
正答: 1
医薬品の容器・包装に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕SP(Strip Package)は、ポリ塩化ビニルなどで成型したくぼみに錠剤やカプ
セル剤を入れたものである。 - 2○ピロー包装は、包装された医薬品の防湿性を高めるために、ラミネートフィル
ムなどで二次包装したものである。 - 3✕密閉容器の規定がある場合には、気密容器を用いることはできない。
- 4○プレフィルドシリンジは、注射液をあらかじめ注射器に充てんした製剤であ
る。 - 5✕プラスチック製医薬品容器試験法は、輸液の容器のみに適用される。
正答: 2・4
ある経皮吸収型製剤の断面図(模式図)を以下に示す。in vitro 放出試験にお
ける本製剤からの累積薬物放出量と時間の関係を示したグラフとして、正しいのは
どれか。 1つ選べ。ただし、放出試験中、薬物貯蔵層内、放出制御膜内及び粘着層
内の薬物濃度は一定に保たれ、かつシンク条件が成立しているものとする。


- 1✕
- 2✕
- 3○
- 4✕
- 5✕
正答: 3
EPR(Enhanced Permeability and Retention)効果の説明として、正しいの

- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4✕
- 5○
正答: 5
264-267 共通の設問
57歳男性。胸部の激痛、呼吸困難、意識障害にて救急搬送された。心電図
所見にて急性心筋 塞と診断され、直ちにアルテプラーゼが投与された。容態は安
定に向かっている。
リドカインの代謝・消失に関する記述として正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕肝血流量が低下している患者では、リドカインの血中濃度は減少する。
- 2○リドカインは、肝初回通過効果を受けやすい。
- 3○リドカインの肝クリアランスは、血中タンパク結合率の変動の影響を受けにく
い。 - 4✕リドカインは主としてCYP2C9 により代謝されるため、CYP2C9 が欠損して
いる患者では血中濃度が上昇する。
正答: 2・3
268-269 共通の設問
38歳男性。腰痛により整形外科を受診し、以下の処方箋をもって保険薬局
に初めて来局した。
(処方)
チザニジン錠1mg 1回1錠(1日3錠)
ロルノキシカム錠4mg 1回1錠(1日3錠)
テプレノンカプセル50mg1回1カプセル(1日3カプセル)
1日3回 朝昼夕食後 7日分
前問で選択した食品あるいは嗜好品の摂取により生じる可能性が最も高いのはど
れか。 1つ選べ。
- 1✕処方薬の吸収が促進され、副作用が発現する。CYP1A2の誘導により、処方薬の効果が減弱する。
- 2○CYP1A2の誘導により、処方薬の効果が減弱する。
- 3✕CYP3A4の阻害により、処方薬の副作用が発現する。CYP1A2の誘導により、処方薬の効果が減弱する。
- 4✕処方薬の腎排泄が阻害され、副作用が発現する。CYP1A2の誘導により、処方薬の効果が減弱する。
- 5✕処方薬の血中濃度には影響がないが、効果が減弱する。CYP1A2の誘導により、処方薬の効果が減弱する。
正答: 2
270-271 共通の設問
腫瘍内科カンファレンスにおいて、薬剤師が抗腫瘍薬の治療薬物モニタリ
ング(TDM)に関する以下の説明を行った。
「この薬物は特定薬剤治療管理料算定が認められている抗腫瘍薬です。経口投与で
用いられ、定められた最小有効トラフ濃度を超えていることをTDM によって確
認することが望ましいです。」
成人男性に対して前問の薬物を12時間毎に繰り返し経口投与するとき、定常状
態における血中濃度のトラフ値が1,000ng/mLとなる1回あたりの投与量はどれ
か。 1つ選べ。ただし、この薬物の体内動態は線形1-コンパートメントモデルに
従うものとし、100mg を単回経口投与したときの最高血中濃度は400ng/mL、血
中消失半減期は12時間とする。また、本剤の吸収は速やかであり、吸収にかかる
時間は無視できるものとする。

- 1✕
- 2○
- 3✕
- 4✕
- 5✕
正答: 2
272-273 共通の設問
58歳男性。本態性高血圧症及び狭心症に対して外来で薬物治療を受けてい
たが、急に症状が悪化したため入院となった。薬剤師が面談し、薬物の使用状況等
について尋ねたところ、めまいや、一過性の意識障害などの症状が現れることが
時々あったため、最近になって自己判断で服薬を止めていたことが判明した。
服薬中止のきっかけとなった症状は、この患者が最近摂取し始めた食品あるいは
一般用医薬品との相互作用に起因すると考えられた。摂取していた可能性が最も高
いのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕牛乳
- 2✕鉄製剤
- 3✕アルミニウムを含む制酸剤
- 4○グレープフルーツジュース
- 5✕セントジョーンズワートを含む健康食品
正答: 4
274-275 共通の設問
54歳女性。2年前に高血圧及びうっ血性心不全と診断され、以下の処方に
よる薬物治療を受け、状態は安定していた。
昨日、食欲不振と吐き気を訴え受診し、緊急入院となった。ジゴキシンの血中濃
度を測定したところ、2.2ng/mLであった。持参薬確認のため薬剤師が面談した
ところ、鼻水が出て喉が痛いなど風邪気味の症状のため1週間前に近医を受診し、
そこで処方された薬を服用しているとのことであった。
(処方)
ジゴキシン錠0.25mg1回1錠(1日1錠)
リシノプリル錠10mg1回1錠(1日1錠)
1日1回 朝食後 28日分
この患者で起きている相互作用として可能性が高いのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕CYP3A4によるリシノプリルの代謝が抑制された。
- 2✕CYP3A4によるジゴキシンの代謝が促進された。
- 3✕P-糖タンパク質によるリシノプリルの排泄が促進された。
- 4○P-糖タンパク質によるジゴキシンの排泄が抑制された。
- 5○腸内細菌叢への影響によりジゴキシンの不活化が抑制された。
正答: 4・5
276-277 共通の設問
50歳女性。2型糖尿病と診断され内服薬で治療を行っていたが、血糖コン
トロール不良のため、インスリン導入目的で入院となり、以下の薬剤をペン型注入
器を用いて投与することとなった。
(処方)
皮下注射(自己注射)ヒトイソフェンインスリン水性懸濁注射液(カートリッジ型)
1回4単位1日1回朝食前1本
下図は、今回処方された注射剤(ヒトイソフェンインスリン水性懸濁注射液)と
インスリンヒト注射液を、それぞれヒトの皮下に投与した後のインスリン血中濃度
推移を示している。処方された注射剤に該当する血中濃度推移と、この製剤の特徴
に関する記述の組合せのうち、正しいのはどれか。 1つ選べ。なお、処方された注
射剤には、添加剤としてプロタミン硫酸塩が含まれている。
インスリン血中濃度(μU/mL)
0 60 120 180 240 300 360
時間(分)
血中濃度推移 製剤の特徴
- 1✕ア プロタミン硫酸塩がインスリンの溶解補助剤として
働いている。イ プロタミン硫酸塩がインスリンと溶解性の低い複合 体を形成している。 - 2✕ア プロタミン硫酸塩がインスリンの六量体から単量体
への解離を促進している。イ プロタミン硫酸塩がインスリンと溶解性の低い複合 体を形成している。 - 3✕ア プロタミン硫酸塩がインスリンと溶解性の高い複合
体を形成している。イ プロタミン硫酸塩がインスリンと溶解性の低い複合 体を形成している。 - 4✕イ プロタミン硫酸塩がインスリンと固体分散体を形成
している。イ プロタミン硫酸塩がインスリンと溶解性の低い複合 体を形成している。 - 5✕イ プロタミン硫酸塩がインスリンとマイクロカプセル
を形成している。イ プロタミン硫酸塩がインスリンと溶解性の低い複合 体を形成している。 - 6○イ プロタミン硫酸塩がインスリンと溶解性の低い複合
体を形成している。
正答: 6
278-279 共通の設問
78歳女性。アルツハイマー型認知症と診断され、処方薬見直しのため入院
していた。退院の際、仙骨部に発赤が見つかった。医師から家族に対し褥瘡のリス
クについて説明があり、下記の薬剤が処方された。
(処方)
ジメチルイソプロピルアズレン軟膏0.033% 40g
1回適量 1日2回 朝就寝前 仙骨部に塗布
(軟膏基剤として、白色ワセリン、精製ラノリンが含まれる。)
本剤に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕本剤3g 中にジメチルイソプロピルアズレンが10mg 配合されている。
- 2✕白色ワセリンは、水溶性基剤である。
- 3○精製ラノリンは、吸水能を有する。
- 4✕2種の軟膏基剤のうち、白色ワセリンの方が強い乳化作用を示す。
- 5○主薬が水にほとんど溶けないことが、本軟膏基剤が選択されている理由の1つ
である。
正答: 3・5
280-281 共通の設問
初期臨床研修医に対し、緩和ケアチームのメンバーである薬剤師が、フェ
ンタニル製剤の特徴について講義をしている。
フェンタニル貼付剤に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1○貼付部位の温度が上昇するとフェンタニルの吸収量が増大することがある。
- 2✕吸収されたフェンタニルは、肝初回通過効果を受ける。
- 3○副作用発現時には貼付剤をはがすことで投与を中断できる。
- 4✕急性の疼痛発作時にも有効である。
- 5✕鎮痛効果は貼付部位周辺に限定される。
正答: 1・3
282-283 共通の設問
75歳男性。かねてから緑内障治療のため、処方1の薬剤を使用していた。
両目が充血し、目やにも出ることから、かかりつけの眼科医を受診したところ、細
菌性結膜炎と診断され、処方2が新たに追加された。
(処方1)
カルテオロール塩酸塩点眼液1%(持続性) (2.5mL/本)1本
1回1滴 1日1回夕 両目点眼
(処方2)
レボフロキサシン点眼液1.5% (5mL/本)1本
1回1滴 1日3回朝昼夕 両目点眼
処方1の点眼液には、下記の添加剤が含まれている。それぞれの添加剤の使用目
的のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
添加剤:ベンザルコニウム塩化物、塩化ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、
無水リン酸一水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、アルギン酸
- 1✕ベンザルコニウム塩化物は、主薬の酸化防止剤として添加されている。
- 2○塩化ナトリウムは、等張化剤として添加されている。
- 3✕リン酸二水素ナトリウムは、着色剤として添加されている。
- 4✕水酸化ナトリウムは、保存剤として添加されている。
- 5○アルギン酸は、主薬の眼表面での滞留性向上の目的で添加されている。
正答: 2・5
284-285 共通の設問
65歳男性。在宅で高カロリー輸液療法を実施することとなった。かかりつ
け薬局の薬剤師が、高カロリー輸液の調製と安全使用に関する実地研修を受けるた
め、病院の薬剤部を訪れた。
糖・電解質水溶液からなる室とアミノ酸水溶液からなる室が、隔壁によって、2
室に分けられた構造の高カロリー輸液剤(ダブルバッグ製剤)に関する記述のう
ち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕通例、保存剤が添加されている。
- 2○バッグを両手で強く押すことにより、隔壁部を開通させる。
- 3○2室に分かれているため、混合するまでメイラード反応を回避できる。
- 4✕脂肪乳剤を同時に投与する場合は、糖・電解質水溶液からなる室に混合する。
- 5✕混合した製剤は、2時間以内に全量を投与する。
正答: 2・3