第101回 — 病態・薬物治療
演習モードで解く膵がんとの関連が最も高い腫瘍マーカーはどれか。 1つ選べ。
- 1✕AFP(α-fetoprotein)
- 2✕PSA(prostate specific antigen)
- 3✕CYFRA 21-1(cytokeratin 19fragment)
- 4○CA 19-9(carbohydrate antigen 19-9)
- 5✕SCC抗原(squamous cell carcinoma related antigen)
正答: 4
心電図上QT 間隔の延長を誘発する可能性が最も高い抗不整脈薬はどれか。つ
1つ選べ。
- 1✕メキシレチン
- 2✕ベラパミル
- 3○アミオダロン
- 4✕プロプラノロール
- 5✕ジゴキシン
正答: 3
クッシング症候群の臨床症状及び所見に該当するのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕低血圧
- 2✕低血糖
- 3○中心性肥満
- 4✕筋力増強
- 5✕皮膚の肥厚
正答: 3
中枢性尿崩症の病態について、正しいのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕オキシトシンの分泌が低下する。バソプレシンの分泌が低下する。
- 2✕尿浸透圧が上昇する。バソプレシンの分泌が低下する。
- 3○バソプレシンの分泌が低下する。
- 4✕近位曲尿細管が障害される。バソプレシンの分泌が低下する。
- 5✕血清Na値が低下する。バソプレシンの分泌が低下する。
正答: 3

- 1✕動悸
- 2○体温上昇
- 3✕意識レベルの低下
- 4✕発汗
- 5✕頭痛
正答: 2
メニエール病の典型的な病態及び症状に該当しないのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕難聴
- 2✕耳鳴
- 3○浮動性めまい
- 4✕眼振
- 5✕耳閉感
正答: 3
骨量に対する作用として、骨吸収抑制を主な作用機序としない骨粗しょう症治
療薬はどれか。 1つ選べ。
- 1✕ビスホスホネート製剤
- 2✕SERM(選択的エストロゲン受容体モジュレータ)
- 3✕エストロゲン製剤
- 4○ビタミンK₂製剤
- 5✕カルシトニン製剤
正答: 4
ハチ刺され等に起因するアナフィラキシー反応に対し自己注射で用いられる昇
圧薬はどれか。 1つ選べ。
- 1✕ドブタミン塩酸塩
- 2✕ドパミン塩酸塩
- 3✕フェニレフリン塩酸塩
- 4○アドレナリン
- 5✕イソプレナリン塩酸塩
正答: 4
催吐性リスクの高い抗がん薬に対する制吐療法に用いるのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕オキセサゼイン
- 2✕モルヒネ塩酸塩
- 3○パロノセトロン塩酸塩
- 4✕ラニチジン塩酸塩
- 5✕ブロモクリプチンメシル酸塩
正答: 3
ALK 融合遺伝子陽性の非小細胞肺がんに用いる薬物として最も適切なのはどれ
か。 1つ選べ。
- 1✕ゲフィチニブ
- 2○クリゾチニブ
- 3✕パゾパニブ
- 4✕ソラフェニブ
- 5✕ダサチニブ
正答: 2
一般用医薬品の添付文書に記載する必要のない項目はどれか。 1つ選べ。
- 1✕改訂年月
- 2✕添付文書の必読及び保管に関する事項
- 3✕製品の特徴
- 4○薬効薬理
- 5✕消費者相談窓口
正答: 4
ヘリコバクター・ピロリの除菌治療に用いられない薬物はどれか。 1つ選べ。
- 1✕ランソプラゾール
- 2✕アモキシシリン
- 3✕メトロニダゾール
- 4○ファモチジン
- 5✕クラリスロマイシン
正答: 4
臨床試験におけるプライマリーエンドポイント(主要エンドポイント)につい
て、正しいのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕最終目標となる死亡率の低下のことである。臨床試験の主要な目的に基づく、客観的評価が可能な項目である。
- 2✕1つの試験において、複数あるのが望ましい。臨床試験の主要な目的に基づく、客観的評価が可能な項目である。
- 3✕主観的に評価できるものが望ましい。臨床試験の主要な目的に基づく、客観的評価が可能な項目である。
- 4✕主としてQOLに関する評価項目である。臨床試験の主要な目的に基づく、客観的評価が可能な項目である。
- 5○臨床試験の主要な目的に基づく、客観的評価が可能な項目である。
正答: 5
消失経路の観点から、腎機能障害時に投与量の補正が必要な薬物はどれか。
1つ選べ。
- 1○アテノロール
- 2✕プロプラノロール
- 3✕アセトアミノフェン
- 4✕デキストロメトルファン
- 5✕アミオダロン
正答: 1
重症肝硬変がもたらす薬物動態学的影響として、正しいのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕肝細胞への酸素供給の増加
- 2✕肝細胞への薬物取り込みの増加
- 3○酸性薬物の血漿中非結合形分率の増大
- 4✕肝血流量の増加
- 5✕CYP2C19 の活性亢進
正答: 3
72歳男性。1年前より、一定の距離を歩行すると右のふくらはぎ(腓腹筋)に
痛みを感じていたが、歩行をしばらく中止すると改善するので、放置していた。

- 1✕
- 2○
- 3✕
- 4✕
- 5○
正答: 2・5
65歳男性。慢性閉塞性肺疾患の既往歴あり。数年前から労作時に息切れ、動悸
を覚えるようになった。数日前から風邪様症状が出現し、夜間咳嗽、喀痰とともに
起坐呼吸の状態となった。
身体所見:身長172cm、体重69kg、血圧140/85mmHg、脈拍108/分(不整)、
頸静脈怒張、収縮期雑音、下肢の浮腫著明。
検査所見:BNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)716pg/mL(基準値18.4pg/mL
以下)。
胸部X線写真:心胸郭比(CTR)71.5%、心電図:心房細動と左室肥大。
この患者に対する治療薬について、医師から薬剤師に相談があった。提案すべき
治療薬として適切でないものはどれか。 2つ選べ。
- 1✕リシノプリル水和物
- 2✕フロセミド
- 3✕カルペリチド
- 4○メキシレチン塩酸塩
- 5○リキシセナチド
正答: 4・5
42歳女性。身長161cm、体重51kg。既往歴及び喫煙歴なし。月経困難症の
ため、近隣の婦人科を受診し、ドロスピレノン・エチニルエストラジオールの配合
剤が処方された。薬剤を服用しはじめてから数ヶ月後に、かかりつけ薬局の薬剤師
に「急に息切れがし、胸が痛くなった」と電話による相談があった。薬剤師は、安
全性速報で注意喚起されているこの配合剤の副作用であると推定し、服用を中止し

- 1✕急性心筋 塞
- 2✕不整脈
- 3✕狭心症
- 4○肺塞栓症
- 5✕気胸
正答: 4
播種性血管内凝固症候群(DIC)に関する記述のうち、誤っているのはどれ
か。1つ選べ。
- 1✕悪性腫瘍や産科的疾患などの基礎疾患を有する。
- 2✕多発性微小血栓による循環障害を生じる。
- 3✕凝固系と線溶系が同時に亢進する。
- 4○血小板数が増加する。
- 5✕基礎疾患の治療に並行して、ヘパリンや合成プロテアーゼ阻害薬による治療を
行う。
正答: 4
42歳女性。健康診断で高血圧症を指摘されたため、内科を受診した。検査の結
果、血清カリウムの低下、血漿レニン活性の低下、血漿アルドステロン濃度の上昇
を認めた。さらに検査入院し、カテーテル検査にて両側副腎静脈より採血し、血漿
アルドステロン濃度を測定したところ、片側のアルドステロン濃度の著明な上昇が
みられた。他の生化学的検査値には異常を認めず、特記すべき家族歴もなかった。
この患者の病側副腎摘出手術を行うまでの期間、高血圧症に対する治療薬につい
て、医師より薬剤師に相談があった。提案すべき治療薬はどれか。 1つ選べ。
- 1✕トリクロルメチアジド
- 2○スピロノラクトン
- 3✕アリスキレンフマル酸塩
- 4✕バルサルタン
- 5✕リシノプリル水和物
正答: 2
36歳男性。既往歴に特記すべきことなし。体のだるさとともに、突然、上眼瞼
と下肢に浮腫が出現した。血圧は140/85mmHg で、血液検査・尿検査を行ったと
ころ、結果は以下のとおりであった。
血液検査:白血球5,800/μL、Hb14.2g/dL、血小板数25× 10⁴/μL、AST 32

1つ選べ。
- 1✕痛風腎
- 2✕糖尿病
- 3○ネフローゼ症候群
- 4✕急性肝炎
- 5✕多発性硬化症
正答: 3
58歳男性。21歳のとき、統合失調症を発症。その後、精神科への入退院を繰
り返し、昨日、本院に入院。検査の結果、耐糖能異常が診断された。
薬歴として以下の処方が記載されていた。
(処方1)

1つ選べ。
- 1✕ハロペリドール錠
- 2○オランザピン錠
- 3✕フルニトラゼパム錠
- 4✕酸化マグネシウム錠
- 5✕フルバスタチン錠
正答: 2
臓器移植の拒絶反応に用いる薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。
2つ選べ。
- 1✕グスペリムスは、抗CD25モノクローナル抗体であり、急性拒絶反応の治療に
用いられる。 - 2○タクロリムスは、カルシニューリンを阻害して、T細胞におけるインターロイ
キン-2の産生を抑制する。 - 3✕ミコフェノール酸モフェチルは、急性拒絶反応治療の第一選択薬である。
- 4○抗ヒト胸腺細胞ウサギ免疫グロブリンは、急性拒絶反応の治療に用いられる。
- 5✕シクロスポリンは、ほ乳類ラパマイシン標的タンパク質(mTOR)阻害作用に
基づく免疫抑制により、腎移植に用いられる。
正答: 2・4
口腔咽頭カンジダ症に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕HIV 感染者で罹患率が低い。
- 2○ステロイド吸入患者で罹患率が高い。
- 3✕がん患者で罹患率が低い。
- 4○舌痛、口腔内出血、口腔粘膜の白苔、潰瘍などの臨床症状を示す。
- 5✕ニューキノロン系抗菌薬による初期治療が第一選択である。
正答: 2・4
55歳男性。進行下行結腸がん手術施行後、テガフール・ウラシル配合剤を内服
していた。その後、脾転移、腹膜播種が認められ、FOLFOX+ベバシズマブ療法
が開始された。12コース施行後、効果が不十分なため、FOLFIRI+パニツムマブ


- 1✕
- 2○
- 3○
- 4✕
- 5✕
正答: 2・3
製薬企業の医薬情報担当者の役割として適切なのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕医療機関を訪問することにより、自社の医療用医薬品を中心とした医薬情報を
医療関係者に提供し、適切な価格交渉を行う。 - 2○医薬品の有効性情報や安全性情報を医療現場から収集し、企業に報告する。
- 3✕常に安全性よりも有効性に重点をおいて情報を提供する。
- 4✕自社の治験薬に関するデータの収集及び解析を行う。
- 5○緊急安全性情報を医療機関に伝達する。
正答: 2・5
ある疾患Xは、日本人の有病率が0.2%である。Xに対する疾患マーカーMは、
Xに罹患した患者において99%の確率で陽性を示すが、1%の確率で陰性を示す。
また、Xに罹患していない患者では2%の確率で陽性を示し、98%の確率で陰性を
示す。ある日本人患者が疾患マーカーMで陽性を示したとき、その患者がXに罹患

- 1○
- 2✕
- 3✕
- 4✕
- 5✕
正答: 1
コホート研究の指標の中で、「絶対リスク減少率」に該当するのはどれか。
2つ選べ。
- 1✕曝露群と非曝露群の危険度の比
- 2✕治療することにより、ある転帰がどの程度抑えられたかを減少率で表した値
- 3○対照群における結果因子の発生率と治療群における結果因子の発生率の差
- 4✕症例群が曝露した割合と対照群が曝露した割合の比
- 5○治療必要数の逆数
正答: 3・5
仮説検定を危険率1%で行ったところ、帰無仮説は棄却できなかった。この検
定結果に関する記述として適切なのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕第1種の過誤が生じている可能性がある。危険率を5%とすれば、帰無仮説は棄却されやすくなる。
- 2✕帰無仮説は肯定されたと解釈される。危険率を5%とすれば、帰無仮説は棄却されやすくなる。
- 3○危険率を5%とすれば、帰無仮説は棄却されやすくなる。
- 4✕危険率を変えなければ、標本数を増やしても、帰無仮説が棄却される見込みは
変わらない。危険率を5%とすれば、帰無仮説は棄却されやすくなる。 - 5✕第2種の過誤を犯す可能性の程度は1%である。危険率を5%とすれば、帰無仮説は棄却されやすくなる。
正答: 3
以下の図は、3群以上の間で仮説検定を行う場合の、データの種類に応じた仮
説検定法の選択とその順序の概要を示したものである。図の1,2,3の組合せと
して適切なのはどれか。 1つ選べ。なお、post hoc多重比ퟛ検定にはTukeyの検
定、Scheffeの検定、Dunnettの検定などが含まれる。

- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4✕
- 5○
- 6✕
正答: 5
286-287 共通の設問
40歳男性。活動期のクローン病と診断された。主治医より患者の栄養状態
把握及び改善のため、院内栄養サポートチームに介入の依頼があった。
クローン病に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1○緩解と増悪を繰り返す。
- 2✕小腸及び大腸に病変が限局する。
- 3✕薬物治療により根治できる。
- 4○好発年齢は10歳代後半から20歳代である。
- 5✕ほとんどの症例に粘血便が見られる。
正答: 1・4
288-289 共通の設問
60歳男性。2年前にうつ病と診断され、薬物治療を行ってきた。ここ数ヶ
月、仕事が多忙になり、気分の落ち込みが激しくなった。本日受診した結果、主治
医はこれまでの抗うつ薬を1錠から2錠に増量した。
(処方)
セルトラリン塩酸塩錠25mg1回2錠(1日2錠)
1日1回 夕食後 14日分
以下のうち、この患者において注意すべき重大な副作用はどれか。 1つ選べ。
- 1✕腎不全
- 2○セロトニン症候群
- 3✕間質性肺炎
- 4✕横紋筋融解症
- 5✕無菌性髄膜炎
正答: 2
290-291 共通の設問
60歳女性。下部消化管内視鏡検査によりS状結腸がんが指摘された。さら
にCT による精査の結果、肺と肝臓に転移が見られた。手術適応がなく、外来に
て、オキサリプラチン、レボホリナートカルシウム、フルオロウラシルを用いたが
ん化学療法を行うこととなった。

- 1✕
- 2✕
- 3○
- 4✕
- 5○
正答: 3・5
292-293 共通の設問
65歳女性。高血圧症治療のために通院している病院で、慢性心不全
(NYHA 分類I度)と診断された。本日の受診時にむくみなどの自覚症状はない
が、心臓超音波検査では左室機能が低下していると指摘された。
血圧:132/80mmHg、脈拍:78回/分整
副作用歴:リシノプリルによる空咳
薬歴:半年前より テルミサルタン錠40mg1日1回
医師は薬剤を追加するに際し、薬剤師に相談した。
前問で推奨される追加薬物に関して適切なのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕導入直後から心筋の収縮力が改善する。導入時に心不全が悪化することがある。
- 2✕治療薬物モニタリング(TDM)の対象薬物である。導入時に心不全が悪化することがある。
- 3✕導入時に高用量の負荷投与を行い、続けて維持量を投与する。導入時に心不全が悪化することがある。
- 4○導入時に心不全が悪化することがある。
- 5✕レニンの分泌を促進する。導入時に心不全が悪化することがある。
正答: 4
294-295 共通の設問
61歳女性。閉経している。針生検病理診断の結果、ER(エストロゲンレ
セプター)陽性、PR(プロゲステロンレセプター)陽性、HER2陰性の浸潤性乳
管がんと診断され、乳房温存手術が施行された。術後の放射線療法に加え、薬物療
法が開始された。
術後2年経過時に、高カルシウム血症や脊髄圧迫症候など骨転移にともなう合併
症状が現れた。
骨転移や、その合併症状に対して用いられる薬剤はどれか。 2つ選べ。
- 1✕オマリズマブ
- 2✕メナテトレノン
- 3○ゾレドロン酸水和物
- 4○デノスマブ
- 5✕ラロキシフェン塩酸塩
正答: 3・4
296-297 共通の設問
82歳女性。関節リウマチと診断され、現在は以下の処方が出されている。
(処方1)
メトトレキサートカプセル2mg1回1カプセル(1日2カプセル)
毎週月曜日 1日2回 朝夕食後 4日分(投与実日数)
(処方2)
メトトレキサートカプセル2mg1回1カプセル(1日1カプセル)
毎週火曜日 1日1回 朝食後 4日分(投与実日数)
この患者において関節リウマチの症状が悪化したため、生物学的製剤の追加を考
慮することとなった。メトトレキサートとの併用が前提で投与されるのはどれか。
1つ選べ。
- 1✕テムシロリムス
- 2✕リツキシマブ
- 3✕トシリズマブ
- 4✕アバタセプト
- 5○インフリキシマブ
正答: 5
298-299 共通の設問
67歳男性。16年前にHIV 感染が判明し、ジドブジン(ZDV)とラミブ
ジン(3TC)による治療を開始したが、7年前から服薬を自己中断していた。6年
前の結核罹患を契機にロピナビル・リトナビル(LPV・RTV)配合剤を追加して
治療を再開したが、その2年後から再び服薬を自己中断していた。全身倦怠感が
徐々に進行し、血液検査(CD4陽性リンパ球、HIV-RNA 定量)の結果、3TC・
アバカビル硫酸塩配合剤とLPV・RTV による治療を開始することになった。
HIV 感染症について正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕母乳を介した感染はしない。
- 2✕無症候期は、感染後、数週間である。
- 3○一過性のインフルエンザ様症状が感染初期(感染後数週間)に起こる。
- 4○進行した場合、CD4陽性リンパ球数が減少する。
- 5✕日和見感染が、感染初期に起こる。
正答: 3・4
300-301 共通の設問
71歳男性。50年前から喫煙習慣がある(喫煙指数:1200)。階段歩行時に
息切れを訴え近医を受診し、慢性閉塞性肺疾患(COPD)と診断され、以下の処方
が出された。
(処方1)
チオトロピウム臭化物水和物吸入用カプセル18μg
1回1カプセル 1日1回吸入 全56カプセル
(処方2)
テオフィリン徐放錠200mg(12~24時間持続) 1回1錠(1日2錠)
1日2回 朝食後・就寝前 56日分
(処方3)
フドステイン錠200mg 1回2錠(1日6錠)
1日3回 朝昼夕食後 56日分
上記の患者に関連した記述のうち正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1○フドステインは去痰の目的に用いられている。
- 2✕気管支ぜん息と異なり、禁煙は治療に影響を与えない。
- 3✕病状が増悪するので、インフルエンザワクチン接種は禁忌である。
- 4✕テオフィリンにより、尿閉の副作用が出やすいので注意が必要である。
- 5○改善が見られなければ、サルメテロールキシナホ酸塩の追加を考慮する。
正答: 1・5
302-303 共通の設問
23歳女性。体重60kg。てんかん発作に対してフェニトイン1日150mg
で治療を開始した。2週間後の受診で、治療開始後もてんかん発作が起こったとの
訴えがあった。アドヒアランスは良好であった。血中濃度測定を行ったところ
5.0μg/mLであり、医師より薬剤師に増量の目安について相談があった。肝機能、
腎機能に異常はなく、フェニトインの血中濃度に影響を及ぼす併用薬はなかった。
前問で計算した投与量で治療を続けていたが、中毒症状が発現したため血中濃度
を測定したところ30μg/mLであった。原因として考えられる患者の遺伝的特徴
はどれか。 1つ選べ。
- 1✕CYP2D6 の変異型遺伝子をもつ。CYP2C9 の変異型遺伝子をもつ。
- 2○CYP2C9 の変異型遺伝子をもつ。
- 3✕CYP2C19 の野生型遺伝子をもつ。CYP2C9 の変異型遺伝子をもつ。
- 4✕CYP3A5 の野生型遺伝子をもつ。CYP2C9 の変異型遺伝子をもつ。
- 5✕UGT1A1の変異型遺伝子をもつ。CYP2C9 の変異型遺伝子をもつ。
正答: 2
304-307 共通の設問
64歳男性。BMI28.5。糖尿病で近医に通院中であった。全身倦怠感を訴
え、浮腫も認められたため精査目的で入院となった。入院時の持参薬と検査データ
は以下の通りである。
(持参薬)
グリメピリド錠1mg 1回2錠(1日1回) 朝食後
ロサルタンK錠50mg 1回1錠(1日1回) 朝食後
メトホルミン塩酸塩錠250mg 1回2錠(1日3回) 朝昼夕食後
プラバスタチンNa錠10mg 1回1錠(1日1回) 夕食後
(検査データ)
BUN49.8mg/dL、血清クレアチニン4.38mg/dL、血圧152/93mmHg、Hb8.5g/dL、
Alb2.7g/dL、Na140mEq/L、K 4.9mEq/L、空腹時血糖224mg/dL、
HbA1c7.1%、低密度リポタンパク質コレステロール(LDL-C)99mg/dL、
高密度リポタンパク質コレステロール(HDL-C)48mg/dL、トリグリセリド(TG)
120mg/dL、尿タンパク(3+)
この患者は、ある臓器の障害により浮腫を生じていたが、その後、同じ臓器の障
害による貧血を生じた。この貧血の機序として、正しいのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕トランスフェリンの産生が抑制されるため。エリスロポエチンの分泌が減少するため。
- 2✕血尿が生じるため。エリスロポエチンの分泌が減少するため。
- 3○エリスロポエチンの分泌が減少するため。
- 4✕内因子の分泌不全が起こるため。エリスロポエチンの分泌が減少するため。
- 5✕ヘモグロビンの消費が増加するため。エリスロポエチンの分泌が減少するため。
正答: 3