第100回 — 薬剤
演習モードで解く弱酸性薬物の単純拡散による消化管吸収に及ぼす管腔内pH の影響として正し
い記述はどれか。 1つ選べ。ただし、薬物は全て溶解しているものとする。
- 1✕pH が低下すると分子形分率が低下し、吸収が増加する。pH が低下すると分子形分率が上昇し、吸収が増加する。
- 2✕pH が低下すると分子形分率が低下し、吸収が減少する。pH が低下すると分子形分率が上昇し、吸収が増加する。
- 3○pH が低下すると分子形分率が上昇し、吸収が増加する。
- 4✕pH が低下すると分子形分率が上昇し、吸収が減少する。pH が低下すると分子形分率が上昇し、吸収が増加する。
- 5✕pH の変化によって、吸収は変化しない。pH が低下すると分子形分率が上昇し、吸収が増加する。
正答: 3
血液脳脊髄液関門の実体を形成している細胞はどれか。 1つ選べ。
- 1✕神経細胞
- 2✕毛細血管内皮細胞
- 3○脈絡叢上皮細胞
- 4✕アストロサイト
- 5✕周皮細胞
正答: 3
グルクロン酸抱合反応に関する記述のうち、誤っているのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕UDP-グルクロン酸転移酵素により触媒される。
- 2○シトクロムP450による酸化的代謝物にのみ起こる。
- 3✕UDP-グルクロン酸が必要である。
- 4✕薬物のフェノール性水酸基にも起こる。
- 5✕主に細胞のミクロソーム画分に活性がある。
正答: 2
腎尿細管上皮細胞刷子縁膜に存在し、薬物の尿細管分泌に関与する一次性能動
輸送体はどれか。 1つ選べ。
- 1✕H⁺/ペプチド共輸送体
- 2✕Na⁺,K⁺-ATPase
- 3✕H⁺/有機カチオン逆輸送体
- 4✕Na⁺/グルコース共輸送体
- 5○P-糖タンパク質
正答: 5
プロベネシドの併用によってメトトレキサートの血中からの消失が遅延する主
要な原因はどれか。 1つ選べ。
- 1✕肝代謝の阻害
- 2✕肝取り込みの阻害
- 3✕血漿タンパク結合の阻害
- 4✕脳移行の阻害
- 5○腎排泄の阻害
正答: 5
薬物の経口投与時におけるバイオアベイラビリティを増加させるのはどれか。
1つ選べ。
- 1✕消化管内での溶解性の低下
- 2✕小腸上皮細胞における膜透過性の低下
- 3✕小腸上皮細胞における薬物代謝酵素の誘導
- 4○肝臓における薬物代謝酵素の阻害
- 5✕肝臓における胆汁中排泄の促進
正答: 4
体内動態が線形1-コンパートメントモデルに従う薬物において、全身クリアラ
ンスと分布容積がともに2倍に上昇すると、消失半減期はどうなるか。 1つ選べ。
- 1✕倍になる。変化しない。
- 2✕倍になる。変化しない。
- 3○変化しない。
- 4✕/2倍になる。変化しない。
- 5✕/4倍になる。変化しない。
正答: 3
薬物の経口投与量と血中濃度時間曲線下面積(AUC)の関係が下図のようにな
る理由として、最も適切なのはどれか。 1つ選べ。
- 1○消化管吸収の飽和 AUC
- 2✕消化管代謝の飽和
- 3✕肝代謝の飽和
- 4✕胆汁排泄の飽和
- 5✕腎排泄の飽和
0 投与量
正答: 1
一般に、薬物粉末の粒子径が小さいほど薬物の溶解速度が大きくなる理由とし
て最も適切なのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕飽和溶解度の増大
- 2○比表面積の増大
- 3✕粒子表面の拡散層の減少
- 4✕薬物分子の拡散係数の増大
- 5✕飽和層と内部溶液の薬物濃度差の減少
正答: 2
20°Cの条件下で、表面張力が最も大きいのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕エタノール
- 2✕クロロホルム
- 3✕グリセリン
- 4○水
- 5✕ベンゼン
正答: 4
粉体の流動性を表す指標として最も適切なのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕真密度
- 2○安息角
- 3✕比表面積
- 4✕形状係数
- 5✕接触角
正答: 2
ニュートン流体のせん断速度を縦軸に、せん断応力を横軸になるよう図を作成
した。得られた図に関する記述のうち、正しいのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕粘度が大きいほど、直線の傾きは大きくなる。原点を通る直線となる。
- 2✕縦軸との切片は降伏値を表す。原点を通る直線となる。
- 3✕曲線はチキソトロピーを表す。原点を通る直線となる。
- 4✕原点を通り、下に凸の曲線となる。原点を通る直線となる。
- 5○原点を通る直線となる。
正答: 5
カールフィッシャー法を用いて測定するのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕沈降速度
- 2✕表面張力
- 3○水分
- 4✕電気伝導率
- 5✕密度
正答: 3
以下の添加剤のうち、崩壊剤として用いられるのはどれか。 1つ選べ。
- 1○カルメロースカルシウム
- 2✕ヒプロメロースフタル酸エステル
- 3✕乳酸・グリコール酸共重合体
- 4✕エチルセルロース
- 5✕ステアリン酸マグネシウム
正答: 1
生体に投与後、長時間0次放出を示す製剤はどれか。 1つ選べ。
- 1✕腸溶性高分子コーティング顆粒
- 2✕胃溶性高分子コーティング顆粒
- 3✕腸溶性高分子固体分散体顆粒
- 4✕ワックスマトリックス型錠剤
- 5○浸透圧ポンプ型錠剤
正答: 5
薬物の吸収に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕口腔粘膜から吸収される薬物は、肝初回通過効果を回避できるが、小腸と比ퟛ
して口腔の粘膜が非常に厚いため、速やかな吸収が期待できない。 - 2○肺からの薬物吸収は、一般に、I型肺胞上皮細胞を介した単純拡散によるもの
である。 - 3○皮膚の角質層の厚さには部位差があることから、薬物の経皮吸収も部位により
大きく異なることがある。 - 4✕鼻粘膜は、主に吸収を担う多列繊毛上皮細胞が密に接着していることから、バ
リアー機能が高く、一般に薬物吸収は不良である。 - 5✕坐剤の適用は、即効性は期待できるものの、経口投与時と同程度に肝初回通過
効果を受ける。
正答: 2・3
薬物代謝に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1○シトクロムP450(CYP)による酸化的代謝と比ퟛして、抱合代謝やアルコー
ルの酸化は肝疾患による影響を受けにくい。 - 2✕高齢者では、CYPによる酸化的代謝とグルクロン酸抱合代謝が同程度に低下
する。 - 3✕喫煙はCYP1A2の誘導を引き起こし、トリアゾラムの血中濃度を低下させる。
- 4○CYPの遺伝子多型では、代謝活性が上昇する場合や低下する場合がある。
正答: 1・4
肝臓で一部が代謝され、一部は未変化体のまま胆汁排泄される薬物について、
その肝クリアランスが低下する要因となり得るのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕心拍出量の増大
- 2✕血中タンパク結合の阻害
- 3○肝取り込みの阻害
- 4✕肝代謝酵素の誘導
- 5○胆汁排泄の阻害
正答: 3・5
新生児・小児の薬物動態に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1○新生児では成人に比べ体重当たりの総体液量が多いので、水溶性薬物であるセ
フェム系抗生物質などは、体重当たりの投与量が成人より多めに設定されること
が多い。 - 2✕新生児の体表面積当たりの糸球体ろ過速度は成人の20~30%であり、成人と
同程度になるには5~7年を要する。 - 3○フェニトイン代謝能は、生後、急激に上昇する。
- 4✕一般に、硫酸抱合と比ퟛして、グルクロン酸抱合代謝能の発達は早い。
- 5✕1~3歳児におけるテオフィリンの体重当たりのクリアランスは、成人より低
い。
正答: 1・3
薬物を静脈内投与したとき、表に示すパラメータが得られた。この薬物の全身
クリアランスに関する記述として、最も適切なのはどれか。 1つ選べ。ただし、こ
の薬物は肝代謝と腎排泄によって体内から消失し、肝血流量は100L/hとする。
全身クリアランス 100L/h
分布容積 500L
尿中未変化体排泄率 10%
血漿中タンパク結合率 95%
- 1○肝血流量の変動の影響を顕著に受ける。
- 2✕肝代謝酵素阻害の影響を顕著に受ける。肝血流量の変動の影響を顕著に受ける。
- 3✕肝代謝酵素誘導の影響を顕著に受ける。肝血流量の変動の影響を顕著に受ける。
- 4✕薬物が結合する血漿タンパク質量の変動の影響を顕著に受ける。肝血流量の変動の影響を顕著に受ける。
- 5✕腎機能の変動の影響を顕著に受ける。肝血流量の変動の影響を顕著に受ける。
正答: 1
薬物Aをヒトに60mg 経口投与した後の血中濃度時間曲線下面積(AUC)が
600ng·h/mLであった。薬物Aを8時間毎に経口投与し、定常状態における平均
血中濃度を150ng/mLにしたい。投与量(mg)として、最も適切なのはどれか。
1つ選べ。ただし、薬物Aの体内動態は、線形1-コンパートメントモデルに従う
ものとする。
- 1✕30
- 2✕60
- 3✕90
- 4○120 5 150
正答: 4
治療薬物モニタリング(TDM)に活用されている母集団薬物速度論に関する
記述として、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1○1点の血中濃度測定値から、その患者の薬物動態パラメータが推定できるの
は、母集団パラメータを事前情報として用いるからである。 - 2✕母集団薬物速度論は、個体内変動の要因解析に利用されることも多い。
- 3✕母集団薬物速度論は普遍性が高いため、同種同効薬であれば、同じ母集団パラ
メータを適用できる。 - 4○母集団薬物速度論を用いても、薬物投与後の血液採取時間に関する情報がなけ
れば、患者の薬物動態パラメータの推定は不可能である。 - 5✕体重や腎機能は個々の患者によって異なるため、母集団薬物速度論モデルに組
み込んでも薬物動態の予測精度は向上しない。
正答: 1・4
薬物の溶解及び放出に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1○結晶多形間で異なる溶解速度を示すのは、各々の固相における化学ポテンシャ
ルが異なるためである。 - 2✕Higuchi式において、単位面積当たりの累積薬物放出量の平方根は、時間に比
例する。 - 3○球体である薬物粒子が、形状を維持したまま縮小しながら溶出する時の溶解速
度定数は、Hixson-Crowell式を用いて算出できる。 - 4✕回転円盤法により、固体薬物の表面積を経時的に変化させて溶解実験を行い、
Gibbs式を用いることで薬物の溶解速度定数を算出できる。
正答: 1・3
界面活性剤に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕イオン性界面活性剤において、アルキル鎖が長くなるほどクラフト点は低くなる。
- 2○親水性親油性バランス(HLB)値が小さい界面活性剤ほど、疎水性が高い。
- 3✕HLB 値が3.7の界面活性剤2g と、HLB 値が11.5の界面活性剤1g を混合
して得た界面活性剤のHLB 値は、7.6である。 - 4○イオン性界面活性剤水溶液のモル電気伝導率は、臨界ミセル濃度以上で急激に
減少する。 - 5✕臨界ミセル濃度以上では、界面活性剤分子はミセルを形成するため、単分子と
して溶解しているものはない。
正答: 2・4
高分子及びその溶液に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕線状高分子は、良溶媒中で収縮してコイル形状となる。
- 2✕マクロゴール20000(分子量20,000のポリエチレングリコール)は、室温で水
に不溶である。 - 3✕毛細管粘度計は、非ニュートン流体の粘度測定に適する。
- 4○高分子溶液の極限粘度から、高分子の平均分子量を求めることができる。
- 5○Voigt粘弾性の力学的モデルでは、応力一定のとき、ひずみは時間と共に増大
し、一定の値に収束する。
正答: 4・5
真密度が1.2g/cm³の粉体を500mLの容器にすり切り充てんしたところ、粉
体層の空隙率は25%であった。この容器をタッピングしたところ、粉体層の空隙
率は17%となった。タッピング後の粉体層のかさ密度(g/cm³)に最も近い値はど
れか。 1つ選べ。
- 1✕0.7
- 2✕0.8
- 3✕0.9
- 4○1.0
- 5✕1.1
正答: 4
注射剤の溶剤に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1○通例、生理食塩液及びリンゲル液は、注射用水の代用として用いることができ
る。 - 2✕皮内、皮下及び筋肉内投与のみに用いる水性溶剤は、エンドトキシン試験法の
適用を受ける。 - 3○エタノールやプロピレングリコールは、非水性注射剤の溶剤として用いること
ができる。 - 4✕鉱油試験に適合する流動パラフィンは、非水性注射剤の溶剤として用いること
ができる。 - 5✕溶剤に注射用水を用いた場合は、添付する文書、容器もしくは被包に、溶剤が
注射用水であることを記載する必要がある。
正答: 1・3
下図は、乾燥工程中における乾燥時間と試料温度及び試料の含水率との関係を

2つ選べ。
- 1✕乾燥初期の期間(I)では、試料温度の上昇にエネルギーが消費されるので、
乾燥速度は低下する。 - 2✕試料の含水率は、全乾燥工程中、直線的に減少する。
- 3○期間(II)では、加える熱量と水分の蒸発に伴う気化熱が等しくなり、乾燥速
度及び試料温度はほぼ一定となっている。 - 4○限界含水率より含水率が低くなる期間(III)では、試料温度が上昇しても、乾
燥速度は低下する。 - 5✕乾燥終了時には、含水率は0%になっている。
正答: 3・4
滅菌に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕最終滅菌法を適用できる医薬品には、通例、10⁻⁴以下の無菌性保証水準が得ら
れる条件で滅菌が行われる。 - 2✕通常、医薬品の分解における活性化エネルギーは、滅菌の活性化エネルギーに
比べて大きい。 - 3✕加熱滅菌における微生物の死滅は、見かけ上2次速度過程となる。
- 4○発熱性物質(パイロジェン)は、250°C、30分以上の乾熱滅菌で破壊される。
- 5○医療器具や衛生材料の滅菌には、酸化エチレンガスが広く用いられる。
正答: 4・5
ある液剤を25°Cで保存すると、1次速度式に従って分解し、100時間後に薬物
含量が96.0%に低下していた。この薬物の有効性と安全性を考慮すると、薬物含
量が90.0%までは投与が可能である。この液剤の有効期間は何日か。 1つ選べ。
ただし、log 2=0.301、log 3=0.477とする。
- 1✕6
- 2✕8
- 3○10
- 4✕12
- 5✕14
正答: 3
266-267 共通の設問
65歳女性。老年内科を受診、骨粗しょう症と診断され、下記の処方が出さ
れた。
(処方)
リセドロン酸Na錠17.5mg1回1錠(1日1錠)
毎週水曜日 起床時 4日分(投与実日数)
この患者は、日常的に牛乳を飲用していることがわかった。リセドロン酸Na錠
の牛乳による服用についての記述のうち、正しいのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕牛乳中の油脂成分によりリセドロン酸の溶解が促進され、良好に吸収される。リセドロン酸は、牛乳中のカルシウムイオンとキレートを形成するので、吸収 が低下する。
- 2✕牛乳中の油脂成分により胃粘膜が保護されるので、服用後、すぐに横になって
良い。リセドロン酸は、牛乳中のカルシウムイオンとキレートを形成するので、吸収 が低下する。 - 3○リセドロン酸は、牛乳中のカルシウムイオンとキレートを形成するので、吸収
が低下する。 - 4✕カルシウム補給のためにも、牛乳での服用が推奨されている。リセドロン酸は、牛乳中のカルシウムイオンとキレートを形成するので、吸収 が低下する。
- 5✕リセドロン酸は、牛乳中の成分とは特に相互作用しないので、水で服用した場
合と比べて、吸収に違いは認められない。リセドロン酸は、牛乳中のカルシウムイオンとキレートを形成するので、吸収 が低下する。
正答: 3
268-269 共通の設問
35歳女性。妊娠初期に妊娠糖尿病と診断され、食事療法を行っていたが血
糖コントロールが不良となったため、薬物療法の開始が検討された。
薬物の胎盤透過に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕一般に、分子量5,000以上の薬物も透過して胎児へ移行する。
- 2✕胎盤にはP-糖タンパク質が発現し、薬物の胎児への移行を促進している。
- 3○多くの薬物の胎盤透過は、pH 分配仮説に従う。
- 4○一般に、母体中の血漿タンパク質結合形薬物は、胎児へ移行しない。
- 5✕一般に、水溶性の高い薬物ほど胎盤を透過しやすい。
正答: 3・4
270-271 共通の設問
腎移植を受けた患者が退院間近になり、病棟担当薬剤師が退院時服薬指導
のために病室を訪問した。
患者から、「移植コーディネーターから、退院後の食生活で特にセントジョーン
ズワートや柑橘類、生魚などの摂取は控えるように言われているのですが、どのよ
うな理由なのでしょうか」との質問があった。なお、当該患者にはシクロスポリン
が処方されている。
シクロスポリンの経口投与時の体内動態および投与設計に関する記述のうち、正
しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕シクロスポリンの投与量は、腎移植後の日数に関わらず一定に保つことが推奨
される。 - 2○シクロスポリンの投与設計は、一般にトラフ濃度に基づいて行われる。
- 3✕シクロスポリンによる腎移植後の拒絶反応のコントロールが不良の場合は、シ
クロスポリンとタクロリムスの併用を行う。 - 4✕血清クレアチニン値の上昇が観察された場合は、シクロスポリンによる副作用
の可能性があるため、直ちに休薬する必要がある。 - 5○自己乳化型マイクロエマルション製剤投与後のシクロスポリンの消化管吸収
は、胆汁分泌量や食事の影響を受けにくい。
正答: 2・5
272-273 共通の設問
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)感染症の患者に対しバンコマイ
シンが投与されていたが、効果が得られなかったため、テイコプラニンの使用に関
して医師と協議した。
テイコプラニンの静脈内投与終了後の血中濃度推移について、分布終了後の遅い
時間(消失相)の血中濃度データを用いて線形1-コンパートメントモデルで解析
した場合と、初期の分布相のデータも含めて線形2-コンパートメントモデルで解
析した場合では、得られる薬物動態パラメータの値が異なる。薬物動態パラメータ
の関係について正しい記述はどれか。 2つ選べ。
- 1○2-コンパートメントモデルから得られる全身クリアランスは、1-コンパートメ
ントモデルから得られる値よりも小さい。 - 2✕2-コンパートメントモデルにより推定される投与終了直後の血中濃度は、1-コ
ンパートメントモデルから得られる値よりも小さい。 - 3○2-コンパートメントモデルから得られる中央コンパートメントの分布容積は、
1-コンパートメントモデルから得られる分布容積よりも小さい。 - 4✕2-コンパートメントモデルから得られる消失相の半減期は、1-コンパートメン
トモデルから得られる半減期よりも短い。 - 5✕2-コンパートメントモデルから得られる血中濃度時間曲線下面積は、1-コン
パートメントモデルから得られる値よりも小さい。
正答: 1・3
274-275 共通の設問
院内のレジメンを管理する委員会において、制吐薬として用いる薬物につ
いて薬剤師が説明した。
「この薬物は、5-HT₃受容体拮抗薬です。他の5-HT₃受容体拮抗薬に比べて消失
半減期が約42時間と長く、そのため遅発期の悪心・嘔吐にも効果があります。」
この薬物0.75mg を急速静脈内投与するとき、7日後の血中濃度に最も近い値
はどれか。 1つ選べ。ただし、この薬物の体内動態は線形1-コンパートメントモ
デルに従うものとし、分布容積は750Lとする。

- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4✕
- 5✕
- 6○
正答: 6
276-277 共通の設問
65歳男性。変形性関節症の治療中であり、以下の薬剤が処方された。
(処方)
ロキソプロフェンNaテープ50mg(7× 10cm非温感) 28枚
1日1回 右膝に1枚貼付
本テープ剤に関する記述のうち、誤っているのはどれか。 1つ選べ。
- 1✕室温で保存する。
- 2✕製剤均一性試験法の適用を受ける。
- 3✕溶出試験法の適用外である。
- 4✕膏体は支持体に展延されている。
- 5○水を含む基剤を用いた貼付剤である。
正答: 5
278-279 共通の設問
入院中の5歳女児。体重21kg。39.0°Cの発熱が認められたので、アセト
アミノフェン坐剤200mg が投薬されることになった。
本坐剤の基剤には、半合成油脂性基剤であるハードファット(ウィテプゾール)
が用いられている。ハードファットに関する記述のうち、正しいのはどれか。 つ
1つ選べ。
- 1✕直腸内の水分により速やかに溶解し、主薬を放出する。飽和脂肪酸のモノ、ジ、トリグリセリドの混合物である。
- 2✕冷所保存してはならない。飽和脂肪酸のモノ、ジ、トリグリセリドの混合物である。
- 3○飽和脂肪酸のモノ、ジ、トリグリセリドの混合物である。
- 4✕坐剤の成形にプラスチック製容器は使用できない。飽和脂肪酸のモノ、ジ、トリグリセリドの混合物である。
- 5✕結晶多形が存在する。飽和脂肪酸のモノ、ジ、トリグリセリドの混合物である。
正答: 3
280-281 共通の設問
70歳男性。同居している家族がインフルエンザを発症したので、予防のた
めに近医を受診したところ以下の処方が出された。
(処方)
ザナミビル水和物ドライパウダーインヘラー 全20ブリスター
1回2ブリスター
1日1回 10日間吸入
本吸入剤に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1○添加されている乳糖粒子は、薬物粒子同士の過度な凝集を抑える働きがある。
- 2✕薬物粒子は、吸入時に効率よく気道に到達する空気力学径である20μm前後
の粒子径に設計されている。 - 3○薬物粒子が吸湿すると流動性が低下するため、防湿性の包装が施されている。
- 4✕吸入時に、薬物粒子が二次粒子を形成するように設計されている。
正答: 1・3
282-283 共通の設問
75歳男性。2日前から腹部に痛みを伴う赤い発疹が認められた。この発疹
は小さな水ぶくれとなり帯状に広がり、激しい痛みとなった。近医を受診し、帯状
疱疹と診断され、病院に入院となり、以下の薬剤が処方された。
(処方1)
バラシクロビル錠500mg1回2錠(1日6錠)
1日3回 朝昼夕食後 7日分
(処方2)
ナプロキセン錠100mg 1回1錠(1日3錠)
アシクロビルのプロドラッグであるバラシクロビルに関する記述のうち、正しい
のはどれか。 2つ選べ。
- 1✕アシクロビルにエチレングリコールを結合させた化合物で、体内吸収後の血中
滞留性はアシクロビルより優れている。 - 2○主に肝臓のエステラーゼで加水分解されてアシクロビルに変換される。
- 3○経口投与後のアシクロビルとしてのバイオアベイラビリティは、消化管からの
吸収率が高まるため、アシクロビル経口投与時のそれより高くなる。 - 4✕経口投与後のアシクロビルとしてのバイオアベイラビリティは、肝臓での代謝
を回避できるため、アシクロビル経口投与時のそれより高くなる。
正答: 2・3
284-285 共通の設問
70歳男性。1年ほど前から夜間頻尿、残尿感を認めていたので、近くの泌
尿器科を受診した。前立腺肥大症と診断され、以下の薬剤が処方された。
(処方1)
ハルナール®D 錠0.2mg(注)1回1錠(1日1錠)
1日1回 朝食後 14日分
(注:タムスロシン塩酸塩0.2mg を含有する口腔内崩壊錠)
処方された口腔内崩壊錠に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕錠剤表面が、水不溶性高分子でコーティングされている。
- 2✕錠剤表面が、腸溶性高分子でコーティングされている。
- 3✕口腔粘膜からの薬物吸収を期待した製剤である。
- 4○滑沢剤として、ステアリン酸塩が添加されている。
- 5○水に溶け易い糖類が、添加されている。
正答: 4・5