第100回 — 物理・化学・生物
演習モードで解く次に示す単位のうち、SI基本単位でないのはどれか。 1つ選べ。
1 m(メートル) 2 kg(キログラム) 3 J(ジュール)
4 K(ケルビン) 5 s(秒)
- 1✕m(メートル)
- 2✕kg(キログラム)
- 3○J(ジュール)
- 4✕K(ケルビン)
- 5✕s(秒)
正答: 3
正逆反応とも一次反応で進行する反応を考える。

k₁=0.01min⁻¹、k₋₁=0.02min⁻¹のとき、反応物Aと生成物Bの割合は時間とと
k₁=0.01min⁻¹、k₋₁=0.02min⁻¹のとき、反応物Aと生成物Bの割合は時間とと
もにどのように変化するか。 1つ選べ。ただし、反応開始時の反応物Aの割合を1
とする。

- 1✕
- 2○
- 3✕
- 4✕
- 5✕
正答: 2
次に示す放射性核種のうち、放出されるγ線が診断に用いられるのはどれか。

- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4✕
- 5○
正答: 5
分析法バリデーションにおいて、分析法で得られる測定値の偏りの程度を示すパ
ラメータはどれか。 1つ選べ。
- 1○真度
- 2✕精度
- 3✕特異性
- 4✕直線性
- 5✕検出限界
正答: 1
0.10mol/L塩酸水溶液のpH として最も近い値はどれか。 1つ選べ。ただし、
塩酸は完全に解離するものとする。
- 1✕-0.10
- 2✕0.00
- 3✕0.10
- 4○1.0
- 5✕2.0
正答: 4
1828年に、ウェーラー(Woöhler)によって無機化合物(シアン酸アンモニウ


- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4○
- 5✕
正答: 4
非共有電子対(孤立電子対)がsp²混成軌道に収容されているのはどれか。

- 1✕
- 2○
- 3✕
- 4✕
- 5✕
正答: 2
メソ化合物はどれか。 1つ選べ。

- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4✕
- 5○
正答: 5
不対電子を1つもつのはどれか。 1つ選べ。

- 1✕
- 2○
- 3✕
- 4✕
- 5✕
正答: 2
IUPACの置換命名法において、最も優先順位の高い官能基はどれか。 1つ選
1つ選べ。
- 1✕ケトン(CO )
- 2✕アルコール(OH)
- 3○エステル(COOR)
- 4✕アミン(NH₂)
- 5✕チオール(SH)
正答: 3
下図の器官Aから放出される代表的なホルモンはどれか。 1つ選べ。

- 1✕成長ホルモン
- 2○チロキシン
- 3✕グルカゴン
- 4✕甲状腺刺激ホルモン
- 5✕アルドステロン
正答: 2
外胚葉を主な起源とする器官はどれか。 1つ選べ。
- 1✕骨
- 2✕心臓
- 3✕肺
- 4✕大腸
- 5○脊髄
正答: 5
ヒトの細胞でパルミチン酸(C16:0)がβ酸化を受けるのはどこか。 1つ選べ。
- 1✕細胞質
- 2✕核
- 3✕小胞体
- 4○ミトコンドリア
- 5✕ゴルジ体
正答: 4
ヌクレオチドのピリミジン骨格のde novo 合成に利用されるアミノ酸はどれか。


- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4○
- 5✕
正答: 4
細菌の内毒素(エンドトキシン)に関する記述のうち、誤っているのはどれか。
つ選べ。
- 1✕グラム陰性菌外膜の成分である。
- 2○主成分はタンパク質である。
- 3✕外毒素に比べ、加熱処理に対して安定である。
- 4✕細菌の種類により、構造的な多様性がある。
- 5✕宿主の免疫反応をかく乱し、ショック症状をおこす。
正答: 2
分子間相互作用に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1○酸素原子の電気陰性度は硫黄原子より大きいため、分子間に働く水素結合は
H₂Oの方がH₂S よりも強い。 - 2✕静電的相互作用によるポテンシャルエネルギーは、距離の2乗に反比例する。
- 3✕分散力は、ロンドン力とも呼ばれ、そのポテンシャルエネルギーは距離の4乗
に反比例する。 - 4○ファンデルワールス相互作用は、分子間の距離により引力として働く場合と斥
力として働く場合がある。 - 5✕疎水性相互作用はファンデルワールス相互作用により説明される。
正答: 1・4
下の図は、マクスウェル・ボルツマン分布則に基づいた、温度の異なる、ある
理想気体の運動の速さ分布である。図中の曲線Aは温度T₁=150K の場合、曲線
Bは温度T₂の場合を示す。気体の運動に関する記述のうち、正しいのはどれか。


曲線A
分子の相対数
曲線B
1580
2つ選べ。
- 1✕T₂は、約300K である。
- 2○各曲線における最大確率速度(頂点における速度)は、それぞれの平均の速さ
より小さい。 - 3✕分子量が2倍、温度T₁の理想気体における分布曲線は、曲線Aと比べて、右
側にシフトし広がる。 - 4○温度が高くなれば、速さ分布は広がる。
正答: 2・4
次の文章の に入る数値及び記号の正しい組合せはどれか。 1つ選べ。
理想溶液がその気相と平衡にある場合、各成分の蒸気圧は溶液中のモル分率に比
例する。成分XとYから成る液体を理想溶液とみなすとき、成分Xのモル分率0.5
の溶液と平衡にある蒸気の成分Xのモル分率は 1 となる。ただし、成分Xと
Yの蒸気圧をそれぞれ500hPa、1000hPaとする。また、成分X、Yが理想溶液と
みなせず、XとYの分子間相互作用が同種分子間の相互作用よりも弱い場合の圧力は
2 のようなグラフになる。
A B C
p
蒸気圧 p
pᵧ pₓ
0 0.20.40.60.8 10 0.20.40.60.8 10 0.20.40.60.8 1
Yのモル分率 Yのモル分率 Yのモル分率
p:全蒸気圧、pₓ:成分Xの蒸気圧、pᵧ:成分Yの蒸気圧

- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4✕
- 5✕
- 6✕
- 7○
- 8✕
- 9✕
正答: 7
タンパク質の構造に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕円二色性スペクトル法により、タンパク質の一次構造を決定することができ
る。 - 2○αヘリックスやβシートは、タンパク質中に見られる二次構造である。
- 3✕基質が酵素分子に結合する際に生じる誘導適合(induced fit)とは、酵素分子
を堅固な剛体として仮定したときに生じる変化をいう。 - 4✕酵素の等電点とは、その酵素の至適pH のことである。
- 5○ヘモグロビンと酸素との結合は、協同性を示し、この協同現象は、ヘモグロビ
ンの四次構造変化により説明される。
正答: 2・5
NAD⁺及びCH₃CHOの還元反応及び標準電位を以下に示した。

1つ選べ。
- 1✕-49.9
- 2○-23.7
- 3✕-11.9
- 4✕11.9
- 5✕23.7
正答: 2

2つ選べ。
- 1○透過度t はt =I─I₀で表される。
- 2✕透過度t と吸光度A の間には、A =2-log t の関係がある。
- 3✕層長を2倍にすると、透過度t は2倍になる。
- 4○試料溶液が十分に希薄な場合、濃度を2倍にすると吸光度A は2倍になる。
- 5✕吸光度の単位はcd(カンデラ)である。
正答: 1・4
誘導結合プラズマ(ICP)発光分光分析法及び原子吸光光度法に関する記述の
うち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕ICP発光分光分析法では、試料原子が基底状態から励起状態に遷移する際の発
光を観測する。 - 2○ICP発光分光分析法では、高周波誘導結合法により得られたアルゴンプラズマ
中に試料を導入する。 - 3○原子吸光光度法の光源には、中空陰極ランプが用いられる。
- 4✕原子吸光光度法で測定する原子スペクトルは、連続スペクトルである。
- 5✕原子吸光光度法において、銀イオンは冷蒸気方式により原子化される。
正答: 2・3
キャピラリー電気泳動に関する次の記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕中性の電解質溶液を満たしたフューズドシリカ製キャピラリーの内壁は、シラ
ノール基の解離により正電荷を帯びる。 - 2✕フューズドシリカ製キャピラリーと中性の緩衝液を用いて電気泳動を行うと、
陰イオン性物質は中性物質よりも速く泳動される。 - 3○ミセル動電クロマトグラフィーでは、泳動液にイオン性界面活性剤を添加する
ことで、中性物質の分離が達成される。 - 4✕キャピラリーゾーン電気泳動では、泳動液のpH が高いほど、中性試料成分の
泳動速度が遅くなる。 - 5○キャピラリーゲル電気泳動でDNA を分離すると、サイズの小さなものから順
に検出される。
正答: 3・5
液体クロマトグラフィーを用いた鏡像異性体の分離法には、キラル固定相法、
キラル移動相法、ジアステレオマー誘導体化法がある。各法に関する記述のうち、
正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕キラル移動相法では、分析対象物に対する対掌体を移動相溶液に添加してエナ
ンチオマー分離を行う。 - 2○ジアステレオマー誘導体化法は、誘導体化により通常の分配クロマトグラ
フィーで分離することを目的とする。 - 3✕あるラセミ混合物を分離したとき、異性体間のピークの分離度(Rs)は1.2で
あった。このとき、2つのピークは完全分離しているといえる。 - 4○キラルカラムに固定化される光学活性な高分子として、多糖類誘導体やタンパ
ク質が広く用いられている。
正答: 2・4
水酸基を有する医薬品Xのデータは以下の通りである。次の記述のうち正しい
のはどれか。2つ選べ。
分子量:200
分子量:200
300nmにおけるモル吸光係数:20,000
比旋光度[α]²⁰D:-30°~-33°
- 1○医薬品Xの300nmにおける比吸光度E¹%₁cmは1,000である。%
- 2✕医薬品Xの1.0× 10⁻⁶mol/L溶液の旋光度を層長100mmのセルを用いて測
定すると-3.0°~-3.3°となる。 - 3○医薬品Xの赤外吸収スペクトルにおいて、水酸基の伸縮振動スペクトルの波数
は、測定溶媒との水素結合形成により減少する。 - 4✕医薬品Xの結晶を作成しX線(波長1.54Å(0.154nm))を照射した。このと
き、回折角2θが60°の回折点由来の面間隔は0.89Åである。ただし、√3=1.73
とする。
正答: 1・3
有機化合物1~5がそれぞれ100mg 溶解しているジエチルエーテル(エーテ
ル)溶液100mLについて、エーテルと同体積の各水溶液を用いて、分液ロートに
よる以下の抽出操作を行った。主としてエーテル層Aに含まれる有機化合物はどれ

- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4✕
- 5○
正答: 5
化合物Aのヒドロホウ素化-酸化反応の主生成物Bとして正しいのはどれか。
1つ選べ。ただし、ラセミ体が生成する場合は片方の鏡像異性体のみを示してあ
る。

- 1○
- 2✕
- 3✕
- 4✕
- 5✕
正答: 1
カルボニル化合物AをアルケンCに変換するのに必要な試薬Bはどれか。 つ
1つ選べ。

- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4✕
- 5○
正答: 5
電子移動を示す矢印(細い矢印)で記した機構が主となって、実際に進行し生
成物が得られる反応はどれか。 1つ選べ。
O :O- O
- 1✕C :-OCH3 C
H3C OH H3C C OCH3 H3C OCH3+OH-
OH
:Br-
H O: H3C H CH3 CH3 - 2✕H3C + CH3 CH3
C Br OC OC +HBr
H
H3C H CH3 H CH3
O H O- H O- H O- O-
N+ + + + + +
N N N N - 3○O O O O +
O +H
+ +
Cl NH2 - 4✕:N-H2 +Cl-
H Cl
CH3 Cl Cl CH3 CH3 - 5✕H3C C H H3C C+ :Cl- H3C C Cl
CH3 CH3 CH3
正答: 3
次の医薬品のうち、医薬品そのもの、または代謝物が、標的酵素の活性部位と


- 1✕
- 2✕
- 3○
- 4✕
- 5○
正答: 3・5
カンデサルタンシレキセチルに関する記述のうち誤っているのはどれか。つ
2つ選べ。
O H CH3O
O O O
及び鏡像異性体
N
N HN N N
O N
CH3
カンデサルタンシレキセチル
- 1✕ベンゾイミダゾール骨格をもつ。
- 2✕テトラゾリル基は、カルボキシ基の生物学的等価体とみなされる。
- 3○シレキセチルはステムである。
- 4✕経口投与後生じる活性代謝物(カンデサルタン)には不斉炭素原子が存在しない。
- 5○ビフェニル基は親水性を示す。
正答: 3・5
インドメタシンは、フィッシャー(Fischer)のインドール合成によって得る



- 1○
- 2✕
- 3✕
- 4✕
- 5✕
- 6○
正答: 1・6
合成したインドメタシンの構造解析を¹H-NMR(400MHz、CDCl₃、基準物
質はTMS)によって行った。図Aは、¹H-NMR スペクトルである。なお、ア~ウ
及びキのシグナルは、一重線である。構造解析結果に関する記述のうち正しいのは



ていない。
図A
2H 2H
ケ ク
キ
1H
カ 1H
オ
エ
3H
ア
2つ選べ。
- 1✕基準物質として用いられるTMS は、トリメチルシランである。
- 2○インドール環2位のメチル基のシグナルは、図Aのアである。
- 3○インドール環4位の水素のシグナルは、図Aのカである。
- 4✕CDCl₃の重水素のシグナルは、図Aのキである。
- 5✕図Aのオのシグナルとクのシグナルは互いにカップリングしている。
正答: 2・3
写真A~Eに示した生薬に関する記述のうち、誤っているのはどれか。 2つ選
2つ選べ。

- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4○
- 5○
正答: 4・5
構造式AとBで示されるタンニンに関する記述として正しいのはどれか。 つ
2つ選べ。
HO OHHO OH
OH
HO OH
HO O
CO CO OH
O OH OH OH
CH2 H
O OCO OH HO O
O
OH OH OH
CO O OH
CO HO O
H
O OH OH
OH OH
HOHO O OH
A B
- 1○化合物A及びBは、塩化鉄( )試液で呈色する。
- 2✕化合物Aは、シキミ酸と酢酸-マロン酸の複合経路で生合成される。
- 3✕化合物Aに含まれる糖は、D-マンノースである。
- 4✕化合物Bは、加水分解型タンニンである。
- 5○化合物Bは、1-ブタノール中で塩酸と加熱すると赤色を呈する。
正答: 1・5
下図はヒト表皮の模式図である。この図についての記述のうち、正しいのはど

組織図:「標準組織学 各論(第2版)」(医学書院)より
- 1✕1の層は、ビメンチンが重合した中間系フィラメントを豊富に含む。
- 2✕2の層には、毛細血管が豊富に分布している。
- 3✕2の層にある細胞Aは、触覚の受容に関与する。
- 4○3の層では、細胞の新生と増殖が起こっている。
- 5○3の層にある細胞Bは、日焼けに関連する物質を産生している。
正答: 4・5
神経細胞では、さまざまな刺激によって膜電位の変化が生じる。図(1)及び(2)
は、異なる刺激に伴う神経細胞の膜電位の経時変化を示している。これに関する記


を示す。
2つ選べ。
- 1✕Aで示した電位は静止膜電位と呼ばれ、通常0mV である。
- 2✕静止膜電位は、主にCa²⁺チャネルによって形成される。
- 3○Na⁺が細胞内へ流入すると、図(1)矢印(あ)のように膜電位が変化する。
- 4✕K⁺が細胞内へ流入すると、図(1)矢印(い)のように膜電位が変化する。
- 5✕Cl⁻が細胞外へ流出すると、図(2)のように膜電位が変化する。
- 6○図(2)のように、膜電位変化を生じさせる神経伝達物質として、γ-アミノ酪酸
(GABA)がある。
正答: 3・6
図(1)は、細胞の核内における代表的な一対の相同染色体を表しており、図(2)
~(5)は、体細胞分裂におけるこの染色体のようすを模式的に描いたものである。以

- 1○細胞周期は、図(1)→(4)→(2)→(5)→(3)の順序で進行する。
- 2○図(2)では、紡錘体が観察される。
- 3✕図(4)は、2倍体細胞を表している。
- 4✕図(5)は、S期の細胞を表している。
- 5✕図(2)及び(5)で観察される紡錘糸の形成は、コルヒチンによって促進される。
正答: 1・2
図はヒト解糖系の反応経路の概略を表したものである。以下の記述のうち、正

ホスホエノール ピルビン酸 L-乳酸
ピルビン酸
- 1✕1の反応は、ミトコンドリアのマトリックスで起こる。
- 2✕2の反応は、アロステリック酵素により触媒され、ATPにより促進される。
- 3○3の反応には、補酵素としてNAD⁺が用いられる。
- 4○4の反応に伴い、ADPからATPが生成される。
- 5✕5の反応は、好気的条件下で促進される。
正答: 3・4
マウスのある組織から目的のタンパク質を精製し、その性質を明らかにするた
め、以下の2つの実験を行った。実験方法と考察に関する記述のうち、正しいのは
どれか。2つ選べ。
子量が既知の6種類の標準タンパク質についても同様の操作を行い、図2の結果を
得た。
図2
溶出容積
1 5 10
分子量×10-4
図2 6種類の標準タンパク質( )と精製タンパク質( )の溶出容積と分子量
との関係
- 1○(2-ME)を含む緩衝液を加えて加熱した。
- 2✕用いた。
- 3✕260nmにおける吸光度を連続的に測定した。
- 4○およそ25,000Daと考えられる。
- 5✕マー)として存在すると考えられる。
正答: 1・4
あるタンパク質の遺伝子において1塩基置換型の変異が起こった結果、対応す
るアミノ酸がグルタミン酸からバリンに置き換わった変異タンパク質が生じた。考

- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4○
- 5✕
- 6✕
正答: 4
ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)法により、図の破線で囲んだ塩基配列を増幅し
たい。適切なプライマーの組合せはどれか。 1つ選べ。なお、プライマーの塩基数
は簡素化して始めの6塩基のみを記している。また、本法において用いるDNA ポ
リメラーゼは5’→3’の方向にDNA 鎖を伸長する。

- 1✕5’-CTAGTT-3’ 5’-ATCGGC-3’
- 2○5’-AAGGAT-3’ 5’-CCCGTT-3’
- 3✕5’-TAGGAA-3’ 5’-GGGCAA-3’
- 4✕5’-AAGGAT-3’ 5’-TTGATC-3’
- 5✕5’-CGGCTA-3’ 5’-CCCGTT-3’
正答: 2
1920年代後半、F.Griffithは、マウスを用いた肺炎球菌の感染実験を行った。


2つ選べ。
- 1✕(4)でS型の生菌が多量に検出されたことから、加熱処理が不完全であったため
にS 型菌が一部生存していたものと考えられる。 - 2○(4)でマウスが発症したのは、S型の加熱死菌由来の物質がR型菌に取り込まれ
た結果、R型菌の性質が変化したためと考えられる。 - 3✕(4)でマウスが発症したのは、S型菌が芽胞を形成したことにより、加熱処理に
対して抵抗性を獲得したためと考えられる。 - 4✕この実験結果から、接合とよばれる現象が細菌間の遺伝子伝達に重要であるこ
とが示される。 - 5○この実験結果から、形質の変化をもたらす物質が耐熱性であることが考えられ
る。
正答: 2・5
下図は、ある抗原をマウスに投与したときの血液中の抗体価を調べた実験結果
である。実験では、同一の抗原を矢印(1)及び(2)で示す時期に投与した。曲線A及び
Bは、それぞれIgG あるいはIgM のいずれかの測定値である。これに関連する記


- 1✕曲線AはIgG、曲線BはIgM の測定値をそれぞれ示している。
- 2○曲線Bの30日目以降に認められる抗体価の急激な上昇には、記憶細胞の形成
が関与する。 - 3✕(2)の抗原投与の後、曲線Bのように急激に抗体価が上昇する現象は、自然免疫
の特徴である。 - 4○(2)の抗原投与の後、曲線Aに比べ曲線Bがより顕著に上昇する現象には、抗体
のクラススイッチが関与する。
正答: 2・4
感染防御に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕ケモカインは、好中球及びマクロファージを感染局所に誘引するが、好酸球に
は作用しない。 - 2✕マクロファージの細胞膜に存在するToll様レセプター(TLR)は、細菌表面
の特徴的な構造を認識する免疫グロブリンである。 - 3○好中球のNADPH オキシダーゼにより、スーパーオキシドアニオンが生成す
る。 - 4✕細胞小器官の一つであるゴルジ体は、細菌を取り込んだ食胞(ファゴソーム)
と融合し、食胞内の細菌の消化・分解を促す。 - 5○インターフェロン(IFN)-γは、マクロファージを活性化し、その殺菌作用を
強化する。
正答: 3・5
196-199 共通の設問
慢性動脈閉塞症(バージャー病)の65歳男性。安静時にも疼痛を訴える
ため、医師からプロスタグランジンE₁(アルプロスタジル)注射剤を投与したい
と、朝のカンファレンスにおいて提案があった。プロスタグランジンE₁製剤とし
て、α-シクロデキストリンを含む注射用アルプロスタジルアルファデクスと、リ
ポ化製剤のアルプロスタジル注射液が院内で採用されている。医師は、2つの製剤
に関する情報提供を薬剤師に求めた。
注射用アルプロスタジルアルファデクス中のα-シクロデキストリンは、プロス
タグランジンE₁をモル比1:1で包接する。注射用アルプロスタジルアルファデク
ス(20μg)を25°C、1mL注射用水に溶解した。この時、65%のプロスタグラン
ジンE₁がα-シクロデキストリンから解離していた。プロスタグランジンE₁の
α-シクロデキストリンへの包接化の平衡定数(L·mol⁻¹)として最も近いのはどれ
か。 1つ選べ。ただし、この注射用粉末にはプロスタグランジンE₁が56.4
nmol、α-シクロデキストリンが685nmol含まれるとする。

- 1○
- 2✕
- 3✕
- 4✕
- 5✕
正答: 1
リポ化製剤であるアルプロスタジル注射液は、ダイズ油を分散体の主成分とする
油滴分散体である。この分散体を球体としたとき、分散体の内圧は、外圧に対して
どの程度高いか。最も近い値はどれか。 1つ選べ。ただし、以下に示すヤング・ラ
プラスの式が成り立つとし、油滴分散体の直径は、約120nm、分散体の主成分で
あるダイズ油の注射液界面に対する界面ギブズエネルギーは、25mJ/m²とする。
ただし、分散体中の界面活性剤の影響はないものとする。
ΔP =γ·2─r
ΔP:液滴内外の圧力差
γ:界面張力
r:液滴の半径

- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4○
- 5✕
正答: 4
200-201 共通の設問
医師から組換え医薬品に関する情報を求められた。そこで、薬剤師が組換
え医薬品について情報収集を行った。
組換え医薬品に分類される抗体医薬品は凍結乾燥品であることが多い。組換え医
薬品の凍結乾燥に関する記述の1、2の組合せとして適切なのはどれか。 1つ選
1つ選べ。
水に溶けている試料の凍結乾燥品を調製する場合、水の変化を表す主たる現象は

- 1✕
- 2✕
- 3✕
- 4✕
- 5○
- 6✕
正答: 5
202-203 共通の設問
43歳男性、体重53kg。呼吸器内科に通院中、肺炎を繰り返すようにな
り、気管支アスペルギルス症と診断され、入院となった。入院時の持参薬は以下の
とおりであり、入院中も継続して服用した。
(持参薬)
メシル酸ガレノキサシン水和物錠200mg 1回2錠(1日2錠)
1日1回 朝食後
アンブロキソール塩酸塩錠15mg 1回1錠(1日3錠)
1日3回 朝昼夕食後
コデインリン酸塩散1% 1回2g(1日6g)
注射用ボリコナゾールを初日に600mg、2日目以降は400mg を1日2回に分
けて点滴静注し、投与開始4日目と8日目に血中濃度を測定した。その後、点滴静
注からボリコナゾール錠200mg を1回1錠(1日2錠)1日2回の内用剤に切り
換えることになった。

遠心分離を行って上層の有機層を回収する。溶媒を留去し、液体クロマトグラ
フィー用移動相に溶解して液体クロマトグラフィー/質量分析法(LC/MS)で分
析する」
1つ選べ。
- 1✕希塩酸
- 2✕エタノール
- 3✕エチレンジアミン四酢酸(EDTA)水溶液
- 4✕過酸化水素水
- 5○飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
正答: 5
204-205 共通の設問
悪性リンパ腫の患者に対し、注射用シクロホスファミド水和物950mg を
500mLの生理食塩液に溶解し、90分間かけて点滴静注することになった。
調製作業後、安全キャビネット周辺のシクロホスファミドの飛散状況を液体クロ
マトグラフィー/質量分析法(LC/MS)を用いて確認することになった。以下の

2つ選べ。
- 1✕本薬物は難揮発性物質であるので、トリメチルシリル(TMS)化などの誘導
体化が必要である。 - 2○本薬物は、大気圧イオン化法であるエレクトロスプレーイオン化(ESI)法に
よりイオン化される。 - 3✕塩素の安定同位体は、整数原子量が35と37のものがほぼ3:1で存在するた
め、本薬物の分子イオンピークをMとすると、質量数がM、M+2、M+4の
3本のピークは、強度比約1:2:1で観測される。 - 4✕本薬物の定量に重水素標識体を内標準物質として用いる際には、その放射性が
あるため、使用場所が制限される。 - 5○本薬物のような低分子の測定では、タンデム型質量分析計を用い、プリカー
サーイオン(前駆イオン)とそこから生成するプロダクトイオンを選択すること
で、薬物に対する選択性が向上する。
正答: 2・5
206-207 共通の設問
43歳男性。胃潰瘍の治療のため、オメプラゾール腸溶錠20mg を1日1
回投与されることになった。

C D
1つ選べ。
- 1✕オメプラゾールはイオウ原子上に不斉中心を持つ。Aはオメプラゾールの分子内置換反応によって生成する。
- 2○Aはオメプラゾールの分子内置換反応によって生成する。
- 3✕BからCへの変換によって生成する分子Eは水である。Aはオメプラゾールの分子内置換反応によって生成する。
- 4✕Cは酵素Fのシステイン残基と反応してD になる。Aはオメプラゾールの分子内置換反応によって生成する。
- 5✕オメプラゾールは酵素Fを不可逆的に阻害する。Aはオメプラゾールの分子内置換反応によって生成する。
正答: 2
208-209 共通の設問
53歳男性。2型糖尿病のため、以前よりグリベンクラミド錠2.5mg 1錠
とピオグリタゾン塩酸塩錠15mg 1錠を1日1回服用していた。春の定期健康診
断で、胃がんが見つかり、手術の適応となった。手術時には、経口薬が使えないた
め、以下の処方に切り替えることとなった。
(処方)
カリウム含有維持輸液製剤 500mL
20%グルコース 40mL
超速効型インスリン 15単位
よく混和し50mL/時間で滴下し1時間ごとに血糖値をチェックすること
次の化学構造で表されるヒトインスリンに関する記述のうち、正しいのはどれ

- 1✕A鎖のC末端のアミノ酸はグリシンである。
- 2○ヒトインスリンのアミノ酸の一部を置換した超速効型インスリンは、二量体を
形成しにくい。 - 3✕3つのジスルフィド結合はすべて、2本のペプチド鎖を互いに結合させてい
る。 - 4○ジスルフィド結合は、システイン残基の酸化反応によって形成される。
- 5✕インスリンは肝臓でA鎖とB鎖に開裂し、活性を発現する。
正答: 2・4
210-211 共通の設問
74歳女性。大腸がんを原発とし転移性肺がんとなった。病棟薬剤師1名が
常駐する緩和ケア病棟に入院となり、下記の薬剤が処方された。
(処方)
モルヒネ硫酸塩徐放錠60mg(12時間持続) 1回1錠(1日2錠)
1日2回 朝夕食後 7日分
酸化マグネシウム 1回0.5g(1日1.5g)
1日3回 毎食後 7日分

この問題は「解なし」(全員正解扱い)です。

- 1―
- 2―
- 3―
- 4―
- 5―
正答: 解なし(全員正解扱い)
212-213 共通の設問
80歳女性。2年前に軽度アルツハイマー型認知症と診断され、現在ドネペ
ジル塩酸塩錠5mg を服用している。改訂長谷川式簡易知能評価スケールを用いて
評価した結果、ここ1年で軽度から中等度に悪化した。そこで、カンファレンスで
治療方針について話し合うことになった。
以下の各医薬品と、それらが作用する酵素あるいは受容体に対する内在性の基質


- 1✕
- 2✕
- 3○
- 4○
正答: 3・4
214-215 共通の設問
36歳女性。常に下腹部が張っていて、排便回数は3~4日に一度であり、
排便後もすっきりしない。最近は顔に吹き出物ができ、なかなか治らないため来局
した。薬剤師と相談し、大黄甘草湯を購入することとなった。
大黄甘草湯に含有されるセンノシドA及びその誘導体に関連する記述のうち、正


2つ選べ。
- 1✕センノシドAは、トリテルペンの一種である。
- 2○化合物A~Cは腸内細菌が産生する酵素によって生成される。
- 3✕炭素aの絶対配置はS である。
- 4✕化合物Cは、化合物Bの酸化的開裂によって生じる。
- 5○大黄甘草湯が示す瀉下作用の活性本体は化合物Cである。
正答: 2・5
216-217 共通の設問
20歳女性。体重40kg。劇症肝炎のため、兄を臓器提供者とした生体部分
肝移植を受けた。タクロリムス水和物カプセル1mg 1回2カプセル(1日4カプ
セル)1日2回 朝夕食後投与にて維持療法を行っていたが、下記の処方が追加に
なった。
(処方)
ミコフェノール酸モフェチルカプセル250mg1回4カプセル(1日8カプセル)
1日2回 朝夕食後 7日分
移植臓器に対する拒絶反応及びその制御に関する記述のうち、正しいのはどれ
か。 2つ選べ。
- 1✕臓器提供者(ドナー)と受容者(レシピエント)が親子であれば、一般に拒絶
反応は起こらない。 - 2○ドナーとレシピエントのヒト白血球抗原(HLA)の不適合は、拒絶反応の要
因となる。 - 3✕移植された臓器が、レシピエントの免疫反応により傷害される反応を移植片対
宿主反応(graft-versus-host reaction,GVHR)という。 - 4✕移植後、数日から数週間で起こる急性拒絶反応に、T細胞は関与しない。
- 5○タクロリムスは、細胞内の特定のタンパク質と複合体を形成し、転写因子の活
性化に関わるホスファターゼを阻害する。
正答: 2・5
218-219 共通の設問
77歳男性。163cm、65.0kg、body mass index(BMI)24.5。現在、糖
尿病治療のため、下記の薬剤を服用している。
グリメピリド錠3mg 1回1錠(1日1錠)
1日1回 朝食後
ボグリボース錠0.3mg 1回1錠(1日3錠)
1日3回 朝昼夕食直前
メトホルミン塩酸塩錠250mg 1回1錠(1日2錠)
1日2回 朝夕食後
これまで、HbA1c(国際標準値)は7.0%前後で推移していたが、最近になり
9.0%まで上昇したため、以下の処方が追加された。
(処方)
アログリプチン安息香酸塩錠25mg1回1錠(1日1錠)
1日1回 朝食前 14日分
糖尿病では血糖値の異常がおこる。グルコース代謝に関する記述のうち、正しい
のはどれか。 2つ選べ。
- 1✕血糖値は、筋肉から血中へグルコースが放出されることにより、維持される。
- 2○インスリンは、血液から筋肉へのグルコースの取り込みを促進させ、血糖値を
低下させる。 - 3○筋肉中で嫌気的代謝により生成した乳酸は、肝臓に運ばれてグルコースに変換
される。 - 4✕飢餓時には、肝臓でタンパク質が分解され、生成したアラニンが筋肉へ運ばれ
てグルコースに変換される。 - 5✕筋肉でのグリコーゲンの合成と分解は、肝臓とは異なり、同一の酵素によって
触媒される。
正答: 2・3
220-221 共通の設問
55歳男性。現在、統合失調症の治療のためピモジド製剤を服用中で、コン
トロール良好である。健康診断(人間ドック)にて混合型脂質異常症及び萎縮性胃
炎との診断を受けた。ピロリ菌(Helicobacter pylori)感染の疑いがあり精査した
ところ陽性であった。
そこで、脂質異常症の治療及びピロリ菌の除菌をすることになり、以下の処方せ
んを持って薬局を訪れた。
(処方1)
プラバスタチンNa錠10mg 1回1錠(1日1錠)
1日1回 夕食後 14日分
(処方2)
イコサペント酸エチルカプセル300mg1回2カプセル(1日6カプセル)
1日3回 朝昼夕食前 14日分
(処方3)
ランソプラゾールカプセル30mg 1回1カプセル(1日2カプセル)
アモキシシリンカプセル250mg 1回3カプセル(1日6カプセル)
クラリスロマイシン錠200mg 1回1錠(1日2錠)
1日2回 朝夕食後 7日分
ピロリ菌は、菌に特徴的な代謝反応を利用して胃内で生存することができる。こ
の反応は、菌による感染の診断法として用いられている。この代謝反応はどれか。
1つ選べ。
- 1✕L-グルタミンからL-グルタミン酸とアンモニアを生成する反応
- 2✕ホスホエノールピルビン酸とADPからピルビン酸とATPを生成する反応
- 3○尿素からアンモニアと二酸化炭素を生成する反応
- 4✕L-アルギニンから尿素とL-オルニチンを生成する反応
- 5✕アセチルCoA とオキザロ酢酸から補酵素A(CoA)とクエン酸を生成する反応
正答: 3
222-223 共通の設問
46歳男性。体重90kg。足の親指が痛みだしたので、近医を受診したとこ
ろ、痛風と診断されフェブキソスタット製剤が処方された。
フェブキソスタットの作用点としての生体内代謝反応はどれか。 1つ選べ。
O O CO2H NH2
1 HN HN 2 H
3 HN N HN N 4
- 1✕HN HN
NH2
O N O N HN N HN N
H H - 2✕H
OH OH OH
O O H - 3○HN N HN N
O
N N
O N H O N H HO2C HO2C
H H
H2N H H2N H - 4✕NH2 O
N N
N HN - 5✕HO ON N HO ON N
H H H H
H H H H
OH OH OH OH
正答: 3
224-225 共通の設問
性ホルモンは、互いに類似の構造を有するステロイドホルモンである。多
様な生理作用をもち、体毛の発育にも影響をおよぼす。
性ホルモンに関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 1✕下図のホルモンAがテストステロン、ホルモンBがエストラジオールである。
- 2○ホルモンAは、ホルモンBにアロマターゼが作用して合成される。
- 3✕テストステロンは、精巣のセルトリ細胞により産生・分泌される。
- 4○テストステロンは、タンパク質同化作用があり、骨格筋を発達させる。
- 5✕エストラジオールは、骨吸収を促進して骨のリモデリングを活性化する。
CH3OH CH3OH
H CH3H
H H H H
HO O
ホルモンA ホルモンB
正答: 2・4