基礎薬学
問1.次の化合物 a~c がもつ不斉炭素の数について、正しい組合せはどれか。a 2,2,3-trimethylpentane
b 4-ethyl-2-methylhexane
c 4-isopropylheptane
a b c
1 1 2 1
2 2 1 0
3 1 0 0
4 2 1 1
5 1 0 1
問2.医薬品として用いられているエフェドリンの化学名は(1R,2S)- 2-methylamino-1-phenyl-1-propanolである。Newman投影式で示す次の4種の立体異性体のうち該当するものはどれか。ただし、フェニル基はPhで表してある。
>
問3.無機物あるいは無機イオンに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a O3には酸化作用がある。
b H2O2は、常温でO2とH2に徐々に分解する。
c HClO4は、蒸留水に溶解させるとただちにO2とHClに分解する。
d HClは、蒸留水に溶解させた場合にも、真空中に気化させた場合にも、ほとんどがイオン化してH+とCl-とに解離している。
e H+は電子を持たない。
a b c d e
1 誤 誤 正 正 正
2 正 誤 誤 誤 正
3 正 誤 正 正 誤
4 誤 正 正 誤 誤
5 誤 正 誤 正 正
問4.次に示すアミン類(ア~エ)について、以下に示す反応を行いa~dの結果を得た。
a~dに対応する化合物の正しい組合せはどれか。
「反応:アミンを冷時に希塩酸に溶解し、それに亜硝酸ナトリウム水溶液を加えた。」
a C-ニトロソ化合物を生成した。
b N-ニトロソ化合物を生成した。
c ジアゾニウム塩を生成した。
d ガスを発生してアルコールを生成した。
a b c d
1 ア イ ウ エ
2 ウ イ ア エ
3 イ エ ア ウ
4 ウ エ ア イ
5 エ イ ア ウ
問5.アルデヒドとケトンの化学反応性、又は、分光学的性質に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a アルデヒドは還元性があるので、次の化学変化を引き起こす。
(イ) Cu2+ → Cu+ (ロ)Ag+ → Ag
b 両者とも、ヒドロキシルアミンと反応して対応するオキシムを生成する。
c アルデヒドは核磁気共鳴(1H-NMR)スペクトルで、低磁場に特徴的なシグナルを示すので、ケトンと区別が可能である。
d 両者とも、アルキルリチウム試薬と反応して第三級アルコールを生成する。
e 両者とも、水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)による還元によって第二級アルコールを生成する。
a b c d e
1 誤 誤 正 正 正
2 正 正 誤 正 誤
3 正 誤 正 誤 正
4 誤 正 誤 正 誤
5 正 正 正 誤 誤
問6.次の化合物のうち、不斉炭素を2個有し、かつ立体異性体(光学活性体)の数が2であるものはどれか。
>
問7.次の化合物のうち、sp2混成軌道からなる結合を含むものの正しい組合せはどれか。
a NH3 b CH2=CH2 c CH≡CH
d BF3 e CH3-O-CH3
1 (a,b) 2 (a, c) 3 (b, c)
4 (b,d) 5 (c, e) 6 (d, e)
問8.化学結合に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 二酸化炭素(CO2)の2つの炭素-酸素間の平均原子間距離は、一酸化炭素(CO)の炭素-酸素間の原子間距離よりも大きい。
b ClはHに比べ電気陰性度が大きいので、CCl4の永久双極子モーメントはCHCl3に比べて大きくなる。
c エチレンジアミン四酢酸(EDTA)は、アルカリ性でCa2+と配位結合をして、安定な金属錯体を形成する。
d 異なる2つの原子が共有結合をするときに、片方の原子が他方の原子よりも電子を引きつける力が強いと、イオン性を帯びた共有結合となる。
a b c d
1 誤 誤 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 正 正
4 誤 正 正 誤
5 誤 正 誤 正
問9.次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a H2O 1モルあたりの体積が水よりも氷で大となるのは、H2O分子間の水素結合の度合いが違うためである。
b 気相中のエタン分子間には疎水性相互作用がみられる。
c ファンデルワールス力は、コロイド粒子間や粉体粒子間にも作用している。
d 薬物がたん白質に結合する原因の1つとして、静電的相互作用があげられる。
a b c d
1 正 誤 正 正
2 誤 正 正 誤
3 正 誤 誤 正
4 誤 正 誤 誤
5 正 誤 正 誤
問10.ベンゼンに対し、次の1~5の条件下で反応を試みたとき、通常、反応を起こさないものはどれか。
1 CH2Cl2中でCH3COCl及びAlCl3と反応させる。
2 CCl4中、室温でBr2と反応させる。
3 濃HNO3と濃H2SO4の混液と反応させる。
4 液体NH3中で、少量のC2H5OHを添加し金属Liと反応させる。
5 CH2Cl2中でFeBr3触媒下、Br2と反応させる。
問11.化学反応に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a ハロゲン化アルキルに対するSN2反応は一般に、第二級の方が第三級より起こりやすく、生成物の立体配置は保持される。
b Diels-Alder反応は典型的な(4 + 2)付加環化反応である。
c アルドール(aldol)反応は典型的な縮合反応で、塩基触媒が一般的であるが、酸触媒でも進行する。
d E2反応は典型的な脱離反応で、触媒として一般に酸が用いられるトランス脱離である。
e Beckmann転位は工業的に利用されている転位反応で、ナイロン-6の原料であるカプロラクタムの合成に用いられている。
a b c d e
1 誤 正 正 誤 正
2 誤 誤 正 正 誤
3 正 誤 誤 誤 正
4 正 正 誤 誤 正
5 誤 正 正 正 誤
問12.Grignard試薬の反応に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。ただし、全ての反応は反応後、後処理を施してある。
a エステルとの反応では、最終的にケトンを生成する。
b アルデヒドとの反応では、第二級アルコールを生成する。
c エタノールとの反応では、エーテルを生成する。
d ニトリルとの反応では、ケトンを生成する。
e 二酸化炭素との反応では、カルボン酸を生成する。
a b c d e
1 正 誤 正 誤 正
2 誤 正 誤 正 正
3 正 誤 誤 正 誤
4 誤 正 誤 誤 誤
5 誤 正 正 正 誤
問13.芳香族化合物に対する次の反応a~dにおける生成物の正誤について、正しい組合せはどれか。
a b c d
1 誤 正 誤 正
2 正 誤 正 誤
3 誤 正 正 誤
4 誤 誤 正 正
5 正 正 誤 誤
問14.アミドに関する次の記述a~dのうち、正しいものの組合せはどれか。
a 鎖状のアミドは窒素上の非共有電子対が隣接するカルボニル基と共鳴するため、対応するアミンより塩基性が強くなる。
b アミドは酸又は塩基の水溶液と加熱すると加水分解され、カルボン酸とアミンになる。
c アミドは一般に水素化アルミニウムリチウム(LiAlH4)により還元され、対応するアミンになる。
d N-無置換アミド(第一級アミド)は脱水反応によりイミンに変換される。
1 (a,b) 2 (a, c) 3 (a, d)
4 (b,c) 5 (b, d) 6 (c, d)
問15.フェノール(phenol)類に関する次の記述a~dのうち、正しいものの組合せはどれか。
a phenolは酸性物質であり、炭酸水素ナトリウムと容易に塩を形成する。
b 2,4,6-trinitrophenolはピクリン酸とよばれる酸性物質であり、炭酸水素ナトリウムと容易に塩を形成する。
c sodium phenoxideは、十分量の炭酸と反応させるとphenolを遊離する。
d p-methoxyphenolはp-nitrophenolより酸性が強い。
1 (a,b) 2 (a, c) 3 (a, d)
4 (b,c) 5 (b, d) 6 (c, d)
問16.有機溶媒に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a クロロホルムは比重が1より大きいので、その10 mLを水10 mLと混ぜてよく振り、放置すると下層に分離する
b ベンゼンは比重が1より小さいので、その10 mLを水10 mLと混ぜてよく振り放置すると上層に分離する。
c エタノールは比重が1より小さいので、その10 mLを水10 mLと混ぜてよく振り、放置すると上層に分離する。
d ジエチルエーテルは比重が1より小さいので、その10 mLを水10 mLと混ぜてよく振り、放置すると上層に分離する。
e アセトンは比重が1より大きいので、その10 mLを水10 mLと混ぜてよく振り、放置すると下層に分離する。
a b c d e
1 正 正 誤 誤 正
2 正 誤 正 誤 誤
3 誤 正 正 誤 誤
4 誤 誤 誤 正 正
5 正 正 誤 正 誤
問17.屈折率に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 光の進行速度は媒質の屈折率によらず一定である。
b 光が屈折率の大きい媒質から小さい媒質に入るとき、入射角が臨界角より小さいとき界面で全反射を受ける。
c 試料の絶対屈折率は、その試料の空気に対する屈折率と空気の真空に対する屈折率の和である。
d 日本薬局方一般試験法の屈折率測定法においては、通例、温度は20℃で、光線はナトリウムスペクトルのD線を用いる。
a b c d
1 正 正 誤 正
2 誤 正 正 誤
3 誤 誤 正 正
4 正 誤 誤 正
5 誤 誤 誤 正
問18.図は三塩基酸(H3Y)のモル分率とpHとの関係を示したものである。次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 曲線の交点Aでは、H3YとH2Y-のモル比は1:1である、
b 点DのpHではほとんどがH2Y-として存在し、点EのpHではほとんどがHY2-として存在している。
c 曲線の交点A、B、CのpH値は、それぞれpKa値である。
d pH14では、ほとんどがY3-であり、HY2-は10%以下である。
e 三種の化学種H2Y-、HY2-、Y3-が同量存在するのはpH7である。
a b c d e
1 誤 正 正 正 誤
2 正 正 正 正 誤
3 正 正 誤 誤 誤
4 正 誤 正 誤 正
5 誤 正 誤 正 正
問19.ある難溶性塩M2X(分子量250)は、水中で解離し、次式のような平衡状態にある。
(M2X)固体 ・(注:左右矢印)2M++X2-
M2Xは水1 Lに1.0 mg溶けた。溶解度(mo1/L)と溶解度積の正しい組合せはどれか。
溶解度 溶解度積
1 4.0×10-6 2.56×10-16
2 4.0×10-6 6.40×10-11
3 4.0×10-3 2.56×10-16
4 4.0×10-3 1.60×10-17
5 2.5×10-3 6.40×10-11
問20.次の酸化還元平衡式に関するa~dの記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
Fe2++Ce4+ ・ (注:左右矢印) Fe3++Ce3+
なお、酸化還元電位(E)はネルンスト(Nernst)式、 で示され、Fe 及びCe の標準酸化還元電位 (E。) はそれぞれ0.80 V及び1.60 Vとする。
a 標準酸化還元電位(E。)は、[酸化体]:[還元体]=1:1のときの電位(E)である。
b Fe2+とCe4+の混合溶液では、反応は右に進む。
c Fe2+とCe4+の混合溶液では、Ce4+が還元剤であり、Fe2+が酸化剤として働く。
d Fe2+をCe4+で滴定すると、当量点における電位(E)は1.20 Vである。
a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 誤 正 正
3 正 正 誤 正
4 正 誤 正 誤
5 誤 正 誤 正
問21.水溶液の性質に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 水溶液の浸透圧は、凝固点(氷点)降下法を用いて測定できる。
b 界面活性剤の濃度増加とともに、その水溶液の表面張力は増加し、やがて水溶液中にミセルが形成される。
c 水とエタノールを混合したときに発熱するのは、エタノールが水和するためである。
d 0.05 mol/L NaCl水溶液のイオン強度と、0.05 mol/L KCl水溶液のイオン強度とは等しい。
e pHの測定値には、水溶液中の水素イオンの活量が反映されている。
a b c d e
1 正 誤 正 正 誤
2 正 誤 誤 誤 正
3 正 誤 正 正 正
4 誤 正 正 誤 誤
5 誤 正 誤 正 誤
問22.化学反応に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 2つの不可逆的な一次反応からなる逐次反応A → B → Cの進行途中において、Bの濃度がAの濃度よりも大となることがある。
b 可逆的な一次反応P・Qが平衡に達するとかならずPの濃度とQの濃度は等しくなる。
c XからZへの多段階反応X →・・・→ Zの反応速度は、そこに含まれている素反応のうち、最も速く進行する反応できまる。
d 素反応の反応速度は、活性化エネルギーのみによって定まる。
a b c d
1 正 誤 誤 誤
2 正 誤 正 誤
3 正 誤 誤 正
4 誤 正 正 正
5 誤 正 誤 正
問23.放射線に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 放射能の量は時間当りの放射性核種の崩壊数で示される。1時間当りの崩壊数が1個であるときの放射能の量を1 Bq(ベクレル)という。
b GM計数装置は、放射線が物質を電離する性質を利用して放射能を測定する装置である。
c 液体シンチレーションカウンターは、3Hの測定に適している。
d NaI(Tl)シンチレーターを備えたγ線スペクトロメーターによりγ線エネルギーを測定して、γ線放射核種を推定することが可能である。
a b c d
1 正 誤 正 誤
2 正 誤 誤 正
3 正 誤 正 正
4 誤 正 正 正
5 誤 正 誤 誤
問24.下の図は、日本薬局方収載のある医薬品を重水素化ジメチルスルホキシド溶液中で測定したプロトンNMRスペクトル(400 MHz)である(塩酸塩は遊離型として測定した)。このスペクトルに該当する医薬品はどれか。
ただし、2.5 ppm付近では試料の2H分のシグナルが溶媒のシグナルと重なっている。また、3.25 ppm付近の4H分のシグナルは重水(D2O)添加により消失した。
問25.下の図は、ある一置換芳香族化合物(C7H7NO)の質量スペクトル(EI-MS)である。次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a スペクトルの横軸の目盛m/zのzは、イオンの電荷数である。
b スペクトルの各ピークの高さは、検出されたイオンの質量に比例する。
c m/z 121のピークは、分子イオンピークである。
d m/z 122のピークは、同位体イオンに由来する。
e フラグメントピークm/z 105(m/z 121-NH2)及びm/z 77(m/z 121-CONH2)から、試料はベンズアミドと推定される。
a b c d e
1 正 正 誤 誤 正
@ 2 正 誤 正 正 正
3 誤 正 正 誤 誤
4 誤 誤 誤 正 正
5 正 誤 誤 正 誤
問26.X線回折法に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 有機物の回折実験に用いられるX線源のターゲット(対陰極)には、原子間結合距離に近い波長の特性X線が得られるCu又はMoが用いられることが多い。
b 波長λのX線が面間隔dの結晶に入射角θで入射するとき、2d sinθ=nλがみたされる方向のみに回折像が現れる。ただし、nは整数である。
c 粉末X線回折パターンは、回折角2θに対して回折X線の強度をグラフにしたもので、結晶、結晶多形及び溶媒和結晶などの同定及び判定に用いられる。
d 粉末X線回折法で、未知化合物の立体構造が一義的に決定できる。
a b c d
1 正 正 正 誤
2 誤 正 誤 正
3 正 誤 正 誤
4 正 誤 誤 正
5 誤 正 正 正
問27.次の表は、日本薬局方容量分析用標準液の標定に関するものである。正しいものの組合せはどれか。
容量分析用標準液 | 滴定の種類 | 標準物質 | 指示薬として用いる試薬、試液 | |
|
0.05 mol/Lエチレンジアミン四酢酸二ナトリウム液 | キレート滴定 | 亜鉛 | エリオクロムブラックT・塩化ナトリウム指示薬 |
|
0.1 mol/Lテトラメチルアンモニウムヒドロキシド液 | 酸塩基滴定 | 安息香酸 | チモールブルー・ジメチルホルムアミド試液 |
|
0.1 mol/Lチオ硫酸ナトリウム液 | 沈殿滴定 | 過マンガン酸カリウム | デンプン試液 |
|
0.1 mol/L過塩素酸 | 酸化還元滴定 | フタル酸水素カリウム | クリスタルバイオレット試液 |
> 1 (a,b) 2 (a, c) 3 (a, d)
4 (b,c) 5 (b, d) 6 (c, d)
問28.次の記述a~dは、日本薬局方一般試験法定性反応として記載されている物質ア~ウの確認法に関するものである。正しい組合せはどれか。
ア チオ硫酸塩
イ リン酸塩(正リン酸塩)
ウ 硫酸塩
a 試料の硝酸酸性溶液に亜硝酸ナトリウム試液5~6滴を加えるとき、液は黄色~赤褐色を呈しこれにクロロホルム1 mLを加えて振り混ぜるとき、クロロホルム層は黄色~赤褐色を呈する。
b 試料の酢酸酸性溶液にヨウ素試液を滴加するとき試液の色は消える。
c 試料の中性又は希硝酸酸性溶液にモリブデン酸アンモニウム試液を加えて加温するとき、黄色の沈殿を生じ、水酸化ナトリウム試液又はアンモニア試液を追加するとき、沈殿は溶ける。
d 試料の溶液に塩化バリウム試液を加えるとき、白色の沈殿を生じ、希硝酸を追加しても沈殿は溶けない。
ア イ ウ
1 d c b
2 c d a
3 b a c
4 a b d
5 b c d
問29.日本薬局方ヨウ化カリウムの定量法に関する次の記述について、[ ] に入れるべき数値はどれか。
「本品を乾燥し、その約0.5 gを精密に量り、ヨウ素瓶に入れ、水10 mLに溶かし、塩酸35 mL及びクロロホルム5 mLを加え、激しく振り混ぜながら0.05 mol/Lヨウ素酸カリウム液でクロロホルム層の赤紫色が消えるまで滴定する。ただし、滴定の終点はクロロホルム層が脱色した後、5分以内に再び赤紫色が現れないときとする。
0.05 mol/L ヨウ素酸カリウム液 1 mL = [ ] mg KI
この滴定の反応式は次のとおりである。ただし、KI=166.00とする。
2KI+KIO3+6HCl=3ICl+3KCl+3H2O
1 1.660 2 3.320 3 4.980 4 16.600 5 33.200
問30.熱分析に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 熱重量測定(TG)では、温度に対する試料の重量変化を測定する。
b TGは、医薬品中の付着水や結晶水の定量に用いることができる。
c 示差熱分析(DTA)では、試料と基準物質を加熱あるいは冷却したときに生じる両者間の温度差(吸熱または発熱)を測定する。
d DTAは、医薬品の純度測定や結晶多形の確認に利用される。
a b c d
1 誤 誤 正 誤
2 正 正 誤 誤
3 正 正 正 正
4 正 誤 誤 正
5 誤 正 誤 誤
問31.イムノアッセイに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a イムノアッセイにより、微量のホルモンの定量が可能であるが、測定値の大小とそのホルモンの生理活性の大小が相関しないことがある。
b ラジオイムノアッセイでは、B/F分離(抗体に結合した抗原(B)と非結合の抗原(F)とを分離すること)を必要とする。
c ハプテンとは、通常低分子量の物質で、単独では抗体を産生させる能力(抗原性)はないが、たん白質などの高分子と結合した場合に抗原性を示す物質をいう。
d 抗体と抗原との結合反応には高い特異性があり、その結合は常に不可逆的である。
a b c d
1 正 誤 正 誤
2 正 誤 誤 正
3 正 正 正 誤
4 誤 正 誤 誤
5 誤 正 正 正
6 誤 誤 誤 正
問32.次の物理的診断法のうち、反射波を観測するものの正しい組合せはどれか。
a ファイバースコープ法
b X線造影法
c 超音波法(エコー又はドップラー法)
d MRI(magnetic resonance imaging)法
1 (a,b) 2 (a, c) 3 (a, d)
4 (b,c) 5 (b, d) 6 (c, d)
問33.漢方処方の葛根湯に配合される生薬(カッコン、マオウ、ショウキョウ、タイソウ、ケイヒ、シャクヤク、カンゾウ)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a アルカロイドを主成分とするものはマオウとシャクヤクである。
b 薬用部位が樹皮であるものは、ケイヒである。
c 基原植物がマメ科(Leguminosae)に属するものは、カッコンとカンゾウである。
d 日本薬局方で精油の定量を行うことが規定されているものは、精油含量が高いタイソウとショウキョウである。
a b c d
1 正 正 誤 正
2 正 誤 正 誤
3 誤 誤 誤 正
4 誤 正 正 誤
5 誤 正 誤 正
問34.次の記述は、天然由来医薬品の成分とその生合成に関するものである。正しいものの組合せはどれか。
a 抗悪性腫瘍薬エトポシドは、ポドフィルム根に含有されるポドフィロトキシングルコシドを基本化合物としているが、この天然物の非糖部はメバロン酸経路により生合成される。
b 放線菌の生産する抗生物質テトラサイクリンの基本炭素骨格は、酢酸-マロン酸経路により生合成される。
c 抗悪性腫瘍薬であるビンクリスチンはアミノ酸経路とセコロガニンが関与するシキミ酸経路の複合経路により生合成される。
d 脂溶性ビタミンの1つであるビタミンAは、イソプレン系化合物であるカロテノイドを前駆体としている。
1 (a,b) 2 (a, c) 3 (a, d)
4 (b,c) 5 (b, d) 6 (c, d)
問35.次の記述は、日本薬局方医薬品の天然由来成分に関するものである。正しいものの組合せはどれか。
a ロートコン、ベラドノナコンなどには、ヒヨスチアミン、スコポラミンなどのアルカロイドが含まれているが、これらに共通なトロパン骨格を有し、日本薬局方に収載されている化合物はアジマリンである。
b フィゾスチグミンは、マメ科植物を基原とするカラバル豆から抽出され、縮瞳、眼圧低下の目的で使用されているステロイド骨格を有する化合物である。
c フジマツモ科に属する海藻マクリの成分であるカイニン酸は、イミノ酸の一種であり、駆虫薬として用いられる。
d コカインは、コカノキ科植物であるErythroxylon cocaの葉に含有されるトロパン骨格を有するアルカロイドで、その塩酸塩は局所麻酔薬として用いられる。
1 (a,b) 2 (a, c) 3 (a, d)
4 (b,c) 5 (b, d) 6 (c, d)
問36.糖に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a D-グルクロン酸は、D-グルコースのヒドロキシメチル基をカルボキシル基へ酸化することにより生成する。
b α-D-グルコース及びメチルα-D-グルコシドは、いずれも変旋光を示す。
c D-グルコースは、還元によりD-マンニトールとなる。
d D-グルコースがα-1,4-グリコシド結合した多糖がアミロースであり、β-1,4-グリコシド結合した多糖がセルロースである。
1 (a,b) 2 (a, c) 3 (a, d)
4 (b,c) 5 (b, d) 6 (c, d)
問37.アラキドン酸に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 炭素数20で、4つの炭素-炭素二重結合を有する。
b ロイコトリエンを生合成するための前駆体となる。
c リン脂質の一種である。
a b c
1 正 正 正
2 正 正 誤
3 誤 正 誤
4 誤 誤 正
5 正 誤 誤
問38.アミノ酸に関する次の記述a~dのうち、正しいものの組合せはどれか。
a アミノ酢酸はアラニンとよばれ、不斉炭素を持たないα-アミノ酸である。
b アミノ酸は両性物質であり、乾燥した固体状態では、カルボキシル基は-CO2+、またアミノ基は-NH3-の双性(両性)イオンとして存在している。
c 芳香環を有するアミノ酸には、トリプトファンやチロシンなどがある。
d アミノ酸水溶液においては、あるpHで分子の正味の荷電が0になる。このpH値を等電点とよぶ。
1 (a,b) 2 (a, c) 3 (a, d)
4 (b,c) 5 (b, d) 6 (c, d)
問39.たん白質に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 糖たん白質において、糖が結合しうるペプチド鎖のアミノ酸残基には、セリン残基、トレオニン残基、アスパラギン残基などがある。
b α-ヘリックスやβ-シートは、たん白質の立体構造の形成に関与する。
c 三次元構造を形成しているたん白質では、一般に疎水性アミノ酸はたん白質の外側に、また、親水性アミノ酸は内側に折りたたまれている。
a b c
1 正 正 正
2 誤 正 誤
3 誤 誤 誤
4 正 誤 正
5 正 誤 誤
6 正 正 誤
問40.ヌクレオチドを加水分解するとき、生成する化合物a~eの正誤について、正しい組合せはどれか。ただし、荷電状態は考慮しなくてよい。
a プリン又はピリミジンの複素環塩基
b リン酸
c D-グルコース又は2-デオキシグルコースの六炭糖
d ピロール又はインドールの複素環塩基
e 硫酸
a b c d e
1 正 正 誤 正 正
2 正 誤 正 誤 誤
3 誤 正 正 誤 誤
4 誤 誤 正 正 正
5 正 正 誤 誤 誤
問41.ヒトのグリコーゲン分解に関する次の記述のうち、[ ] の中に入れるべき字句の正しい組合せはどれか。
グリコーゲン分解の最初の段階では、[ a ] と呼ばれる酵素がグリコーゲン鎖のα-1、4-グリコシド結合の加リン酸分解を触媒して[ b ] を生成する。生じた[ b ] は、ホスホグルコムターゼによって[ c ] となる。肝臓と腎臓には[ c ] からリン酸を除くホスファターゼが存在するので、細胞から細胞外液(血液)にグルコースが放出される。
a b c
1 グリコーゲンホスホリラーゼ グルコース1-リン酸 グルコース6-リン酸
2 グリコーゲンホスホリラーゼ グルコース6-リン酸 グルコース1-リン酸
3 グリコーゲンシンターゼ グルコース1-リン酸 グルコース6-リン酸
4 グリコーゲンシンターゼ グルコース6-リン酸 グルコース1-リン酸
5 ヘキソキナーゼ グルコース1-リン酸 グルコース6-リン酸
6 ヘキソキナーゼ グルコース6-リン酸 グルコース1-リン酸
問42.ヒトのコレステロール合成に関する次の記述のうち、[ ] の中に入れるべき字句の正しい組合せはどれか。
動脈硬化の発症に深く関わっているコレステロールは、[ a ] を出発物質として炭素数30の鎖状構造をもつ[ b ] を経て合成される。その後[ b ] からラノステロールとなり、3個のメチル基が失われて炭素数27のコレステロールが生成する。このコレステロール合成経路の律速段階の一つに、ヒドロキシメチルグルタリルCoAレダクターゼ(HMG-CoA reductase)によって炭素数6の[ c ] を生成する反応があり、この酵素の阻害剤は高コレステロール血症の治療に用いられている。
a b c
1 アセチルCoA スクアレン メバロン酸
2 アセチルCoA ファルネシルピロリン酸 メバロン酸
3 メバロン酸 スクアレン アセチルCoA
4 メバロン酸 ファルネシルピロリン酸 アセチルCoA
5 アセチルCoA メバロン酸 スクアレン
6 メバロン酸 アセチルCoA スクアレン
問43
ヒトのアミノ酸代謝異常に関する次の記述のうち、[ ] の中に入れるべき字句の正しい組合せはどれか。
通常の代謝経路では、[ a ] は水酸化酵素の作用によりチロシンとなるが、この酵素を欠損した新生児は[ b ] 尿症を発症する。この患者では、蓄積した過剰の[ a ] が[ c ] となって尿中に排泄される。
a b c
1 フェニルアラニン フェニルケトン フェニルピルビン酸
2 フェニルアラニン フェニルケトン ホモゲンチジン酸
3 グルタミン酸 アルカプトン フェニルピルビン酸
4 グルタミン酸 アルカプトン ホモゲンチジン酸
5 メチオニン シスチン フェニルピルビン酸
6 メチオニン シスチン ホモゲンチジン酸
問44.ヒトの中枢神経系の機能に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 大脳辺縁系は、記憶の形成に関与している。
b 視床は、自律神経系の統合中枢である。
c 延髄は、随意筋の運動のバランスを統合・調節する。
d 橋は、内分泌系を調節する。
e 中脳網様体は、意識水準の保持に関与している。
1 (a, b) 2 (a, e) 3 (b, c) 4 (c, d) 5 (d, e)
問45.心臓に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 洞結節(洞房結節)の細胞は自動能を持っており、迷走神経の刺激によって拍動数が増加する。
b 房室結節における興奮の伝導速度は、交感神経の興奮によって増大する。
c 心筋の収縮力の増大には、細胞内のCa2+が関係する。
d 心筋細胞が興奮すると、K+が細胞内に流入する。
e 心房が収縮する時期を収縮期という。
1 (a, b) 2 (b, c) 3 (b, d) 4 (c, d) 5 (d, e)
問46.消化器系器官に関連する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 小腸の主たる機能は、水分の吸収である。
b 胃の粘膜には多くの分泌腺があり、塩酸、酵素、粘液などを分泌している。
c 肝臓はアルブミンなどの血漿たん白質やグリコーゲンを生成する。
d 胆汁は膵臓から分泌され、総胆管から十二指腸へ排出される。
1 (a,b) 2 (a, c) 3 (a, d)
4 (b,c) 5 (b, d) 6 (c, d)
問47.ヒトの血液に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
1 赤血球は、核及びオルガネラをもつ。
2 白血球は、血管内でのみ貧食能を発揮する。
3 血小板は、不定型の小体で核をもつ。
4 血漿とは、血液中から血球を取り除いた液体の部分のことである。
5 骨髄の幹細胞を起源として分化・成熟するのは、白血球だけである。
問48.次のホルモンのうち、副腎皮質から分泌されるホルモンの正しいものの組合せはどれか。
a エピネフリン(epinephrine)
b コルチゾール(cortisol)
c アルドステロン(aldosterone)
d カルシトニン(calcitonin)
e プロラクチン(prolactin)
1 (a, c) 2 (a, e) 3 (b, c) 4 (b, d) 5 (d, e)
問49.病原菌に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 肺炎マイコプラズマ(Mycoplasma pneumoniae)は、リポ多糖を含む細胞壁をもっている。
b 梅毒トレポネーマ(Treponema pallidum)は、血液平板培地で培養できる。
c 食中毒を起こすサルモネラ(Salmonella enteritidis)は、芽胞形成菌である。
d ヘリコバクター(Helicobacter pylori)は、アンモニアを産生することにより胃酸から自らをまもる。
a b c d
1 誤 正 誤 正
2 正 誤 正 誤
3 誤 誤 正 正
4 誤 誤 誤 正
5 正 正 誤 誤
問50.ウイルスに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a インフルエンザウイルスのエンベロープは、赤血球凝集素(HA)を含む。
b 肝がんの原因となりうるB型肝炎ウイルスは、主に経口感染する。
c DNA型ウイルスのDNAはレトロウイルスと異なり、宿主細胞のDNAに組込まれ ることはない。
d ウイルスの増殖を阻害するインターフェロンの作用は、動物において種特異性を示す。
a b c d
1 誤 誤 正 誤
2 誤 正 誤 正
3 正 誤 誤 正
4 正 誤 正 誤
5 正 正 正 誤
問51.細胞小器官(organelle)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a リソソーム(lysosome)は、多種類の加水分解酵素を含んでいる。
b ゴルジ体(Golgi body)は、過酸化水素を生成するオキシダーゼと過酸化水素を分解するカタラーゼを含んでいる。
c ミトコンドリア(mitochondria)は、内膜と外膜の二重の膜構造をもち、内膜はひだ状に折れ込んでいる。
d ペルオキシソーム(peroxisome)では、リボソーム(ribosome)で合成されたたん白質が糖鎖付加の修飾を受ける。
a b c d
1 正 正 誤 正
2 正 誤 正 誤
3 正 誤 誤 正
4 誤 正 正 誤
5 誤 誤 正 正
問52.DNA複製に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 二本鎖DNAの複製は、一定の開始点から一方向に進行する。
b 複製途中のラギング鎖では、短鎖RNAのプライマー(primer)が必要とされる。
c 複製を行うDNAポリメラーゼ(polymerase)は、間違って取込まれたヌクレオチドを遊離させるエキソヌクレアーゼ(exonuclease)活性を持つ。
a b c
1 正 正 正
2 誤 正 正
3 正 誤 誤
4 誤 誤 正
5 誤 正 誤
問53.遺伝子工学に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a DNAの特異的塩基配列を認識する制限酵素は、DNAの5'末端からヌクレオチドを1個ずつ遊離させる。
b クローン化する遺伝子のベクター(vector)として、プラスミド(plasmid)の他にバクテリオファージ(bacteriophage)も用いられる。
c 相補的DNA(cDNA)は、mRNAを鋳型としてDNAポリメラーゼI(polymerase I)により合成される。
a b c
1 正 正 誤
2 誤 正 正
3 正 誤 正
4 誤 正 誤
5 誤 誤 誤
問54.次の疾病とそれに関連する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a バセドウ(グレーブス)病 ------- 甲状腺機能亢進
b 先端巨大(末端肥大)症 --------- 成長ホルモンの過剰分泌
c 重症筋無力症 ----------------- アドレナリン受容体の機能異常
d クッシング症候群 -------------- アセチルコリン受容体の機能異常
a b c d
1 正 正 正 正
2 誤 誤 誤 正
3 正 誤 正 誤
4 誤 正 誤 正
5 正 正 誤 誤
問55.細胞内の情報伝達物質とその生成に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 3',5'-サイクリックAMP(cAMP)は、アデニル酸シクラーゼによりATPから生成する。
b ジアシルグリセロールは、ホスホリパーゼA2によりトリアシルグリセロールから生成する。
c イノシトール1,4,5-三リン酸(IP3)は、ホスホリパーゼCによりイノシトールリン脂質から生成する。
d 一酸化窒素(N0)は、N0合成酵素によりアデノシンから生成する。
1 (a,b) 2 (a, c) 3 (a, d)
4 (b,c) 5 (b, d) 6 (c, d)
問56.ホルモンや神経伝達物質などと結合する細胞膜上の受容体に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a アドレナリンβ受容体は、三量体構造のGたん白質を介してアデニル酸シクラーゼを活性化する。
b インスリン受容体の細胞内領域には、たん白質のチロシン残基をリノ酸化するプロテインキナーゼの活性が存在する。
c ムスカリン性アセチルコリン受容体は、陽イオンを透過させるイオンチャネルとして機能する。
d 光受容体であるロドプシンには、3',5'-サイクリックGMP(cGMP)を分解するホスホジエステラーゼ活性がある。
1 (a,b) 2 (a, c) 3 (a, d)
4 (b,c) 5 (b, d) 6 (c, d)
問57.抗体産生機構に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a マクロファージには、抗原提示細胞としての機能がある。
b T細胞上には、抗原を特異的に認識するレセプターがある。
c 抗体産生細胞(形質細胞)はB細胞が分化、成熟したものである。
d 骨髄幹細胞由来のB細胞は、胸腺で分化、増殖したのち末梢血液循環に入る。
a b c d
1 誤 誤 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 誤 正
4 正 正 正 誤
5 誤 誤 正 正
問58.生体防御にかかわる細胞に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 白血球の主要組織適合遺伝子複合体(MHC)は、免疫応答には関与していない。
b 白血球表面に存在するCD分子(抗原)は、白血球の分類や機能の指標となる。
c リンパ液中のリンパ球が血液へ再循環するとき、胸管を経て左鎖骨下静脈に入る経路がある。
d 白血球はウイルス、細菌、真菌などの外来異物には反応するが、腫瘍細胞や自己の体内物質に反応することはない。
a b c d
1 誤 正 誤 正
2 正 誤 誤 正
3 正 正 誤 誤
4 正 誤 正 誤
5 誤 正 正 誤
問59.アレルギーに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 鶏卵、牛乳、そば、小麦は、食物アレルギーを引き起こす食品として知られている。
b マクロファージは、アレルギー反応に関与することがある。
c アナフィラキシーショックは、IgEがT細胞に結合して引き起こされる。
d 分子量が数千以下の低分子化合物は、アレルギー反応を引き起こさない。
a b c d
1 誤 誤 正 正
2 正 正 誤 正
3 正 誤 正 誤
4 誤 正 誤 正
5 正 正 誤 誤
6 正 誤 誤 正
問60.サイトカイン(cytokine)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a cytokineは免疫応答には関与するが、炎症やアレルギーには関与しない。
b インターロイキン-1(IL-1)及び-2(IL-2)は、主にマクロファージから産生される。
c IL-4、IL-5及びIL-6は、B細胞の分化、増殖に関係している。
d G-CSF(granulocyte colony-stimulating factor)は、好中球の前駆細胞に作用し、その増殖と分化を促進する。
a b c d
1 正 正 誤 誤
2 誤 誤 正 正
3 誤 正 誤 正
4 誤 正 正 誤
5 正 誤 正 誤