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医療薬学Ⅱ

問181 
くも膜下出血とその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 突然の強い頭痛を初発症状とする。
 b 原因には脳動脈瘤と脳動静脈奇形部の破裂によるものとがある。
 c 患者から採取された髄液は、無色透明である。
 d 脳血管れん縮を生じると、脳虚血をきたす危険がある。
 e トロンボキサンA2合成酵素阻害薬のオザグレルナトリウムは、脳血管れん縮に対して無効である。

  1(a、b、d)  2(a、b、e)  3(a、c、e)
  4(b、c、d)  5(c、d、e)



問182 
てんかんとその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 遺伝的素因によるものと、脳の器質的病変によるものなどがある。
 b 小児期よりも成人後に好発する疾患である。
 c 大脳ニューロンの異常興奮が原因であり、脳波上、棘波や棘徐波などを呈する。
 d 発作時には必ず意識消失と全身けいれんを起こす。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)



問183 
骨粗しょう症の病態とその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ビスホスホネート製剤を服用する患者には、ミネラルを多く含む機能性食品や牛乳との同時服用を避けるよう指導する。
 b カルシトニンは、病的骨折による疼痛に無効である。
 c ビタミンDが欠乏すると、腸管からのカルシウム吸収が低下し、副甲状腺ホルモン分泌が抑制される。
 d 閉経後の骨粗しょう症患者に、エストロゲンの補充療法を行うと骨量減少が抑制される。
 e 高齢の骨粗しょう症患者には、腎での活性化を必要としないビタミンD製剤の投与が好ましい。

  1(a、b、c)  2(a、b、d)  3(a、d、e)
  4(b、c、e)  5(c、d、e)



問184 
アトピー性皮膚炎とその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 症状に年齢的変化がみられ、新生児期から乳児期にかけては、顔面から頭部に湿潤性の湿疹として出現する。
 b かゆみはほとんどなく、四肢に出現する場合には関節の伸展部に出現しやすい。
 c 成人期では苔癬化がみられ、顔面、頸部、前胸部に浮腫性の紅斑が認められる。
 d 乳幼児期では食物が、成長するにつれてダニやハウスダストが原因となることが多い。
 e 年齢によらず、発症初期より強力な外用副腎皮質ステロイド性薬を用いて治療する。

  1(a、b、e)  2(a、c、d)  3(a、d、e)
  4(b、c、d)  5(b、c、e)



問185 
アナフィラキシーとその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 原因物質に暴露されて起こる全身性のアレルギー反応で、短時間の内に症状が進行して、ショック状態に至ることがある。
 b 非経口的に体内に入り込んだ物質だけが症状を引き起こす。
 c リン酸ヒドロコルチゾンナトリウムはショック状態を遷延化するため、投与すべきでない。
 d IgE抗体が関与するI型アレルギー反応によるものと、IgG抗体と抗原の複合体が補体を活性化して起こすIII型アレルギー反応によるものがある。
 e 緊急処置として、エピネフリンの筋肉内投与又は皮下投与を行う。

  1(a、b、e)  2(a、c、d)  3(a、d、e)
  4(b、c、d)  5(b、d、e)



問186 
全身性エリテマトーデス(SLE)とその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 全身の組織成分に対する自己抗体が産生され、これらの抗体がI型アレルギー機序で臓器に慢性の炎症を引き起こす。
 b 血液学的検査では、白血球数の減少、血小板数の減少が認められ、免疫学的検査では、抗DNA抗体、抗核抗体などが陽性となる。
 c 蝶形紅斑、光線過敏による皮疹、口腔潰瘍などが出現する。
 d 第一選択薬としては非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が用いられる。
 e ネフローゼ症候群や中枢神経症状を呈する重症例に対しては、副腎皮質ステロイド性薬の使用は控えるべきである。

  1(a、b)  2(a、d)  3(b、c)
  4(b、e)  5(c、d)  6(d、e)



問187 
慢性心不全治療に用いる薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a スピロノラクトンは、生命予後を改善する。
 b アンギオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬は、空咳を引き起こすことがある。
 c 左室収縮機能不全には、ACE阻害薬やアンギオテンシンII受容体遮断薬を用いるべきである。
 d アンギオテンシンII受容体遮断薬は、血中アンギオテンシンII濃度を低下させる。
 e アドレナリンβ受容体遮断薬を用いる場合には、特に低用量から開始する必要はない。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)



問188 
33歳、女性、生来健康で健康診断で問題を指摘されたことはない。徹夜で仕事をし、就寝しようとしたが動悸が強く、脈拍も100/分以上で来院した。心電図で心房細動が確認された。電気的除細動器がない場合、この場で選択可能な薬物の組合せはどれか。

 a  塩酸イソプロテレノール
 b Na+チャネル遮断薬Ia群(リン酸ジソピラミド)
 c 塩酸ベラパミル
 d Na+チャネル遮断薬Ib群(塩酸メキシレチン)
 e 強心配糖体

  1(a、b、d)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、c、e)  5(c、d、e)



問189 
62歳、男性、約1年前から、2~3週間に1回程度、労作時に前胸部圧迫を感じていた。1週間前から3回、同じ症状が起こって来院した。運動負荷試験中に胸痛発作が起き、心電図でST-T部の変化が認められた。この症状に使用する薬物として正しいものの組合せはどれか。

 a アドレナリンβ受容体刺激薬
 b 強心配糖体
 c アドレナリンβ受容体遮断薬
 d Ca2+チャネル遮断薬
 e 硝酸薬

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)



問190 
40歳、男性、生命保険に加入するとき、高血圧と尿糖を指摘された。精査の結果、糖尿病は食事療法と運動療法で経過をみることとなったが、脈拍数42/分、血圧198/100 mmHgであった。腎機能は正常であったが、高コレステロール血症、高尿酸血症、軽度の低K+血症が認められた。この患者の第一選択となる降圧薬として正しいものの組合せはどれか。

 a アドレナリンβ受容体遮断薬
 b Ca2+チャネル遮断薬
 c チアジド系利尿薬
 d アンギオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬
 e アンギオテンシンII受容体遮断薬

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)



問191 
前立腺肥大症による排尿障害を生じている患者に対して、投与が禁忌となっている薬物の正しいものの組合せはどれか。

 a 硫酸アトロピン
 b 塩酸プロメタジン
 c 塩酸タムスロシン
 d 塩酸チクロピジン
 e 塩酸ジフェンヒドラミン

  1(a、b、e)  2(a、c、d)  3(a、d、e)
  4(b、c、d)  5(b、c、e)



問192 
乳癌とその治療に関する記述について、正しいものの組合せはどれか。

 a 腫瘤の触知をきっかけとして発見されることが多い。
 b 癌細胞が上皮増殖因子(EGF)受容体陽性である場合には、クエン酸タモキシフェンの効果が期待できる。
 c 黄体形成ホルモン放出ホルモン(LH-RH)アゴニストである酢酸ゴセレリンには、副作用として頭重感、めまい、ほてり感、抑うつなどがある。
 d CAF療法とは、シクロホスファミド、アザチオプリン、5-フルオロウラシルの組合せによる化学療法である。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)



問193 
鎮咳・去痰薬に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a リン酸コデインの過剰投与では、散瞳が認められる。
 b リン酸コデインは、モルヒネに代謝されてはじめて鎮咳作用を示す。
 c 塩酸ブロムヘキシンは、気道粘膜の漿液性分泌を促進させ、喀痰の粘度を低下させて去痰作用を示す。
 d 麻薬性鎮咳薬は、エタノールの中枢抑制作用を増強する。
 e リン酸コデインは、気管支ぜん息発作発症中の患者に禁忌である

    a b c d e
  1 誤 誤 正 正 正
  2 誤 正 正 誤 誤
  3 誤 正 誤 正 誤
  4 正 正 正 誤 誤
  5 正 誤 誤 正 正



問194 
慢性閉塞性肺疾患(肺気腫、慢性気管支炎など)とその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a  薬物療法として、主に気管支拡張薬が用いられる。
 b アドレナリンβ2受容体刺激薬は、気管支平滑筋のアデニル酸シクラーゼを活性化して、細胞内遊離カルシウム濃度を上昇させる。
 c 臭化イプラトロピウムは、アトロピン過敏症、緑内障及び前立腺肥大症の患者には禁忌である。
 d 吸入副腎皮質ステロイド性薬の使用後には、薬効が減弱するのでうがいをしてはいけないと指導する。
 e 喫煙習慣のある患者には、禁煙を指導すべきである。

  1(a、b、e)  2(a、c、d)  3(a、c、e)
  4(b、c、d)  5(b、d、e)



問195 
肺癌とその治療薬に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 塩酸イリノテカンの作用発現には、代謝活性化を必要としない。
 b 小細胞癌と非小細胞癌では、抗癌薬に対する感受性が異なる。
 c シスプラチンは、小細胞癌の治療に用いられる。
 d 癌化学療法時の副作用として生じる嘔吐には、セロトニン5-HT3受容体遮断薬が用いられる。
 e 喫煙は、扁平上皮癌と小細胞癌の危険因子である

    a b c d e
  1 誤 正 正 誤 正
  2 誤 正 正 誤 誤
  3 正 誤 誤 正 誤
  4 誤 正 正 正 正
  5 正 誤 誤 正 正



問196 
食道癌及び胃癌に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 食道癌の危険因子には、タバコやアルコールなどがある。
 b わが国では、食道癌は病理組織学的に腺癌が多く、また男性よりも女性に好発する。
 c 早期胃癌の肉眼的分類にボールマン(Borrmann)分類がある。
 d 早期胃癌とは、癌の浸潤が粘膜、粘膜下層にとどまるものをいう。
 e 早期胃癌には、内視鏡的治療を含めた外科的治療が行われる。

  1(a、b、c)  2(a、c、e)  3(a、d、e)
  4(b、c、d)  5(b、d、e)



問197 
B型肝炎ウイルス(HBV)に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a  HBVを含む血液による汚染事故後の肝炎予防に、乾燥ポリエチレングリコール処理抗HBs人免疫グロブリンを使用することがある。
 b わが国のHBVキャリアの多くは、出産時の母児間の感染で成立したものである。
 c HBe抗原陽性の母親から生まれた児が、HBVキャリアになることはない。
 d HBe抗原陽性者では、血中HBV-DNA及びHBV関連DNAポリメラーゼが高値を示す。
 e 成人HBV感染では、そのほとんどに劇症肝炎が出現する。

  1(a、b、c)  2(a、b、d)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)



問198 
大腸疾患とその治療に関する記述について、正しいものの組合せはどれか。

 a  潰瘍性大腸炎は、60歳以降に好発する。
 b 潰瘍性大腸炎の病変は、腸管に限局され、全身症状を示すことはない。
 c 副作用防止の点から、下部大腸の潰瘍性大腸炎の治療に副腎皮質ステロイド性薬が注腸されることがある。
 d 抗菌薬の投与によって急性出血性大腸炎が生じることがある。
 e 抗菌薬投与による腸内細菌叢の変化により、偽膜性大腸炎が生じることがある。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)



問199 
貧血に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 鉄欠乏性貧血では、赤血球は小球性低色素性であり、血清フェリチン値は低下していることが多い。
 b 胃全摘手術後に悪性貧血を発症した患者に、ビタミンBl2製剤を投与する場合には非経口投与が原則である。
 c 溶血性貧血では、網(状)赤血球数増加、血清間接ビリルビン濃度上昇、血清ハプトグロビン濃度低下が観察されることが多い。
 d 鉄欠乏性貧血に対する鉄製剤の経口投与は、血色素濃度が正常化した時点で中止してよい。
 e 腎性貧血の治療に遺伝子組換えヒトエリスロポエチン製剤を用いる場合、貧血の改善とともに血圧は低下傾向を示すことが多い。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)



問200 
血栓・塞栓症とその治療に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 妊婦に抗凝固療法を行う場合には、催奇形性のないワルファリンカリウムが選択される。
 b ヘパリンナトリウムの抗凝固効果は、活性化部分トロンボプラスチン時間で評価できる。
 c 抗リン脂質抗体症候群は、動静脈血栓症や習慣性流産の原因となる。
 d ヘパリンナトリウムの過量投与により出血が生じた場合には、硫酸プロタミンを投与することがある。
 e 手術後の長期臥床や長距離の旅客機旅行は、肺血栓塞栓症のリスク因子である。

    a b c d e
  1 正 正 誤 誤 正
  2 誤 誤 正 正 誤
  3 正 誤 誤 誤 正
  4 誤 正 正 誤 誤
  5 誤 正 正 正 正



問201 
緑内障及びその治療に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 点眼された薬物が、循環血流に移行して全身性の副作用を起こすことがある。
 b 縮瞳薬であるトロピカミドは、緑内障の治療に用いられる。
 c 眼圧が正常範囲でも、視神経異常を生じることがある。
 d 塩酸ピロカルピンは、瞳孔括約筋のムスカリン性アセチルコリン受容体に結合して縮瞳を起こす。
 e アドレナリンα1受容体遮断薬である塩酸ブナゾシンは、緑内障治療に禁忌である。

  1(a、b、e)  2(a、c、d)  3(a、d、e)
  4(b、c、d)  5(b、c、e)



問202 
糖尿病患者における低血糖症状に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 低血糖時には、頻脈、四肢の振戦、発汗、めまいなどを生じ、重症では意識障害や痙れんが認められることがある。
 b アドレナリンβ受容体遮断薬は、糖代謝に悪影響を及ぼすのみならず、頻脈などの低血糖症状をマスクするため、血糖降下薬との併用には十分に注意する。
 c スルホニル尿素薬とα-グルコシダーゼ阻害薬を併用している患者に低血糖症状が起きた時は、すぐにショ糖を経口投与する。
 d ナテグリニドは速効性のため、食事の30分以上前に投与すると低血糖症状を起こす可能性があるので、必ず食直前に服用する。

    a b c d
  1 正 正 正 正
  2 正 正 誤 正
  3 誤 誤 正 正
  4 誤 正 誤 誤
  5 誤 誤 正 誤



問203 
甲状腺機能異常症とその治療薬に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 甲状腺ホルモンは、血中でほとんどがタンパク質非結合型分子として存在する。 
 b 甲状腺ホルモンにはチロキシン(T4)とトリヨードチロニン(T3)があるが、一般にはT4が甲状腺機能低下症の治療に用いられる。
 c 甲状腺機能亢進症には、バセドウ病(グレーブス病)、粘液水腫、クレチン病がある。
 d 甲状腺機能亢進症の治療に用いられるプロピルチオウラシルは、甲状腺に存在するアルドース還元酵素を阻害することにより、T3及びT4の生合成を低下させる。

    a b c d
  1 正 誤 正 正
  2 正 正 誤 正
  3 正 誤 誤 誤
  4 誤 正 正 正
  5 誤 正 誤 誤



問204 
高脂血症とその治療薬に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 高脂血症を放置すると動脈硬化症を引き起こし、虚血性心疾患や血栓・塞栓症の原因となるため、治療が必要である。
 b 家族性高コレステロール血症の患者では、黄色腫が認められることがある。
 c フィブラート系薬は、主として高トリグリセリド血症の改善に用いる。
 d ヒドロキシメチルグルタリルCoA(HMG-CoA)還元酵素阻害薬にフィブラート系薬を併用することによって、横紋筋融解症の発症リスクを低下させることができる。

    a b c d
  1 正 正 誤 正
  2 正 誤 誤 正
  3 正 正 正 誤
  4 誤 誤 正 正
  5 誤 正 誤 誤



問205 
抗悪性腫瘍薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a  L-アスパラギナーゼは、急性リンパ性白血病に有効である。
 b 塩酸ブレオマイシンは、チュブリンの重合を妨げ、細胞分裂を阻害する。
 c イホスファミド投与に伴う出血性膀胱炎の発現抑制にメスナを用いることがある。
 d 癌細胞膜のP-糖タンパク質含量の増加は、硫酸ビンクリスチンなどの抗腫瘍活性を低下させる因子の1つである。
 e シタラビン(Ara-C)は核酸のプリン塩基と拮抗し、細胞分裂を阻害する。

  1(a、b、c)  2(a、c、d)  3(a、d、e)
  4(b、c、d)  5(b、c、e)  6(b、d、e)



問206 
子宮癌に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 子宮癌は発生部位によって、子宮頸癌と子宮体癌(子宮内膜癌)とに分類されるが、子宮体癌がそのほとんどを占める。
 b 子宮頸癌の多くは、病理組織学的に扁平上皮癌である。
 c エストロゲンは、子宮体癌のリスク因子である。
 d 子宮体癌のホルモン療法には、酢酸メドロキシプロゲステロンを用いることがある。
 e 子宮頸癌は、子宮体癌より放射線感受性が低い。

  1(a、b、c)  2(a、c、e)  3(a、d、e)
  4(b、c、d)  5(b、d、e)



問207 
再生不良性貧血に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a  平均赤血球容積(MCV)は、低値を示す。
 b 先天性のものにはFanconi貧血があり、後天性のものには薬物、肝炎ウイルスなどによるものがある。
 c 臨床検査では、血清鉄の増加、血清フェリチン値の上昇、血清エリスロポエチン値の上昇を認める。
 d 葉酸やビタミンB12の投与が効果的である。
 e 軽症や中等症では、タンパク質同化ホルモン(メテノロン)による治療が行われることがある。

  1(a、b、c)  2(a、c、d)  3(a、d、e)
  4(b、c、e)  5(b、d、e)  6(c、d、e)



問208 
臨床試験に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 臨床試験の倫理的規範はヘルシンキ宣言に基づいており、この宣言を規範とする臨床試験とは、被験者にメリットがある治療的試験のみが当てはまる。
 b 臨床試験参加への文書による同意は、被験者本人に限られる。
 c 被験者は、ボランティアであり、十分説明を受け、文書同意した上でその臨床試験に参加する者である。
 d 治験審査委員会(IRB)による試験実施計画書と同意のための説明文書の承認は、臨床試験実施の必須要件である。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)



問209 
薬剤師の役割と義務に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 薬剤師以外の者は、いかなる理由があろうと販売又は授与の目的で調剤してはならない。
 b 薬剤師は、調剤した薬剤の服薬説明などを患者の介護者に対して行ってもよい。
 c 薬物乱用防止教育は、薬剤師の重要な地域社会活動の一つである。
 d 学校薬剤師は、生徒や職員の保健と環境衛生管理にあたるが、病院勤務者などが兼業することは許されていない。

    a b c d
  1 誤 正 正 誤
  2 正 誤 正 正
  3 誤 正 誤 正
  4 正 誤 正 誤
  5 正 正 誤 誤



問210 
医療用新医薬品を国内で開発・製造する際の流れに関して〔 〕内に入れる語句の正しい組合せはどれか。


a b c d

1

スクリーニング 非臨床試験 薬価基準収載 再審査

2

非臨床試験 スクリーニング 薬価基準収載 再審査

3

非臨床試験 薬価基準収載 再審査 特許申請

4

スクリーニング 非臨床試験 特許申請 再審査

5

スクリーニング 薬価基準収載 再審査 特許申請


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問211 
次の英語名と日本語名の正しい組合せはどれか。

a

Bioequivalence ----- 生物学的同一性

b

Product liability ----- 製品の使用期限

c

Chi-square test ----- 症例一対照試験

d

Medical representatives ----- 医薬情報担当者

e

Contract research organization ----- 開発業務受託機関

  1(a、b)  2(a、e)  3(b、c)
  4(b、e)  5(c、d)  6(d、e)



問212 
臨床試験に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 第1相試験では被験薬の最大安全量や体内動態、場合によっては薬物相互作用などが検討される。
 b 第2相試験は探索的試験ともいい、第3相試験のための用法・用量の推測が目的である。
 c 第3相試験では、新医薬品の開発を迅速に進めるために、施設数が多ければ総被験者数が少なくてもよいとされている。
 d 第3相試験では、対照薬としてプラセボではなく標準治療薬を用いる場合がある。

    a b c d
  1 正 誤 正 正
  2 誤 正 誤 正
  3 正 誤 正 誤
  4 誤 正 誤 誤
  5 正 正 誤 正



問213 
医薬品の市販後調査(PMS)に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 「緊急安全性情報」は、医薬品の安全性に関する緊急かつ重要な情報を製薬企業関係者へ伝達するものである。
 b 再評価制度は、すでに承認された医薬品について、現時点の医学・薬学の学問的水準から品質、有効性及び安全性を見直す制度である。
 c 再審査の結果によっては、承認の取り消し、承認事項の一部変更、又は必要に応じて添付文書の「使用上の注意」の改訂が行われる。
 d 特別調査は、販売開始後1年間、診療において医薬品の適正な使用を促し、副作用や感染症の症例発生を迅速に把握するために行う調査である。
 e 医薬品の市販後調査の基準(GPMSP)の目的は、市販後調査の適正な実施の確保と、その結果に基づいて作成される資料の信頼性を確保することである。

  1(a、b、d)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、c、d)  5(b、c、e)  6(c、d、e)



問214 
根拠に基づく医療(EBM)の進め方として、順序の正しいものはどれか。

 a 疑問の明確化
 b 結果の自己評価
 c 情報の批判的吟味
 d 情報の患者への適用
 e 情報の収集

 1 a → e → c → d → b
 2 a → d → b → c → e
 3 a → b → c → e → d
 4 a → c → e → d → b
 5 a → e → b → c → d



問215 
ワクチンとトキソイドに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 予防接種努力義務の対象となる感染症は、ポリオ(急性灰白髄炎)、日本脳炎、破傷風及び結核などの8疾患である。
 b ポリオ、風疹、麻疹ワクチンは、妊娠している者にも接種できる。
 c 3種混合ワクチンは、ジフテリアトキソイド、百日咳ワクチン、B型肝炎ワクチンを組合せたものである。
 d トキソイドとは病原体が産生する毒素を抗原性が損なわれないように無毒化した免疫学的製剤である。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)



問216 
男性患者(63才)に対する下記の処方に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

Rp.1 硫酸モルヒネ徐放錠(10 mg) 2T b.i.d.p.c.
Rp.2 ナプロキセン錠(200 mg) 3T t.i.d.p.c.
Rp.3 メトクロプラミド錠(5 mg) 3T t.i.d.a.c.
Rp.4 酸化マグネシウム末 0.5 g h.s.

 a 癌性疼痛に対する処方である。
 b ナプロキセンは、モルヒネの呼吸抑制作用を減弱させる。
 c メトクロプラミドは、モルヒネによる嘔気・嘔吐を予防するが、抑制する作用はない。
 d 酸化マグネシウムは、就寝前に服用するように指導する。
 e ナプロキセンは食後、メトクロプラミドは食前に服用するように指導する。

    a b c d e
  1 誤 正 誤 誤 正
  2 正 誤 正 誤 誤
  3 正 誤 誤 正 正
  4 誤 誤 正 誤 正
  5 誤 正 正 誤 誤



問217 
次の処方(1~4)中の医薬品(a~d)の処方意図について、正しい組合せはどれか。

[処方 1]
リン酸コデイン 0.06 g
dl-塩酸メチルエフェドリン 0.12 g

a

酸化マグネシウム 2.0 g
[処方 2]
ロキソプロフェンナトリウム 180 mg

b

テプレノン 150 mg
[処方 3]
ポリスチレンスルホン酸カルシウム 30 g

c

D-ソルビトール 20 g
5%パラオキシ安息香酸エチル液 1 mL
精製水         全量 100 mL
[処方 4]
アヘンチンキ 1.5 mL

d

苦味チンキ 1.5 mL
単シロップ 10.0 mL
精製水        全量 100 mL

a c d
1 嘔吐防止 便秘防止 溶解補助 胃粘膜保護
2 便秘防止 胃粘膜保護 懸濁化 矯味・矯臭
3 矯味・矯臭 嘔吐防止 溶解補助 便秘防止
4 便秘防止 嘔吐防止 懸濁化 矯味・矯臭
5 嘔吐防止 胃粘膜保護 懸濁化 矯味・矯臭


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問218 
高血圧症、食道カンジダ症及び尿失禁のあった80歳の女性患者が、嚥下障害の改善とふらつきの原因の精査・治療のため診療所から紹介入院した。肝機能・腎機能障害は認められず、副作用歴・アレルギー歴もない患者である。診療所からの持参薬を継続処方(処方 a )していたが、入院1週後に不眠と皮膚のかゆみを訴えたため、処方(処方 b )が追加された。この患者の服薬指導担当薬剤師が主治医に対して処方変更を提案した内容(1~5)のうち、正しいものはどれか。

処方a
 ベシル酸アムロジピン錠(5 mg)1錠
 フルコナゾールカプセル(100 mg)1カプセル
 塩酸プロピベリン錠(20 mg)1錠

処方b
 トリアゾラム錠(0.125 mg)1錠
 塩酸セチリジン錠(10 mg)1錠

 1 ベシル酸アムロジピンと塩酸セチリジンは併用禁忌の組合せであるので、後者を中止し、他の薬剤に変更する。
 2 ベシル酸アムロジピンとトリアゾラムは併用注意の組合せであるので、後者の用量を減量する。
 3 フルコナゾールと塩酸セチリジンは併用注意の組合せであるので、後者の用量を減量する。
 4 フルコナゾールとトリアゾラムは併用禁忌の組合せであるので、後者を中止し、他の薬剤に変更する
 5 塩酸プロピベリンと塩酸セチリジンは併用禁忌の組合せであるので、後者を中止し、他の薬剤に変更する



問219 
処方せんの疑義照会に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 保険医療機関と保険薬局との間で約束された、いわゆる約束処方であれば処方せんの記載に略号を用いても良いので疑義照会しなかった。
 b 貼付剤の適用部位が記載されていなかったが、処方医に問い合わせすることなく、患者の訴える患部に貼るように指示した。
 c 処方された医薬品の用法に「用法口授」、「医師の指示通り」と記載されていたが、疑義照会した。
 d トリアゾラムが1日常用量の範囲内である0.5 mg処方されていたが、患者が高齢者だったので副作用回避の点から医師に問い合わせをした。
 
  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)



問220 
医薬品の薬用量の大小と適応症の関係の正誤について、正しい組合せはどれか。

適応(症)による薬用量
医薬品
a アスピリン 脳梗塞 慢性関節リウマチ
b スルピリド 胃・十二指腸潰瘍 統合失調症
c メトトレキサート 白血病 慢性関節リウマチ
d ジピリダモール ネフローゼ症候群 狭心症

    a b c d
  1 正 誤 誤 誤
  2 誤 誤 正 正
  3 正 正 誤 誤
  4 正 誤 正 誤
  5 誤 正 誤 正



問221 
医薬品間の相互作用に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ワルファリンカリウム服用患者にフェノバルビタールを併用すると、出血傾向が強くなることがある。
 b インターフェロンアルファを投与中に小柴胡湯を併用すると、間質性肺炎が起こりやすくなる。
 c 塩酸テトラサイクリンを鉄剤と同時に服用すると、吸収が低下して作用が減弱されることがある。
 d メルカプトプリン服用患者にアロプリノールを併用すると、メルカプトプリンの尿中排泄が促進され、その作用が減弱されることがある。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)



問222 
注射薬処方中に次のような問題点を発見した。薬剤師の対処方法の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 配合変化を起こす組合せの「混合」指示を発見したので、医師に適切な代替薬を提示した。
 b 静注用複合ビタミンB剤が処方されていたので、輸液に混合後は速やかに使用するよう指示した。
 c 投与速度に注意が必要な薬剤が処方されていたので、その旨の注意文書を病棟へ送った。
 d 筋注用製剤の「静注」指示を発見したので、薬剤師の判断で用法指示の変更を行った。

    a b c d
  1 誤 正 誤 正
  2 正 正 正 正
  3 正 正 誤 誤
  4 正 正 正 誤
  5 正 誤 誤 正
  6 誤 誤 正 誤



問223 
調剤の実際に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 処方せんに基づいて薬袋に記入する必要事項は、法令により定められている。
 b 散剤の物性のうち、付着性・飛散性は薬剤の損失に大きく影響する。
 c 劇薬は、鍵のかかる棚などに貯蔵又は陳列しなければならない。
 d 錠剤を粉砕して調剤する際には、正確な量が回収できないことがあるので、篩過は行わない。
 e 粘稠性の内用液剤や血中薬物濃度モニタリング(TDM)対象薬剤のエリキシル剤を正確に秤量する場合には、メートグラスよりディスペンサーを用いるべきである。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、c、e)  5(b、d、e)  6(c、d、e)



問224 
次の処方の調剤方法についての記述のうち、正しいものはどれか。

処方
 a) ロートエキス散 0.5 g
 b) 合成ケイ酸アルミニウム 3.0 g
 c) 酸化マグネシウム 0.5 g
   1日3回毎食後服用 3日分

 1 a)を1.5 g、b)を9.0 g、c)を1.5 g順次秤量し、混和後、9包に分包した。
 2 b)を9.0 g、c)を1.5 g秤量、混和した。これに1.5 g秤量したa)を少量ずつ加えてよく混和した後、9包に分包した。
 3 a)とc)を各々1.5 gずつ秤量し、混和後、これに9.0 g秤量したb)を少量ずつ加え、よく混和した後、9包に分包した。
 4 a)とc)を各々1.5 gずつ秤量した後、混和し、9包に分包した。b)については、9.0 g秤量した後、9包に分包し、別包組合せ散剤とした。
 5 a)を1.5 g、b)を9.0 g秤量、混和した後、これに1.5 g秤量したc)を少量ずつ加えてよく混和し、9包に分包した。



問225 
次の処方せんに基づいて水剤の調剤を行った。ただし、それぞれの薬用量は適正であり、配合変化はないものとする。

 A 硫酸サルブタモール 4.4 mg
 B 塩酸ブロムヘキシン 10.0 mg
 C ヒベンズ酸チペピジン 50.0 mg
 D 単シロップ ad lib.
    1日3回毎食後服用 3日分

処方せん中のA、B、及びCは、それぞれ0.04%、0.2%、0.5%のシロップ剤である。これらを処方どおり秤取し、1回服用量10 mLになるようにDを加えた。次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a Aはアドレナリンβ2受容体刺激薬である。
 b Bは気管支拡張薬である。
 c Cを50 mL秤量し、調剤した
 d を12 mL秤量し、調剤した。
 e この水剤を服用すると、赤味がかった着色尿がみられることがあることを薬札(ラベル)に記載した。

    a b c d e
  1 誤 誤 正 正 正
  2 正 誤 誤 正 誤
  3 誤 正 正 誤 正
  4 正 誤 正 誤 正
  5 正 誤 誤 正 正



問226 
錠剤を粉砕、あるいはカプセル剤を開封して調剤する方法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 徐放性硬カプセル剤は薬物動態や安定性に問題がなければ、開封した中身を調剤に使用することができる。
 b シングルユニットタイプの徐放錠は粉砕して調剤できるが、マルチプルユニットタイプのものはできない。
 c 腸溶錠は原則として粉砕してはいけないが、経管投与する場合、留置チューブの先端が幽門部よりも下部であれば粉砕して用いることができる。
 d 抗悪性腫瘍薬を含有する錠剤あるいはカプセル剤は、原則として粉砕あるいは開封して調剤することはない。
 e フィルムコーティング錠は原則として粉砕してはいけないが、崩壊錠(速溶錠)や舌下錠は必要に応じて粉砕して調剤できる。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)



問227 
麻薬製剤に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 塩酸モルヒネ注射液のアンプルを外来患者に直接渡すことはできない。
 b 塩酸モルヒネ末は苦味があり、水に溶けにくいため水剤としては用いない。
 c 硫酸モルヒネ徐放錠を粉砕すると、血中濃度が急激に高くなり副作用を起こす危険性がある。
 d クエン酸フェンタニルの貼付剤は外用剤であり、麻薬には該当しない。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)



問228 
医薬品情報提供に関する記述について、正しいものの組合せはどれか。

 a 薬剤師法には、調剤した薬剤の適正な使用のために必要な情報を患者またはその看護に当たっている者に対し、提供しなければならないと規定されている。
 b 患者又はその看護に当たる者への医薬品情報提供の情報源は、医薬品添付文書のみで十分である。
 c 医薬品添付文書情報は医薬品の基本情報であるが、個々の患者への情報提供には、その内容を加工し、個別化・特定化したうえで平易な表現で行うべきである。
 d 保険薬局では、面談などによる情報収集のほか、処方医からの患者情報も得た上で、適切な医薬品情報提供や服薬指導を行うのが望ましい。
 e 患者又はその看護に当たる者へ提供する薬剤の作用・副作用情報の内容は、主治医あるいは看護師への情報提供内容と同一でなければならない。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)



問229 
薬事法に基づく医薬品情報提供等に関する記述の(   )に入る語句の正しい組合せはどれか。
 医薬品の製造業者は、医薬品の有効性及び安全性に関する事項、その他医薬品の適正な使用のために必要な情報を( a )し、検討するとともに、薬局開設者、病院の開設者又は医師、歯科医師、薬剤師、その他の医薬関係者に対し、これを( b )するよう努めなければならない。
 薬局開設者、病院の開設者又は医師、歯科医師、薬剤師、その他の医薬関係者は、医薬品の適正な使用を確保するため、相互の密接な連携の下に( b )される情報の( c )、その他必要な情報の( a )、検討及び利用することに努めなければならない。

     a   b   c
  1 収集 活用 整理
  2 提供 整理 収集
  3 整理 活用 提供
  4 収集 提供 活用
  5 活用 整理 収集



問230 
次の処方薬、副作用及び変更薬の関係のうち、正しいものの組合せはどれか。

処方薬 副作用 変更薬

a

グリベンクラミド --- 低血糖 --- アセトヘキサミド

b

マレイン酸エナラプリル --- 空咳 --- ベシル酸アムロジピン

c

塩酸アゼラスチン --- 眠気 --- オキサトミド

d

ニフェジピン --- 浮腫(下肢など) --- 塩酸キナプリル

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)



問231 
ファーマシューティカルケアに関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 「お薬手帳」には、患者の診療記録の履歴情報が経時的に詳細に記載されている。
 b 抗癌剤が処方された患者への服薬指導では、まず、癌の告知がされているかどうかを患者に確認する。
 c 患者が副作用を訴えてきた場合、主治医への連絡が基本となる。
 d 高齢者に対する服薬指導では、服薬によるADL(activities of daily living)の低下にも注意を要する。

    a b c d
  1 誤 誤 正 正
  2 誤 誤 誤 正
  3 正 誤 誤 正
  4 正 正 正 誤
  5 誤 正 誤 誤



問232 
薬剤師による服薬指導の内容について、正しいものの組合せはどれか。

 a フェニトイン服用患者に中毒性表皮壊死症が疑われる症状が見られたので、医師の診断を待つまでもないと判断し、服用を中止してしばらく様子を見るように指示した。
 b プラバスタチンナトリウム服用患者に対して、尿が赤褐色に変色したら副作用が発現している可能性があるので、直ちに知らせるように伝えた。
 c 塩酸チクロピジン服用患者に対して、歯肉や皮膚の出血が止まりにくくなったら直ちに受診するように指導した。
 d 食事を摂れないときに塩酸メトホルミンを服用すると、低血糖を起こすことがあると情報提供した。
 e 炭酸リチウムは、水溶性のため胎盤透過性が低いので安心して服用してよい旨を妊婦に伝えた。

  1(a、b、d)  2(a、c、e)  3(a、d、e)
  4(b、c、d)  5(b、c、e)



問233 
注射剤の記述について、正しいものの組合せはどれか。

 a アミノ酸輸液に添加される亜硫酸水素ナトリウムは、ナトリウム濃度を補正するためのものである。
 b シスプラチン注射液を点滴静注する際、活性が低下するので、生理食塩液による希釈を避ける。
 c 塩化カリウム注射液は、カリウムとして40 mEq/L以下に希釈し、1分間8 mLを超えない速度で静注する。
 d 塩酸バンコマイシン注射液は、ヒスタミン遊離によるレッドネック症候群を起こすことがあるので、60分以上かけて点滴静注する。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)



問234 
血液製剤に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 血液製剤は、使用した患者毎にロット管理を行い、その記録は5年間保存しなければならない。
 b 人全血液は4~6℃にて貯蔵すれば、採血後21日間は使用可能である。
 c 血小板濃厚液は血漿分画製剤に含まれる。
 d 輸血による重篤な副作用であるGVHD(移植片対宿主病)は輸血後1~2週間で発症し、致死率が高い。
 e 輸血用血液を放射線照射(15~50 Gy)することによりGVHDを予防できるが、照射後速やかに使用することが推奨される。

  1(a、b、c)  2(a、b、e)  3(a、c、d)
  4(b、c、d)  5(b、d、e)  6(c、d、e)



問235 
インビボ放射性医薬品の主な用途について、正しいものの組合せはどれか。

 a 11C-2-デオキシグルコース:脳の代謝機能診断
 b 131I-ヨウ化ナトリウム:甲状腺癌の治療
 c 99mTc-ジメルカプトコハク酸錯体:肺疾患の診断
 d 198Au-金コロイド:心筋の血流測定
 e 133Xe-キセノン:骨診断

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、e)  5(c、d)  6(d、e)



問236 
いわゆる先発医薬品と後発医薬品に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 後発医薬品の使用促進が求められているのは、医療費抑制と患者自己負担の減少効果があるといわれているからである。
 b すべての後発医薬品は、その他の医薬品(いわゆる先発医薬品)と同一の剤形、含量、投与経路、効能・効果、用法・用量を有する。
 c 薬剤師の判断により、処方されたいわゆる先発医薬品を、後発医薬品に替えて交付する代替調剤は、わが国では許可されていない。
 d 医療用医薬品品質情報集(いわゆるオレンジブック)は、後発医薬品の品質再評価の進捗状況を示すほか、溶出パターンなどの情報が記載されている。
 e 後発医薬品の開発に際しては、第2相、第3相臨床試験のみが必要である。

  1(a、b、e)  2(a、c、d)  3(a、d、e)
  4(b、c、d)  5(b、c、e)



問237 
高血圧症で通院中の男性(38歳)、2000年10月よりニフェジピン徐放錠(20 mg)1日2錠(朝夕食後)を服用し、血圧は良好に維持されていた。しかし、2003年に入り血圧コントロールが不良となり、7月には164/100 mmHg、8月には190/110 mmHgを示した。なお、肝および腎機能は正常であった。この時点での問診により、患者は2003年3月から他院にて結核治療のためイソニアジド錠(100 mg)1日3錠(毎食後)、リン酸ピリドキサール錠(20 mg)1日3錠(毎食後)、リファンピシンカプセル(150 mg)1日3カプセル(朝食前)を服用していることが判明した。なお、この間、患者の服薬コンプライアンスは良好であり、生活習慣、食生活に変化はなかった。なお、既往歴に気管支ぜん息がある。
上記の臨床経過をふまえて以下の問に答えよ。

問237
この患者の血圧コントロール不良の原因として考えられるものはどれか。
 1 イソニアジドによりニフェジピンのCa2+チャネル遮断作用が減弱した。
 2 リファンピシン服用によりニフェジピンの代謝酵素が誘導された。
 3 リン酸ピリドキサール併用によりニフェジピンの吸収が阻害された。
 4 イソニアジド併用によりニフェジピンの腎排泄が促進された。



問238 
高血圧症で通院中の男性(38歳)、2000年10月よりニフェジピン徐放錠(20 mg)1日2錠(朝夕食後)を服用し、血圧は良好に維持されていた。しかし、2003年に入り血圧コントロールが不良となり、7月には164/100 mmHg、8月には190/110 mmHgを示した。なお、肝および腎機能は正常であった。この時点での問診により、患者は2003年3月から他院にて結核治療のためイソニアジド錠(100 mg)1日3錠(毎食後)、リン酸ピリドキサール錠(20 mg)1日3錠(毎食後)、リファンピシンカプセル(150 mg)1日3カプセル(朝食前)を服用していることが判明した。なお、この間、患者の服薬コンプライアンスは良好であり、生活習慣、食生活に変化はなかった。なお、既往歴に気管支ぜん息がある。
上記の臨床経過をふまえて以下の問に答えよ。
この患者がニフェジピン徐放錠(20 mg)を朝食後、1錠経口服用したときの血漿中濃度推移を調べ、その結果を下表に示した。定常状態におけるこの患者の経口投与時のクリアランス(全身クリアランスをバイオアベイラビリティで除した値)は、健常人対照の値を1として比較したとき、次のどの値と最も近いか。

時間
血漿中濃度(ng/mL)
(hr)
健常人対照*
患者(2003年8月)
0
10
4
1
30
12
2
46
16
3
50
20
4
40
10
12(次回服用直前)
12
2
*ニフェジピン徐放錠(20 mg)服用後の値(定常状態)

  1 0.15  2 0.35  3 1.0  4 3.5  5 6.5



問239 
高血圧症で通院中の男性(38歳)、2000年10月よりニフェジピン徐放錠(20 mg)1日2錠(朝夕食後)を服用し、血圧は良好に維持されていた。しかし、2003年に入り血圧コントロールが不良となり、7月には164/100 mmHg、8月には190/110 mmHgを示した。なお、肝および腎機能は正常であった。この時点での問診により、患者は2003年3月から他院にて結核治療のためイソニアジド錠(100 mg)1日3錠(毎食後)、リン酸ピリドキサール錠(20 mg)1日3錠(毎食後)、リファンピシンカプセル(150 mg)1日3カプセル(朝食前)を服用していることが判明した。なお、この間、患者の服薬コンプライアンスは良好であり、生活習慣、食生活に変化はなかった。なお、既往歴に気管支ぜん息がある。
上記の臨床経過をふまえて以下の問に答えよ。
この患者の血圧コントロールを改善するために、ニフェジピンを他薬に変更したい。結核治療は継続されているとして、選択可能な薬物の正しい組合せはどれか。

 a  トリクロルメチアジド
 b 塩酸プロプラノロール
 c フェロジピン
 d カンデサルタンシレキセチル

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)



問240 
高血圧症で通院中の男性(38歳)、2000年10月よりニフェジピン徐放錠(20 mg)1日2錠(朝夕食後)を服用し、血圧は良好に維持されていた。しかし、2003年に入り血圧コントロールが不良となり、7月には164/100 mmHg、8月には190/110 mmHgを示した。なお、肝および腎機能は正常であった。この時点での問診により、患者は2003年3月から他院にて結核治療のためイソニアジド錠(100 mg)1日3錠(毎食後)、リン酸ピリドキサール錠(20 mg)1日3錠(毎食後)、リファンピシンカプセル(150 mg)1日3カプセル(朝食前)を服用していることが判明した。なお、この間、患者の服薬コンプライアンスは良好であり、生活習慣、食生活に変化はなかった。なお、既往歴に気管支ぜん息がある。
上記の臨床経過をふまえて以下の問に答えよ。
一般に、ニフェジピン服用患者に対して注意を要する薬物・飲食物の正しい組合せはどれか。

 a イトラコナゾール
 b テオフィリン
 c グレープフルーツジュース
 d グリベンクラミド
 e リトナビル

  1(a、b、c)  2(a、b、d)  3(a、c、e)
  4(b、d、e)  5(c、d、e)